JPH0822815A - 蓄電池の排気構造 - Google Patents
蓄電池の排気構造Info
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- JPH0822815A JPH0822815A JP6155774A JP15577494A JPH0822815A JP H0822815 A JPH0822815 A JP H0822815A JP 6155774 A JP6155774 A JP 6155774A JP 15577494 A JP15577494 A JP 15577494A JP H0822815 A JPH0822815 A JP H0822815A
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- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/308—Detachable arrangements, e.g. detachable vent plugs or plug systems
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- H01M50/35—Gas exhaust passages comprising elongated, tortuous or labyrinth-shaped exhaust passages
- H01M50/367—Internal gas exhaust passages forming part of the battery cover or case; Double cover vent systems
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- H01M50/394—Gas-pervious parts or elements
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- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスを水平方向に流す形式の排気構造におい
て、簡素な構造で、ガスの排気、ガスからの電解液の分
離、更に分離された電解液の還流を、良好に行なうこと
ができる、蓄電池の排気構造を提供することである。 【構成】 排気構造は、蓋内に設けられ、セル室に対向
して水平に並設された複数の排気構造要素３０で構成さ
れている。排気構造要素３０は、ガス取入室３１、還流
室３２、及び通路室３３を備えている。ガス取入室３１
はスリット８１を介して還流室３２と連通しており、還
流室３２はスリット８２を介して通路室３３と連通して
いる。ガス取入室３１には邪魔板９があり、還流室３２
及び通路室３３の天井５２ａ、５３ａにはピン状体１
２、１３があり、還流室３２の底面４２ａには還流孔１
０があり、還流孔１０は筒状体１１に連通している。還
流室３２及び通路室３３の底面４３ａ、４２ａは還流孔
１０に向けて傾斜している。
て、簡素な構造で、ガスの排気、ガスからの電解液の分
離、更に分離された電解液の還流を、良好に行なうこと
ができる、蓄電池の排気構造を提供することである。 【構成】 排気構造は、蓋内に設けられ、セル室に対向
して水平に並設された複数の排気構造要素３０で構成さ
れている。排気構造要素３０は、ガス取入室３１、還流
室３２、及び通路室３３を備えている。ガス取入室３１
はスリット８１を介して還流室３２と連通しており、還
流室３２はスリット８２を介して通路室３３と連通して
いる。ガス取入室３１には邪魔板９があり、還流室３２
及び通路室３３の天井５２ａ、５３ａにはピン状体１
２、１３があり、還流室３２の底面４２ａには還流孔１
０があり、還流孔１０は筒状体１１に連通している。還
流室３２及び通路室３３の底面４３ａ、４２ａは還流孔
１０に向けて傾斜している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄電池の蓋に設けら
れ、電解液の逸出を防止しながらガスを排出させる排気
構造に関するものである。
れ、電解液の逸出を防止しながらガスを排出させる排気
構造に関するものである。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】蓄電池において、電解液の
逸出を防止しながらガスを排出させる排気構造として
は、例えば、米国特許第４４８６５１６号に示されるも
のがある。これは、ガスを水平方向に流しながら電解液
をガスから分離させるものである。しかし、この構成の
排気構造は、ガスから分離された電解液を電槽内へ還流
させるための部分の構成が、逆流防止のための構造を備
えていることと相俟って、複雑なものとなっている。ま
た、排気構造を構成する室の天井に結露した電解液を積
極的に落下させるための構成がないため、天井に付着し
た電解液が、還流されないでガスと共に外部に排出され
る恐れがある。
逸出を防止しながらガスを排出させる排気構造として
は、例えば、米国特許第４４８６５１６号に示されるも
のがある。これは、ガスを水平方向に流しながら電解液
をガスから分離させるものである。しかし、この構成の
排気構造は、ガスから分離された電解液を電槽内へ還流
させるための部分の構成が、逆流防止のための構造を備
えていることと相俟って、複雑なものとなっている。ま
た、排気構造を構成する室の天井に結露した電解液を積
極的に落下させるための構成がないため、天井に付着し
た電解液が、還流されないでガスと共に外部に排出され
る恐れがある。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、ガスを水平方向に流す形式の
排気構造において、簡素な構造で、ガスの排気、ガスか
らの電解液の分離、更に分離された電解液の還流を、良
好に行なうことができる、蓄電池の排気構造を提供する
ことを目的とする。
排気構造において、簡素な構造で、ガスの排気、ガスか
らの電解液の分離、更に分離された電解液の還流を、良
好に行なうことができる、蓄電池の排気構造を提供する
ことを目的とする。
【０００４】
【目的を達成するための手段】本発明は、蓄電池の蓋に
設けられ、電解液の逸出を防止しながらガスを排出させ
る排気構造において、該排気構造は、ガス取入室、還流
室、及び通路室を備えた排気構造要素を、電槽内のセル
室毎に対向して且つセル室の配列方向に水平に並んで有
しており、ガス取入室は、下方に開いており、ガス取入
室とこれに隣接する還流室とは、仕切壁に形成された上
下方向の第１スリットを介して連通しており、還流室と
これに隣接する通路室とは、仕切壁に形成された上下方
向の第２スリットを介して連通しており、隣接する排気
構造要素の通路室は、仕切壁上方の隙間を介して連通し
ており、ガス取入室は、第１スリット下縁から略水平に
突出した部分を少なくとも有してなる邪魔板を備えてお
り、還流室は、天井に下方に延びた多数のピン状体を有
し、底面に還流孔を有しており、還流孔は、下方に延び
た筒状体に連通しており、筒状体は、先端が電解液に漬
かるのに充分な長さを有しており、通路室は、天井に下
方に延びた多数のピン状体を有しており、通路室及び還
流室の底面は、還流孔に向かって傾斜しており、両端に
位置する排気構造要素の通路室の天井には、フィルター
を介して外部に連通する排気通路が設けられていること
を特徴としている。
設けられ、電解液の逸出を防止しながらガスを排出させ
る排気構造において、該排気構造は、ガス取入室、還流
室、及び通路室を備えた排気構造要素を、電槽内のセル
室毎に対向して且つセル室の配列方向に水平に並んで有
しており、ガス取入室は、下方に開いており、ガス取入
室とこれに隣接する還流室とは、仕切壁に形成された上
下方向の第１スリットを介して連通しており、還流室と
これに隣接する通路室とは、仕切壁に形成された上下方
向の第２スリットを介して連通しており、隣接する排気
構造要素の通路室は、仕切壁上方の隙間を介して連通し
ており、ガス取入室は、第１スリット下縁から略水平に
突出した部分を少なくとも有してなる邪魔板を備えてお
り、還流室は、天井に下方に延びた多数のピン状体を有
し、底面に還流孔を有しており、還流孔は、下方に延び
た筒状体に連通しており、筒状体は、先端が電解液に漬
かるのに充分な長さを有しており、通路室は、天井に下
方に延びた多数のピン状体を有しており、通路室及び還
流室の底面は、還流孔に向かって傾斜しており、両端に
位置する排気構造要素の通路室の天井には、フィルター
を介して外部に連通する排気通路が設けられていること
を特徴としている。
【０００５】
【作用】電槽内で発生したガスは、各排気構造要素にお
いて、ガス取入室、第１スリット、還流室、及び第２ス
リットを通って通路室へ至り、隣接する排気構造要素の
通路室へ移動し、排気構造の両端に位置する排気構造要
素の通路室から、排気通路を通って外部に排気される。
その際、ガス中の電解液は、還流室及び通路室のピン状
体に結露し、還流室及び通路室の底面上に落下し、還流
孔に向かって流れ、還流孔を通り、筒状体内を落下し
て、電槽内へ還流される。こうして、ガスから電解液が
分離され、ガスのみが排気されて電解液は還流される。
いて、ガス取入室、第１スリット、還流室、及び第２ス
リットを通って通路室へ至り、隣接する排気構造要素の
通路室へ移動し、排気構造の両端に位置する排気構造要
素の通路室から、排気通路を通って外部に排気される。
その際、ガス中の電解液は、還流室及び通路室のピン状
体に結露し、還流室及び通路室の底面上に落下し、還流
孔に向かって流れ、還流孔を通り、筒状体内を落下し
て、電槽内へ還流される。こうして、ガスから電解液が
分離され、ガスのみが排気されて電解液は還流される。
【０００６】還流室及び通路室の底面上に落下した電解
液は、該底面が還流孔に向かって傾斜しているので、還
流孔に向かって円滑に流れる。
液は、該底面が還流孔に向かって傾斜しているので、還
流孔に向かって円滑に流れる。
【０００７】還流孔に至った電解液は、電槽内の電解液
の液面が変動することに基づいて筒状体内の空気圧が変
動することによって、吸引されるように筒状体内へ落下
する。
の液面が変動することに基づいて筒状体内の空気圧が変
動することによって、吸引されるように筒状体内へ落下
する。
【０００８】蓄電池が激しく揺れて電解液が跳ね上げら
れても、ガス取入室に邪魔板があるため、電解液が第１
スリットを通って直接に還流室に入ることは殆んどな
い。
れても、ガス取入室に邪魔板があるため、電解液が第１
スリットを通って直接に還流室に入ることは殆んどな
い。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図１は本発明の排気構造を備えた蓄電池を示す斜視
全体図である。１は電槽、２は蓋である。本発明の排気
構造３は蓋２内に設けられている。蓋２には、注液口２
１、外部端子２２、インジケーター用孔２３等も設けら
れている。
る。図１は本発明の排気構造を備えた蓄電池を示す斜視
全体図である。１は電槽、２は蓋である。本発明の排気
構造３は蓋２内に設けられている。蓋２には、注液口２
１、外部端子２２、インジケーター用孔２３等も設けら
れている。
【００１０】排気構造３は、図２に示すように、蓋２の
幅方向中央部に長手方向に形成された下部構造４に、こ
れを塞ぐように上部構造５を溶着接合させて、構成され
ている。
幅方向中央部に長手方向に形成された下部構造４に、こ
れを塞ぐように上部構造５を溶着接合させて、構成され
ている。
【００１１】図３は下部構造４を示す斜視部分図、図４
は上部構造５の裏面を示す斜視部分図、図５は上部構造
５を取除いた状態の蓋２を示す平面図、図６は同じく裏
面図、図７は上部構造５を示す裏面図、図８は図１のVI
II−VIII断面図である。下部構造４は、図３に示す下部
構造要素４０が図５に示すように６個並設されて構成さ
れている。各下部構造要素４０は電槽１内のセル室（図
示せず）にそれぞれ対向している。上部構造５は、図４
に示す上部構造要素５０が図７に示すように６個並設さ
れて構成されている。各上部構造要素５０は下部構造要
素４０にそれぞれ対向している。下部構造要素４０に、
これを塞ぐように上部構造要素５０を互いの仕切壁６、
７の部分にて溶着接合させて、図８に示すような断面構
造の排気構造要素３０が構成されている。即ち、排気構
造３は、排気構造要素３０が６個並設されて構成されて
いる。
は上部構造５の裏面を示す斜視部分図、図５は上部構造
５を取除いた状態の蓋２を示す平面図、図６は同じく裏
面図、図７は上部構造５を示す裏面図、図８は図１のVI
II−VIII断面図である。下部構造４は、図３に示す下部
構造要素４０が図５に示すように６個並設されて構成さ
れている。各下部構造要素４０は電槽１内のセル室（図
示せず）にそれぞれ対向している。上部構造５は、図４
に示す上部構造要素５０が図７に示すように６個並設さ
れて構成されている。各上部構造要素５０は下部構造要
素４０にそれぞれ対向している。下部構造要素４０に、
これを塞ぐように上部構造要素５０を互いの仕切壁６、
７の部分にて溶着接合させて、図８に示すような断面構
造の排気構造要素３０が構成されている。即ち、排気構
造３は、排気構造要素３０が６個並設されて構成されて
いる。
【００１２】下部構造要素４０は、図３に示すように、
ガス取入室３１（図８）の下部を構成する下部空間４１
と、還流室３２（図８）の下部を構成する下部空間４２
と、通路室３３（図８）の下部を構成する下部空間４３
とを備えている。上部構造要素５０は、図４に示すよう
に、ガス取入室３１（図８）の上部を構成する上部空間
５１と、還流室３２（図８）の上部を構成する上部空間
５２と、通路室３３（図８）の上部を構成する上部空間
５３とを備えている。
ガス取入室３１（図８）の下部を構成する下部空間４１
と、還流室３２（図８）の下部を構成する下部空間４２
と、通路室３３（図８）の下部を構成する下部空間４３
とを備えている。上部構造要素５０は、図４に示すよう
に、ガス取入室３１（図８）の上部を構成する上部空間
５１と、還流室３２（図８）の上部を構成する上部空間
５２と、通路室３３（図８）の上部を構成する上部空間
５３とを備えている。
【００１３】下部構造要素４０において、下部空間４１
は吹き抜けとなっており、下部空間４２、４３は底面４
２ａ、４３ａを有している。上部構造要素５０におい
て、上部空間５１、５２、５３は天井５１ａ、５２ａ、
５３ａを有している。
は吹き抜けとなっており、下部空間４２、４３は底面４
２ａ、４３ａを有している。上部構造要素５０におい
て、上部空間５１、５２、５３は天井５１ａ、５２ａ、
５３ａを有している。
【００１４】下部構造要素４０において、下部空間４１
とこれに隣接する下部空間４２とは、仕切壁６１の中央
に形成した上下方向のスリット８１を介して連通してお
り、下部空間４２とこれに隣接する下部空間４３とは、
仕切壁６２の中央に形成した上下方向のスリット８２を
介して連通している。スリット８２はスリット８１より
幅狭である。
とこれに隣接する下部空間４２とは、仕切壁６１の中央
に形成した上下方向のスリット８１を介して連通してお
り、下部空間４２とこれに隣接する下部空間４３とは、
仕切壁６２の中央に形成した上下方向のスリット８２を
介して連通している。スリット８２はスリット８１より
幅狭である。
【００１５】下部構造要素４０の下部空間４１には、邪
魔板９が設けられている。邪魔板９は、スリット８１の
下端に続く水平板９１と水平板９１の先端の垂直板９２
とで構成されている。水平板９１は、スリット８１に続
く中央部９１ａとその両側の傾斜部９１ｂとで構成され
ている。
魔板９が設けられている。邪魔板９は、スリット８１の
下端に続く水平板９１と水平板９１の先端の垂直板９２
とで構成されている。水平板９１は、スリット８１に続
く中央部９１ａとその両側の傾斜部９１ｂとで構成され
ている。
【００１６】下部構造要素４０の下部空間４２の底面４
２ａには、下部空間４１側寄りの中央部に還流孔１０が
形成されている。還流孔１０は、底面４２ａの裏面に設
けられた筒状体１１に連通している。筒状体１１は、図
８に示すように、先端が電解液に漬かるのに充分な長さ
を有している。１ａは電解液の液面である。
２ａには、下部空間４１側寄りの中央部に還流孔１０が
形成されている。還流孔１０は、底面４２ａの裏面に設
けられた筒状体１１に連通している。筒状体１１は、図
８に示すように、先端が電解液に漬かるのに充分な長さ
を有している。１ａは電解液の液面である。
【００１７】下部構造要素４０において、下部空間４
２、４３の底面４２ａ、４３ａは連続しており、還流孔
１０とスリット８２とを結んで延びる線１０ａに向けて
傾斜するとともに還流孔１０に向かって傾斜している。
より詳細には、底面４３ａの内の２つの面１４３ａ及び
底面４２ａの内の２つの面１４２ａは上方に凸状の緩か
な曲面となって傾斜している。
２、４３の底面４２ａ、４３ａは連続しており、還流孔
１０とスリット８２とを結んで延びる線１０ａに向けて
傾斜するとともに還流孔１０に向かって傾斜している。
より詳細には、底面４３ａの内の２つの面１４３ａ及び
底面４２ａの内の２つの面１４２ａは上方に凸状の緩か
な曲面となって傾斜している。
【００１８】上部構造要素５０において、上部空間５
２、５３の天井５２ａ、５３ａには、下方に延びた多数
のピン状体１２、１３が設けられている。ピン状体１２
はピン状体１３より長く形成されており、ピン状体１３
は上部空間５２側のものが漸次長くなっている。
２、５３の天井５２ａ、５３ａには、下方に延びた多数
のピン状体１２、１３が設けられている。ピン状体１２
はピン状体１３より長く形成されており、ピン状体１３
は上部空間５２側のものが漸次長くなっている。
【００１９】上部構造５において、隣接する上部空間５
３の仕切壁７１は中央部が途切れている。その途切れ部
分７１ａに対向して且つ僅かな間隔を置いて、上部空間
５３には壁部５３ｂが設けられている。壁部５３ｂの高
さは仕切壁７１より少し低くなっている。従って、排気
構造３において、隣接する排気構造要素３０の通路室３
３は途切れ部分７１ａを介して相互に連通している。な
お、排気構造３において、隣接する排気構造要素３０の
ガス取入室３１は各々独立しており、隣接する排気構造
要素３０の還流室３２も各々独立している。
３の仕切壁７１は中央部が途切れている。その途切れ部
分７１ａに対向して且つ僅かな間隔を置いて、上部空間
５３には壁部５３ｂが設けられている。壁部５３ｂの高
さは仕切壁７１より少し低くなっている。従って、排気
構造３において、隣接する排気構造要素３０の通路室３
３は途切れ部分７１ａを介して相互に連通している。な
お、排気構造３において、隣接する排気構造要素３０の
ガス取入室３１は各々独立しており、隣接する排気構造
要素３０の還流室３２も各々独立している。
【００２０】上部構造５において、両端に位置する上部
空間５３の天井５３ａには、フィルターを介して外部に
連通する排気通路１４が設けられている。１４ａはフィ
ルターが嵌着される穴部である。
空間５３の天井５３ａには、フィルターを介して外部に
連通する排気通路１４が設けられている。１４ａはフィ
ルターが嵌着される穴部である。
【００２１】次に、上記構成の排気構造３の作動につい
て説明する。電槽１内で発生したガスは、図８にて矢印
で示すように、ガス取入室３１に入り、スリット８１を
通って還流室３２に入り、スリット８２を通って通路室
３３に入り、仕切壁７１の途切れ部分７１ａを通って隣
接する通路室３３に入り、排気構造３の両端に位置する
排気構造要素３０の通路室３３へ移動していき、排気通
路１４を通って外部へ排気される。
て説明する。電槽１内で発生したガスは、図８にて矢印
で示すように、ガス取入室３１に入り、スリット８１を
通って還流室３２に入り、スリット８２を通って通路室
３３に入り、仕切壁７１の途切れ部分７１ａを通って隣
接する通路室３３に入り、排気構造３の両端に位置する
排気構造要素３０の通路室３３へ移動していき、排気通
路１４を通って外部へ排気される。
【００２２】このようなガスの移動の過程において、ガ
ス中に含まれている電解液は、還流室３２を通る際にピ
ン状体１２に結露し、更に通路室３３を通る際にピン状
体１３に結露する。ピン状体１２、１３に結露した電解
液は、底面４２ａ、４３ａ上に落下し、還流孔１０に向
けて流れ、還流孔１０を通って電槽１内へ落下する。こ
の際、電槽１内の電解液の液面１ａが上下動することに
より、筒状体１１内の空気圧が変動するため、還流孔１
０に至った電解液は、筒状体１１内へ吸引されるように
落下する。
ス中に含まれている電解液は、還流室３２を通る際にピ
ン状体１２に結露し、更に通路室３３を通る際にピン状
体１３に結露する。ピン状体１２、１３に結露した電解
液は、底面４２ａ、４３ａ上に落下し、還流孔１０に向
けて流れ、還流孔１０を通って電槽１内へ落下する。こ
の際、電槽１内の電解液の液面１ａが上下動することに
より、筒状体１１内の空気圧が変動するため、還流孔１
０に至った電解液は、筒状体１１内へ吸引されるように
落下する。
【００２３】ピン状体１２、１３があるため、電解液が
天井５２ａ、５３ａに結露することはなく、電解液が天
井５２ａ、５３ａに付着したまま残留することが防止さ
れる。
天井５２ａ、５３ａに結露することはなく、電解液が天
井５２ａ、５３ａに付着したまま残留することが防止さ
れる。
【００２４】底面４３ａ上を流れる電解液は、スリット
８２の手前に少し滞留するが、底面４３ａにおいてはス
リット８２の部分が最も低くなっているので、スリット
８２を通って確実に還流室３２へ流れ込む。
８２の手前に少し滞留するが、底面４３ａにおいてはス
リット８２の部分が最も低くなっているので、スリット
８２を通って確実に還流室３２へ流れ込む。
【００２５】蓄電池が激しく揺れて、電解液が跳ね上げ
られても、ガス取入室３１においては邪魔板９があるた
め、電解液がスリット８１を通って直接に還流室３２へ
入るのが防止される。たとえ入ったとしても、電解液
は、還流孔１０を通って電槽１内へ落下することとな
り、幅狭のスリット８２を通って通路室３３へ入ること
は殆んどない。
られても、ガス取入室３１においては邪魔板９があるた
め、電解液がスリット８１を通って直接に還流室３２へ
入るのが防止される。たとえ入ったとしても、電解液
は、還流孔１０を通って電槽１内へ落下することとな
り、幅狭のスリット８２を通って通路室３３へ入ること
は殆んどない。
【００２６】このように、ガス中の電解液は、ガス取入
室３１、還流室３２、及び通路室３３を通る際に、ガス
から分離され、還流孔１０を介して電槽１内へ還流され
る。従って、電解液を含まないガスのみが、排気構造３
の排気通路１４から外部へ排気されることとなる。
室３１、還流室３２、及び通路室３３を通る際に、ガス
から分離され、還流孔１０を介して電槽１内へ還流され
る。従って、電解液を含まないガスのみが、排気構造３
の排気通路１４から外部へ排気されることとなる。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明の蓄電池の排気構
造によれば、次のような効果を奏する。 （１）電槽１内で発生したガスを、ガス取入室３１、ス
リット８１、還流室３２、スリット８２、通路室３３、
仕切壁７１の途切れ部分７１ａ、及び隣接する通路室３
３を通して排気構造３の両端に位置する排気構造要素３
０の通路室３３へ移動させ、排気通路１４を通して外部
へ排気できる。そして、その際、ガス中に含まれている
電解液を、ピン状体１２、１３に結露させ、底面４２
ａ、４３ａ上に落下させ、還流孔１０を通して電槽１内
へ還流させることができる。即ち、ガス中に含まれる電
解液をガスから分離して電槽１内へ還流させてガスのみ
を排気できる。
造によれば、次のような効果を奏する。 （１）電槽１内で発生したガスを、ガス取入室３１、ス
リット８１、還流室３２、スリット８２、通路室３３、
仕切壁７１の途切れ部分７１ａ、及び隣接する通路室３
３を通して排気構造３の両端に位置する排気構造要素３
０の通路室３３へ移動させ、排気通路１４を通して外部
へ排気できる。そして、その際、ガス中に含まれている
電解液を、ピン状体１２、１３に結露させ、底面４２
ａ、４３ａ上に落下させ、還流孔１０を通して電槽１内
へ還流させることができる。即ち、ガス中に含まれる電
解液をガスから分離して電槽１内へ還流させてガスのみ
を排気できる。
【００２８】（２）電槽１内の電解液の液面１ａが上下
動すると、筒状体１１内の空気圧が変動するので、還流
孔１０に至った電解液を、筒状体１１内へ吸引するよう
に落下させることができる。従って、電解液の還流を円
滑に行なうことができる。
動すると、筒状体１１内の空気圧が変動するので、還流
孔１０に至った電解液を、筒状体１１内へ吸引するよう
に落下させることができる。従って、電解液の還流を円
滑に行なうことができる。
【００２９】（３）通路室３３及び還流室３２の底面４
３ａ、４２ａは、還流孔１０に向かって傾斜しているの
で、底面４３ａ、４２ａ上の電解液を、還流孔１０に向
かって円滑に流すことができる。しかも、底面４３ａ、
４２ａは、還流孔１０とスリット８２とを結んで延びる
線１０ａに向けても傾斜しているので、底面４３ａ上の
電解液を、スリット８２を円滑に通して、底面４２ａ上
の電解液と共に還流孔１０に向かって円滑に流すことが
できる。従って、電解液の還流を円滑に行なうことがで
きる。
３ａ、４２ａは、還流孔１０に向かって傾斜しているの
で、底面４３ａ、４２ａ上の電解液を、還流孔１０に向
かって円滑に流すことができる。しかも、底面４３ａ、
４２ａは、還流孔１０とスリット８２とを結んで延びる
線１０ａに向けても傾斜しているので、底面４３ａ上の
電解液を、スリット８２を円滑に通して、底面４２ａ上
の電解液と共に還流孔１０に向かって円滑に流すことが
できる。従って、電解液の還流を円滑に行なうことがで
きる。
【００３０】（４）ピン状体１２、１３があるので、電
解液が天井５２ａ、５３ａに結露するのを防止でき、電
解液が天井５２ａ、５３ａに付着したまま残留するのを
防止できる。従って、電解液を効率良く還流させること
ができる。
解液が天井５２ａ、５３ａに結露するのを防止でき、電
解液が天井５２ａ、５３ａに付着したまま残留するのを
防止できる。従って、電解液を効率良く還流させること
ができる。
【００３１】（５）蓄電池が激しく揺れて電解液が跳ね
上げられても、ガス取入室３１においては邪魔板９があ
るため、電解液がスリット８１を通って直接に還流室３
２へ入るのを防止できる。しかも、邪魔板９が垂直板９
２を備えていることにより、より確実に防止できる。ま
た、たとえ入ったとしても、ガス取入室３１の隣りが還
流室３２であるので、電解液を、通路室３３へ入り込ま
せる前に還流させることができる。従って、電解液が通
路室３３へ入って外部にガスと共に排出されるのを確実
に防止できる。
上げられても、ガス取入室３１においては邪魔板９があ
るため、電解液がスリット８１を通って直接に還流室３
２へ入るのを防止できる。しかも、邪魔板９が垂直板９
２を備えていることにより、より確実に防止できる。ま
た、たとえ入ったとしても、ガス取入室３１の隣りが還
流室３２であるので、電解液を、通路室３３へ入り込ま
せる前に還流させることができる。従って、電解液が通
路室３３へ入って外部にガスと共に排出されるのを確実
に防止できる。
【図１】 本発明の排気構造を備えた蓄電池を示す斜視
全体図である。
全体図である。
【図２】 図１の一部分解斜視図である。
【図３】 本発明の排気構造を構成する下部構造を示す
斜視部分図である。
斜視部分図である。
【図４】 本発明の排気構造を構成する上部構造の裏面
を示す斜視部分図である。
を示す斜視部分図である。
【図５】 上部構造を取除いた状態の蓋を示す平面図で
ある。
ある。
【図６】 上部構造を取除いた状態の蓋を示す裏面図で
ある。
ある。
【図７】 上部構造を示す裏面図である。
【図８】 図１のVIII−VIII断面図である。
１ 電槽 ２ 蓋 ３ 排気構造 ９ 邪魔板 １０ 還流孔 １０ａ 線 １１ 筒状体 １２、１３ ピン状体 １４ 排気通路 ３０ 排気構造要素 ３１ ガス取入室 ３２ 還流室 ３３ 通路室 ４２ａ、４３ａ 底面 ５３ａ 天井 ６１、６２ 仕切壁 ７１ａ 途切れ部分 ８１、８２ スリット
Claims (3)
- 【請求項１】 蓄電池の蓋に設けられ、電解液の逸出を
防止しながらガスを排出させる排気構造において、 該排気構造は、ガス取入室、還流室、及び通路室を備え
た排気構造要素を、電槽内のセル室毎に対向して且つセ
ル室の配列方向に水平に並んで有しており、 ガス取入室は、下方に開いており、ガス取入室とこれに
隣接する還流室とは、仕切壁に形成された上下方向の第
１スリットを介して連通しており、還流室とこれに隣接
する通路室とは、仕切壁に形成された上下方向の第２ス
リットを介して連通しており、 隣接する排気構造要素の通路室は、仕切壁上方の隙間を
介して連通しており、 ガス取入室は、第１スリット下縁から略水平に突出した
部分を少なくとも有してなる邪魔板を備えており、 還流室は、天井に下方に延びた多数のピン状体を有し、
底面に還流孔を有しており、還流孔は、下方に延びた筒
状体に連通しており、筒状体は、先端が電解液に漬かる
のに充分な長さを有しており、 通路室は、天井に下方に延びた多数のピン状体を有して
おり、 通路室及び還流室の底面は、還流孔に向かって傾斜して
おり、 両端に位置する排気構造要素の通路室の天井には、フィ
ルターを介して外部に連通する排気通路が設けられてい
ることを特徴とする蓄電池の排気構造。 - 【請求項２】 邪魔板は、第１スリット下縁から略水平
に突出し且つ先端が上方に起立してなるものである請求
項１記載の蓄電池の排気構造。 - 【請求項３】 通路室及び還流室の底面は、還流孔と第
２スリットとを結んで延びる線に向けても傾斜している
請求項１記載の蓄電池の排気構造。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155774A JPH0822815A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 蓄電池の排気構造 |
| US08/457,104 US5516602A (en) | 1994-07-07 | 1995-06-01 | Exhaust structure of storage battery |
| DE69500312T DE69500312T2 (de) | 1994-07-07 | 1995-07-03 | Gasauslasselement einer Speicherbatterie |
| EP95304655A EP0691698B1 (en) | 1994-07-07 | 1995-07-03 | Exhaust structure of storage battery |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155774A JPH0822815A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 蓄電池の排気構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0822815A true JPH0822815A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15613119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6155774A Pending JPH0822815A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 蓄電池の排気構造 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5516602A (ja) |
| EP (1) | EP0691698B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0822815A (ja) |
| DE (1) | DE69500312T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005166319A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Yuasa Corp | 鉛蓄電池 |
| JP2005166318A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Yuasa Corp | 鉛蓄電池 |
| JP2005166320A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Yuasa Corp | 鉛蓄電池 |
| JP2005228649A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 蓄電池排気構造 |
| WO2006129340A1 (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Gs Yuasa Corporation | 鉛蓄電池 |
| JP2007538373A (ja) * | 2004-05-18 | 2007-12-27 | オヴォニック バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 多重単電池型の電池集合体 |
| JP2008071609A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 制御弁式鉛蓄電池 |
| JP2009238631A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 鉛蓄電池 |
| JP2010021007A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 鉛蓄電池 |
| US8323811B2 (en) | 2006-08-04 | 2012-12-04 | Gs Yuasa International Ltd. | Lead acid storage battery |
| KR101310477B1 (ko) * | 2008-07-02 | 2013-09-24 | 주식회사 엘지화학 | 미세 유로를 포함한 이차전지 캡 어셈블리용 상단캡 |
| US9153386B2 (en) | 2010-11-22 | 2015-10-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric storage device pressure regulating apparatus and electric storage device |
| US10319969B2 (en) | 2015-03-30 | 2019-06-11 | Gs Yuasa International Ltd. | Lead-acid battery and method of manufacturing lid member of lead-acid battery |
| WO2019131261A1 (ja) | 2017-12-25 | 2019-07-04 | 株式会社Ｇｓユアサ | 鉛蓄電池 |
| JP2019192617A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 京セラ株式会社 | フロー電池 |
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| WO2021107151A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 京セラ株式会社 | 二次電池 |
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- 1994-07-07 JP JP6155774A patent/JPH0822815A/ja active Pending
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1995
- 1995-06-01 US US08/457,104 patent/US5516602A/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-07-03 EP EP95304655A patent/EP0691698B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-07-03 DE DE69500312T patent/DE69500312T2/de not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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