JPH08268125A

JPH08268125A - 車両用シートの制御装置

Info

Publication number: JPH08268125A
Application number: JP7115036A
Authority: JP
Inventors: Seiki Takizawa; 清貴滝澤
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1995-03-29
Filing date: 1995-03-29
Publication date: 1996-10-15
Anticipated expiration: 2017-11-05
Also published as: JP3340883B2

Abstract

(57)【要約】【目的】車両用シートの各動作を制御する制御装置にお
いて、その操作性を向上させることである。【構成】シートの基本動作を操作する主操作部（１）
と、この主操作部（１）と別個の回路で、シートの基本
動作以外の動作を操作する従操作部（２）（３）からな
り、従操作部（２）は基本動作以外の動作を選択する選
択スイッチ（２）と、この選択スイッチ（２）により選
択した回路を駆動、停止するための操作スイッチ（３）
とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車用シート（座
席）などの車両用シートにおけるシートの位置、サポー
ト、形状を制御するための制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】シート或いはヘッドレストの前後位置、
高さなどのシートの位置、シートバックの傾動角度、サ
イドサポート、ランバーサポート、ショルダーサポート
などのシートのサポート形状を単一の制御装置で制御す
るものとして、例えば実公平２ー３９３９号、特開平６
ー４８２２８号などに開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来品は単一の
制御装置により、シートの各動作を選択スイッチで選択
して制御できる利点がある。しかし、前述の如く、シー
ト及びヘッドレストの前後位置、高さ、シートバックの
傾動角度、各サポートなど多数の動作を選択スイッチに
より選択する際、その操作が面倒であり、しかも、選択
スイッチにより選択された各動作を行う各モータは直結
されているため、リミットスイッチを設けることができ
ず、ダンパ機構等を必要とした。更に、大負荷を使用す
る場合には、全回路の容量を増大しなければならない。

【０００４】そこで、本発明はシートの各動作における
操作が判り易く且つ迅速に、大負荷が必要とする回路の
容量を増大できるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る車両用シートの制御装置は、シートの
基本動作を操作する主操作部と、この主操作部と別個に
配設して、シートの基本動作以外の動作を操作する従操
作部とからなり、前記主操作部は前記操作部の制御回路
に対して別のリミットスイッチを有する回路に接続する
と共に各基本動作毎に有するスイッチからなり、前記従
操作部は前記基本動作以外の各動作を選択する選択スイ
ッチと、この選択スイッチにより選択した回路をリレ
ー、リミットスイッチを介して行うモータの駆動、停止
用の操作スイッチと、前記主操作部及び従操作部からの
入力信号によってシートの動作を制御する制御部とから
なることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】使用頻度が多いシートのリクライニングなど
は、直接主操作部のスイッチ操作をすることにより調整
し、使用頻度が少ない例えばショルダーサポートなどは
従操作部の選択スイッチを操作して選択した後、操作ス
イッチを操作して調整する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、自動車の運転席を示し、この運転席のシ
ートクッション（ＳＣ）側部に、本発明に係る制御装置
の操作部がボックス（１０）に、また、シートクッショ
ン（ＳＣ）の底部に、前記操作部にハーネスによって接
続する制御部を構成するコントロールボックス（２０）
が夫々配設されている。図中（ＳＢ）は、リクライニン
グデバイスにより傾動するシートバック、（ＨＤ）はシ
ートバック（ＳＢ）の頂部に、前後方向及び上下方向に
移動調節可能に取付けたヘッドレストを示す。

【０００８】図１において、（１Ａ）はシートクッショ
ン（ＳＣ）の前後位置を調整するためのシートスライド
及びシートクッション（ＳＣ）の前部と後部とを夫々昇
降させるリフターのシートスライド兼用リフターの操作
レバー、（１Ｂ）はシートバック（ＳＢ）の傾動角度を
調整するためのリクライニングの操作レバー、（２）は
前記シートスライド、リフター、リクライニング以外の
動作を選択するスイッチ、（３）は選択スイッチ（２）
により選択した動作を駆動、停止するための操作スイッ
チを夫々示す。

【０００９】そして、前記シートクッション（ＳＣ）の
底部にはコントロールボックス（２０）が配設され、こ
のコントロールボックス（２０）に、前記シートスライ
ド兼用リフターの操作レバー（１Ａ）とリクライニング
の操作レバー（１Ｂ）と、選択スイッチ（２）、操作ス
イッチ（３）に接続する制御部が設けてある。制御部は
リレーを使用した回路（図５）で、リミットスイッチが
使用できる従来周知のものであり、主操作部（１）、従
操作部（２）からの入力信号によってリレーを作動させ
て、供給回路より電源の＋、−の向きを切り換えること
により、独立した回路でリミットスイッチを使用した各
モータを制御するものである。

【００１０】図２は、前記シートスライド兼用リフター
の操作レバー（１Ａ）、リクライニングの操作レバー
（１Ｂ）、選択スイッチ（２）、操作スイッチ（３）を
夫々示す。

【００１１】シートスライド兼用リフターの操作レバー
（１Ａ）はＹ₁方向にスライド操作することにより、シ
ートクッション（ＳＣ）が前方に移動し、逆方向である
Ｙ₂方向に操作することにより、シートクッション（Ｓ
Ｃ）が後方に移動するように構成され、また、前部（１
Ｃ₁）を１Ｚ₁方向に回動操作することにより、シートク
ッション（ＳＣ）の前部側が上方に、逆に１Ｚ₂方向に
回動操作することにより、シートクッション（ＳＣ）の
前部側が下方に夫々移動するように、更に、２Ｚ₁方向
に回動操作すると、シートクッション（ＳＣ）の後部側
が上方に、２Ｚ₂方向に回動操作すると、シートクッシ
ョン（ＳＣ）の後部側が下方に夫々移動するように、前
記制御部によって制御されている。

【００１２】リクライニングの操作レバー（１Ｂ）は、
Ｘ₁方向の回動操作によりシートバック（ＳＢ）が前倒
し、また、Ｘ₂方向の回動操作によりシートバック（Ｓ
Ｂ）が後倒するようになっている。

【００１３】以上のシートスライド兼用リフターの操作
レバー（１Ａ）と、リクライニングの操作レバー（１
Ｂ）とを主操作部（１）とし、この主操作部（１）はこ
の種のシートに使用されているリミットスイッチ対応の
一体型操作スイッチである。シートスライド、前、後リ
フター、リクライニングをシートの基本動作とする。

【００１４】一方、図２に示す選択スイッチ（２）は正
逆のリレーを制御する２系統のロータリースイッチで、
２系統の出力端子と入力端子とから構成されている。そ
して、そのつまみの周囲には表示部（２Ｄ₁）…があ
り、つまみを回動操作してつまみの指示部（２１）を所
定の表示部（２Ｄ₁）…に合わせることにより、シート
の基本動作以外の動作の回路に導通するようになってい
る。

【００１５】シートの基本動作以外の動作は、動作がで
きる部位の全体が一目で判るように表示部に図形と矢印
で示されており、（２Ｄ₁）はシートクッション（Ｓ
Ｃ）に設けたヒップサポート、（２Ｄ₂）はシートバッ
ク（ＳＢ）に設けたランバーサポート、（２Ｄ₃）は同
サイドサポート、（２Ｄ₄）は同シートバックの中折
れ、（２Ｅ₁）はショルダーサポート、（２Ｅ₂）はヘッ
ドレストの前後位置、（２Ｅ₃）は同上下位置の各動作
（シートの部位）を示す図形と矢印を示す。

【００１６】操作スイッチ（３）はモータの回転方向の
反転を制御し且つモータ電源の＋、−の向きを切り換
え、駆動回路のリレーを作動させるものであり、前記選
択スイッチ（２）の操作により選択した動作を駆動、停
止させる。従って、操作スイッチ（３）の前側（３０）
を押動すると、ランバーサポート、サイドサポート、中
折れ、ヘッドレストが前方に、また、ヒップサポート、
ヘッドレストが上方に可動し、後側（３１）を押動する
と前記各動作が逆方向に夫々可動するように構成されて
いる。

【００１７】以上の選択スイッチ（２）と操作スイッチ
（３）を従操作部とし、この従操作部（２）（３）はボ
ックス（１０）の上面に、また、主操作部（１）はボッ
クス（１０）の側面に位置するように配設して、操作性
を向上している。

【００１８】図３は、前記図２に示す選択スイッチ
（２）の代わりに設けた選択スイッチ（２′）で、この
選択スイッチ（２′）はスライドスイッチでつまみをス
ライドすることにより、基本動作以外の動作を選択し得
るようになっている。そして、この選択スイッチ
（２′）と操作スイッチ（３）は主操作部（１）と別個
にボックス（１０′）に設けている。

【００１９】選択スイッチ（２′）の代わりに、押しボ
タンスイッチを使用しても良く、選択スイッチ（２）
（２′）、操作スイッチ（３）は、主操作部（１）と別
個のボックスに設けても良い。

【００２０】図４は、前記主操作部（１）が接続する制
御部の回路を示し、図中（Ａ）はシートスライド、
（Ｂ）はリクライニング、（Ｃ₁）は前リフター、
（Ｃ₂）は後リフターの各駆動用モータを示す。

【００２１】図４は、前記従操作部（２）（３）と制御
部の回路を示し、図中（Ｄ₁）はヒップサポート、
（Ｄ₂）はランバーサポート、（Ｄ₃）はサイドサポー
ト、（Ｄ₄）はシートバックの中折れ、（Ｅ₁）はショル
ダーサポート、（Ｅ₂）はヘッドレストの前後調節、
（Ｅ₃）はヘッドレストの上下調節の各駆動用モータを
示す。

【００２２】斯して、前記主操作部（１）に接続する各
回路、従操作部（２）に接続する各回路は夫々独立状で
あるため、各回路にリレーを設けることによりリミット
スイッチを備えたモータも使用できる。リクライニング
など大きな負荷を使用した場合には、対応する回路のみ
の容量をアップする。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、主操作部と従操作部と
が別個に形成され、従操作部が基本動作以外の各動作を
選択する選択スイッチと、操作スイッチとから構成され
ているため、選択スイッチの総数が低減するため、その
操作位置が分かり易く、また、使用頻度が多い基本動作
の操作用主操作部も分かり易くなり、迅速に操作できる
ため、操作性が向上する。

【００２４】更に、主操作部は従操作部と別回路で制御
するため、運転時に従操作部を操作しても、基本動作が
誤操作により可動することがないため、安心して使用で
きる。

【００２５】加えて、シートの各動作は独立した回路で
制御するため、リミットスイッチを設けてモータの過負
荷を防止できるし、大負荷が必要とする回路のみの容量
を増大することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る制御位置を備えた車両用シートの
斜視図である。

【図２】本発明に係る主操作部と従操作部を示す斜視図
である。

【図３】別の実施例の従操作部を示す斜視図である。

【図４】主操作部が接続する回路図である。

【図５】従操作部に接続する回路図である。

【符号の説明】

１主操作部２従操作部の選択スイッチ２′ 従操作部の選択スイッチ３従操作部の操作スイッチ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６０Ｎ 2/22 Ｂ６０Ｎ 2/22 2/44 2/44

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートの基本動作を操作する主操作部
と、この主操作部と別個に配設して、シートの基本動作
以外の動作を操作する従操作部とからなり、前記主操作
部は前記従操作部の制御回路に対して別のリミットスイ
ッチに接続する回路を有すると共に各基本動作毎に有す
るスイッチからなり、前記従操作部は前記基本動作以外
の各動作を選択する選択スイッチと、この選択スイッチ
により選択した回路をリレー、リミットスイッチを介し
て行うモータの駆動、停止用の操作スイッチと、前記主
操作部及び従操作部からの入力信号によってシートの動
作を制御する制御部とからなることを特徴とする車両用
シートの制御装置。
【請求項２】前記シートの基本動作とは、リクライニ
ング、シートスライド、リフターである請求項１記載の
車両用シートの制御装置。
【請求項３】前記選択スイッチはロータリースイッ
チ、スライドスイッチ、押しボタンスイッチである請求
項１記載の車両用シートの制御装置。