[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH08293100A - 前方車両発進警報装置 - Google Patents

前方車両発進警報装置

Info

Publication number
JPH08293100A
JPH08293100A JP7096563A JP9656395A JPH08293100A JP H08293100 A JPH08293100 A JP H08293100A JP 7096563 A JP7096563 A JP 7096563A JP 9656395 A JP9656395 A JP 9656395A JP H08293100 A JPH08293100 A JP H08293100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
inter
alarm
vehicle distance
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7096563A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Kimura
敏也 木村
Akio Kawai
昭夫 河合
Takehiko Kon
武彦 今
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7096563A priority Critical patent/JPH08293100A/ja
Publication of JPH08293100A publication Critical patent/JPH08293100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前方車両が通常速度で発進する場合で、運転
者がそれに気づかないときにだけ確実に前方車両発進を
警報することができるようにする。 【構成】 警報発令判定部25が車速センサ2の検出す
る自車速が0になったときに車間距離センサ1の検出す
る車間距離を車間距離初期値として記憶し、その後に、
車間距離センサ1が検出する車間距離が当該車間距離初
期値より一定値以上大きくなったときに前方車両が発進
したと判定する。そしてタイマー部23が前方車両が発
進したと判定したときに計時を開始し、その計時時間が
所定値以上になった後、相対速度演算部24が検出する
前方車両との間の相対速度が所定値以上になり、かつ車
速センサ2の検出する自車速が0のときに前方車両発進
を知らせる警報の発令信号を出力し、これを受けて警報
ブザー4が前方車両発進警報を発報して運転者に知らせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前方車両が発進したと
きにその発進に気づくのが遅れた運転者に対して自動的
に警報を発する前方車両発進警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前方車両が発進したときにその発
進に気づくのが遅れた運転者に対して自動的に警報を発
する前方車両発進警報装置として、特開平3−1448
99号公報や実開平63−200180号公報に開示さ
れたものが知られているが、それらの基本的な構成は図
5に示すようなものである。すなわち、従来の前方車両
発進警報装置は、車両の前部に設置されていて、前方車
両に向けて信号を発信し、前方車両から返ってくる反射
信号を受信し、信号発信から反射信号の受信までの時間
遅れを計測して前方車両までの車間距離を検出するパル
スレーザ発光方式の車間距離センサ1と、自車両の速度
を検出する車速センサ2と、これらのセンサ1、2から
の信号を入力し、あらかじめ登録されているプログラム
にしたがって演算処理を行い、前方車両の発進を判定し
て前方車両発進警報の出力指令を出力するマイクロコン
ピュータ(CPU)3と、このマイクロコンピュータ3
の前方車両発進警報の出力指令を受けて前方車両発進警
報を出力する警報ブザー4とから構成されている。
【0003】そしてマイクロコンピュータ3の演算機能
を分解して示せば、車間距離センサ1の信号を受けて車
間距離を演算する車間距離演算部5と、車間距離データ
その他の各種データを記憶するメモリ6と、車間距離演
算部5が算出する車間距離データ、メモリ6に登録され
ているデータ及び車速センサ2のデータに基づいて前方
車両の発進を判定して発進警報出力指令を出力する警報
発令判定部7から構成されている。
【0004】このような従来の前方車両発進警報装置で
は、警報発令判定部7が車速センサ2による自車両の速
度が0になって停止したと判定した直後に車間距離セン
サ1が検出する車間距離検出信号を車間距離演算部5で
取り込んで車間距離を算出させ、これを車間距離初期値
としてメモリ6に保存させる。以後、車速センサ2から
の信号に基づいて停止状態が維持されている間、警報発
令判定部7は所定の周期ごとに車間距離演算部5の演算
する車間距離データを取り込み、メモリ6に保存されて
いる車間距離初期値と比較し、所定値以上変化していな
いかどうか監視する。
【0005】そして前方車両が発進したが自車両は発進
せず、その結果として、警報発令判定部7で車間距離が
自車両停止直後の車間距離初期値よりも所定値以上変化
し、かつ自車両が停止状態にあると判定すると、発進警
報の出力指令を警報ブザー4に出力し、警報ブザー4が
鳴動して運転者に前方車両の発進を知らせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の前方車両発進警報装置では、自車両が停止すると
前方車両発進警報装置が起動して前方車両との車間距離
の変化を監視して停止直後の車間距離から所定値以上の
変化が生じたときに前方車両発進と判定して警報を発す
るようにしていたために、図6に示すように交差点にお
ける信号待ちなどで自車両10が先頭車両として停止し
ているときに、自車両の前方を横切る横断歩道歩行者1
1に信号12が反射して戻ってくることがあり、それを
検出して誤って発進警報を発報することがあり、同様
に、図7に示すように交差点において自車両10が先頭
車両として停止しているときに、交差路から進入してく
る他車両13があれば、それを検出して誤って発進警報
を発報することがある問題点があった。
【0007】また、前方車両を正確に検出してその発進
を判定して警報を発報するときでも、車間距離の変化の
みから発進判定をしていたために、発進警報の発報タイ
ミングを運転者の間隔に適合させるのが困難であり、特
に図8に示すように渋滞道路走行時のように、前方車両
14と自車両10が発進、停止を繰り返す道路状況では
前方車両発進警報を頻発させてしまう問題点もあった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、実際の運転状況で前方車両発進に運転
者が気づかずにいて自車両の発進が遅れるような状況に
なったときにのみ正確に前方車両発進警報を発すること
ができる前方車両発進警報装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の前方車
両発進警報装置は、車両の前部に設置され、前方車両と
の間の車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車両
の速度を検出する自車速度検出手段と、車間距離検出手
段が検出する車間距離の単位時間内の変化量から前方車
両との相対速度を演算する相対速度演算手段と、自車速
度検出手段が検出する自車両の速度が0になったときに
車間距離検出手段が検出する車間距離を車間距離初期値
として記憶し、車間距離検出手段が検出する車間距離が
当該車間距離初期値より一定値以上大きくなったときに
前方車両が発進したと判定する前方車両発進判定手段
と、前方車両発進判定手段が前方車両が発進したと判定
したときに計時を開始する発進後経過時間計時手段と、
発進後経過時間計時手段が計時する時間が所定値以上に
なった後、相対速度検出手段が検出する相対速度が所定
値以上になり、かつ自車速度検出手段が検出する自車両
の速度が0のときに前方車両発進を知らせる警報の発令
指令を出力する警報発令判定手段と、警報発令判定手段
が出力する警報の発令指令に応答して前方車両発進警報
を発報する警報手段とを備えたものである。
【0010】請求項2の発明の前方車両発進警報装置
は、車両の前部に設置され、前方車両との間の車間距離
を検出する車間距離検出手段と、自車両の速度を検出す
る自車速度検出手段と、自車速度検出手段が検出する自
車両の速度が0となったときに車間距離検出手段が検出
する車間距離が所定値以下であるときに計時を開始する
停止時間計時手段と、自車速度検出手段が検出する自車
両の速度が0になったときに車間距離検出手段が検出す
る車間距離を車間距離初期値として記憶し、車間距離検
出手段が検出する車間距離が、停止時間計時手段が計時
する停止時間が所定値以上経過した後も計時開始前の車
間距離初期値に対して所定幅以上変化していないときに
警報スタンバイ状態にする警報スタンバイ状態設定手段
と、警報スタンバイ状態設定手段が警報スタンバイ状態
を設定した後、車間距離検出手段が検出する車間距離が
車間距離初期値より一定値以上大きくなったときに前方
車両が発進したと判定する前方車両発進判定手段と、前
方車両発進判定手段が前方車両が発進したと判定したと
きに計時を開始する発進後経過時間計時手段と、車間距
離検出手段が検出する車間距離の単位時間内の変化量か
ら前方車両との相対速度を演算する相対速度演算手段
と、発進後経過時間計時手段が計時する時間が所定値以
上になった後、相対速度検出手段が検出する相対速度が
所定値以上になり、かつ自車速度検出手段が検出する自
車両の速度が0のときに前方車両発進を知らせる警報の
発令指令を出力する警報発令判定手段と、警報発令判定
手段が出力する警報の発令指令に応答して前方車両発進
警報を発報する警報手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明の前方車両発進警報装置では、
前方車両発進判定手段において自車速度検出手段が検出
する自車両の速度が0になったときに車間距離検出手段
が検出する車間距離を車間距離初期値として記憶し、そ
の後に、車間距離検出手段が検出する車間距離が車間距
離初期値より一定値以上大きくなったときに前方車両が
発進したと判定する。そして発進後経過時間計時手段は
この前方車両発進判定手段が前方車両が発進したと判定
したときに計時を開始する。
【0012】そこで、警報発令判定手段は、発進後経過
時間計時手段が計時する経過時間が所定値以上になった
後、相対速度検出手段が検出する前方車両との間の相対
速度が所定値以上になり、かつ自車速度検出手段が検出
する自車両の速度が0のときに前方車両発進を知らせる
警報の発令指令を出力し、これを受けて警報手段が前方
車両発進警報を発報して運転者に知らせる。
【0013】こうして、渋滞道路で前方車両がノロノロ
と発進するときのように車間距離が開いても相対速度が
あまり大きくない場合には前方車両発進警報を発報させ
ず、信号待ち後の発進のように通常の加速度で前方車両
が発進し、運転者がそれに一定時間以上気づかないとき
にのみ正確に前方車両発進警報を発報させる。
【0014】請求項2の発明の前方車両発進警報装置で
は、前方車両発進判定手段において自車速度検出手段が
検出する自車両の速度が0になったときに車間距離検出
手段が検出する車間距離を車間距離初期値として記憶
し、その後、車間距離検出手段が検出する車間距離が所
定値以下であれば停止時間計時手段によって計時を開始
し、停止時間計時手段が計時する停止時間が所定値以上
経過した後も車間距離検出手段が検出する車間距離が車
間距離初期値に対して所定幅以上変化していないときに
警報スタンバイ状態設定手段によって警報スタンバイ状
態を設定し、以後の前方車両発進監視に移行し、以後、
請求項1の発明と同じように、車間距離検出手段が検出
する車間距離が車間距離初期値より一定値以上大きくな
ったときに前方車両が発進したと判定し、発進後経過時
間計時手段はこの前方車両発進判定手段が前方車両が発
進したと判定したときに計時を開始する。
【0015】そして、警報発令判定手段が、発進後経過
時間計時手段の計時する経過時間が所定値以上になった
後、相対速度検出手段の検出する前方車両との間の相対
速度が所定値以上になり、かつ自車速度検出手段が検出
する自車両の速度が0のときに前方車両発進を知らせる
警報の発令指令を出力し、これを受けて警報手段が前方
車両発進警報を発報して運転者に知らせる。
【0016】こうして、請求項1の発明と同じように、
渋滞時のノロノロ運転状態では前方車両発進警報の発報
を避けると共に、自車両停止時に計測する車間距離初期
値が所定値以上であれば警報スタンバイ状態に入らない
ようにして、例えば交差点で先頭に停止した場合に、交
差路から交差点に入ってくる他の車両や歩行者が自車両
の前を横切るときに前方車両と判定して発進警報を誤発
報する事態を避けるようにして、実際の運転で運転者が
前方車両の発進に気づかないでいて、後続車両からクラ
クションを鳴らされるような状態のときにだけ警報を発
報するようにする。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説す
る。図1は本発明の一実施例を示しており、車両の前部
に設置されていて、前方車両との車間距離を検出する車
間距離センサ1と、自車両の車速を検出する車速センサ
2と、これらのセンサ1、2からの信号を入力し、あら
かじめ登録されているプログラムにしたがって演算処理
を行い、前方車両の発進を判定して前方車両発進警報の
出力指令を出力するマイクロコンピュータ(CPU)2
0と、このマイクロコンピュータ20の前方車両発進警
報の出力指令を受けて前方車両発進警報を出力する警報
ブザー4とから構成されている。
【0018】車間距離センサ1としては、従来から使用
されている各種方式のものが利用され、例えば、前方車
両に向けてレーザ光、電波、超音波、亜音波などの信号
を送出し、前方車両からの反射信号を受信してその信号
の往復にかかった時間に基づいて車間距離を検出する方
式、あるいはドップラ効果を利用して送受信信号の周波
数差から車間距離を検出する方式のものなどが使用され
る。
【0019】マイクロコンピュータ20は、車間距離セ
ンサ1と車速センサ2の信号を入力し、内部にあらかじ
め登録されているプログラムにしたがって各種の演算処
理を周期的に実行して前方車両の発進を判定し、所定の
条件に合致する場合に前方車両発進警報の発令信号を警
報ブザー4に出力するものであるが、その処理機能を分
解して示すと次のようになる。すなわち、車間距離セン
サ1からの検出信号に基づいて車間距離を演算する車間
距離演算部21と、この車間距離演算部21が算出する
車間距離データやその他の各種データを保存するメモリ
22と、各種計時を行うタイマー部23と、車間距離演
算部21が算出する車間距離の単位時間の変化量に基づ
いて前方車両との間の相対速度を演算する相対速度演算
部24と、後述する演算処理に基づき、前方車両が発進
しても一定時間以上運転者がその発進に気づかないと判
定するときに警報ブザー4に発報指令を出力する警報発
令判定部25から構成されている。
【0020】次に、上記構成の前方車両発進警報装置の
動作について説明する。マイクロコンピュータ20の車
間距離演算部21では車間距離センサ1から送られてく
るデータから車間距離を周期的に演算してメモリ22に
保存する。相対速度演算部24では周期的にメモリ22
に保存されている過去の車間距離データと車間距離演算
部21が算出する現在の車間距離データとから、車間距
離の単位時間当たりの変化量である相対速度を算出す
る。
【0021】タイマー部23は警報発令判定部25の指
示に基づいて計時を行う。そして警報発令判定部25は
車間距離演算部21が出力する車間距離データ、メモリ
22に保存されているデータ、相対速度演算部24が出
力する相対速度データ、そして車速センサ2からの自車
両の速度データを入力し、図2〜図4に示すフローチャ
ートに基づく演算処理を行い、前方車両の発進判定と警
報発令判定を行う。
【0022】この警報発令判定部25の演算処理動作に
ついて説明すると、電源が投入されてシステムがスター
トすると、まず車速センサ2によって自車両の速度Vf
を検出し(ステップS1)、この自車両の速度Vfが0
であるか否かを判定し、自車両が停止しておらず、した
がって自車両の速度Vfが0でなければこの処理を抜
け、次のスタートを待つ(ステップS2)。
【0023】自車両が停止し、自車両の速度Vfが0に
なっていれば、車間距離Dpを検出する(ステップS
3)。この車間距離Dpは車間距離センサ2と車間距離
演算部21とによって検出するが、車間距離センサ2と
車間距離演算部21は車間距離検出を所定の周期、例え
ば、50msecごとに検出し、その距離データを警報発令
判定部25に出力する。
【0024】警報発令判定部25では、車間距離Dpを
所定値、ここでは一例として5m以下まで狭まっている
かどうか判定し、車間距離Dpがそれほど狭まっていな
ければこの処理を抜け、次のスタートを待つ(ステップ
S4)。ここで停車時の車間距離Dpが所定値5mを超
える場合には以下の警報発令判定を実行しない理由は、
次による。停止時の車間距離の値に制限を設けない場
合、例えば、図7に示すように信号待ちなどで自車両1
0が先頭にいるような状況下では、交差路を右折する車
両13があればこの車両13を検出して警報スタンバイ
状態に入るのに引き続き、その車両13があたかも信号
待ちを終えて発進したように判断してしまい、誤警報を
発することになってしまうので、自車両10の停止時に
前方車両との車間距離Dpがある値、ここでは5mを超
える場合には警報発令判定を実行しないようにしている
のである。
【0025】自車両が停止し、前方車両との車間距離D
pが所定値以下である場合、その車間距離Dpをメモリ
23に車間距離初期値として保存すると共に(ステップ
S5)、タイマ24を起動させて停止時間の経過を計時
する(ステップS6)。
【0026】停止時間T1が所定値、ここでは5秒を経
過すると(ステップS7)、車間距離Dp´を計測し、
車間距離初期値Dpよりも一定値、ここでは0.6m以
上大きい場合には警報スタンバイ状態とはせず、この処
理を抜けて再スタートする(ステップS9)。ここで設
定値を0.6mとしたのは、車間距離センサ1の定距離
静止物体に対する検出ばらつきよりも若干大きな値に設
定したためであり、特に限定される値ではないが、この
変化幅制限によって自車両の前に車両が存在しないとき
に人などがその前方を歩行していても誤警報を発報する
のを避け、確実に前方車両が存在した場合にのみ警報を
発報することができるようにするためにである。
【0027】自車両停止後T1秒経過した後に計測した
車間距離Dp´が車間距離初期値Dpにある値(ここで
は、0.6m)を加えた距離よりも変化していない場合
に警報スタンバイ状態に移行する(ステップS10)。
【0028】この警報スタンバイ状態においても、車間
距離センサ1により一定周期ごとに車間距離Dnを検出
し(ステップS11)、この車間距離Dnが車間距離初
期値Dpよりもある値、ここでは0.6m以上上回るよ
うになるまで待機する(ステップS12)。そして0.
6m以上上回った時点で、前方車両発進と判断する(ス
テップS13)。ここで設定される0.6mの値は上記
と同様に車間距離センサ1の定距離静止物体に対する検
出ばらつきよりもわずかに大きい値に設定するが、特に
限定されることはなく、例えば、1mであってもよい。
【0029】こうしてステップS13で前方車両発進判
断がなされると、タイマー部23を起動し、前方車両が
発進してからの経過時間T2の計測を開始し(ステップ
S14)、運転者が前方車の発進に気づかず、したがっ
て後続車からクラクションを鳴らされて始めて前方車の
発進に気づくようになるまでにかかる時間、ここでは
2.7秒が経過するまで計時を続ける(ステップS1
5)。なお、通常、この時間は2.7秒程度であるの
で、ステップS15で比較する時間も2.7秒に設定し
ているが、それよりも長くも短くも任意に設定すること
ができる。
【0030】前方車両発進判断の後2.7秒経過すれば
車間距離Dn´を一定周期で繰り返し計測し(ステップ
S16)、また相対速度Vrを車間距離Dn´の計測の
度に次の式に基づいて演算する(ステップS17)。
【0031】
【数1】 そして車間距離Dn´が所定値、ここでは10mを超え
るようになり、また相対速度Vrが所定値、ここでは
7.2km/hを超えるようになれば前方車両が確実に
発進したものと判断する(ステップS18,S19)。
ここで車間距離Dn´が10m以下であれば車間距離D
n´を計測するステップS16に戻り、また相対速度V
rが7.2km/h以下であれば同じように車間距離D
n´を計測するステップS16に戻るのは、渋滞道路を
ノロノロ運転しているような場合、前方車両は発進、停
止を繰り返すが車間距離がそれほど大きく開くことはな
く、また10m以上の車間距離になっても前方車両がそ
れほど急な発進をすることはないと予測されるので、そ
のような場合にも発進警報を発報するようにすると警報
発報頻度が大きくなり、運転者に煩わしさを感じさせる
ことになるので、そのような事態を避けるためである。
なお、車間距離の比較値として10mに設定したが、こ
の値も限定されることはなく、現実に即して任意に設定
することができる。また相対速度の判断基準値7.2k
m/hも特に限定されることはなく、現実に即して任意
に設定することができる。
【0032】こうして、前方車両が発進し、その発進速
度も通常の発進時の速度である場合、その発進を検出し
てから2.7秒経過しても自車両が停止したままであれ
ば(ステップS20)、運転者が前方車両の発進に気づ
かないでいると判断し、警報発令信号を出力し、これに
よって警報ブザー4を鳴動させて運転者に知らせる(ス
テップS21)。
【0033】ステップS20で自車両が停止状態になけ
れば自車両も発進したものと考えられるので、もはや警
報を発する必要はなくなるのでこの処理を抜けてスター
トに戻ることになる。
【0034】以上のようにして、この実施例によれば、
自車両が停止したときに計測した前方車両までの車間距
離初期値と一定時間経過したときに計測した車間距離と
がほぼ同一であるときに車間距離を計測している前方の
物体を前方車両と判断し、それ以外であれば警報スタン
バイ状態に入らないようにしているので、自車両の前方
を横切る歩行者や交差路を走行する他の車両を前方車両
と誤認識することが避けられ、確実に前方に停止してい
る車両に対してその発進を監視することができるように
なる。
【0035】また警報スタンバイ状態に入り、車間距離
が所定値以上開いた場合にも、一定時間経過して自車両
が発進しない場合に直ちに前方車両発進警報を発するの
ではなく、前方車両の発進速度が通常発進時の速度程度
であるときに限って前方車両発進警報を発するようにし
ているので、渋滞道路をノロノロ運転しているような状
況では前方車両発進警報を発報することがなく、運転者
に煩わしさを感じさせることがなく、実際に必要なとき
にだけ前方車両発進警報を発報することできるようにな
る。
【0036】なお、上記の実施例では図2〜図4のフロ
ーチャートにおいてステップS1〜S10に示したよう
に、自車両が停止し、前方車両との間の車間距離が所定
値以下であり、かつその車間距離が一定時間以上継続し
て変化しないときに警報スタンバイ状態にしたが、特に
ノロノロ運転時の発進警報出力を避けるのが目的であれ
ば、装置構成の単純化のためにステップS3〜S10の
処理を省略し、自車両が停止したときに車間距離計測を
繰り返し、車間距離が一定値以上大きくなったときに相
対速度が所定値を超える大きさであれば前方車両が通常
速度で発進したものと判断し、その後に一定時間経過し
ても自車両が発進しないときに警報を発報する構成とす
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
自車両が停止したときに検出される前方車両との間の車
間距離を車間距離初期値として記憶し、その後に繰り返
し検出される車間距離が車間距離初期値より一定値以上
大きくなったときに前方車両が発進したと判定し、この
前方車両発進判定後、所定時間経過した後で前方車両と
の間の相対速度が所定値以上になり、かつ自車両が停止
状態を継続しているときに前方車両発進を知らせる警報
を発報して運転者に知らせるようにしているので、渋滞
道路で前方車両がノロノロと発進するときのように車間
距離が開いても相対速度があまり大きくない場合には前
方車両発進警報を発報させず、信号待ち後の発進のよう
に通常の加速度で前方車両が発進し、運転者がそれに一
定時間以上気づかないときにのみ正確に前方車両発進警
報を発報させることができる。
【0038】請求項2の発明によれば、自車両が停止し
たときに検出される前方物体との間の車間距離初期値が
所定値以下であれば停止時間の計時を開始し、停止時間
が所定値以上経過した後も車間距離が車間距離初期値に
対して所定幅以上変化していないときに警報スタンバイ
状態に設定し、以後、前方車両発進監視に移行し、車間
距離が車間距離初期値より一定値以上大きくなったとき
に前方車両が発進したと判定し、この前方車両発進判定
後、所定時間経過した後で前方車両との間の相対速度が
所定値以上になり、かつ自車両が停止状態を継続してい
るときに前方車両発進を知らせる警報を発報して運転者
に知らせるようにしているので、渋滞道路で前方車両が
ノロノロと発進するときのように車間距離が開いても相
対速度があまり大きくない場合には前方車両発進警報を
発報させず、信号待ち後の発進のように通常の加速度で
前方車両が発進し、運転者がそれに一定時間以上気づか
ないときにのみ正確に前方車両発進警報を発報させるこ
とができ、加えて、例えば交差点で先頭に停止した場合
に、交差路から交差点に入ってくる他の車両や歩行者が
自車両の前を横切るときには前方車両と判定して発進警
報を誤発報する事態を避けることができ、実際の運転で
運転者が前方車両の発進に気づかないでいて、後続車両
からクラクションを鳴らされるような状態のときにだけ
警報を発報することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例における警報発令判定部の前方車両
発進警報発令処理の前半部のフローチャート。
【図3】上記実施例における警報発令判定部の前方車両
発進警報発令処理の中間部のフローチャート。
【図4】上記実施例における警報発令判定部の前方車両
発進警報発令処理の後半部のフローチャート。
【図5】従来例の回路ブロック図。
【図6】従来例において歩行者を前方車両とみなして誤
発報する場合の状況を示す説明図。
【図7】従来例において交差点で交差路から進入してく
る車両を前方車両とみなして誤発報する場合の状況を示
す説明図。
【図8】従来例において渋滞道路での前方車両発進に対
する警報発報動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 車間距離センサ 2 車速センサ 4 警報ブザー 20 マイクロコンピュータ 21 車間距離演算部 22 メモリ 23 タイマー部 24 相対速度演算部 25 警報発令判定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前部に設置され、前方車両との間
    の車間距離を検出する車間距離検出手段と、 自車両の速度を検出する自車速度検出手段と、 前記車間距離検出手段が検出する車間距離の単位時間内
    の変化量から前方車両との相対速度を演算する相対速度
    演算手段と、 前記自車速度検出手段が検出する自車両の速度が0にな
    ったときに前記車間距離検出手段が検出する車間距離を
    車間距離初期値として記憶し、前記車間距離検出手段が
    検出する車間距離が当該車間距離初期値より一定値以上
    大きくなったときに前方車両が発進したと判定する前方
    車両発進判定手段と、 前記前方車両発進判定手段が前方車両が発進したと判定
    したときに計時を開始する発進後経過時間計時手段と、 前記発進後経過時間計時手段が計時する時間が所定値以
    上になった後、前記相対速度検出手段が検出する相対速
    度が所定値以上になり、かつ前記自車速度検出手段が検
    出する自車両の速度が0のときに前方車両発進を知らせ
    る警報の発令指令を出力する警報発令判定手段と、 前記警報発令判定手段が出力する前記警報の発令指令に
    応答して前方車両発進警報を発報する警報手段とを備え
    て成る前方車両発進警報装置。
  2. 【請求項2】 車両の前部に設置され、前方車両との間
    の車間距離を検出する車間距離検出手段と、 自車両の速度を検出する自車速度検出手段と、 前記自車速度検出手段が検出する自車両の速度が0とな
    ったときに前記車間距離検出手段が検出する車間距離が
    所定値以下であるときに計時を開始する停止時間計時手
    段と、 前記自車速度検出手段が検出する自車両の速度が0にな
    ったときに前記車間距離検出手段が検出する車間距離を
    車間距離初期値として記憶し、前記車間距離検出手段が
    検出する車間距離が、前記停止時間計時手段が計時する
    停止時間が所定値以上経過した後も計時開始前の車間距
    離初期値に対して所定幅以上変化していないときに警報
    スタンバイ状態にする警報スタンバイ状態設定手段と、 前記警報スタンバイ状態設定手段が警報スタンバイ状態
    を設定した後、前記車間距離検出手段が検出する車間距
    離が前記車間距離初期値より一定値以上大きくなったと
    きに前方車両が発進したと判定する前方車両発進判定手
    段と、 前記前方車両発進判定手段が前方車両が発進したと判定
    したときに計時を開始する発進後経過時間計時手段と、 前記車間距離検出手段が検出する車間距離の単位時間内
    の変化量から前方車両との相対速度を演算する相対速度
    演算手段と、 前記発進後経過時間計時手段が計時する時間が所定値以
    上になった後、前記相対速度検出手段が検出する相対速
    度が所定値以上になり、かつ前記自車速度検出手段が検
    出する自車両の速度が0のときに前方車両発進を知らせ
    る警報の発令指令を出力する警報発令判定手段と、 前記警報発令判定手段が出力する前記警報の発令指令に
    応答して前方車両発進警報を発報する警報手段とを備え
    て成る前方車両発進警報装置。
JP7096563A 1995-04-21 1995-04-21 前方車両発進警報装置 Pending JPH08293100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7096563A JPH08293100A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 前方車両発進警報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7096563A JPH08293100A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 前方車両発進警報装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08293100A true JPH08293100A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14168512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7096563A Pending JPH08293100A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 前方車両発進警報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08293100A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029282A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用走行制御装置
US7212906B2 (en) * 2004-02-19 2007-05-01 Honda Motor Co., Ltd. Follow running control system
JP2008234480A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Denso It Laboratory Inc 車載情報装置
JP2009511357A (ja) * 2005-10-20 2009-03-19 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 渋滞検出装置を備えた間隔・速度制御装置
JP2010257139A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Toyota Motor Corp 発進支援装置
CN104802805A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 福特全球技术公司 带有交通流量提醒的车辆
US9349292B2 (en) 2014-01-17 2016-05-24 Ford Global Technologies, Llc Vehicle with traffic flow reminder
US9447741B2 (en) 2014-01-17 2016-09-20 Ford Global Technologies, Llc Automatic engine start-stop control
JP2016173638A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 渋滞判定装置
CN106652517A (zh) * 2016-09-12 2017-05-10 北京易车互联信息技术有限公司 基于摄像头的前车起步提醒的方法及系统
JP2020041532A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 いすゞ自動車株式会社 車両制御装置及び車両制御方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029282A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用走行制御装置
US7212906B2 (en) * 2004-02-19 2007-05-01 Honda Motor Co., Ltd. Follow running control system
US8229644B2 (en) 2005-10-20 2012-07-24 Robert Bosch Gmbh Adaptive cruise control featuring detection of a traffic jam
JP2009511357A (ja) * 2005-10-20 2009-03-19 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 渋滞検出装置を備えた間隔・速度制御装置
JP4757824B2 (ja) * 2007-03-22 2011-08-24 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 車載情報装置
JP2008234480A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Denso It Laboratory Inc 車載情報装置
JP2010257139A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Toyota Motor Corp 発進支援装置
US9349292B2 (en) 2014-01-17 2016-05-24 Ford Global Technologies, Llc Vehicle with traffic flow reminder
US9447741B2 (en) 2014-01-17 2016-09-20 Ford Global Technologies, Llc Automatic engine start-stop control
GB2523642B (en) * 2014-01-17 2020-05-06 Ford Global Tech Llc Vehicle with traffic flow reminder
CN104802805A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 福特全球技术公司 带有交通流量提醒的车辆
JP2016173638A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 渋滞判定装置
CN106652517A (zh) * 2016-09-12 2017-05-10 北京易车互联信息技术有限公司 基于摄像头的前车起步提醒的方法及系统
JP2020041532A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 いすゞ自動車株式会社 車両制御装置及び車両制御方法
US11964559B2 (en) 2018-09-13 2024-04-23 Isuzu Motors Limited Vehicle control device and vehicle control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5298966B2 (ja) 走行支援装置
JP4612943B2 (ja) 車両用の覚醒度推定装置および覚醒度推定方法
WO2018116619A1 (ja) 車両用運転者状態判定装置
JPH08293100A (ja) 前方車両発進警報装置
EP3323688B1 (en) Start control device and start control method
JP2006163828A (ja) 車両用警報装置、車両周囲状況の警報方法
JP2003285705A (ja) 車両用障害物検出警報システム
CN113682226B (zh) 盲区监测和变道提醒方法、装置、设备以及可读存储介质
JP2019046012A (ja) 運転者状態判定装置
JP4052167B2 (ja) 一時停止警報装置
JPH08161699A (ja) 車間距離警報装置
JP3086643B2 (ja) 車両走行情報収集装置
JPH08185599A (ja) 車両用後側方監視装置
JP3620388B2 (ja) 前車発進報知装置
JP2000207677A (ja) 渋滞検出方法及びその装置
JPH08106593A (ja) 交通流状態判定装置
JP7290119B2 (ja) 車両報知装置
JP3102262B2 (ja) 車間距離警報装置
JP3642662B2 (ja) 車間距離警報装置
JPH08276806A (ja) 先行車発進警告装置
JP2000331298A (ja) 車両の検知装置
JP3134275B2 (ja) 車間距離測定装置および衝突警報システム
JPH08293099A (ja) 車間距離警報装置
JPH04262289A (ja) 車両用安全装置
US20240227836A9 (en) Driving support device, driving support method, and driving support program