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JPH08247317A - 降雨ノズルユニット及び可変降雨装置 - Google Patents

降雨ノズルユニット及び可変降雨装置

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Publication number
JPH08247317A
JPH08247317A JP7944795A JP7944795A JPH08247317A JP H08247317 A JPH08247317 A JP H08247317A JP 7944795 A JP7944795 A JP 7944795A JP 7944795 A JP7944795 A JP 7944795A JP H08247317 A JPH08247317 A JP H08247317A
Authority
JP
Japan
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nozzle
rainfall
piston
water
valve
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Application number
JP7944795A
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English (en)
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JP2704506B2 (ja
Inventor
Hiroshi Moriwaki
寛 森脇
Isao Otsuka
勇夫 大塚
Tetsuo Kitasako
鐵雄 北迫
Hideaki Yoshida
英明 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU
KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU GIJUTSU KENKYUSHO
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Toko Valex Co Ltd
Original Assignee
KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU
KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU GIJUTSU KENKYUSHO
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Toko Valex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU, KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU GIJUTSU KENKYUSHO, Takasago Thermal Engineering Co Ltd, Toko Valex Co Ltd filed Critical KAGAKU GIJUTSUCHO BOSAI KAGAKU
Priority to JP7944795A priority Critical patent/JP2704506B2/ja
Publication of JPH08247317A publication Critical patent/JPH08247317A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雨実験などに用いられるノズルユニットに
おいて、降り始め、降り終わりのノズルからのボタ落ち
を防止すると共に、降雨量の瞬時の切り替えを可能にす
る。 【構成】 本体21の上部にエアシリンダ25を構成す
ると共に、下部にはノズル装着部27aを構成する。ノ
ズル装着部27a内にはノズルN1に通ずる水の流路2
7dを形成する。ピストン31のロッド34の下端部
に、流路27dを閉鎖自在な弁38を設ける。エア供給
口33からエアが供給されると、コイルスプリング32
の付勢に抗してピストン31が押し上げられ、弁38に
よる閉鎖状態は即座に解除される。エアの供給が停止さ
れると、コイルスプリング32の付勢によって、弁38
は流路27dを瞬時に閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雨実験などに用いら
れる可変降雨ノズルユニット及びこの可変降雨ノズルユ
ニットを用いた可変降雨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の降雨実験を行ない、その結果に基
づいて今後の防災上の対策を講じることは極めて重要で
あるが、従来の降雨実験設備は次のように構成されてい
た。即ち、図5に示したように、水槽101と、例えば
実験建物の天井部に配管された4つの系統の主管10
2、103、104、105と、前記各主管102、1
03、104、105からそれぞれ分岐して、降雨ユニ
ットA、B、C…毎に配管される分岐管102a〜10
2c…、103a〜103c…、104a〜104c
…、105a〜105c…、とを有しており、各降雨ユ
ニットA、B、C…毎に、前記主管の系統に対応させた
4種類の口径の異なるノズルα、β、γ、δが用意さ
れ、これら各ノズルが、前記分岐管102a〜102c
…、103a〜103c…、104a〜104c…、1
05a〜105c…の先端にそれぞれ装着されている。
【0003】つまり各降雨ユニットA、B、C…は、所
定数(図示の例では4本)でグループ化された各分岐管
の先端に、径の異なるスプレーノズルタイプのノズル
α、β、γ、δを単に装着した構成を有している。また
主管102、103、104、105には、前出各分岐
管によって分岐される以前の段階で、それぞれ自動弁1
06、107、108、109が介装されている。なお
110は逃がし弁である。
【0004】そして降雨実験の際には、降雨量に応じた
径のノズルを選び、それに対応する主管102、10
3、104、105を選択し、当該選択された主管の自
動弁のみを開放して、ポンプ111によって取水した水
を当該選択された主管に送水し、各降雨ユニットにおけ
る同一系統のノズルから降雨させるようにしていた。例
えばノズルα、β、γ、δの径が、α>β>γ>δであ
った場合、最も雨量の多い降雨を実現するためには、各
降雨ユニットA、B、C…におけるノズルαから降雨さ
せる必要があるが、この場合には当該ノズルαが装着さ
れている分岐管102a〜102c…に送水する主管1
02の自動弁106のみを開放して、降雨させるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしそのような従来
技術では、自動弁からノズルまでの配管距離が長くな
り、降り始め、降り終わりの時に、圧力不足により配管
内の水がノズルからボタ落ちしてしまう。そうすると、
例えばノズルの下方に設定してある縮尺対象の土砂部分
が陥没してしまい、実験の目的となる所定降雨量の影響
が正確に判断できないおそれがある。また降雨量の切り
替えにも時間を要していた。そのうえ使用ノズル、及び
降雨時の圧力が一定のため、雨滴の粒径が一種類に限定
されてしまい、多彩な降雨実験を行うことができなかっ
た。さらには「通り雨」の実験をしようとして自動弁の
切り替え制御しても、既述の如くノズルからのボタ落ち
や応答、切替に時間がかかるため、「通り雨」の実現は
不可能であった。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ノズルからのボタ落ちを防止すると共に、降雨量
の瞬時の切り替えが可能で、ある程度雨滴の粒径が選択
でき、しかも「通り雨」の実現をも可能とする降雨ノズ
ルユニット、並びにこの降雨ノズルユニットを用いた可
変降雨装置を提供して、前記問題の解決を図ることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1によれば、ノズルから水を吐出させて降雨
状態を創出するためのノズルユニットであって、本体上
部にエアシリンダを構成すると共に、本体下部にはノズ
ル装着部を構成し、このノズル装着部には装着されたノ
ズルに通ずる水の流路を形成し、さらに前記エアシリン
ダのピストンに、このピストンの移動に伴って前記ノズ
ル装着部の水の流路を開閉自在な弁を設けたことを特徴
とする、降雨ノズルユニットが提供される。
【0008】また請求項2によれば、ノズルから水を吐
出させて降雨状態を創出するためのノズルユニットであ
って、本体上部にエアシリンダを構成すると共に、本体
下部にはノズル装着部を構成し、このノズル装着部には
装着されたノズルに通ずる水の流路を形成し、さらに前
記エアシリンダにはピストンを下方に付勢する弾性部材
を設け、エアシリンダへのエアの供給口はピストンを上
方に押圧する構成とし、前記エアシリンダのピストンに
は、このピストンの移動に伴って前記ノズル装着部の水
の流路を開閉自在な弁を設け、前記弾性部材の付勢によ
って、常態では前記ノズル装着部の水の流路が閉鎖され
る如く構成したことを特徴とする、降雨ノズルユニット
が提供される。
【0009】前記各降雨ノズルユニットにおける弁は、
請求項3に記載したように、ピストンに固着されたロッ
ドに設けてもよい。
【0010】さらに請求項4によれば、請求項1、2又
は3に記載の降雨ノズルユニットを複数備え、各降雨ノ
ズルユニットにおける水の流路を連通させると共に、各
降雨ノズルユニットのノズル装着部にはノズル口径の異
なったノズルを装着してなる、可変降雨装置が提供され
る。
【0011】
【作用】請求項1に記載の降雨ノズルユニットよれば、
エアシリンダのピストンに、このピストンの移動に伴っ
てノズルに通ずる水の流路を開閉自在な弁が設けられて
いるので、ピストンの上下動を実現するエアシリンダへ
のエアの供給の有無によって、ノズルからの水の吐出を
制御できる。従って、水の吐出、停止を瞬時に切り替え
ることが可能である。
【0012】また請求項2に記載の降雨ノズルユニット
よれば、請求項1と同じく、エアの供給の有無によっ
て、水の吐出、停止を瞬時に切り替えることが可能であ
る。しかも常態では弾性部材の付勢によってピストンが
下方に押し下げられ、ノズル装着部の水の流路は弁によ
って閉鎖されているが、エアの供給によってこのピスト
ンが上方に押圧される構成となっているので、エアの供
給圧の調整によって、流路を閉鎖している弁の開度を調
整することも可能となっている。従ってノズルからの吐
出流量を変化させることができる。またピストン上昇の
際の衝撃が吸収される。
【0013】請求項3に記載の降雨ノズルユニットよれ
ば、ピストンに固着されたロッドに弁が設けられている
ので、エアシリンダ部と水の流路とを離して設定するこ
とが容易である。
【0014】請求項4に記載した可変降雨装置によれ
ば、前記した作用を有する請求項1、2又は3に記載の
降雨ノズルユニットが複数備えられ、これら各降雨ノズ
ルユニットにおける水の流路が連通されているので、降
雨ノズルユニットへの水の供給経路が簡素化される。そ
して各降雨ノズルユニットのノズル装着部にはノズル口
径の異なったノズルが装着されているので、各降雨ノズ
ルユニットの弁を切り替えることによって、装置から吐
出させる水の量を変化させることができる。しかも既述
した如く、当該弁の切り替えは、瞬時に行えるので降雨
量の切り替えに時間を要さない。また各降雨ノズルユニ
ットのノズル口径は異なっているので、一定降雨量で雨
滴の粒径を変化させることも可能である。例えばある大
径ノズルからの大粒径の雨滴によって実現される雨量
を、これより小さい粒径の雨滴によって実現する場合、
当該雨量を確保するためのより大きい圧力で他の小径ノ
ズルから降雨させればよい。即ち圧力の変化とノズルの
選択によって一定降雨量での雨滴粒径を変化させること
ができるのである。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
れば、図1は本実施例にかかる可変降雨装置1の正面、
図2は同平面を示しており、この可変降雨装置1は、5
つの降雨ノズルユニット2、3、4、5、6を支持する
ケーシング7とこのケーシング7の中央部に立設され、
そのフランジ部8aによって給水管9と接続される支持
管8とによって構成されている。前記支持管8内には、
給水管9からの水が流れる流路8bが形成されており、
さらにこの流路8bは、ケーシング7内に形成された流
路7aと通じている。
【0016】前記各降雨ノズルユニット2、3、4、
5、6は同一構造であり、図3に示した降雨ノズルユニ
ット2に基づいてその構成の詳細について説明すると、
この降雨ノズルユニット2の本体21の上部は、上端部
が閉口した略筒状のシリンダーカバー22と略筒状のシ
リンダーケース23とが、六角穴付きボルト24によっ
て一体化されたエアシリンダ25を構成している。そし
て前記シリンダーケース23の下部には、六角穴付きボ
ルト26によってノズル装着部材27が固着されてい
る。
【0017】前記ノズル装着部材27は略筒状の形態を
有し、その下部は、内周にネジ溝が切られたノズル装着
部27aを構成し、このノズル装着部27aに、所定口
径のスプレーノズル、例えばノズルN1が螺着される。
そしてノズル装着部27aの中央両側には、開口部27
b、27cが夫々形成され、ノズル装着部27a内の流
路27dは、これら開口部27b、27cを介して、前
出ケーシング7内の流路7aと連通している。
【0018】なおこのノズル装着部材27は、ケーシン
グ7に穿設された貫通孔内に嵌入して、その上端にある
フランジ部27eをケーシング7上面に係止させ、また
その下端突出部に固定ナット28を螺着することによっ
て、ケーシング7に固定される。なお前記貫通孔内壁と
接する部分には、OリングR1、R2が配されて水密性が
確保されている。
【0019】前記エアシリンダ25のピストン31は、
その上面外周縁部に環状の切欠部31aが形成されてお
り、この切欠部31aが、シリンダーケース23の内径
よりも小さい内径のシリンダーカバー22の下端部と係
止するまで、シリンダーケース23内を摺動して上昇
し、また一方ピストン31の下端部が、シリンダーケー
ス23内に形成された段部23aに係止するまで、シリ
ンダーケース23内を摺動して下降自在である。
【0020】前記ピストン31の環状の切欠部31a
と、シリンダーカバー22との間には、弾性部材となる
コイルスプリング32が設けられており、このコイルス
プリング32の付勢によって、ピストン31は常時下方
に押し下げられている。
【0021】一方シリンダーケース23の側方下部に
は、エア供給口33が形成されており、このエア供給口
32から所定圧以上のエアが供給されると、前記コイル
スプリング32の付勢に抗して、ピストン31は押し上
げられる構成となっている。なおピストン31外周の環
状溝31bには、OリングR3が配され、シリンダーケ
ース23との間の気密性が確保されている。
【0022】前記ピストン31の中心には、ロッド34
が貫設されており、止め輪35、36によってピストン
31と一体化されている。さらにこのロッド34の下部
は、シリンダーケース23の底部、及びノズル装着部材
27の上部に固定されたステムガイド37を夫々摺動自
在に貫通しており、ロッド34の下端部には、その径が
大きくなった径大部34aが形成され、当該径大部34
aはその表面にNBRライニングされて、前出ノズル装
着部27a内に形成された流路27dを閉塞自在な弁3
8を構成している。
【0023】なおロッド34の外周には、適宜数の環状
溝が上下方向に形成され、その中に夫々OリングR4
5、R6が嵌められて、ピストン31、シリンダーケー
ス23の底部、ステムガイド37との間の気密性、水密
性が確保され、またステムガイド37の外周に形成され
た環状溝にも、OリングR7が嵌められて、ノズル装着
部材27との間の気密性、水密性が確保されている。
【0024】前記シリンダーカバー22の上端壁には、
近接センサ39が設けられている。この近接センサ39
は、シリンダーカバー22内に突出してロッド34の上
端部と対向する感知部39aを有しており、ロッド34
の上端部が設定距離以上にこの感知部39aに接近する
と、適宜の信号、例えば弁開放信号を出力する構成を有
している。
【0025】降雨ノズルユニット2は以上の構成を有し
ており、他の降雨ノズルユニット3、4、5、6も全く
同一の構成を有している。従って、これら各降雨ノズル
ユニット2、3、4、5、6に置ける各ノズル装着部2
7の流路27dは、ケーシング7内に形成された流路7
aによって連通する構成となっている。そして降雨ノズ
ルユニット3、4、5、6の各ノズル装着部27には、
夫々相互に、かつ降雨ノズルユニット2のノズル装着部
に装着されたノズルN1とも口径の異なったノズルN2
3、N4、N5が装着される。本実施例に置いては、例
えばノズル口径の大きさが、N1>N2>N3>N4>N5
となっている。
【0026】本実施例にかかる可変降雨装置1は、以上
のように構成されており、降雨実験を実施する場合に
は、まず予め各降雨ノズルユニット2、3、4、5、6
の各エア供給口にエア配管しておく。そして既述したよ
うに支持管8と給水管9を接続し、ケーシング7内の流
路7aを充水させ、給水状態にしておく。このとき各ユ
ニットにおいては、シリンダカバー22内に配されたコ
イルスプリング32によって、ピストン31、即ちロッ
ド34が下方に付勢され、図1、図3に示したように、
ノズル装着部27aの流路27dは閉鎖されている。
【0027】次いで所望の降雨量を得るためのノズルを
選択し、その後は当該ノズルが装着されているユニット
へエアを供給すると、当該ノズルから水が吐出されるの
である。これを例えば最大降雨量を得るために選択した
ノズルN1が装着された降雨ノズルユニット2に即して
説明すると、図4に示したように、エア供給口33から
所定圧のエアが供給されると、コイルスプリング32の
付勢に抗してピストン31が押し上げられ、それに伴っ
てロッド34が上昇し、当該ロッド34の下端部にある
弁38がノズル装着部27a内の流路27dの閉鎖を解
除する。その際、たとえ急激な圧力がピストン31に加
わっても、その衝撃はコイルスプリング32によって吸
収されるので、装置の安全性も確保されている。
【0028】そうすると、ケーシング7内の流路7aか
ら給水された水は、流路27dを通じてノズルN1から
吐出されるのである。この場合、充水状態にあるケーシ
ング7内の流路7aとノズルN1の吐出口までの距離は
極めて短いので、応答が迅速であり、ピストン31の上
昇、即ちエアの供給によって直ちにノズルN1から水が
吐出される。従って、降り始めにボタ落ちすることはな
い。
【0029】また降雨を停止する場合には、エアの供給
を停止すればコイルスプリング32の付勢によってピス
トン31が直ちに押し下げられ、これによって弁38が
ノズル装着部27a内の流路27dを即座に閉鎖するの
で、降り終わりの際にもボタ落ちすることはない。
【0030】このように降り始め、降り終わりの際にボ
タ落ちがなく、しかもエアの供給に直ちに反応して降雨
開始、停止ができるので、各降雨ノズルユニット2、
3、4、5、6のエア供給口へのエア配管中に、例えば
電磁弁など応答性の良好な弁を介装することにより、降
雨量の切り替えを瞬時に実現することができる。
【0031】また前記した如く降雨開始、停止を瞬時に
行うことができるので、大規模降雨実験設備において、
本実施例にかかる可変降雨装置を多数配設し、前記エア
配管の電磁弁を、予め定められたプログラムに従ってシ
ーケンス制御することにより、「通り雨」を実現するこ
とも可能である。
【0032】さらに本実施例においては、各降雨ノズル
ユニットのシリンダーカバー22には、近接センサ39
が設けられており、弁38の開閉を感知してその信号を
外部に出力することができるので、前記した大規模降雨
実験設備におけるユニットの制御が容易となっている。
【0033】なお本実施例においては、エアの供給圧の
大小によってピストン31の押し上げ度合いを変化させ
て弁38の開度を調節できる構成となっているので、エ
アの供給圧を適宜調整することによって、当該ユニット
自体において吐出流量、即ち降雨量をある程度変化させ
ることができ、それに伴って雨滴の粒径をある程度変化
させることも可能である。従って、多彩な降雨状態を創
出することができる。降雨量についても5mm/Hr〜30
0mm/Hrの変化が可能である。
【0034】また本実施例においては、ケーシング7内
に流路7a、支持管8内には流路8bが形成されている
が、これら流路7a、8bはヘッダとして機能してい
る。即ち、配管に弁およびノズルを直接取り付けると、
例えば多数の大口径ノズルを開放した際、圧損が生じ圧
力が急激に低下してしまうが、本実施例においては、そ
のように流路7a、8bが別途形成されているため、こ
れらがヘッダとして機能し、前記した急激な圧力変化を
防止している。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の降雨ノズルユニッ
トよれば、水の吐出、停止を瞬時に切り替えることがで
きるので、降り始め、降り終わりにノズルからボタ落ち
することはなく、また「通り雨」にも対応できる。また
特に請求項2、3に記載の降雨ノズルユニットよれば、
エアの供給圧の調整によって、流路を閉鎖している弁の
開度を調整することができるので、ノズルから吐出され
る水の流量をある程度変化させることも可能である。ま
た急激なピストンの押し上げに対し、弾性部材はいわば
緩衝材ともなっているので、装置自体の安全性も確保さ
れている。そして請求項3に記載の降雨ノズルユニット
では、さらにエアシリンダ部と水の流路とを離して設定
できるから、装置の設計の自由度も大きい。
【0036】請求項4に記載した可変降雨装置によれ
ば、各降雨ノズルユニットへの水の供給経路が簡素化さ
れるので、配管が容易で装置全体をコンパクトにでき、
しかも降雨量の切り替えも瞬時に行え、雨滴粒径を変化
させることも可能である。また各降雨ノズルユニット自
体は、前記請求項1〜3に記載したものを使用している
から、極めて多彩な降雨実験を実施することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる可変降雨装置の一部断
面正面図である。
【図2】図1の可変降雨装置の平面説明図である。
【図3】図1の可変降雨装置に用いた降雨ノズルユニッ
トの弁が閉鎖状態にあるときの正面断面図である。
【図4】図1の可変降雨装置に用いた降雨ノズルユニッ
トの弁が開放状態にあるときの正面断面図である。
【図5】従来技術にかかる降雨実験設備の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 可変降雨装置 2、3、4、5、6 降雨ノズルユニット 7 ケーシング 7a 流路 21 本体 22 シリンダーカバー 23 シリンダーケース 25 エアシリンダ 27a ノズル装着部 27d 流路 31 ピストン 32 コイルスプリング 33 エア供給口 34 ロッド 38 弁 N1〜N5 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 勇夫 埼玉県和光市本町31−11−419 (72)発明者 北迫 鐵雄 東京都町田市玉川学園7−13−18 玉川学 園V101 (72)発明者 吉田 英明 東京都江戸川区松島4丁目2番17号 東 工・バレックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから水を吐出させて降雨状態を創
    出するためのノズルユニットであって、 本体上部にエアシリンダを構成すると共に、本体下部に
    はノズル装着部を構成し、このノズル装着部には装着さ
    れたノズルに通ずる水の流路を形成し、さらに前記エア
    シリンダのピストンに、このピストンの移動に伴って前
    記ノズル装着部の水の流路を開閉自在な弁を設けたこと
    を特徴とする、降雨ノズルユニット。
  2. 【請求項2】 ノズルから水を吐出させて降雨状態を創
    出するためのノズルユニットであって、 本体上部にエアシリンダを構成すると共に、本体下部に
    はノズル装着部を構成し、このノズル装着部には装着さ
    れたノズルに通ずる水の流路を形成し、さらに前記エア
    シリンダにはピストンを下方に付勢する弾性部材を設
    け、エアシリンダへのエアの供給口はピストンを上方に
    押圧する構成とし、前記エアシリンダのピストンには、
    このピストンの移動に伴って前記ノズル装着部の水の流
    路を開閉自在な弁を設け、前記弾性部材の付勢によっ
    て、常態では前記ノズル装着部の水の流路が閉鎖される
    如く構成したことを特徴とする、降雨ノズルユニット。
  3. 【請求項3】 ピストンに固着されたロッドに弁を設け
    たことを特徴とする、請求項1又は2に記載の降雨ノズ
    ルユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の降雨ノズル
    ユニットを複数備え、各降雨ノズルユニットにおける水
    の流路を連通させると共に、各降雨ノズルユニットのノ
    ズル装着部にはノズル口径の異なったノズルを装着して
    なる、可変降雨装置。
JP7944795A 1995-03-10 1995-03-10 降雨ノズルユニット及び可変降雨装置 Expired - Fee Related JP2704506B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102278485A (zh) * 2011-07-01 2011-12-14 南通海狮船舶机械有限公司 船用气缸快关阀

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