JPH08242482A - 通信システム - Google Patents
通信システムInfo
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- JPH08242482A JPH08242482A JP7042025A JP4202595A JPH08242482A JP H08242482 A JPH08242482 A JP H08242482A JP 7042025 A JP7042025 A JP 7042025A JP 4202595 A JP4202595 A JP 4202595A JP H08242482 A JPH08242482 A JP H08242482A
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- JP
- Japan
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- base station
- communication
- data
- group
- carrier
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動体通信において、移動局での基地局のス
キャンが効率良くできる通信システムを提供する。 【構成】 1伝送チャンネルで、それぞれ周波数が異な
る複数のキャリアを同時送信するマルチキャリア方式の
通信方式で通信を行う基地局100,200,300を
複数設け、この複数の基地局の中の任意の基地局と通信
を行う移動局400を有する通信システムにおいて、複
数の基地局100,200,300から同期して、共通
の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局に割当てら
れたタイミングで既知信号を送信するようにした。
キャンが効率良くできる通信システムを提供する。 【構成】 1伝送チャンネルで、それぞれ周波数が異な
る複数のキャリアを同時送信するマルチキャリア方式の
通信方式で通信を行う基地局100,200,300を
複数設け、この複数の基地局の中の任意の基地局と通信
を行う移動局400を有する通信システムにおいて、複
数の基地局100,200,300から同期して、共通
の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局に割当てら
れたタイミングで既知信号を送信するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば無線電話システ
ムのような移動体との間で通信を行う場合に適用して好
適な通信システムに関する。
ムのような移動体との間で通信を行う場合に適用して好
適な通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車電話,携帯用電話などの移
動体との間で通信を行う移動体通信が各種実用化されて
いた。従来の移動体通信は、基本的には固定局間で通信
を行う場合と同じ通信方式であった。
動体との間で通信を行う移動体通信が各種実用化されて
いた。従来の移動体通信は、基本的には固定局間で通信
を行う場合と同じ通信方式であった。
【0003】ところが、自動車電話,携帯用電話などの
移動通信端末が受ける受信信号は、マルチパスフェージ
ングの影響で歪みやすい不都合があった。即ち、マルチ
パスフェージングが生じて各パス間の伝搬遅延が大きく
なり、符号間干渉が生じて前後の符号が重なって、伝送
特性が悪化してしまう。
移動通信端末が受ける受信信号は、マルチパスフェージ
ングの影響で歪みやすい不都合があった。即ち、マルチ
パスフェージングが生じて各パス間の伝搬遅延が大きく
なり、符号間干渉が生じて前後の符号が重なって、伝送
特性が悪化してしまう。
【0004】このような伝送特性の悪化した場合でも良
好に受信できるようにするためには、アダプティブイコ
ライザやPLL回路による同期検波回路等を適用する必
要があり、受信機の構成が複雑で高価になってしまう。
好に受信できるようにするためには、アダプティブイコ
ライザやPLL回路による同期検波回路等を適用する必
要があり、受信機の構成が複雑で高価になってしまう。
【0005】この問題点を解決するために、本出願人は
先に、1伝送チャンネルで周波数の異なる複数のキャリ
アを同時送信し、各キャリア間の位相差でデータを伝送
する通信方式を提案した(特願平6−241691号な
ど)。
先に、1伝送チャンネルで周波数の異なる複数のキャリ
アを同時送信し、各キャリア間の位相差でデータを伝送
する通信方式を提案した(特願平6−241691号な
ど)。
【0006】この複数のキャリアを同時送信する通信方
式によると、伝送路の状態が悪い場合でも、比較的簡単
な構成の回路で、受信処理を良好に行うことができ、移
動体通信に好適である。
式によると、伝送路の状態が悪い場合でも、比較的簡単
な構成の回路で、受信処理を良好に行うことができ、移
動体通信に好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線電話シ
ステムなどの移動体通信の場合には、各移動局では通信
が可能な基地局をスキャンする必要がある。即ち、例え
ば無線電話システムの場合には、数km間隔程度で基地
局が複数配置されていて、各基地局からは予め決められ
た特定のチャンネルで制御信号や同期データを送信する
ようにしてある。そして、各移動局では、この特定チャ
ンネルを受信して、受信レベルなどから基地局との通信
ができるか否か判断すると共に、このチャンネルで伝送
される同期データに同期したタイミングで通信を行うよ
うにしてある。
ステムなどの移動体通信の場合には、各移動局では通信
が可能な基地局をスキャンする必要がある。即ち、例え
ば無線電話システムの場合には、数km間隔程度で基地
局が複数配置されていて、各基地局からは予め決められ
た特定のチャンネルで制御信号や同期データを送信する
ようにしてある。そして、各移動局では、この特定チャ
ンネルを受信して、受信レベルなどから基地局との通信
ができるか否か判断すると共に、このチャンネルで伝送
される同期データに同期したタイミングで通信を行うよ
うにしてある。
【0008】この場合、従来のシステムでは、隣接する
基地局どうしで、この同期データなどを送信する特定チ
ャンネル(ここでは同期チャンネルとする)を変えるよ
うにしてあり、各移動局では、用意された各同期チャン
ネルを周期的に間欠受信して、どの基地局と通信を行う
のが好ましいか判断するようにしてある。
基地局どうしで、この同期データなどを送信する特定チ
ャンネル(ここでは同期チャンネルとする)を変えるよ
うにしてあり、各移動局では、用意された各同期チャン
ネルを周期的に間欠受信して、どの基地局と通信を行う
のが好ましいか判断するようにしてある。
【0009】ここで、上述した1伝送チャンネルで周波
数の異なる複数のキャリアを同時送信するいわゆるマル
チキャリア方式の通信システムにおいて、この同期チャ
ンネルの通信方式を適用すると、周波数の使用効率が悪
い不都合があった。即ち、複数のキャリアを同時送信す
るいわゆるマルチキャリア方式の場合には、1伝送チャ
ンネルを構成する周波数帯域が広く、スキャン用のチャ
ンネルを複数用意すると、それだけデータ伝送用の通信
チャンネルに使用できる周波数帯域が少なくなり、周波
数の利用効率が悪くなってしまう。
数の異なる複数のキャリアを同時送信するいわゆるマル
チキャリア方式の通信システムにおいて、この同期チャ
ンネルの通信方式を適用すると、周波数の使用効率が悪
い不都合があった。即ち、複数のキャリアを同時送信す
るいわゆるマルチキャリア方式の場合には、1伝送チャ
ンネルを構成する周波数帯域が広く、スキャン用のチャ
ンネルを複数用意すると、それだけデータ伝送用の通信
チャンネルに使用できる周波数帯域が少なくなり、周波
数の利用効率が悪くなってしまう。
【0010】また、このように基地局毎に用意された同
期チャンネルの周波数が異なると、移動局側では用意さ
れた同期チャンネルを順に全てスキャンする必要があ
り、通信ができる基地局を判断するまでに時間がかかる
不都合があった。
期チャンネルの周波数が異なると、移動局側では用意さ
れた同期チャンネルを順に全てスキャンする必要があ
り、通信ができる基地局を判断するまでに時間がかかる
不都合があった。
【0011】また、従来のこのような移動体通信の場合
には、通信を行う基地局の判断として、最も受信状態が
良好な局を選択するようにしてあるので、例えば特定の
エリアに多くの数の移動局が集中したような場合には、
このエリアに設置された基地局で多くの数の移動局との
通信を同時に処理する必要が生じ、通信処理能力を越え
てしまう可能性があった。
には、通信を行う基地局の判断として、最も受信状態が
良好な局を選択するようにしてあるので、例えば特定の
エリアに多くの数の移動局が集中したような場合には、
このエリアに設置された基地局で多くの数の移動局との
通信を同時に処理する必要が生じ、通信処理能力を越え
てしまう可能性があった。
【0012】本発明の第1の目的は、移動局での基地局
のスキャンが効率良くできる通信システムを提供するこ
とにある。
のスキャンが効率良くできる通信システムを提供するこ
とにある。
【0013】本発明の第2の目的は、特定の基地局への
通信の集中を緩和できる通信システムを提供することに
ある。
通信の集中を緩和できる通信システムを提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、1伝送チャン
ネルで、それぞれ周波数が異なる複数のキャリアを同時
送信するマルチキャリア方式の通信方式で通信を行う基
地局を複数設け、この複数の基地局の中の任意の基地局
と通信を行う移動局を有する通信システムにおいて、複
数の基地局から同期して、共通の特定伝送チャンネルに
より、それぞれの局に割当てられたタイミングで既知信
号を送信するようにしたものである。
ネルで、それぞれ周波数が異なる複数のキャリアを同時
送信するマルチキャリア方式の通信方式で通信を行う基
地局を複数設け、この複数の基地局の中の任意の基地局
と通信を行う移動局を有する通信システムにおいて、複
数の基地局から同期して、共通の特定伝送チャンネルに
より、それぞれの局に割当てられたタイミングで既知信
号を送信するようにしたものである。
【0015】また本発明は、複数の基地局を所定状態で
配置し、複数の基地局の中の任意の基地局と通信を行う
移動局を有する通信システムにおいて、複数の基地局を
複数群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群
を決め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行
い、所属する群の基地局との通信ができないとき、他の
群の基地局との通信を行うようにしたものである。
配置し、複数の基地局の中の任意の基地局と通信を行う
移動局を有する通信システムにおいて、複数の基地局を
複数群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群
を決め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行
い、所属する群の基地局との通信ができないとき、他の
群の基地局との通信を行うようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によると、複数の基地局から同期して、
共通の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局に割当
てられたタイミングで既知信号を送信することで、各移
動局でこの特定伝送チャンネルを受信するだけで、複数
の基地局からの既知信号を受信できるようになる。
共通の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局に割当
てられたタイミングで既知信号を送信することで、各移
動局でこの特定伝送チャンネルを受信するだけで、複数
の基地局からの既知信号を受信できるようになる。
【0017】また本発明によると、複数の基地局を複数
群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群を決
め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行うよ
うにしたことで、各移動局と基地局との通信が、群毎に
分散するようになる。
群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群を決
め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行うよ
うにしたことで、各移動局と基地局との通信が、群毎に
分散するようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0019】本例においては、デジタルデータの無線通
信が行われる通信システムに適用したもので、システム
全体の構成を図1に示す。図1において、100,20
0,300はそれぞれ基地局を示し、それぞれの基地局
100,200,300は所定間隔で配置され、それぞ
れが同一構成とされる。なお、ここでは3組の基地局1
00,200,300だけを示したが、実際にはより多
くの基地局が配置されている。
信が行われる通信システムに適用したもので、システム
全体の構成を図1に示す。図1において、100,20
0,300はそれぞれ基地局を示し、それぞれの基地局
100,200,300は所定間隔で配置され、それぞ
れが同一構成とされる。なお、ここでは3組の基地局1
00,200,300だけを示したが、実際にはより多
くの基地局が配置されている。
【0020】この場合、それぞれの基地局100,20
0,300には、別途設置された通信制御部(図示せ
ず)側から端子91を介して同期信号が供給され、各基
地局での通信動作がこの同期信号に同期したタイミング
で行われるようにしてある。
0,300には、別途設置された通信制御部(図示せ
ず)側から端子91を介して同期信号が供給され、各基
地局での通信動作がこの同期信号に同期したタイミング
で行われるようにしてある。
【0021】そして、各基地局100,200,300
の構成について説明すると、各基地局100,200,
300はシンク発生回路101,201,301を備
え、シンク発生回路101,201,301から出力さ
れる同期データをマルチキャリア変調器102,20
2,302に供給する。このシンク発生回路101,2
01,301は、それぞれの基地局毎に予め数種類用意
された8ビットの同期データを発生させて出力させる回
路である。また、マルチキャリア変調器102,20
2,302は、周波数の異なる複数のキャリアを使用し
て同期データを変調するいわゆるマルチキャリア方式の
変調を行う変調器で、その詳細については後述する。そ
して、この変調器102,202,302の変調出力を
フレーマ103,203,303に供給する。
の構成について説明すると、各基地局100,200,
300はシンク発生回路101,201,301を備
え、シンク発生回路101,201,301から出力さ
れる同期データをマルチキャリア変調器102,20
2,302に供給する。このシンク発生回路101,2
01,301は、それぞれの基地局毎に予め数種類用意
された8ビットの同期データを発生させて出力させる回
路である。また、マルチキャリア変調器102,20
2,302は、周波数の異なる複数のキャリアを使用し
て同期データを変調するいわゆるマルチキャリア方式の
変調を行う変調器で、その詳細については後述する。そ
して、この変調器102,202,302の変調出力を
フレーマ103,203,303に供給する。
【0022】このフレーマ103,203,303は、
この基地局100,200,300で通信を行う通信シ
ステムに適用されるフレーム構造の送信信号とするため
の処理回路で、各基地局毎に1フレーム内の所定スロッ
ト期間(このスロット期間は基地局毎に変えるようにし
てある)に送信信号(変調器102,202,302の
出力)を配置するようにしてある。そして、このフレー
マ103,203,303が出力するフレーム構造の信
号を、高周波回路部(以下RF部と称する)104,2
04,304に供給し、このRF部104,204,3
04で送信チャンネルへの周波数変換を行い、高周波信
号としてアンテナ105,205,305から無線送信
させる。この場合、このシンク発生回路101,20
1,301から出力される同期データをRF部104,
204,304までの回路で送信処理して無線送信させ
る場合の送信チャンネル(送信周波数)は、全ての基地
局で同一の周波数としてある。以下の説明においては、
この送信チャンネルを同期チャンネルと称する。
この基地局100,200,300で通信を行う通信シ
ステムに適用されるフレーム構造の送信信号とするため
の処理回路で、各基地局毎に1フレーム内の所定スロッ
ト期間(このスロット期間は基地局毎に変えるようにし
てある)に送信信号(変調器102,202,302の
出力)を配置するようにしてある。そして、このフレー
マ103,203,303が出力するフレーム構造の信
号を、高周波回路部(以下RF部と称する)104,2
04,304に供給し、このRF部104,204,3
04で送信チャンネルへの周波数変換を行い、高周波信
号としてアンテナ105,205,305から無線送信
させる。この場合、このシンク発生回路101,20
1,301から出力される同期データをRF部104,
204,304までの回路で送信処理して無線送信させ
る場合の送信チャンネル(送信周波数)は、全ての基地
局で同一の周波数としてある。以下の説明においては、
この送信チャンネルを同期チャンネルと称する。
【0023】また、基地局100,200,300にお
いて106,206,306は送信データ入力端子を示
し、この入力端子106,206,306に得られる8
ビットを1単位とした送信データを、マルチキャリア変
調器107,207,307に供給する。このマルチキ
ャリア変調器107,207,307は、周波数の異な
る複数のキャリアを使用して送信データを変調するいわ
ゆるマルチキャリア方式の変調を行う変調器で、上述し
た同期データを変調する変調器102,202,302
と同一構成の変調器としてある。
いて106,206,306は送信データ入力端子を示
し、この入力端子106,206,306に得られる8
ビットを1単位とした送信データを、マルチキャリア変
調器107,207,307に供給する。このマルチキ
ャリア変調器107,207,307は、周波数の異な
る複数のキャリアを使用して送信データを変調するいわ
ゆるマルチキャリア方式の変調を行う変調器で、上述し
た同期データを変調する変調器102,202,302
と同一構成の変調器としてある。
【0024】そして、このマルチキャリア変調器10
7,207,307の変調出力をフレーマ108,20
8,308に供給する。このフレーマ108,208,
308は、この基地局100,200,300で通信を
行う通信システムに適用されるフレーム構造の送信信号
とするための処理回路で、1フレーム内の所定スロット
期間に送信信号(変調器107,207,307の出
力)を配置するようにしてある。そして、このフレーマ
108,208,308が出力するフレーム構造の信号
を、高周波回路部(以下RF部と称する)104,20
4,304に供給し、このRF部104,204,30
4で送信チャンネルへの周波数変換を行い、高周波信号
としてアンテナ105,205,305から無線送信さ
せる。この場合、RF部104,204,304での処
理で送信するチャンネル(送信周波数)は上述した同期
チャンネルとは異なるチャンネル(以下通信チャンネル
と称する)とする。また、この送信データ入力端子10
6,206,306に得られるデータを送信する通信チ
ャンネルは、隣接する基地局で違うチャンネルを使用す
るように使用するチャンネル配置を決めてある。
7,207,307の変調出力をフレーマ108,20
8,308に供給する。このフレーマ108,208,
308は、この基地局100,200,300で通信を
行う通信システムに適用されるフレーム構造の送信信号
とするための処理回路で、1フレーム内の所定スロット
期間に送信信号(変調器107,207,307の出
力)を配置するようにしてある。そして、このフレーマ
108,208,308が出力するフレーム構造の信号
を、高周波回路部(以下RF部と称する)104,20
4,304に供給し、このRF部104,204,30
4で送信チャンネルへの周波数変換を行い、高周波信号
としてアンテナ105,205,305から無線送信さ
せる。この場合、RF部104,204,304での処
理で送信するチャンネル(送信周波数)は上述した同期
チャンネルとは異なるチャンネル(以下通信チャンネル
と称する)とする。また、この送信データ入力端子10
6,206,306に得られるデータを送信する通信チ
ャンネルは、隣接する基地局で違うチャンネルを使用す
るように使用するチャンネル配置を決めてある。
【0025】なお、図1に示す各基地局100,20
0,300は、送信系の構成についてのみ示し、受信系
の構成については省略してある。
0,300は、送信系の構成についてのみ示し、受信系
の構成については省略してある。
【0026】ここで、各基地局100,200,300
‥‥の具体的な配置例を図2に示すと、ここでは複数用
意された基地局が3つの群A,B,Cに分けられ、各群
A,B,C毎に13の種類の基地局が用意されている。
即ち、A群の13の基地局と、B群の13の基地局と、
C群の13の基地局との、合計39の基地局で1つの大
きな基地局群が構成され、この39の基地局が図2に示
すように均等に配置されている。図2において、A1,
A2,A3‥‥A13として示すのが、A群の13の基
地局により形成されるエリア(各エリア内の中心に基地
局が配置,他の群についても同じ)で、B1,B2,B
3‥‥B13として示すのが、B群の13の基地局を中
心とするエリアで、C1,C2,C3‥‥C13として
示すのが、C群の13の基地局を中心とするエリアであ
る。この場合、各群A,B,Cの同じ番号の基地局(例
えばA群の基地局A1とB群の基地局B1とC群の基地
局C1)どうしは、隣接して配置され、各群の基地局を
均等に分散させてある。
‥‥の具体的な配置例を図2に示すと、ここでは複数用
意された基地局が3つの群A,B,Cに分けられ、各群
A,B,C毎に13の種類の基地局が用意されている。
即ち、A群の13の基地局と、B群の13の基地局と、
C群の13の基地局との、合計39の基地局で1つの大
きな基地局群が構成され、この39の基地局が図2に示
すように均等に配置されている。図2において、A1,
A2,A3‥‥A13として示すのが、A群の13の基
地局により形成されるエリア(各エリア内の中心に基地
局が配置,他の群についても同じ)で、B1,B2,B
3‥‥B13として示すのが、B群の13の基地局を中
心とするエリアで、C1,C2,C3‥‥C13として
示すのが、C群の13の基地局を中心とするエリアであ
る。この場合、各群A,B,Cの同じ番号の基地局(例
えばA群の基地局A1とB群の基地局B1とC群の基地
局C1)どうしは、隣接して配置され、各群の基地局を
均等に分散させてある。
【0027】そして、基地局が39以上の数である場合
には、この39個の基地局の配置が繰り返される。
には、この39個の基地局の配置が繰り返される。
【0028】次に、図1に示す通信システムで使用され
る移動局400の構成について説明すると、移動局40
0はアンテナ401を備え、このアンテナ401で受信
した信号を高周波回路部(RF部)402に供給し、所
定のチャンネルで送信される信号をベースバンド信号
(又は中間周波信号)に復調する受信処理を行い、処理
された受信信号を相関器403及びデフレーマ408に
供給する。
る移動局400の構成について説明すると、移動局40
0はアンテナ401を備え、このアンテナ401で受信
した信号を高周波回路部(RF部)402に供給し、所
定のチャンネルで送信される信号をベースバンド信号
(又は中間周波信号)に復調する受信処理を行い、処理
された受信信号を相関器403及びデフレーマ408に
供給する。
【0029】この場合、RF部402では、基地局から
送信される同期チャンネルの信号を受信して、その受信
信号を相関器403に供給する。そして、この相関器4
03では、相関器が予め持つ信号パターン(既知信号)
と受信信号パターンとを比較する処理が行われ、比較結
果のデータ(即ち相関値のデータ)をフレームシンク検
出器404,スロットシンク検出器405及び受信レベ
ル検出器406に供給する。
送信される同期チャンネルの信号を受信して、その受信
信号を相関器403に供給する。そして、この相関器4
03では、相関器が予め持つ信号パターン(既知信号)
と受信信号パターンとを比較する処理が行われ、比較結
果のデータ(即ち相関値のデータ)をフレームシンク検
出器404,スロットシンク検出器405及び受信レベ
ル検出器406に供給する。
【0030】そして、フレームシンク検出器404で
は、受信信号に含まれるフレーム同期データを、相関値
のデータより検出する。また、スロットシンク検出器4
05では、受信信号に含まれるスロット同期データを、
相関値のデータより検出する。さらに、受信レベル検出
器406では、相関値のデータより受信レベル(受信電
界強度)を検出する。
は、受信信号に含まれるフレーム同期データを、相関値
のデータより検出する。また、スロットシンク検出器4
05では、受信信号に含まれるスロット同期データを、
相関値のデータより検出する。さらに、受信レベル検出
器406では、相関値のデータより受信レベル(受信電
界強度)を検出する。
【0031】そして、各検出器404,405,406
で検出したデータを、フレーム同期回路及び最適基地局
選択器407に供給し、得られた同期データに基づいて
デフレーマ408で受信信号にフレーム同期させる制御
を行うと共に、得られた受信レベルのデータより受信す
る基地局を選択する処理を行う。
で検出したデータを、フレーム同期回路及び最適基地局
選択器407に供給し、得られた同期データに基づいて
デフレーマ408で受信信号にフレーム同期させる制御
を行うと共に、得られた受信レベルのデータより受信す
る基地局を選択する処理を行う。
【0032】そして、RF部402で受信してデフレー
マ408に供給する受信信号としては、フレーム同期回
路及び最適基地局選択器407で選択された基地局から
送信されるチャンネルの受信信号とし、この選択された
チャンネルの受信信号中の所定のスロットの信号をデフ
レーマ408で抽出し、抽出された信号をマルチキャリ
ア復調器409に供給する。
マ408に供給する受信信号としては、フレーム同期回
路及び最適基地局選択器407で選択された基地局から
送信されるチャンネルの受信信号とし、この選択された
チャンネルの受信信号中の所定のスロットの信号をデフ
レーマ408で抽出し、抽出された信号をマルチキャリ
ア復調器409に供給する。
【0033】このマルチキャリア復調器409は、周波
数の異なる複数のキャリアを使用して変調された送信デ
ータを復調するいわゆるマルチキャリア方式の復調を行
う復調器で、この復調器409で復調されたデータを、
復調データ入力端子410に供給する。
数の異なる複数のキャリアを使用して変調された送信デ
ータを復調するいわゆるマルチキャリア方式の復調を行
う復調器で、この復調器409で復調されたデータを、
復調データ入力端子410に供給する。
【0034】なお、この移動局400は、受信系の構成
についてのみ示し、送信系の構成については省略してあ
る。
についてのみ示し、送信系の構成については省略してあ
る。
【0035】また本例の通信システムに使用されるそれ
ぞれの移動局は、各移動局毎に優先的に通信を行う基地
局の群が予め決めてある。即ち、上述したように基地局
としてA群,B群,C群の3群に分けてあり、この通信
システムで用意された移動局は1台毎にその何れかの群
に属するように決めてある。この所属する群を選定する
際には、例えば移動局の使用状態などを考慮せずにラン
ダムに選択する。
ぞれの移動局は、各移動局毎に優先的に通信を行う基地
局の群が予め決めてある。即ち、上述したように基地局
としてA群,B群,C群の3群に分けてあり、この通信
システムで用意された移動局は1台毎にその何れかの群
に属するように決めてある。この所属する群を選定する
際には、例えば移動局の使用状態などを考慮せずにラン
ダムに選択する。
【0036】次に、各基地局と移動局との間で通信を行
う場合の、送信信号を変調する構成について説明する。
図1に示す各基地局100,200,300に示すマル
チキャリア変調器102,107,202,207,3
02,307では、図3に示す構成で変調処理が行われ
る。即ち、図3において、1は送信データ入力端子を示
し、この入力端子1には8ビットのデータが順次供給さ
れ、本例の回路ではこの8ビットのデータを1変調単位
として処理する。そして、この8ビットのデータを2ビ
ットずつに分割し、分割された2ビットのデータをそれ
ぞれ別の送信データ/位相データ変換回路2,3,4,
5に供給する。この送信データ/位相データ変換回路2
〜5では、供給される2ビットデータ〔X,Y〕の状態
により、位相データを発生させる。即ち、2ビットデー
タ〔X,Y〕の状態としては、次の表1に示す4状態が
考えられ、各変換回路2〜5でその4状態毎に別の位相
データΔφを発生させる。
う場合の、送信信号を変調する構成について説明する。
図1に示す各基地局100,200,300に示すマル
チキャリア変調器102,107,202,207,3
02,307では、図3に示す構成で変調処理が行われ
る。即ち、図3において、1は送信データ入力端子を示
し、この入力端子1には8ビットのデータが順次供給さ
れ、本例の回路ではこの8ビットのデータを1変調単位
として処理する。そして、この8ビットのデータを2ビ
ットずつに分割し、分割された2ビットのデータをそれ
ぞれ別の送信データ/位相データ変換回路2,3,4,
5に供給する。この送信データ/位相データ変換回路2
〜5では、供給される2ビットデータ〔X,Y〕の状態
により、位相データを発生させる。即ち、2ビットデー
タ〔X,Y〕の状態としては、次の表1に示す4状態が
考えられ、各変換回路2〜5でその4状態毎に別の位相
データΔφを発生させる。
【0037】
【表1】
【0038】ここでは、4個の送信データ/位相データ
変換回路2,3,4,5が出力する位相データをΔ
φ0 ,Δφ1 ,Δφ2 ,Δφ3 とする。
変換回路2,3,4,5が出力する位相データをΔ
φ0 ,Δφ1 ,Δφ2 ,Δφ3 とする。
【0039】また、図3において6は基準位相データ発
生回路を示し、この基準位相データ発生回路6は基準と
なる初期位相データφ0 を発生させ、この初期位相デー
タφ 0 を位相乗算器7とキャリア乗算器11に供給す
る。そして、送信データ/位相データ変換回路2が出力
する位相データΔφ0 を位相乗算器7に供給し、初期位
相データφ0 と位相データΔφ0 とを乗算して、位相デ
ータφ1 を得る。そして、この乗算により得た位相デー
タφ1 を位相乗算器8とキャリア乗算器12に供給す
る。
生回路を示し、この基準位相データ発生回路6は基準と
なる初期位相データφ0 を発生させ、この初期位相デー
タφ 0 を位相乗算器7とキャリア乗算器11に供給す
る。そして、送信データ/位相データ変換回路2が出力
する位相データΔφ0 を位相乗算器7に供給し、初期位
相データφ0 と位相データΔφ0 とを乗算して、位相デ
ータφ1 を得る。そして、この乗算により得た位相デー
タφ1 を位相乗算器8とキャリア乗算器12に供給す
る。
【0040】また、送信データ/位相データ変換回路3
が出力する位相データΔφ1 を位相乗算器8に供給し、
位相データφ1 と位相データΔφ1 とを乗算して、位相
データφ2 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ2 を位相乗算器9とキャリア乗算器13に供給す
る。
が出力する位相データΔφ1 を位相乗算器8に供給し、
位相データφ1 と位相データΔφ1 とを乗算して、位相
データφ2 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ2 を位相乗算器9とキャリア乗算器13に供給す
る。
【0041】また、送信データ/位相データ変換回路4
が出力する位相データΔφ2 を位相乗算器9に供給し、
位相データφ2 と位相データΔφ2 とを乗算して、位相
データφ3 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ3 を位相乗算器10とキャリア乗算器14に供給
する。
が出力する位相データΔφ2 を位相乗算器9に供給し、
位相データφ2 と位相データΔφ2 とを乗算して、位相
データφ3 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ3 を位相乗算器10とキャリア乗算器14に供給
する。
【0042】さらに、送信データ/位相データ変換回路
5が出力する位相データΔφ3 を位相乗算器10に供給
し、位相データφ3 と位相データΔφ3 とを乗算して、
位相データφ4 を得る。そして、この乗算により得た位
相データφ4 をキャリア乗算器15に供給する。
5が出力する位相データΔφ3 を位相乗算器10に供給
し、位相データφ3 と位相データΔφ3 とを乗算して、
位相データφ4 を得る。そして、この乗算により得た位
相データφ4 をキャリア乗算器15に供給する。
【0043】従って、初期位相データφ0 に、各乗算器
7,8,9,10で位相データΔφ 0 〜Δφ3 が順次位
相的に加算されて、位相データφ1 〜φ4 が形成され
る。
7,8,9,10で位相データΔφ 0 〜Δφ3 が順次位
相的に加算されて、位相データφ1 〜φ4 が形成され
る。
【0044】また、図3において16,17,18,1
9,20は、それぞれ第1,第2,第3,第4,第5の
キャリア入力端子を示し、それぞれの周波数が異なるキ
ャリア信号が供給される。この場合、入力端子16,1
7,18,19,20に供給されるキャリア信号の周波
数は、それぞれ一定の角周波数ωsだけ離れた周波数と
される。即ち、第1,第2,第3,第4,第5のキャリ
ア信号を、例えば図5のA,B,C,D,Eに示すよう
に変化させる。但し、実際には各キャリア信号は複素信
号である。
9,20は、それぞれ第1,第2,第3,第4,第5の
キャリア入力端子を示し、それぞれの周波数が異なるキ
ャリア信号が供給される。この場合、入力端子16,1
7,18,19,20に供給されるキャリア信号の周波
数は、それぞれ一定の角周波数ωsだけ離れた周波数と
される。即ち、第1,第2,第3,第4,第5のキャリ
ア信号を、例えば図5のA,B,C,D,Eに示すよう
に変化させる。但し、実際には各キャリア信号は複素信
号である。
【0045】そして、キャリア乗算器11で第1のキャ
リア入力端子16に得られるキャリアに(初期)位相デ
ータφ0 を乗算し、キャリア乗算器12で第2のキャリ
ア入力端子17に得られるキャリアに位相データφ1 を
乗算し、キャリア乗算器13で第3のキャリア入力端子
18に得られるキャリアに位相データφ2 を乗算し、キ
ャリア乗算器14で第4のキャリア入力端子19に得ら
れるキャリアに位相データφ3 を乗算し、キャリア乗算
器15で第5のキャリア入力端子20に得られるキャリ
アに位相データφ4 を乗算し、それぞれの乗算器でキャ
リア信号の位相を位相データで示される位相だけ進め
る。
リア入力端子16に得られるキャリアに(初期)位相デ
ータφ0 を乗算し、キャリア乗算器12で第2のキャリ
ア入力端子17に得られるキャリアに位相データφ1 を
乗算し、キャリア乗算器13で第3のキャリア入力端子
18に得られるキャリアに位相データφ2 を乗算し、キ
ャリア乗算器14で第4のキャリア入力端子19に得ら
れるキャリアに位相データφ3 を乗算し、キャリア乗算
器15で第5のキャリア入力端子20に得られるキャリ
アに位相データφ4 を乗算し、それぞれの乗算器でキャ
リア信号の位相を位相データで示される位相だけ進め
る。
【0046】そして、各キャリア乗算器11〜15の乗
算出力を、混合器21に供給し、この混合器21で混合
して送信信号出力端子22に供給する。
算出力を、混合器21に供給し、この混合器21で混合
して送信信号出力端子22に供給する。
【0047】そして、送信信号出力端子22に得られる
信号を、図1に示す各基地局内の各RF部で所定の送信
チャンネル(送信周波数)に周波数変換してアンテナに
供給することで、無線送信が行われる。
信号を、図1に示す各基地局内の各RF部で所定の送信
チャンネル(送信周波数)に周波数変換してアンテナに
供給することで、無線送信が行われる。
【0048】なお本例の場合には、フレーム構造化され
て送信する場合の、1フレーム内の各スロット期間を2
Tとすると、通信チャンネルではこの1スロット期間2
Tの中央部の期間Tで、図5のA,B,C,D,Eに示
す第1〜第5のキャリア信号ω1 〜ω5 を使用して変調
する。
て送信する場合の、1フレーム内の各スロット期間を2
Tとすると、通信チャンネルではこの1スロット期間2
Tの中央部の期間Tで、図5のA,B,C,D,Eに示
す第1〜第5のキャリア信号ω1 〜ω5 を使用して変調
する。
【0049】そして、同期チャンネルでは、1スロット
期間2Tの全区間で、図5のF,G,H,I,Jに示す
ように、第1〜第5のキャリア信号ω1 〜ω5 を使用し
て変調する。なお、ここでの期間Tは、T=2π/ω1
で定義される期間(即ち第1のキャリア信号ω1 の1周
期に相当する期間)である。
期間2Tの全区間で、図5のF,G,H,I,Jに示す
ように、第1〜第5のキャリア信号ω1 〜ω5 を使用し
て変調する。なお、ここでの期間Tは、T=2π/ω1
で定義される期間(即ち第1のキャリア信号ω1 の1周
期に相当する期間)である。
【0050】次に、このように送信された信号を受信す
る構成について、図4を参照して説明する。図4におい
て51は受信用のアンテナを示し、このアンテナ51で
受信した信号をアンプ52で増幅した後、周波数変換回
路53に供給し、受信キャリア入力端子54に得られる
受信キャリアで周波数変換してベースバンド信号に復調
する。ここまでは、RF部での処理である。
る構成について、図4を参照して説明する。図4におい
て51は受信用のアンテナを示し、このアンテナ51で
受信した信号をアンプ52で増幅した後、周波数変換回
路53に供給し、受信キャリア入力端子54に得られる
受信キャリアで周波数変換してベースバンド信号に復調
する。ここまでは、RF部での処理である。
【0051】そして、この周波数変換回路53で周波数
変換されたベースバンド信号を、5個のキャリア乗算器
55,56,57,58,59に供給する。各キャリア
乗算器55,56,57,58,59には、第1,第
2,第3,第4,第5のキャリア入力端子61,62,
63,64,65に得られるそれぞれ別の周波数のキャ
リア信号が供給され、それぞれのキャリア乗算器55〜
59で対応したキャリア信号の乗算が行われて復調され
る。
変換されたベースバンド信号を、5個のキャリア乗算器
55,56,57,58,59に供給する。各キャリア
乗算器55,56,57,58,59には、第1,第
2,第3,第4,第5のキャリア入力端子61,62,
63,64,65に得られるそれぞれ別の周波数のキャ
リア信号が供給され、それぞれのキャリア乗算器55〜
59で対応したキャリア信号の乗算が行われて復調され
る。
【0052】この場合、第1,第2,第3,第4,第5
のキャリア入力端子61,62,63,64,65に得
られるそれぞれのキャリア信号の周波数は、図3に示す
送信回路の端子16,17,18,19,20に得られ
るキャリア信号の周波数と同じ周波数とする。
のキャリア入力端子61,62,63,64,65に得
られるそれぞれのキャリア信号の周波数は、図3に示す
送信回路の端子16,17,18,19,20に得られ
るキャリア信号の周波数と同じ周波数とする。
【0053】そして、各キャリア乗算器55〜59で乗
算して得た復調信号を、それぞれスイッチ66,67,
68,69,70を介して積分回路72,73,74,
75,76に供給する。この場合、各スイッチ66〜7
0は、制御信号入力端子71に得られるスイッチ制御信
号に基づいて開閉が制御され、各スイッチ66〜70の
開閉が同時に制御される。
算して得た復調信号を、それぞれスイッチ66,67,
68,69,70を介して積分回路72,73,74,
75,76に供給する。この場合、各スイッチ66〜7
0は、制御信号入力端子71に得られるスイッチ制御信
号に基づいて開閉が制御され、各スイッチ66〜70の
開閉が同時に制御される。
【0054】この各スイッチ66〜70は、伝送される
信号の1変調単位毎にの開閉が制御される。即ち、1変
調単位の中央部の所定期間だけ各スイッチ66〜70を
閉状態とする。
信号の1変調単位毎にの開閉が制御される。即ち、1変
調単位の中央部の所定期間だけ各スイッチ66〜70を
閉状態とする。
【0055】従って、各変調単位の中央区間で各スイッ
チ66〜70が閉状態のときに、キャリア乗算器55〜
59側から供給される復調信号が各積分回路72〜76
で積分される。ここで本例の場合には、この積分された
信号が、積分期間(即ち1変調単位期間)の位相の変化
量を示す位相データとなる。ここでは、各積分回路7
2,73,74,75,76で検出された位相データ
を、それぞれφ0 ′,φ1′,φ2 ′,φ3 ′,φ4 ′
とする。
チ66〜70が閉状態のときに、キャリア乗算器55〜
59側から供給される復調信号が各積分回路72〜76
で積分される。ここで本例の場合には、この積分された
信号が、積分期間(即ち1変調単位期間)の位相の変化
量を示す位相データとなる。ここでは、各積分回路7
2,73,74,75,76で検出された位相データ
を、それぞれφ0 ′,φ1′,φ2 ′,φ3 ′,φ4 ′
とする。
【0056】そして、積分回路72が検出した位相デー
タφ0 ′と、積分回路73が検出した位相データφ1 ′
を、位相乗算器77に供給し、複素乗算を行って両位相
データの位相差による位相データΔφ0 ′を検出する。
また、積分回路73が検出した位相データφ1 ′と、積
分回路74が検出した位相データφ2 ′を、位相乗算器
78に供給し、複素乗算を行って両位相データの位相差
による位相データΔφ 1 ′を検出する。また、積分回路
74が検出した位相データφ2 ′と、積分回路75が検
出した位相データφ3 ′を、位相乗算器79に供給し、
複素乗算を行って両位相データの位相差による位相デー
タΔφ2 ′を検出する。さらに、積分回路75が検出し
た位相データφ3 ′と、積分回路76が検出した位相デ
ータφ4′を、位相乗算器80に供給し、複素乗算を行
って両位相データの位相差による位相データΔφ3 ′を
検出する。
タφ0 ′と、積分回路73が検出した位相データφ1 ′
を、位相乗算器77に供給し、複素乗算を行って両位相
データの位相差による位相データΔφ0 ′を検出する。
また、積分回路73が検出した位相データφ1 ′と、積
分回路74が検出した位相データφ2 ′を、位相乗算器
78に供給し、複素乗算を行って両位相データの位相差
による位相データΔφ 1 ′を検出する。また、積分回路
74が検出した位相データφ2 ′と、積分回路75が検
出した位相データφ3 ′を、位相乗算器79に供給し、
複素乗算を行って両位相データの位相差による位相デー
タΔφ2 ′を検出する。さらに、積分回路75が検出し
た位相データφ3 ′と、積分回路76が検出した位相デ
ータφ4′を、位相乗算器80に供給し、複素乗算を行
って両位相データの位相差による位相データΔφ3 ′を
検出する。
【0057】そして、各位相乗算器77,78,79,
80が検出した位相データΔφ0 ′,Δφ1 ′,Δ
φ2 ′,Δφ3 ′を、それぞれ別の位相データ/受信デ
ータ変換回路81,82,83,84に供給する。この
位相データ/受信データ変換回路81〜84では、送信
時の送信データ/位相データ変換回路2,3,4,5で
の変換処理とは逆の変換処理を行う。即ち、変換回路8
1〜84に供給される位相データが、上述した表1に示
す4位相(π/4,3π/4,−3π/4,−π/4)
の何れに最も近いか判別し、判別した位相値を、表1で
示される2ビット〔X,Y〕のデータに変換する。
80が検出した位相データΔφ0 ′,Δφ1 ′,Δ
φ2 ′,Δφ3 ′を、それぞれ別の位相データ/受信デ
ータ変換回路81,82,83,84に供給する。この
位相データ/受信データ変換回路81〜84では、送信
時の送信データ/位相データ変換回路2,3,4,5で
の変換処理とは逆の変換処理を行う。即ち、変換回路8
1〜84に供給される位相データが、上述した表1に示
す4位相(π/4,3π/4,−3π/4,−π/4)
の何れに最も近いか判別し、判別した位相値を、表1で
示される2ビット〔X,Y〕のデータに変換する。
【0058】そして、各変換回路81〜84で変換して
得た2ビットデータを合成して8ビットデータとし、こ
の8ビットデータを受信データ出力端子85から出力さ
せる。
得た2ビットデータを合成して8ビットデータとし、こ
の8ビットデータを受信データ出力端子85から出力さ
せる。
【0059】以上説明した送信処理と受信処理が行われ
ることで、送信側の端子1に得られるビットデータが無
線伝送されて、受信側の端子85に得られる。この場合
の伝送処理としては、複数のキャリアを使用して伝送さ
れるいわゆるマルチキャリア方式であるが、各キャリア
間の位相差でデータを伝送する処理である。従って、受
信側では各キャリアの位相を検出して、その位相差を検
出するだけで、伝送されるデータを検出することがで
き、従来のようにキャリアそのものにデータが変調され
ている場合のように、伝送されるクロックなどを再生す
る必要がなく、PLL回路などの複雑な同期回路を必要
としない簡単な構成で、送信処理や受信処理ができる。
ることで、送信側の端子1に得られるビットデータが無
線伝送されて、受信側の端子85に得られる。この場合
の伝送処理としては、複数のキャリアを使用して伝送さ
れるいわゆるマルチキャリア方式であるが、各キャリア
間の位相差でデータを伝送する処理である。従って、受
信側では各キャリアの位相を検出して、その位相差を検
出するだけで、伝送されるデータを検出することがで
き、従来のようにキャリアそのものにデータが変調され
ている場合のように、伝送されるクロックなどを再生す
る必要がなく、PLL回路などの複雑な同期回路を必要
としない簡単な構成で、送信処理や受信処理ができる。
【0060】なお、ここでは各キャリアを個別に生成さ
せてマルチキャリア信号への変調及びマルチキャリア信
号からの復調を行うようにしたが、高速フーリエ変換な
どの演算処理で同様なマルチキャリア信号への変調及び
マルチキャリア信号からの復調を行うことも可能であ
る。
せてマルチキャリア信号への変調及びマルチキャリア信
号からの復調を行うようにしたが、高速フーリエ変換な
どの演算処理で同様なマルチキャリア信号への変調及び
マルチキャリア信号からの復調を行うことも可能であ
る。
【0061】次に、このような通信方式にて通信が行わ
れる基地局と移動局との間での通信制御について説明す
る。ここでは、各移動局で通信する基地局を選択すると
共に、この選択した基地局と同期させるために必要な処
理について説明する。
れる基地局と移動局との間での通信制御について説明す
る。ここでは、各移動局で通信する基地局を選択すると
共に、この選択した基地局と同期させるために必要な処
理について説明する。
【0062】まず、図1の通信システム全体に示すよう
に、本例の場合には各基地局100,200,300‥
‥から送信される信号としては、例えば基地局100の
場合、シンク発生器101などの出力をマルチチャンネ
ルで変調して送信する同期チャンネルの信号と、送信デ
ータ入力端子106に得られる送信データをマルチチャ
ンネルで変調して送信する通信チャンネルの信号との少
なくとも2チャンネルの信号があるが、ここでは同期チ
ャンネルの送信構成について説明する。
に、本例の場合には各基地局100,200,300‥
‥から送信される信号としては、例えば基地局100の
場合、シンク発生器101などの出力をマルチチャンネ
ルで変調して送信する同期チャンネルの信号と、送信デ
ータ入力端子106に得られる送信データをマルチチャ
ンネルで変調して送信する通信チャンネルの信号との少
なくとも2チャンネルの信号があるが、ここでは同期チ
ャンネルの送信構成について説明する。
【0063】図6及び図7は同期チャンネルのチャンネ
ルの構成を示す図で、図6のA(図7のAも同じ)はフ
レーム構成を示し、本例の場合には1フレームが28T
期間(ここでのTは図5に示すキャリアの変調期間Tと
同じ)で構成され、この28T期間の1フレーム毎にA
群,B群,C群のいずれかの割当てがしてある。即ち、
図6のAに示すように、或る3フレーム期間Xでは、A
群,B群,C群の順番で配置され、次の3フレーム期間
Yでは、B群,C群,A群の順番で配置され、更に次の
3フレーム期間Zでは、C群,A群,B群の順番で配置
されている。そして、この3フレーム期間X,Y,Zが
繰り返される。
ルの構成を示す図で、図6のA(図7のAも同じ)はフ
レーム構成を示し、本例の場合には1フレームが28T
期間(ここでのTは図5に示すキャリアの変調期間Tと
同じ)で構成され、この28T期間の1フレーム毎にA
群,B群,C群のいずれかの割当てがしてある。即ち、
図6のAに示すように、或る3フレーム期間Xでは、A
群,B群,C群の順番で配置され、次の3フレーム期間
Yでは、B群,C群,A群の順番で配置され、更に次の
3フレーム期間Zでは、C群,A群,B群の順番で配置
されている。そして、この3フレーム期間X,Y,Zが
繰り返される。
【0064】そして、28T期間の各フレームは、図6
のB及び図7のBに示すように、14のサブフレームで
構成され、この14のそれぞれのサブフレームは、1T
期間の送信部とそれに続く1T期間の無送信部とで構成
される。即ち、例えばA群として割当てられたフレーム
の場合には、1フレームを構成する14のサブフレーム
は、各フレームの先頭から順にA0,A1,A2,A3
‥‥A13と2T期間ずつ14に分割され、2T期間の
各サブフレームの中央のT期間に、信号を送出する。
のB及び図7のBに示すように、14のサブフレームで
構成され、この14のそれぞれのサブフレームは、1T
期間の送信部とそれに続く1T期間の無送信部とで構成
される。即ち、例えばA群として割当てられたフレーム
の場合には、1フレームを構成する14のサブフレーム
は、各フレームの先頭から順にA0,A1,A2,A3
‥‥A13と2T期間ずつ14に分割され、2T期間の
各サブフレームの中央のT期間に、信号を送出する。
【0065】そして、この14のサブフレームの内、先
頭の1サブフレームA0は、A群を構成する13の基地
局A1〜A13の全てで送信を行う。そして、残りの1
3のサブフレームA1〜A13では、それぞれA群の同
じ番号の基地局A1〜A13から送信を行う。例えば図
7のDに示すように、A群の基地局A1では、先頭のサ
ブフレームA0と次のサブフレームA1で送信を行う。
また、A群の基地局A2では、図7のEに示すように、
先頭のサブフレームA0で送信した後、1サブフレーム
あけたサブフレームA2で送信を行う。さらに、A群の
基地局A13では、図7のFに示すように、先頭のサブ
フレームA0で送信した後、このフレームの最後のサブ
フレームA13で送信を行う。
頭の1サブフレームA0は、A群を構成する13の基地
局A1〜A13の全てで送信を行う。そして、残りの1
3のサブフレームA1〜A13では、それぞれA群の同
じ番号の基地局A1〜A13から送信を行う。例えば図
7のDに示すように、A群の基地局A1では、先頭のサ
ブフレームA0と次のサブフレームA1で送信を行う。
また、A群の基地局A2では、図7のEに示すように、
先頭のサブフレームA0で送信した後、1サブフレーム
あけたサブフレームA2で送信を行う。さらに、A群の
基地局A13では、図7のFに示すように、先頭のサブ
フレームA0で送信した後、このフレームの最後のサブ
フレームA13で送信を行う。
【0066】そして、B群として割当てられたフレーム
の場合にも、図7のBに示すように、先頭の1サブフレ
ームB0で、B群を構成する13の基地局B1〜B13
の全てで送信を行うと共に、残りの13のサブフレーム
B1〜B13では、各基地局B1〜B13に割当てられ
た番号に従って1サブフレームだけ送信を行う。
の場合にも、図7のBに示すように、先頭の1サブフレ
ームB0で、B群を構成する13の基地局B1〜B13
の全てで送信を行うと共に、残りの13のサブフレーム
B1〜B13では、各基地局B1〜B13に割当てられ
た番号に従って1サブフレームだけ送信を行う。
【0067】さらに、C群として割当てられたフレーム
の場合にも、図7のBに示すように、先頭の1サブフレ
ームC0で、C群を構成する13の基地局C1〜C13
の全てで送信を行うと共に、残りの13のサブフレーム
C1〜C13では、各基地局C1〜C13に割当てられ
た番号に従って1サブフレームだけ送信を行う。
の場合にも、図7のBに示すように、先頭の1サブフレ
ームC0で、C群を構成する13の基地局C1〜C13
の全てで送信を行うと共に、残りの13のサブフレーム
C1〜C13では、各基地局C1〜C13に割当てられ
た番号に従って1サブフレームだけ送信を行う。
【0068】なお、同期チャンネルで各サブフレーム期
間に送信するデータとしては、例えば各フレームの先頭
のサブフレームA0,B0,C0で、どの群のフレーム
であるかを示すデータを付与して送信する。そして、各
フレームの残りのサブフレームは、各群で全て同じデー
タを付与して送信する。例えば図6のB或いは図7のB
に示すように、A群に割当てられたフレーム期間では、
1フレームの先頭のサブフレームA0で、A群のフレー
ムであることを示すデータが付与された同期信号S1を
送信し、残りのサブフレームA1〜A13で、この信号
S1とは異なる同期信号S2を送信する。そして、B群
に割当てられたフレーム期間では、1フレームの先頭の
サブフレームB0で、B群のフレームであることを示す
データが付与された同期信号S3を送信し、残りのサブ
フレームB1〜B13で、この信号S3とは異なる同期
信号S4を送信する。さらに、C群に割当てられたフレ
ーム期間では、1フレームの先頭のサブフレームC0
で、C群のフレームであることを示すデータが付与され
た同期信号S5を送信し、残りのサブフレームC1〜C
13で、この信号S5とは異なる同期信号S6を送信す
る。
間に送信するデータとしては、例えば各フレームの先頭
のサブフレームA0,B0,C0で、どの群のフレーム
であるかを示すデータを付与して送信する。そして、各
フレームの残りのサブフレームは、各群で全て同じデー
タを付与して送信する。例えば図6のB或いは図7のB
に示すように、A群に割当てられたフレーム期間では、
1フレームの先頭のサブフレームA0で、A群のフレー
ムであることを示すデータが付与された同期信号S1を
送信し、残りのサブフレームA1〜A13で、この信号
S1とは異なる同期信号S2を送信する。そして、B群
に割当てられたフレーム期間では、1フレームの先頭の
サブフレームB0で、B群のフレームであることを示す
データが付与された同期信号S3を送信し、残りのサブ
フレームB1〜B13で、この信号S3とは異なる同期
信号S4を送信する。さらに、C群に割当てられたフレ
ーム期間では、1フレームの先頭のサブフレームC0
で、C群のフレームであることを示すデータが付与され
た同期信号S5を送信し、残りのサブフレームC1〜C
13で、この信号S5とは異なる同期信号S6を送信す
る。
【0069】次に、このように基地局から送信される同
期チャンネルの信号を移動局で受信する場合について説
明すると、各移動局では、図6のC及び図7のGに示す
ように、各サブフレームの中央の期間Tだけ相関器40
3で受信信号との相関を検出するように、処理を行うウ
ィンドウを設定する。従って、移動局で受信するフレー
ム期間では、図6のDに示すように、期間Tずつの受信
r1,r2,r3‥‥R14と、各受信時の間で期間T
ずつの受信待機とを行う。また、相関器403では、上
述した同期信号S1〜S6の相関検出処理を行う。但
し、各移動局に設定された群の基地局から送信される同
期信号の相関検出処理を優先的に行い、この相関検出結
果が良好でない場合にだけ、他の群の基地局から送信さ
れる同期信号の相関検出処理を行う。
期チャンネルの信号を移動局で受信する場合について説
明すると、各移動局では、図6のC及び図7のGに示す
ように、各サブフレームの中央の期間Tだけ相関器40
3で受信信号との相関を検出するように、処理を行うウ
ィンドウを設定する。従って、移動局で受信するフレー
ム期間では、図6のDに示すように、期間Tずつの受信
r1,r2,r3‥‥R14と、各受信時の間で期間T
ずつの受信待機とを行う。また、相関器403では、上
述した同期信号S1〜S6の相関検出処理を行う。但
し、各移動局に設定された群の基地局から送信される同
期信号の相関検出処理を優先的に行い、この相関検出結
果が良好でない場合にだけ、他の群の基地局から送信さ
れる同期信号の相関検出処理を行う。
【0070】そして、各移動局での送受信処理で使用さ
れるフレーム構成としては、図6のEに示すように、1
フレーム期間の受信Rと、1フレーム期間のアイドル期
間I(送信も受信も行わない期間,但し他のチャンネル
などをサーチするために受信する場合はある)と、1フ
レーム期間の送信Tとを繰り返し行う。この場合、送信
側でのフレーム構造が、図6のAに示すように9フレー
ム周期であり、3フレーム毎の受信Rを行えば、どのフ
レームに同期した受信を行っても、A群の基地局から送
信されるフレームと、B群の基地局から送信されるフレ
ームと、C群の基地局から送信されるフレームとが順次
受信され(最初に受信するフレームがA群とは限らな
い)、全ての群の基地局から送信される同期チャンネル
の受信が可能になる。
れるフレーム構成としては、図6のEに示すように、1
フレーム期間の受信Rと、1フレーム期間のアイドル期
間I(送信も受信も行わない期間,但し他のチャンネル
などをサーチするために受信する場合はある)と、1フ
レーム期間の送信Tとを繰り返し行う。この場合、送信
側でのフレーム構造が、図6のAに示すように9フレー
ム周期であり、3フレーム毎の受信Rを行えば、どのフ
レームに同期した受信を行っても、A群の基地局から送
信されるフレームと、B群の基地局から送信されるフレ
ームと、C群の基地局から送信されるフレームとが順次
受信され(最初に受信するフレームがA群とは限らな
い)、全ての群の基地局から送信される同期チャンネル
の受信が可能になる。
【0071】そして本例においては、移動局でこのよう
なタイミングでの受信を行い、このタイミングでの受信
信号に基づいて、図1に示すフレームシンク検出器40
4,スロットシンク検出器405及び受信レベル検出器
406で検出処理を行うことで、基地局からの送信信号
に同期させることができると共に、最も良好に通信がで
きる基地局の選択ができる。
なタイミングでの受信を行い、このタイミングでの受信
信号に基づいて、図1に示すフレームシンク検出器40
4,スロットシンク検出器405及び受信レベル検出器
406で検出処理を行うことで、基地局からの送信信号
に同期させることができると共に、最も良好に通信がで
きる基地局の選択ができる。
【0072】即ち、例えば図1に示す移動局400がA
群の受信を優先的に行うように設定されている場合に
は、相関器403ではA群の基地局から送信される同期
信号S1の相関検出処理を最初に行う。このときには、
上述したフレーム構造でのT周期毎の受信ではなく、連
続的な受信を行い、フレームシンク検出器404で、相
関値が所定レベル以上あると共に相関値の位相がほぼ0
となるタイミングを検出させる。この位相が0となるタ
イミングに設定することは、例えば図5のAに示すキャ
リアω1 を、この図5のFに示す波形の中央の期間Tの
信号位相で正確に捕捉できるように、相関器のウィンド
ウを設定することである。即ち、相関器のウィンドウの
位相がずれていると、キャリアω1 の波形がずれたもの
になり、位相が0にはならない。そして、相関器のウィ
ンドウの位相が、送信信号の位相と一致すると、相関値
の位相が0になり、同期信号S1を正確に捕捉したこと
になる。
群の受信を優先的に行うように設定されている場合に
は、相関器403ではA群の基地局から送信される同期
信号S1の相関検出処理を最初に行う。このときには、
上述したフレーム構造でのT周期毎の受信ではなく、連
続的な受信を行い、フレームシンク検出器404で、相
関値が所定レベル以上あると共に相関値の位相がほぼ0
となるタイミングを検出させる。この位相が0となるタ
イミングに設定することは、例えば図5のAに示すキャ
リアω1 を、この図5のFに示す波形の中央の期間Tの
信号位相で正確に捕捉できるように、相関器のウィンド
ウを設定することである。即ち、相関器のウィンドウの
位相がずれていると、キャリアω1 の波形がずれたもの
になり、位相が0にはならない。そして、相関器のウィ
ンドウの位相が、送信信号の位相と一致すると、相関値
の位相が0になり、同期信号S1を正確に捕捉したこと
になる。
【0073】そして、この検出したタイミング、即ちほ
ぼ完全に相関がとれたタイミングで、A群の基地局から
同期信号が送信されるフレームの先頭のサブフレームA
0を受信したと判断し、このタイミングを基準として、
相関器403のウィンドウが各サブフレームの中央部と
なるようにして、図7のGに示す相関器403のウィン
ドウの設定を行う。
ぼ完全に相関がとれたタイミングで、A群の基地局から
同期信号が送信されるフレームの先頭のサブフレームA
0を受信したと判断し、このタイミングを基準として、
相関器403のウィンドウが各サブフレームの中央部と
なるようにして、図7のGに示す相関器403のウィン
ドウの設定を行う。
【0074】そして、このようにウィンドウを設定した
状態で先頭のサブフレームA0から後のサブフレームA
1〜A13を受信するタイミングでは、相関器403
で、同期信号S2の相関を検出する処理を行い、このと
きの相関値の位相がほぼ0か否かをスロットシンク検出
器405で判断させ、このサブフレームA1〜A13を
受信する場合に、相関値の位相がほぼ0となるタイミン
グで、相関器403のウィンドウを設定させ、サブフレ
ームA1〜A13での受信時にも、正確な相関器のウィ
ンドウを設定させる。
状態で先頭のサブフレームA0から後のサブフレームA
1〜A13を受信するタイミングでは、相関器403
で、同期信号S2の相関を検出する処理を行い、このと
きの相関値の位相がほぼ0か否かをスロットシンク検出
器405で判断させ、このサブフレームA1〜A13を
受信する場合に、相関値の位相がほぼ0となるタイミン
グで、相関器403のウィンドウを設定させ、サブフレ
ームA1〜A13での受信時にも、正確な相関器のウィ
ンドウを設定させる。
【0075】そして、このウィンドウの設定を維持させ
た状態で、サブフレームA1〜A13の受信レベルを受
信レベル検出器406で判断させ、最も受信レベルが高
いサブフレームがいずれであるか判断させる。そして、
最も受信レベルが高いと判断したサブフレームの位置を
判断して、このサブフレームに同期信号S2の送信を行
う基地局の番号を最適基地局選択器407で判断し、こ
の基地局からの信号を受信する通信チャンネルを設定す
るようにRF部402の制御を行うと共に、この設定さ
れた通信チャンネル内の対応したサブフレームの受信を
行うようにデフレーマ408の制御を行う。
た状態で、サブフレームA1〜A13の受信レベルを受
信レベル検出器406で判断させ、最も受信レベルが高
いサブフレームがいずれであるか判断させる。そして、
最も受信レベルが高いと判断したサブフレームの位置を
判断して、このサブフレームに同期信号S2の送信を行
う基地局の番号を最適基地局選択器407で判断し、こ
の基地局からの信号を受信する通信チャンネルを設定す
るようにRF部402の制御を行うと共に、この設定さ
れた通信チャンネル内の対応したサブフレームの受信を
行うようにデフレーマ408の制御を行う。
【0076】例えば、サブフレームA1〜A13の受信
レベルの中で、サブフレームA1の受信レベルが最も高
いときには、このサブフレームA1で同期信号S2を送
信する基地局A1が最適基地局であると判断し、この基
地局A1と通信させる制御を行う。
レベルの中で、サブフレームA1の受信レベルが最も高
いときには、このサブフレームA1で同期信号S2を送
信する基地局A1が最適基地局であると判断し、この基
地局A1と通信させる制御を行う。
【0077】そして、この最適基地局の選択が行われ
て、その基地局と通信チャンネルで通信を行う際には、
この最適基地局から送信される同期信号S2の受信タイ
ミングで設定した相関器403のウィンドウに同期した
受信処理を、デフレーマ409で実行させる。即ち、同
期信号S2の受信タイミングで設定した相関器403の
ウィンドウに同期したタイミングで、所定のサブフレー
ムの受信データを抽出するように、デフレーマ409で
受信処理させる。
て、その基地局と通信チャンネルで通信を行う際には、
この最適基地局から送信される同期信号S2の受信タイ
ミングで設定した相関器403のウィンドウに同期した
受信処理を、デフレーマ409で実行させる。即ち、同
期信号S2の受信タイミングで設定した相関器403の
ウィンドウに同期したタイミングで、所定のサブフレー
ムの受信データを抽出するように、デフレーマ409で
受信処理させる。
【0078】そして、この通信チャンネルで通信を行う
ときには、図6のEに示すように、1フレーム期間の受
信Rと、1フレーム期間のアイドル期間Iと、1フレー
ム期間の送信Tとを繰り返し行し設定し、受信Rのフレ
ームでの受信と送信Tのフレームでの送信とを繰り返し
行い、双方向での通信を行うと共に、3フレーム周期の
アイドル期間Iで同期チャンネルを受信して、より良好
に受信できる基地局があるか否か判断する。
ときには、図6のEに示すように、1フレーム期間の受
信Rと、1フレーム期間のアイドル期間Iと、1フレー
ム期間の送信Tとを繰り返し行し設定し、受信Rのフレ
ームでの受信と送信Tのフレームでの送信とを繰り返し
行い、双方向での通信を行うと共に、3フレーム周期の
アイドル期間Iで同期チャンネルを受信して、より良好
に受信できる基地局があるか否か判断する。
【0079】ここで、本例の場合には、同期チャンネル
のフレーム構成として、図6のAに示すように、A群,
B群,C群のフレーム配列が、X,Y,Zで示すように
順次変化するようにしてあるので、3フレーム周期のア
イドル期間Iで同期チャンネルを受信するだけで、全て
の群の基地局からの同期信号を順番に受信できる。
のフレーム構成として、図6のAに示すように、A群,
B群,C群のフレーム配列が、X,Y,Zで示すように
順次変化するようにしてあるので、3フレーム周期のア
イドル期間Iで同期チャンネルを受信するだけで、全て
の群の基地局からの同期信号を順番に受信できる。
【0080】そして、現在通信中の基地局よりも良好に
受信できる基地局がある場合には(但し移動局が所属す
る群の基地局が優先する)、その基地局との通信に切換
える基地局の切換え処理を実行させる。
受信できる基地局がある場合には(但し移動局が所属す
る群の基地局が優先する)、その基地局との通信に切換
える基地局の切換え処理を実行させる。
【0081】なお、同じ群の基地局の同期信号を良好に
受信できる場合でも、その基地局の通信チャンネルに空
きがない場合などには、他の群の基地局と接続させる場
合もある。
受信できる場合でも、その基地局の通信チャンネルに空
きがない場合などには、他の群の基地局と接続させる場
合もある。
【0082】このようにして通信が行われる本例のシス
テムによると、移動局では各基地局で共通の同期チャン
ネルを受信するだけで、最適な基地局の選択ができる。
即ち、各基地局で同期チャンネルを共通としてあり、そ
の中のサブフレームを各基地局で順番に使用するように
したので、良好に受信できる同期信号の受信タイミング
で、どの基地局からの信号を良好に受信できるか判断で
きる。従って、各移動局で基地局の選択を行う際には、
この同期チャンネルを受信するだけで良く、基地局毎に
同期チャンネルが異なる場合のように、接続できる基地
局を選択するために複数のチャンネルを切換えてスキャ
ンする必要がなく、移動局での基地局のスキャンが、チ
ャンネル切換などをすることなく簡単かつ高速に実行で
きるようになる。
テムによると、移動局では各基地局で共通の同期チャン
ネルを受信するだけで、最適な基地局の選択ができる。
即ち、各基地局で同期チャンネルを共通としてあり、そ
の中のサブフレームを各基地局で順番に使用するように
したので、良好に受信できる同期信号の受信タイミング
で、どの基地局からの信号を良好に受信できるか判断で
きる。従って、各移動局で基地局の選択を行う際には、
この同期チャンネルを受信するだけで良く、基地局毎に
同期チャンネルが異なる場合のように、接続できる基地
局を選択するために複数のチャンネルを切換えてスキャ
ンする必要がなく、移動局での基地局のスキャンが、チ
ャンネル切換などをすることなく簡単かつ高速に実行で
きるようになる。
【0083】特に本例においては、1つの同期チャンネ
ルで伝送される信号の受信で、基地局の選択処理と同期
タイミングの検出との2つの処理が同時にできるので、
チャンネルの使用効率が高いと共に、移動局での通信制
御がこの1チャンネルの受信で簡単にできる。なお、本
例の場合には選択した基地局から送信される同期信号を
正確に受信できるように、相関器403でのウィンドウ
の設定を行うが、このウィンドウの調整量(即ち基準と
なるウィンドウ位置からどれだけずらしたか)により、
その選択した基地局から移動局までの大まかな距離を検
出することもできる。
ルで伝送される信号の受信で、基地局の選択処理と同期
タイミングの検出との2つの処理が同時にできるので、
チャンネルの使用効率が高いと共に、移動局での通信制
御がこの1チャンネルの受信で簡単にできる。なお、本
例の場合には選択した基地局から送信される同期信号を
正確に受信できるように、相関器403でのウィンドウ
の設定を行うが、このウィンドウの調整量(即ち基準と
なるウィンドウ位置からどれだけずらしたか)により、
その選択した基地局から移動局までの大まかな距離を検
出することもできる。
【0084】また、本例のようにマルチチャンネル方式
で通信を行う場合には、1チャンネルを構成する周波数
帯域幅が広く、各基地局がそれぞれ別の同期チャンネル
を持つと、それだけ通信チャンネルで使用できる周波数
帯域が狭くなり、周波数使用効率上好ましくないが、本
例の場合には各基地局が共通の1チャンネルを同期チャ
ンネルとして持つだけで良く、従ってそれだけ通信チャ
ンネルに使用できる周波数帯域を広くすることができ、
従来のマルチチャンネル方式に比べて、通信チャンネル
数を多く設定することができる。
で通信を行う場合には、1チャンネルを構成する周波数
帯域幅が広く、各基地局がそれぞれ別の同期チャンネル
を持つと、それだけ通信チャンネルで使用できる周波数
帯域が狭くなり、周波数使用効率上好ましくないが、本
例の場合には各基地局が共通の1チャンネルを同期チャ
ンネルとして持つだけで良く、従ってそれだけ通信チャ
ンネルに使用できる周波数帯域を広くすることができ、
従来のマルチチャンネル方式に比べて、通信チャンネル
数を多く設定することができる。
【0085】なお、本例の場合には、図7のD,E,F
に示すように、各フレームの先頭部のサブフレームで、
そのフレームが属する群の全ての基地局から同時に同じ
信号(同期信号S1など)を送信するため、各移動局で
は各基地局から送信される信号が同時に受信されること
になる。このような場合、従来から知られたキャリアを
直接的な搬送波とする一般的な通信方式の場合には、キ
ャリアそのものが乱れて受信される可能性が高く、伝送
されるデータを正確に復調するのは非常に困難である
が、本例の通信システムの場合には、同時に送信される
複数のキャリア間の位相差でデータを送信するので、各
移動局側ではキャリア間の位相差を検出するだけでデー
タの復調ができるため、各基地局から同時に送信される
信号を受信しても、若干の位相差が生じることはある
が、ほぼ正確に伝送されるデータを復調して得ることが
できる。
に示すように、各フレームの先頭部のサブフレームで、
そのフレームが属する群の全ての基地局から同時に同じ
信号(同期信号S1など)を送信するため、各移動局で
は各基地局から送信される信号が同時に受信されること
になる。このような場合、従来から知られたキャリアを
直接的な搬送波とする一般的な通信方式の場合には、キ
ャリアそのものが乱れて受信される可能性が高く、伝送
されるデータを正確に復調するのは非常に困難である
が、本例の通信システムの場合には、同時に送信される
複数のキャリア間の位相差でデータを送信するので、各
移動局側ではキャリア間の位相差を検出するだけでデー
タの復調ができるため、各基地局から同時に送信される
信号を受信しても、若干の位相差が生じることはある
が、ほぼ正確に伝送されるデータを復調して得ることが
できる。
【0086】また本例の場合には、それぞれの基地局を
所定数(上述実施例では13局)毎に群分けし、この各
群の基地局が均等に分散するように配置すると共に、移
動局側でも群分けして、所属する群の基地局から優先的
に通信を行う基地局を行うようにしたので、通信が行わ
れる基地局が特定の基地局に集中するのを防止すること
ができる。
所定数(上述実施例では13局)毎に群分けし、この各
群の基地局が均等に分散するように配置すると共に、移
動局側でも群分けして、所属する群の基地局から優先的
に通信を行う基地局を行うようにしたので、通信が行わ
れる基地局が特定の基地局に集中するのを防止すること
ができる。
【0087】そして、各群の同期信号が送信される順番
が順次変化するようにしたので、このように群分けした
場合の各群の基地局のスキャンが、効率良くできる。即
ち、同期チャンネルのフレーム構成として、図6のAに
示すように、A群,B群,C群のフレーム配列が、X,
Y,Zで示すように順次変化するようにしてあるので、
3フレーム周期のアイドル期間I(図6のE参照)で同
期チャンネルを受信するだけで、全ての群の基地局から
の同期信号を順番に受信でき、効率の良いスキャンがで
きる。
が順次変化するようにしたので、このように群分けした
場合の各群の基地局のスキャンが、効率良くできる。即
ち、同期チャンネルのフレーム構成として、図6のAに
示すように、A群,B群,C群のフレーム配列が、X,
Y,Zで示すように順次変化するようにしてあるので、
3フレーム周期のアイドル期間I(図6のE参照)で同
期チャンネルを受信するだけで、全ての群の基地局から
の同期信号を順番に受信でき、効率の良いスキャンがで
きる。
【0088】ここで、上述実施例で説明したように相関
器で検出した相関値に基づいて、同期タイミングの検出
と受信レベルの測定とができることを、数式を用いて説
明する。まず、図3の構成の送信回路で得られる送信信
号の各キャリアに乗算する位相データをφn (n=1〜
5)とすると、出力端子22に得られる送信信号は、
〔数1〕式で示される。
器で検出した相関値に基づいて、同期タイミングの検出
と受信レベルの測定とができることを、数式を用いて説
明する。まず、図3の構成の送信回路で得られる送信信
号の各キャリアに乗算する位相データをφn (n=1〜
5)とすると、出力端子22に得られる送信信号は、
〔数1〕式で示される。
【0089】
【数1】
【0090】また、ωn は〔数2〕式で示される。
【0091】
【数2】
【0092】この値は、受信されるとき伝搬路での減衰
によりA倍される。これに対し、相関器の持つ比較値は
〔数3〕式で示される。
によりA倍される。これに対し、相関器の持つ比較値は
〔数3〕式で示される。
【0093】
【数3】
【0094】そして、受信した信号が希望時間よりδだ
け遅れて来たときの相関値は〔数4〕式で示される。
け遅れて来たときの相関値は〔数4〕式で示される。
【0095】
【数4】
【0096】ここで、次式〔数5〕は、直交する2軸
I,Qで示される平面において、図8に示す動きをす
る。
I,Qで示される平面において、図8に示す動きをす
る。
【0097】
【数5】
【0098】この図8において、次式〔数6〕で示され
る範囲で、Arg(E)よりδが1つに定まる。
る範囲で、Arg(E)よりδが1つに定まる。
【0099】
【数6】
【0100】このことより同期タイミングのずれが判
る。そして、〔数6〕式の範囲においてδが定まると、
F(δ)の大きさは1つに決まるので、伝搬路での減衰
による値Aが次式〔数7〕で求まる。
る。そして、〔数6〕式の範囲においてδが定まると、
F(δ)の大きさは1つに決まるので、伝搬路での減衰
による値Aが次式〔数7〕で求まる。
【0101】
【数7】
【0102】この値Aが受信電界強度になる。またδ=
0ならば、次式〔数8〕となる。
0ならば、次式〔数8〕となる。
【0103】
【数8】
【0104】従って、δがある範囲内であれば、相関値
より同期タイミングの位置と受信電界強度が特定でき
る。
より同期タイミングの位置と受信電界強度が特定でき
る。
【0105】
【発明の効果】本発明によると、複数の基地局から同期
して、共通の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局
に割当てられたタイミングで既知信号を送信すること
で、各移動局でこの特定伝送チャンネルを受信するだけ
で、複数の基地局からの既知信号を受信できるようにな
る。
して、共通の特定伝送チャンネルにより、それぞれの局
に割当てられたタイミングで既知信号を送信すること
で、各移動局でこの特定伝送チャンネルを受信するだけ
で、複数の基地局からの既知信号を受信できるようにな
る。
【0106】また、この場合に特定伝送チャンネルとは
別の伝送チャンネルで基地局と移動局との間の通信を行
うことで、この特定伝送チャンネルでは、基地局から同
期信号などの制御に必要な信号だけを送信すれば良く、
特定伝送チャンネルを使用した各種同期信号などの制御
データの送信が、基地局と移動局との間の通信に邪魔さ
れることなく良好にできる。
別の伝送チャンネルで基地局と移動局との間の通信を行
うことで、この特定伝送チャンネルでは、基地局から同
期信号などの制御に必要な信号だけを送信すれば良く、
特定伝送チャンネルを使用した各種同期信号などの制御
データの送信が、基地局と移動局との間の通信に邪魔さ
れることなく良好にできる。
【0107】また、移動局で特定伝送チャンネルで伝送
される既知信号の受信レベルを検出して、通信できる基
地局の判断を行うことで、移動局で通信できる基地局を
選択する処理が、チャンネル切換をすることなく簡単か
つ正確にできるようになる。
される既知信号の受信レベルを検出して、通信できる基
地局の判断を行うことで、移動局で通信できる基地局を
選択する処理が、チャンネル切換をすることなく簡単か
つ正確にできるようになる。
【0108】また、移動局で特定伝送チャンネルで伝送
される既知信号の受信タイミングを検出して、基地局と
の通信タイミングを判断することで、移動局で基地局と
の通信を開始する場合のタイミング制御が簡単にできる
ようになる。
される既知信号の受信タイミングを検出して、基地局と
の通信タイミングを判断することで、移動局で基地局と
の通信を開始する場合のタイミング制御が簡単にできる
ようになる。
【0109】また、マルチキャリア方式の通信方式とし
て、それぞれのキャリア間の位相差によりデータを送信
するようにしたことで、各基地局からの特定伝送チャン
ネルでの送信を同じタイミングで同時に行うことが可能
になり、効率の良いチャンネル使用ができるようにな
る。
て、それぞれのキャリア間の位相差によりデータを送信
するようにしたことで、各基地局からの特定伝送チャン
ネルでの送信を同じタイミングで同時に行うことが可能
になり、効率の良いチャンネル使用ができるようにな
る。
【0110】さらに、複数の基地局を複数群に分け、特
定伝送チャンネルで送信を行うタイミングの割当てを、
各群単位で周期的に変化させるようにしたことで、移動
局での特定伝送チャンネルを使用した基地局のスキャン
が、群単位で効率良くできるようになる。
定伝送チャンネルで送信を行うタイミングの割当てを、
各群単位で周期的に変化させるようにしたことで、移動
局での特定伝送チャンネルを使用した基地局のスキャン
が、群単位で効率良くできるようになる。
【0111】また本発明によると、複数の基地局を複数
群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群を決
め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行うよ
うにしたことで、各移動局と基地局との通信が、群毎に
分散するようになり、特定の基地局への通信の集中を防
止することができる。
群に分け、移動局として、各移動局毎に所属する群を決
め、この所属する群の基地局との通信を優先的に行うよ
うにしたことで、各移動局と基地局との通信が、群毎に
分散するようになり、特定の基地局への通信の集中を防
止することができる。
【図1】本発明の一実施例の通信システム構成を示す構
成図である。
成図である。
【図2】一実施例のセル配置を示す構成図である。
【図3】一実施例の送信処理を示す構成図である。
【図4】一実施例の受信処理を示す構成図である。
【図5】一実施例による通信用スロットと同期用スロッ
トのキャリアを示す波形図である。
トのキャリアを示す波形図である。
【図6】一実施例の同期チャンネルのフレーム構成を示
す構成図である。
す構成図である。
【図7】一実施例の同期チャンネルの送信状態を示す構
成図である。
成図である。
【図8】一実施例の説明に供するIQ平面を示す説明図
である。
である。
1 送信データ入力端子 2,3,4,5 送信データ/位相データ変換回路 6 基準位相データ発生回路 7,8,9,10 位相乗算器 11,12,13,14,15 キャリア乗算器 16 第1のキャリア入力端子 17 第2のキャリア入力端子 18 第3のキャリア入力端子 19 第4のキャリア入力端子 20 第5のキャリア入力端子 21 混合器 22 送信信号出力端子 53 周波数変換回路 54 受信キャリア入力端子 55,56,57,58,59 キャリア乗算器 61 第1のキャリア入力端子 62 第2のキャリア入力端子 63 第3のキャリア入力端子 64 第4のキャリア入力端子 65 第5のキャリア入力端子 66,67,68,69,70 スイッチ 71 制御信号入力端子 72,73,74,75,76 積分回路 77,78,79,80 位相乗算器 81,82,83,84 位相データ/受信データ変換
回路 85 受信データ出力端子 100,200,300 基地局 101,201,301 シンク発生器 102,107,202,207,302,307 マ
ルチキャリア変調器 103,108,203,208,303,308 フ
レーマ 400 移動局 403 相関器 404 フレームシンク検出器 405 スロットシンク検出器 406 受信レベル検出器 407 フレーム同期回路及び最適基地局選択器 408 デフレーマ 409 マルチキャリア復調器 410 受信データ出力端子
回路 85 受信データ出力端子 100,200,300 基地局 101,201,301 シンク発生器 102,107,202,207,302,307 マ
ルチキャリア変調器 103,108,203,208,303,308 フ
レーマ 400 移動局 403 相関器 404 フレームシンク検出器 405 スロットシンク検出器 406 受信レベル検出器 407 フレーム同期回路及び最適基地局選択器 408 デフレーマ 409 マルチキャリア復調器 410 受信データ出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/22 H04Q 7/04 A 7/24 7/26 7/30
Claims (7)
- 【請求項1】 1伝送チャンネルで、それぞれ周波数が
異なる複数のキャリアを同時送信するマルチキャリア方
式の通信方式で通信を行う基地局を複数設け、 該複数の基地局の中の任意の基地局と通信を行う移動局
を有する通信システムにおいて、 上記複数の基地局から同期して、共通の特定伝送チャン
ネルにより、それぞれの局に割当てられたタイミングで
既知信号を送信するようにした通信システム。 - 【請求項2】 上記特定伝送チャンネルとは別の伝送チ
ャンネルで、基地局と移動局との間の通信を行うように
した請求項1記載の通信システム。 - 【請求項3】 上記移動局で、既知信号の受信レベルを
検出して、通信できる基地局の判断を行うようにした請
求項1又は2記載の通信システム。 - 【請求項4】 上記移動局で、既知信号の受信タイミン
グを検出して、基地局との通信タイミングを判断するよ
うにした請求項1又は2記載の通信システム。 - 【請求項5】 上記マルチキャリア方式の通信方式とし
て、上記それぞれのキャリア間の位相差によりデータを
送信するようにした請求項1〜4のいずれか1項記載の
通信システム。 - 【請求項6】 上記複数の基地局を複数群に分け、上記
特定伝送チャンネルで送信を行うタイミングの割当て
を、各群単位で周期的に変化させるようにした請求項1
〜5のいずれか1項記載の通信システム。 - 【請求項7】 複数の基地局を所定状態で配置し、 該複数の基地局の中の任意の基地局と通信を行う移動局
を有する通信システムにおいて、 上記複数の基地局を複数群に分け、 上記移動局として、各移動局毎に所属する群を決め、こ
の所属する群の基地局との通信を優先的に行い、 所属する群の基地局との通信ができないとき、他の群の
基地局との通信を行うようにした通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042025A JPH08242482A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042025A JPH08242482A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242482A true JPH08242482A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12624637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7042025A Pending JPH08242482A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08242482A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-03-01 JP JP7042025A patent/JPH08242482A/ja active Pending
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