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JPH08305251A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH08305251A
JPH08305251A JP7105000A JP10500095A JPH08305251A JP H08305251 A JPH08305251 A JP H08305251A JP 7105000 A JP7105000 A JP 7105000A JP 10500095 A JP10500095 A JP 10500095A JP H08305251 A JPH08305251 A JP H08305251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
process cartridge
cartridge
image forming
opening
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7105000A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Karakama
俊之 唐鎌
Haruhisa Oshida
治久 忍田
Shinya Noda
晋弥 野田
Etsuichi Sasako
悦一 笹子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7105000A priority Critical patent/JPH08305251A/ja
Publication of JPH08305251A publication Critical patent/JPH08305251A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材を引き剥がすことなくプロセスカ
ートリッジを装置本体に装着することをなくすことが可
能なプロセスカートリッジ及び該プロセスカートリッジ
を用いる画像形成装置を提供する。 【構成】 電子写真感光体を保護するためにカートリッ
ジ枠体に設けた開口部を開閉可能なシャッタ手段と、ト
ナー収納部の開口をシールし、引き抜き可能に一部をカ
ートリッジ枠体から露出させ、露出端部に把手部を有す
るシール手段とを有し、前記シール手段の把手部は、前
記シャッタ手段を途中まで開いて電子写真感光体がカー
トリッジ枠体の開口部から露出する状態ではシャッタ手
段と接触せず、前記シャッタ手段を完全に開いた状態で
はシャッタ手段と接触する位置に設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセスカートリッジ及
び前記プロセスカートリッジを装着可能な画像形成装置
に関する。
【0002】ここで画像形成装置としては、例えば電子
写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、LEDプリン
タ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミ
リ装置及び電子写真ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】また、プロセスカートリッジとしては、帯
電手段、現像手段又はクリーニング手段と電子写真感光
体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを
画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくと
も一つと電子写真感光体とを一体的に着脱可能とするも
のである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体
とを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能と
するものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電
子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカート
リッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に
着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されて
いる。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置の
メンテナンスをサービスマンによらずに使用者自身で行
うことが出来るので、格段に操作性を向上させることが
出来る。そのためにこのプロセスカートリッジ方式は、
画像形成装置において広く用いられている。
【0005】このようなプロセスカートリッジにあって
は、出荷時の振動等による現像剤(以下「トナー」とい
う)の漏れを防止するために、トナー収納部の開口をシ
ール部材によってシールしている。そして、カートリッ
ジ使用開始時に前記シール部材を引き剥がすことによっ
てトナー収納部内のトナーを現像部材に供給可能とし、
この状態でプロセスカートリッジを装置本体に装着する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来プロセス
カートリッジのシール構成を更に発展させたものであ
り、その目的とするところは、シール部材を引き剥がす
ことなくプロセスカートリッジを装置本体に装着するこ
とをなくすことが可能なプロセスカートリッジ及び該プ
ロセスカートリッジを用いる画像形成装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、画像形成装置本体に着
脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光
体と、トナー収納部に収納したトナーを開口を通して現
像部材へ供給し、前記電子写真感光体に形成した潜像を
現像するための現像手段と、前記電子写真感光体及び現
像手段を支持するカートリッジ枠体と、前記電子写真感
光体を保護するために前記カートリッジ枠体に設けた開
口部を開閉可能なシャッタ手段と、前記トナー収納部の
開口をシールし、引き抜き可能に一部をカートリッジ枠
体から露出させ、露出端部に把手部を有するシール手段
とを有し、前記シール手段の把手部は、前記シャッタ手
段を途中まで開いて電子写真感光体がカートリッジ枠体
の開口部から露出する状態ではシャッタ手段と接触せ
ず、前記シャッタ手段を完全に開いた状態ではシャッタ
手段と接触する位置に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、前記プロセスカートリッジを装着可
能な装着手段を有する画像形成装置を構成したことを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】上記構成にあっては、出荷前に電子写真感光体
を検査するときは、シャッタ手段を途中まで開いてカー
トリッジ開口部から露出した電子写真感光体に傷等があ
るか否かを容易に検出することが出来る。また、使用者
がプロセスカートリッジの使用に際し、前記シール手段
を除去しないでプロセスカートリッジを装置本体に装着
すると、シャッタ手段が完全に開く前にシール手段の把
手部に接触してしまう。そのため、シャッタ手段は完全
に開ききらず、シール手段が除去されていないことを容
易に知ることが出来る。
【0010】
【実施例】次に本発明に係る一実施例を図面を参照して
説明する。
【0011】〔第1実施例〕まず第1実施例に係るプロ
セスカートリッジ及びこれを装着可能な画像形成装置に
ついて、図1乃至図14を参照して具体的に説明する。
尚、図1及び図2はシャッタリンク部材とシール部材の
関係説明図であり、図3はプロセスカートリッジを装着
した画像形成装置の構成模式説明図、図4はプロセスカ
ートリッジの構成模式説明図であり、図5はカートリッ
ジ枠体の構成説明図、図6はトナー収納部のシール構成
説明図であり、図7及び図8はプロセスカートリッジの
装着手段の構成説明図、図9乃至図14はプロセスカート
リッジの装着状態説明図である。
【0012】ここでは説明の順序として、プロセスカ
ートリッジ及びこれを用いる画像形成装置の全体構成、
トナー収納部のシール構成、カートリッジ装着構成
及びドラムシャッタ部材の開閉構成、前記トナー収納
部をシールするシール部材とドラムシャッタ部材の関係
について順に説明する。
【0013】{全体構成}この電子写真画像形成装置
(レーザービームプリンタ)Aは、図3に示すように、
光学系1から画像情報に基づいた情報光をドラム形状の
電子写真感光体へ照射して該感光体に潜像を形成し、こ
の潜像を現像してトナー像を形成する。そして前記トナ
ー像の形成と同期して、記録媒体2を給紙カセット3a
からピックアップローラ3b及びこれに圧接する圧接部
材3cで一枚ずつ分離給送すると共に、搬送ローラ対3
d、レジストローラ対3e等からなる搬送手段3で搬送
し、且つプロセスカートリッジBとしてカートリッジ化
された前記電子写真感光体に形成したトナー像を転写手
段としての転写ローラ4に電圧印加することによって記
録媒体2に転写し、その記録媒体2を搬送ベルト3fに
よって定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動
ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵すると共に支持体5c
によって回転可能に支持された筒状シートで構成した定
着回転5dからなり、通過する記録媒体2に熱及び圧力
を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの記録媒
体2を排出ローラ対3g,3hで搬送し、反転搬送経路
を通して排出部6へと排出如く構成している。尚、この
画像形成装置Aは、手差しトレイ3i及びローラ3jに
よって手差し給送も可能となっている。
【0014】一方、前記プロセスカートリッジBは、電
子写真感光体と、少なくとも1つのプロセス手段を備え
たものである。ここでプロセス手段としては、例えば電
子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に
形成された潜像を現像する現像手段、電子写真感光体表
面に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニ
ング手段等がある。本実施例のプロセスカートリッジB
は、図4に示すように、感光層を有する電子写真感光体
である感光体ドラム7を回転し、帯電手段である帯電ロ
ーラ8へ電圧印加して前記感光体ドラム7の表面を一様
に帯電し、この帯電した感光体ドラム7に対して前記光
学系1からの光像を開口部9を介して露光して潜像を形
成し、該潜像を現像手段10によって現像するように構成
している。
【0015】前記現像手段10は、トナー収納部10a内の
トナーを送り手段である回転可能な第1トナー送り部材
10b1及び第2トナー送り部材10b2で送り出し、固定磁石
10cを内蔵した現像部材である現像ローラ10dを回転さ
せると共に、現像ブレード10eによって摩擦帯電電荷を
付与したトナー層を現像ローラ10dの表面に形成し、そ
のトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させ
ることによってトナー像を形成して可視像化するもので
ある。
【0016】そして転写ローラ4に前記トナー像と逆極
性の電圧を印加してトナー像を記録媒体2に転写した後
は、クリーニングブレード11aによって感光体ドラム7
に残留したトナーを掻き落とすと共に、スクイシート11
bによってすくい取り、廃トナー収納部11cへ集めるク
リーニング手段11によって感光体ドラム7上の残留トナ
ーを除去するように構成している。
【0017】前記感光体ドラム7等の各部材はカートリ
ッジ枠体内に収容支持されてカートリッジ化され、装置
本体14に対して着脱される。このカートリッジ枠体は、
トナー現像枠体12とクリーニング枠体13とを結合して構
成している。
【0018】{トナー収納部のシール構成}次に現像手
段の一部であるトナー収納部のシール構成について説明
する。現像手段10はトナー現像枠体12に支持されるが、
このトナー現像枠体12は図5に示すように、トナー収納
部10aを形成する現像枠体12aの側部に現像下枠12bを
溶着すると共に、上部に蓋部材12cを溶着して一体化し
たものである。
【0019】現像枠体12aは、内部に支持リブ12a1を有
すると共に、側部にトナー供給開口12a2を有し、更に長
手方向一方端面にトナー充填口12a3を有する。現像手段
10の組み付けは、シール部材21でトナー供給開口12a2を
シールし、且つ前記現像枠体12a内に第2トナー送り部
材10b2を組み込んだ後に蓋部材12cを溶着する。そして
トナーを充填し、現像枠体12aの側部に現像下枠12bを
溶着し、この現像下枠12bに第1トナー送り部材10b1を
取り付け、更に発泡ウレタン等からなるシール12eを取
り付ける。更に、現像枠体12aの開口12a2の上縁12a4に
発泡ポリウレタン等からなるシール12fを取り付けると
共に、現像ブレード10eをネジ止めして取り付ける。更
に軸受12dを取り付けて現像ローラ10dを軸支する。
【0020】前記組み立て工程において、トナー収納部
10aへのトナー充填は、プロセスカートリッジBの出荷
時の振動等によってトナー収納部10a内のトナーが現像
ローラ10dと現像ブレード10eとの間等から漏れないよ
うにするために、未使用状態ではトナーがトナー収納部
10a内に密封されるようにする。そのために、前述した
ように、トナー供給開口12a2をフィルム状のシール部材
21によってシールする。この状態でトナー充填口12a3か
らトナーを充填し、該充填口12a3をキャップ12gで被蓋
して密封する。
【0021】前記シール部材21は現像枠体12aに現像下
枠12bを溶着する前に熱溶着、或いは接着剤による接着
等(本実施例では熱溶着)によって取り付ける。このシ
ール部材21は、図6に示すように、現像枠体12aのトナ
ー供給開口12a2の長手方向長さの2倍以上の長さを有す
るフィルム部材21aと、該部材21aの一端に取り付けた
把手部となる把手部材21b(図1参照)からなり、前記
フィルム部材21aを開口12a2の縁部に熱溶着等によって
取り付けて開口12a2を封鎖し、開口12a2の長手方向一方
端で折り返し、その折り返し端部を現像枠体12aに形成
したスリット12hから引き出してカートリッジ枠体の外
部に露出し、その端部に把手部材21bを取り付けて構成
する。そして、プロセスカートリッジを使用する場合に
は前記把手部材21bを掴み、これを引き抜くとシール部
21aが現像枠体12aから剥がれ、開口12a2が開封され
る。この状態でプロセスカートリッジBを装置本体14に
装着すると、画像形成動作に応じてトナー収納部10a内
のトナーが現像ローラ10dへ供給されるものである。
尚、本実施例では前記把手部材21bをカートリッジ枠体
の所定位置に固定するが、その説明は後述する。
【0022】{カートリッジ装着及びドラムシャッタの
構成}次に前記プロセスカートリッジBの装着構成につ
いて説明し、この装着動作に伴って開閉するドラムシャ
ッタ部材の構成について説明する。 (カートリッジ装着構成)前記カートリッジの着脱は開
閉部材15を開いて行う。軸15a(図4参照)を中心にし
て開閉部材15を開くと、図7及び図8に示すように、カ
ートリッジ装着スペースの左右両側面に前下がり略円弧
状に傾斜したガイドレール16が略対称に設けてあり、そ
の上方にはガイド部材17が取り付けてある。更に前記ガ
イドレール16の入口側には第1傾斜面16aとこれに続い
て前記第1傾斜面16aよりも大きな傾斜の第2傾斜面16
bが形成してある。
【0023】一方、ガイドレール16に対応してプロセス
カートリッジBの長手方向両外側面には、ガイドレール
16に沿ってガイドされるボス18a(図1参照)が左右対
称位置から突出形成してあり、該ボス18aにはプロセス
カートリッジBの挿入方向後方にガイドレール16の形状
に合わせた略円弧状のリブ18bが左右対称に設けてあ
る。
【0024】上記構成において、プロセスカートリッジ
Bを装着する場合には、図9乃至図14に示すように、開
閉部材15を開き、ボス18aをガイドレール16に沿わせて
カートリッジ先端を装置の光学手段1の下に潜り込ませ
るように挿入する。ガイドレール16は円弧状に形成して
あると共に、その上方にあるガイド部材17もこれに倣っ
た形状をしており、且つリブ18bも同様な円弧状である
ために、挿入するに従ってプロセスカートリッジBは略
水平になる。更にカートリッジBを押し込むと、図13に
示すように、装置本体14に設けた突当部材19がクリーニ
ング枠体13の先端の両端部付近に設けた当接面20に当接
し、次にプロセスカートリッジBのボス18aがガイドレ
ール16の終端に形成した受け凹部16cに落ち込む。これ
により、感光体ドラム7の側端に固着したドラムギア
(図示せず)が装置本体14側の駆動ギア22(図8参照)
と噛合し、プロセスカートリッジBへ駆動力を伝達可能
となる。
【0025】次に開閉部材15を閉じると、図14に示すよ
うに、開閉部材15に軸支されると共にネジリコイルバネ
23で付勢された加圧部材24がクリーニング枠体13のアー
ム部25に当接し、ネジリコイルバネ23を捩じりながら所
定の圧力で加圧する。また、このとき装置本体14に設け
た突当部材19とプロセスカートリッジBの当接面20が当
接してプロセスカートリッジBが位置決め装着される。
【0026】前記カートリッジ枠体の下部には感光体ド
ラム7が搬送される記録媒体2に接触するための開口部
が形成してあり、カートリッジ未使用時には前記開口部
をドラムシャッタ部材で閉じることにより、感光体ドラ
ム7を保護している。そしてプロセスカートリッジBを
画像形成装置本体14に装着すると前記ドラムシャッタが
部材が自動的に開いて感光体ドラム7が露出するもので
ある。
【0027】(ドラムシャッタの開閉構成)次に前記ド
ラムシャッタの開閉構成について、説明する。図1に示
すように、現像枠体12aの長手方向外側面の一方側には
軸26にシャッタアーム27が回転可能に取り付けてあり、
その回動先端にドラムシャッタ部材28の短手方向一端に
形成したリング部28aが回動可能に取り付けてある。ま
た、シャッタ部材28の短手方向他端には長手方向全域に
わたる溝28bが形成してあり、該溝28bに針金を折り曲
げて形成したシャッタリンク部材29が回動可能に係止し
てある。
【0028】前記リンク部材29の端部29aは、リンク支
持部材30及びギアカバー31(図5参照)に回転可能に支
持される。前記リンク支持部材30は、図5に示すよう
に、現像枠体12aに設けたトナー充填口12a3を覆うもの
であり、プロセスカートリッジBを組み立てる場合に、
トナー充填口12a3からトナー収納部10aへトナーを充填
した後、該充填口12a3をキャップ部材12gで被蓋して密
閉する。次に前記キャップ部材12gを覆うようにリンク
支持部材30を現像枠体12aに対して取り付ける。前記リ
ンク支持部材30の所定位置(現像枠体12aに溶着した状
態でトナー充填口12a3の真上)に軸穴30aが形成してあ
り、この軸穴30aにリンク部材29の端部を差し込むこと
によってリンク部材29の一方端を回動可能に支持する。
【0029】一方、現像枠体12aの長手方向外側面の他
方側には、感光体ドラム7の側端に固着したドラムギア
から順次噛合したギア列を取り付け、このギア列によっ
て現像ローラ10dやトナー送り部材10b1,10b2へ駆動力
が伝達するが、このギア列を覆うようにギアカバー31が
取り付けてある。そして、リンク部材29の他方端を前記
ギアカバー31に設けた軸穴31a(図5参照)に差し込む
ことによってリンク部材29の他方端を回動可能に支持し
ている。
【0030】前記リンク部材29は、図1の矢印方向から
見ると「く」字状に屈曲した形状をしており、この屈曲
部には外側に突出するように「コ」字状の突出部29bが
形成してある。この突出部29bを回動させることでリン
ク部材29が回動し、シャッタ部材28が開口部を開閉す
る。
【0031】尚、前記軸26にはネジリコイルバネ32が取
り付けてあり、該バネの一端はシャッタアーム27に係止
し、他端はクリーニング枠体13に係止している。このた
め、バネ32の弾性力によってシャッタ部材28は常時閉じ
る方向へ付勢されている。
【0032】次に前記構成のドラムシャッタ部材28の開
閉動作について説明する。前述したようにプロセスカー
トリッジBを画像形成装置Aに挿入していくと、図11に
示すように、ガイドレール16の第1傾斜面16aにリンク
部材29の突出部29bが当接する。このとき、第1傾斜面
16aとリンク部材29のなす角θは鋭角となっている。こ
のため、プロセスカートリッジBを挿入していくとき、
リンク部材29と第1傾斜面16aが突っ張ることなく、シ
ャッタ部材28の開動作とカートリッジBの挿入がスムー
ズに行われる。
【0033】プロセスカートリッジBを挿入していく
と、図12に示すように、前記突出部29bが第1傾斜面16
aに当接したままであるために、シャッタ部材28が徐々
に後方へ開いていく。更にカートリッジBを挿入してい
くと、図13及び図14に示すように、前記突出部29bはガ
イドレール16の第2傾斜面16bに移動し、プロセスカー
トリッジBの装着が完全に装着されるとシャッタ部材28
も完全に開く。前記第2傾斜面16bは第1傾斜面16aよ
りも傾斜が大きく形成してあるために、リンク部材29の
突出部29bが第2傾斜面16bに移動することで、シャッ
タ部材28が所定の開放位置を保持したまま、プロセスカ
ートリッジBが挿入されていく。このため、シャッタ部
材28が開き過ぎたり、開き足りなかったりすることがな
い。
【0034】また、前記プロセスカートリッジBを装置
本体14から引き抜いて取り出すと、シャッタアーム27に
係止したネジリコイルバネ32の付勢によりシャッタ部材
28が閉じる。
【0035】{トナー収納部のシール部材とドラムシャ
ッタ部材の関係}次に前述したトナー収納部をシールす
るシール部材21とドラムシャッタ部材28の開閉の関係に
ついて説明する。
【0036】図1に示すように、カートリッジ枠体のス
リット12h(図6参照)からフィルム部材21aの一端を
引き出しておくが、この引き出したフィルム部材21aは
シャッタアーム27の下をくぐり、リンク部材29を跨ぐよ
うにしする。そして、フィルム部材21aの端部に取り付
けた把手部材21bをリンク支持部材30に固定する。尚、
前記把手部材21bの固定は、把手部材21bに嵌入突起
(図示せず)が設けてあると共に、リンク支持部材30の
所定位置には前記突起が嵌入し得る凹部(図示せず)が
設けてあり、前記突起を凹部に圧入することによって固
定するものである。またシール部材21を引き抜くときに
は前記把手部材21bを引っ張ると、前記突起が凹部から
外れる。
【0037】前記把手部材21bを固定する位置は、ドラ
ムシャッタ部材28を開く際の後方の位置であって、図2
に示すように、シャッタ部材28を途中まで開いた状態で
はリンク部材29が把手部材21bに接触せず、シャッタ部
材28を完全に開く前の状態ではリンク部材29が把手部材
21bに接触する位置である。
【0038】前記シャッタ部材28を途中まで開いた状態
とは、カートリッジ枠体に設けた開口部から感光体ドラ
ム7が完全に露出する状態である。またシャッタ部材28
を完全に開く前の状態とは、プロセスカートリッジBを
画像形成装置Aに装着すると前述したようにリンク部材
29が回転してシャッタ部材28が完全に開くが、この装着
によってシャッタ部材28が完全に開ききる直前の状態で
ある。
【0039】従って、プロセスカートリッジBの組み立
て工程において、組み立てたカートリッジBのシャッタ
部材28を途中まで開くと、枠体開口部から感光体ドラム
7が完全に露出するために、感光体ドラム7に傷等があ
るか否かを容易に検査することが出来る。このとき、リ
ンク部材29は把手部材21bに当接せず、該リンク29の回
転は妨げられないために、検査者はシール部材21が邪魔
になることなくシャッタ部材28を開いて感光体ドラム7
を検査することが出来る。
【0040】一方、プロセスカートリッジBを画像形成
装置Aに装着するときに、前記シール部材21を引き抜か
ないまま装着すると、プロセスカートリッジBの挿入に
伴ってリンク部材29が回転し、カートリッジBが完全に
挿入される前にリンク部材29が把手部材21に当接して回
転が妨げられる。このため、カートリッジBが完全に挿
入出来ず、使用者はシール部材21を引き抜かずにプロセ
スカートリッジBを挿入してしまったことを容易に認識
し得る。
【0041】このように、シール部材21を取り付けた状
態でシャッタ部材28を途中まで開くことは出来るが、完
全に開ききることが出来ないために、カートリッジ組み
立て後の検査を妨げることなく、カートリッジ装着時に
シール部材21の除去忘れを防止することが出来るもので
ある。
【0042】〔他の実施例〕次に前述した実施例に係る
プロセスカートリッジB及び画像形成装置の各部の他例
について説明する。
【0043】前述した第1実施例では、シール部材21を
フィルム部材21aと把手部材21bとで構成した例を示し
たが、把手部材21bを特別に取り付けることなく、フィ
ルム部材21aの引き出し端部に一体的な把手部を形成
し、この把手部をリンク部材29と干渉する位置に固定す
るように構成しても同様の効果を得ることが出来る。
【0044】また、前記第1実施例では把手部材21bと
干渉するシャッタ手段の部材はリンク部材であったが、
これは必ずしもリンク部材29である必要はなく、他の部
材(例えばシャッタアーム27等)であってもよいもので
ある。
【0045】更に前述した第1実施例に係るプロセスカ
ートリッジBは単色画像を形成するためのものであった
が、プロセスカートリッジは単色の画像を形成する場合
のみならず、現像手段を複数設け、複数色の画像(例え
ば2色画像、3色画像或いはフルカラー等)を形成する
カートリッジにも好適に適用することが出来る。
【0046】また現像方法としても、公知の2成分磁気
ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像
法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可
能である。
【0047】また電子写真感光体としては、前記感光体
ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれ
る。まず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体
としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセ
レン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OP
C)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状とし
ては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体及びシート
状等が含まれる。尚、一般的にはドラム状又はベルト状
のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体
にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を
蒸着又は塗工等を行ったものである。
【0048】また帯電手段の構成も、前述した第1実施
例では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従
来から用いられているタングステンワイヤーの三方周囲
にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングステンワ
イヤーに高電圧を印加することによって生じた正又は負
のイオンを感光体ドラムの表面に移動させ、該ドラムの
表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然で
ある。
【0049】尚、前記帯電手段としては前記ローラ型以
外にも、ブレード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロ
ック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0050】また感光体ドラムに残存するトナーのクリ
ーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気
ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0051】また前述したプロセスカートリッジとは、
少なくとも電子写真感光体と現像手段を備えたものであ
る。従って、その代表的な態様としては、現像手段と電
子写真感光体と、帯電手段及びクリーニング手段とを一
体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするも
の。また現像手段と電子写真感光体と、帯電手段又はク
リーニング手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本
体に着脱可能にするもの。更には現像手段と電子写真感
光体とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可
能とするもの等がある。
【0052】更に前述した実施例では画像形成装置とし
てレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれ
に限定する必要はなく、例えば電子写真複写機、ファク
シミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成
装置に使用することも当然可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明は前述したように、シール手段を
取り付けた状態でシャッタ手段を途中まで開くことは出
来るが、完全に開ききることが出来ないように構成した
ために、プロセスカートリッジの組み立て後の検査を妨
げることなく、プロセスカートリッジを画像形成装置に
装着する時にシール手段の除去忘れを防止することが出
来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シール部材を取り付けた状態のカートリッジ外
観斜視説明図である。
【図2】シール部材を取り付けた状態でシャッタ部材を
途中まで開いた状態説明図である。
【図3】画像形成装置の構成模式説明図である。
【図4】プロセスカートリッジの構成模式説明図であ
る。
【図5】現像手段の分解説明図である。
【図6】現像枠体の開口にトナーシール部材を取り付け
た状態説明図である。
【図7】プロセスカートリッジの着脱をガイドする右側
ガイド構成の説明図である。
【図8】プロセスカートリッジの着脱をガイドする左側
ガイド構成の説明図である。
【図9】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着す
る状態説明図である。
【図10】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着
する状態説明図である。
【図11】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着
する状態説明図である。
【図12】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着
する状態説明図である。
【図13】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着
する状態説明図である。
【図14】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着
する状態説明図である。
【符号の説明】
A…画像形成装置、B…プロセスカートリッジ、1…光
学系、2…記録媒体、3…搬送手段、3a…カセット、
3b…ピックアップローラ、3c…圧接部材、3d…搬
送ローラ、3e…レジストローラ、3f…搬送ベルト、
3g,3h…排出ローラ、3j…ローラ、3i…手差し
トレイ、4…転写ローラ、5…定着手段、5a…駆動ロ
ーラ、5b…ヒータ、5c…支持体、5d…定着回転
体、6…排出部、7…感光体ドラム、8…帯電ローラ、
9…露光開口部、10…現像手段、10a…トナー収納部、
10b1,10b2…トナー送り部材、10c…磁石、10d…現像
ローラ、10e…現像ブレード、11…クリーニング手段、
11a…クリーニングブレード、11b…スクイシート、11
c…廃トナー収納部、12…トナー現像枠体、12a…現像
枠体、12a1…支持リブ、12a2…開口、12a3…充填口、12
a4…上縁、12b…現像下枠、12c…蓋部材、12d…軸
受、12e…シール、12f…シール、12g…キャップ、12
h…スリット、13…クリーニング枠体、14…装置本体、
15…開閉部材、15a…軸、16…ガイドレール、16a…第
1傾斜面、16b…第2傾斜面、16c…凹部、17…ガイド
部材、18a…ボス、18b…リブ、19…突当部材、20…当
接面、21…シール部材、21a…フィルム部材、21b…把
手部材、22…駆動ギア、23…ネジリコイルバネ、24…加
圧部材、25…アーム部、26…軸、27…シャッタアーム、
28…ドラムシャッタ部材、28a…リング部、28b…溝、
29…リンク部材、29a…端部、29b…突出部、30…リン
ク支持部材、30a…軸穴、31…ギアカバー、31a…軸
穴、32…ネジリコイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹子 悦一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセス
    カートリッジにおいて、 電子写真感光体と、 現像剤収納部に収納した現像剤を開口を通して現像部材
    へ供給し、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像
    するための現像手段と、 前記電子写真感光体及び現像手段を支持するカートリッ
    ジ枠体と、 前記電子写真感光体を保護するために前記カートリッジ
    枠体に設けた開口部を開閉可能なシャッタ手段と、 前記現像剤収納部の開口をシールし、引き抜き可能に一
    部をカートリッジ枠体から露出させ、露出端部に把手部
    を有するシール手段と、 を有し、 前記シール手段の把手部は、前記シャッタ手段を途中ま
    で開いて電子写真感光体がカートリッジ枠体の開口部か
    ら露出する状態ではシャッタ手段と接触せず、前記シャ
    ッタ手段を完全に開く前の状態でシャッタ手段と接触す
    る位置に設けてあることを特徴とするプロセスカートリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ手段は、前記カートリッジ
    枠体に設けた開口部を開閉可能なシャッタ部材と、前記
    シャッタ部材を回動可能に支持するためのリンク部材と
    を有し、シャッタ手段が完全に開く前の状態で前記リン
    ク部材が前記把手部と接触するよう構成したことを特徴
    とする請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記シール手段は、前記現像剤収納部の
    開口をシールするフィルム部材と、前記フィルム部材の
    一端に取り付けた把手部材とを有することを特徴とする
    請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記プロセスカートリッジとは、前記現
    像手段と、電子写真感光体と、帯電手段及びクリーニン
    グ手段とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
    ジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであ
    る請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記プロセスカートリッジとは、前記現
    像手段と、電子写真感光体と、帯電手段又はクリーニン
    グ手段とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本
    体に対して着脱可能とするものである請求項1記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記プロセスカートリッジとは、前記現
    像手段と、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
    して画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであ
    る請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 プロセスカートリッジを着脱可能であっ
    て、記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、 請求項1記載のプロセスカートリッジを取り外し可能に
    装着するための装着手段と、 記録媒体を搬送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記装着手段は、プロセスカートリッジ
    の挿入に伴ってシャッタ手段を開くためのガイド部を有
    することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置は、電子写真複写機又
    はレーザービームプリンタ又はファクシミリ装置である
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
JP7105000A 1995-04-28 1995-04-28 プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JPH08305251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6137971A (en) * 1998-04-24 2000-10-24 Canon Kabushiki Kaisha End member and process cartridge
JP2013210537A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9639054B2 (en) 2012-03-30 2017-05-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device facilitating removal of jammed sheet

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