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JPH08306808A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH08306808A
JPH08306808A JP7135890A JP13589095A JPH08306808A JP H08306808 A JPH08306808 A JP H08306808A JP 7135890 A JP7135890 A JP 7135890A JP 13589095 A JP13589095 A JP 13589095A JP H08306808 A JPH08306808 A JP H08306808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
insulating film
film
control gate
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7135890A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Teramoto
茂樹 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7135890A priority Critical patent/JPH08306808A/ja
Publication of JPH08306808A publication Critical patent/JPH08306808A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不揮発性半導体記憶装置において、メモリセ
ル間のしきい値電圧のばらつきを抑えつつ、メモリセル
を多しきい値電圧化する。 【構成】 フローティングゲート型の不揮発性半導体記
憶装置において、フローティングゲート5上に絶縁膜6
を介して第1のコントロールゲート7を設け、第1のコ
ントロールゲート7上に絶縁膜8を介して第2のコント
ロールゲート9を設ける。書き込み時には、第1のコン
トロールゲート7または第2のコントロールゲート9を
選択して電圧を印加することにより書き込みを行う。ま
た、MONOS型またはMNOS型の不揮発性半導体記
憶装置において、第1のゲート電極上に絶縁膜を介して
第2のゲート電極を設ける。書き込み時には、第1のゲ
ート電極または第2のゲート電極を選択して電圧を印加
することにより書き込みを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に、フローティングゲート型の不揮発性
半導体記憶装置やMONOS型またはMNOS型の不揮
発性半導体記憶装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】現在、いわゆるフラッシュEEPROM
などの不揮発性半導体記憶装置は、コンピュータなどの
外部記憶装置として用いられている磁気ディスク装置の
置き換えなどを目標として大容量化が進められている
が、この大容量化は、ビット単価を引き下げるために、
メモリセル(メモリトランジスタ)の多しきい値電圧化
により実現することが求められている。
【0003】従来、このメモリセルの多しきい値電圧化
は、電子の注入時間または引き抜き時間を変えることに
より行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように電子の注入時間または引き抜き時間を変えること
によりメモリセルを多しきい値電圧化する従来の方法
は、メモリセル間のしきい値電圧のばらつきを抑えるの
が難しく、また、読み出し時に基準として用いるメモリ
セルを作製することが難しいなどの問題があった。
【0005】したがって、この発明の目的は、メモリセ
ルのしきい値電圧を三段階に設定することができ、しか
もメモリセル間のしきい値電圧のばらつきを抑えること
ができ、読み出し時に基準として用いるメモリセルの作
製も容易な不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による不揮発性半導体記憶装
置は、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられた
フローティングゲートと、フローティングゲート上に第
1の絶縁膜を介して設けられた第1のコントロールゲー
トと、第1のコントロールゲート上に第2の絶縁膜を介
して設けられた第2のコントロールゲートとを有するこ
とを特徴とするものである。
【0007】この発明の第1の発明においては、書き込
み時に第1のコントロールゲートまたは第2のコントロ
ールゲートを選択して所定の電圧を印加することにより
書き込みを行う。
【0008】この発明の第2の発明による不揮発性半導
体記憶装置は、半導体基板上に順次設けられた酸化膜お
よび窒化膜からなるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
設けられた第1のゲート電極と、第1のゲート電極上に
絶縁膜を介して設けられた第2のゲート電極とを有する
ことを特徴とするものである。
【0009】この発明の第2の発明においては、書き込
み時に第1のゲート電極または第2のゲート電極を選択
して所定の電圧を印加することにより書き込みを行う。
【0010】この発明の第2の発明において、典型的に
は、酸化膜は二酸化シリコン(SiO2 )膜であり、窒
化膜は窒化シリコン(Si3 4 )膜である。
【0011】この発明の第3の発明による不揮発性半導
体記憶装置は、半導体基板上に順次設けられた第1の酸
化膜、窒化膜および第2の酸化膜からなるゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に設けられた第1のゲート電極と、
第1のゲート電極上に絶縁膜を介して設けられた第2の
ゲート電極とを有することを特徴とするものである。
【0012】この発明の第3の発明においては、書き込
み時に第1のゲート電極または第2のゲート電極を選択
して所定の電圧を印加することにより書き込みを行う。
【0013】この発明の第3の発明において、典型的に
は、第1の酸化膜および第2の酸化膜はSiO2 膜であ
り、窒化膜はSi3 4 膜である。
【0014】この発明において、不揮発性半導体記憶装
置は、例えば、電気的一括消去型の不揮発性半導体記憶
装置、すなわちいわゆるフラッシュEEPROMのほ
か、EPROMなどである。
【0015】
【作用】この発明の第1の発明による不揮発性半導体記
憶装置によれば、半導体基板とフローティングゲートと
の間の容量、フローティングゲートと第1のコントロー
ルゲートとの間の容量および第1のコントロールゲート
と第2のコントロールゲートとの間の容量により、第1
のコントロールゲートを選択して所定の電圧を印加する
ことにより書き込みを行った場合と、第2のコントロー
ルゲートを選択して所定の電圧を印加することにより書
き込みを行った場合とで、メモリセルのしきい値電圧は
互いに異なる。したがって、消去状態と、第1のコント
ロールゲートを選択して所定の電圧を印加することより
書き込みを行った場合と、第2のコントロールゲートを
選択して所定の電圧を印加することにより書き込みを行
った場合とで、メモリセルのしきい値電圧を三段階に設
定することができる。また、この場合、メモリセル間の
しきい値電圧のばらつきを抑えることができ、読み出し
時の基準となるメモリセルの作製も容易である。
【0016】この発明の第2の発明および第3の発明に
よる不揮発性半導体記憶装置によれば、半導体基板と第
1のゲート電極との間の容量および第1のゲート電極と
第2のゲート電極との間の容量により、第1のゲート電
極を選択して所定の電圧を印加することにより書き込み
を行った場合と、第2のゲート電極を選択して所定の電
圧を印加することにより書き込みを行った場合とで、メ
モリセルのしきい値電圧は互いに異なる。したがって、
消去状態と、第1のゲート電極を選択して所定の電圧を
印加することにより書き込みを行った場合と、第2のゲ
ート電極を選択して所定の電圧を印加することにより書
き込みを行った場合とで、メモリセルのしきい値電圧を
三段階に設定することができる。また、この場合、メモ
リセル間のしきい値電圧のばらつきを抑えることがで
き、読み出し時の基準となるメモリセルの作製も容易で
ある。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0018】図1はこの発明の第1実施例による不揮発
性半導体記憶装置を示す断面図であり、特に、その一つ
のメモリセル(メモリトランジスタ)の部分を示すもの
である。ここで、図1Aはチャネル長方向に平行な断面
図、図1Bはチャネル幅方向に平行な断面図である。
【0019】図1に示すように、この不揮発性半導体記
憶装置においては、例えばp型シリコン(Si)基板1
の表面に例えばSiO2 膜のようなフィールド絶縁膜2
が選択的に設けられ、これによって素子間分離が行われ
ている。このフィールド絶縁膜2の下側の部分には、例
えばp+ 型のチャネルストップ領域3が設けられてい
る。
【0020】フィールド絶縁膜2で囲まれた活性領域の
表面には、例えばSiO2 膜のようなゲート絶縁膜4が
設けられている。このゲート絶縁膜4上には、フローテ
ィングゲート5が設けられている。このフローティング
ゲート5のチャネル幅方向の両端部は、フィールド絶縁
膜2上にまたがっている。ここで、このフローティング
ゲート5は、例えば、リン(P)のような不純物がドー
プされた多結晶Si膜からなる。
【0021】フローティングゲート5上には、例えばS
iO2 膜とSi3 4 膜とSiO2膜との三層構造の
膜、すなわちいわゆるONO膜からなる絶縁膜6が設け
られている。そして、この絶縁膜6を介して、フローテ
ィングゲート5上に第1のコントロールゲート7が設け
られている。この第1のコントロールゲート7は、フロ
ーティングゲート5を覆うように、チャネル幅方向に延
在している。ここで、この第1のコントロールゲート7
は、例えば、Pのような不純物がドープされた多結晶S
i膜からなる。
【0022】第1のコントロールゲート7上には、例え
ばONO膜からなる絶縁膜8が設けられている。そし
て、この絶縁膜8を介して、第1のコントロールゲート
7上に第2のコントロールゲート9が設けられている。
この第2のコントロールゲート9は、チャネル幅方向の
一端部を除いた部分の第1のコントロールゲート7を覆
うように、チャネル幅方向に延在している。ここで、こ
の第2のコントロールゲート9は、例えば、Pのような
不純物がドープされた多結晶Si膜上に例えばタングス
テンシリサイド(WSi2 )膜のような高融点金属シリ
サイド膜を積層した構造のいわゆるポリサイド膜からな
る。
【0023】この場合、上述のフローティングゲート
5、第1のコントロールゲート7および第2のコントロ
ールゲート9は、チャネル長方向において、互いに同一
の幅を有する。
【0024】また、フィールド絶縁膜2で囲まれた活性
領域中には、フローティングゲート5、第1のコントロ
ールゲート7および第2のコントロールゲート9に対し
て自己整合的に、例えばn+ 型のソース領域10および
ドレイン領域11が設けられている。そして、フローテ
ィングゲート5、第1のコントロールゲート7および第
2のコントロールゲート9とこれらのソース領域10お
よびドレイン領域11とにより、メモリトランジスタが
構成されている。
【0025】なお、実際には、第2のコントロールゲー
ト9、第1のコントロールゲート7などを覆う層間絶縁
膜、この層間絶縁膜のコンタクトホール、金属配線、パ
ッシベーション膜などが設けられているが、それらの図
示および説明は省略する。
【0026】次に、上述のように構成されたこの第1実
施例による不揮発性半導体記憶装置の動作について説明
する。
【0027】いま、図1において、p型Si基板1とフ
ローティングゲート5との間の容量をC1 、フローティ
ングゲート5と第1のコントロールゲート7との間の容
量をC2 、第1のコントロールゲート7と第2のコント
ロールゲート9との間の容量をC3 とする。また、p型
Si基板1とフローティングゲート5との間に印加され
る電圧をV1 、フローティングゲート5と第1のコント
ロールゲート7との間に印加される電圧をV2 、第1の
コントロールゲート7と第2のコントロールゲート9と
の間に印加される電圧をV3 とする。
【0028】ここで、例えば、p型Si基板1を接地
し、第1のコントロールゲート7に電圧Vを印加し、第
2のコントロールゲート9をフローティングとした場
合、 V1 =[(1/C1 )/(1/C1 +1/C2 )]V (1) となる。
【0029】また、p型Si基板1を接地し、第2のコ
ントロールゲート9に電圧V´を印加し、第1のコント
ロールゲート7をフローティングとした場合、 V1 =[(1/C1 )/(1/C1 +1/C2 +1/C3 )]V´(2) となる。
【0030】(1)式および(2)式からわかるよう
に、第1のコントロールゲート7に電圧Vを印加した場
合と第2のコントロールゲート9に電圧V´を印加した
場合とで、p型Si基板1とフローティングゲート5と
の間に印加される電圧V1 は異なり、したがって第1の
コントロールゲート7に電圧Vを印加した場合と第2の
コントロールゲート9に電圧V´を印加した場合とで電
子の注入効率または引き抜き効率を変えることができ
る。このため、第1のコントロールゲート7および第2
のコントロールゲート9に同じ時間電圧を印加しても、
メモリセルのしきい値電圧は互いに異なる。
【0031】したがって、消去状態と、第1のコントロ
ールゲート7を選択して電圧Vを印加した場合と、第2
のコントロールゲート9を選択して電圧V´を印加した
場合とで、メモリセルのしきい値電圧を三段階に設定す
ることができる。
【0032】なお、p型Si基板1とフローティングゲ
ート5との間の容量C1 はそれらの間のゲート絶縁膜4
の面積および厚さで決定され、フローティングゲート5
と第1のコントロールゲート7との間の容量C2 はそれ
らの間の絶縁膜6の面積および厚さで決定され、第1の
コントロールゲート7と第2のコントロールゲート9と
の間の容量C3 はそれらの間の絶縁膜8の面積および厚
さで決定される。そして、メモリセルのしきい値電圧を
所望の値に設定するためには、これらのゲート絶縁膜
4、絶縁膜6および絶縁膜8の厚さ、素子分離幅、フロ
ーティングゲート5と第1のコントロールゲート7との
間の重なり、第1のコントロールゲート7と第2のコン
トロールゲート9との間の重なりなどを最適化し、必要
な容量を確保するようにすればよい。
【0033】以上のことを前提として、この第1実施例
による不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作および読
み出し動作について説明すると、次の通りである。
【0034】いま、消去状態においてフローティングゲ
ート5に電子が注入されているものとし、この状態を例
えば情報「0」に対応させる。また、フローティングゲ
ート5から電子を引き抜いた状態を例えば情報「2」に
対応させる。そして、これらの中間の状態、すなわちフ
ローティングゲート5から所定量の電子を引き抜いた状
態を例えば情報「1」に対応させる。ここで、メモリセ
ルのしきい値電圧は、例えば、情報「0」が書き込まれ
ているときには+6V、情報「1」が書き込まれている
ときには+4V、情報「2」が書き込まれているときに
は+1.5Vであるとする。
【0035】まず、情報「2」を書き込むときには、第
1のコントロールゲート7に所定の負電圧、例えば−6
Vを印加し、ドレイン領域11に所定の正電圧、例えば
+12Vを印加する。第2のコントロールゲート9はフ
ローティングとし、ソース領域10は接地しておく。こ
のとき、フローティングゲート5からドレイン領域11
に電子が引き抜かれてメモリセルのしきい値電圧は+6
Vに設定され、これによって情報「2」が書き込まれ
る。情報「1」を書き込むときには、第2のコントロー
ルゲート9に所定の負電圧、例えば−6Vを印加し、ド
レイン領域11に所定の正電圧、例えば+12Vを印加
する。第1のコントロールゲート7はフローティングと
し、ソース領域10は接地しておく。このとき、フロー
ティングゲート5からドレイン領域11に電子が所定量
引き抜かれてメモリセルのしきい値電圧は+4Vに設定
され、これによって情報「1」が書き込まれる。
【0036】次に、読み出し時には、例えば、まず、第
1のコントロールゲート7に、情報「2」が書き込まれ
ているときのメモリセルのしきい値電圧(=+1.5
V)よりも高く、情報「1」が書き込まれているときの
メモリセルのしきい値電圧(=+4V)よりも低い所定
の正電圧、例えば+3Vを印加する。第2のコントロー
ルゲート9はフローティングとし、ソース領域10は接
地し、ドレイン領域11には所定の正電圧を印加する。
この場合、メモリセルに情報「2」が書き込まれている
ときには、メモリトランジスタがオンし、読み出し電流
が流れるが、メモリセルに情報「0」または情報「1」
が書き込まれているときにはメモリトランジスタはオン
せず、読み出し電流が流れない。このため、第1のコン
トロールゲート7に+3Vを印加したときに読み出し電
流が流れることにより、情報「2」を読み出すことがで
きる。
【0037】第1のコントロールゲート7に+3Vを印
加したときに読み出し電流が流れないときには、そのま
までは、メモリセルに情報「1」が書き込まれているの
か、情報「0」が書き込まれているのかは、不明であ
る。そこで、次に、第2のコントロールゲート9に、情
報「1」が書き込まれているときのメモリセルのしきい
値電圧よりも高く、情報「0」が書き込まれているとき
のメモリセルのしきい値電圧よりも低い所定の正電圧、
例えば+5Vを印加する。第2のコントロールゲート9
はフローティングとし、ソース領域10は接地し、ドレ
イン領域11には所定の正電圧を印加する。この場合、
メモリトランジスタがオンし、読み出し電流が流れると
きには情報「1」を読み出すことができ、一方、メモリ
トランジスタがオンせず、読み出し電流が流れないとき
には情報「0」を読み出すことができる。
【0038】次に、この第1実施例による不揮発性半導
体記憶装置の製造方法について説明する。
【0039】図2〜図9はこの第1実施例による不揮発
性半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。ここで、図2Aおよび図2Bはそれぞれ図1Aおよ
び図1Bに対応する断面図である。図3〜図9について
も同様である。
【0040】この第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置の製造方法においては、まず、図2に示すように、
p型Si基板1の表面に熱酸化法によりSiO2 膜から
なるフィールド絶縁膜2を選択的に形成して素子間分離
を行うとともに、このフィールド絶縁膜2の下側の部分
にチャネルストップ領域3を形成する。この後、フィー
ルド絶縁膜2で囲まれた活性領域の表面に例えば熱酸化
法によりSiO2 膜からなるゲート絶縁膜4を形成す
る。
【0041】次に、図3に示すように、例えばCVD法
により全面に多結晶Si膜12を形成し、さらにこの多
結晶Si膜12にイオン注入法や熱拡散法により例えば
Pのような不純物をドープして低抵抗化した後、この不
純物がドープされた多結晶Si膜12を例えば反応性イ
オンエッチング(RIE)法によりパターニングし、チ
ャネル幅方向の幅がフローティングゲート5と等しい所
定形状にする。
【0042】次に、このようにしてパターニングされた
多結晶Si膜12上にONO膜からなる絶縁膜6を形成
する。ここで、この絶縁膜6を構成するONO膜のSi
2膜は熱酸化法により形成し、Si3 4 膜は減圧C
VD法により形成する。
【0043】次に、例えばCVD法により全面に多結晶
Si膜13を形成し、さらにこの多結晶Si膜13にイ
オン注入法や熱拡散法により例えばPのような不純物を
ドープして低抵抗化した後、この不純物がドープされた
多結晶Si膜13を例えばRIE法によりパターニング
し、チャネル幅方向の幅が第1のコントロールゲート7
と等しくなるようにする。
【0044】次に、このようにしてパターニングされた
多結晶Si膜13上にONO膜からなる絶縁膜8を形成
する。ここで、この絶縁膜8を構成するONO膜のSi
2膜は熱酸化法により形成し、Si3 4 膜は減圧C
VD法により形成する。
【0045】次に、例えばCVD法により全面に多結晶
Si膜を形成し、さらにこの多結晶Si膜にイオン注入
法や熱拡散法により例えばPのような不純物をドープし
て低抵抗化した後、この不純物がドープされた多結晶S
i膜上に例えばスパッタリング法により例えばWSi2
膜のような高融点金属シリサイド膜を形成し、これらの
多結晶Si膜および高融点金属シリサイド膜からなるポ
リサイド膜14を形成する。この後、このポリサイド膜
14上にリソグラフィー法によりレジストパターン15
を形成する。ここで、このレジストパターン15は、チ
ャネル長方向においてはフローティングゲート5、第1
のコントロールゲート7および第2のコントロールゲー
ト9と同一の幅を有し、チャネル幅方向においては第2
のコントロールゲート9と同一の幅を有する。
【0046】次に、レジストパターン15をマスクとし
て例えばRIE法によりポリサイド膜14をパターニン
グする。これによって、図4に示すように、第2のコン
トロールゲート9が形成される。
【0047】次に、図5に示すように、多結晶Si膜1
3のうちの第2のコントロールゲート9により覆われて
いないチャネル幅方向の一端部を覆うようにリソグラフ
ィー法により所定形状のレジストパターン16を形成し
た後、レジストパターン15およびこのレジストパター
ン16をマスクとして例えばRIE法により絶縁膜8を
パターニングする。
【0048】次に、レジストパターン15およびレジス
トパターン16をマスクとして例えばRIE法により多
結晶Si膜13をパターニングする。これによって、図
6に示すように、第1のコントロールゲート7が形成さ
れる。
【0049】次に、図7に示すように、レジストパター
ン15およびレジストパターン16をマスクとして例え
ばRIE法により絶縁膜6をパターニングする。
【0050】次に、レジストパターン15およびレジス
トパターン16をマスクとして例えばRIE法により多
結晶Si膜12をパターニングする。これによって、図
8に示すように、フローティングゲート5が形成され
る。
【0051】次に、図9に示すように、レジストパター
ン15およびレジストパターン16をマスクとして活性
領域中にn型不純物、例えばヒ素(As)やPをイオン
注入することにより、例えばn+ 型のソース領域10お
よびドレイン領域11を形成する。これらのソース領域
10およびドレイン領域11は、チャネル長方向におい
て、フローティングゲート5、第1のコントロールゲー
ト7および第2のコントロールゲート9に対して自己整
合的に形成される。
【0052】次に、レジストパターン15およびレジス
トパターン16を除去し、必要に応じてさらに注入不純
物の電気的活性化のための熱処理を行った後、必要なプ
ロセス、例えば層間絶縁膜、コンタクトホール、金属配
線、パッシベーション膜の形成などを経て、目的とする
不揮発性半導体記憶装置を完成させる。
【0053】以上のように、この第1実施例によれば、
フローティングゲート5上に絶縁膜6を介して第1のコ
ントロールゲート7を設け、この第1のコントロールゲ
ート7上に絶縁膜8を介して第2のコントロールゲート
9を設けた構造とし、書き込み時に第1のコントロール
ゲート7または第2のコントロールゲート9を選択して
電圧を印加することにより書き込みを行うようにしてい
るので、メモリセルのしきい値電圧を三段階に設定する
ことができる。すなわち、メモリセルの多しきい値電圧
化を図ることができる。また、この場合、電子の注入時
間または引き抜き時間を変えることにより多しきい値電
圧化を実現する従来の方法と異なり、メモリセル間のし
きい値電圧のばらつきを抑えることができ、読み出し時
の基準として用いるメモリセルの作製も容易である。
【0054】次に、この発明の第2実施例について説明
する。
【0055】図10はこの第2実施例による不揮発性半
導体記憶装置を示す断面図であり、特に、その一つのメ
モリセル(メモリトランジスタ)の部分を示すものであ
る。ここで、図10Aはチャネル長方向に平行な断面
図、図10Bはチャネル幅方向に平行な断面図である。
【0056】図10に示すように、この不揮発性半導体
記憶装置においては、p型Si基板21の表面に例えば
SiO2 膜のようなフィールド絶縁膜22が選択的に設
けられ、これによって素子間分離が行われているととも
に、このフィールド絶縁膜22の下側の部分に例えばp
+ 型のチャネルストップ領域23が設けられている。以
上は第1実施例による不揮発性半導体記憶装置と同様で
ある。
【0057】この第2実施例においては、フィールド絶
縁膜22で囲まれた活性領域の表面に、ONO膜からな
るゲート絶縁膜24が設けられている。このゲート絶縁
膜24上には、第1のゲート電極25が設けられてい
る。この第1のゲート電極25のチャネル幅方向の両端
部は、フィールド絶縁膜22上にまたがっている。ここ
で、この第1のゲート電極25は、例えば、Pのような
不純物がドープされた多結晶Si膜からなる。
【0058】第1のゲート電極25上には、例えばON
O膜からなる絶縁膜26が設けられている。そして、こ
の絶縁膜26を介して、第1のゲート電極25上に第2
のゲート電極27が設けられている。この第2のゲート
電極27は、チャネル幅方向の一端部を除いた部分の第
1のゲート電極25を覆うように、チャネル幅方向に延
在している。ここで、この第2のゲート電極27は、例
えば、Pのような不純物がドープされた多結晶Si膜上
に例えばWSi2 膜のような高融点金属シリサイド膜を
積層した構造のポリサイド膜からなる。
【0059】この場合、上述の第1のゲート電極25お
よび第2のゲート電極27は、チャネル長方向におい
て、互いに同一の幅を有する。
【0060】また、フィールド絶縁膜22で囲まれた活
性領域中には、第1のゲート電極25および第2のゲー
ト電極27に対して自己整合的に、例えばn+ 型のソー
ス領域28およびドレイン領域29が設けられている。
そして、第1のゲート電極25および第2のゲート電極
27とこれらのソース領域28およびドレイン領域29
とにより、メモリトランジスタが構成されている。
【0061】なお、実際には、第2のゲート電極27、
第1のゲート電極25などを覆う層間絶縁膜、この層間
絶縁膜のコンタクトホール、金属配線、パッシベーショ
ン膜などが設けられているが、それらの図示および説明
は省略する。
【0062】上述のように構成されたこの第2実施例に
よる不揮発性半導体記憶装置の動作は、第1のゲート電
極25を第1のコントロールゲート7に対応させ、第2
のゲート電極27を第2のコントロールゲート9に対応
させれば、第1実施例による不揮発性半導体記憶装置と
同様であるので、説明を省略する。また、この第2実施
例による不揮発性半導体記憶装置の製造方法も、第1実
施例による不揮発性半導体記憶装置の製造方法と同様で
あるので、説明を省略する。
【0063】この第2実施例によれば、MONOS型の
不揮発性半導体記憶装置において、第1実施例と同様な
利点を得ることができる。
【0064】以上、この発明の実施例につき具体的に説
明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるもの
でなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可
能である。
【0065】例えば、上述の第1実施例において挙げた
数値は、あくまでも例に過ぎず、これらの数値に限定さ
れるものではない。
【0066】また、上述の第1実施例および第2実施例
におけるp型Si基板1、21の部分は、Si基板中に
形成されたpウエルであってもよい。
【0067】さらに、上述の第2実施例においては、M
ONOS型の不揮発性半導体記憶装置にこの発明を適用
した場合について説明したが、この発明は、MNOS型
の不揮発性半導体記憶装置に適用することも可能であ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
発明によれば、フローティングゲート型の不揮発性半導
体記憶装置において、メモリセルのしきい値電圧を三段
階に設定することができ、しかもメモリセル間のしきい
値電圧のばらつきを抑えることができ、読み出し時に基
準として用いるメモリセルの作製も容易である。
【0069】この発明の第2の発明および第3の発明に
よれば、MONOS型またはMNOS型の不揮発性半導
体記憶装置において、メモリセルのしきい値電圧を三段
階に設定することができ、しかもメモリセル間のしきい
値電圧のばらつきを抑えることができ、読み出し時に基
準として用いるメモリセルの作製も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置を示す断面図である。
【図2】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第1実施例による不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第2実施例による不揮発性半導体
記憶装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1、21 p型Si基板 2、22 フィールド絶縁膜 4、24 ゲート絶縁膜 5 フローティングゲート 6、8、26 絶縁膜 7 第1のコントロールゲート 9 第2のコントロールゲート 10、28 ソース領域 11、29 ドレイン領域 25 第1のゲート電極 27 第2のゲート電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設
    けられたフローティングゲートと、 上記フローティングゲート上に第1の絶縁膜を介して設
    けられた第1のコントロールゲートと、 上記第1のコントロールゲート上に第2の絶縁膜を介し
    て設けられた第2のコントロールゲートとを有すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 書き込み時に上記第1のコントロールゲ
    ートまたは上記第2のコントロールゲートを選択して所
    定の電圧を印加することにより書き込みを行うようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に順次設けられた酸化膜お
    よび窒化膜からなるゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜上に設けられた第1のゲート電極と、 上記第1のゲート電極上に絶縁膜を介して設けられた第
    2のゲート電極とを有することを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 書き込み時に上記第1のゲート電極また
    は上記第2のゲート電極を選択して所定の電圧を印加す
    ることにより書き込みを行うようにしたことを特徴とす
    る請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に順次設けられた第1の酸
    化膜、窒化膜および第2の酸化膜からなるゲート絶縁膜
    と、 上記ゲート絶縁膜上に設けられた第1のゲート電極と、 上記第1のゲート電極上に絶縁膜を介して設けられた第
    2のゲート電極とを有することを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 書き込み時に上記第1のゲート電極また
    は上記第2のゲート電極を選択して所定の電圧を印加す
    ることにより書き込みを行うようにしたことを特徴とす
    る請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9029933B2 (en) 2012-09-11 2015-05-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Non-volatile memory device and method for manufacturing same

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