JPH08288916A - 全光再生中継器の監視システム - Google Patents
全光再生中継器の監視システムInfo
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Abstract
効に監視する。 【構成】 中継器200内の各部の状態を示すモニタ情
報を位相変調により光データ信号に重畳して送出する。
この送出されたモニタ情報を用いて光端局装置が中継器
200を監視する。光データ信号はクロック光信号を含
み、このクロック光信号にモニタ情報を位相変調によっ
て重畳する。
Description
に光海底中継器についての監視システムに関する。
状態で長時間原則無保守で使用されるため、高い信頼性
が要求される。これは、一旦布設した後では、たとえ軽
微な故障であっても簡単に部品を交換することはでき
ず、ケーブルや中継器に故障があればケーブル布設船を
現場に派遣し、故障部分を海底から引揚げて修理するこ
とになるので多大な時間と費用とが必要になるためであ
る。
器とが光伝送路ファイバによって接続されて構成される
光中継伝送システムにおいて、設置された光中継器の動
作状態を監視することは、システムの建設及び保守の面
で非常に重要である。
中継伝送システムの主要部の構成を示すブロック図であ
る。
器内の各部の状態を示すモニタ情報100をその内容に
応じた電圧値に変換する電気変換部1と、この電圧値を
その電圧値に応じた値の繰返し周波数を有する電気信号
に変換する周波数変換部2と、この周波数変換後の電気
信号の振幅を制御する振幅制御部3とを含んで構成され
ている。
3によって振幅制御されたモニタ信号で励起電流が振幅
変調される励起光源4と、この光源4の出力光を光増幅
ファイバ5に導くための光カプラ6とを含んで構成され
ている。
は例えばエルビウム添加光ファイバ(Erbium―D
oped Fiber:EDF)を用い、この光ファイ
バの利得に変調を加えることにより、モニタ情報を送出
するのである。なお、光カプラ6には、信号光と励起光
とを効率良くファイバ5に導くため、一般に波長多重カ
プラ(dichroic coupler)が用いられ
る。
受信機の構成を示すブロック図である。
において光信号に重畳されたモニタ信号を検出するた
め、伝送路ファイバからの入射光信号を電気信号に変換
する光/電気変換部7と、この変換された電気信号から
特定の周波数を検出することによりモニタ信号を抽出す
る周波数検出部8と、この抽出されたモニタ信号からモ
ニタ情報を再生するモニタ情報再生部9とを含んで構成
されている。
の入射光信号には振幅変調によってモニタ信号が重畳さ
れており、これを復調することによって中継器内の各部
の状態を示すモニタ情報を得ているのである。よって、
このモニタ情報を用いれば、光中継器の状態を光端局装
置で監視することができるのである。
矢印rは励起光を夫々示す。
ステムは、光信号を光のまま直接増幅して中継する光増
幅中継器を用いた光中継伝送システムを前提としてい
る。
テムの光中継器として注目されている全光再生中継器
は、光信号を光のままで波形整形及び増幅(Resha
ping)、識別再生(Retiming)、リタイミ
ング(Regenerating)することを特徴とし
ている。この波形整形及び増幅並びに識別再生の3つの
機能のうちいずれか2つを兼ね備えた中継器は光2R中
継器と呼ばれ、3つの機能全てを有する中継器は光3R
中継器と呼ばれている。
では、光信号を識別再生してしまうため、上述した従来
の監視システムを採用することはできないという問題点
がある。
る。
した従来の監視システムを用いて振幅変調によってモニ
タ信号を重畳するとの波形になる。つまり、波形の
破線部分が重畳されたモニタ信号である。
に戻ってしまい、波形のようにモニタ信号が消えてし
まう。このため、上述した従来の監視システムを採用す
ることはできない。
な監視システムの実現が期待されていた。
るためになされたものであり、その目的は全光再生中継
器を有効に監視することのできる監視システムを提供す
ることである。
ムは、光データ信号を中継する全光再生中継器について
の監視システムであって、前記中継器内の各部の状態を
示すモニタ情報を位相変調により前記光データ信号に重
畳して送出するモニタ情報重畳手段を含み、この送出さ
れたモニタ情報を用いて前記中継器を監視するようにし
たことを特徴とする。
報を位相変調により光データ信号に重畳して送出し、こ
の送出されたモニタ情報を用いて中継器を監視する。こ
の際、光データ信号から抽出したクロック光信号に、モ
ニタ情報を位相変調によって重畳する。位相変調は、ク
ロック光信号を出力するモード同期レーザダイオードを
用い、モニタ情報の内容に応じてレーザダイオードへの
バイアス信号の繰返し周波数を変化制御することによっ
て行う。
る。
全光再生中継器の一実施例の主要部の構成を示すブロッ
ク図であり、図10と同等部分は同一符号により示され
ている。なお、図1中の矢印dはデータ信号光、矢印c
はクロック光を夫々示す。
システムにおける全光再生中継器は、中継器内の各部の
状態を示すモニタ情報100をその内容に応じた電圧値
に変換する電気変換部1と、この電圧値をその電圧値に
応じた値の繰返し周波数を有する電気信号に変換する周
波数変換部2と、この周波数変換後の電気信号の振幅を
制御する振幅制御部3とを含んで構成されている。
ルの直流バイアス電流を出力するバイアス回路16と、
この出力されるバイアス電流と振幅制御部3によって振
幅制御された信号(以下、モニタ信号と呼ぶ)とをレベ
ル加算する加算回路17と、この加算出力170によっ
て駆動され光データ信号から光クロックを抽出して出力
するモード同期レーザダイオード(MLLD;Mode
Locked Laser Diode)10とを含
んで構成されている。
データ信号を信号処理や伝送に必要な出力レベルまで増
幅する光アンプ12及び13と、光信号処理の際に光デ
ータ信号に対して光クロックを分岐又は合成する光カプ
ラ14及び15と、光データ信号を識別再生する光識別
器11とを含んで構成されている。
カプラ14及び15並びにバイアス回路16は、全光再
生中継器に本来必要な機能である。
は、図2に示されているように、光端局装置間201と
202との間に複数設けられるものである。そして、各
中継器におけるモニタ情報が光端局装置201又は20
2に送られることにより、光端局装置は遠隔地に設置さ
れている中継器を監視することができるのである。
1と光クロック112とを論理積することによって、光
データ信号を識別再生する機能を有する。
る。同図には、光識別器11の入出力信号の波形が示さ
れており、図1と同等部分は同一符号により示されてい
る。
(「0101100」)を伝送すると、図中の光データ
信号111のように雑音が加わった波形になる。この光
データ信号111と光クロック112とが光識別器11
に入力されることによって論理積され、結局図中の光デ
ータ信号113のように雑音のない波形になる。
する機能を各中継器に設けておけば、遠隔地の光端局装
置にも光データ信号が正しく伝送されるのである。
内の各部の状態を示すモニタ情報100は電気変換部1
において電圧値に変換され、この電圧値は周波数変換部
2においてその電圧値に応じた繰返し周波数を有する電
気信号に変換される。つまり、モニタ情報の内容に応じ
た繰返し周波数を有する電気信号が生成される。
気信号は振幅制御部3においてその振幅が制御される。
この振幅が制御された信号、すなわちモニタ信号は加算
回路17においてバイアス電流とレベル加算される。
振幅変調される。この振幅変調された加算出力170で
MLLD10を駆動することにより、MLLD10で抽
出される光クロックに位相変調が施される。つまり、バ
イアス回路16からのバイアス電流は直流電流である
が、モニタ信号を制御信号としてバイアス電流の繰返し
周波数を変化制御しているのである。
するMLLD10のバイアス電流を振幅変調すると、ク
ロック光の繰返し周波数が変調信号であるモニタ信号の
繰返し周波数に応じて周期的にずれる。この結果、ML
LD10で抽出される光クロックに位相変調が施される
のである。
説明する。同図には正常なクロック光()、位相変調
されたクロック光()、モニタ信号()が夫々示さ
れている。なお、同図においては説明の都合上、繰返し
周波数の周期的変化がやや大げさに示されている。
は、期間Fにおいて正常なクロック光()よりも信号
の遷移タイミングが少し早めである。また、クロック光
()は、期間Dにおいて正常なクロック光()より
も信号の遷移タイミングが少し遅めである。例えば、正
常なクロック光()の繰返し周波数が10[GHz]
とすると、クロック光()の繰返し周波数は期間Fに
おいて10.1[GHz]、期間Dにおいて9.9[G
Hz]であるものとする。そして、この繰返し周波数は
周期的に変化しており、その変化に対応する波形が同図
中のモニタ信号()である。
光()に重畳されている期間をディジタル情報の
「1」に、重畳されていない期間をディジタル情報の
「0」に夫々対応させれば、ディジタル情報をクロック
光に重畳できることがわかる。そこで、本実施例では全
光再生中継器内の各部の状態を示すモニタ情報をクロッ
ク光に重畳しているのである。
ック光を光識別器11において光データ信号111と論
理積することによって、光データ信号が遠隔地の光端局
装置に正しく伝送されるのである。光端局装置では光デ
ータ信号からモニタ情報を復調すれば良い。この復調に
は、例えば論理積回路を用い、正常なクロック光と比較
すれば良い。つまり、伝送された光データ信号を正常な
クロック光で検出処理すれば、同図中のモニタ信号
()が得られるのである。
を特定するための識別情報、モニタ対象(監視の対象)
を特定するため情報、モニタ対象自体の状態を示す情報
等が含まれているものとする。モニタ対象は、例えばM
LLDへのバイアス電流値、光アンプ12への入力信
号、光アンプ13の出力信号、両光アンプ12及び13
の内部信号等が考えられる。
ク光を用いて光識別器11において識別再生した後の光
データ信号が示されている。また、同図にはデータ信号
に位相変調を施さない場合の波形図(a)と施した場合
の波形図(b)と、さらにこれらをアイパターンで表し
た図(c),(d)とが示されている。
調が施されていないデータ信号はそのクロックの繰返し
周波数は一定である。これを光信号のアイパターンで見
ると、同図(c)のように光信号波形にはジッタがな
い。
うに、位相変調が施されたデータ信号はそのクロックの
繰返し周波数が周期的に変化するため、信号光パルス間
隔の粗密が繰返される。これを光信号のアイパターンで
見ると、同図(d)のように光信号波形に矢印Jのよう
なジッタ(jitter)が重畳されているように見え
る。このジッタにおける変化の周期は、MLLD10へ
のバイアス電流を振幅変調している電気信号の繰返し周
波数fd[Hz]に等しく、これはすなわち図4の周
波数に等しい。
て説明する。
換部1においてモニタ情報100を電気信号に変換する
ことによって得られた信号Vを電圧制御発振器(VC
O;Voltage Control Oscilat
or)50に入力する。これによって、信号Vをその電
圧値に対応した繰返し周波数fd[Hz]を有する信号
fに変換するのである。
て周波数カウンタを用いてその繰返し周波数fdを測定
することにより、元のモニタ情報に変換することができ
るのである。
情報100を電気信号に変換することによって得られた
信号VをA/D変換回路60でディジタル信号に変換
し、発振器62の発振出力(繰返し周波数はfd[H
z])と共にアンド回路61に入力する。例えば、図に
示されているように「1010」なるデータをアンド回
路61に入力すれば、信号fはデータの「1」の部分に
対応する部分の波形は発振器62の発振出力と同一の波
形になり、またデータの「0」の部分に対応する部分の
波形は直流波形になる。
てディジタル信号を抽出することにより、元のモニタ情
報に変換することができるのである。
タ情報の内容に応じた繰返し周波数を有する制御信号を
発生し、この制御信号に応じてバイアス信号の繰返し周
波数を変化制御しているのである。
信機の構成を示すブロック図であり、図11と同等部分
は同一符号により示されている。
中継器において光信号に重畳されたモニタ信号を検出す
るため、伝送路ファイバからの位相変調されている入射
光信号を復調して電気信号に変換する位相検出部18
と、この変換された電気信号から特定の周波数を検出す
ることによりモニタ信号を抽出する周波数検出部8と、
この抽出されたモニタ信号からモニタ情報を再生するモ
ニタ情報再生部9とを含んで構成されている。
の入射光信号には位相変調によってモニタ信号が重畳さ
れており、これを復調することによって全光再生中継器
内の各部の状態を示すモニタ情報を得ているのである。
よって、このモニタ情報を用いれば、全光再生中継器の
状態を光端局装置で監視することができるのである。
する。MLLDはバイアス電流を印加しておくだけで発
振し、光データ信号を入力するとその光データ信号の波
形の歯抜け部分を復元して光データ信号の繰返し周波数
に同期したクロック光信号を出力することができる素子
であり、図9にその外観図が示されている。
技報「10GHzモノシリックモード同期半導体レーザ
の電気的および光学的能動制御」(LQE94―57
(1994―11)横山他)に記載されている。
は接地電極90の他に、電極91及び92を含んで構成
されている。図中の接地電極90及び電極91を用いて
MLLD10に一定のバイアス電流を印加すると、一定
の繰返し周波数を有するクロック光信号が得られる。こ
のとき、電極92にモニタ信号に応じた交流電流を入力
すれば、MLLD10に印加した交流電流の繰返し周波
数に応じて繰返し周波数が変化するクロック光信号が得
られる。この場合、クロック光信号の繰返し周波数が変
化するということは、結局クロック光信号が位相変調さ
れることになるのである。
に一定のバイアス電流を印加し、電極91にモニタ信号
に応じた交流電流を入力しても良い。
極を有するものもあるが、そのMLLDの電極に与える
電流を工夫すれば、より効果的に光データ信号を位相変
調することができるのである。
位相変調によって重畳しているが、これに限らず種々の
変調方法を用いてモニタ情報を伝送することもできる。
例えば、光データ信号の光自体の周波数を変化させた
り、その光の偏波方向を変化させることによって、重畳
する方法が考えられる。
が、陸上中継器についても本発明が適用できることは明
らかである。
報を位相変調により光データ信号に重畳して送出するこ
とにより、遠隔地にある端局装置から全光再生中継器の
状態を有効に監視することができるという効果がある。
光再生中継器の構成を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
めの図である。
である。
の光信号波形図、(b)はデータ信号に位相変調を施し
た場合の光信号波形図、(c)は(a)をアイパターン
で表した図、(d)は(b)をアイパターンで表した図
である。
ブロック図である。
すブロック図である。
端局装置の構成を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
の波形図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 光データ信号を中継する全光再生中継器
についての監視システムであって、前記中継器内の各部
の状態を示すモニタ情報を位相変調により前記光データ
信号に重畳して送出するモニタ情報重畳手段を含み、こ
の送出されたモニタ情報を用いて前記中継器を監視する
ようにしたことを特徴とする監視システム。 - 【請求項2】 前記光データ信号はクロック光信号を含
み、前記モニタ情報重畳手段は前記モニタ情報を位相変
調により前記クロック光信号に重畳する位相変調手段を
含むことを特徴とする請求項1記載の監視システム。 - 【請求項3】 前記中継器は、前記光データ信号から前
記クロック光信号を生成する生成手段と、この生成され
たクロック光信号を用いて前記光データ信号を識別再生
する識別再生手段と、を含み、 前記モニタ情報重畳手段は、前記モニタ情報を位相変調
により前記クロック光信号に重畳する位相変調手段を含
むことを特徴とする請求項1記載の監視システム。 - 【請求項4】 前記位相変調手段は、前記クロック光信
号を出力するモード同期レーザダイオードと、前記モニ
タ情報の内容に応じて前記レーザダイオードへのバイア
ス信号の繰返し周波数を変化制御する制御手段とを含む
ことを特徴とする請求項2又は3記載の監視システム。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記モニタ情報の内容
に応じた繰返し周波数を有する制御信号を発生する発生
手段を含み、前記制御信号に応じて前記バイアス信号の
繰返し周波数を変化制御するようにしたことを特徴とす
る請求項4記載の監視システム。
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