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JPH0829097A - ミサイル用の発射装置 - Google Patents

ミサイル用の発射装置

Info

Publication number
JPH0829097A
JPH0829097A JP18046594A JP18046594A JPH0829097A JP H0829097 A JPH0829097 A JP H0829097A JP 18046594 A JP18046594 A JP 18046594A JP 18046594 A JP18046594 A JP 18046594A JP H0829097 A JPH0829097 A JP H0829097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canister
swivel base
elevation
link member
missile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18046594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Wakagi
幸蔵 若木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP18046594A priority Critical patent/JPH0829097A/ja
Publication of JPH0829097A publication Critical patent/JPH0829097A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡素にして安価であると共に、操作性に
優れ、かつ、作業能率に優れるミサイル用の発射装置の
提供。 【構成】 ミサイルを格納するキャニスタ21を着脱自
在に固縛する俯仰架台9と旋回台5との間の俯仰装置2
4が、旋回台5と俯仰架台9との間に揺動自在にピン1
1,12で結合される主リンク部材10,40と、伸長
又は収縮して主リンク部材10,40を旋回台5に対し
て揺動駆動する伸縮駆動装置6と、俯仰架台9の一端部
を、旋回台5の一端部上に載置する位置と旋回台5の側
方に支持する位置との間で移動させるように案内する案
内部材13,43とを備え、俯仰架台9が、主リンク部
材10,40及び案内部材13,43によつて規制され
て移動し、旋回台5上に位置する水平姿勢と、一端部が
旋回台5の側方に支持され、俯仰架台9に固縛されたキ
ャニスタ21が路面100上に接地する直立姿勢とを採
り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミサイル用の発射装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自走式のこの種の発
射装置へのミサイルの搬送・装填及び発射は、次の要領
にて行われている。 (1)先ず、弾薬貯蔵庫から、単発のミサイル(誘導
弾)が格納されたコンテナを運搬専用車両に積載し、積
載後に発射装置の側端迄自走運搬して車下する。 (2)車下したコンテナを開蓋して、発射装置の車体側
部に設けられたミサイル保持アームでコンテナ内のミサ
イルを保持し、発射装置の動力を利用して、発射装置の
装填機部近傍(装填位置)迄上昇させる。
【0003】(3)上昇してきたミサイルを装填機部に
設けられたミサイル保持装置にて一旦保持した後、装填
方向にスライドさせて装填する。 (4)ミサイルを装填し終えると、発射装置は射角に仰
角設定されているので、目標標的に向かつて方位角方向
に旋回し、射撃準備完了となる。 (5)射撃を終えたなら、上記の(1)〜(4)の工程
を繰り返す。
【0004】しかしながら、このような従来のミサイル
用の発射装置にあつては、一般的に、次の技術的課題を
有している。 (1)ミサイルの取り出しの作業はアームによるだけな
ので、機動性に劣り、また、単発装填であるために装填
に長時間を費やしている。 (2)ミサイルは、発射装置に無保護の状態で取り付け
られているので、外気の影響を受け易く、耐候性に問題
がある。加えて、電磁波障害を受け易い。なお、上述し
た従来の一般的なミサイルは、キャニスタに格納されて
いないため、ミサイルの発射後に発射装置上にキャニス
タが残ることがなく、従つて、キャニスタを車下する必
要もない。
【0005】また、他の従来の自走式のミサイル用の発
射装置として、特開平4−297795号公報に開示さ
れるものがある。これは、ミサイル運搬車兼装填機と発
射装置との間でミサイル用の保護かごを移し替えて保護
かごの車下又は装填を行うもので、ミサイル運搬車兼装
填機の後部と発射装置の後部が向かい合うように配置
し、アウトリガーにより相互の高さが同一になるように
調整して移し替えを行い、或いはクレーンを使用して移
し替えを行う。
【0006】しかしながら、このような従来のミサイル
用の発射装置にあつては、ミサイル用の保護かご(キャ
ニスタ)の車下又は装填に際し、相手車両としてミサイ
ル運搬車兼装填機を使用し、或いはクレーンを使用しな
ければならず、特に、発射装置と路面との間で直接保護
かごを車下又は装填するためには、発射装置の他にクレ
ーンを準備する必要があり、構造が複雑であると共に、
車下又は装填及びそれらの準備に長時間を要し、作業能
率に劣るという技術的課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、旋回台5上に俯仰
装置24を介して配置され、俯仰可能な俯仰架台9を備
え、該俯仰架台9上にミサイルを格納するキャニスタ2
1を着脱自在に固縛して設置するミサイル用の発射装置
であつて、前記俯仰装置24が、一端部が旋回台5に揺
動自在にピン12で結合され、他端部が俯仰架台9の他
端部に揺動自在にピン11で結合される主リンク部材1
0,40と、伸長又は収縮して該主リンク部材10,4
0を旋回台5に対して揺動駆動する伸縮駆動装置6と、
俯仰架台9の一端部を、旋回台5の一端部上に載置する
位置と旋回台5の側方に支持する位置との間で移動させ
るように案内する案内部材13,43とを備え、俯仰架
台9が、主リンク部材10,40及び案内部材13,4
3によつて規制されて移動し、旋回台5上に位置する水
平姿勢と、一端部が旋回台5の側方に支持され、俯仰架
台9に固縛されたキャニスタ21が路面100上に接地
する直立姿勢とを採り得ることを特徴とするミサイル用
の発射装置である。請求項2の発明は、案内部材が、一
端部が旋回台5の一端部に揺動自在にピン15で結合さ
れ、他端部が俯仰架台9に揺動自在にピン14で結合さ
れ、主リンク部材10よりも長さの短い副リンク部材1
3であることを特徴とする請求項1のミサイル用の発射
装置である。請求項3の発明は、案内部材が、旋回台5
側の一端部に支持される支持部材44と、支持部材44
に着脱自在に取付けられ、上端部が俯仰架台9の一端部
の支持ピン9aにスライド自在に係合し、旋回台5の側
方を通つて下り傾斜する案内溝部43aを有する案内リ
ンク部材43とを備えることを特徴とする請求項1のミ
サイル用の発射装置である。請求項4の発明は、キャニ
スタ21が、複数個の車輪17,19を有する台車装置
16に固縛されていることを特徴とする請求項1,2又
は3のミサイル用の発射装置である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、キャニスタ21の車
下は俯仰装置24を作動させて次のようにして行われ
る。すなわち、俯仰架台9が旋回台5上に位置して水平
姿勢を採る状態から伸縮駆動装置6を伸長作動させれ
ば、主リンク部材10,40がピン12を支点として旋
回台5に対して揺動する。これにより、水平姿勢を採る
俯仰架台9の他端部側が上昇し、一端部側が案内部材1
3,43に案内されて旋回台5の一端部上に載置される
位置から旋回台5の側方に支持される位置へと次第に移
動する。そして、ついには俯仰架台9の一端部が旋回台
5の側方に支持された状態で、俯仰架台9に固縛された
キャニスタ21が路面100上に接地する直立姿勢を採
る。そこで、俯仰架台9への固縛を解けば、ミサイルを
発射後のキャニスタ21の発射装置からの車下作業が終
了する。
【0009】また、逆方向に俯仰装置24を作動させて
伸縮駆動装置6を収縮作動させれば、路面100上に直
立姿勢を採つて配置され、ミサイルを格納した状態のキ
ャニスタ21が俯仰架台9と共に旋回台5上に位置する
水平姿勢を採るようになる。かくして、キャニスタ21
を発射装置に装填することができる。
【0010】請求項2の発明によれば、キャニスタ21
の車下に際して伸縮駆動装置6を伸長作動させれば、俯
仰架台9の一端部が、主リンク部材10よりも長さの短
い副リンク部材13の揺動によつて案内され、旋回台5
の一端部上に載置される位置から旋回台5の側方に支持
される位置へと移動する。
【0011】請求項3の発明によれば、キャニスタ21
の車下に際して伸縮駆動装置6を伸長作動させれば、俯
仰架台9の支持ピン9aが、案内リンク部材43の案内
溝部43aをスライドし、俯仰架台9の一端部が旋回台
5の一端部上に載置される位置から旋回台5の側方に支
持される位置へと下降移動する。案内リンク部材43
は、旋回台5又は旋回台5と一体的な部材の一端部に支
持されればよい。
【0012】請求項4の発明によれば、キャニスタ21
は、複数個の車輪17,19を有する台車装置16に固
縛されているので、俯仰架台9上又は路面100上の移
動が容易になされる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6は本発明の第1実施例に係るミ
サイル用の発射装置を示す。ミサイルは、キャニスタ2
1に個別に格納し、このキャニスタ21を台車装置16
にロック装置18によつて着脱自在に固縛してある。キ
ャニスタ21は、密閉状の箱形構造を有し、内部に複数
個のミサイルを各々独立させて格納可能であり、発射装
置1を動力源としてミサイルを発射すれば、ミサイルの
みが飛翔して空のキャニスタ21が発射装置1上に残
る。このミサイルが格納されているキャニスタ21と、
台車装置16とにより、キャニスタ装置20を構成し、
台車装置16の下端部には複数個の車輪17が回転自在
に設けられ、側部には複数個の車輪19が回転自在に設
けられている。しかして、台車装置16の車輪17は、
キャニスタ装置20を後記する俯仰架台9上に装填する
際に使用し、また、側部の車輪19は、キャニスタ21
を路面100上を移動させるために使用する。
【0014】発射装置1は、図1に示すように走行タイ
ヤ2を有して路面100上を自走可能な発射装置本体1
aの上部に旋回装置4を備え、車幅方向の両側部にアウ
トリガー3をそれぞれ複数個備えている。アウトリガー
3は、キャニスタ装置20を装填する際、ミサイルの発
射時及び車下する際に、発射装置1の発射装置本体1a
を安定的に支持するために使用する。また、旋回装置4
によつて旋回駆動される旋回台5には、俯仰装置24を
介して俯仰架台9が俯仰可能に取付けられ、旋回台5及
び俯仰架台9は発射装置本体1aに対して360度旋回
可能である。
【0015】俯仰装置24は、旋回台5と俯仰架台9と
の間に介在する主リンク部材10と、主リンク部材10
よりも長さの短い案内部材である副リンク部材13と、
復動式の俯仰シリンダ装置6とからなる。主リンク部材
10は、一端部がピン12によつて旋回台5の一端部寄
りに揺動自在に軸支され、他端部がピン11によつて俯
仰架台9の他端部に揺動自在に軸支されている。副リン
ク部材13は、一端部がピン15によつて旋回台5の一
端部に揺動自在に軸支され、他端部がピン14によつて
俯仰架台9の一端部寄りに揺動自在に軸支されている。
かくして、リンク部材10,13は、両ピン12,15
間の旋回台5が構成する固定リンクと、両ピン11,1
4間の俯仰架台9が構成する連接棒とで、てこクランク
機構に類似のリンク機構を形成している。
【0016】なお、このリンク機構は、主リンク部材1
0の揺動によつて副リンク部材13が一回転できる必要
はなく、副リンク部材13が、主リンク部材10の揺動
によつて図1に実線で示す位置から反時計回り方向に回
動し、図1に一点鎖線で示す位置にまで移動し、俯仰架
台9の一端部を、旋回台5の一端部上に載置する位置と
旋回台5の側方に支持する位置との間で移動させるよう
に案内できればよい。また、副リンク部材13は、主リ
ンク部材10の揺動が俯仰架台9を介して伝達されて主
リンク部材10と共に回動するように、設置されてい
る。この組をなすリンク部材10,13及び俯仰シリン
ダ装置6は、図3〜図5に示すように俯仰架台9の両側
にそれぞれ配置されている。
【0017】一方、俯仰シリンダ装置6は、他端部がピ
ン7によつて旋回台5の他端部に揺動自在に軸支され、
ピストンロッドの一端部がピン8によつて主リンク部材
10の中間部に揺動自在に軸支されている。しかして、
俯仰架台9が旋回台5上に載置された位置から俯仰シリ
ンダ装置6を伸長作動させれば、主リンク部材10がピ
ン12を支点として反時計回り方向に上昇揺動するの
で、俯仰架台9を介して副リンク部材13にピン15を
支点とする反時計回り方向の上昇揺動を与えることがで
き。かくして、俯仰架台9が次第に上昇し、一対のリン
ク部材10,13の長さの相違に基づいてその傾斜状態
が次第に変化するので、俯仰架台9に所定の仰角姿勢を
採らせることができる。更に俯仰シリンダ装置6を伸長
作動させれば、副リンク部材13がピン15の上方に直
立した後に次第に下降揺動し、俯仰架台9の一端部が、
旋回台5の側方に支持されるようになる。一方、俯仰シ
リンダ装置6を収縮作動させれば、両リンク部材10,
13が逆向きに揺動するので、俯仰架台9に旋回台5上
に乗つた水平姿勢、つまり格納姿勢を採らせることがで
きる。
【0018】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。アウトリガー3を接地させて発射装置1にミサイ
ルを装填する。ミサイルの装填作業は、通常は、俯仰装
置24によつて俯仰架台9に水平姿勢を採らせた状態
で、ミサイルが収容されたキャニスタ装置20を図外の
装填装置によつて図2に示す位置に移動させて行われ
る。その際、車輪17が俯仰架台9上を転動する。キャ
ニスタ装置20が装填されたなら、ロック装置18によ
つてキャニスタ装置20を俯仰架台9に固縛する。
【0019】キャニスタ装置20が装填された状態で、
旋回装置4によつて旋回台5を適宜に旋回駆動すると共
に、俯仰装置24の俯仰シリンダ装置6を伸長作動さ
せ、一対のリンク部材10,13を介して俯仰架台9を
俯仰させ、キャニスタ装置20に所望の仰角を与える。
かくして、発射準備が完了する。この状態から発射装置
1の動力源を操作してキャニスタ21内のミサイルを発
射すれば、ミサイルは飛翔し、キャニスタ21は空とな
つて俯仰架台9上に残る。
【0020】次に、キャニスタ装置20の降下作業に移
行する。発射装置1では、旋回装置4によつて旋回台5
を所定方向(俯仰架台9の一端部が発射装置本体1aの
側部を向く方向)に旋回させる。この状態で、キャニス
タ装置20の降下準備が完了する。俯仰シリンダ装置6
を伸長作動させれば、図6に示すように主リンク部材1
0がピン12を支点として上昇揺動し、同時に副リンク
部材13がピン15を支点として上昇揺動するので、水
平姿勢を採る俯仰架台9が次第に上昇し、キャニスタ2
1は図6に一点鎖線で示す傾斜姿勢を経て二点鎖線で示
す傾斜姿勢に移送され、ついには図1に一点鎖線で示す
ように車輪19が路面100上に接地し、キャニスタ装
置20及び俯仰架台9が直立姿勢を採る。
【0021】接地終了後にロック装置18による固縛を
解除すれば、キャニスタ装置20が発射装置1から分離
されるので、キャニスタ装置20を移動させて遠ざけ
る。その際、車輪19が路面100上を転動する。キャ
ニスタ21は空で軽量となつているので、発射装置1か
ら車下する作業及び遠ざける作業は比較的容易である。
その後、再び俯仰シリンダ装置6を収縮作動させれば、
両リンク部材10,13が逆向きに揺動して俯仰架台9
が図1に実線で示す水平姿勢に戻るので、次の装填及び
発射サイクルに移行することができる。
【0022】ところで、発射装置1へのミサイルの装填
に際し、俯仰架台9の復帰動作を利用することも可能で
ある。すなわち、直立させたキャニスタ装置20を直立
姿勢を採らせた俯仰架台9にロック装置18によつて固
縛し、車下時とは逆に俯仰シリンダ装置6を収縮作動さ
せれば、両リンク部材10,13がピン12,15を支
点として揺動するので、俯仰架台9を水平姿勢として旋
回台5上に載置することができる。
【0023】図7〜図10は本発明の第2実施例に係る
ミサイル用の発射装置を示し、第1実施例と実質的に同
一の部分には同一符号を付してそれらの詳細な説明は省
略する。本実施例の俯仰装置24は、旋回台5と俯仰架
台9との間に介在する主リンク部材40並びに案内部材
である案内リンク部材43及び支持部材44と俯仰シリ
ンダ装置6とからなる。主リンク部材40の一端部がピ
ン12によつて旋回台5の一端部に揺動自在に軸支さ
れ、他端部がピン11によつて俯仰架台9の他端部寄り
に揺動自在に軸支されている。一方、俯仰シリンダ装置
6は、他端部がピン7によつて旋回台5の他端部に揺動
自在に軸支され、ピストンロッドの一端部がピン8によ
つて主リンク部材40の中間部に揺動自在に軸支されて
いる。
【0024】案内リンク部材43は、旋回台5の側方を
通つて下り傾斜するように、車体1aに着脱自在に支持
される。すなわち、車体1aのブラケット部には、支持
部材44が車体1aの前後上下に設けた複数個のピン4
5によつて着脱自在に支持され、この支持部材44に案
内リンク部材43が傾斜させて取付けられる。具体的に
は、案内リンク部材43の一対のブラケット部43b及
び支持部材44の一端部の一対の通孔にそれぞれピン4
6を通して着脱自在に取付けられる。案内リンク部材4
3には、長手方向に延在するスリット状の案内溝部43
aが形成されているので、案内リンク部材43を支持部
材44を介して車体1aに取付けた状態で、案内溝部4
3aは、上端部が俯仰架台9の一端部に臨み、旋回台5
の側方を通つて下り傾斜し、下端部が車体1aの側方に
位置している。
【0025】一方、俯仰架台9の一端部には、支持ピン
9aが突設され、この支持ピン9aが案内溝部43aに
係合している。支持ピン9aは、案内溝部43aに係脱
自在とすることもできる。このような案内リンク部材4
3、支持部材44及び支持ピン9aは、図8〜図10に
示すように俯仰架台9の両側に配設されている。しかし
て、案内リンク部材43は、支持ピン9aが案内溝部4
3aに係合する状態で、俯仰架台9の一端部を、旋回台
5の一端部上に載置する位置と旋回台5の側方に支持す
る位置との間で移動させるように案内する。
【0026】案内リンク部材43は、俯仰架台9が旋回
装置4の作用によつて旋回したときに車体1aと干渉す
るのを防ぐために、各ピン46を抜いて支持部材44か
ら取外し、支持ピン9aの回りに図7上で時計回り方向
に回動させ、俯仰架台9の側部に収納する。また、支持
部材44は、前後いずれかの側の上下のピン45を抜
き、残りのピン45を支点として進行方向の前後いずれ
かの方向に傾倒させ、発射装置1が走行する際に障害と
ならないように折り畳み可能である。
【0027】次に、上記第2実施例の作用について説明
する。アウトリガー3を接地させて発射装置1にミサイ
ルを装填する。ミサイルの装填作業は、第1実施例と同
様に図外の装填装置を使用して行うことができる。キャ
ニスタ装置20が俯仰架台9上に装填固縛されたなら、
旋回装置4によつて旋回台5を適宜に旋回駆動させると
共に、俯仰装置24の俯仰シリンダ装置6を伸長作動さ
せ、主リンク部材40を介して俯仰架台9を俯仰させ、
キャニスタ装置20に所望の仰角を与える。その際、案
内リンク部材43は、支持部材44から取外し、支持ピ
ン9aを支点として回動させ、図7に一点鎖線で示すよ
うに俯仰架台9の側部に収納してある。かくして、発射
準備が完了する。この状態から発射装置1の動力源を操
作してキャニスタ21内のミサイルを発射すれば、ミサ
イルは飛翔し、キャニスタ21は空となつて俯仰架台9
上に残る。
【0028】次に、キャニスタ21の降下作業に移行す
る。発射装置1では、旋回装置4によつて旋回台5を所
定方向(俯仰架台9の一端部が発射装置本体1aの側部
を向く方向)に旋回させる。この状態で、俯仰架台9の
側部に収納した案内リンク部材43を図7に矢印で示す
ように反時計回り方向に回動させ、発射装置本体1aに
取付けた支持部材44にピン46によつて取付ける。か
くして、キャニスタ装置20の降下準備が完了する。
【0029】降下準備が完了したなら、俯仰装置24の
俯仰シリンダ装置6を伸長作動させる。これにより、主
リンク部材40がピン12を中心として上昇揺動するの
で、旋回台5上に位置して水平姿勢を採る俯仰架台9
は、他端部が両ピン12,11の中心間距離を半径とし
て、また、一端部は案内リンク部材43の案内溝部43
aに支持ピン9aが斜め下方に案内されながら、移動す
る。俯仰シリンダ装置6の更なる伸長作動によつて、俯
仰架台9は、主リンク部材40及び案内リンク部材43
によつて規制されて移動し、一端部が旋回台5の側方に
支持され、俯仰架台9に固縛されたキャニスタ装置20
の車輪19が路面100上に接地して直立姿勢を採る。
【0030】接地終了後にロック装置18による固縛を
解除すれば、キャニスタ装置20が発射装置1から分離
されるので、キャニスタ装置20を移動させて遠ざけ
る。その際、車輪19が路面100上を転動する。キャ
ニスタ21は空で軽量となつているので、発射装置1か
ら車下する作業及び路面100上を移動させる作業は比
較的容易である。その後、再び俯仰シリンダ装置6を収
縮作動させれば、主リンク部材40及び支持ピン9aが
逆向きに移動して俯仰架台9が図7に実線で示す水平姿
勢に戻るので、次の装填及び発射サイクルに移行するこ
とができる。
【0031】ところで、発射装置1へのミサイルの装填
に際し、俯仰架台9の復帰動作を利用することも可能で
ある。すなわち、直立させたキャニスタ装置20を直立
姿勢を採らせた俯仰架台9に固縛し、車下時とは逆に俯
仰シリンダ装置6を収縮作動させれば、主リンク部材4
0がピン12を支点として時計回り方向に揺動し、支持
ピン9aが案内リンク部材43の案内溝部43aに案内
されながら上昇移動する。かくして、キャニスタ装置2
0が固縛された俯仰架台9を旋回台5上に載置すること
ができる。また、支持部材44を車体1aに着脱自在に
支持したが、支持部材44を旋回台5に着脱自在に支持
することも可能である。支持部材44を旋回台5に支持
すれば、案内リンク部材43及び支持部材44を取付け
たままで、車体1aと干渉を生じない範囲での旋回台5
の旋回が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るミサイル用の発射装置によれば、下記の効
果を奏することができる。 (1)発射装置の他に特別の装置を必要とせず、キャニ
スタの車下のみならず、装填も行うことが可能である。
すなわち、発射装置上の空のキャニスタを車下又は発射
装置上にキャニスタを装填するために、専用のクレー
ン、ミサイル運搬車兼装填機等が不要であると共に、ク
レーンと同様に発射装置上の空のキャニスタを路面に直
接車下し、或いは路面上のキャニスタを発射装置に直接
装填することができる。従つて、構造簡素にして安価で
ある。加えて、相手車両の操作を伴わず、操作性に優れ
る。
【0033】(2)キャニスタを車下又は装填する際
に、準備作業が簡単かつ容易である。このため、相手車
両が不要であることとも相まつて車下又は装填に要する
時間の短縮が図られ、作業能率に優れる。加えて、キャ
ニスタの車下又は装填に要するスペースも削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るミサイル用の発射
装置を示す後面図。
【図2】 同じく拡大して示す後面図。
【図3】 同じく平面図。
【図4】 同じく側面図。
【図5】 同じく図4の要部を拡大して示す側面図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 本発明の第2実施例に係るミサイル用の発射
装置を示す後面図。
【図8】 同じく平面図。
【図9】 同じく側面図。
【図10】 同じく図9の要部を拡大して示す側面図。
【符号の説明】
1:発射装置、5:旋回台、6:俯仰シリンダ装置(伸
縮駆動装置)、9:俯仰架台、9a:支持ピン、10,
40:主リンク部材、11,12,14,15:ピン、
13:副リンク部材(案内部材)、16:台車装置、1
7,19:車輪、20:キャニスタ装置、21:キャニ
スタ、24:俯仰装置、43:案内リンク部材(案内部
材)、43a:案内溝部、44:支持部材、100:路
面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(5)上に俯仰装置(24)を介
    して配置され、俯仰可能な俯仰架台(9)を備え、該俯
    仰架台(9)上にミサイルを格納するキャニスタ(2
    1)を着脱自在に固縛して設置するミサイル用の発射装
    置であつて、前記俯仰装置(24)が、一端部が旋回台
    (5)に揺動自在にピン(12)で結合され、他端部が
    俯仰架台(9)の他端部に揺動自在にピン(11)で結
    合される主リンク部材(10,40)と、伸長又は収縮
    して該主リンク部材(10,40)を旋回台(5)に対
    して揺動駆動する伸縮駆動装置(6)と、俯仰架台
    (9)の一端部を、旋回台(5)の一端部上に載置する
    位置と旋回台(5)の側方に支持する位置との間で移動
    させるように案内する案内部材(13,43)とを備
    え、俯仰架台(9)が、主リンク部材(10,40)及
    び案内部材(13,43)によつて規制されて移動し、
    旋回台(5)上に位置する水平姿勢と、一端部が旋回台
    (5)の側方に支持され、俯仰架台(9)に固縛された
    キャニスタ(21)が路面(100)上に接地する直立
    姿勢とを採り得ることを特徴とするミサイル用の発射装
    置。
  2. 【請求項2】 案内部材が、一端部が旋回台(5)の一
    端部に揺動自在にピン(15)で結合され、他端部が俯
    仰架台(9)に揺動自在にピン(14)で結合され、主
    リンク部材(10)よりも長さの短い副リンク部材(1
    3)であることを特徴とする請求項1のミサイル用の発
    射装置。
  3. 【請求項3】 案内部材が、旋回台(5)側の一端部に
    支持される支持部材(44)と、支持部材(44)に着
    脱自在に取付けられ、上端部が俯仰架台(9)の一端部
    の支持ピン(9a)にスライド自在に係合し、旋回台
    (5)の側方を通つて下り傾斜する案内溝部(43a)
    を有する案内リンク部材(43)とを備えることを特徴
    とする請求項1のミサイル用の発射装置。
  4. 【請求項4】 キャニスタ(21)が、複数個の車輪
    (17,19)を有する台車装置(16)に固縛されて
    いることを特徴とする請求項1,2又は3のミサイル用
    の発射装置。
JP18046594A 1994-07-11 1994-07-11 ミサイル用の発射装置 Pending JPH0829097A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111086772A (zh) * 2020-03-11 2020-05-01 衡阳泰豪通信车辆有限公司 一种可快速分离集装箱
CN111086773A (zh) * 2020-03-11 2020-05-01 衡阳泰豪通信车辆有限公司 一种可快速分离防烧蚀高屏蔽集装箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111086772A (zh) * 2020-03-11 2020-05-01 衡阳泰豪通信车辆有限公司 一种可快速分离集装箱
CN111086773A (zh) * 2020-03-11 2020-05-01 衡阳泰豪通信车辆有限公司 一种可快速分离防烧蚀高屏蔽集装箱

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