JPH08252713A - 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法 - Google Patents
切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法Info
- Publication number
- JPH08252713A JPH08252713A JP8454295A JP8454295A JPH08252713A JP H08252713 A JPH08252713 A JP H08252713A JP 8454295 A JP8454295 A JP 8454295A JP 8454295 A JP8454295 A JP 8454295A JP H08252713 A JPH08252713 A JP H08252713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- cutting
- curvature
- tool
- radius
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】加工精度を低下させることなしに、加工時間の
短縮化を図ることのできる切れ刃工具および切れ刃工具
を用いた切削加工方法を提供する。 【構成】本発明による切れ刃工具は、切れ刃の回転軌跡
が二次曲面を形成するようにした。また、本発明による
切れ刃工具を用いた切削加工方法は、切れ刃の回転軌跡
が二次曲面を形成するようにした切れ刃工具を用いた切
削加工方法であって、上記切れ刃工具により切削加工す
べき曲面を切削する際の上記切れ刃の切削点を、上記切
削加工すべき曲面の曲率半径に合わせて変化させるとと
もに、上記切れ刃の切削点の変化に応じて上記切れ刃工
具のピックフィード量を変化させるようにした。
短縮化を図ることのできる切れ刃工具および切れ刃工具
を用いた切削加工方法を提供する。 【構成】本発明による切れ刃工具は、切れ刃の回転軌跡
が二次曲面を形成するようにした。また、本発明による
切れ刃工具を用いた切削加工方法は、切れ刃の回転軌跡
が二次曲面を形成するようにした切れ刃工具を用いた切
削加工方法であって、上記切れ刃工具により切削加工す
べき曲面を切削する際の上記切れ刃の切削点を、上記切
削加工すべき曲面の曲率半径に合わせて変化させるとと
もに、上記切れ刃の切削点の変化に応じて上記切れ刃工
具のピックフィード量を変化させるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切れ刃工具および切れ
刃工具を用いた切削加工方法に関し、さらに詳細には、
多軸制御加工機による自由曲面の切削加工に用いて好適
な切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法に
関する。
刃工具を用いた切削加工方法に関し、さらに詳細には、
多軸制御加工機による自由曲面の切削加工に用いて好適
な切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂などの射出成形用の金型な
どの曲面を加工する際には、先端に切れ刃を形成した円
柱形状の切れ刃工具を取り付けたNC工作機械が用いら
れている。
どの曲面を加工する際には、先端に切れ刃を形成した円
柱形状の切れ刃工具を取り付けたNC工作機械が用いら
れている。
【0003】図16には、こうしたNC工作機械の一例
として、5軸制御加工機の機能的構成が示されており、
この5軸制御加工機100は、金型などの被加工物を設
置するための回転テーブル102を備えた基部104
と、先端に切れ刃を形成した切れ刃工具106を支持す
るための支持腕部108とを有して構成されている。
として、5軸制御加工機の機能的構成が示されており、
この5軸制御加工機100は、金型などの被加工物を設
置するための回転テーブル102を備えた基部104
と、先端に切れ刃を形成した切れ刃工具106を支持す
るための支持腕部108とを有して構成されている。
【0004】そして、支持腕部108に支持された切れ
刃工具106は、図示しないモーターなどによって回転
可能とされており、この切れ刃工具106の回転によっ
て、その先端に形成された切れ刃が被加工物を切削し、
被加工物の切削加工が行われる。
刃工具106は、図示しないモーターなどによって回転
可能とされており、この切れ刃工具106の回転によっ
て、その先端に形成された切れ刃が被加工物を切削し、
被加工物の切削加工が行われる。
【0005】また、5軸制御加工機は、切れ刃工具10
6の回転軸をZ軸とし、Z軸に直交する軸の一つをY軸
とし、Z軸とY軸との両方に直交する軸をX軸とする
と、回転テーブル102がX軸方向に移動可能とされる
とともに、支持腕部108がY軸およびZ軸方向に移動
可能となされている。さらに、回転テーブル102は、
互いに直交するY軸とZ軸とに平行する軸をそれぞれ中
心とするA方向およびC方向に回転可能となされてお
り、その結果、支持腕部108に支持された切れ刃工具
106を、回転テーブル102に設置された被加工物に
対してあらゆる方向から位置させることができるように
なり、複雑な形状を切削加工することができるようにな
る。
6の回転軸をZ軸とし、Z軸に直交する軸の一つをY軸
とし、Z軸とY軸との両方に直交する軸をX軸とする
と、回転テーブル102がX軸方向に移動可能とされる
とともに、支持腕部108がY軸およびZ軸方向に移動
可能となされている。さらに、回転テーブル102は、
互いに直交するY軸とZ軸とに平行する軸をそれぞれ中
心とするA方向およびC方向に回転可能となされてお
り、その結果、支持腕部108に支持された切れ刃工具
106を、回転テーブル102に設置された被加工物に
対してあらゆる方向から位置させることができるように
なり、複雑な形状を切削加工することができるようにな
る。
【0006】上記したような5軸制御加工機を用いて、
複数の曲率を有する自由曲面を切削加工する場合には、
切れ刃工具106として、先端の切れ刃の回転軌跡が半
球面となるボールエンドミルを用いていた。
複数の曲率を有する自由曲面を切削加工する場合には、
切れ刃工具106として、先端の切れ刃の回転軌跡が半
球面となるボールエンドミルを用いていた。
【0007】即ち、5軸制御加工機においてボールエン
ドミルを用いて自由曲面を切削加工する場合には、ボー
ルエンドミルの工具径(ボールエンドミルなどの切れ刃
工具の回転軸中心から切れ刃の回転軌跡までの半径)に
合わせてピックフィード量(ピックフィード量とは、ボ
ールエンドミルなどの切れ刃工具の工具送り方向に直交
し、切れ刃工具をステップ的に移動させる方向たるピッ
クフィード方向における移動量である。)を調整するこ
とにより、その加工表面のカスプ高さ(加工表面におけ
る削り残しの高さである。)を目標とする高さに一定と
した均一の粗さに仕上げることができるものであった。
ドミルを用いて自由曲面を切削加工する場合には、ボー
ルエンドミルの工具径(ボールエンドミルなどの切れ刃
工具の回転軸中心から切れ刃の回転軌跡までの半径)に
合わせてピックフィード量(ピックフィード量とは、ボ
ールエンドミルなどの切れ刃工具の工具送り方向に直交
し、切れ刃工具をステップ的に移動させる方向たるピッ
クフィード方向における移動量である。)を調整するこ
とにより、その加工表面のカスプ高さ(加工表面におけ
る削り残しの高さである。)を目標とする高さに一定と
した均一の粗さに仕上げることができるものであった。
【0008】なお、本発明の理解を容易にするために、
図17(a)(b)に、工具送り方向、ピックフィード
方向、ピックフィード量およびカスプ高さの関係を示し
ておく。
図17(a)(b)に、工具送り方向、ピックフィード
方向、ピックフィード量およびカスプ高さの関係を示し
ておく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボール
エンドミルの先端の切れ刃の回転軌跡は半球面であっ
て、単一の曲率半径しか持ち得ないため、複数の曲率半
径を備えた自由曲面の切削加工において、カスプ高さを
低くして加工表面の加工精度を向上しようとすると、当
該自由曲面の最小の曲率半径に合わせてボールエンドミ
ルを選択しなければならないため、工具径に合わせた微
小のピックフィード量で当該自由曲面全面を切削加工し
なければならず、切削加工に長時間を要するという問題
点があった。
エンドミルの先端の切れ刃の回転軌跡は半球面であっ
て、単一の曲率半径しか持ち得ないため、複数の曲率半
径を備えた自由曲面の切削加工において、カスプ高さを
低くして加工表面の加工精度を向上しようとすると、当
該自由曲面の最小の曲率半径に合わせてボールエンドミ
ルを選択しなければならないため、工具径に合わせた微
小のピックフィード量で当該自由曲面全面を切削加工し
なければならず、切削加工に長時間を要するという問題
点があった。
【0010】即ち、使用するボールエンドミルの工具径
の上限が、切削加工すべき自由曲面の最小の曲率半径に
制限されるので、切削加工すべき自由曲面における曲率
半径の大きな部位に対しても、切削加工すべき自由曲面
の最小の曲率半径に合わせた小径のボールエンドミルに
より、目的のカスプ高さに合わせた微小のピックフィー
ド量で切削加工しなければならないため、切削加工に長
時間を要することとなっていた。
の上限が、切削加工すべき自由曲面の最小の曲率半径に
制限されるので、切削加工すべき自由曲面における曲率
半径の大きな部位に対しても、切削加工すべき自由曲面
の最小の曲率半径に合わせた小径のボールエンドミルに
より、目的のカスプ高さに合わせた微小のピックフィー
ド量で切削加工しなければならないため、切削加工に長
時間を要することとなっていた。
【0011】なお、切削加工時間を短縮するために、切
削加工すべき自由曲面の曲率半径の小さい部位の切削加
工においては、小径のボールエンドミルを用いて当該小
径のボールエンドミルに合わせた微小のピックフィード
量で切削加工を行うとともに、切削加工すべき自由曲面
の曲率半径の大きい部位においては、大径のボールエン
ドミルを用いて当該大径のボールエンドミルに合わせた
大きなピックフィード量で切削加工を行うというよう
に、切削加工すべき自由曲面の曲率半径の変化に合わせ
て工具径の異なるボールエンドミルに適宜交換すること
も提案されているが、切削加工すべき自由曲面の曲率半
径に合わせたボールエンドミルの交換作業自体に時間が
かかるとともに、ボールエンドミルの交換の際に、ボー
ルエンドミルが加工面から一旦離れることとなるので、
加工面に悪影響を及ぼす恐れがあるというような、新た
な問題点を招来することが指摘されていた。
削加工すべき自由曲面の曲率半径の小さい部位の切削加
工においては、小径のボールエンドミルを用いて当該小
径のボールエンドミルに合わせた微小のピックフィード
量で切削加工を行うとともに、切削加工すべき自由曲面
の曲率半径の大きい部位においては、大径のボールエン
ドミルを用いて当該大径のボールエンドミルに合わせた
大きなピックフィード量で切削加工を行うというよう
に、切削加工すべき自由曲面の曲率半径の変化に合わせ
て工具径の異なるボールエンドミルに適宜交換すること
も提案されているが、切削加工すべき自由曲面の曲率半
径に合わせたボールエンドミルの交換作業自体に時間が
かかるとともに、ボールエンドミルの交換の際に、ボー
ルエンドミルが加工面から一旦離れることとなるので、
加工面に悪影響を及ぼす恐れがあるというような、新た
な問題点を招来することが指摘されていた。
【0012】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、加工精度を低下させることなしに、加工
時間の短縮化を図ることのできる切れ刃工具および切れ
刃工具を用いた切削加工方法を提供しようとするもので
ある。
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、加工精度を低下させることなしに、加工
時間の短縮化を図ることのできる切れ刃工具および切れ
刃工具を用いた切削加工方法を提供しようとするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による切れ刃工具は、切れ刃の回転軌跡が二
次曲面を形成するようにしたものである。
に、本発明による切れ刃工具は、切れ刃の回転軌跡が二
次曲面を形成するようにしたものである。
【0014】また、本発明による切れ刃工具を用いた切
削加工方法は、切れ刃の回転軌跡が二次曲面を形成する
ようにした切れ刃工具を用いた切削加工方法であって、
上記切れ刃工具により切削加工すべき曲面を切削する際
の上記切れ刃の切削位置を、上記切削加工すべき曲面の
曲率半径に合わせて変化させるとともに、上記切れ刃の
切削位置の変化に応じてピックフィード量を変化させる
ようにしたものである。
削加工方法は、切れ刃の回転軌跡が二次曲面を形成する
ようにした切れ刃工具を用いた切削加工方法であって、
上記切れ刃工具により切削加工すべき曲面を切削する際
の上記切れ刃の切削位置を、上記切削加工すべき曲面の
曲率半径に合わせて変化させるとともに、上記切れ刃の
切削位置の変化に応じてピックフィード量を変化させる
ようにしたものである。
【0015】
【作用】本発明による切れ刃工具は、その切れ刃の回転
軌跡が二次曲面を形成するものであるので、切れ刃は複
数の曲率半径を有することになる。
軌跡が二次曲面を形成するものであるので、切れ刃は複
数の曲率半径を有することになる。
【0016】従って、本発明による複数の曲率半径を有
する切れ刃を備えた切れ刃工具を用いた切削加工方法に
おいては、切れ刃工具における切削加工すべき曲面を切
削する際の切れ刃の切削位置を、上記切削加工すべき曲
面の曲率半径に合わせて変化させるとよい。
する切れ刃を備えた切れ刃工具を用いた切削加工方法に
おいては、切れ刃工具における切削加工すべき曲面を切
削する際の切れ刃の切削位置を、上記切削加工すべき曲
面の曲率半径に合わせて変化させるとよい。
【0017】即ち、切削加工すべき曲面の曲率半径の小
さい部位を切削する場合には、当該曲面の小さな曲率半
径に応じて、切れ刃における曲率半径の小さい部位を切
削位置とし、切削加工すべき曲面の曲率半径の大きい部
位を切削する場合には、当該曲面の大きな曲率半径に応
じて、切れ刃における曲率半径の大きな部位を切削位置
とする。
さい部位を切削する場合には、当該曲面の小さな曲率半
径に応じて、切れ刃における曲率半径の小さい部位を切
削位置とし、切削加工すべき曲面の曲率半径の大きい部
位を切削する場合には、当該曲面の大きな曲率半径に応
じて、切れ刃における曲率半径の大きな部位を切削位置
とする。
【0018】さらに、切れ刃における曲率半径の小さな
部位を切削位置とした場合には、切れ刃工具のピックフ
ィード量を目的のカスプ高さに合わせて小さくするとと
もに、切れ刃における曲率半径の大きな部位を切削位置
とした場合には、切れ刃工具のピックフィード量を目的
のカスプ高さに合わせて大きくすればよい。
部位を切削位置とした場合には、切れ刃工具のピックフ
ィード量を目的のカスプ高さに合わせて小さくするとと
もに、切れ刃における曲率半径の大きな部位を切削位置
とした場合には、切れ刃工具のピックフィード量を目的
のカスプ高さに合わせて大きくすればよい。
【0019】これによって、切削加工すべき自由曲面の
曲率半径の小さい部位の切削加工においては、切れ刃の
曲率半径の小さな部位に合わせた小さなピックフィード
量で切削加工を行うとともに、切削加工すべき自由曲面
の曲率半径の大きい部位の切削加工においては、切れ刃
の曲率の大きな部位に合わせた大きなピックフィード量
で切削加工を行うことができるようになるので、加工精
度を低下させることなしに、加工時間を短縮化すること
ができる。
曲率半径の小さい部位の切削加工においては、切れ刃の
曲率半径の小さな部位に合わせた小さなピックフィード
量で切削加工を行うとともに、切削加工すべき自由曲面
の曲率半径の大きい部位の切削加工においては、切れ刃
の曲率の大きな部位に合わせた大きなピックフィード量
で切削加工を行うことができるようになるので、加工精
度を低下させることなしに、加工時間を短縮化すること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面に基づいて、本発明による
切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法の実
施例を詳細に説明することとする。
切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法の実
施例を詳細に説明することとする。
【0021】図1(a)(b)には、本発明の一実施例
による切れ刃工具が示されており、この切れ刃工具10
は、円柱状の軸部12の一方の端部(先端部)12a側
に切れ刃14が形成されている。そして、他方の端部
(基端部)12bを5軸制御加工機100の支持腕部1
08に取り付けることにより、5軸制御加工機100に
組み込まれ、軸部12の中心軸Oを回転軸として回転さ
れるようになされている。
による切れ刃工具が示されており、この切れ刃工具10
は、円柱状の軸部12の一方の端部(先端部)12a側
に切れ刃14が形成されている。そして、他方の端部
(基端部)12bを5軸制御加工機100の支持腕部1
08に取り付けることにより、5軸制御加工機100に
組み込まれ、軸部12の中心軸Oを回転軸として回転さ
れるようになされている。
【0022】また、軸部12の中心軸Oを回転軸とする
切れ刃14の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物
面を形成するようになされており、その中心軸Oを通る
断面においては、本実施例では図2に示すように、y=
2x1/2が成立するようになされている。
切れ刃14の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物
面を形成するようになされており、その中心軸Oを通る
断面においては、本実施例では図2に示すように、y=
2x1/2が成立するようになされている。
【0023】図3は、本発明の理解を容易にするため
に、本発明による切れ刃工具を模式的に表した斜視図で
あり、切れ刃工具20は、円柱状の軸部22の先端部2
2a側に切れ刃24が形成されている。そして、基端部
22b側を5軸制御加工機100の支持腕部108に取
り付けることにより、5軸制御加工機100に組み込ま
れ、軸部22の中心軸であるz軸を回転軸として回転す
るようになされており、z軸を回転軸とする切れ刃24
の回転軌跡が、回転放物面となるように構成されてい
る。
に、本発明による切れ刃工具を模式的に表した斜視図で
あり、切れ刃工具20は、円柱状の軸部22の先端部2
2a側に切れ刃24が形成されている。そして、基端部
22b側を5軸制御加工機100の支持腕部108に取
り付けることにより、5軸制御加工機100に組み込ま
れ、軸部22の中心軸であるz軸を回転軸として回転す
るようになされており、z軸を回転軸とする切れ刃24
の回転軌跡が、回転放物面となるように構成されてい
る。
【0024】そして、図3上においては、z軸に直交す
る軸の一つをx軸とし、z軸とx軸の両方に直交する軸
をy軸とするものであるが、5軸制御加工機100に切
れ刃工具20を取り付ける際には、切れ刃工具20の中
心軸たるz軸と図16におけるZ軸との軸線方向が一致
するように取り付けられることになる。
る軸の一つをx軸とし、z軸とx軸の両方に直交する軸
をy軸とするものであるが、5軸制御加工機100に切
れ刃工具20を取り付ける際には、切れ刃工具20の中
心軸たるz軸と図16におけるZ軸との軸線方向が一致
するように取り付けられることになる。
【0025】また、図4には、切れ刃工具20のx−y
平面による上面説明図(図4(a))とz−x平面によ
る断面説明図(図4(b))とが示されているが、図4
(b)において切れ刃24の回転軌跡の断面形状は、 z=ax2 (a:任意の係数) の放物線の式によって表され、xとyとのそれぞれの範
囲は、切れ刃工具20の回転軸たるz軸から切れ刃24
までの半径をrとするとき、 −r≦x≦r, −r≦y≦r となる。従って、この切れ刃工具20は、切れ刃24の
回転軌跡の曲率半径が、図5に示すように、切れ刃24
の先端部に向かうにつれて小さくなるように変化する。
平面による上面説明図(図4(a))とz−x平面によ
る断面説明図(図4(b))とが示されているが、図4
(b)において切れ刃24の回転軌跡の断面形状は、 z=ax2 (a:任意の係数) の放物線の式によって表され、xとyとのそれぞれの範
囲は、切れ刃工具20の回転軸たるz軸から切れ刃24
までの半径をrとするとき、 −r≦x≦r, −r≦y≦r となる。従って、この切れ刃工具20は、切れ刃24の
回転軌跡の曲率半径が、図5に示すように、切れ刃24
の先端部に向かうにつれて小さくなるように変化する。
【0026】なお、係数aの値は、切削加工する曲面の
形状に応じて、任意に選択すればよい。即ち、曲率半径
の大きい曲面を切削加工する場合には、係数aをその曲
率半径に合わせて大きな値に設定し、曲率半径の小さな
曲面を切削加工する場合には、係数aをその曲率半径に
合わせて小さな値に設定すればよい。
形状に応じて、任意に選択すればよい。即ち、曲率半径
の大きい曲面を切削加工する場合には、係数aをその曲
率半径に合わせて大きな値に設定し、曲率半径の小さな
曲面を切削加工する場合には、係数aをその曲率半径に
合わせて小さな値に設定すればよい。
【0027】以上の構成において、5軸制御加工機10
0に切れ刃工具20を取り付けて、図6に示すように、
被加工物30に対し曲率半径が変化する曲面32を切削
加工する際においては、曲面32の曲率半径に合わせて
切れ刃24における切削位置(切れ刃24上における曲
面32との当接位置)を変化させるように、5軸制御加
工機100により曲面32に対する切れ刃工具20の姿
勢を変化させながら切削加工を行えばよい。
0に切れ刃工具20を取り付けて、図6に示すように、
被加工物30に対し曲率半径が変化する曲面32を切削
加工する際においては、曲面32の曲率半径に合わせて
切れ刃24における切削位置(切れ刃24上における曲
面32との当接位置)を変化させるように、5軸制御加
工機100により曲面32に対する切れ刃工具20の姿
勢を変化させながら切削加工を行えばよい。
【0028】即ち、曲面32の曲率半径が小さい部位を
切削する際には、切れ刃24の回転軌跡の曲率半径が小
さい先端部24a側の部位を切削位置とするようにし、
曲面32の曲率半径が大きい部位を切削する際には、切
れ刃24の回転軌跡の曲率半径が大きい軸部22側の部
位を切削位置とするようにして、5軸制御加工機100
により曲面32に対する切れ刃工具20の姿勢を変化さ
せる。
切削する際には、切れ刃24の回転軌跡の曲率半径が小
さい先端部24a側の部位を切削位置とするようにし、
曲面32の曲率半径が大きい部位を切削する際には、切
れ刃24の回転軌跡の曲率半径が大きい軸部22側の部
位を切削位置とするようにして、5軸制御加工機100
により曲面32に対する切れ刃工具20の姿勢を変化さ
せる。
【0029】例えば、図5に示すように切れ刃24の回
転軌跡の曲率半径が変化する切れ刃工具20によって、
図6に示すように曲率半径が変化する曲面32を切削加
工する際には、図7に示すように、曲面32の曲率半径
はd1→d2→d3の順に大きくなっていくので、その
変化に合わせて切れ刃工具20の姿勢を変化させて、切
れ刃24の切削位置における曲率半径を変化させながら
切削加工を行えばよい。
転軌跡の曲率半径が変化する切れ刃工具20によって、
図6に示すように曲率半径が変化する曲面32を切削加
工する際には、図7に示すように、曲面32の曲率半径
はd1→d2→d3の順に大きくなっていくので、その
変化に合わせて切れ刃工具20の姿勢を変化させて、切
れ刃24の切削位置における曲率半径を変化させながら
切削加工を行えばよい。
【0030】この際に、切削加工面のカスプ高さを一定
にするには、切れ刃24上の切削位置の曲率半径が大き
くなるにつれて、ピックフィード量もそれに合わせて大
きくすればよい。
にするには、切れ刃24上の切削位置の曲率半径が大き
くなるにつれて、ピックフィード量もそれに合わせて大
きくすればよい。
【0031】なお、上記したような切れ刃工具20の姿
勢の制御およびピックフィード量の制御は、5軸制御加
工機100をコンピュータによるNC制御することによ
り実現するのが一般的であるが、こうしたNC制御のた
めのNCデータは、例えば、以下のようにして作成すれ
ばよい。
勢の制御およびピックフィード量の制御は、5軸制御加
工機100をコンピュータによるNC制御することによ
り実現するのが一般的であるが、こうしたNC制御のた
めのNCデータは、例えば、以下のようにして作成すれ
ばよい。
【0032】即ち、図8に示すように、被加工物30に
対して曲面32を切削加工するには(図8(a))、C
ADを用いて被加工物30の曲面32の曲率半径の変化
に合わせて、加工表面たる曲面32に切削点群を張る
(図8(b))。そして、各切削点における曲面32の
ピックフィード方向の曲率半径を調べ、その曲率半径に
合う切れ刃24上の切削位置を計算してそれぞれ決定
し、曲面32の各切削点における切れ刃工具20の中心
点と中心軸のベクトルを求め、切れ刃工具20の姿勢を
決定する(図8(c))。
対して曲面32を切削加工するには(図8(a))、C
ADを用いて被加工物30の曲面32の曲率半径の変化
に合わせて、加工表面たる曲面32に切削点群を張る
(図8(b))。そして、各切削点における曲面32の
ピックフィード方向の曲率半径を調べ、その曲率半径に
合う切れ刃24上の切削位置を計算してそれぞれ決定
し、曲面32の各切削点における切れ刃工具20の中心
点と中心軸のベクトルを求め、切れ刃工具20の姿勢を
決定する(図8(c))。
【0033】そして、曲面32の各切削点に対する切れ
刃工具20の姿勢を決定し、こうして決定した切れ刃工
具20の姿勢ならびに切れ刃工具20のフィード方向お
よびピックフィード方向への移動経路より、切れ刃工具
20の姿勢変化および移動経路を示す工具経路データ
(Cutter Location Data)を生成
し、これを5軸制御加工機100が処理可能なNCデー
タに変換すればよい。
刃工具20の姿勢を決定し、こうして決定した切れ刃工
具20の姿勢ならびに切れ刃工具20のフィード方向お
よびピックフィード方向への移動経路より、切れ刃工具
20の姿勢変化および移動経路を示す工具経路データ
(Cutter Location Data)を生成
し、これを5軸制御加工機100が処理可能なNCデー
タに変換すればよい。
【0034】こうしたNCデータを実行することによ
り、曲面32の切削点群に沿って連続的に切れ刃工具2
0の姿勢を変化させて、曲面32を切削加工することが
できるものである。
り、曲面32の切削点群に沿って連続的に切れ刃工具2
0の姿勢を変化させて、曲面32を切削加工することが
できるものである。
【0035】なお、図8においては、曲面32上の切削
点は、視覚的に理解し易いように、間隔を開けて点数を
少なくして示したが、実際の工具経路データの作成にお
いては、切削点の数は多くなることは勿論である。
点は、視覚的に理解し易いように、間隔を開けて点数を
少なくして示したが、実際の工具経路データの作成にお
いては、切削点の数は多くなることは勿論である。
【0036】次に、従来のボールエンドミルと本発明に
よる切れ刃工具10とを用いて、被加工物30に曲面3
2をそれぞれ形成する実験を行った結果の加工表面を、
図9(a)(b)にそれぞれ模式的に示す。また、その
際の加工条件を図9(c)に示す。
よる切れ刃工具10とを用いて、被加工物30に曲面3
2をそれぞれ形成する実験を行った結果の加工表面を、
図9(a)(b)にそれぞれ模式的に示す。また、その
際の加工条件を図9(c)に示す。
【0037】この実験の結果、ボールエンドミルを用い
た場合には、ボールエンドミルのピックフィードによっ
て形成される加工パス本数が76本であり、加工時間は
15分44秒であったのに対し、本発明による切れ刃工
具10を用いた場合には、本発明による切れ刃工具10
のピックフィードによって形成される加工パス本数が3
0本であり、加工時間は5分12秒となった。
た場合には、ボールエンドミルのピックフィードによっ
て形成される加工パス本数が76本であり、加工時間は
15分44秒であったのに対し、本発明による切れ刃工
具10を用いた場合には、本発明による切れ刃工具10
のピックフィードによって形成される加工パス本数が3
0本であり、加工時間は5分12秒となった。
【0038】即ち、本発明による切れ刃工具10を用い
た場合には、ボールエンドミルを用いた場合と比較する
と、加工パス本数で約50%、加工時間で約67%ほど
加工効率を向上させることができた。
た場合には、ボールエンドミルを用いた場合と比較する
と、加工パス本数で約50%、加工時間で約67%ほど
加工効率を向上させることができた。
【0039】なお、上記した図1(a)(b)に示す実
施例においては、切れ刃14がストレート刃とされてい
たが、図10(a)(b)に示すように、切れ刃42を
中心軸Oに対して螺旋状に形成してもよい。なお、図1
0(a)(b)においては、図1(a)(b)に示され
た切れ刃工具10と同一あるいは相当する構成に関して
は、図1(a)(b)において使用した符号と同一の符
号を付して示すことにより、その詳細な説明は省略す
る。以下、同様に、従前に説明した構成と同一あるいは
相当する構成に関しては、従前の説明したときに使用し
た符号と同一の符号を付して示すことにより、その詳細
な説明は省略することとする。
施例においては、切れ刃14がストレート刃とされてい
たが、図10(a)(b)に示すように、切れ刃42を
中心軸Oに対して螺旋状に形成してもよい。なお、図1
0(a)(b)においては、図1(a)(b)に示され
た切れ刃工具10と同一あるいは相当する構成に関して
は、図1(a)(b)において使用した符号と同一の符
号を付して示すことにより、その詳細な説明は省略す
る。以下、同様に、従前に説明した構成と同一あるいは
相当する構成に関しては、従前の説明したときに使用し
た符号と同一の符号を付して示すことにより、その詳細
な説明は省略することとする。
【0040】この中心軸Oに対して螺旋状に形成された
切れ刃42を有する切れ刃工具40においては、切れ刃
42が被加工表面と当接する際のビビリを減少すること
ができるとともに、切削加工による削り屑の排出能力を
向上させることができる。
切れ刃42を有する切れ刃工具40においては、切れ刃
42が被加工表面と当接する際のビビリを減少すること
ができるとともに、切削加工による削り屑の排出能力を
向上させることができる。
【0041】なお、軸部12の中心軸Oを回転軸とする
切れ刃42の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物
面に形成されるものであり、その中心軸Oを通る断面に
おいては、 y=2x1/2 が成立するようになされていることは、図1(a)
(b)に示された切れ刃工具10と同様である。
切れ刃42の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物
面に形成されるものであり、その中心軸Oを通る断面に
おいては、 y=2x1/2 が成立するようになされていることは、図1(a)
(b)に示された切れ刃工具10と同様である。
【0042】また、上記した図1(a)(b)に示す実
施例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切
れ刃14の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物面
に形成されたが、これに限られることなしに、例えば、
図11(a)に示すように、二次曲面の一つたる回転双
曲線面により形成してもよいし、図11(b)に示すよ
うに、二次曲面の一つたる回転楕円面の一部分により形
成してもよい。
施例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切
れ刃14の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転放物面
に形成されたが、これに限られることなしに、例えば、
図11(a)に示すように、二次曲面の一つたる回転双
曲線面により形成してもよいし、図11(b)に示すよ
うに、二次曲面の一つたる回転楕円面の一部分により形
成してもよい。
【0043】図12(a)(b)には、切れ刃工具50
に形成された切れ刃52の回転軌跡が、二次曲面の一つ
たる回転双曲線面として形成される場合の実施例が示さ
れている。
に形成された切れ刃52の回転軌跡が、二次曲面の一つ
たる回転双曲線面として形成される場合の実施例が示さ
れている。
【0044】即ち、この図12(a)(b)に示す実施
例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切れ
刃52の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転双曲線面
として形成されるものであり、その中心軸Oを通る断面
においては、本実施例では図13に示すように、 y=±1/101/2・{(x2+1)−1}1/2 (x
≧0、y≧0) が成立するようになされている。
例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切れ
刃52の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転双曲線面
として形成されるものであり、その中心軸Oを通る断面
においては、本実施例では図13に示すように、 y=±1/101/2・{(x2+1)−1}1/2 (x
≧0、y≧0) が成立するようになされている。
【0045】さらに、図14(a)(b)には、切れ刃
工具60に形成された切れ刃62の回転軌跡が、二次曲
面の一つたる回転楕円面の一部分として形成される場合
の実施例が示されている。
工具60に形成された切れ刃62の回転軌跡が、二次曲
面の一つたる回転楕円面の一部分として形成される場合
の実施例が示されている。
【0046】即ち、この図14(a)(b)に示す実施
例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切れ
刃62の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転楕円面の
一部分として形成されるものであり、その中心軸Oを通
る断面においては、本実施例では図15に示すように、 y=±1/3・(36x−x2)1/2 (x≧0、y≧
0) が成立するようになされている。
例においては、軸部12の中心軸Oを回転軸とする切れ
刃62の回転軌跡は、二次曲面の一つたる回転楕円面の
一部分として形成されるものであり、その中心軸Oを通
る断面においては、本実施例では図15に示すように、 y=±1/3・(36x−x2)1/2 (x≧0、y≧
0) が成立するようになされている。
【0047】また、上記した実施例においては、本発明
による切れ刃工具を5軸制御加工機に用いた場合につい
て説明したが、5軸制御加工機に限られることなしに、
図16におけるA方向あるいはC方向のどちらか一方の
回転方向しかない4軸制御加工機に用いてもよく、ま
た、可動軸方向がX軸、Y軸およびZ軸の3軸からなる
3軸制御加工機などにも用いることができる。
による切れ刃工具を5軸制御加工機に用いた場合につい
て説明したが、5軸制御加工機に限られることなしに、
図16におけるA方向あるいはC方向のどちらか一方の
回転方向しかない4軸制御加工機に用いてもよく、ま
た、可動軸方向がX軸、Y軸およびZ軸の3軸からなる
3軸制御加工機などにも用いることができる。
【0048】さらには、使用者が手に把持して切削加工
を行うような、手持ち式の切削加工機に用いてもよいこ
とは勿論である。
を行うような、手持ち式の切削加工機に用いてもよいこ
とは勿論である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、加工精度を低下させることなしに、加工時
間の短縮化を図ることができるという優れた効果を奏す
る。
ているので、加工精度を低下させることなしに、加工時
間の短縮化を図ることができるという優れた効果を奏す
る。
【図1】本発明の一実施例による切れ刃工具を示し、
(a)は正面図であり、(b)は(a)のA矢視図であ
る。
(a)は正面図であり、(b)は(a)のA矢視図であ
る。
【図2】図1に示す切れ刃工具における、軸部の中心軸
を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸を通
る断面の曲線を示す。
を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸を通
る断面の曲線を示す。
【図3】本発明による切れ刃工具を模式的に表した斜視
図である。
図である。
【図4】図3示す切れ刃工具を示し、(a)はx−y平
面による上面説明図であり、(b)はz−x平面による
断面説明図である。
面による上面説明図であり、(b)はz−x平面による
断面説明図である。
【図5】図3示す切れ刃工具の曲率半径の変化を示す説
明図である。
明図である。
【図6】被加工物の斜視図である。
【図7】本発明による切れ刃工具を用いた場合における
切削加工状態を示す説明図である。
切削加工状態を示す説明図である。
【図8】本発明による切れ刃工具を用いた場合のNCデ
ータの作成方法を示す説明図である。
ータの作成方法を示す説明図である。
【図9】ボールエンドミルと本発明による切れ刃工具と
を用いた実験結果を示し、(a)はボールエンドミルを
用いた場合の加工表面の模式図であり、(b)は本発明
による切れ刃工具用いた場合の加工表面の模式図であ
り、(c)は加工条件を示す。
を用いた実験結果を示し、(a)はボールエンドミルを
用いた場合の加工表面の模式図であり、(b)は本発明
による切れ刃工具用いた場合の加工表面の模式図であ
り、(c)は加工条件を示す。
【図10】中心軸に対して螺旋状にした切れ刃を形成し
た切れ刃工具を示し、(a)は正面図であり、(b)は
(a)のA矢視図である。
た切れ刃工具を示し、(a)は正面図であり、(b)は
(a)のA矢視図である。
【図11】切れ刃の回転軌跡が回転放物曲面以外の二次
曲面に形成される例を示し、(a)は切れ刃の回転軌跡
が回転双曲線面により形成される例を示し、(b)は回
転楕円面の一部分により形成される例を示す。
曲面に形成される例を示し、(a)は切れ刃の回転軌跡
が回転双曲線面により形成される例を示し、(b)は回
転楕円面の一部分により形成される例を示す。
【図12】切れ刃の回転軌跡が回転双曲線面により形成
される実施例を示し、(a)は正面図であり、(b)は
(a)のA矢視図である。
される実施例を示し、(a)は正面図であり、(b)は
(a)のA矢視図である。
【図13】図12に示す切れ刃工具における、軸部の中
心軸を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸
を通る断面の曲線を示す。
心軸を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸
を通る断面の曲線を示す。
【図14】切れ刃の回転軌跡が回転楕円面の一部分によ
り形成される実施例を示し、(a)は正面図であり、
(b)は(a)のA矢視図である。
り形成される実施例を示し、(a)は正面図であり、
(b)は(a)のA矢視図である。
【図15】図14に示す切れ刃工具における、軸部の中
心軸を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸
を通る断面の曲線を示す。
心軸を回転軸とする切れ刃の回転軌跡において、中心軸
を通る断面の曲線を示す。
【図16】5軸制御加工機の機能的構成を示す説明図で
ある。
ある。
【図17】工具送り方向、ピックフィード方向、ピック
フィード量およびカスプ高さの関係を示し、(a)は工
具送り方向およびピックフィード方向を示し、(b)は
ピックフィード量およびカスプ高さを示す説明図であ
る。
フィード量およびカスプ高さの関係を示し、(a)は工
具送り方向およびピックフィード方向を示し、(b)は
ピックフィード量およびカスプ高さを示す説明図であ
る。
10、20、40、50、60 切れ刃工具 12、22 軸部 12a、22a 先端部 12b、22b 基端部 14、24、42、52、62 切れ刃 24a 先端部 30 被加工物 32 曲面 100 5軸制御加工機 102 回転テーブル 104 基部 106 切れ刃工具 108 支持腕部
Claims (4)
- 【請求項1】 切れ刃の回転軌跡が二次曲面を形成する
ようにしたことを特徴とする切れ刃工具。 - 【請求項2】 切れ刃の回転軌跡が二次曲面を形成する
ようにした切れ刃工具を用いた切削加工方法であって、 前記切れ刃工具により切削加工すべき曲面を切削する際
の前記切れ刃の切削位置を、前記切削加工すべき曲面の
曲率半径に合わせて変化させるとともに、前記切れ刃の
切削位置の変化に応じてピックフィード量を変化させる
ようにしたことを特徴とする切れ刃工具を用いた切削加
工方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の切れ刃工具を用いた切削
加工方法において、 前記切削加工すべき曲面の曲率半径の小さい部位を切削
する場合には、前記曲面の小さな曲率半径に応じて、前
記切れ刃における曲率半径の小さい部位で切削し、前記
切削加工すべき曲面の曲率半径の大きい部位を切削する
場合には、前記曲面の大きな曲率半径に応じて、前記切
れ刃における曲率半径の大きな部位で切削することを特
徴とする切れ刃工具を用いた切削加工方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の切れ刃工具を用いた切削
加工方法において、 前記切れ刃における曲率半径の小さな部位を切削位置と
した場合には、前記切れ刃工具のピックフィード量を目
的のカスプ高さに合わせて小さくするとともに、前記切
れ刃における曲率半径の大きな部位を切削位置とした場
合には、前記切れ刃工具のピックフィード量を目的のカ
スプ高さに合わせて大きくすることを特徴とする切れ刃
工具を用いた切削加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8454295A JPH08252713A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8454295A JPH08252713A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08252713A true JPH08252713A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13833546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8454295A Pending JPH08252713A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08252713A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007229849A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Jtekt Corp | エンドミル及びそれを用いた加工方法 |
CN100447689C (zh) * | 2006-09-27 | 2008-12-31 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 球形和圆柱形表面数控加工控制方法 |
JP2011073140A (ja) * | 2003-12-17 | 2011-04-14 | Showa Denko Kk | 鍛造用金型の製造方法 |
WO2016150575A1 (de) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | Open Mind Technologies Ag | Verfahren zur materialabtragenden bearbeitung von ebenen flächen eines werkstückes |
GB2542124A (en) * | 2015-09-08 | 2017-03-15 | Technicut Ltd | Method and tools for manufacturing a blisk |
WO2019038881A1 (ja) * | 2017-08-24 | 2019-02-28 | ナルックス株式会社 | エンドミルによる金型の加工方法 |
CN111771172A (zh) * | 2018-02-28 | 2020-10-13 | 大金工业株式会社 | 加工品的制造方法、工具路径计算方法、加工品和叶轮 |
JPWO2020245878A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2021-09-13 | オーエスジー株式会社 | ボールエンドミル及び切削インサート |
JP2021144341A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | オークマ株式会社 | 加工結果評価装置 |
US11253933B2 (en) | 2017-02-14 | 2022-02-22 | 3M Innovative Properties Company | Non-orthogonal cube corner elements and arrays thereof made by end milling |
US11458551B2 (en) * | 2016-12-26 | 2022-10-04 | Moldino Tool Engineering, Ltd. | End mill |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP8454295A patent/JPH08252713A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011073140A (ja) * | 2003-12-17 | 2011-04-14 | Showa Denko Kk | 鍛造用金型の製造方法 |
JP2007229849A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Jtekt Corp | エンドミル及びそれを用いた加工方法 |
CN100447689C (zh) * | 2006-09-27 | 2008-12-31 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 球形和圆柱形表面数控加工控制方法 |
WO2016150575A1 (de) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | Open Mind Technologies Ag | Verfahren zur materialabtragenden bearbeitung von ebenen flächen eines werkstückes |
KR20170129945A (ko) * | 2015-03-26 | 2017-11-27 | 오픈마인드 테크놀로지스 아게 | 피가공물의 평평한 표면을 가공하는 방법 |
JP2018509307A (ja) * | 2015-03-26 | 2018-04-05 | オープン マインド テクノロジーズ アーゲー | 工作物の平坦面の加工方法 |
US10449610B2 (en) | 2015-03-26 | 2019-10-22 | Open Mind Technologies Ag | Method for machining flat surfaces of a workpiece |
GB2542124A (en) * | 2015-09-08 | 2017-03-15 | Technicut Ltd | Method and tools for manufacturing a blisk |
GB2542124B (en) * | 2015-09-08 | 2019-06-05 | Technicut Ltd | Method and tools for manufacturing a bladed disk |
US11458551B2 (en) * | 2016-12-26 | 2022-10-04 | Moldino Tool Engineering, Ltd. | End mill |
US11253933B2 (en) | 2017-02-14 | 2022-02-22 | 3M Innovative Properties Company | Non-orthogonal cube corner elements and arrays thereof made by end milling |
US11806795B2 (en) | 2017-02-14 | 2023-11-07 | 3M Innovative Properties Company | Security articles comprising groups of microstructures made by end milling |
JPWO2019038881A1 (ja) * | 2017-08-24 | 2020-08-20 | ナルックス株式会社 | エンドミルによる金型の加工方法 |
US11697164B2 (en) | 2017-08-24 | 2023-07-11 | Nalux Co., Ltd. | Mold machining method using end mill |
WO2019038881A1 (ja) * | 2017-08-24 | 2019-02-28 | ナルックス株式会社 | エンドミルによる金型の加工方法 |
CN111771172B (zh) * | 2018-02-28 | 2021-09-28 | 大金工业株式会社 | 加工品的制造方法、工具路径计算方法、加工品和叶轮 |
US11167360B2 (en) | 2018-02-28 | 2021-11-09 | Daikin Industries, Ltd. | Method for manufacturing processed article, tool path calculation method, processed article, and impeller |
CN111771172A (zh) * | 2018-02-28 | 2020-10-13 | 大金工业株式会社 | 加工品的制造方法、工具路径计算方法、加工品和叶轮 |
JPWO2020245878A1 (ja) * | 2019-06-03 | 2021-09-13 | オーエスジー株式会社 | ボールエンドミル及び切削インサート |
JP2021144341A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | オークマ株式会社 | 加工結果評価装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Bohez | Five-axis milling machine tool kinematic chain design and analysis | |
JP3749262B2 (ja) | 工具移動経路データの作成方法、その作成装置、加工方法、および加工システム | |
JPS6336524B2 (ja) | ||
JPH08252713A (ja) | 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法 | |
CN109597357B (zh) | 一种面向叶片旋铣工艺的数控编程方法及装置 | |
JP2007018495A (ja) | 数値制御単一刃具による輪郭加工方法 | |
US10180675B2 (en) | Machine tool control device and machine tool | |
RU2370348C2 (ru) | Способ фрезерования поверхностей произвольной формы и соответствующая фреза | |
JP6684977B1 (ja) | 統合回転翼の製造方法及びそのブレードの切削加工プログラム | |
JPH06206112A (ja) | 大形ランナベーン翼面の加工方法 | |
JP4327662B2 (ja) | ワイヤカット放電加工方法、ワイヤカット放電加工方法における加工プログラムの作成方法、およびワイヤカット放電加工用加工プログラム作成装置 | |
KR100833112B1 (ko) | 임펠러제작을 위한 황삭가공경로 생성방법 | |
JP2002224902A (ja) | 旋盤におけるワークの球面加工方法 | |
JPH06711A (ja) | 切削加工方法 | |
JPH033716A (ja) | デバリング方法 | |
JPH027105A (ja) | オフセット形状の作成方法 | |
JPH07104819A (ja) | Ncデータ作成装置 | |
JPH10118889A (ja) | 切削条件決定方法 | |
JPH1190773A (ja) | スクロール板の加工方法及び加工装置 | |
JP2000237931A (ja) | 曲面加工方法 | |
JP2845710B2 (ja) | 機械加工方法 | |
JP3605728B2 (ja) | 3軸テーブルの制御方法による鋏の刃体の加工方法、及び鋏 | |
JP2000198001A (ja) | 切削工具及び切削加工方法 | |
JPH08187643A (ja) | 回転切削工具を用いた切削加工方法 | |
RU2217290C1 (ru) | Способ шлифования пера лопатки газовой турбины сложнопрофильными инструментами |