JPH08272118A - 感光体用基体 - Google Patents
感光体用基体Info
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- JPH08272118A JPH08272118A JP9620395A JP9620395A JPH08272118A JP H08272118 A JPH08272118 A JP H08272118A JP 9620395 A JP9620395 A JP 9620395A JP 9620395 A JP9620395 A JP 9620395A JP H08272118 A JPH08272118 A JP H08272118A
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- Japan
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- weight
- resin
- diameter
- photoconductor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】加工性が良く精度およびコストに優れた感光体
用基体を提供する。 【構成】合成樹脂で構成され且つ直径が5〜50mmで
ありインロー部のないストレートな円筒または円柱より
成る感光体用基体。合成樹脂としては、熱変形温度が1
10℃以上のエンジニアリング樹脂45〜85重量%と
強化繊維55〜15重量%とから成る強化樹脂100重
量部に難燃剤0.5〜15重量部を配してなる難燃性強
化樹脂組成物が好適である。
用基体を提供する。 【構成】合成樹脂で構成され且つ直径が5〜50mmで
ありインロー部のないストレートな円筒または円柱より
成る感光体用基体。合成樹脂としては、熱変形温度が1
10℃以上のエンジニアリング樹脂45〜85重量%と
強化繊維55〜15重量%とから成る強化樹脂100重
量部に難燃剤0.5〜15重量部を配してなる難燃性強
化樹脂組成物が好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体用基体に関する
ものであり、詳しくは、加工性が良く精度・コスト的に
優れ、小径感光体用として好適な感光体用基体に関する
ものである。
ものであり、詳しくは、加工性が良く精度・コスト的に
優れ、小径感光体用として好適な感光体用基体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機・プリンター・F
AX(以下、電子写真式OA機器と表現する)には、感
光体(ドラム)が使用されているが、電子写真式OA機
器には小型・軽量化に伴い、直径5〜50mmの小径感
光体の需要が増加している。
AX(以下、電子写真式OA機器と表現する)には、感
光体(ドラム)が使用されているが、電子写真式OA機
器には小型・軽量化に伴い、直径5〜50mmの小径感
光体の需要が増加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の大径
感光ドラム用素管と同様に、鉄、銅、ステンレス、アル
ミニウム等の金属によって上記の様な小径感光ドラム用
素管を製作する場合は、加工性が悪いために精度・コス
ト面での欠点がある。例えば、最も代表的な材料である
アルミニウムによる場合は、EI管と呼ばれる引き抜き
加工品が素管として使用されるが、直径が30mm以下
になると引き抜き加工時の治具の心振れが大きくなり精
度が低下する。その結果、感光ドラムとした際に現像ム
ラやクリーニングブレードによるクリーニング不良が発
生するという問題が生じる。
感光ドラム用素管と同様に、鉄、銅、ステンレス、アル
ミニウム等の金属によって上記の様な小径感光ドラム用
素管を製作する場合は、加工性が悪いために精度・コス
ト面での欠点がある。例えば、最も代表的な材料である
アルミニウムによる場合は、EI管と呼ばれる引き抜き
加工品が素管として使用されるが、直径が30mm以下
になると引き抜き加工時の治具の心振れが大きくなり精
度が低下する。その結果、感光ドラムとした際に現像ム
ラやクリーニングブレードによるクリーニング不良が発
生するという問題が生じる。
【0004】一方、熱可塑性樹脂組成物は金属よりも軽
量で成形加工性が良いと言うことから、熱可塑性樹脂組
成物を射出成形して小径感光ドラム用樹脂素管とする試
みが種々検討されている。
量で成形加工性が良いと言うことから、熱可塑性樹脂組
成物を射出成形して小径感光ドラム用樹脂素管とする試
みが種々検討されている。
【0005】しかしながら、従来のアルミニウム素管の
場合と同様に、フランジ・ギヤーの装着のために素管端
部の内面にインロー加工を施した場合は、この加工如何
によっては素管の精度が低下し、また、インロー加工に
おいては外面との同軸度が必要なことから高い加工精度
が必要であり、結果としてコストも高くなる。
場合と同様に、フランジ・ギヤーの装着のために素管端
部の内面にインロー加工を施した場合は、この加工如何
によっては素管の精度が低下し、また、インロー加工に
おいては外面との同軸度が必要なことから高い加工精度
が必要であり、結果としてコストも高くなる。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、加工性が良く精度およびコストに優
れた感光体用基体を提供することにある。
あり、その目的は、加工性が良く精度およびコストに優
れた感光体用基体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため種々検討を重ねた結果、フランジ・ギ
ヤーの装着のために必要ならば樹脂製のフランジ・ギヤ
ー側にインロー加工を施せばよいとの着想を得た。そし
て、斯かる着想を基に更に検討を重ねた結果、インロー
部のないストレートな円筒または円柱の樹脂製基体を使
用し、その外周部および/または端面部にフランジ・ギ
ヤーを合わせることによりその装着が可能であることを
確認した。そして、斯かる構造の樹脂製基体の場合に
は、困難かつ高コストのインロー加工を基体側に施す必
要がなく、従って、低コストかつ精度よく感光体を製作
することが出来る。
題を解決するため種々検討を重ねた結果、フランジ・ギ
ヤーの装着のために必要ならば樹脂製のフランジ・ギヤ
ー側にインロー加工を施せばよいとの着想を得た。そし
て、斯かる着想を基に更に検討を重ねた結果、インロー
部のないストレートな円筒または円柱の樹脂製基体を使
用し、その外周部および/または端面部にフランジ・ギ
ヤーを合わせることによりその装着が可能であることを
確認した。そして、斯かる構造の樹脂製基体の場合に
は、困難かつ高コストのインロー加工を基体側に施す必
要がなく、従って、低コストかつ精度よく感光体を製作
することが出来る。
【0008】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その要旨は、合成樹脂で構成され且つ直径
が5〜50mmでありインロー部のないストレートな円
筒または円柱より成ることを特徴とする感光体用基体に
存する。
ものであり、その要旨は、合成樹脂で構成され且つ直径
が5〜50mmでありインロー部のないストレートな円
筒または円柱より成ることを特徴とする感光体用基体に
存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する合成樹脂としては、押出成形可能であれば特に
制限されないが、感光体には難燃性が要求されるため難
燃剤を加えた難燃性熱可塑性樹脂組成物が好適である。
また、感光体には剛性が必要であるため、強化繊維を含
有する繊維強化熱可塑性樹脂組成物が好適である。
使用する合成樹脂としては、押出成形可能であれば特に
制限されないが、感光体には難燃性が要求されるため難
燃剤を加えた難燃性熱可塑性樹脂組成物が好適である。
また、感光体には剛性が必要であるため、強化繊維を含
有する繊維強化熱可塑性樹脂組成物が好適である。
【0010】さらに、感光体の製作においては、電荷発
生層(CGL)・電荷移動層(CTL)を基体にコーテ
ィングし、絶縁性基体の場合には予め導電層をコーティ
ングするが、通常、コーティングは湿式で行われ、80
〜100℃で数十分の乾燥工程が必要である。従って、
熱可塑性樹脂組成物を構成する樹脂としては、熱変形温
度(HDT)が110℃以上の樹脂が好ましく、130
℃以上の樹脂が更に好ましい。そして、コスト・成形性
の観点から、熱可塑性樹脂としてはエンジニアリング樹
脂が好ましい。
生層(CGL)・電荷移動層(CTL)を基体にコーテ
ィングし、絶縁性基体の場合には予め導電層をコーティ
ングするが、通常、コーティングは湿式で行われ、80
〜100℃で数十分の乾燥工程が必要である。従って、
熱可塑性樹脂組成物を構成する樹脂としては、熱変形温
度(HDT)が110℃以上の樹脂が好ましく、130
℃以上の樹脂が更に好ましい。そして、コスト・成形性
の観点から、熱可塑性樹脂としてはエンジニアリング樹
脂が好ましい。
【0011】以上の事情から、本発明で使用する熱可塑
性樹脂組成物としては、熱変形温度(HDT)110℃
以上のエンジニアリング樹脂45〜85重量%と強化繊
維55〜15重量%とから成る強化樹脂100重量部に
難燃剤0.5〜9重量部を配合して成る難燃性強化樹脂
組成物が好適である。
性樹脂組成物としては、熱変形温度(HDT)110℃
以上のエンジニアリング樹脂45〜85重量%と強化繊
維55〜15重量%とから成る強化樹脂100重量部に
難燃剤0.5〜9重量部を配合して成る難燃性強化樹脂
組成物が好適である。
【0012】エンジニアリング樹脂としては、具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(P
Ca)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)等が挙げ
られる。斯かるエンジニアリング樹脂は、比較的安価に
入手することが出来る。エンジニアリング樹脂は、単独
使用の他、2種以上の併用であってもよく、特性を損な
わない範囲で他の樹脂とのアロイであってもよい。
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(P
Ca)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)等が挙げ
られる。斯かるエンジニアリング樹脂は、比較的安価に
入手することが出来る。エンジニアリング樹脂は、単独
使用の他、2種以上の併用であってもよく、特性を損な
わない範囲で他の樹脂とのアロイであってもよい。
【0013】強化繊維としては、例えば、ガラス繊維
(GF)、炭素繊維(CF)、アルミナ繊維(AF)等
が挙げられる。強化繊維は、単独使用の他、2種以上の
併用であってもよい。ガラス繊維を主成分とする強化繊
維は、コスト面で有利である。
(GF)、炭素繊維(CF)、アルミナ繊維(AF)等
が挙げられる。強化繊維は、単独使用の他、2種以上の
併用であってもよい。ガラス繊維を主成分とする強化繊
維は、コスト面で有利である。
【0014】強化繊維は、樹脂組成物の剛性を高めるた
めに使用される。樹脂組成物の剛性が小さいと感光体の
使用時の撓みを防ぐために基体を厚肉にする必要があ
り、その結果、材料コストが増加するだけでなく軽量化
も達成できなくなる。本発明においては、斯かる観点と
樹脂組成物の成形性の観点から、エンジニアリング樹脂
と強化繊維の合計量に対する割合として、エンジニアリ
ング樹脂の割合は45〜85重量%、強化繊維の割合は
15〜55重量%の範囲にするのが好ましい。強化繊維
の特に好ましい割合は20〜50重量%の範囲である。
めに使用される。樹脂組成物の剛性が小さいと感光体の
使用時の撓みを防ぐために基体を厚肉にする必要があ
り、その結果、材料コストが増加するだけでなく軽量化
も達成できなくなる。本発明においては、斯かる観点と
樹脂組成物の成形性の観点から、エンジニアリング樹脂
と強化繊維の合計量に対する割合として、エンジニアリ
ング樹脂の割合は45〜85重量%、強化繊維の割合は
15〜55重量%の範囲にするのが好ましい。強化繊維
の特に好ましい割合は20〜50重量%の範囲である。
【0015】難燃剤としては、P、ハロゲン、N、S、
Sb、B等の元素を含む各種の化合物が挙げられ、その
種類は特に制限されない。難燃剤は、単独使用の他、2
種以上の併用であってもよい。
Sb、B等の元素を含む各種の化合物が挙げられ、その
種類は特に制限されない。難燃剤は、単独使用の他、2
種以上の併用であってもよい。
【0016】難燃剤の使用割合は、樹脂組成物の難燃性
がUL94の規格でV0相当となる様に選択するのが好
ましい。しかしながら、難燃剤の使用割合が多すぎると
樹脂組成物の強度が低下する。そこで、本発明において
は、エンジニアリング樹脂と強化繊維とから成る強化樹
脂100重量部に対し難燃剤を0.5〜15重量部配合
するのが好ましい。難燃剤の特に好ましい使用割合は、
強化樹脂100重量部に対し1〜12重量部の範囲であ
る。なお、本発明においては、難燃性強化樹脂組成物の
特性を損なわない範囲で上記以外のフィラーやその他の
添加成分を加えることが出来る。
がUL94の規格でV0相当となる様に選択するのが好
ましい。しかしながら、難燃剤の使用割合が多すぎると
樹脂組成物の強度が低下する。そこで、本発明において
は、エンジニアリング樹脂と強化繊維とから成る強化樹
脂100重量部に対し難燃剤を0.5〜15重量部配合
するのが好ましい。難燃剤の特に好ましい使用割合は、
強化樹脂100重量部に対し1〜12重量部の範囲であ
る。なお、本発明においては、難燃性強化樹脂組成物の
特性を損なわない範囲で上記以外のフィラーやその他の
添加成分を加えることが出来る。
【0017】熱可塑性樹脂組成物の成形は押出成形が好
ましく、この押出成形は、成形品が円筒または円柱状と
なる様な環状ダイを押出機に取り付けて行われる。押出
機には、必要に応じてインラインカッターを設けること
が出来る。
ましく、この押出成形は、成形品が円筒または円柱状と
なる様な環状ダイを押出機に取り付けて行われる。押出
機には、必要に応じてインラインカッターを設けること
が出来る。
【0018】円筒または円柱の直径が余りにも大きいと
材料費的に有利でないばかりか小径としての価値が損な
われ、逆に余りにも小さいと感光ユニットとして周辺部
品を組み込むことが出来なくなる。従って、本発明にお
いて円筒または円柱の直径は5〜50mmとする。特に
好ましい直径は10〜40mmの範囲である。
材料費的に有利でないばかりか小径としての価値が損な
われ、逆に余りにも小さいと感光ユニットとして周辺部
品を組み込むことが出来なくなる。従って、本発明にお
いて円筒または円柱の直径は5〜50mmとする。特に
好ましい直径は10〜40mmの範囲である。
【0019】成形された円筒または円柱は、通常、外径
部分と端面部分とを粗研磨して感光体用基体として使用
される。そして、表面荒さを低減させるため、必要に応
じてパフ研磨などで精密研磨を施してもよい。
部分と端面部分とを粗研磨して感光体用基体として使用
される。そして、表面荒さを低減させるため、必要に応
じてパフ研磨などで精密研磨を施してもよい。
【0020】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例に
おける評価方法は次の表1に示す通りである。
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例に
おける評価方法は次の表1に示す通りである。
【0021】
【表1】(1)熱変形温度:ASTM D−648に準
拠し、4.6Kg/cm2 の条件で測定した。 (2)難燃性 :UL−94規格に準拠して評価し
た。 (3)寸法精度 :三次元測定機により測定した。 (4)表面粗さ :表面粗さ計により測定した。
拠し、4.6Kg/cm2 の条件で測定した。 (2)難燃性 :UL−94規格に準拠して評価し
た。 (3)寸法精度 :三次元測定機により測定した。 (4)表面粗さ :表面粗さ計により測定した。
【0022】実施例および比較例で使用した樹脂組成物
の原料成分は次の表2に示す通りである。
の原料成分は次の表2に示す通りである。
【表2】(1)PCa:三菱エンプラ製「ノバメート8
825B」(HDT=140℃) (2)PPO:三菱エンプラ製「ユピエースAH80」
(HDT=150℃) (3)PBT:三菱エンプラ製「ノバドール5010」
(HDT=155℃) (4)PET:三菱エンプラ製「レマペット150」
(HDT=160℃) (5)GF :旭ファイバーグラス製「グロスロンTM
F200」 (6)難燃剤:日産フェロー製「パイロチェック68P
B」(臭素化ポリスチレンの粉末)
825B」(HDT=140℃) (2)PPO:三菱エンプラ製「ユピエースAH80」
(HDT=150℃) (3)PBT:三菱エンプラ製「ノバドール5010」
(HDT=155℃) (4)PET:三菱エンプラ製「レマペット150」
(HDT=160℃) (5)GF :旭ファイバーグラス製「グロスロンTM
F200」 (6)難燃剤:日産フェロー製「パイロチェック68P
B」(臭素化ポリスチレンの粉末)
【0023】実施例および比較例で使用した樹脂組成物
は次の表3に示す通りである。
は次の表3に示す通りである。
【表3】
【0024】実施例1 配合No. 1の樹脂組成物を押出成形により円筒状に押し
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は80μm、最大表面粗さ(Rmax)は1
5μm、平均表面粗さ(Ra)は1.5μmであり、内
径部の直径は16.0±0.1mmであった。外径部分
と端面部分とを粗研磨して感光体用基体とした。粗研磨
により、長さ260.00±0.03mm、外径は1
9.93±0.01mm、円筒度は20μm、Rmax
は3μm、Raは0.4μmとなった。
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は80μm、最大表面粗さ(Rmax)は1
5μm、平均表面粗さ(Ra)は1.5μmであり、内
径部の直径は16.0±0.1mmであった。外径部分
と端面部分とを粗研磨して感光体用基体とした。粗研磨
により、長さ260.00±0.03mm、外径は1
9.93±0.01mm、円筒度は20μm、Rmax
は3μm、Raは0.4μmとなった。
【0025】上記の基体の表面にアクリル系エマルジョ
ンである三菱化学BASF製YJ−2751D(60重
量%)と酸化錫微粉末(40重量%)とを水で希釈して
1000センチポイズ(cP)とした混合物を塗布し6
0℃で1時間乾燥して厚さ50μmの導電層を設けた。
その後、同重量のポリビニルブチラールとフタロシアニ
ンをイソプロパノール中で分散希釈して10cPとした
混合物を上記導電層の表面に塗布し、厚さ0.5μmの
電荷発生層(CGL)を設けた。更に、ポリメタクリル
酸メチルと同重量のヒドラゾン系電荷輸送剤をメチルエ
チルケトン(MEK)中に溶解希釈して100cPとし
た混合物をCGLの表面に塗布し、80℃で30分乾燥
して厚さ17.5μmの電荷移動層(CTL)を設けて
感光体とした。
ンである三菱化学BASF製YJ−2751D(60重
量%)と酸化錫微粉末(40重量%)とを水で希釈して
1000センチポイズ(cP)とした混合物を塗布し6
0℃で1時間乾燥して厚さ50μmの導電層を設けた。
その後、同重量のポリビニルブチラールとフタロシアニ
ンをイソプロパノール中で分散希釈して10cPとした
混合物を上記導電層の表面に塗布し、厚さ0.5μmの
電荷発生層(CGL)を設けた。更に、ポリメタクリル
酸メチルと同重量のヒドラゾン系電荷輸送剤をメチルエ
チルケトン(MEK)中に溶解希釈して100cPとし
た混合物をCGLの表面に塗布し、80℃で30分乾燥
して厚さ17.5μmの電荷移動層(CTL)を設けて
感光体とした。
【0026】感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.6μm、Raは
0.2μmであり、塗布による寸法の悪化はなかった。
この感光体にインロー部を有し射出成形された熱可塑性
樹脂製のフランジ・ギヤーを取り付け、電子写真法で1
0万枚の画像の確認試験を行った結果、現像ムラやクリ
ーニング不良などの異常は認められなかった。
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.6μm、Raは
0.2μmであり、塗布による寸法の悪化はなかった。
この感光体にインロー部を有し射出成形された熱可塑性
樹脂製のフランジ・ギヤーを取り付け、電子写真法で1
0万枚の画像の確認試験を行った結果、現像ムラやクリ
ーニング不良などの異常は認められなかった。
【0027】実施例2 配合No. 2の樹脂組成物を押出成形により円筒状に押し
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は60μm、Rmaxは12μm、Raは
1.4μmであり、内径部の直径は16.0±0.1m
mであった。外径部分と端面部分とを粗研磨して感光体
用基体とした。粗研磨により、長さは260.00±
0.03mm、外径は19.93±0.01mm、円筒
度は17μm、Rmaxは2μm、Raは0.2μmと
なった。
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は60μm、Rmaxは12μm、Raは
1.4μmであり、内径部の直径は16.0±0.1m
mであった。外径部分と端面部分とを粗研磨して感光体
用基体とした。粗研磨により、長さは260.00±
0.03mm、外径は19.93±0.01mm、円筒
度は17μm、Rmaxは2μm、Raは0.2μmと
なった。
【0028】実施例1と同様にして感光体を製作し寸法
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は17μm、Rmaxは0.6μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は17μm、Rmaxは0.6μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
【0029】実施例3 配合No. 3の樹脂組成物を押出成形により円筒状に押し
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は90μm、Rmaxは18μm、Raは
2.0μmであり、内径部の直径は16.0±0.1m
mであった。外径部分と端面部分とを粗研磨して感光体
用基体とした。粗研磨により、長さは260.00±
0.03mm、外径は19.93±0.01mm、円筒
度は25μm、Rmaxは5μm、Raは0.7μmと
なった。
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は90μm、Rmaxは18μm、Raは
2.0μmであり、内径部の直径は16.0±0.1m
mであった。外径部分と端面部分とを粗研磨して感光体
用基体とした。粗研磨により、長さは260.00±
0.03mm、外径は19.93±0.01mm、円筒
度は25μm、Rmaxは5μm、Raは0.7μmと
なった。
【0030】実施例1と同様にして感光体を製作し寸法
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は25μm、Rmaxは0.8μm、Raは
0.3μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は25μm、Rmaxは0.8μm、Raは
0.3μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
【0031】実施例4 配合No. 4の樹脂組成物を押出成形により円筒状に押し
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は80μm、最大表面粗さ(Rmax)は1
6μm、Raは1.8μmであり、内径部の直径は1
6.0±0.1mmであった。外径部分と端面部分とを
粗研磨して感光体用基体とした。粗研磨により、長さは
260.00±0.03mm、外径は19.93±0.
01mm、円筒度は20μm、Rmaxは4μm、Ra
は0.5μmとなった。
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は20.1±0.1m
m、円筒度は80μm、最大表面粗さ(Rmax)は1
6μm、Raは1.8μmであり、内径部の直径は1
6.0±0.1mmであった。外径部分と端面部分とを
粗研磨して感光体用基体とした。粗研磨により、長さは
260.00±0.03mm、外径は19.93±0.
01mm、円筒度は20μm、Rmaxは4μm、Ra
は0.5μmとなった。
【0032】実施例1と同様にして感光体を製作し寸法
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.7μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.7μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
【0033】実施例5 配合No. 2の樹脂組成物を押出成形により円柱状に押し
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は10.1±0.1m
m、円筒度は70μm、Rmaxは10μm、Raは
1.0μmであった。外径部分と端面部分とを粗研磨し
感光体用基体とした。粗研磨により、長さは260.0
0±0.03mm、外径は9.93±0.01mm、円
筒度は20μm、Rmaxは2μm、Raは0.3μm
となった。
出し、長さ260.1±0.1mmにインラインカッタ
ーでカットした。外径部の直径は10.1±0.1m
m、円筒度は70μm、Rmaxは10μm、Raは
1.0μmであった。外径部分と端面部分とを粗研磨し
感光体用基体とした。粗研磨により、長さは260.0
0±0.03mm、外径は9.93±0.01mm、円
筒度は20μm、Rmaxは2μm、Raは0.3μm
となった。
【0034】実施例1と同様にして感光体を製作し寸法
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.7μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
を測定した。感光体の外径は20.00±0.01m
m、円筒度は20μm、Rmaxは0.7μm、Raは
0.2μmであった。実施例1と同様にしてフランジ・
ギヤーを取り付けて画像の確認試験を行ったが、現像ム
ラやクリーニング不良などの異常は認められなかった。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、加工性が
良く精度・コスト的に優れ、小径感光体用基体が提供さ
れる。従って、本発明の感光体用基体は、電子写真式O
A機器の小型・軽量化に十分寄与することが出来る。
良く精度・コスト的に優れ、小径感光体用基体が提供さ
れる。従って、本発明の感光体用基体は、電子写真式O
A機器の小型・軽量化に十分寄与することが出来る。
フロントページの続き (72)発明者 臨 護 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 池田 晶一 東京都中央区日本橋室町四丁目1番5号共 同ビル 油化電子株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂で構成され且つ直径が5〜50
mmでありインロー部のないストレートな円筒または円
柱より成ることを特徴とする感光体用基体。 - 【請求項2】 熱変形温度が110℃以上のエンジニア
リング樹脂45〜85重量%と強化繊維55〜15重量
%とから成る強化樹脂100重量部に難燃剤0.5〜1
5重量部を配して成る難燃性強化樹脂組成物にて構成さ
れている請求項1に記載の感光体用基体。 - 【請求項3】 エンジニアリング樹脂が、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンオキサイドの何れかである
請求項2に記載の感光体用基体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9620395A JPH08272118A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 感光体用基体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9620395A JPH08272118A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 感光体用基体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08272118A true JPH08272118A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14158724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9620395A Pending JPH08272118A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 感光体用基体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08272118A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7459249B2 (en) | 2003-05-23 | 2008-12-02 | Bridgestone Corporation | Base for photosensitive drum and photosensitive drum |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP9620395A patent/JPH08272118A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7459249B2 (en) | 2003-05-23 | 2008-12-02 | Bridgestone Corporation | Base for photosensitive drum and photosensitive drum |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030305 |