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JPH0830015A - 磁性トナー及び電子写真方法 - Google Patents

磁性トナー及び電子写真方法

Info

Publication number
JPH0830015A
JPH0830015A JP6162031A JP16203194A JPH0830015A JP H0830015 A JPH0830015 A JP H0830015A JP 6162031 A JP6162031 A JP 6162031A JP 16203194 A JP16203194 A JP 16203194A JP H0830015 A JPH0830015 A JP H0830015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
magnetic toner
fine particles
formula
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6162031A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Toyoda
昭則 豊田
Yasuhito Yuasa
安仁 湯浅
Noriaki Hirota
典昭 廣田
Hideki Tatematsu
英樹 立松
Kenichi Kokusho
賢一 國生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority to JP6162031A priority Critical patent/JPH0830015A/ja
Publication of JPH0830015A publication Critical patent/JPH0830015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機やファクシミリ、プリンタ等の電子写
真方式で低温低湿下でもトナーフィルミングの発生しな
い磁性トナー及び高画質で装置の小型化、簡素化、低コ
スト化が可能な電子写真方法の提供。 【構成】 電荷輸送層にポリカーボネート樹脂とシリコ
ーンオイルが内添されている有機感光体とシリコーンオ
イルにて疎水化処理されたシリカ微粒子とポリフッ化ビ
ニリデン微粒子の外添剤からなる磁性トナーと固定磁石
を内包し移動する前記感光体と前記感光体の表面と所定
の間隙を有した位置に設置され、内部に磁石を有する電
極ローラを有する現像行程に前記磁性トナ−を用いる電
子写真方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機やプリンタやファ
クシミリに用いられる磁性トナー及び電子写真方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真装置はオフィースユース
の目的からパーソナルユースへと移行しつつあり小型
化、メンテナンスフリー等を実現する技術が求められて
いる。
【0003】電子写真方式の複写機、プリンタの印字プ
ロセスを説明する。まず、画像形成のために静電潜像保
持体(以下感光体と称す)を帯電する。帯電方法として
は、従来から用いられているコロナ帯電器を使用するも
の、また、近年ではオゾン発生量の低減を狙って導電性
ローラを感光体に直接押圧した接触型の帯電方法等によ
って感光体表面を均一に帯電する手段が実用化されてい
る。感光体を帯電後、複写機であれば、複写原稿に光を
照射して反射光をレンズ系を通じて感光体に照射し、潜
像を形成する。或いは、プリンターであれば露光光源と
して発光ダイオードやレーザーダイオードに画像信号を
送り、露光光源のON−OFFによって感光体上に静電
潜像を形成する。感光体の静電潜像は、予め帯電された
着色粉体であるトナー(直径が5〜15μm程度)によ
って顕像化される。その後、受像紙に電気的に転写され
る。即ち、トナーは予め正または負に帯電しており受像
紙の背面からトナー極性と反対極性の電荷を付与して電
気的に吸引する。これまで、この電荷付与方法としては
帯電方法と同じくコロナ放電器が広く用いられてきた
が、オゾン発生量の低減のため近年では導電性ローラを
用いた転写装置が実用化されている。また、転写時には
感光体上の全てのトナーが受像紙に移るのではなく、一
部は感光体上に残留する。この残留トナーはクリーニン
グ部でクリーニングブレード等で掻き落とされ、廃トナ
ーとなる。
【0004】従来、電子写真方法で静電潜像を顕像化す
る現像方法としてはカスケード現像法、タッチダウン現
像法、ジャンピング現像法などがある。そのなかで、感
光体に直接現像剤を振りかける現像法として米国特許3
105770に示されるカスケード現像が知られてい
る。カスケード現像法は、電子写真法初の実用複写機に
用いられた現像法である。また現像ローラに交流バイア
ス印加し一成分トナーを飛翔させ現像する方法として米
国特許3866574がある。この発明では現像ローラ
に印加する交流バイアスはトナーの動きを活性化する目
的に用いられ、トナーは画像部に飛翔し、非画像部では
途中で舞い戻ると説明されている。
【0005】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭63ー42256号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法はトナーをトナー担持体に担持させ現像部まで
運び、そこで交流バイアスにより感光体の画像部にトナ
ーを付着させる方法である。この特公昭63ー4225
6号公報の技術思想は、画像部及び非画像部においてト
ナーが往復運動するという点で前述の米国特許3866
574と異なるものである。
【0006】さらに現像の小型化と高画質化を推進する
ため、固定磁石を感光体に内包し更に静電潜像保持体と
所定の間隙を設けて対向する位置に磁石を有する電極ロ
ーラから構成される現像方式(特開平5−72890)
が提案され、より一層の高画質化、小型化、装置の簡素
化、低コストが可能となっている。
【0007】周知のようにこれらの現像法に使用される
静電潜像現像用のトナーは一般的に樹脂成分、顔料もし
くは染料からなる着色成分及び可塑剤、電荷制御剤等の
添加成分によって構成されている。樹脂成分として天然
または合成樹脂が単独あるいは適時混合して使用されて
いる、外添剤として疎水性二酸化硅素微粒子(以下疎水
性シリカ微粒子と称す)によって構成されている。
【0008】シリカ微粒子表面には多数のシラノール基
が存在し、高湿下においてこのシラノール基に水分が吸
着するために、トナーが低帯電量となる。そのため、一
般にシリカ微粒子の表面を疎水化処理するためにシラン
カップリング剤が用いられる。この処理剤として一般に
用いられるのがジメチルジクロロシラン、ヘキサメチル
ジシラザン等のシランカップリング剤である。
【0009】また従来、感光体は、電子写真の各プロセ
スの中で電気的、機械的、熱的ストレスを受ける。例え
ば帯電、トナーによる現像、紙への転写、転写残りのト
ナーを除去するクリーニング工程等がある。このため繰
り返し電子写真プロセスを行うと、機械的外力による摺
擦傷、摩耗といった問題が発生する。これらすべて画質
の低下をきたし、常に安定した鮮明な画像を得ることは
できない。
【0010】上記のごとき問題は、感光体の表面層の結
着樹脂(以下感光体用の結着樹脂とトナー用の結着樹脂
が紛らわしくなるため感光体用の結着樹脂を感光体結着
樹脂、トナー用の結着樹脂をトナー結着樹脂と表現す
る。)の特性に追うところが大きい。従って感光体表面
層の感光体結着樹脂の選択は非常に重要であると同時に
電子写真プロセスにおける感光体に対する要求をすべて
満足するのは極めて困難である。これまで感光体結着樹
脂に用いられているものとしては、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリアクリレート、ポリサルホン等の単品、も
しくは共重合体、ブレンドが提案されているが、これら
の中ではポリカーボネートが総合的に優れた特性を有し
ており、すでに実用化されている。ポリカーボネートを
感光体結着樹脂として使用すると、特に連続使用にとも
なう残留電位上昇などの電子写真特性の劣化が少なく、
静電潜像が安定して得られる。また耐摩耗性に優れてい
るため、各種の機械的ストレスに対しても耐久性が優れ
ている特徴がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
の、感光体表面層にポリカーボネート樹脂を含む有機感
光体では、トナ−中に外添剤として添加されているシリ
カ微粒子がクリーニングブレードで押圧され感光体表面
に埋没する。ポリカーボネート樹脂の高耐摩耗性のため
に、感光体表面が研磨されないために、感光体表面に埋
没したシリカ微粒子が除去されにくい。そのため、シリ
カ微粒子の埋没した部分の感光体の摩擦抵抗が大きくな
り、クリーニングブレードの押圧によってトナーが感光
体上に固着する。いわゆる、トナ−フィルミングの現象
が発生する。トナ−フィルミングが発生すると画像パタ
ーンに応じて露光する際、光が遮断され、静電潜像が形
成されない。複写原稿に光を照射して反射光をレンズ系
を通じて感光体上に静電潜像を形成する場合、非画像部
分が露光されず、トナ−が現像される。いわゆるかぶり
の現象が発生する。また、露光光源として発光ダイオー
ドやレーザーダイオードを使用するときはトナ−フィル
ミング部分は静電潜像が形成されず、画像上に白抜けが
発生する。以上のようにポリカーボネート樹脂を含む感
光体は、トナーフィルミングが生じるという課題を有し
ている。
【0012】また、現像法においては、当技術分野では
よく知られていることではあるが、カスケード現像法
は、ベタ画像再現を苦手としていた。また、装置が大型
複雑化するという問題点を有していた。さらに米国特許
3866574の現像器は、装置に高い精度が要求さ
れ、複雑で高いコストがかかるという欠点を有してい
た。ジャンピング現像法はトナー層を担持したトナー担
持体上に極めて均一な薄層を形成することが不可欠であ
った。またこの方法ではしばしばトナー担持体上のトナ
ー薄層に前画像の履歴が残り画像に残像が現れる、いわ
ゆるスリーブゴースト現象が発生した。さらに装置が複
雑でコストが高いという欠点もある。
【0013】そこで現像の小型化、高性能化を実現でき
る本発明の電子写真方法(特開平5−72890)を提
案した。この電子写真方法の現像方法は固定磁石を内包
した感光体と、感光体と所定の間隙を有するトナー回収
電極ローラ(以下電極ローラと称す)により非画像部の
不要トナーを除去する構成である。そのためこの現像法
はベタ画像を忠実の再現し、またスリーブゴーストも発
生せず、より一層の装置の小型化、簡素化、低コスト化
が可能になる方式である。
【0014】しかし、本発明の電子写真方法では、現像
時に感光体全体にトナーを付着させ、搬送するために、
従来の一成分現像方法と比較してトナーと感光体が長く
接触している構成である。トナーには磁性体が内添され
ており、感光体は磁性体に対する損傷を少なくする必要
がある。そのため機械的強度の強く、かつ静電潜像を形
成するために電気的特性の優れた感光体が必要となる。
それにはポリカーボネート樹脂が機械的耐久性、電子写
真特性として総合的に優れた特性を有しており最適な材
料である。しかし、感光体表面にシリカ微粒子が埋没す
ると高耐摩耗性のため、前述と同様の理由によりトナ−
フィルミングの問題が発生する。
【0015】さらに、本発明の電子写真方式は、磁石を
内包した回収ローラにて非画像部のトナ−を感光体表面
より除去する構成である。本構成の回収ローラに内包し
た磁石の磁力を強くすると画像濃度が低くなる。また、
回収ローラに内包した磁石の磁力を弱くして画像濃度を
確保すると、非画像部にかぶりが生じるという課題を有
している。本発明は上記問題点に鑑み、トナ−フィルミ
ングの発生しない、磁性トナ−及び、高画質で装置の小
型化、簡素化、低コスト化を実現する電子写真方法を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の磁性トナー及び電子写真方法は、以下のよ
うな構成である。
【0017】感光体が表面層に少なくともポリカーボネ
ート樹脂と有機光導電物質と一般式(化1)で示される
添加剤(以下シリコーンオイルと称す)を含有する有機
感光体であり、かつ、磁性トナーが少なくとも結着樹脂
と磁性体と外添剤からなり、前記外添剤は少なくとも一
般式(化1)で示される処理剤により表面処理された疎
水性シリカ微粒子と、一般式(化2)で示される微粒子
(以下ポリフッ化ビニリデン微粒子と称す)から構成さ
れることを特徴とする磁性トナーである。
【0018】さらに本発明は、感光体が導電性支持体上
に、電荷発生層と電荷輸送層とを順次積層して形成され
た有機感光体であることを特徴とする磁性トナーであ
る。
【0019】さらに本発明は感光体に添加されるシリコ
ーンオイルの添加量が電荷輸送層100重量部に対し
て、0.01〜3.0重量部であることを特徴とする磁
性トナーである。
【0020】さらに本発明は磁性体の添加量が磁性トナ
ー重量に対し、15〜70重量%であることを特徴とす
る磁性トナーである。
【0021】さらに本発明は疎水性シリカ微粒子の添加
量が磁性トナー100重量部に対し、0.1〜5.0重
量部であることを特徴とする磁性トナーである。
【0022】さらに本発明は疎水性シリカ微粒子の比表
面積が50〜300m2/gであることを特徴とする磁
性トナーである。
【0023】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の添加量が磁性トナー100重量部に対し、0.01
〜3.0重量部であることを特徴とする磁性トナーであ
る。
【0024】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の比表面積が、2.0〜25.0m2/gであること
を特徴とする磁性トナーである。
【0025】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の体積平均粒径が3〜20μmであることを特徴とす
る磁性トナーである。
【0026】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子が乳化重合で製造されることを特徴とする磁性トナー
である。
【0027】さらに本発明は一成分トナーである。ま
た、本発明は固定磁石を内包し、移動可能な感光体と、
トナーホッパーと、前記感光体の表面と所定の間隙を有
した位置に、内部に磁石を有するトナー回収電極ローラ
とを有し、前記感光体に静電潜像を形成した後、前記ト
ナーホッパー内に位置する前記感光体の表面に磁性トナ
ーを磁気的に吸引し、前記感光体の表面に前記磁性トナ
ーを担持させ、前記感光体を移動させ、前記トナー回収
電極ローラに対向させ、前記感光体の画像部にトナーを
残し、非画像部のトナーは前記トナー回収電極ローラで
回収する構成の現像工程を有する電子写真方法であっ
て、感光体が表面層に少なくともポリカーボネート樹脂
と有機光導電物質とシリコーンオイルを含有する有機感
光体であり、かつ、磁性トナーが少なくとも結着樹脂と
磁性体と外添剤からなり、前記外添剤は少なくともシリ
コーンオイルにより表面処理された疎水性シリカ微粒子
と、ポリフッ化ビニリデン微粒子とから構成される磁性
トナーを用いることを特徴とした電子写真方法である。
【0028】さらに本発明は、感光体が導電性支持体上
に、電荷発生層と電荷輸送層とを順次積層して形成され
た有機感光体であることを特徴とする電子写真方法であ
る。
【0029】さらに本発明は感光体に添加されるシリコ
ーンオイルの添加量が、電荷輸送層100重量部に対し
て0.01〜3.0重量部であることを特徴とする電子
写真方法である。
【0030】さらに本発明は磁性体の添加量が磁性トナ
ー重量に対し、15〜70重量%である磁性トナーを用
いることを特徴とする電子写真方法である。
【0031】さらに本発明は疎水性シリカ微粒子の添加
量が磁性トナー100重量部に対し、0.1〜5.0重
量部である磁性トナーを用いることを特徴とする電子写
真方法である。
【0032】さらに本発明は疎水性シリカ微粒子の比表
面積が50〜300m2/gである磁性トナーを用いる
ことを特徴とする電子写真方法である。
【0033】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の添加量が磁性トナー100重量部に対し、0.01
〜3.0重量部である磁性トナーを用いることを特徴と
する電子写真方法である。
【0034】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の比表面積が、2.0〜25.0m2/gである磁性
トナーを用いることを特徴とする電子写真方法である。
【0035】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子の体積平均粒径が3〜20μmである磁性トナーを用
いることを特徴とする電子写真方法である。
【0036】さらに本発明はポリフッ化ビニリデン微粒
子が乳化重合で製造される磁性トナーを用いることを特
徴とする電子写真方法である。
【0037】さらに本発明は一成分トナーを用いること
を特徴とする電子写真方法である。
【0038】
【作用】本発明における有機感光体と磁性トナ−を用い
ることによってトナ−フィルミングに対して以下の作用
を得ることができる。
【0039】本発明に係る磁性トナーに用いる外添剤と
しては、四塩化ケイ素を処理して得られる疎水性シリカ
微粒子にシリコーンオイルで表面処理することにより得
られる。シリカ微粒子の表面処理は混合方法や、噴射方
法等の公知の方法で行うことができる。
【0040】本発明に用いる有機感光体はアルミニウム
等の導電性支持体上に、バインダー樹脂に電荷発生物質
を分散した電荷発生層を形成し、さらに感光体樹脂とし
てポリカーボネート樹脂を用い、少なくともシリコーン
オイル0.01〜3.0重量部と電荷輸送物質を含有し
た電荷輸送層を順次積層して形成して作成される。感光
体樹脂として用いるポリカーボネート樹脂は、一般式
(化3)で示される繰り返し単位の1種又は2種以上を
成分としたものである。
【0041】
【化3】
【0042】本発明のように外添剤にシリコーンオイル
で疎水化処理したシリカ微粒子を用いる磁性トナ−と、
表面層にシリコーンオイルを添加したポリカーボネート
樹脂を含む感光体との組み合わせは、トナーフィルミン
グを防止する有効な手段であることが判明した。これ
は、シリコーンオイルで疎水化処理したシリカ微粒子と
シリコーンオイルを添加したポリカーボネート樹脂を有
する感光体によって、シリカ微粒子と感光体の付着力が
低減し、感光体に付着したシリカ微粒子のクリーニング
ブレードによる除去が容易になり、シリカ微粒子が感光
体に埋没することを防止でき、トナーフィルミングに対
して効果があると考えられる。
【0043】さらに本発明に係る磁性トナーに用いる外
添剤として、ポリフッ化ビニリデン微粒子を用いる。
【0044】これはシリコーンオイルで疎水化処理した
シリカ微粒子とシリコーンオイルを添加したポリカーボ
ネート樹脂を表面層に有する感光体を用いることによっ
てトナーフィルミングに対して有効な効果が得られる
が、特に低温低湿下において、ウレタンゴム等のクリー
ニングブレードの反発弾性が小さくなり、クリーニング
ブレードと感光体の摩擦抵抗が大きくなり、シリカ微粒
子が除去できず、感光体表面に埋没する。それに起因し
てトナーフィルミングが発生する。
【0045】この問題に対して本発明のポリフッ化ビニ
リデン微粒子を外添した磁性トナ−を用いると潤滑性の
機能を有するポリフッ化ビニリデン微粒子はクリーニン
グブレード先端に蓄積され、低温低湿下においても、感
光体とクリーニングブレードの摩擦抵抗を低く抑えるこ
とができる。そのため、感光体表面からシリカ微粒子を
容易に除去され、シリカ微粒子の感光体表面への埋没を
防止することができるので、低温低湿下のトナ−フィル
ミング問題に対する効果が飛躍的に高まった。
【0046】また、本発明の電子写真方法のように外添
剤にシリコーンオイルで疎水化処理したシリカ微粒子を
用いる磁性トナ−と、表面層にシリコーンオイルを添加
したポリカーボネート樹脂を含む感光体との組み合わせ
は、トナーフィルミングを防止する有効な手段であるこ
とが判明した。これは、シリコーンオイルで疎水化処理
したシリカ微粒子とシリコーンオイルを添加したポリカ
ーボネート樹脂を有する感光体によって、シリカ微粒子
と感光体の付着力が低減し、感光体に付着したシリカ微
粒子のクリーニングブレードによる除去が容易になり、
シリカ微粒子が感光体に埋没することを防止でき、トナ
ーフィルミングに対して効果があると考えられる。
【0047】さらに本発明に係る電子写真方法に用いる
磁性トナーの外添剤として、ポリフッ化ビニリデン微粒
子を用いる。
【0048】これはシリコーンオイルで疎水化処理した
シリカ微粒子とシリコーンオイルを添加したポリカーボ
ネート樹脂を表面層に有する感光体を用いることによっ
てトナーフィルミングに対して有効な効果が得られる
が、特に低温低湿下において、ウレタンゴム等のクリー
ニングブレードの反発弾性が小さくなり、クリーニング
ブレードと感光体の摩擦抵抗が大きくなり、シリカ微粒
子が除去できず、感光体表面に埋没する。それに起因し
てトナーフィルミングが発生する。
【0049】この問題に対して本発明のポリフッ化ビニ
リデン微粒子を外添した磁性トナ−を用いると潤滑性の
機能を有するポリフッ化ビニリデン微粒子はクリーニン
グブレード先端に蓄積され、低温低湿下においても、感
光体とクリーニングブレードの摩擦抵抗を低く抑えるこ
とができる。そのため、感光体表面からシリカ微粒子を
容易に除去され、シリカ微粒子の感光体表面への埋没を
防止することができるので、低温低湿下のトナ−フィル
ミング問題に対する効果が飛躍的に高まった。
【0050】また、本発明の電子写真方式においてシリ
コーンオイルで疎水化処理したシリカ微粒子を外添した
磁性トナ−とポリカーボネート樹脂にシリコーンオイル
添加した感光体からなる構成によって、シリコーンオイ
ルの離形性が高い特徴により、磁性トナ−と感光体間の
付着力は低下する。これによって、非画像部のトナ−の
回収が容易となり、かぶりに対して効果があると考えら
れる。
【0051】さらに、本発明の電子写真方法においてポ
リフッ化ビニリデン微粒子を外添した磁性トナ−を用い
る。
【0052】これはシリコーンオイルにて疎水化処理し
たシリカ微粒子とポリカーボネート樹脂にシリコーンオ
イル添加した感光体からなる構成は、かぶりに対して、
有効な手段であるが、特に高温高湿下において感光体表
面に水分が吸着すると磁性トナ−と感光体の付着力が上
昇し、かぶりが発生する。そこで、離形性の高いポリフ
ッ化ビニリデン微粒子を添加すると、感光体とトナ−間
の付着力が低くなり、高温高湿下においてもかぶりが発
生しない。
【0053】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法においてシリカ微粒子の添加量がトナー100重
量部に対して0.1重量部以下であると、トナーの流動
性が得られない、そのためトナ−供給量が減少し、画像
濃度が低くなる。また、感光体とトナ−との分子間力が
大きくなり、非画像部にトナ−付着が発生する。さら
に、シリカ微粒子の添加量が5.0重量部以上になると
浮遊シリカ微粒子が増加し、画像上に白点が発生する。
【0054】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法においてポリテトラフルオロエチレン微粒子の添
加量はトナー100重量部に対して、0.01重量部以
下であるとこれらの効果が得られず、3.0重量部以上
になるとトナーとの均一混合が出来ず、画像上に白点と
して、画像欠陥が現れる。
【0055】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法において感光体電荷輸送層中のポリカーボネート
に添加するシリコーンオイルの添加量は0.1重量部以
下であるとこれらの効果が得られず、3重量部を越える
と感光体表面の静電特性が悪くなり、低温低湿下で、露
光時の残留電位が上昇し、、画像濃度の低下が発生す
る。
【0056】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法においてシリカ微粒子は比表面積50〜300m
2/gのものが望ましい。比表面積が50m2/g以下に
なると粒径が大きくなり、流動性向上剤の機能がなくな
り、高流動性が得られない。また、比表面積が300m
2/g以上のなると、粒径が小さくなり、クリーニング
ブレードをすり抜けるためにOPC表面にシリカ微粒子
の薄層が形成され、露光時の残留電位が上昇し、反転現
像時には、画像濃度の低下が発生し、正規現像時には画
像上に非画像部にかぶりが発生をする。
【0057】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法においてポリフッ化ビニリデン微粒子の比表面積
は2〜25m2/gで体積平均径3〜25μmのもので
乳化重合により作成されたものが望ましい。懸濁重合に
より作成された微粒子は、形状が球形であるために、ク
リーニングブレードをすり抜けるためにOPC表面にポ
リフッ化ビニリデン微粒子の薄層が形成され、露光時の
残留電位が上昇し、反転現像時には、画像濃度の低下が
発生し、正規現像時には画像上に非画像部にかぶりが発
生をする。これは、体積平均径3μm以下、比表面積2
5m2/g以上になると同様の現象を生じる。逆に体積
平均粒径20μm以上になるとトナー粒子の体積平均径
より大きくなり、トナーとの均一混合が出来ない。ま
た、比表面積が2.0m2/g以下になると結果的に体
積平均粒径が大きくなっており、形状が球形になり効果
が得られない。
【0058】また、本発明に係る磁性トナ−及び電子写
真方法においては、特に絶縁性一成分トナーが好まし
い。一成分トナーを用いると二成分現像で必要なキャリ
アとトナーの撹拌機構やトナー濃度制御が不必要になる
ため装置構成が簡略化できる。
【0059】
【実施例】以下本発明の一実施例の磁性トナーと電子写
真方法について図面を参照しながら説明する。本発明は
これに限定されるものではない。
【0060】(実施例1)図1は本発明の電子写真方法
の一実施例を示している。現像方式は一成分現像方式を
用いている。1は有機感光体で、アルミニウムの導電性
支持体上にポリビニルブチラール樹脂(積水化学製エレ
ックBL−1)にτ型無金属フタロシアニン(東洋イン
キ製)の電荷発生物質を分散した電荷発生層とポリカー
ボネート樹脂(三菱化学製Z−200)に電荷輸送剤
1、1−ビスP−ジエチルアミノフェニル−1,3−ブ
タジエン(アナン(株)製T−405)とシリコーンオ
イル東芝シリコン製TSF451−100)を分散した
電荷輸送層を順次積層した構成のものである。2は感光
体1と同軸で固定された回転しない磁石、3は感光体を
マイナスに帯電するコロナ帯電器、4は感光体の帯電電
位を制御するグリッド電極、5は信号光、露光後の潜像
を顕像化するための現像装置は、7は磁性一成分トナ
ー、6は感光体1表面に磁性トナー7を供給するための
トナーホッパー、8は感光体1とギャップを開けて設定
した非磁性電極ローラ、9は電極ローラ8の内部に設置
された回転しない磁石、10は電極ローラ8に電圧を印
加する交流高圧電源、11は電極ローラ上のトナーを掻
き落とすりん青銅製のスクレーパ、12は感光体上のト
ナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器である。13は
トナー溜め内でのトナーの流れをスムーズにし、またト
ナーが自重で押しつぶされ感光体と電極ローラとの間で
のつまりが発生するのを防止するためのダンパーであ
る。
【0061】感光体1の表面で磁束密度は600Gsで
ある。電極ローラ内部の磁力の方を強くして搬送性を向
上させた。また図中に示す磁石2の磁極角はθは15度
に設定した。感光体1の直径は30mmで、周速40m
m/sで図中の矢印の方向に回転させ用いた。電極ロー
ラ8の直径は16mmで、周速40mm/sで感光体の
進行方向とは逆方向(図中の矢印方向)に回転させ用い
た。感光体1と電極ローラ8とのギャップは200μm
に設定した。
【0062】感光体1をコロナ帯電器3(印加電圧−
4.5kV、グリッド4の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体1にレーザ光5を照射し
静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は−9
0Vであった。この感光体1表面上に、トナー7をトナ
ー溜め6内で磁石により付着させた。次に感光体1を電
極ローラ8の前を通過させた。感光体1の未帯電域の通
過時には、電極ローラ8には交流高圧電源10により、
0Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツー
・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kHz)
を印加した。その後、ー500Vに帯電し静電潜像が書
き込まれた感光体1の通過時には、電極ローラ8には交
流高圧電源10により、−350Vの直流電圧を重畳し
た750V0-p (ピーク・ツー・ピーク 1.5k
V)の交流電圧(周波数1kHz)を印加した。すると
感光体1の帯電部分に付着したトナーは電極ローラ8に
回収され、感光体1上には画像部のみネガポジ反転した
トナー像が残った。矢印方向に回転する電極ローラ8に
付着したトナーは、スクレーパ11によってかきとり、
再びトナーホッパー6内に戻し次の像形成に用いた。こ
うして感光体1上に得られたトナー像を、転写紙に、転
写帯電器12によって転写した後、定着器(図示せず)
により熱定着して複写画像が得られる。
【0063】本発明に係る磁性トナーの結着樹脂はビニ
ル系単量体を重合または共重合したビニル系重合体であ
る。この結着樹脂を構成する単量体のスチレンとしては
例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−クロルスチ
レン等のスチレン及びその置換体、アクリル酸アルキル
エステルとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸アルキルエステ
ルとしては例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸ヘキシルなどの二重結合を有するモノカルボン酸
及びその置換体等がある。
【0064】またこれらの共重合体の製造方法として塊
状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の重
合法が採用される。
【0065】本発明に係る磁性トナーに使用する共重合
体は、好ましくは50〜95重量%をスチレン成分とし
て含むものである。スチレン成分の割合が50重量%未
満であると、トナーの溶融特性が劣り、定着性が不十分
になったり、粉砕性が悪化をする。
【0066】本発明に係る磁性トナーは前記のごとき結
着樹脂を主成分としているが、このような主要成分以外
に必要に応じて他の公知の重合体あるいは共重合体を使
用することもできる。例えばポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等がある。
【0067】また本発明に係る磁性トナーには必要に応
じて着色・電荷制御の目的で適当な顔料または染料が配
合される。そのような顔料または染料としてはカーボン
ブラック、鉄黒、グラファイト、ニグロシン、アゾ染料
の金属錯体、フタロシアニンブルー、デュポンオイルレ
ッド、アニリンブルー、ベンジジンイエロー、ローズベ
ンガルやこれら等の混合物があり、電荷量、着色に必要
な量が配合される。
【0068】さらに本発明に係る磁性トナーは必要に応
じて、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワック
ス、アマイドワックス等が離型剤として配合される。
【0069】本発明に用いる磁性トナーは磁性体が配合
される。磁性粉としては鉄、マンガン、ニッケル、コバ
ルト等の金属粉末や鉄、マンガン、ニッケル、コバル
ト、亜鉛等のフェライト等がある。特に好ましくは酸化
物磁性体であり、鉄系のフェライトのマグネタイトが好
ましい。磁性粉体の平均粒径は1μm以下、特に好まし
くは0.6μm以下が好ましい。
【0070】比表面積は通常のBET測定法で、島津製
作所(株)製FlowSorb2−2300を使用し、
4点測定し外挿法にて計算した。窒素/ヘリウムの混合
ガスを用いて、それぞれの混合比は窒素濃度5.0、1
2.0、18.0、24、0重量%のものを用いた。
【0071】体積平均径は日科機(株)製コールターカ
ウンタTA−2を使用し、体積分布の50%径とした。
【0072】実施例1で使用される感光体の電荷輸送層
の組成を(表1)に示した。感光体結着樹脂はポリカー
ボネート樹脂(三菱化学製Z−200)、電荷輸送剤は
1,1−ビスP−ジエチルアミノフェニル−1,3−ブ
タジエン(アナン(株)製T−405)、更に添加剤と
してシリコーンオイル(東芝シリコ−ン製TSF451
−100)を用いた。それぞれシリコーンオイルの添加
量を変化させ感光体を作成した。(表1)にその感光体
の電荷輸送層の組成である。
【0073】
【表1】
【0074】次に実施例1で使用される磁性トナーの材
料組成を(表2)に示した。
【0075】
【表2】
【0076】本発明に係る磁性トナーは以下の方法で製
造される。トナーは混合、混練、粉砕、外添処理、必要
に応じて分級処理される。また、重合法等の他の方式を
用いてもかまわない。
【0077】混合処理は結着樹脂、磁性体と、その他必
要に応じて添加される電荷制御剤、離型剤、顔料等の内
添剤を撹拌羽根に具備したミキサー等により均一分散す
る処理で、公知の処理方法が用いられる。
【0078】混練処理では混合処理された材料を加熱し
て、せん断力により結着樹脂に内添剤を分散させる。こ
のときの混練処理としては公知の加熱混練機を用いて行
なうことが出来る。加熱混練機としては三本ロール型、
一軸スクリュウ型、二軸スクリュウ型、バンバリーミキ
サー型等の混練物を加熱してせん断力をかけて練る装置
を使用することが出来る。混練処理によって得られた塊
をカッターミル等で粗粉砕する。粉砕処理ではジェット
ミル粉砕機等により細かく砕く。更に必要に応じて分級
処理では気流式分級機で微紛粒子をカットして、所望の
粒度分布が得られる。このとき機械式による粉砕、分級
も可能である。例えば固定したステータと回転するロー
タとの微小な空隙にトナーを投入し、粉砕する方法があ
る。また、分級でも回転するロータにより遠心力により
分級する方法がある。いずれも公知の方法が用いられて
いる。
【0079】外添処理では磁性トナーに外添剤を混合
し、公知のミキサー等により外添処理される。
【0080】本発明の磁性トナーの製造について具体的
に説明する。(表2)に示した混合物をヘンシェルミキ
サーFM20B(三井三池社製)にて混合しする。その
混合物を二軸混練押出機PCM30(池貝鉄工社製)に
て加熱混練する。ジェットミル粉砕機IDS2型(日本
ニューマティック工業社製)にて微粉砕を行い、気流分
級機DS2型(日本ニューマティック工業社製)にて微
粉をカットし、体積平均粒径8.0μmのトナ−母体が
得られた。その後、トナー母体に、(表3)に示す外添
剤を外添し、磁性トナーを作成した。外添処理はヘンシ
ェルミキサーFM20B(三井三池社製)を用いて行っ
た。
【0081】
【表3】
【0082】シリコーンオイルにて疎水化処理したシリ
カ微粒子はシリカA1(CABOT社製TS720)を
用いた。シリカB1はジメチルジクロロシランにて疎水
化処理したシリカ微粒子(日本アエロジル社製R97
4)、シリカB2はヘキサメチルジシラザンで処理した
シリカ(CABOT社製TS530)である。更に、外
添剤としてポリフッ化ビニリデン微粒子A(旭硝子
(株)製フルオン173J)を用いた。
【0083】次に図1に示した電子写真方法と感光体A
とトナーAを用いて低温低湿下(7℃20%)と常温常
湿下(20℃50%)と高温高湿下(35℃85%)で
10000枚の長期複写テストを行った。その結果、ど
の環境下においても初期から10000枚まで画像濃度
が1.4以上で、横線の乱れやトナーの飛び散りなどが
なくベタが均一で、地かぶりがトナー個数で5個/mm
2以下で、画像濃度が1.4の16本/mmの画線も再
現した極めて高解像度高画質の画像が得られた。画像濃
度は反射濃度計(マクベス社)を用いて測定した。
【0084】(実施例2)ポリフッ化ビニリデン微粒子
をKYNAR461(三菱油化製)とした以外は実施例
1のトナーAと同様な方法でトナーを作成した。
【0085】次にこのトナーと図1に示した電子写真方
法と感光体Aを用いて低温低湿下(7℃20%)と常温
常湿下(20℃50%)と高温高湿下(35℃85%)
で10000枚の長期複写テストを行った。その結果、
どの環境下においても初期から10000枚まで画像濃
度が1.4以上で、横線の乱れやトナーの飛び散りなど
がなくベタが均一で、地かぶりがトナー個数で5個/m
2以下で、画像濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度高画質の画像が得られた。
【0086】(実施例3)ポリフッ化ビニリデン微粒子
の添加量をトナー100重量部に対して0.01重量部
とした以外は実施例1のトナーAと同様な方法でトナー
を作成した。
【0087】次にこのトナーと図1に示した電子写真方
法と感光体Aを用いて低温低湿下(7℃20%)と常温
常湿下(20℃50%)と高温高湿下(35℃85%)
で10000枚の長期複写テストを行った。その結果、
どの環境下においても初期から10000枚まで画像濃
度が1.4以上で、横線の乱れやトナーの飛び散りなど
がなくベタが均一で、地かぶりがトナー個数で5個/m
2以下で、画像濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度高画質の画像が得られた。
【0088】(実施例4)ポリフッ化ビニリデン微粒子
の添加量をトナー100重量部に対して3.0重量部と
した以外は実施例1のトナーAと同様な方法でトナーを
作成した。
【0089】次にこのトナーと図1に示した電子写真方
法と感光体Aを用いて低温低湿下(7℃20%)と常温
常湿下(20℃50%)と高温高湿下(35℃85%)
で10000枚の長期複写テストを行った。その結果、
どの環境下においても初期から10000枚まで画像濃
度が1.4以上で、横線の乱れやトナーの飛び散りなど
がなくベタが均一で、地かぶりがトナー個数で5個/m
2以下で、画像濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度高画質の画像が得られた。
【0090】(比較例1)実施例1に示す電子写真方法
を用いて(表1)に示す感光体B1を用いて複写テスト
を行った。低温低湿下で複写テストを行ったところ、7
00枚でトナーフィルミングが発生し画像濃度が1.1
と低品位な画像となった。
【0091】(比較例2)実施例1に示す電子写真方法
を用いて(表1)に示す感光体B2を用いて複写テスト
を行った。低温低湿下で露光電位が複写テストを行った
ところ、露光時の残留電位が350Vまで上昇し、画像
濃度が1.0と低品位な画像となった。
【0092】(比較例3)実施例1に示す電子写真方法
を用いて(表3)に示すトナーB1を用いて複写テスト
を行った。低温低湿下で複写テストを行ったところ、7
00枚でトナーフィルミングが発生し画像濃度が1.2
と低品位な画像となった。
【0093】(比較例4)実施例1に示す電子写真方法
を用いて(表3)に示すトナーB2を用いて複写テスト
を行った。低温低湿下で複写テストを行ったところ、2
00枚でトナーフィルミングが発生し画像濃度が1.0
と低品質画像となった。
【0094】(比較例5)実施例1に示す電子写真方法
を用いて(表3)に示すトナーB3を用いて複写テスト
を行った。低温低湿下で複写テストを行ったところ、2
00枚でトナーフィルミングが発生し画像濃度が1.0
と低品位な画像となった。
【0095】(比較例6)シリカ微粒子の添加量を0.
05重量部とした以外は実施例1のトナーAと同様の組
成でトナー試作をした。トナーの流動性が低く、複写テ
ストを行ったところ画像濃度が0.6と極めて低品位な
画像となった。
【0096】(比較例7)シリカ微粒子の添加量を8.
0重量部とした以外は実施例1のトナーAと同様の組成
でトナー試作をした。トナー中にシリカ微粒子の凝集物
が目立ち、複写テストを行ったところ、べた画像上にシ
リカ微粒子の白点が存在し、極めて低品位な画像となっ
た。
【0097】(比較例8)ポリフッ化ビニリデン微粒子
の添加量を8.0重量部とした以外は実施例1のトナー
Aと同様の組成でトナー試作をした。トナー中にポリフ
ッ化ビニリデン微粒子の凝集物が目立ち、複写テストを
行ったところ、べた画像上にシリカ微粒子の白点が存在
し、極めて低品位な画像となった 。
【0098】(比較例9)磁性体の添加量を10重量%
とした以外は実施例1のトナーAと同様の組成でトナー
試作をした。トナー飛散が多く非画像部の地かぶりが大
きくなり、実用的な画像は得られなかった。
【0099】(比較例10)磁性体の添加量を80重量
%とした以外は実施例1のトナーAと同様の組成でトナ
ー試作をした。帯電量が低く、非画像部の地かぶりが大
きくなり、実用的な画像は得られなかった。
【0100】(比較例11)比表面積が20m2/gの
シリカ微粒子を用いる以外は実施例1のトナーAと同様
の組成でトナー試作をした。流動性が低く、非画像部の
地かぶりが大きくなり、実用的な画像は得られなかっ
た。
【0101】(比較例12)比表面積が400m2/g
のシリカ微粒子用いる以外は実施例1のトナーAと同様
の組成でトナー試作をした。シリカ微粒子の凝集が強
く、トナーと均一に混合できないため、トナー中にシリ
カ微粒子の凝集物が目立ち、複写テストを行ったとこ
ろ、べた画像上にシリカ微粒子の白点が存在し、極めて
低品位な画像となった。
【0102】(比較例13)比表面積が30.0m2
gのポリフッ化ビニリデン微粒子以外は実施例1のトナ
ーAと同様の組成でトナー試作をした。クリーニングブ
レードをポリフッ化ビニリデン微粒子がすり抜け、感光
体にポリフッ化ビニリデン微粒子が付着し露光時の残留
電位が上昇し、画像濃度が0.7に低下した。
【0103】(比較例14)比表面積が1.5m2/g
のポリフッ化ビニリデン微粒子以外は実施例1のトナー
Aと同様の組成でトナー試作をした。微粒子の粒径が大
きくなり、トナーと均一に混合出来ないために、複写テ
ストを行ったところ、画像上に白点が多く、極めて低品
位な画像となった。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明は電荷輸送層にポリ
カーボネート樹脂とシリコーンオイルが内添されている
有機感光体とシリコーンオイルにて疎水化処理されたシ
リカ微粒子とポリフッ化ビニリデン微粒子の外添剤から
なる磁性トナーと固定磁石を内包し、移動可能な感光体
と、トナーホッパーと、感光体の表面と所定の間隙を有
した位置に、内部に磁石を有するトナー回収電極ローラ
とを有し、感光体に静電潜像を形成した後、前記トナー
ホッパー内に位置する感光体の表面に磁性トナーを磁気
的に吸引し、感光体の表面に磁性トナーを担持させ、感
光体を移動させ、トナー回収電極ローラに対向させ、感
光体の画像部にトナーを残し、非画像部のトナーはトナ
ー回収電極ローラで回収する構成の現像工程を有する電
子写真方法であって、電荷輸送層にポリカーボネート樹
脂とシリコーンオイルが内添されている有機感光体とシ
リコーンオイルにて疎水化処理されたシリカ微粒子とポ
リフッ化ビニリデン微粒子の外添剤からなる磁性トナー
を用いる電子写真方法である構成によって、感光体とシ
リカ微粒子の付着力を低減でき、さらに、磁性トナ−に
ポリフッ化ビニリデン微粒子を添加することによって、
クリーニング性を向上させることができるので、トナ−
フィルミングの発生しない磁性トナーを実現できる。さ
らに、装置の小型化、簡素化、低コスト化が可能な電子
写真方法において、低温低湿下の長期ランニング時でも
トナーフィルミングの防止でき、さらに高温高湿下にお
いても画像濃度が高く、かぶりの少ない高品位の画像の
電子写真方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真方法で使用される電子写真装
置の主要部を示す断面図
【符号の説明】
1 静電潜像保持体ドラム 2 静電潜像保持体に内包された固定磁石 6 トナー溜め 7 磁性トナー 8 電極ローラ 9 電極ローラ内部に設置された磁石 12 転写コロナ帯電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/147 502 504 15/08 507 B G03G 9/08 375 (72)発明者 廣田 典昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 立松 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 國生 賢一 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像保持体が表面層に少なくともポリ
    カーボネート樹脂と有機光導電物質と一般式(化1)で
    示される添加剤を含有する有機感光体であり、かつ、磁
    性トナーが少なくとも結着樹脂と磁性体と外添剤からな
    り、前記外添剤は少なくとも一般式(化1)で示される
    処理剤により表面処理された疎水性二酸化珪素粒子と、
    一般式(化2)で示される微粒子から構成されることを
    特徴とする磁性トナー。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】静電潜像保持体が導電性支持体上に、電荷
    発生層と電荷輸送層とを順次積層して形成された有機感
    光体であることを特徴とする請求項1記載の磁性トナ
    ー。
  3. 【請求項3】静電潜像保持体に添加される一般式(化
    1)で示される添加剤が電荷輸送層100重量部に対し
    て、0.01〜3.0重量部であることを特徴とする請
    求項1記載の磁性トナー。
  4. 【請求項4】磁性体の添加量が磁性トナー重量に対し、
    15〜70重量%であることを特徴とする請求項1記載
    の磁性トナー。
  5. 【請求項5】疎水性二酸化珪素微粒子の添加量が磁性ト
    ナー100重量部に対し、0.1〜5.0重量部である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁性トナー。
  6. 【請求項6】疎水性二酸化珪素微粒子の比表面積が50
    〜300m2/gであることを特徴とする請求項1記載
    の磁性トナー。
  7. 【請求項7】一般式(化2)で示される微粒子の添加量
    が磁性トナー100重量部に対し、0.01〜3.0重
    量部であることを特徴とする請求項1記載の磁性トナ
    ー。
  8. 【請求項8】一般式(化2)で示される微粒子の比表面
    積が2〜25m2/gであることを特徴とする請求項1
    記載の磁性トナー。
  9. 【請求項9】一般式(化2)で示される微粒子の体積平
    均粒径が3〜20μmであることを特徴とする請求項1
    記載の磁性トナー。
  10. 【請求項10】一般式(化2)で示される微粒子が乳化
    重合で製造されることを特徴とする請求項1記載の磁性
    トナー。
  11. 【請求項11】一成分トナーであることを特徴とする請
    求項1記載の磁性トナー。
  12. 【請求項12】固定磁石を内包し、移動可能な静電潜像
    保持体と、トナーホッパーと、前記静電潜像保持体の表
    面と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有するト
    ナー回収電極ローラとを有し、前記静電潜像保持体に静
    電潜像を形成した後、前記トナーホッパー内に位置する
    前記静電潜像保持体の表面に磁性トナーを磁気的に吸引
    し、前記静電潜像保持体の表面に前記磁性トナーを担持
    させ、前記静電潜像保持体を移動させ、前記トナー回収
    電極ローラに対向させ、前記静電潜像保持体の画像部に
    トナーを残し、非画像部のトナーは前記トナー回収電極
    ローラで回収する構成の現像工程を有する電子写真方法
    であって、 前記静電潜像保持体が表面層に少なくともポリカーボネ
    ート樹脂と有機光導電物質と一般式(化1)で示される
    添加剤を含有する有機感光体であり、かつ、前記磁性ト
    ナーが少なくとも結着樹脂と磁性体と外添剤からなり、
    前記外添剤は少なくとも一般式(化1)で示される処理
    剤により表面処理された疎水性二酸化珪素微粒子と、一
    般式(化2)で示される微粒子から構成される磁性トナ
    ーを用いることを特徴とする電子写真方法。
  13. 【請求項13】静電潜像保持体が導電性支持体上に、電
    荷発生層と電荷輸送層とを順次積層して形成された有機
    感光体であることを特徴とする請求項12記載の電子写
    真方法。
  14. 【請求項14】静電潜像保持体に添加される一般式(化
    1)で示される添加剤の含有量が電荷輸送層100重量
    部に対して0.01〜3.0重量部であることを特徴と
    する請求項12記載の電子写真方法。
  15. 【請求項15】磁性体の添加量が磁性トナー重量に対
    し、15〜70重量%である磁性トナーを用いることを
    特徴とする請求項12記載の電子写真方法。
  16. 【請求項16】疎水性二酸化珪素微粒子の添加量が磁性
    トナー100重量部に対し、0.1〜5.0重量部であ
    る磁性トナーを用いることを特徴とする請求項12記載
    の電子写真方法。
  17. 【請求項17】疎水性二酸化珪素微粒子の比表面積が5
    0〜300m2/gである磁性トナーを用いることを特
    徴とする請求項12記載の電子写真方法。
  18. 【請求項18】一般式(化2)で示される微粒子の添加
    量が磁性トナー100重量部に対し、0.01〜3.0
    重量部である磁性トナーを用いることを特徴とする請求
    項12記載の電子写真方法。
  19. 【請求項19】一般式(化2)で示される微粒子の比表
    面積が2〜25m2/gである磁性トナーを用いること
    を特徴とする請求項12記載の電子写真方法。
  20. 【請求項20】一般式(化2)で示される微粒子の体積
    平均粒径が3〜20μmである磁性トナーを用いること
    を特徴とする請求項12記載の電子写真方法。
  21. 【請求項21】一般式(化2)で示される微粒子が乳化
    重合で製造される磁性トナーを用いることを特徴とする
    請求項12記載の電子写真方法。
  22. 【請求項22】磁性トナーは一成分トナーであることを
    特徴とする請求項12記載の電子写真方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003098697A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、トナー及び静電荷像担持体

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