JPH08210570A - 管継手 - Google Patents
管継手Info
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- JPH08210570A JPH08210570A JP7013511A JP1351195A JPH08210570A JP H08210570 A JPH08210570 A JP H08210570A JP 7013511 A JP7013511 A JP 7013511A JP 1351195 A JP1351195 A JP 1351195A JP H08210570 A JPH08210570 A JP H08210570A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- flange
- pipe
- pipe joint
- arc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 管に外嵌したフランジ体のパッキン収容空間
にパッキンを収容し、そのフランジ体をボルト・ナット
で締め付けてパッキンを管と相手方フランジのシール座
面とに圧接する管継手において、パッキンが不適切に変
形して面圧の不足を生じるといった事態を防ぐと共に、
管継手の施工性を向上させる。 【構成】 内輪部18と外輪部19とでなるパッキン本
体部10の外輪部19に鍔部37を一体に設ける。この
構成のパッキン14をフランジ体13のパッキン収容空
間に収容し、ボルト33b・ナット34bでフランジ体
13と相手方フランジ12とを締め付ける。
にパッキンを収容し、そのフランジ体をボルト・ナット
で締め付けてパッキンを管と相手方フランジのシール座
面とに圧接する管継手において、パッキンが不適切に変
形して面圧の不足を生じるといった事態を防ぐと共に、
管継手の施工性を向上させる。 【構成】 内輪部18と外輪部19とでなるパッキン本
体部10の外輪部19に鍔部37を一体に設ける。この
構成のパッキン14をフランジ体13のパッキン収容空
間に収容し、ボルト33b・ナット34bでフランジ体
13と相手方フランジ12とを締め付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに突き合わせた管
の端部同士を気密あるいは水密状態に接続するための管
継手に関する。
の端部同士を気密あるいは水密状態に接続するための管
継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管継手の一例として図1
2及び図13に示したものがあった。この管継手による
と、互いに同心状に突き合わせた両管1,1の端部1
a,1aの相互間に亘ってリング状ガスケットでなるパ
ッキン2が外嵌され、このパッキン2を介して両管1,
1の端部1a,1a間に一対の略半円状の弧状部材(ハ
ウジング)3,3が被せられ、これらの弧状部材3,3
の互いに対向する端部3a,3a同士がボルト4a及び
ナット4bからなる締結具4で連結される。
2及び図13に示したものがあった。この管継手による
と、互いに同心状に突き合わせた両管1,1の端部1
a,1aの相互間に亘ってリング状ガスケットでなるパ
ッキン2が外嵌され、このパッキン2を介して両管1,
1の端部1a,1a間に一対の略半円状の弧状部材(ハ
ウジング)3,3が被せられ、これらの弧状部材3,3
の互いに対向する端部3a,3a同士がボルト4a及び
ナット4bからなる締結具4で連結される。
【0003】そして、この管継手を用いた接続箇所にお
いては、締結具4の締付けによって相互に接近する方向
に移動させられた一対の弧状部材3,3がパッキン2を
縮径方向に圧縮し、そのように圧縮されたパッキン2,
2の内周面が管1,1の外周面に圧接状態で密着するこ
とによってその接続箇所の気密あるいは水密状態が保た
れる。
いては、締結具4の締付けによって相互に接近する方向
に移動させられた一対の弧状部材3,3がパッキン2を
縮径方向に圧縮し、そのように圧縮されたパッキン2,
2の内周面が管1,1の外周面に圧接状態で密着するこ
とによってその接続箇所の気密あるいは水密状態が保た
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
や図13に示してあるように、従来の管継手では、締結
具4で一対の弧状部材3,3を締め付けたときにパッキ
ン2の外周面の一部2aが両方の弧状部材3,3の端部
3a,3a間に噛み込まれることがあり、その場合には
管1,1に対するパッキン2の密着状態が不均等になっ
て流体がその端部1a,1aから漏出するおそれがあ
る。
や図13に示してあるように、従来の管継手では、締結
具4で一対の弧状部材3,3を締め付けたときにパッキ
ン2の外周面の一部2aが両方の弧状部材3,3の端部
3a,3a間に噛み込まれることがあり、その場合には
管1,1に対するパッキン2の密着状態が不均等になっ
て流体がその端部1a,1aから漏出するおそれがあ
る。
【0005】他方、上述した従来の管継手を用いた場合
に起こることのあるパッキンの噛み込みを生じるおそれ
のない管継手として、図8及び図11に示したものが考
えられていた。
に起こることのあるパッキンの噛み込みを生じるおそれ
のない管継手として、図8及び図11に示したものが考
えられていた。
【0006】この管継手は、管11の端部に溶接あるい
はねじ込みによって結合された相手方フランジ12に対
応して配備されるフランジ体13と、リング状のゴム輪
でなるパッキン14とを備えている。そして、図9に拡
大して示したように、パッキン14は、内周面が上記管
11に突き合わせた別の管16の外周面17に圧接され
るシール面15となされた内輪部18と、この内輪部1
8を取り囲むようにその後端部から延び出した外輪部1
9とを一体に有し、外輪部19の先端面が相手方フラン
ジ12のシール座面20に圧接されるシール面21とな
されている。また、フランジ体13には、相手方フラン
ジ12との対向面側の内周部にパッキン収容空間24
(図10参照)が凹入状に設けられている。このパッキ
ン収容空間24は、収容したパッキン14の外周面26
を押圧するための外拡がりテーパ面25と、パッキン1
4の背面27を押圧するための奥壁面28とによってと
取り囲まれた空間である。そして、このフランジ体13
は周方向2箇所で一対の弧状部材22,23に分割され
ていると共に、一対の弧状部材22,23のそれぞれの
内周部に、管16の端部に環状に形成された溝部29に
嵌合される凸条30が設けられている。
はねじ込みによって結合された相手方フランジ12に対
応して配備されるフランジ体13と、リング状のゴム輪
でなるパッキン14とを備えている。そして、図9に拡
大して示したように、パッキン14は、内周面が上記管
11に突き合わせた別の管16の外周面17に圧接され
るシール面15となされた内輪部18と、この内輪部1
8を取り囲むようにその後端部から延び出した外輪部1
9とを一体に有し、外輪部19の先端面が相手方フラン
ジ12のシール座面20に圧接されるシール面21とな
されている。また、フランジ体13には、相手方フラン
ジ12との対向面側の内周部にパッキン収容空間24
(図10参照)が凹入状に設けられている。このパッキ
ン収容空間24は、収容したパッキン14の外周面26
を押圧するための外拡がりテーパ面25と、パッキン1
4の背面27を押圧するための奥壁面28とによってと
取り囲まれた空間である。そして、このフランジ体13
は周方向2箇所で一対の弧状部材22,23に分割され
ていると共に、一対の弧状部材22,23のそれぞれの
内周部に、管16の端部に環状に形成された溝部29に
嵌合される凸条30が設けられている。
【0007】この管継手で管16を管11に接続すると
きには、例えば次の手順が採用される。即ち、最初に一
対の弧状部材22,23の一端部同士を重ね合わせ、そ
の重なり箇所に開設されているボルト挿通孔(図8には
現れていない)にボルト33aを挿通して一対の弧状部
材22,23を開閉自在に連結した後、それを管16の
溝部29の所にもっていき、その状態で一対の弧状部材
22,23の他端部同士を互いに引き寄せて重ね合わせ
ると同時に、凸条30を管16の溝部29に嵌め合わ
せ、その後、図8のようにその重なり箇所に形成されて
いるボルト挿通孔31,32にボルト33bを通すこと
によって一対の弧状部材22,23を連結し、環状のフ
ランジ体13を形成する。次に、管16にパッキン14
を嵌合すると共に、そのパッキン14をフランジ体13
のパッキン収容空間24に収容させる。この後、一対の
弧状部材22,23を連結しているボルト33a,33
bを相手側フランジ12のボルト挿通孔35…に挿通す
ると共に、フランジ体13側と相手方フランジ12の所
要箇所に形成されているボルト挿通孔にボルト33…を
通し、それらのボルト33,33a,33bにナット3
4,34a,34bをねじ込み、それぞれのボルト3
3,33a,33b又はナット34,34a,34bを
締め付けることにより、フランジ体13を相手方フラン
ジ12に対して接近する方向に押し付ける。
きには、例えば次の手順が採用される。即ち、最初に一
対の弧状部材22,23の一端部同士を重ね合わせ、そ
の重なり箇所に開設されているボルト挿通孔(図8には
現れていない)にボルト33aを挿通して一対の弧状部
材22,23を開閉自在に連結した後、それを管16の
溝部29の所にもっていき、その状態で一対の弧状部材
22,23の他端部同士を互いに引き寄せて重ね合わせ
ると同時に、凸条30を管16の溝部29に嵌め合わ
せ、その後、図8のようにその重なり箇所に形成されて
いるボルト挿通孔31,32にボルト33bを通すこと
によって一対の弧状部材22,23を連結し、環状のフ
ランジ体13を形成する。次に、管16にパッキン14
を嵌合すると共に、そのパッキン14をフランジ体13
のパッキン収容空間24に収容させる。この後、一対の
弧状部材22,23を連結しているボルト33a,33
bを相手側フランジ12のボルト挿通孔35…に挿通す
ると共に、フランジ体13側と相手方フランジ12の所
要箇所に形成されているボルト挿通孔にボルト33…を
通し、それらのボルト33,33a,33bにナット3
4,34a,34bをねじ込み、それぞれのボルト3
3,33a,33b又はナット34,34a,34bを
締め付けることにより、フランジ体13を相手方フラン
ジ12に対して接近する方向に押し付ける。
【0008】このようにすると、図9のように、フラン
ジ体13におけるパッキン収容空間24(図10参照)
の奥壁面28によってパッキン14の背面27が軸方向
に押され、外輪部19のシール面21が相手方フランジ
12のシール座面20に圧接されて密着すると共に、パ
ッキン外周面26がパッキン収容空間24の外拡がりテ
ーパ面25により縮径方向に押されて内輪部18のシー
ル面15が管16の外周面17に圧接して密着する。ま
た、パッキン14の背面27や外周面26が上記奥壁面
28や外拡がりテーパ面25に密着する。従って、管1
1,16の接続箇所においては、パッキン14がフラン
ジ体13、管16及び相手方フランジ12のそれぞれに
適正な面圧で密着してその箇所を気密又は水密にシール
し、接続箇所での流体の漏出を防ぐ。
ジ体13におけるパッキン収容空間24(図10参照)
の奥壁面28によってパッキン14の背面27が軸方向
に押され、外輪部19のシール面21が相手方フランジ
12のシール座面20に圧接されて密着すると共に、パ
ッキン外周面26がパッキン収容空間24の外拡がりテ
ーパ面25により縮径方向に押されて内輪部18のシー
ル面15が管16の外周面17に圧接して密着する。ま
た、パッキン14の背面27や外周面26が上記奥壁面
28や外拡がりテーパ面25に密着する。従って、管1
1,16の接続箇所においては、パッキン14がフラン
ジ体13、管16及び相手方フランジ12のそれぞれに
適正な面圧で密着してその箇所を気密又は水密にシール
し、接続箇所での流体の漏出を防ぐ。
【0009】しかしながら、この管継手には次の問題点
が知見された。即ち、それぞれのボルト33,33a,
33b又はナット34,34a,34bを締め付けるこ
とによってフランジ体13を相手方フランジ12に対し
て接近する方向に押し付けていくときに、パッキン外周
面26がパッキン収容空間24の外拡がりテーパ面25
との大きな摩擦抵抗により軸方向に押されるので、例え
ば図10のようにパッキン14の外輪部19がその先端
側で縮径した形状に反り変形し、その状態で外輪部19
のシール面21が相手方フランジ12のシール座面20
に圧接したままになることがある。このような事態が起
こると、外輪部19の軸方向での圧縮が不十分になり、
相手方フランジ12のシール座面20に対するシール面
21の面圧が不足し、この箇所でのシール信頼性が低下
する。そして、パッキン14における外輪部19が図1
0で説明したように変形してそのシール面21が相手方
フランジ12のシール座面21に圧接したままになると
いうような事態を生じない施工を行うためには、一対の
弧状部材22,23を連結して環状のフランジ体13を
形成するときのパッキン収容空間24へのパッキン14
の収容状態を高精度で適切にしておく必要があり、その
ようにすることは、配管現場での管継手の施工性を高め
ることの障害になる。
が知見された。即ち、それぞれのボルト33,33a,
33b又はナット34,34a,34bを締め付けるこ
とによってフランジ体13を相手方フランジ12に対し
て接近する方向に押し付けていくときに、パッキン外周
面26がパッキン収容空間24の外拡がりテーパ面25
との大きな摩擦抵抗により軸方向に押されるので、例え
ば図10のようにパッキン14の外輪部19がその先端
側で縮径した形状に反り変形し、その状態で外輪部19
のシール面21が相手方フランジ12のシール座面20
に圧接したままになることがある。このような事態が起
こると、外輪部19の軸方向での圧縮が不十分になり、
相手方フランジ12のシール座面20に対するシール面
21の面圧が不足し、この箇所でのシール信頼性が低下
する。そして、パッキン14における外輪部19が図1
0で説明したように変形してそのシール面21が相手方
フランジ12のシール座面21に圧接したままになると
いうような事態を生じない施工を行うためには、一対の
弧状部材22,23を連結して環状のフランジ体13を
形成するときのパッキン収容空間24へのパッキン14
の収容状態を高精度で適切にしておく必要があり、その
ようにすることは、配管現場での管継手の施工性を高め
ることの障害になる。
【0010】本発明は以上の状況下でなされたものであ
り、図8〜図11で説明した管継手の構成を基本とし
て、パッキン及びフランジ体のパッキン収容空間の形状
に工夫を講じることにより、パッキン14における外輪
部19が図10で説明したように変形してそのシール面
21が相手方フランジ12のシール座面21に圧接した
ままになるというような事態を生じるおそれがなく、し
かも施工性のよい管継手を提供することを目的とする。
り、図8〜図11で説明した管継手の構成を基本とし
て、パッキン及びフランジ体のパッキン収容空間の形状
に工夫を講じることにより、パッキン14における外輪
部19が図10で説明したように変形してそのシール面
21が相手方フランジ12のシール座面21に圧接した
ままになるというような事態を生じるおそれがなく、し
かも施工性のよい管継手を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、既設管に新設管を接続す
るための所謂グルービング継手として用い得る管継手を
提供することを目的とする。
るための所謂グルービング継手として用い得る管継手を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の管
継手は、管に軸方向移動可能に外嵌されかつ相手方フラ
ンジに接近する方向に押し付けられる環状のフランジ体
と、フランジ体における相手方フランジとの対向面側の
内周部に凹入状に設けられたパッキン収容空間と、上記
管に外嵌可能でかつ上記パッキン収容空間に嵌め込まれ
るパッキンと、を備え、上記フランジ体が上記相手方フ
ランジに接近する方向に押し付けられるのに伴って、パ
ッキン収容空間に嵌め込まれたパッキンが上記管と上記
相手方フランジのシール座面とに圧接される管継手にお
いて、パッキンは、内周面が管の外周面に圧接されるシ
ール面となされた内輪部とこの内輪部を取り囲むように
その後端部から延び出して先端面が相手方フランジのシ
ール座面に圧接されるシール面となされた外輪部とでな
るパッキン本体部と、上記外輪部の先端部から径外方向
に張り出しかつ端面が上記外輪部のシール面と面一のシ
ール面となされた鍔部とを有し、フランジ体のパッキン
収容空間には、上記パッキンの鍔部を収容可能でかつこ
の鍔部の背面が対向する奥壁面を備えた径大部と、上記
パッキンのパッキン本体部を収容可能でそのパッキン本
体部の背面が対向する奥壁面を備えた径小部とが具備さ
れ、上記径小部の周壁面は、フランジ体が相手方フラン
ジに接近する方向に押し付けられたときに上記パッキン
本体部を縮径方向に押圧する外拡がりテーパ面となされ
ている、というものである。
継手は、管に軸方向移動可能に外嵌されかつ相手方フラ
ンジに接近する方向に押し付けられる環状のフランジ体
と、フランジ体における相手方フランジとの対向面側の
内周部に凹入状に設けられたパッキン収容空間と、上記
管に外嵌可能でかつ上記パッキン収容空間に嵌め込まれ
るパッキンと、を備え、上記フランジ体が上記相手方フ
ランジに接近する方向に押し付けられるのに伴って、パ
ッキン収容空間に嵌め込まれたパッキンが上記管と上記
相手方フランジのシール座面とに圧接される管継手にお
いて、パッキンは、内周面が管の外周面に圧接されるシ
ール面となされた内輪部とこの内輪部を取り囲むように
その後端部から延び出して先端面が相手方フランジのシ
ール座面に圧接されるシール面となされた外輪部とでな
るパッキン本体部と、上記外輪部の先端部から径外方向
に張り出しかつ端面が上記外輪部のシール面と面一のシ
ール面となされた鍔部とを有し、フランジ体のパッキン
収容空間には、上記パッキンの鍔部を収容可能でかつこ
の鍔部の背面が対向する奥壁面を備えた径大部と、上記
パッキンのパッキン本体部を収容可能でそのパッキン本
体部の背面が対向する奥壁面を備えた径小部とが具備さ
れ、上記径小部の周壁面は、フランジ体が相手方フラン
ジに接近する方向に押し付けられたときに上記パッキン
本体部を縮径方向に押圧する外拡がりテーパ面となされ
ている、というものである。
【0013】この構成を有する管継手においては、請求
項2に係る発明のように、パッキンにおけるパッキン本
体部の背面と鍔部の背面との間隔が、パッキン収容空間
における径小部の奥壁面と径大部の奥壁面との間隔より
も大きいことが望まれる。また、請求項3に係る発明の
ように、フランジ体が周方向2箇所で一対の弧状部材に
分割されており、一対の弧状部材が開閉自在となるよう
にそれらの弧状部材の少なくとも一端部同士が締結具で
開閉自在に連結可能となされているものであってもよ
い。さらに、請求項4に係る発明のように、一対の弧状
部材のそれぞれの内周部に、管に環状に形成された溝部
に嵌合される凸条が設けられていてもよく、このものは
グルービング継手として用いられる。
項2に係る発明のように、パッキンにおけるパッキン本
体部の背面と鍔部の背面との間隔が、パッキン収容空間
における径小部の奥壁面と径大部の奥壁面との間隔より
も大きいことが望まれる。また、請求項3に係る発明の
ように、フランジ体が周方向2箇所で一対の弧状部材に
分割されており、一対の弧状部材が開閉自在となるよう
にそれらの弧状部材の少なくとも一端部同士が締結具で
開閉自在に連結可能となされているものであってもよ
い。さらに、請求項4に係る発明のように、一対の弧状
部材のそれぞれの内周部に、管に環状に形成された溝部
に嵌合される凸条が設けられていてもよく、このものは
グルービング継手として用いられる。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明の管継手によると、フラン
ジ体が上記相手方フランジに接近する方向に押し付けら
れると、パッキン収容空間に嵌め込まれたパッキンにお
いては、外輪部の先端部から径外方向に張り出した鍔部
が相手方フランジに押し付けられる。そのため、パッキ
ン本体部の外周面が上記パッキン収容空間の径小部の外
拡がりテーパ面で軸方向に押されるとしても、パッキン
の外輪部が先端側で縮径した形状に反り変形しなくな
る。従って、外輪部は軸方向に圧縮されてそのシール面
が十分な面圧で相手方フランジのシール座面に圧接す
る。
ジ体が上記相手方フランジに接近する方向に押し付けら
れると、パッキン収容空間に嵌め込まれたパッキンにお
いては、外輪部の先端部から径外方向に張り出した鍔部
が相手方フランジに押し付けられる。そのため、パッキ
ン本体部の外周面が上記パッキン収容空間の径小部の外
拡がりテーパ面で軸方向に押されるとしても、パッキン
の外輪部が先端側で縮径した形状に反り変形しなくな
る。従って、外輪部は軸方向に圧縮されてそのシール面
が十分な面圧で相手方フランジのシール座面に圧接す
る。
【0015】請求項2に係る発明の管継手によると、フ
ランジ体のパッキン収容空間に収容されたパッキンの鍔
部とパッキン収容空間における径大部の奥壁面との間に
一定の隙間が確保され、この隙間により、パッキンの外
輪部が軸方向に圧縮されたときのその外輪部の軸方向で
の縮み代が確保される。
ランジ体のパッキン収容空間に収容されたパッキンの鍔
部とパッキン収容空間における径大部の奥壁面との間に
一定の隙間が確保され、この隙間により、パッキンの外
輪部が軸方向に圧縮されたときのその外輪部の軸方向で
の縮み代が確保される。
【0016】請求項3に係る発明の管継手によると、図
8で説明した管継手について説明したものと同様の手順
に従って管継手を施工することができるようになる。
8で説明した管継手について説明したものと同様の手順
に従って管継手を施工することができるようになる。
【0017】請求項4に係る発明の管継手によると、請
求項1、請求項2及び請求項3に係る各発明について説
明した上述の作用を発揮するグルービング継手が得られ
る。
求項1、請求項2及び請求項3に係る各発明について説
明した上述の作用を発揮するグルービング継手が得られ
る。
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施例による管継手を用いた
管11,16の接続箇所を一部断面で示した側面図、図
2〜図4は管継手施工手順及び管継手の要部構造を示し
た説明図、図5はフランジ体13の正面図、図6及び図
7はパッキン形状の説明図である。
管11,16の接続箇所を一部断面で示した側面図、図
2〜図4は管継手施工手順及び管継手の要部構造を示し
た説明図、図5はフランジ体13の正面図、図6及び図
7はパッキン形状の説明図である。
【0019】この実施例は所謂グルービング継手として
用いられる管継手についての事例であり、図8及び図1
1で説明した管継手とは次の点でその構成が異なってい
る。
用いられる管継手についての事例であり、図8及び図1
1で説明した管継手とは次の点でその構成が異なってい
る。
【0020】即ち、図2に詳細に示したように、この実
施例の管継手において、パッキン14は、内輪部18と
この内輪部18を取り囲むようにその後端部から延び出
した外輪部19とでなるパッキン本体部10と、外輪部
19の先端部から径外方向に張り出した鍔部37とを有
する。パッキン本体部10の内輪部18の内周面は管1
6の外周面17に圧接されるシール面15となってお
り、外輪部19の先端面は相手方フランジ12のシール
座面20に圧接されるシール面21となっている。相手
方フランジ12は管11の端部に溶接又はねじ結合され
ている。また、フランジ体13のパッキン収容空間24
には径大部38と径小部39とが具備されている。そし
て、径大部38には、パッキン14の鍔部37を収容可
能でかつこの鍔部37の背面が対向する奥壁面41が段
付状に備わっており、径小部39には、パッキン14の
パッキン本体部10を収容可能でそのパッキン本体部1
0の背面42が対向する奥壁面43と外拡がりテーパ面
44となされた周壁面とが備わっている。この外拡がり
テーパ面44は、フランジ体13が相手方フランジ12
に接近する方向に押し付けられたときに上記パッキン本
体部10を縮径方向に押圧するために設けられている。
施例の管継手において、パッキン14は、内輪部18と
この内輪部18を取り囲むようにその後端部から延び出
した外輪部19とでなるパッキン本体部10と、外輪部
19の先端部から径外方向に張り出した鍔部37とを有
する。パッキン本体部10の内輪部18の内周面は管1
6の外周面17に圧接されるシール面15となってお
り、外輪部19の先端面は相手方フランジ12のシール
座面20に圧接されるシール面21となっている。相手
方フランジ12は管11の端部に溶接又はねじ結合され
ている。また、フランジ体13のパッキン収容空間24
には径大部38と径小部39とが具備されている。そし
て、径大部38には、パッキン14の鍔部37を収容可
能でかつこの鍔部37の背面が対向する奥壁面41が段
付状に備わっており、径小部39には、パッキン14の
パッキン本体部10を収容可能でそのパッキン本体部1
0の背面42が対向する奥壁面43と外拡がりテーパ面
44となされた周壁面とが備わっている。この外拡がり
テーパ面44は、フランジ体13が相手方フランジ12
に接近する方向に押し付けられたときに上記パッキン本
体部10を縮径方向に押圧するために設けられている。
【0021】そして、図6や図7に示したように、パッ
キン本体部10の背面42の上端コーナ部46の直径d
2(同図では半径(d2)/2として表してある)は、
上記径小部39の外拡がりテーパ面44の最径小部位の
直径D2(同図では半径(D2)/2として表してあ
る)よりも大きく、最径大部位の直径D1(同図では半
径(D1)/2として表してある)よりも小さくなって
いる。また、パッキン14は、そのパッキン本体部10
の外周面(つまりパッキン外周面)26を、図6のよう
に外拡がりテーパ形状に形成することも、図7のように
軸心と平行に形成することも可能であって、図6のよう
に形成した場合には、パッキン本体部10の先端(鍔部
37の根元)の直径d1(同図では半径(d1)/2と
して表してある)を上記径小部39の外拡がりテーパ面
44の最径大部位の直径D1よりも大きくしておくこと
が望ましい。さらに、図2に示したように、パッキン本
体部10の背面42と鍔部37の背面47との間隔L
が、パッキン収容空間24における径小部39の奥壁面
43と径大部38の奥壁面41との間隔L1よりも大き
くなっている。
キン本体部10の背面42の上端コーナ部46の直径d
2(同図では半径(d2)/2として表してある)は、
上記径小部39の外拡がりテーパ面44の最径小部位の
直径D2(同図では半径(D2)/2として表してあ
る)よりも大きく、最径大部位の直径D1(同図では半
径(D1)/2として表してある)よりも小さくなって
いる。また、パッキン14は、そのパッキン本体部10
の外周面(つまりパッキン外周面)26を、図6のよう
に外拡がりテーパ形状に形成することも、図7のように
軸心と平行に形成することも可能であって、図6のよう
に形成した場合には、パッキン本体部10の先端(鍔部
37の根元)の直径d1(同図では半径(d1)/2と
して表してある)を上記径小部39の外拡がりテーパ面
44の最径大部位の直径D1よりも大きくしておくこと
が望ましい。さらに、図2に示したように、パッキン本
体部10の背面42と鍔部37の背面47との間隔L
が、パッキン収容空間24における径小部39の奥壁面
43と径大部38の奥壁面41との間隔L1よりも大き
くなっている。
【0022】その他の構成、即ち、パッキン14として
リング状のゴム輪が用いられている点、フランジ体13
が周方向2箇所で一対の弧状部材22,23に分割さ
れ、それぞれの弧状部材22,23の内周部に、管16
の端部に環状に形成された溝部29に嵌合される凸条3
0が設けられている点、一対の弧状部材22,23の一
端部同士を重ね合わせてその重なり箇所に開設されてい
るボルト挿通孔(図8には現れていない)にボルト33
aを挿通すると共に、そのボルト33aにナット34a
を緩くねじ込むことによって一対の弧状部材22,23
を開閉自在に連結できる点などは、図8及び図11で説
明した管継手と同様である。従って、図1〜図7に示し
た実施例の管継手においては、図8及び図11で説明し
た管継手の各要素と同一要素に同一符号を付して詳細な
構造説明を省略する。
リング状のゴム輪が用いられている点、フランジ体13
が周方向2箇所で一対の弧状部材22,23に分割さ
れ、それぞれの弧状部材22,23の内周部に、管16
の端部に環状に形成された溝部29に嵌合される凸条3
0が設けられている点、一対の弧状部材22,23の一
端部同士を重ね合わせてその重なり箇所に開設されてい
るボルト挿通孔(図8には現れていない)にボルト33
aを挿通すると共に、そのボルト33aにナット34a
を緩くねじ込むことによって一対の弧状部材22,23
を開閉自在に連結できる点などは、図8及び図11で説
明した管継手と同様である。従って、図1〜図7に示し
た実施例の管継手においては、図8及び図11で説明し
た管継手の各要素と同一要素に同一符号を付して詳細な
構造説明を省略する。
【0023】上記の構成を備える実施例の管継手で管1
6を管11に接続するときには次の手順が採用される。
即ち、図5に二点鎖線イで示したところから類推できる
ように一対の弧状部材22,23の一端部同士を重ね合
わせ、その重なり箇所に開設されているボルト挿通孔3
1a,32aに図1の示したボルト33aだけを挿通し
て一対の弧状部材22,23を開閉自在に連結した後、
それを管16の溝部29の所にもっていき、その状態で
一対の弧状部材22,23の他端部同士を互いに引き寄
せて図5に実線で示したように重ね合わせると同時に、
凸条30を管16の溝部29に嵌め合わせ、その後、図
1又は図5のようにその重なり箇所に形成されているボ
ルト挿通孔31,32にボルト33bを通すことによっ
て一対の弧状部材22,23を連結し、環状のフランジ
体13を形成する。次に、管16にパッキン14を嵌合
すると共に、そのパッキン14をフランジ体13のパッ
キン収容空間24に収容させる。この作業、即ち、一対
の弧状部材22,23で形成した環状のフランジ体13
のパッキン収容空間24にパッキン14を収容させる作
業は、図6や図7で説明したように、パッキン本体部1
0の背面42の上端コーナ部46の直径d2がパッキン
収容空間24の径小部39の外拡がりテーパ面44の最
径大部位の直径D1よりも小さくなっていることによ
り、容易かつ確実に行われる。
6を管11に接続するときには次の手順が採用される。
即ち、図5に二点鎖線イで示したところから類推できる
ように一対の弧状部材22,23の一端部同士を重ね合
わせ、その重なり箇所に開設されているボルト挿通孔3
1a,32aに図1の示したボルト33aだけを挿通し
て一対の弧状部材22,23を開閉自在に連結した後、
それを管16の溝部29の所にもっていき、その状態で
一対の弧状部材22,23の他端部同士を互いに引き寄
せて図5に実線で示したように重ね合わせると同時に、
凸条30を管16の溝部29に嵌め合わせ、その後、図
1又は図5のようにその重なり箇所に形成されているボ
ルト挿通孔31,32にボルト33bを通すことによっ
て一対の弧状部材22,23を連結し、環状のフランジ
体13を形成する。次に、管16にパッキン14を嵌合
すると共に、そのパッキン14をフランジ体13のパッ
キン収容空間24に収容させる。この作業、即ち、一対
の弧状部材22,23で形成した環状のフランジ体13
のパッキン収容空間24にパッキン14を収容させる作
業は、図6や図7で説明したように、パッキン本体部1
0の背面42の上端コーナ部46の直径d2がパッキン
収容空間24の径小部39の外拡がりテーパ面44の最
径大部位の直径D1よりも小さくなっていることによ
り、容易かつ確実に行われる。
【0024】この後、一対の弧状部材22,23を連結
しているボルト33a,33bを相手側フランジ12の
ボルト挿通孔48…に挿通すると共に、フランジ体13
側と相手方フランジ12の所要箇所に形成されているボ
ルト挿通孔にボルト33…を通し、それらのボルト3
3,33a,33bにナット34,34a,34bをね
じ込み、それぞれのボルト33,33a,33b又はナ
ット34,34a,34bを締め付けることにより、フ
ランジ体13を相手方フランジ12に対して接近する方
向に押し付ける。
しているボルト33a,33bを相手側フランジ12の
ボルト挿通孔48…に挿通すると共に、フランジ体13
側と相手方フランジ12の所要箇所に形成されているボ
ルト挿通孔にボルト33…を通し、それらのボルト3
3,33a,33bにナット34,34a,34bをね
じ込み、それぞれのボルト33,33a,33b又はナ
ット34,34a,34bを締め付けることにより、フ
ランジ体13を相手方フランジ12に対して接近する方
向に押し付ける。
【0025】なお、パッキン14を管16の端部に嵌合
したときには、パッキン本体部10が強制的に拡径され
るので、そのパッキン14の復元力に見合う力で内輪部
18のシール面15が管16の外周面17に圧接する。
したときには、パッキン本体部10が強制的に拡径され
るので、そのパッキン14の復元力に見合う力で内輪部
18のシール面15が管16の外周面17に圧接する。
【0026】このような手順を行うと、その初期段階で
は、図2のようにパッキン収容空間24の径小部39の
外拡がりテーパ面44又は奥壁面43によってパッキン
本体部10が軸方向に押されてその鍔部37が相手方フ
ランジ12のシール座面20に当たる。そのため、パッ
キン外周面26が上記外拡がりテーパ面44で軸方向に
押されたとしても、外輪部19が先端側で縮径した形状
に反り変形するといった事態は起こり得ない。
は、図2のようにパッキン収容空間24の径小部39の
外拡がりテーパ面44又は奥壁面43によってパッキン
本体部10が軸方向に押されてその鍔部37が相手方フ
ランジ12のシール座面20に当たる。そのため、パッ
キン外周面26が上記外拡がりテーパ面44で軸方向に
押されたとしても、外輪部19が先端側で縮径した形状
に反り変形するといった事態は起こり得ない。
【0027】中間段階では図3に示したように、パッキ
ン本体部10の外輪部19のシール面21が相手方フラ
ンジ12のシール座面20に当たる。この場合におい
て、外輪部19が軸方向に圧縮されていない段階では、
上述した間隔Lが間隔L1よりも大きくなっていること
により、パッキン14の鍔部37とパッキン収容空間2
4における径大部38(図2参照)の奥壁面41との間
に一定の隙間Sが確保され、この隙間Sにより、パッキ
ン14の外輪部19が軸方向に圧縮されたときのその外
輪部19の軸方向での縮み代が確保される。従って、そ
れぞれのボルト33,33a,33b又はナット34,
34a,34b(図1参照)を完全に締め付けて施工を
終了した後においては、軸方向に圧縮された外輪部19
のシール面21が図4のように相手方フランジ12のシ
ール座面20に圧接し、十分な面圧を持ってその箇所が
シールされる。なお、パッキン14の鍔部37はその厚
み寸法がパッキン収容空間24の径大部38の深さ寸法
よりも長くなっていると、鍔部37が相手方フランジ1
2のシール座面20と径大部38の奥壁面41との間で
挾まれて圧縮されるので、外輪部19のシール面21と
共に鍔部37のシール面49も十分な面圧で上記シール
座面20に圧接し、しかも相手方フランジ12のシール
座面20に対するパッキン14の接触面積が外輪部19
のシール面21の面積と鍔部37のシール面49の面積
との総和となって非常に大きくなるので、シール信頼性
が一層向上する。
ン本体部10の外輪部19のシール面21が相手方フラ
ンジ12のシール座面20に当たる。この場合におい
て、外輪部19が軸方向に圧縮されていない段階では、
上述した間隔Lが間隔L1よりも大きくなっていること
により、パッキン14の鍔部37とパッキン収容空間2
4における径大部38(図2参照)の奥壁面41との間
に一定の隙間Sが確保され、この隙間Sにより、パッキ
ン14の外輪部19が軸方向に圧縮されたときのその外
輪部19の軸方向での縮み代が確保される。従って、そ
れぞれのボルト33,33a,33b又はナット34,
34a,34b(図1参照)を完全に締め付けて施工を
終了した後においては、軸方向に圧縮された外輪部19
のシール面21が図4のように相手方フランジ12のシ
ール座面20に圧接し、十分な面圧を持ってその箇所が
シールされる。なお、パッキン14の鍔部37はその厚
み寸法がパッキン収容空間24の径大部38の深さ寸法
よりも長くなっていると、鍔部37が相手方フランジ1
2のシール座面20と径大部38の奥壁面41との間で
挾まれて圧縮されるので、外輪部19のシール面21と
共に鍔部37のシール面49も十分な面圧で上記シール
座面20に圧接し、しかも相手方フランジ12のシール
座面20に対するパッキン14の接触面積が外輪部19
のシール面21の面積と鍔部37のシール面49の面積
との総和となって非常に大きくなるので、シール信頼性
が一層向上する。
【0028】上記実施例はグルービング継手として用い
られる管継手についてのものであることとの関係上、フ
ランジ体13が一対の弧状部材22,23に分割されて
いるけれども、グルービング継手として用いない管継手
にあっては、フランジ体13をリング状をなす一体物で
形成してもよい。
られる管継手についてのものであることとの関係上、フ
ランジ体13が一対の弧状部材22,23に分割されて
いるけれども、グルービング継手として用いない管継手
にあっては、フランジ体13をリング状をなす一体物で
形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、フランジ
体が上記相手方フランジに接近する方向に押し付けられ
たときに、パッキンの鍔部がパッキンの外輪部の反り変
形を防ぐので、そのパッキンの外輪部が確実に軸方向に
圧縮される。そのため、パッキンの外輪部のシール面が
十分な面圧で相手方フランジのシール座面に確実に圧接
するようになって、パッキンと相手方フランジのシール
座面との間のシール信頼性が大幅に向上すると共に、配
管現場での管継手の施工性も向上する。
体が上記相手方フランジに接近する方向に押し付けられ
たときに、パッキンの鍔部がパッキンの外輪部の反り変
形を防ぐので、そのパッキンの外輪部が確実に軸方向に
圧縮される。そのため、パッキンの外輪部のシール面が
十分な面圧で相手方フランジのシール座面に確実に圧接
するようになって、パッキンと相手方フランジのシール
座面との間のシール信頼性が大幅に向上すると共に、配
管現場での管継手の施工性も向上する。
【0030】請求項2に係る発明によると、フランジ体
のパッキン収容空間に収容されたパッキンの鍔部とパッ
キン収容空間における径小部の奥壁面との間に形成され
る隙間により、パッキンの外輪部が軸方向に圧縮された
ときのその外輪部の軸方向での縮み代が確保されるの
で、外輪部が十分に大きな面圧で確実に相手方フランジ
のシール座面に圧接して高いシール性能を発揮する。
のパッキン収容空間に収容されたパッキンの鍔部とパッ
キン収容空間における径小部の奥壁面との間に形成され
る隙間により、パッキンの外輪部が軸方向に圧縮された
ときのその外輪部の軸方向での縮み代が確保されるの
で、外輪部が十分に大きな面圧で確実に相手方フランジ
のシール座面に圧接して高いシール性能を発揮する。
【0031】請求項3に係る発明によると、環状一体型
のフランジ体を用いることが困難な大口径管用継手やグ
ルービング継手を容易に構成することができる。
のフランジ体を用いることが困難な大口径管用継手やグ
ルービング継手を容易に構成することができる。
【0032】請求項4に係る発明によると、請求項1、
請求項2及び請求項3に係る各発明について説明した上
述の効果を発揮するグルービング継手が得られる。
請求項2及び請求項3に係る各発明について説明した上
述の効果を発揮するグルービング継手が得られる。
【図1】本発明の実施例による管継手を用いた管の接続
箇所を一部断面で示した側面図である。
箇所を一部断面で示した側面図である。
【図2】管継手の施工初期段階での管継手の要部構造を
断面で示した説明図である。
断面で示した説明図である。
【図3】管継手の施工中間段階での管継手の要部構造を
断面で示した説明図である。
断面で示した説明図である。
【図4】管継手の施工後での管継手の要部構造を断面で
示した説明図である。
示した説明図である。
【図5】フランジ体の正面図である。
【図6】パッキン形状の説明図である。
【図7】パッキン形状の説明図である。
【図8】比較例による管継手を用いた管の接続箇所を一
部断面で示した側面図である。
部断面で示した側面図である。
【図9】比較例による管継手が適正状態で施工された場
合の施工後での管継手の要部構造を断面で示した説明図
である。
合の施工後での管継手の要部構造を断面で示した説明図
である。
【図10】比較例による管継手が不適正状態で施工され
た場合の施工後での管継手の要部構造を断面で示した説
明図である。
た場合の施工後での管継手の要部構造を断面で示した説
明図である。
【図11】パッキン形状とフランジ体とを一部断面で示
した側面図である。
した側面図である。
【図12】従来例の縦断正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
である。
10 パッキン本体部 12 相手方フランジ 13 フランジ体 14 パッキン 15 シール面 16 管 18 内輪部 19 外輪部 20 シール座面 21 シール面 22,23 弧状部材 24 パッキン収容空間 30 凸条 33,33a,33b ボルト(締結具) 34,34a,34b ナット(締結具) 37 鍔部 38 径大部 39 径小部 41 奥壁面 42 パッキン本体部の背面 43 奥壁面 44 外拡がりテーパ面 47 鍔部の背面 49 シール面 L パッキン本体部の背面と鍔部の背面との間隔 L1 径小部の奥壁面と径大部の奥壁面との間隔
Claims (4)
- 【請求項1】 管に軸方向移動可能に外嵌されかつ相手
方フランジに接近する方向に押し付けられる環状のフラ
ンジ体と、フランジ体における相手方フランジとの対向
面側の内周部に凹入状に設けられたパッキン収容空間
と、上記管に外嵌可能でかつ上記パッキン収容空間に嵌
め込まれるパッキンと、を備え、上記フランジ体が上記
相手方フランジに接近する方向に押し付けられるのに伴
って、パッキン収容空間に嵌め込まれたパッキンが上記
管と上記相手方フランジのシール座面とに圧接される管
継手において、 パッキンは、内周面が管の外周面に圧接されるシール面
となされた内輪部とこの内輪部を取り囲むようにその後
端部から延び出して先端面が相手方フランジのシール座
面に圧接されるシール面となされた外輪部とでなるパッ
キン本体部と、上記外輪部の先端部から径外方向に張り
出しかつ端面が上記外輪部のシール面と面一のシール面
となされた鍔部とを有し、 フランジ体のパッキン収容空間には、上記パッキンの鍔
部を収容可能でかつこの鍔部の背面が対向する奥壁面を
備えた径大部と、上記パッキンのパッキン本体部を収容
可能でそのパッキン本体部の背面が対向する奥壁面を備
えた径小部とが具備され、上記径小部の周壁面は、フラ
ンジ体が相手方フランジに接近する方向に押し付けられ
たときに上記パッキン本体部を縮径方向に押圧する外拡
がりテーパ面となされていることを特徴とする管継手。 - 【請求項2】 パッキンにおけるパッキン本体部の背面
と鍔部の背面との間隔が、パッキン収容空間における径
小部の奥壁面と径大部の奥壁面との間隔よりも大きい請
求項1記載の管継手。 - 【請求項3】 フランジ体が周方向2箇所で一対の弧状
部材に分割されており、一対の弧状部材が開閉自在とな
るようにそれらの弧状部材の少なくとも一端部同士が締
結具で開閉自在に連結可能となされている請求項1又は
請求項2記載の管継手。 - 【請求項4】 一対の弧状部材のそれぞれの内周部に、
管に環状に形成された溝部に嵌合される凸条が設けられ
ている請求項3記載の管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013511A JPH08210570A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013511A JPH08210570A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 管継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08210570A true JPH08210570A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11835179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7013511A Pending JPH08210570A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08210570A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030078507A (ko) * | 2002-03-30 | 2003-10-08 | 이도연 | 프레스 성형으로 가공한 중,대형 배관이음용 커플링 |
JP2013194772A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Sasakura Engineering Co Ltd | 流体機器および配管接続構造 |
CN112555530A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-26 | 福建恒杰塑业新材料有限公司 | 燃气用耐高压聚酰胺管道 |
JP2021196011A (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-27 | 株式会社水道技術開発機構 | 管継手構造、及び管継手の接続方法 |
CN114568943A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-03 | 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 | 水路连接组件及饮水装置 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP7013511A patent/JPH08210570A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030078507A (ko) * | 2002-03-30 | 2003-10-08 | 이도연 | 프레스 성형으로 가공한 중,대형 배관이음용 커플링 |
JP2013194772A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Sasakura Engineering Co Ltd | 流体機器および配管接続構造 |
JP2021196011A (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-27 | 株式会社水道技術開発機構 | 管継手構造、及び管継手の接続方法 |
CN112555530A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-26 | 福建恒杰塑业新材料有限公司 | 燃气用耐高压聚酰胺管道 |
CN114568943A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-03 | 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 | 水路连接组件及饮水装置 |
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