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JPH08275524A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JPH08275524A
JPH08275524A JP7486495A JP7486495A JPH08275524A JP H08275524 A JPH08275524 A JP H08275524A JP 7486495 A JP7486495 A JP 7486495A JP 7486495 A JP7486495 A JP 7486495A JP H08275524 A JPH08275524 A JP H08275524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching
power supply
control
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7486495A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyouta Ishihira
良太 石平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP7486495A priority Critical patent/JPH08275524A/ja
Publication of JPH08275524A publication Critical patent/JPH08275524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽負荷時にもスイッチング素子を効率良く駆
動し、その発熱を低減して必要以上に大容量のスイッチ
ング素子を用いる必要をなくす。 【構成】 負荷RLの軽負荷時にSWトランジスタQ1
のベースに供給するスイッチング動作用の駆動電圧が、
コンデンサC20の放電電圧を加えることよって、その
立ち上がり動作に十分な電圧値となる。この駆動電圧
で、負荷RLの軽負荷時にもSWトランジスタQ1がス
イッチング動作時に十分に立ち上がり、トランスTの一
次巻線N1に発生する電圧e2の立ち上がり及び立ち下
がりが急峻な波形となり、電流i2、電圧e2が重なる
部分Pの電力増加が少なくなって、軽負荷時でのSWト
ランジスタQ1の電力損失が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング素子のス
イッチング駆動制御を行うスイッチング電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的小容量のスイッチング(S
W)電源として用いられるRCC(Ringing Choke Conve
rter) には、動作状態で消費電流が変動する負荷、例え
ば、プリンタなどのステッピングモータの回転駆動時
(重負荷)又は非駆動時(軽負荷)の出力直流電圧を一
定化に制御するスイッチング(SW)制御回路を設けた
例が知られている。
【0003】図6は、SW制御回路を備えたRCCの構
成例を示す回路図であり、図7は図6に示す構成の動作
における電流及び電圧の波形を示す図である。図6及び
図7において、直流(電圧)VEが電解コンデンサC
1、トランスTの一次巻線N1を通じてSWトランジス
タQ1のコレクタに印加される。トランスTの制御巻線
NBからのスイッチング信号i1がダイオードD1及び
コンデンサC2を通じて制御用SWトランジスタQ2の
エミッタに与えられる。
【0004】さらに、制御用SWトランジスタQ2は、
起動用の抵抗器R5を通じた電圧で起動(発振開始)
し、そして、ベースに接続される時定数回路(抵抗器R
4、コンデンサC4)で設定されるスイッチング周波数
でオン・オフ(導通・非導通)のスイッチング動作を行
う。制御用SWトランジスタQ2は、図7中の(a)に
示すように制御巻線NBからのスイッチング信号i1に
コンデンサC2の放電電圧Saを加えて生成されたスイ
ッチング信号Scを出力する。
【0005】このスイッチング信号Sc(スイッチング
駆動信号)によってSWトランジスタQ1がスイッチン
グ動作(オン・オフ動作)して、図7中の(b)に示す
電流i2が一次巻線N1に流れる。また、一次巻線N1
のインダクタンスによって逆起電圧の電圧e2が発生す
る。このエネルギーが伝達されて二次巻線N2から導出
した電流i3(電圧)を、整流器D4及び平滑電解コン
デンサC5で直流化して、負荷RLに供給する。
【0006】このような動作では、例えば、負荷RLが
プリンタなどに設けられたステッピングモータである場
合、その回転駆動時(重負荷)には、一次巻線N1の巻
始端は、図7中の(b)に示した電流i2、電圧e2の
波形となるが、ステッピングモータの非駆動時(軽負
荷)では、出力直流電圧が高くなるため、その電圧安定
化(一定化)の制御が行われる。この安定化制御では、
出力直流電圧が高くなると出力電圧制御回路4内の、例
えば、ツェナーダイオードのブレーク電圧(ツェナー電
圧)を越えて電流が流れ、フォトカプラの発光素子3a
がオンとなり、その発光Laが受光素子3bで受光され
る。
【0007】この受光で受光素子3bがオンして抵抗値
が低下し、抵抗器R4、コンデンサC4による時定数が
小さくなる。この結果、制御用SWトランジスタQ2の
スイッチング周波数が高くなり、制御用SWトランジス
タQ2の導通時の内部抵抗値でSWトランジスタQ1の
ベースの駆動電圧が低下して、負荷RLへの印加電圧が
所定電圧値に設定される。すなわち、閉ループの出力直
流電圧の安定化制御が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
のスイッチング電源装置では、軽負荷時にSWトランジ
スタQ1のベースの駆動電圧が低下する安定化制御が行
われるものの、その半導体素子の特性から図7中の
(c)に示すように電圧e2が急峻な立ち上がり及び立
ち下がりの波形にならない。この場合、電流i2、電圧
e2が重なる部分Pの電力増加によってSWトランジス
タQ1での損失(飽和電圧特性:Vsat )が増大化して
しまう。
【0009】例えば、数十ボルト(V)となって、その
発熱が大きくなる。換言すれば、SW制御回路の動作に
よる効率の良いスイッチング動作が行われないため、場
合によっては、必要以上に大容量のSWトランジスタを
用いなければならないという欠点があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、軽負荷時などで、スイッチ
ング素子を効率良く駆動ができ、発熱が低減して必要以
上に大容量のスイッチング素子を用いる必要がなくなる
スイッチング電源装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のスイッチング電源装置は、動作状態
によって消費電流(通電電流)が変化する負荷への出力
直流を得るための交流を導出する二次巻線、直流電圧が
印加される一次巻線及び制御用巻線を備えるトランス
と;一次巻線に接続され、かつ、入力される駆動電圧で
スイッチング動作を行うスイッチング素子と;制御用巻
線からの信号でスイッチング素子への駆動電圧を発生す
る制御用スイッチング素子と;制御用スイッチング素子
からの駆動電圧が印加された際の放電電圧を、この駆動
電圧に加えるためのコンデンサ回路と;を備える構成と
している。
【0012】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
前記負荷での消費電流が変化する動作状態が、消費電流
が少ない軽負荷又は消費電流が多い重負荷とする構成と
している。
【0013】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
前記コンデンサ回路を、スイッチング素子のスイッチン
グ動作におけるが立ち上がり時点のみに放電する静電容
量のコンデンサを用いる構成としている。
【0014】請求項4記載のスイッチング電源装置は、
前記コンデンサ回路として、静電容量が異なる複数のコ
ンデンサと、この複数のコンデンサを選択する切替器と
を備える構成としている。
【0015】請求項5記載のスイッチング電源装置は、
前記スイッチング素子のスイッチング動作時に所定の電
圧波形を得るための引き抜き制御を行う引抜制御回路を
備える構成としている。
【0016】請求項6記載のスイッチング電源装置は、
前記二次巻線に導出される交流を直流化して負荷に供給
する直流電圧が、負荷の変動で変化した際に、制御用ス
イッチング素子の動作を制御して、負荷への直流電圧
を、所定電圧に制御する電圧制御回路を備える構成であ
る。
【0017】請求項7記載のスイッチング電源装置は、
前記電圧制御回路に、トランスの二次巻線に導出される
交流を直流化して負荷に供給する直流電圧が、予め定め
た一定値を越えたことを制御用スイッチング素子に伝達
するためのフォトカプラを備える構成である。
【0018】請求項8記載のスイッチング電源装置は、
前記負荷としての電気装置と、当該スイッチング電源装
置とを一つの筐体に収納する構成である。
【0019】
【作用】このような構成の請求項1,2,8記載のスイ
ッチング電源装置は、動作状態によって消費電流が変化
する負荷、例えば、ステッピングモータを用い、その非
駆動時に軽負荷となり、回転駆動時に重負荷となるプリ
ンタなどの電気装置へ、二次巻線に導出した交流を直流
化して供給している。この場合、トランスの制御用巻線
からの信号によって、制御用スイッチング素子がスイッ
チング素子への駆動電圧を生成して出力する。
【0020】この制御用スイッチング素子から出力する
駆動電圧がコンデンサ回路に印加されて、その放電電圧
が駆動電圧に加えられる。したがって、駆動電圧が軽負
荷時などで低下した場合に、スイッチング素子の立ち上
がり動作に十分な値の駆動電圧に生成されて、スイッチ
ング素子に入力される。これによってスイッチング素子
のスイッチング動作による発生電圧の立ち上がり及び立
ち下がりが急峻な波形となり、その電流と電圧が重なる
部分の電力が低減してスイッチング素子の電力損失が低
下する。
【0021】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
スイッチング素子のスイッチング動作におけるが立ち上
がり時点のみに放電する静電容量(値)のコンデンサを
用いており、例えば、制御用スイッチング素子での制御
動作に影響を及ぼさなくなる。
【0022】請求項4記載のスイッチング電源装置は、
静電容量が異なる複数のコンデンサが切替器で選択され
るので、例えば、負荷の電気装置が異なり、その軽負荷
時の消費電流が相違して、制御用スイッチング素子が出
力する駆動電圧が変化する場合にも、スイッチング素子
の立ち上がり動作に十分かつ適切な値の駆動電圧に生成
される。
【0023】請求項5,6,7記載のスイッチング電源
装置は、引抜制御回路、フォトカプラを備えた電圧安定
制御回路を備えており、さらに、安定したスイッチング
動作が行われる。
【0024】
【実施例】次に、本発明のスイッチング電源装置の実施
例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の文及
び図にあって、従前の図6と同一の構成要素には同一の
参照符号を付した。
【0025】図1は本発明のSW制御回路を備えたスイ
ッチング電源装置の実施例の構成を示す回路図である。
図1において、この実施例には、商用電源などからのA
Cが供給される電源トランス、ブリッジ整流回路及び平
滑用電解コンデンサ等を備えて、直流(電圧)を出力す
る直流化回路1と、スイッチング電源10と、このスイ
ッチング電源10からの出力直流電圧で動作する負荷、
例えば、回転駆動時に消費電流が多い重負荷となり、非
駆動時に消費電流が少ない軽負荷となるステッピングモ
ータを備えたプリンタなどの負荷RLで概略構成されて
いる。
【0026】スイッチング電源10は従前の図6と同様
にSW制御回路を備えたRCCであり、直流化回路1が
出力する直流(電圧)VEが電解コンデンサC1を通じ
て巻始端に印加される一次巻線N1と制御巻線NB及び
二次巻線N2を有するトランスTを有している。さら
に、そのコレクタがトランスTの一次巻線N1の巻終端
に接続され、かつ、エミッタが制御巻線NBの巻終(接
地)に接続されると共に、抵抗器R1を通じてベースに
入力される駆動信号でスイッチング動作を行うスイッチ
ング(SW)トランジスタQ1を有している。
【0027】また、SWトランジスタQ1のベースを制
御(所定の出力を得る引き抜き動作)する引抜制御回路
2と、制御巻線NBからの駆動信号がダイオードD1を
通じてエミッタに与えると共に、抵抗器R2,R5でバ
イアス電圧が設定され、かつ、ダイオードD3を通じて
スイッチング周波数を設定する時定数回路(抵抗器R
4、コンデンサC4)が接続された制御用SWトランジ
スタQ2とが設けられている。なお、抵抗器R5は起動
(発振開始)用としても動作する。
【0028】また、動作安定用及びマイナス(−)電源
を構成する電解コンデンサC3、抵抗器R3及びダイオ
ードD2と、二次巻線N2に導出された交流を直流化し
て負荷RLに供給する整流器D4及び平滑電解コンデン
サC5と、出力直流電圧を安定化するための出力電圧制
御回路4及びフォトカプラ(出力電圧制御回路4に直列
接続される発光素子3a、時定数回路の抵抗器R4、コ
ンデンサC4に並列接続される受光素子3b)とが設け
られている。
【0029】図2は引抜制御回路2の詳細な構成例を示
す回路図である。図2において、この引抜制御回路2は
図1中の制御用SWトランジスタQ2のコレクタと抵抗
器R1との接続部に、そのコレクタが接続されるトラン
ジスタQ3と、このトランジスタQ3のベースとSWト
ランジスタQ1のコレクタ及びトランスTの一次巻線N
1の巻終端との間に直列接続される抵抗器R7及びコン
デンサC6と、トランジスタQ3のベースとエミッタ及
び電解コンデンサC3、抵抗器R3のコールド側との間
に並列接続された抵抗器R6及びダイオードD6とを有
している。
【0030】図3は出力電圧制御回路4の詳細な構成例
を示す回路図である。図3において、この出力電圧制御
回路4は、発光素子3aのカソードと直列接続された抵
抗器R10及びツェナーダイオードD8と、出力直流電
圧端のプラス・マイナス端の間に直列接続され、ツェナ
ーダイオードD8のツェナー電圧を設定する可変抵抗器
VR、抵抗器R11,R12とを有している。
【0031】次に、この実施例の動作について説明す
る。図4は実施例の動作における電流及び電圧の波形を
示す図である。図1から図4において、直流化回路1が
出力する直流(電圧)VEが、電解コンデンサC1、ト
ランスTの一次巻線N1を通じてSWトランジスタQ1
のコレクタに印加される。トランスTの制御巻線NBか
らのスイッチング信号i1がダイオードD1で脈流化し
て制御用SWトランジスタQ2のエミッタに与えられ
る。
【0032】制御用SWトランジスタQ2はベースに接
続される時定数回路(抵抗器R4、コンデンサC4)で
設定されるスイッチング周波数でオン・オフ(導通・非
導通)のスイッチング動作を行う。制御用SWトランジ
スタQ2のコレクタでは図4中の(a)に示すように制
御巻線NBからのスイッチング信号i1の電圧(EV)
に、コンデンサC20の放電電圧S1が加えられて、図
中に示す電圧Eのスイッチング信号S3が生成される。
このスイッチング信号S3でSWトランジスタQ1のベ
ースが駆動される。
【0033】この駆動動作では図2に示す引抜制御回路
2が、抵抗器R7及びコンデンサC6を通じて供給され
る信号でトランジスタQ3が導通して引き抜き制御が行
われる。そして、図4中の(b)に示すように一次巻線
N1に電流i2が流れる。また、一次巻線N1のインダ
クタンスによる逆起電圧の電圧e2が発生し、このエネ
ルギーが二次巻線N2に伝達され、ここから導出される
交流(電流i3)を整流器D4及び平滑電解コンデンサ
C5で直流化して、負荷RLに供給する。
【0034】このような動作では、例えば、負荷RLが
プリンタなどのステッピングモータの際に、その回転駆
動時(重負荷)では図4中の(b)に示した電流i2、
電圧e2の波形の周波数が、例えば、30〜54KHzと
なるが、ステッピングモータの非駆動時(軽負荷)で
は、出力直流電圧が高くなるため、その一定化(安定
化)の制御が行われる。
【0035】この安定化制御では、出力直流電圧が高く
なって、出力電圧制御回路4の可変抵抗器VR、抵抗器
R11,R12で設定したブレークダウン電圧を越える
と、ツェナーダイオードD8に電流が流れてフォトカプ
ラにおける発光素子3aが発光(発光La)する。この
発光Laを受光した受光素子3bがオン(導通)し、こ
の内部抵抗と、抵抗器R4との合成抵抗値が低下する。
【0036】したがって、この抵抗値とコンデンサC4
とによる時定数が小さくなり、制御用SWトランジスタ
Q2のスイッチング周波数が、例えば、200〜300
KHzに高くなる。これによって、導通時の内部抵抗でS
WトランジスタQ1のベースの駆動電圧が図4中の
(c)に示すように、例えば、電圧1/2Eに低下す
る。
【0037】ここで、図4中の(d)に示すように制御
巻線NBからのスイッチング信号i1の電圧Eがコンデ
ンサC20の放電電圧S1によって、例えば、電圧Eの
スイッチング信号S3となり、この電圧Eのスイッチン
グ信号S3は、図4中の(b)に示した、重負荷時と同
様の値となる。
【0038】このスイッチング信号S3でSWトランジ
スタQ1がスイッチング動作するため、十分な立ち上が
り動作となって、図4中の(e)に示す重負荷時と同様
の値の電流i2が一次巻線N1に流れる。また、一次巻
線N1のインダクタンスによって同様の値の電圧e2が
発生する。
【0039】このように軽負荷時には、コンデンサC2
0の動作によって、SWトランジスタQ1のベースの駆
動電圧(電圧Eのスイッチング信号S3)が、そのスイ
ッチング動作に十分な値となる。すなわち、SWトラン
ジスタQ1が重負荷時と同様に動作し、電圧e2の立ち
上がり及び立ち下がりが急峻な波形となるため、従前の
図7をもって説明したように、電流i2、電圧e2が重
なる部分Pの電力増加が少なくなり、軽負荷時にもSW
トランジスタQ1の電力損失が低下して、発熱が低減す
る。したがって、効率の良いスイッチング動作が可能に
なり、必要以上に大容量のSWトランジスタを用いる必
要がなくなる。
【0040】コンデンサC20の静電容量は、図4中の
(d)に示す放電電圧S1のように、スイッチング信号
S3でSWトランジスタQ1が立ち上がる時点のみに放
電する値に設定すれば良い。例えば、0.068μFと
する。
【0041】また、このコンデンサC20を可変容量
(例えば、静電容量が異なるコンデンサを切り替えて選
択する)にすると、軽負荷時の動作状態が相違する多種
の電気機器(負荷RL)に一台のスイッチング電源10
で対応できるようになる。
【0042】図5はコンデンサC20の静電容量を可変
する可変容量部の構成例を示す回路図である。コンデン
サC20は、例えば、静電容量が異なるコンデンサC2
0a,C20b,20cをスイッチ15で切り替えて選
択する。このコンデンサC20a〜20cを切り替える
ことによって、図1に示すスイッチング電源10を装備
する電気機器の動作状態(特に軽負荷の消費電流)に整
合するように、図4中の(d)に示す放電電圧S1を可
変して設定できるようになる。
【0043】すなわち、軽負荷の消費電流が異なる電気
機器ごとに、SWトランジスタQ1が十分に立ち上がる
ようにスイッチを切り替えて設定でき、スイッチング電
源10の汎用性が向上することになる。なお、本実施例
では、一石のトランジスタを用いたRCCのスイッチン
グ電源をもって説明したが、これに限定されない。例え
ば、二石のスイッチングトランジスタ(ハーフブリッヂ
回路)のベースを別の制御用トランジスタで直接、駆動
する回路構成にもそのまま適用できる。その作用、効果
も同様である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2,8記載のスイッチング電源装置によれば、動作
状態によって消費電流が変化する負荷に、二次巻線に導
出された交流を直流化して供給している。この場合、ト
ランスの制御用巻線からの信号によって、制御用スイッ
チング素子がスイッチング素子への駆動電圧を生成して
出力する。この駆動電圧がコンデンサ回路に印加され
て、その放電電圧が駆動電圧に加えられるため、駆動電
圧が軽負荷時などで低下した場合に、スイッチング素子
の立ち上がり動作に十分な値の駆動電圧に生成されて、
スイッチング素子に入力される。
【0045】この結果、スイッチング素子のスイッチン
グ動作による発生電圧の立ち上がり及び立ち下がりが急
峻な波形となり、その電流と電圧が重なる部分の電力が
低減してスイッチング素子の電力損失が低下する。すな
わち、スイッチング素子を効率良く駆動ができ、発熱が
低減して必要以上に大容量のスイッチング素子を用いる
必要がなくなるという効果を有する。
【0046】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
スイッチング素子のスイッチング動作におけるが立ち上
がり時点のみに放電する静電容量(値)のコンデンサを
用いており、例えば、制御用スイッチング素子での制御
動作などに影響を及ぼさなくなるという効果を有する。
【0047】請求項4記載のスイッチング電源装置は、
静電容量が異なる複数のコンデンサが切替器で選択され
るため、軽負荷時の消費電流の値が相違し、制御用スイ
ッチング素子が出力する駆動電圧が変化する場合にも、
スイッチング素子の立ち上がり動作に十分かつ適切な値
の駆動電圧に生成できるという効果を有する。
【0048】請求項5,6,7記載のスイッチング電源
装置は、引抜制御回路、フォトカプラを備えた電圧安定
制御回路を備えており、さらに、安定したスイッチング
動作が可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSW制御回路を備えたスイッチング電
源装置の実施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す制御回路の詳細な構成例を示す回路
図である。
【図3】図1に示す出力電圧制御回路の詳細な構成例を
示す回路図である。
【図4】実施例の動作における電流及び電圧の波形を示
す図である。
【図5】実施例にあって可変容量部の構成例を示す回路
図である。
【図6】従来のSW制御回路を備えたRCCの構成例を
示す回路図である
【図7】図6に示す構成の動作における電流及び電圧の
波形を示す図である。
【符号の説明】 1 直流化回路 2 引抜制御回路 3a 発光素子 3b 受光素子 4 出力電圧制御回路 10 スイッチング電源 N1 一次巻線 NB 制御巻線 N2 二次巻線 Q1 SWトランジスタ Q2 制御用SWトランジスタ RL 負荷 T トランス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作状態によって消費電流が変化する負
    荷への出力直流を得るための交流を導出する二次巻線、
    直流電圧が印加される一次巻線及び制御用巻線を備える
    トランスと;前記一次巻線に接続され、かつ、入力され
    る駆動電圧でスイッチング動作を行うスイッチング素子
    と;前記制御用巻線からの信号でスイッチング素子への
    駆動電圧を発生する制御用スイッチング素子と;前記制
    御用スイッチング素子からの駆動電圧が印加された際の
    放電電圧を、この駆動電圧に加えるためのコンデンサ回
    路と;を備えることを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記負荷での消費電流が変化する動作状
    態が、消費電流が少ない軽負荷又は消費電流が多い重負
    荷であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング
    電源装置。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサ回路を、スイッチング素
    子のスイッチング動作におけるが立ち上がり時点のみに
    放電する静電容量のコンデンサを用いることを特徴とす
    る請求項1記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサ回路として、静電容量が
    異なる複数のコンデンサと、この複数のコンデンサを選
    択する切替器とを備えることを特徴とする請求項1記載
    のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子のスイッチング動
    作時に所定の電圧波形を得るための引き抜き制御を行う
    引抜制御回路を備えることを特徴とする請求項1記載の
    スイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記二次巻線に導出される交流を直流化
    して負荷に供給する直流電圧が、負荷の変動で変化した
    際に、制御用スイッチング素子の動作を制御して、前記
    負荷への直流電圧を、所定電圧に制御する電圧制御回路
    を備えることを特徴とする請求項1記載のスイッチング
    電源装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧制御回路に、トランスの二次巻
    線に導出される交流を直流化して負荷に供給する直流電
    圧が、予め定めた一定値を越えたことを制御用スイッチ
    ング素子に伝達するためのフォトカプラを備えることを
    特徴とする請求項6記載のスイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 負荷としての電気装置と、当該スイッチ
    ング電源装置とを一つの筐体に収納したことを特徴とす
    るスイッチング電源装置。
JP7486495A 1995-03-31 1995-03-31 スイッチング電源装置 Withdrawn JPH08275524A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7486495A JPH08275524A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 スイッチング電源装置

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JP2015008622A (ja) * 2013-05-30 2015-01-15 株式会社デンソー 電力変換装置
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