JPH08304714A - 立体視内視鏡 - Google Patents
立体視内視鏡Info
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- JPH08304714A JPH08304714A JP7136043A JP13604395A JPH08304714A JP H08304714 A JPH08304714 A JP H08304714A JP 7136043 A JP7136043 A JP 7136043A JP 13604395 A JP13604395 A JP 13604395A JP H08304714 A JPH08304714 A JP H08304714A
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- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
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- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 撮像素子の組付けが容易な立体視内視鏡の提
供を目的とする。 【構成】 一対の二次光学系30a,30bにより形成
される像を単一の撮像素子34により撮影するようにし
たことを特徴とする。二次光学系30a,30bは、そ
れぞれ撮像素子34上で重複しない領域に像を形成する
場合には、撮像素子34上のそれぞれの領域の出力を2
つの独立した画像出力として取り出すことができる。撮
像素子34の各領域から取り出された画像出力は、例え
ば偏光眼鏡を利用した方法、液晶シャッター付きの眼鏡
と同期させて時分割的に左右の画面を表示する方法等に
より表示される。
供を目的とする。 【構成】 一対の二次光学系30a,30bにより形成
される像を単一の撮像素子34により撮影するようにし
たことを特徴とする。二次光学系30a,30bは、そ
れぞれ撮像素子34上で重複しない領域に像を形成する
場合には、撮像素子34上のそれぞれの領域の出力を2
つの独立した画像出力として取り出すことができる。撮
像素子34の各領域から取り出された画像出力は、例え
ば偏光眼鏡を利用した方法、液晶シャッター付きの眼鏡
と同期させて時分割的に左右の画面を表示する方法等に
より表示される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部から直接観察す
ることができない空間内の物体を立体的に観察する立体
視内視鏡に関する。
ることができない空間内の物体を立体的に観察する立体
視内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】立体視内視鏡は、例えば特開平6−19
4581号公報に開示されるように、物体像を形成する
対物レンズ系、この像を伝達するリレー系から成る一次
光学系と、この一次光学系を射出した光束を立体視がで
きるよう左右に分割する瞳分割手段と、分割された2つ
の光束をそれぞれ結像させる一対の二次光学系と、各二
次光学系により形成される像を撮像する一対の撮像素子
とを備える。
4581号公報に開示されるように、物体像を形成する
対物レンズ系、この像を伝達するリレー系から成る一次
光学系と、この一次光学系を射出した光束を立体視がで
きるよう左右に分割する瞳分割手段と、分割された2つ
の光束をそれぞれ結像させる一対の二次光学系と、各二
次光学系により形成される像を撮像する一対の撮像素子
とを備える。
【0003】この種の立体視内視鏡は、体腔内の部位を
観察するための医療用、あるいはエンジン等の機械内部
を観察するための工業用の用途等に用いられている。
観察するための医療用、あるいはエンジン等の機械内部
を観察するための工業用の用途等に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の立体視内視鏡には、一対の像を得るために2つ
の撮像素子が設けられているため、個々の撮像素子につ
いて別個に組み付けが必要となる上、撮像素子間の位置
関係を正確に設定する必要があり、組み付け作業が煩雑
であるという問題がある。
た従来の立体視内視鏡には、一対の像を得るために2つ
の撮像素子が設けられているため、個々の撮像素子につ
いて別個に組み付けが必要となる上、撮像素子間の位置
関係を正確に設定する必要があり、組み付け作業が煩雑
であるという問題がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、撮像素子の組付けが容易な
立体視内視鏡の提供を目的とする。
鑑みてなされたものであり、撮像素子の組付けが容易な
立体視内視鏡の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる立体視
内視鏡は、上記の目的を達成させるため、一対の二次光
学系により形成される像を単一の撮像素子により撮影す
るようにしたことを特徴とする。二次光学系は、それぞ
れ撮像素子上で重複しない領域に像を形成し、あるい
は、少なくとも一部が重複する領域に像を形成する。
内視鏡は、上記の目的を達成させるため、一対の二次光
学系により形成される像を単一の撮像素子により撮影す
るようにしたことを特徴とする。二次光学系は、それぞ
れ撮像素子上で重複しない領域に像を形成し、あるい
は、少なくとも一部が重複する領域に像を形成する。
【0007】一対の二次光学系により形成される像が撮
像素子上で重複しない場合には、撮像素子上のそれぞれ
の領域の出力を2つの独立した画像出力として取り出す
ことができる。撮像素子の各領域から取り出された画像
出力は、例えば偏光眼鏡を利用した方法、液晶シャッタ
ー付きの眼鏡と同期させて時分割的に左右の画面を表示
する方法等により表示される。
像素子上で重複しない場合には、撮像素子上のそれぞれ
の領域の出力を2つの独立した画像出力として取り出す
ことができる。撮像素子の各領域から取り出された画像
出力は、例えば偏光眼鏡を利用した方法、液晶シャッタ
ー付きの眼鏡と同期させて時分割的に左右の画面を表示
する方法等により表示される。
【0008】一方、一対の二次光学系により形成される
像の少なくとも一部が撮像素子上で重複する場合には、
撮像素子とそれぞれの二次光学系との間に遮光手段を設
け、2つの像を交互に撮像素子上に形成するよう制御す
る。撮像素子から交互に出力される画像出力を表示する
と共に、眼鏡の液晶シャッターを画像の切換と同期させ
て駆動することにより、観察者は物体を立体的に観察で
きる。
像の少なくとも一部が撮像素子上で重複する場合には、
撮像素子とそれぞれの二次光学系との間に遮光手段を設
け、2つの像を交互に撮像素子上に形成するよう制御す
る。撮像素子から交互に出力される画像出力を表示する
と共に、眼鏡の液晶シャッターを画像の切換と同期させ
て駆動することにより、観察者は物体を立体的に観察で
きる。
【0009】なお、撮影素子上で2つの画像をほぼ全体
的に重複させる場合には、二次光学系と撮像素子との間
に、一対の二次光学系から射出する光束を合成する光束
合成手段を設けると共に、遮光手段を各二次光学系と光
束合成手段との間に配置する。
的に重複させる場合には、二次光学系と撮像素子との間
に、一対の二次光学系から射出する光束を合成する光束
合成手段を設けると共に、遮光手段を各二次光学系と光
束合成手段との間に配置する。
【0010】瞳分割手段としては、一次光学系から射出
する光束を二分するように2枚のミラーが配置された瞳
分割ミラー、一次光学系から射出する光束のそれぞれ一
部を取り出すように配置されたセパレータレンズ、ある
いは分割された光束を異なる方向に屈折させる瞳分割プ
リズムを用いることができる。
する光束を二分するように2枚のミラーが配置された瞳
分割ミラー、一次光学系から射出する光束のそれぞれ一
部を取り出すように配置されたセパレータレンズ、ある
いは分割された光束を異なる方向に屈折させる瞳分割プ
リズムを用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明にかかる立体視内視鏡の実施
例を説明する。
例を説明する。
【0012】
【実施例1】実施例1の立体視内視鏡は、図1に示され
るように、体腔内等の狭い空間内部に挿入される管状の
挿入部1と、この挿入部1の基端側に接続された観察部
2とを備える。挿入部1の内部には、物体の像を形成す
る3群4枚構成の対物レンズ系11と、対物レンズ系1
1により形成された像を伝達する複数のレンズから構成
される第1のリレーレンズ系12と、射出瞳を形成する
第2のリレーレンズ13系とが物体側から順に配置さ
れ、これらのレンズ系により一次光学系10が構成され
ている。
るように、体腔内等の狭い空間内部に挿入される管状の
挿入部1と、この挿入部1の基端側に接続された観察部
2とを備える。挿入部1の内部には、物体の像を形成す
る3群4枚構成の対物レンズ系11と、対物レンズ系1
1により形成された像を伝達する複数のレンズから構成
される第1のリレーレンズ系12と、射出瞳を形成する
第2のリレーレンズ13系とが物体側から順に配置さ
れ、これらのレンズ系により一次光学系10が構成され
ている。
【0013】観察部2内には、瞳分割手段として2枚の
ミラー面20a,20bを有する瞳分割ミラー20が配
置されると共に、これらのミラー面20a,20bで分
割された光束を受光する一対の二次光学系30a,30
bが配置されている。各二次光学系30a,30bは、
第1ミラー31a,31b、結像レンズ系32a,32
b、第2ミラー31c,31d、第3ミラー31e,3
1fを備え、各二次光学系の像は二次元CCD等の単一
の撮像素子34上に形成される。
ミラー面20a,20bを有する瞳分割ミラー20が配
置されると共に、これらのミラー面20a,20bで分
割された光束を受光する一対の二次光学系30a,30
bが配置されている。各二次光学系30a,30bは、
第1ミラー31a,31b、結像レンズ系32a,32
b、第2ミラー31c,31d、第3ミラー31e,3
1fを備え、各二次光学系の像は二次元CCD等の単一
の撮像素子34上に形成される。
【0014】各二次光学系30a,30bは、分割され
た光束を撮像素子34上で重複しない領域に結像させ
る。すなわち、撮像素子34上の所定の領域には、一方
の二次光学系30aによる像が形成されると共に、これ
と重複しない領域に他方の二次光学系30bによる像が
形成される。
た光束を撮像素子34上で重複しない領域に結像させ
る。すなわち、撮像素子34上の所定の領域には、一方
の二次光学系30aによる像が形成されると共に、これ
と重複しない領域に他方の二次光学系30bによる像が
形成される。
【0015】立体視を可能とするためには、1つの物体
を異なる方向から観察する必要があり、そのためには、
左右の二次光学系に対して一次光学系10の瞳Ep内の
異なる領域を通過した光束を導く必要がある。そこで、
ミラー面20a,20bは、一次光学系10の光軸Ax
1に対して±45°の角度で屋根型に配置されている。
瞳分割ミラー20は、各ミラー面20a,20bの境界
となる稜線が一次光学系10の瞳Ep、および一次光学
系10の光軸Ax1に一致するよう配置される。
を異なる方向から観察する必要があり、そのためには、
左右の二次光学系に対して一次光学系10の瞳Ep内の
異なる領域を通過した光束を導く必要がある。そこで、
ミラー面20a,20bは、一次光学系10の光軸Ax
1に対して±45°の角度で屋根型に配置されている。
瞳分割ミラー20は、各ミラー面20a,20bの境界
となる稜線が一次光学系10の瞳Ep、および一次光学
系10の光軸Ax1に一致するよう配置される。
【0016】これにより、二次光学系30a,30bに
入射する光束の中心軸は、瞳Ep上で所定の間隔をな
し、この間隔に応じた視差を二次光学系により撮影され
る左右の画像間に与えることができる。
入射する光束の中心軸は、瞳Ep上で所定の間隔をな
し、この間隔に応じた視差を二次光学系により撮影され
る左右の画像間に与えることができる。
【0017】瞳分割ミラー20は、調整手段40を操作
することにより一次光学系10の光軸方向(前後方向)、
光軸Ax1およびミラー面の稜線に対して垂直な方向(左
右方向)に調整可能である。
することにより一次光学系10の光軸方向(前後方向)、
光軸Ax1およびミラー面の稜線に対して垂直な方向(左
右方向)に調整可能である。
【0018】すなわち、瞳分割ミラー20の基端部側に
は保持枠41が取り付けられ、左右位置調整スクリュー
44がこの保持枠41に対して回転可能に取り付けられ
ている。このスクリュー44には、左右位置調整つまみ
44aが固定されている。
は保持枠41が取り付けられ、左右位置調整スクリュー
44がこの保持枠41に対して回転可能に取り付けられ
ている。このスクリュー44には、左右位置調整つまみ
44aが固定されている。
【0019】他方、取り付け部2aには、左右位置調整
スクリュー44を保持して保持枠41を支持する前後位
置調整ボルト45が回転不能、かつ、光軸Ax1の方向
に進退可能に取り付けられている。前後位置調整ボルト
45の先端には、左右位置調整スクリュー44に螺合す
るナット部45aが固定され、かつ、取り付け部2aの
壁面内部には、前後位置調整ボルト45に螺合する前後
位置調整つまみ46が進退動不能、かつ、回転可能に取
り付けられている。
スクリュー44を保持して保持枠41を支持する前後位
置調整ボルト45が回転不能、かつ、光軸Ax1の方向
に進退可能に取り付けられている。前後位置調整ボルト
45の先端には、左右位置調整スクリュー44に螺合す
るナット部45aが固定され、かつ、取り付け部2aの
壁面内部には、前後位置調整ボルト45に螺合する前後
位置調整つまみ46が進退動不能、かつ、回転可能に取
り付けられている。
【0020】この構成によれば、左右位置調整スクリュ
ー44に固定された左右位置調整つまみ44aを回動さ
せることにより、瞳分割ミラー20の左右方向の位置を
調整することができる。また、前後位置調整つまみ46
を回動させることにより、瞳分割ミラー20の前後方向
の位置を調整することができる。これらの2次元方向の
調整により、瞳分割ミラー20の稜線が正確に一次光学
系10の瞳Ep内に位置し、かつ、一次光学系10の光
軸Ax1に一致するよう位置決めすることができる。
ー44に固定された左右位置調整つまみ44aを回動さ
せることにより、瞳分割ミラー20の左右方向の位置を
調整することができる。また、前後位置調整つまみ46
を回動させることにより、瞳分割ミラー20の前後方向
の位置を調整することができる。これらの2次元方向の
調整により、瞳分割ミラー20の稜線が正確に一次光学
系10の瞳Ep内に位置し、かつ、一次光学系10の光
軸Ax1に一致するよう位置決めすることができる。
【0021】撮像素子34からの出力信号は、図2に示
されるように処理装置100a内に取り込まれ、被観察
物の像を立体画像として観察できるよう処理される。撮
像素子34からの出力信号は、領域分離回路101によ
り一方の二次光学系30aによる像が形成される領域の
出力と、他方の二次光学系30bによる像が形成される
領域の出力とに分離される。分離された出力信号は、そ
れぞれ画像メモリ102a,102bに取り込まれ、ビ
デオプロセッサ103を介して外部に接続されたテレビ
モニタ200に交互に時系列的に表示される。
されるように処理装置100a内に取り込まれ、被観察
物の像を立体画像として観察できるよう処理される。撮
像素子34からの出力信号は、領域分離回路101によ
り一方の二次光学系30aによる像が形成される領域の
出力と、他方の二次光学系30bによる像が形成される
領域の出力とに分離される。分離された出力信号は、そ
れぞれ画像メモリ102a,102bに取り込まれ、ビ
デオプロセッサ103を介して外部に接続されたテレビ
モニタ200に交互に時系列的に表示される。
【0022】眼鏡201は、左右の視野部分にそれぞれ
独立して制御可能な液晶シャッタ等の遮光手段を有し、
これらの遮光手段はビデオプロセッサ103の画像信号
出力タイミングに応じて制御信号を出力するタイミング
コントローラ104により制御される。タイミングコン
トローラ104は、テレビモニタ200上での表示の切
換に応じて右画像が表示されているときには右眼のみ、
左画像が表示されているときには左眼のみで視認できる
ように遮光手段を制御する。したがって、観察者は、眼
鏡201をかけてテレビモニタ200の画面を観察する
ことにより、被観察物の像を立体画像として観察するこ
とができる。
独立して制御可能な液晶シャッタ等の遮光手段を有し、
これらの遮光手段はビデオプロセッサ103の画像信号
出力タイミングに応じて制御信号を出力するタイミング
コントローラ104により制御される。タイミングコン
トローラ104は、テレビモニタ200上での表示の切
換に応じて右画像が表示されているときには右眼のみ、
左画像が表示されているときには左眼のみで視認できる
ように遮光手段を制御する。したがって、観察者は、眼
鏡201をかけてテレビモニタ200の画面を観察する
ことにより、被観察物の像を立体画像として観察するこ
とができる。
【0023】
【実施例2】図3は、実施例2に係る立体視内視鏡を示
す。実施例2の内視鏡は、2つの二次光学系30a,3
0bの像が撮像素子34上で完全に重複する同一の領域
に形成される。一次光学系10から第2ミラー31c,
31dまでの構成は実施例1と同一であるため説明を省
略する。
す。実施例2の内視鏡は、2つの二次光学系30a,3
0bの像が撮像素子34上で完全に重複する同一の領域
に形成される。一次光学系10から第2ミラー31c,
31dまでの構成は実施例1と同一であるため説明を省
略する。
【0024】実施例2では、第2ミラー31c,31d
と撮像素子34との間の光路中に、光束合成手段として
ハーフミラー面が交差して設けられたハーフミラープリ
ズム60が設けられている。各第2ミラーで反射されて
ハーフミラープリズム60に入射した光束の一部は、こ
のハーフミラープリズム60のハーフミラー面で反射さ
れ、撮像素子34上の同一の領域に達する。ハーフミラ
ープリズム60の第2ミラーで反射された光束が入射す
る側の面には、それぞれ液晶シャッター61,62が取
り付けられている。
と撮像素子34との間の光路中に、光束合成手段として
ハーフミラー面が交差して設けられたハーフミラープリ
ズム60が設けられている。各第2ミラーで反射されて
ハーフミラープリズム60に入射した光束の一部は、こ
のハーフミラープリズム60のハーフミラー面で反射さ
れ、撮像素子34上の同一の領域に達する。ハーフミラ
ープリズム60の第2ミラーで反射された光束が入射す
る側の面には、それぞれ液晶シャッター61,62が取
り付けられている。
【0025】実施例2の構成では、2つの二次光学系に
より形成される像が撮像素子上の同一領域上で重複する
ため、左右の画像を独立して取り出すためには、同時に
両方の画像が形成されないように、すなわちあるタイミ
ングではいずれか一方の二次光学系の画像のみが撮像素
子上に形成されるよう他方の二次光学系の光束を遮断す
る必要がある。液晶シャッター61,62は、交互に光
束を遮断するよう駆動され、撮像素子34上には二次光
学系30a,30bの像が交互に時分割で形成される。
より形成される像が撮像素子上の同一領域上で重複する
ため、左右の画像を独立して取り出すためには、同時に
両方の画像が形成されないように、すなわちあるタイミ
ングではいずれか一方の二次光学系の画像のみが撮像素
子上に形成されるよう他方の二次光学系の光束を遮断す
る必要がある。液晶シャッター61,62は、交互に光
束を遮断するよう駆動され、撮像素子34上には二次光
学系30a,30bの像が交互に時分割で形成される。
【0026】図4は、実施例2の立体視内視鏡を制御す
るための処理装置100bを示すブロック図である。液
晶シャッター61,62は、タイミングコントローラ1
04により交互に光束を遮断するよう駆動され、時分割
回路101aは、タイミングコントローラ104により
シャッターの駆動と同期して撮像素子34からの画像信
号を左右の画像メモリ102a,102bに振り分けて
出力する。
るための処理装置100bを示すブロック図である。液
晶シャッター61,62は、タイミングコントローラ1
04により交互に光束を遮断するよう駆動され、時分割
回路101aは、タイミングコントローラ104により
シャッターの駆動と同期して撮像素子34からの画像信
号を左右の画像メモリ102a,102bに振り分けて
出力する。
【0027】ビデオプロセッサ103は、タイミングコ
ントローラ104からのクロックに基づいて左右の画像
メモリ102a,102bに記憶された画像を交互にテ
レビモニタ200に表示させる。眼鏡201もまた、タ
イミングコントローラ104からのクロックに基づいて
遮光手段がビデオプロセッサ103の画像信号出力タイ
ミングと同期して駆動されるよう制御される。
ントローラ104からのクロックに基づいて左右の画像
メモリ102a,102bに記憶された画像を交互にテ
レビモニタ200に表示させる。眼鏡201もまた、タ
イミングコントローラ104からのクロックに基づいて
遮光手段がビデオプロセッサ103の画像信号出力タイ
ミングと同期して駆動されるよう制御される。
【0028】
【実施例3】図5は、実施例3に係る立体視内視鏡の観
察部を拡大して示す説明図である。実施例3の立体視内
視鏡は、一次光学系が設けられた挿入部1のみで単眼視
用の硬性鏡を構成しており、この硬性鏡に瞳分割手段と
二次光学系とが設けられた観察部2を両眼視用アダプタ
ーとして取り付けて構成されている。光学的な構成、お
よび調整手段40等の構成は、図3に示す実施例2と同
一である。
察部を拡大して示す説明図である。実施例3の立体視内
視鏡は、一次光学系が設けられた挿入部1のみで単眼視
用の硬性鏡を構成しており、この硬性鏡に瞳分割手段と
二次光学系とが設けられた観察部2を両眼視用アダプタ
ーとして取り付けて構成されている。光学的な構成、お
よび調整手段40等の構成は、図3に示す実施例2と同
一である。
【0029】挿入部1の基端側には、単眼での観察時に
観察者の目の周囲に接触して周辺光を遮断するつば状の
フード14が取り付けられている。観察部2は、このフ
ード14に取り付けられたアタッチメント50を介して
挿入部1に固定されている。
観察者の目の周囲に接触して周辺光を遮断するつば状の
フード14が取り付けられている。観察部2は、このフ
ード14に取り付けられたアタッチメント50を介して
挿入部1に固定されている。
【0030】アタッチメント50は、フード14に観察
部2側から当てつけられてフード14を外側から囲み込
む取り付け環51と、このフード14に物体側から当接
して取り付け環51に当てつける当てつけ片52と、当
てつけ片52を取り付け環51に固定する固定ボルト5
3とから構成される。
部2側から当てつけられてフード14を外側から囲み込
む取り付け環51と、このフード14に物体側から当接
して取り付け環51に当てつける当てつけ片52と、当
てつけ片52を取り付け環51に固定する固定ボルト5
3とから構成される。
【0031】取り付け環51は、フード14に当接する
中央に開口が形成された円板部51aと、この円板部5
1aの周縁部から物体側に向けて立ち上げられてフード
14の外周を囲む円筒部51bと、この円筒部の物体側
先端から内周に向けて形成されたフランジ部51cとか
ら一体に構成されている。当てつけ片52は、断面L字
状の小片であり、周方向の少なくとも3カ所でフード1
4を取り付け環51に当てつけている。
中央に開口が形成された円板部51aと、この円板部5
1aの周縁部から物体側に向けて立ち上げられてフード
14の外周を囲む円筒部51bと、この円筒部の物体側
先端から内周に向けて形成されたフランジ部51cとか
ら一体に構成されている。当てつけ片52は、断面L字
状の小片であり、周方向の少なくとも3カ所でフード1
4を取り付け環51に当てつけている。
【0032】また、取り付け環51の観察部2側の面の
外周部には、周方向の3カ所に観察部2側に向けて突出
する調整ボルト54が固定されている。観察部2には、
挿入部1側の周辺部に外方フランジ2bが形成されると
共に、この外方フランジ2bには調整ボルト54が挿通
される貫通孔2cが穿設されている。調整ボルト54
は、貫通孔2cに挿通された状態で外方フランジ2bの
両側に位置するナット55,56により外方フランジ2
bに固定され、アタッチメント50に取り付けられた挿
入部1を観察部2に対して固定する。
外周部には、周方向の3カ所に観察部2側に向けて突出
する調整ボルト54が固定されている。観察部2には、
挿入部1側の周辺部に外方フランジ2bが形成されると
共に、この外方フランジ2bには調整ボルト54が挿通
される貫通孔2cが穿設されている。調整ボルト54
は、貫通孔2cに挿通された状態で外方フランジ2bの
両側に位置するナット55,56により外方フランジ2
bに固定され、アタッチメント50に取り付けられた挿
入部1を観察部2に対して固定する。
【0033】なお、この実施例3では、調整手段40に
よる瞳分割ミラー20の調整に加え、3本の調整ボルト
54に螺合するそれぞれのナット55,56の位置を調
整することにより、アタッチメント50と観察部2との
位置関係を三次元的に調整することができる。
よる瞳分割ミラー20の調整に加え、3本の調整ボルト
54に螺合するそれぞれのナット55,56の位置を調
整することにより、アタッチメント50と観察部2との
位置関係を三次元的に調整することができる。
【0034】なお、調整手段40を設けておくことは、
特に図5に示す実施例3のように挿入部1と観察部2と
の位置関係が変化する可能性がある場合に位置関係の変
化に応じた調整ができる点で有効である。
特に図5に示す実施例3のように挿入部1と観察部2と
の位置関係が変化する可能性がある場合に位置関係の変
化に応じた調整ができる点で有効である。
【0035】
【実施例4】図6は、実施例4にかかる立体視内視鏡を
示す説明図である。実施例4では、瞳分割手段としてプ
リズムを用いると共に、実施例1と同様に各二次光学系
の像が撮像素子上の重複しない領域に形成されるよう構
成されている。挿入部1に配置された一次光学系10の
構成は実施例1と同様である。
示す説明図である。実施例4では、瞳分割手段としてプ
リズムを用いると共に、実施例1と同様に各二次光学系
の像が撮像素子上の重複しない領域に形成されるよう構
成されている。挿入部1に配置された一次光学系10の
構成は実施例1と同様である。
【0036】観察部2内には、瞳分割手段としての一対
の瞳分割プリズム70,71が配置されると共に、これ
らの瞳分割プリズム70,71で分割された光束を受光
する一対の二次光学系30a,30bが配置されてい
る。各二次光学系30a,30bは、光路偏向プリズム
72a,72b、結像レンズ系32a,32b、接眼レ
ンズ系33a,33bから構成される。
の瞳分割プリズム70,71が配置されると共に、これ
らの瞳分割プリズム70,71で分割された光束を受光
する一対の二次光学系30a,30bが配置されてい
る。各二次光学系30a,30bは、光路偏向プリズム
72a,72b、結像レンズ系32a,32b、接眼レ
ンズ系33a,33bから構成される。
【0037】瞳分割プリズム70,71により屈折され
て光軸Ax1から離れる方向に屈折された光束は、光路
偏向プリズム72a,72bにより一次光学系10の光
軸Ax1と平行な方向に屈折され、結像レンズ系32
a,32bを介して撮像素子34上に結像する。
て光軸Ax1から離れる方向に屈折された光束は、光路
偏向プリズム72a,72bにより一次光学系10の光
軸Ax1と平行な方向に屈折され、結像レンズ系32
a,32bを介して撮像素子34上に結像する。
【0038】実施例4では、各二次光学系30a,30
bの像は撮像素子34上の重複しない領域に形成される
ため、撮像素子34の画像出力を処理する処理装置は、
図2に示した実施例1と同一の装置を利用することがで
きる。
bの像は撮像素子34上の重複しない領域に形成される
ため、撮像素子34の画像出力を処理する処理装置は、
図2に示した実施例1と同一の装置を利用することがで
きる。
【0039】なお、瞳分割プリズム70,71と光路偏
向プリズム72a,72bとは同一の材質により等しい
頂角で形成されており、一方で発生した色収差を他方で
相殺することができる。
向プリズム72a,72bとは同一の材質により等しい
頂角で形成されており、一方で発生した色収差を他方で
相殺することができる。
【0040】
【実施例5】図7は、実施例5にかかる立体視内視鏡を
示す説明図である。実施例5では、瞳分割手段として実
施例4と同様の瞳分割プリズム70,71を用いると共
に、各二次光学系30a,30bによる像が実施例2と
同様に撮像素子34上の同一の領域に重ねて形成される
よう構成されている。
示す説明図である。実施例5では、瞳分割手段として実
施例4と同様の瞳分割プリズム70,71を用いると共
に、各二次光学系30a,30bによる像が実施例2と
同様に撮像素子34上の同一の領域に重ねて形成される
よう構成されている。
【0041】すなわち、結像レンズ32a,32bを透
過した後、ミラー31e,31fで反射されてハーフミ
ラープリズム60に入射したそれぞれの光束の一部は、
液晶シャッター61,62の作用により交互に撮像素子
34上に結像する。
過した後、ミラー31e,31fで反射されてハーフミ
ラープリズム60に入射したそれぞれの光束の一部は、
液晶シャッター61,62の作用により交互に撮像素子
34上に結像する。
【0042】撮像素子34の画像出力を処理する処理装
置は、図4に示した実施例2と同一の装置を利用するこ
とができる。
置は、図4に示した実施例2と同一の装置を利用するこ
とができる。
【0043】
【実施例6】図8は、実施例6にかかる立体視内視鏡を
示す。実施例6では、瞳分割手段として一次光学系の光
軸Ax1を中心として両端に向けて光軸方向の厚さが薄
くなる屋根型プリズム73を用いると共に、この屋根型
プリズム73と結像レンズ32a,32bとの間に、単
一の光路偏向プリズム74が配置されている。
示す。実施例6では、瞳分割手段として一次光学系の光
軸Ax1を中心として両端に向けて光軸方向の厚さが薄
くなる屋根型プリズム73を用いると共に、この屋根型
プリズム73と結像レンズ32a,32bとの間に、単
一の光路偏向プリズム74が配置されている。
【0044】実施例6では、各二次光学系30a,30
bによる像は、実施例2と同様に撮像素子34上の同一
の領域に重ねて形成される。
bによる像は、実施例2と同様に撮像素子34上の同一
の領域に重ねて形成される。
【0045】屋根型プリズム73の一方の入射端面73
aに入射した光束は、光路偏向プリズム74の射出端面
74bから射出されて結像レンズ32bに入射し、他方
の入射端面73bに入射した光束は、他方の射出端面7
4aから射出されて結像レンズ32aに入射する。
aに入射した光束は、光路偏向プリズム74の射出端面
74bから射出されて結像レンズ32bに入射し、他方
の入射端面73bに入射した光束は、他方の射出端面7
4aから射出されて結像レンズ32aに入射する。
【0046】結像レンズ32a,32bを透過した後、
ミラー31e,31fで反射されてハーフミラープリズ
ム60に入射したそれぞれの光束の一部は、液晶シャッ
ター61,62の作用により交互に撮像素子34上に結
像する。
ミラー31e,31fで反射されてハーフミラープリズ
ム60に入射したそれぞれの光束の一部は、液晶シャッ
ター61,62の作用により交互に撮像素子34上に結
像する。
【0047】
【実施例7】図9は、実施例7にかかる立体視硬性内視
鏡を示す。実施例7は、瞳分割手段として一次光学系側
の第1面が瞳Epに一致して配置された一対のセパレー
タレンズ37a,37bを備える。これらのセパレータ
レンズは、二次光学系としての機能をも兼ね備えてお
り、その一次結像位置に撮像素子34が配置されてい
る。
鏡を示す。実施例7は、瞳分割手段として一次光学系側
の第1面が瞳Epに一致して配置された一対のセパレー
タレンズ37a,37bを備える。これらのセパレータ
レンズは、二次光学系としての機能をも兼ね備えてお
り、その一次結像位置に撮像素子34が配置されてい
る。
【0048】実施例7では、セパレータレンズ37a,
37bがその相対距離を変更できるよう構成されてい
る。この相対距離が小さい場合には各セパレータレンズ
により撮像素子34に形成される像が一部重複し、相対
間隔が大きい場合には2つの像は重複せずにそれぞれ独
立した領域に形成される。撮像素子34は、セパレータ
レンズの相対間隔が最大限となった場合にも形成される
2つの像をカバーするのに十分な面積を有している。
37bがその相対距離を変更できるよう構成されてい
る。この相対距離が小さい場合には各セパレータレンズ
により撮像素子34に形成される像が一部重複し、相対
間隔が大きい場合には2つの像は重複せずにそれぞれ独
立した領域に形成される。撮像素子34は、セパレータ
レンズの相対間隔が最大限となった場合にも形成される
2つの像をカバーするのに十分な面積を有している。
【0049】像の少なくとも一部が撮像素子上で重複す
る場合には、いずれか一方の像のみが形成されるよう他
方の光束を遮断する必要がある。このため、実施例7で
は、それぞれのセパレータレンズ37a,37bと撮像
素子34との間に、液晶シャッター61,62が配置さ
れている。
る場合には、いずれか一方の像のみが形成されるよう他
方の光束を遮断する必要がある。このため、実施例7で
は、それぞれのセパレータレンズ37a,37bと撮像
素子34との間に、液晶シャッター61,62が配置さ
れている。
【0050】セパレータレンズ37aと液晶シャッター
61とは一体的に支持部材47aに保持されており、同
様にしてセパレータレンズ37bと液晶シャッター62
とは一体的に支持部材47bに保持されている。支持部
材47a,47bの基端部は、保持枠41の一次光学系
10側となる先端側に架設された間隔調整スクリュー4
2に螺合している。
61とは一体的に支持部材47aに保持されており、同
様にしてセパレータレンズ37bと液晶シャッター62
とは一体的に支持部材47bに保持されている。支持部
材47a,47bの基端部は、保持枠41の一次光学系
10側となる先端側に架設された間隔調整スクリュー4
2に螺合している。
【0051】間隔調整スクリュー42には、その中央に
固定された間隔調整つまみ43を境として互いに螺旋の
向きが逆巻のネジ溝が形成されている。したがって、間
隔調整つまみ43を回動調整することにより、支持部材
47a,47bが離反し、あるいは接近する方向に移動
し、セパレータレンズ37a,37bの相互間隔を変化
させることができる。保持枠41の取り付け部2aへの
取り付け構造は実施例1と同一である。
固定された間隔調整つまみ43を境として互いに螺旋の
向きが逆巻のネジ溝が形成されている。したがって、間
隔調整つまみ43を回動調整することにより、支持部材
47a,47bが離反し、あるいは接近する方向に移動
し、セパレータレンズ37a,37bの相互間隔を変化
させることができる。保持枠41の取り付け部2aへの
取り付け構造は実施例1と同一である。
【0052】なお、2つのセパレータレンズ37a,3
7bの間には、この部分からの漏れ光が撮像素子34に
到達しないよう伸縮自在な遮蔽幕Iが設けられている。
7bの間には、この部分からの漏れ光が撮像素子34に
到達しないよう伸縮自在な遮蔽幕Iが設けられている。
【0053】実施例7のようなセパレータレンズを利用
した瞳分割方法では、セパレータレンズを移動させるこ
とにより入射軸間隔を調整することができ、これにより
視野の立体感を変更することができる。
した瞳分割方法では、セパレータレンズを移動させるこ
とにより入射軸間隔を調整することができ、これにより
視野の立体感を変更することができる。
【0054】実施例7において撮像素子から出力された
画像信号は、図4に示した実施例2と同様の処理装置1
00bにより処理される。ただし、実施例7ではセパレ
ータレンズ37a,37bの位置により形成される像の
撮像素子34上での領域が変化するため、セパレータレ
ンズの位置に応じて撮像素子34のいずれの領域の出力
を表示に利用するかを選択する必要がある。
画像信号は、図4に示した実施例2と同様の処理装置1
00bにより処理される。ただし、実施例7ではセパレ
ータレンズ37a,37bの位置により形成される像の
撮像素子34上での領域が変化するため、セパレータレ
ンズの位置に応じて撮像素子34のいずれの領域の出力
を表示に利用するかを選択する必要がある。
【0055】そこで、実施例7の場合には、時分割回路
101aの内部に、左右の画像としていずれの領域の出
力を用いるかを選択する機能を持たせる。選択される領
域は、セパレータレンズの位置を検出して自動的に選択
してもよいし、テレビモニタの表示画面を確認しながら
観察者が選択してもよい。
101aの内部に、左右の画像としていずれの領域の出
力を用いるかを選択する機能を持たせる。選択される領
域は、セパレータレンズの位置を検出して自動的に選択
してもよいし、テレビモニタの表示画面を確認しながら
観察者が選択してもよい。
【0056】なお、各セパレータレンズによって形成さ
れる像が撮像素子上で重複しない場合には、実施例2と
同様にしても観察は可能であるが、実施例1と同様に撮
像素子の異なる領域の出力をそれぞれ左右の画像信号と
して用いることにより、液晶シャッター61,62によ
り光束を遮断しなくとも観察は可能である。
れる像が撮像素子上で重複しない場合には、実施例2と
同様にしても観察は可能であるが、実施例1と同様に撮
像素子の異なる領域の出力をそれぞれ左右の画像信号と
して用いることにより、液晶シャッター61,62によ
り光束を遮断しなくとも観察は可能である。
【0057】
【実施例8】図10は、実施例8にかかる立体視硬性内
視鏡を示す。実施例8では、実施例7と同様に瞳分割手
段としてセパレータレンズ37a,37bを用いると共
に、これらのセパレータレンズ37a,37bにより形
成された像をイメージガイドファイバー束39a,39
bにより伝達し、結像レンズ32a,32bにより単一
の撮像素子34上に再結像させるよう構成されている。
視鏡を示す。実施例8では、実施例7と同様に瞳分割手
段としてセパレータレンズ37a,37bを用いると共
に、これらのセパレータレンズ37a,37bにより形
成された像をイメージガイドファイバー束39a,39
bにより伝達し、結像レンズ32a,32bにより単一
の撮像素子34上に再結像させるよう構成されている。
【0058】各結像レンズ32a,32bによる像は、
撮像素子34上で重複しない領域に形成され、したがっ
て、撮像素子34の異なる領域の出力をそれぞれ左右の
画像信号として用いることができる。
撮像素子34上で重複しない領域に形成され、したがっ
て、撮像素子34の異なる領域の出力をそれぞれ左右の
画像信号として用いることができる。
【0059】イメージガイドファイバー束39a,39
bの入射側の端面は、セパレータレンズ37a,37b
の結像位置に一致して設けられ、その射出側の端面は、
結像レンズ32a,32bを介して撮像素子34とほぼ
共役である。
bの入射側の端面は、セパレータレンズ37a,37b
の結像位置に一致して設けられ、その射出側の端面は、
結像レンズ32a,32bを介して撮像素子34とほぼ
共役である。
【0060】イメージガイドファイバー束39a,39
bの入射側の端部は、支持部材47a,47bによりセ
パレータレンズと一体に保持されており、各支持部材の
基端は間隔調整スクリュー42に螺合している。イメー
ジガイドファイバー束39a,39bは可撓性を有する
ため、間隔調整つまみ43を回動調整して支持部材を移
動させると、ファイバーは変形しつつ移動して入射軸間
隔が変化し、これにより立体感を変更することができ
る。
bの入射側の端部は、支持部材47a,47bによりセ
パレータレンズと一体に保持されており、各支持部材の
基端は間隔調整スクリュー42に螺合している。イメー
ジガイドファイバー束39a,39bは可撓性を有する
ため、間隔調整つまみ43を回動調整して支持部材を移
動させると、ファイバーは変形しつつ移動して入射軸間
隔が変化し、これにより立体感を変更することができ
る。
【0061】また、実施例7と異なり、入射軸間隔を変
更した際にも撮像素子34上での像の位置は変化しない
ため、撮像素子34の画像出力を処理する処理装置は、
図2に示した実施例1と同一の装置を利用することがで
きる。
更した際にも撮像素子34上での像の位置は変化しない
ため、撮像素子34の画像出力を処理する処理装置は、
図2に示した実施例1と同一の装置を利用することがで
きる。
【0062】
【実施例9】図11は、実施例9にかかる立体視内視鏡
を示す。実施例9では、実施例8と同様にセパレータレ
ンズにより分離された光束をイメージファイバ39a,
39bにより伝達して結像レンズ32a,32bにより
撮像素子34上に結像させる構成であるが、結像レンズ
32a,32bの間隔が実施例8より狭く、像の一部が
撮像素子34上で重複して形成される。
を示す。実施例9では、実施例8と同様にセパレータレ
ンズにより分離された光束をイメージファイバ39a,
39bにより伝達して結像レンズ32a,32bにより
撮像素子34上に結像させる構成であるが、結像レンズ
32a,32bの間隔が実施例8より狭く、像の一部が
撮像素子34上で重複して形成される。
【0063】このため、実施例9では、2つの像が同時
に形成されないよう遮光する液晶シャッター61,62
が結像レンズ32a,32bを構成するそれぞれ2つの
レンズの間に配置されている。撮像素子34の画像出力
を処理する処理装置は、図4に示した実施例2と同一の
装置を利用することができる。
に形成されないよう遮光する液晶シャッター61,62
が結像レンズ32a,32bを構成するそれぞれ2つの
レンズの間に配置されている。撮像素子34の画像出力
を処理する処理装置は、図4に示した実施例2と同一の
装置を利用することができる。
【0064】
【実施例10】図12は、実施例10にかかる立体視内
視鏡を示す。実施例10では、挿入部1が硬性の先端部
1aと軟性の中間部1bとから構成されており、一次光
学系10を構成する対物レンズ、第1のリレーレンズ系
12、第2のリレーレンズ系13と、瞳分割手段を構成
するセパレータレンズ37a,37bとが先端部1a内
に配置されている。
視鏡を示す。実施例10では、挿入部1が硬性の先端部
1aと軟性の中間部1bとから構成されており、一次光
学系10を構成する対物レンズ、第1のリレーレンズ系
12、第2のリレーレンズ系13と、瞳分割手段を構成
するセパレータレンズ37a,37bとが先端部1a内
に配置されている。
【0065】セパレータレンズ37a,37bの結像位
置に入射端面を一致させてイメージガイドファイバー束
39a,39bが配置され、これにより観察部2まで伝
達された画像が、結像レンズ32a,32bを介して観
察部2内に固定された撮像素子34上に結像される。
置に入射端面を一致させてイメージガイドファイバー束
39a,39bが配置され、これにより観察部2まで伝
達された画像が、結像レンズ32a,32bを介して観
察部2内に固定された撮像素子34上に結像される。
【0066】実施例10の結像レンズ32a,32b
は、実施例9と同様に狭い間隔で並列しているため、像
の一部が撮像素子34上で重複して形成される。このた
め、実施例10でも液晶シャッター61,62が配置さ
れている。撮像素子34の画像出力を処理する処理装置
は、図4に示した実施例2と同一の装置を利用すること
ができる。
は、実施例9と同様に狭い間隔で並列しているため、像
の一部が撮像素子34上で重複して形成される。このた
め、実施例10でも液晶シャッター61,62が配置さ
れている。撮像素子34の画像出力を処理する処理装置
は、図4に示した実施例2と同一の装置を利用すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単一の撮像素子により立体視に用いる視差を有する
2つの画像を撮影することができるため、撮像素子の組
み付け作業が容易になるという効果を奏する。
ば、単一の撮像素子により立体視に用いる視差を有する
2つの画像を撮影することができるため、撮像素子の組
み付け作業が容易になるという効果を奏する。
【図1】 この発明の実施例1にかかる立体視内視鏡の
全体を示す説明図である。
全体を示す説明図である。
【図2】 実施例1の立体視内視鏡の出力を処理する処
理装置のブロック図である。
理装置のブロック図である。
【図3】 実施例2にかかる立体視内視鏡の全体を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】 実施例2の立体視内視鏡の出力を処理する処
理装置のブロック図である。
理装置のブロック図である。
【図5】 実施例3にかかる立体視内視鏡の観察部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図6】 実施例4にかかる立体視内視鏡の全体を示す
説明図である。
説明図である。
【図7】 実施例5にかかる立体視内視鏡の全体を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】 実施例6にかかる立体視内視鏡の全体を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】 実施例7にかかる立体視内視鏡の全体を示す
説明図である。
説明図である。
【図10】 実施例8にかかる立体視内視鏡の全体を示
す説明図である。
す説明図である。
【図11】 実施例9にかかる立体視内視鏡の全体を示
す説明図である。
す説明図である。
【図12】 実施例10にかかる立体視内視鏡の全体を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 挿入部 10 一次光学系 11 対物レンズ系 12 第1のリレーレンズ系 13 第2のリレーレンズ 2 観察部 20 瞳分割ミラー 2a 取付部 30a,30b 二次光学系 32a,32b 結像レンズ 34 撮像素子 37a,37b セパレータレンズ 39a,39b イメージガイドファイバー束 40 調整手段 50 アタッチメント 60 ハーフミラープリズム 61,62 液晶シャッター 70,71 瞳分割プリズム 100a 処理装置 101 領域分離回路 102a,102b 画像メモリ 103 ビデオプロセッサ 104 タイミングコントローラ 200 テレビモニタ 201 眼鏡
Claims (9)
- 【請求項1】物体側から順に配置された対物レンズ系と
リレーレンズ系とを有する一次光学系と、 前記一次光学系の瞳内の光束を立体視が可能なように2
つの領域に分割する瞳分割手段と、 前記瞳分割手段により分割された光束により一対の像を
形成する一対の二次光学系と、 該二次光学系により形成される一対の像を受像する単一
の撮像素子とを備えることを特徴とする立体視内視鏡。 - 【請求項2】前記二次光学系は、前記分割された光束を
前記撮像素子上で重複しない領域に結像させることを特
徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡。 - 【請求項3】前記二次光学系は、前記一対の像の少なく
とも一部が重複するように前記一対の像を前記撮像素子
上に形成し、前記各二次光学系と前記撮像素子との間
に、前記二次光学系のいずれか一方の像が選択的に前記
撮像素子上に形成されるよう他方の光束を遮光する遮光
手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
の立体視内視鏡。 - 【請求項4】前記二次光学系と前記撮像素子との間に、
前記一対の二次光学系から射出する光束を合成する光束
合成手段が設けられ、前記遮光手段は、前記各二次光学
系と前記光束合成手段との間に配置されていることを特
徴とする請求項3に記載の立体視内視鏡。 - 【請求項5】前記瞳分割手段は、前記一次光学系から射
出する光束を二分するように2枚のミラーが配置された
瞳分割ミラーであることを特徴とする請求項1に記載の
立体視内視鏡。 - 【請求項6】前記瞳分割手段は、前記一次光学系から射
出する光束のそれぞれ一部を取り出すように配置された
セパレータレンズであることを特徴とする請求項1に記
載の立体視内視鏡。 - 【請求項7】前記瞳分割手段は、分割された光束を異な
る方向に屈折させる瞳分割プリズムであることを特徴と
する請求項1に記載の立体視内視鏡。 - 【請求項8】物体側から順に配置された対物レンズ系と
リレーレンズ系とを有する一次光学系と、 前記一次光学系の瞳内の光束のそれぞれ一部を取り出し
て立体視が可能な一対の像を形成するように配置された
一対のセパレータレンズと、 該セパレータレンズにより形成される一対の像を受像す
る単一の撮像素子とを備えることを特徴とする立体視内
視鏡。 - 【請求項9】前記セパレータレンズと前記撮像素子との
間に、セパレータレンズにより形成れさる像を伝達する
イメージガイドファイバー束が配置されていることを特
徴とする請求項8に記載の立体視内視鏡。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136043A JPH08304714A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 立体視内視鏡 |
US08/564,537 US5976071A (en) | 1994-11-29 | 1995-11-29 | Stereoscopic endoscope |
US09/309,552 US6517479B1 (en) | 1994-11-29 | 1999-05-11 | Stereoscopic endoscope |
US09/309,889 US6338711B1 (en) | 1994-11-29 | 1999-05-11 | Stereoscopic endoscope |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136043A JPH08304714A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 立体視内視鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08304714A true JPH08304714A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=15165849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7136043A Withdrawn JPH08304714A (ja) | 1994-11-29 | 1995-05-10 | 立体視内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08304714A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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