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JPH08317387A - 動画像圧縮符号化方式 - Google Patents

動画像圧縮符号化方式

Info

Publication number
JPH08317387A
JPH08317387A JP14265095A JP14265095A JPH08317387A JP H08317387 A JPH08317387 A JP H08317387A JP 14265095 A JP14265095 A JP 14265095A JP 14265095 A JP14265095 A JP 14265095A JP H08317387 A JPH08317387 A JP H08317387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
code amount
target code
change
frames
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14265095A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Dousaka
毅 道坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Columbia Co Ltd filed Critical Nippon Columbia Co Ltd
Priority to JP14265095A priority Critical patent/JPH08317387A/ja
Publication of JPH08317387A publication Critical patent/JPH08317387A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画像を圧縮符号化する際に、視覚的に目立
つ輝度変化の大きい場面,すなわちフレーム間予測効率
の低下する場面の画像劣化を低減することの可能であ
る。 【構成】 各フレームの輝度信号の和Yを計算する輝度
信号演算部9と、フレーム間の輝度信号の和Yの変化の
割合(変化率)ΔYを計算する変化率演算部10と、目標
符号量発生部3により発生した目標符号量Dxを上記変
化の割合ΔYに応じて修正してDx’として転送レート
制御部6に与える目標符号量修正部11とが、さらに設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の圧縮符号化を
行なう動画像圧縮符号化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の動画像圧縮符号化装置の
構成図である。図5を参照すると、この動画像圧縮符号
化装置は、例えばMPEGなどの国際標準を基本とした
ものであって、入力画像信号1を数フレーム(数画面)分
記憶可能なフレームメモリ2と、フレーム内(画面内)の
画素間相関を利用してフレーム内の冗長部分を符号化に
よって削減するフレーム内符号化部4と、フレーム間
(画面間)の相関を利用してフレーム間の冗長部分を予測
符号化によって削減するフレーム間予測符号化部5と、
フレーム内符号化部4またはフレーム間予測符号化部5
によって符号化されたデータを所定の量子化パラメータ
で量子化する量子化部7と、量子化部7で量子化された
データを可変長符号化する可変長符号化部8と、目標符
号量Dxを発生する目標符号量発生部3と、可変長符号
化部8によって符号化した結果のデータ量,すなわち符
号量が目標符号量発生部3によって発生された目標符号
量Dxに近づくように量子化部7における量子化パラメ
ータを変化させる転送レート制御部6とを有している。
【0003】ここで、量子化部7は、例えば、符号化さ
れたデータに対してDCT(離散コサイン変換)を施した
結果得られるDCT変換係数全体をある値で割り算して
小さな値の数で表現することによって符号量を減らすよ
うになっている。
【0004】また、一般に、MPEGでは、Iフレー
ム,Pフレーム,Bフレームの3つのタイプのフレーム
を規定している。ここで、Iフレームは、フレーム内符
号化画像(Intra 符号化画像)であり、Pフレームは、フ
レーム間順方向予測符号化画像(Predictive 符号化画
像)であり、Bフレームは、双方向予測符号化画像(Bidi
rectionally predictive 符号化画像)である。また、複
数のフレームを1まとまりの単位としてGOP(Group o
f Pictures)としている。
【0005】図6(a)には、GOP内の各フレームのタ
イプの並びの例が示されており、図6(a)の例では、G
OPのフレーム数Nが“15”であり、Iフレームまた
はPフレームが現われる周期Mが“3”の場合が示され
ている。この場合、GOP内の複数フレームF0〜F14
からなる一連の動画像の圧縮符号化は、図6(b)に示す
ように、先ず、IフレームF0についてフレーム内符号
化を行ない、次いで、PフレームF3についてIフレー
ムF0からの順方向予測によってフレーム間予測符号化
を行ない、次いで、BフレームF1,F2についてIフレ
ームF0,PフレームF3からの双方向予測によってフレ
ーム間予測符号化を行ない、次いで、PフレームF6
ついてPフレームF3からの順方向予測によってフレー
ム間予測符号化を行なうというように、順次になされ
る。
【0006】このように、Iフレーム,Pフレーム,B
フレームのタイプごとに符号化の仕方が異なり、この結
果、そのタイプごとに発生符号量も異なるので、各GO
Pごとに転送レートR(ビット/秒)がほぼ一定(目標と
する転送レート)となるように量子化するためには、目
標符号量発生部3から発生する目標符号量Dx(x=0,
1,2,3,…)をフレームFxごとに変化させる必要が
ある。
【0007】蓄積メディア動画像符号化の国際標準化会
議で標準化のために用いられているISO/IEC「Te
st Model0」では、あるフレームFxに対する目標符号量
xを、以前に符号化したフレームの量子化パラメータ
の平均値と、以前に符号化したフレームの発生符号量
(可変長符号化部8によって符号化した符号量)と、GO
P内において符号化する残りのフレーム数と、目標とす
る転送レートとから計算して、目標符号量発生部3から
発生させるようにしている。図7には、GOP内の各フ
レームが図6(a)のような場合に、各フレームFx(x=
0,1,2,…)ごとに発生させる目標符号量Dxの一例
が示されている。
【0008】次に、このような構成の動画像圧縮符号化
装置の動作について説明する。先ず、この動画像圧縮符
号化装置に画像信号1が入力すると、この入力画像信号
1は、数フレーム記憶可能なフレームメモリ2に画像フ
レームF0,F1,F2,…として一時蓄えられる。フレ
ームメモリ2に蓄えられた各フレームF0,F1,F2
…は、フレーム内符号化部4またはフレーム間予測符号
化部5によって、図6(b)に示したような順序で順次に
符号化されて冗長部分が削減されて、量子化部7に順次
に送られるが、あるフレームFxを符号化するときに
は、これに先立って、転送レート制御部6は、以前に符
号化したフレームの量子化パラメータの平均値と、以前
に符号化したフレームの発生符号量(可変長符号化部8
によって符号化した符号量)と、符号化する残りのフレ
ーム数と、目標とする転送レートとから、このフレーム
xに割り当てる目標とする符号量を計算し、目標符号
量発生部3から目標符号量Dxとして発生させる。これ
により、転送レート制御部6は、発生した目標符号量D
xに応じて量子化部7における量子化パラメータを変化
させる。
【0009】このフレームFxはフレーム内符号化部4
またはフレーム間予測符号化部5によって符号化された
後、量子化部7において、目標符号量Dxに応じて設定
された量子化パラメータで量子化され、可変長符号化部
8で可変長符号化がなされて出力される。このようにし
て、あるフレームFxについて圧縮符号化がなされた
後、次のフレームについて同様の手順で符号化を行なう
ことができて、動画像の符号量が目標符号量に近づくよ
うに圧縮符号化ができる。
【0010】ところで、映画等の動画像では、ある時点
で画像内容が大きく変化したり(以下、シーンチェンジ
と呼ぶ),また、徐々に暗くなったり(以下、フェードア
ウトと呼ぶ),また、徐々に明るくなったりする(以下、
フェードインと呼ぶ)ことが多い。この場合、シーンチ
ェンジあるいはフェードアウトあるいはフェードインが
あった時点では、フレーム間の相関が少なくなり、通常
の画像に比べて大きな符号量が発生し、これを目標符号
量に近づけるため、量子化部7では、粗い量子化がなさ
れ、そのため、視覚的画質が著しく劣化するという問題
が生ずる。このような問題を回避するため、例えば特開
平3−35676号公報では、シーンチェンジの場合に
は、その時点でのフレーム間差分を計算することにより
シーンチェンジを検出し、そのフレームに対する符号化
をフレーム間予測符号化からフレーム内符号化に切換え
ることによって、著しい画質の劣化を避ける方法が提案
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た公報に開示の方法では、フレーム間差分を計算して画
像内容の変化を検出することによって、シーンチェンジ
を検出することはできるが、シーンチェンジに比較して
ゆるやかな変化であるフェードイン,フェードアウトを
検出することはできなかった。さらに、1/30秒で画
像が変化するシーンチェンジに比較して、1秒程度かけ
て変化するフェードイン,フェードアウト時の画質劣化
は視覚的に目立ってしまい、従って、前述の公報の方法
によっては、視覚的な画質劣化を低減させることはでき
なかった。
【0012】本発明は、動画像を圧縮符号化する際に、
視覚的に目立つ輝度変化の大きい場面,すなわちフレー
ム間予測効率の低下する場面の画像劣化を低減すること
の可能な動画像圧縮符号化方式を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明では、基本的に、複数フレームか
らなる一連の動画像を圧縮符号化する際に、フレーム間
の輝度変化の割合を算出し、フレーム間の輝度変化の割
合に応じて目標符号量を修正して圧縮符号化を行なうこ
とを特徴としている。
【0014】本発明による動画像圧縮符号化方式では、
フレーム間の輝度変化の割合に応じて目標符号量を修正
設定するので、視覚的に画質劣化の目立つ輝度変化の大
きい場面においても適応的に目標符号量を割り当てるこ
とができて、視覚的な画質劣化を低減することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る動画像圧縮符号化装置の一実
施例の構成図である。なお図1において、図5と同様の
箇所については同一の符号を付している。
【0016】図1を参照すると、本実施例の動画像圧縮
符号化装置では、各フレームの輝度信号の和Yを計算す
る輝度信号演算部9と、フレーム間の輝度信号の和Yの
変化の割合(変化率)ΔYを計算する変化率演算部10
と、目標符号量発生部3により発生した目標符号量Dx
を上記変化の割合ΔYに応じて修正してDx’として転
送レート制御部6に与える目標符号量修正部11とが、
さらに設けられている。
【0017】ここで、目標符号量修正部11には、例え
ば、図2に示すようなテーブルが設けられており、フレ
ーム間の輝度信号の和Yの変化率ΔYが変化率演算部1
0により算出されるとき、ΔYに対応した修正係数kを
図2のテーブルから割り出し、目標符号量発生部3から
発生した目標符号量Dxを修正係数kによって次式のよ
うに修正し、目標符号量Dx’とするようになってい
る。
【0018】
【数1】Dx’=k・Dx
【0019】図2のテーブルにおいて、変化率ΔYは、
言い換えれば画像の変化に要する時間を意味しており、
図2のaは瞬間的に暗い画像に変化するシーンチェン
ジ,bはフェードアウト,dはフェードイン,eは瞬間
的に明るい画像に変化するシーンチェンジである場合が
多い。従って、目標符号量発生部3から発生した目標符
号量Dxを、フレーム間の輝度信号の和Yの変化率ΔY
に対応した修正係数kによってDx’に修正すること
で、シーンチェンジのみならず、フェードイン,フェー
ドアウトのような視覚的に目立つ輝度変化の大きい場
面,すなわちフレーム間予測効率の低下する場面での画
像劣化を低減することが可能となる。
【0020】次に、このような構成の動画像圧縮符号化
装置の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下では、一例として、入力画像信号1は輝度信
号と色差信号のデジタルコンポーネント信号であり、フ
レーム周波数が1/30秒であり、また、符号化方式
は、ISO/IEC11172「MPEG1」におい
て、フレーム内符号化の周期,すなわちGOPのフレー
ム数が“15”であり、IフレームまたはPフレームが
現われる周期Mが“3”フレームであるとする。また、
輝度信号の和Y,変化の傾きΔYの計算は、上記の周期
Mから3フレーム間隔でなされるとし、双方向フレーム
間予測符号化フレーム,すなわちBフレームでは行なわ
ないとする。換言すれば、説明の便宜上、Iフレーム,
Pフレームについてのみ、輝度信号の和Y、変化の傾き
ΔYの計算を行なうとする。
【0021】図3を参照すると、まず、適当な輝度信号
の和Y(i)を変化率演算部10に初期設定しておく(ス
テップS1)。次いで、画像信号1が入力し、入力画像
信号1が例えば図6(a)のような順序で、フレーム
0,F1,F2,F3,F4,…のようにフレームメモリ
2に順次に記憶保持された後、フレームメモリ2に記憶
保持された各フレームF0,F1,F2,F3,F4,…の
うちのIフレームまたはPフレームの輝度信号のみを輝
度信号演算部9に与える。すなわち、これから符号化し
ようとするフレームがIフレームまたはPフレームか否
かを判断し(ステップS2)、IフレームまたはPフレー
ムの場合のみ、その輝度信号を輝度信号演算部9に与え
る。
【0022】図16(a)の例では、最初に符号化される
べきフレームがIフレームF0であるので、輝度信号演
算部9には、最初、IフレームF0の輝度信号が与えら
れ、輝度信号演算部9では、このIフレームF0の輝度
信号の和(IフレームF0内の各画素の輝度の和)Y(0)
を計算する(ステップS3)。IフレームF0について求
められた輝度信号の和Y(0)は、変化率演算部10に送
られて、変化率演算部10の内部メモリ(図示せず)に一
時保持され、変化率演算部10では、前回のIフレーム
またはPフレームの輝度信号の和Yと今回のIフレーム
またはPフレームの輝度信号の和Yとの間の変化の割
合,すなわち変化率ΔYを算出する(ステップS4)。い
まの場合、今回のフレームが第1番目のIフレームF0
であるので、変化率演算部10は、前回のIフレームま
たはPフレームの輝度信号の和としてステップS1で初
期設定された輝度信号の和Y(i)を用い、輝度信号演算
部9からのIフレームF0の輝度信号の和Y(0)と変化
率演算部10に初期設定されている輝度信号の和Y(i)
との変化率(例えば差分)ΔY(0)を計算する。このよう
にして、変化率演算部10で変化率ΔY(0)が求められ
ると、この変化率ΔY(0)は、目標符号量修正部11に
送られる。
【0023】一方、目標符号量発生部3では、ISO/
IEC「Test Model0」の方法を用いて、例えば図7に
示すように、符号化されるべきフレームF0,F3
1,F2,F6,…の順序に合わせて、目標符号量D0
3,D1,D2,D6,…を順次に発生し、これを目標符
号量修正部11に与える。いまの場合には、Iフレーム
0に対する目標符号量D0が目標符号量修正部11に与
えられる。
【0024】これにより、目標符号量修正部11では、
変化率演算部10からの変化率ΔY(0)に対応した修正
係数k(0)を例えば図2のテーブルから割り出し、割り
出した修正係数k(0)により数1に従って目標符号量発
生部3からの目標符号量D0を修正し(ステップS5)、
修正後の目標符号量D0’を転送レート制御部6に与え
る。転送レート制御部6では、修正後の目標符号量
0’に基づいて、量子化部7における量子化パラメー
タを変化させる(ステップS6)。
【0025】なお、第1番目のフレーム,いまの場合I
フレームF0について修正係数k(0)が割り出されると
き、この修正係数k(0)は次のIフレームまたはPフレ
ームとの間のBフレームの圧縮符号化に用いるために保
持される。
【0026】このようにして、第1番目のフレーム,い
まの場合IフレームF0について、修正された目標符号
量D0’に基づいて量子化パラメータが設定された後、
この量子化パラメータによりフレームF0の圧縮符号化
がなされる(ステップS7)。
【0027】しかる後、再びステップS2に戻り、次に
符号化されるべきフレームがIフレームまたはPフレー
ムか否かの判断を行なう。いまの場合、次のフレームは
PフレームF3であるので、PフレームP3の輝度信号が
輝度信号演算部9に送られ、輝度信号演算部9では、こ
のPフレームF3の輝度信号の和Y(3)を計算する(ステ
ップS3)。PフレームF3について求められた輝度信号
の和Y(3)は変化率演算部10に送られて、変化率演算
部10の内部メモリ(図示せず)に一時保持され、変化率
演算部10では、前回のIフレームF0の輝度信号の和
Y(0)と今回のPフレームF3の輝度信号の和Y(3)と
の間の変化の割合,すなわち変化率(例えば差分)ΔY
(3)を算出する(ステップS4)。
【0028】一方、目標符号量発生部3からは、いまの
場合、目標符号量D3が目標符号量修正部11に与えら
れる。目標符号量修正部11では、変化率演算部10か
らの変化率ΔY(3)に対応した修正係数k(3)を例えば
図2のテーブルから割り出し、割り出した修正係数k
(3)により数1に従って目標符号量発生部3からの目標
符号量D3を修正し(ステップS5)、修正後の目標符号
量D3’を転送レート制御部6に与える。転送レート制
御部6では、修正後の目標符号量D3’に基づいて、量
子化部7における量子化パラメータを変化させる(ステ
ップS6)。
【0029】なお、PフレームF3について修正係数k
(3)が割り出されるとき、この修正係数k(3)は次のI
フレームまたはPフレームとの間のBフレームの圧縮符
号化に用いるために保持される。
【0030】このようにして、PフレームF3につい
て、修正された目標符号量D3’に基づいて量子化パラ
メータが設定された後、この量子化パラメータによりフ
レームF3の圧縮符号化がなされる(ステップS7)。
【0031】しかる後、再びステップS2に戻り、次に
符号化すべきフレームがIフレームまたはPフレームか
否かの判断を行なう。いまの場合、次のフレームはBフ
レームF1であるので、このフレームF1については、先
のIフレームF0で求めた修正係数k(0)を用いて、目
標符号量発生部3からの目標符号量D1を修正し(ステッ
プS8)、修正後の目標符号量D1’を転送レート制御部
6に与える。転送レート制御部6では、修正後の目標符
号量D1’に基づいて、量子化部7における量子化パラ
メータを変化させる(ステップS6)。
【0032】このように、輝度信号の和を計算しないB
フレームについては、符号化順直前のIフレームまたは
Pフレームの係数kを用いて目標符号量を修正し(ステ
ップS8)、圧縮符号化を行なう(ステップS7)。
【0033】従って、フレームF0,F1,F2,F3,F
4,F5,F6,…がフレームF0,F3,F1,F2,F6
4,F5,…の順に圧縮符号化がなされるとき、フレー
ムF0,F1,F2については、IフレームF0で求めた修
正係数k(0)によって、それぞれの目標符号量D0
1,D2がD0’(=k(0)・D0),D1’(=k(0)・D
1),D2’(=k(0)・D2)のように修正されて用いら
れ、また、フレームF3,F4,F5については、Pフレ
ームF3で求めた修正係数k(3)によって、それぞれの
目標符号量D3,D4,D5がD3’(=k(3)・D3),
4’(=k(3)・D4),D5’(=k(3)・D5)のように
修正されて用いられる。
【0034】図4はこのような処理の具体例を示す図で
ある。なお、図4の例では、フレームとして、説明の便
宜上、IフレームまたはPフレームのみが示され、Bフ
レームは省略されている。図4の例では、3番目,4番
目のフレームでシーンチェンジが生じ、19番目〜49
番目のフレームでフェードアウトが生じ、63番目〜9
3番目のフレームでフェードインが生じる場合が示され
ている。
【0035】図4において、シーンチェンジ,フェード
アウト,フェードインが生じていないときには、輝度信
号の和Yの変化率ΔYは、ほぼ“1”であり、図2のテ
ーブルのcに対応し、修正係数kが“0.8”として割
り出され、従って、このときの目標符号量は修正係数
“0.8”によって修正されて、減らされる。また、シ
ーンチェンジが生じるときには、輝度信号の和Yの変化
率ΔYは、非常に大きく、この場合、図2のテーブルの
aあるいはeの条件に対応し(図4の例ではeの条件に
対応し)、修正係数kが“1.0”として割り出され、
従って、目標符号量を修正せずにそのまま用いる。ま
た、フェードアウト,フェードインが生じるときには、
輝度信号の和Yの変化率ΔYはシーンチェンジの場合に
比べれば大きくはなく、この場合、図2のテーブルのb
またdの条件に対応し、修正係数kが“1.2”として
割り出され、従って、目標符号量は修正係数“1.2”
によって修正されて、増やされる。
【0036】このように、この例では、フェードアウ
ト,フェードインの場合に目標符号量を最も多くし、ま
た、シーンチェンジの場合は目標符号量を修正せず、ま
た、輝度変化の小さい場合は、目標符号量を減らしてい
る。なお、輝度変化の小さいcの場合は、フレーム間の
相関が大きく、予測効率も高いために、従来の方式で
は、必要以上の目標符号量を与えていることが多かっ
た。しかしながら、この実施例では、輝度変化の小さい
場合の目標符号量を減らすことにより、フェードイン,
フェードアウトなどの輝度変化が大きく視覚的画質の劣
化が目立っていた場面の再現性を向上させることができ
る。
【0037】上述の実施例では、符号化方式として、M
PEG1における方式を用いて説明したが、本発明はM
PEG1以外の符号化方式においても、同様に適用でき
る。
【0038】また、上述の実施例で用いた、図2のテー
ブル内の条件,すなわちしきい値および修正係数kの
値,修正後の目標符号量を計算する数式,輝度信号の和
を計算するフレーム周期などについては、適宜変更する
ことが可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
よれば、複数フレームからなる一連の動画像を圧縮符号
化する際に、フレーム間の輝度変化の割合を算出し、フ
レーム間の輝度変化の割合に応じて目標符号量を修正し
て圧縮符号化を行なうので、視覚的に目立つ輝度変化の
大きい場面,すなわちフレーム間予測効率の低下する場
面での画像劣化を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画像圧縮符号化装置の一実施例
の構成図である。
【図2】フレーム間の輝度信号の和の変化率ΔYと修正
係数kとの対応関係の一例を示す図である。
【図3】図1の動画像圧縮符号化装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】図1の動画像圧縮符号化装置の具体的な処理例
を示す図である。
【図5】従来の動画像圧縮符号化装置の構成図である。
【図6】GOP内の各フレームの符号化の順序を説明す
るための図である。
【図7】図6の各フレームについての目標符号量の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 入力画像信号 2 フレームメモリ 3 目標符号量発生部 4 フレーム内符号化部 5 フレーム間予測符号化部 6 転送レート制御部 7 量子化部 8 可変長符号化部 9 輝度信号演算部 10 変化率演算部 11 目標符号量修正部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数フレームからなる一連の動画像を圧
    縮符号化する動画像圧縮符号化方式において、フレーム
    間の輝度変化の割合を算出し、フレーム間の輝度変化の
    割合に応じて目標符号量を修正して圧縮符号化を行なう
    ことを特徴とする動画像圧縮符号化方式。
  2. 【請求項2】 複数フレームからなる一連の動画像を圧
    縮符号化する動画像圧縮符号化方式において、各フレー
    ムの輝度信号の和を求めた後、フレーム間の輝度信号の
    和の変化の割合を算出し、フレーム間の輝度信号の和の
    変化の割合に応じてフレ−ムの圧縮符号化後の目標符号
    量を設定し、該目標符号量に基づいて次のフレームの圧
    縮符号化を行なうことを特徴とする動画像圧縮符号化方
    式。
JP14265095A 1995-05-17 1995-05-17 動画像圧縮符号化方式 Pending JPH08317387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14265095A JPH08317387A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 動画像圧縮符号化方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14265095A JPH08317387A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 動画像圧縮符号化方式

Publications (1)

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ID=15320300

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14265095A Pending JPH08317387A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 動画像圧縮符号化方式

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JP (1) JPH08317387A (ja)

Cited By (4)

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