JPH08182654A - 皮膚の光透過性測定装置 - Google Patents
皮膚の光透過性測定装置Info
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- JPH08182654A JPH08182654A JP6339595A JP33959594A JPH08182654A JP H08182654 A JPH08182654 A JP H08182654A JP 6339595 A JP6339595 A JP 6339595A JP 33959594 A JP33959594 A JP 33959594A JP H08182654 A JPH08182654 A JP H08182654A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光源から皮膚表面に対して斜めに投光し、そ
の投光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部
で拡散した光を受光し、その受光光量に基づいて皮膚の
光透過性を評価する場合に、より正確に評価が行えるよ
うに、投光した全光量のうち実際に皮膚内部に投光され
た光量の割合がわかるようにする。 【構成】 皮膚の光透過性測定装置が、光源から皮膚表
面に対して斜めに投光する投光手段3、投光した光のう
ち皮膚内部で拡散した光を受光し、光源からの直接光及
び投光した光の皮膚表面における反射光を実質的に受光
しない内部拡散光受光手段8、及び投光した光のうち皮
膚表面で反射した光を受光する表面反射光受光手段18
を有する。
の投光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部
で拡散した光を受光し、その受光光量に基づいて皮膚の
光透過性を評価する場合に、より正確に評価が行えるよ
うに、投光した全光量のうち実際に皮膚内部に投光され
た光量の割合がわかるようにする。 【構成】 皮膚の光透過性測定装置が、光源から皮膚表
面に対して斜めに投光する投光手段3、投光した光のう
ち皮膚内部で拡散した光を受光し、光源からの直接光及
び投光した光の皮膚表面における反射光を実質的に受光
しない内部拡散光受光手段8、及び投光した光のうち皮
膚表面で反射した光を受光する表面反射光受光手段18
を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚の光透過性測定装
置に関する。さらに詳しくは、本発明は皮膚に投光した
光のうち皮膚内部で拡散した光を受光して皮膚の光透過
性を評価するに際して、皮膚表面での反射光の影響を考
慮できるようにする皮膚の光透過性測定装置に関する。
置に関する。さらに詳しくは、本発明は皮膚に投光した
光のうち皮膚内部で拡散した光を受光して皮膚の光透過
性を評価するに際して、皮膚表面での反射光の影響を考
慮できるようにする皮膚の光透過性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚の毛穴等による凹凸や、
しみ、そばかす等の色むらを隠蔽し、また所望の肌の色
を得るためにファンデーション等の化粧料が使用されて
いる。この場合、実際に使用される個々の化粧料は、そ
の化粧料の当該使用者の素肌の色や当該使用者の趣向等
に応じて選択されている。そこで、ファンデーション等
の化粧料の製品価値は、使用者が素肌に化粧料を使用し
て化粧料塗膜を形成した場合に、所望の肌が得られたと
判断するか否かに大きく依存し、そのために、化粧料の
品質としては、官能的評価としての、色や表面形状に対
する化粧料塗膜のカバー力が極めて重要な要素となる。
しみ、そばかす等の色むらを隠蔽し、また所望の肌の色
を得るためにファンデーション等の化粧料が使用されて
いる。この場合、実際に使用される個々の化粧料は、そ
の化粧料の当該使用者の素肌の色や当該使用者の趣向等
に応じて選択されている。そこで、ファンデーション等
の化粧料の製品価値は、使用者が素肌に化粧料を使用し
て化粧料塗膜を形成した場合に、所望の肌が得られたと
判断するか否かに大きく依存し、そのために、化粧料の
品質としては、官能的評価としての、色や表面形状に対
する化粧料塗膜のカバー力が極めて重要な要素となる。
【0003】ところで、従来、皮膚の凹凸や色を評価す
る方法としては、素肌あるいは化粧料を施した皮膚表面
に投光してその反射光を受光し、皮膚の表面の凹凸や色
調等を観察し、解析する方法が提案されている(特開平
2−206426号等)。
る方法としては、素肌あるいは化粧料を施した皮膚表面
に投光してその反射光を受光し、皮膚の表面の凹凸や色
調等を観察し、解析する方法が提案されている(特開平
2−206426号等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
皮膚表面の観察方法によっては、ファンデーション等の
化粧料自体のカバー力を直接定量的に評価することはで
きない。また、従来の皮膚表面の観察方法にしたがって
素肌を観察することにより、素肌の透明感やくすみを評
価することもできない。そのため、当該肌に最適な化粧
料を選択することに困難をきたしていた。
皮膚表面の観察方法によっては、ファンデーション等の
化粧料自体のカバー力を直接定量的に評価することはで
きない。また、従来の皮膚表面の観察方法にしたがって
素肌を観察することにより、素肌の透明感やくすみを評
価することもできない。そのため、当該肌に最適な化粧
料を選択することに困難をきたしていた。
【0005】これに対しては、本発明者は、官能的評価
としてのファンデーション塗膜のカバー力と物理量であ
るファンデーション塗膜の光透過率(通常の意味での平
行透過光の光透過率)とは密接な関係を有し、ファンデ
ーション塗膜の光透過率を測定することによりファンデ
ーションのカバー力を適切に評価できることを見出し
た。
としてのファンデーション塗膜のカバー力と物理量であ
るファンデーション塗膜の光透過率(通常の意味での平
行透過光の光透過率)とは密接な関係を有し、ファンデ
ーション塗膜の光透過率を測定することによりファンデ
ーションのカバー力を適切に評価できることを見出し
た。
【0006】また、図6に示したように、皮膚1に塗布
したファンデーション塗膜2の光透過率は、ファンデー
ション塗膜2を有する皮膚表面に対して斜めに投光し、
その投光した光Li のうちファンデーション塗膜2と皮
膚1の内部を伝搬し、皮膚表面に回り込んできた光Lo
を受光すると、皮膚内部の光の伝搬は等方散乱によりな
されるため、この場合の受光光量Yと、投光部位Pi と
受光部位Po との距離xとには、logYがxの2次式
もしくは1次式で表されるという関係が成立すること、
また、この2次式もしくは1次式に基づいてファンデー
ション塗膜2の光透過性のパラメータとなる数値を得る
ことができ、これによりファンデーション塗膜2のカバ
ー力を評価できるようになることを見出した。さらに、
このファンデーション塗膜2の光透過性のパラメータ
は、ファンデーション塗膜2を有する皮膚1と素肌状態
の皮膚1とのそれぞれに対して受光光量Yを測定を行う
ことによって得られるが、ファンデーション塗膜2を有
する皮膚1について、投光部位と受光部位との距離xを
変えて受光光量Yを測定することにより、素肌状態の皮
膚1について別個に測定しなくても、ファンデーション
塗膜2の光透過性のパラメータを得られ、また、素肌の
透明感の評価基準となる光透過性も算出できるようにな
ることを見出した。
したファンデーション塗膜2の光透過率は、ファンデー
ション塗膜2を有する皮膚表面に対して斜めに投光し、
その投光した光Li のうちファンデーション塗膜2と皮
膚1の内部を伝搬し、皮膚表面に回り込んできた光Lo
を受光すると、皮膚内部の光の伝搬は等方散乱によりな
されるため、この場合の受光光量Yと、投光部位Pi と
受光部位Po との距離xとには、logYがxの2次式
もしくは1次式で表されるという関係が成立すること、
また、この2次式もしくは1次式に基づいてファンデー
ション塗膜2の光透過性のパラメータとなる数値を得る
ことができ、これによりファンデーション塗膜2のカバ
ー力を評価できるようになることを見出した。さらに、
このファンデーション塗膜2の光透過性のパラメータ
は、ファンデーション塗膜2を有する皮膚1と素肌状態
の皮膚1とのそれぞれに対して受光光量Yを測定を行う
ことによって得られるが、ファンデーション塗膜2を有
する皮膚1について、投光部位と受光部位との距離xを
変えて受光光量Yを測定することにより、素肌状態の皮
膚1について別個に測定しなくても、ファンデーション
塗膜2の光透過性のパラメータを得られ、また、素肌の
透明感の評価基準となる光透過性も算出できるようにな
ることを見出した。
【0007】そして、これらの知見に基づいて、皮膚表
面に対して斜めに光源から投光し、投光した光のうち皮
膚内部で拡散した光を受光し、光源からの直接光及び投
光した光の皮膚表面における反射光を実質的に受光しな
いことを特徴とする皮膚の光透過性測定方法を提案し
た。また、この方法を実施する装置として、光源から皮
膚表面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の
投光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で
拡散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光
の皮膚表面における反射光を実質的に受光しないように
する受光手段とを有することを特徴とする皮膚の光透過
性測定装置を提案した(特願平6−79861号明細書
の特許請求の範囲)。
面に対して斜めに光源から投光し、投光した光のうち皮
膚内部で拡散した光を受光し、光源からの直接光及び投
光した光の皮膚表面における反射光を実質的に受光しな
いことを特徴とする皮膚の光透過性測定方法を提案し
た。また、この方法を実施する装置として、光源から皮
膚表面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の
投光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で
拡散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光
の皮膚表面における反射光を実質的に受光しないように
する受光手段とを有することを特徴とする皮膚の光透過
性測定装置を提案した(特願平6−79861号明細書
の特許請求の範囲)。
【0008】図7はこのような皮膚の光透過性測定装置
の一実施例の説明図である。同図の装置は、投光手段3
として、外部光源からの光を導光する投光用光ファイバ
ー4、平面鏡5及び集光レンズ6を有している。また、
投光用光ファイバー4と平面鏡5との間に熱線吸収フィ
ルター7を有している。この投光手段3は、投光角α=
70°で皮膚表面に投光する。また、受光手段8とし
て、7本の受光用光ファイバー(直径1.5mm)9a
〜9g が2mm間隔で配列しているものと、その後段の
光量測定器10を有している。この受光手段8は、受光
用光ファイバー9a 〜9g により、受光角β=0°で皮
膚1の内部を拡散してきた光を受光する。図8は光量測
定器10の説明図である。この光量測定器10は、バン
ドパスフィルター(光の三刺激値のY値に近い分光特性
を有し、そこを透過した光の色みを低減させるバンドパ
スフィルター)11、結像用レンズ12及びアレイセン
サー(ダイオードアレイ又はCCD)13を内蔵した5
12チャンネルのマルチチャンネル光検出器14とマル
チチャンネル光検出器コントローラ15を有し、制御用
パーソナルコンピュータ16に接続されている。なお、
バンドパスフィルター11は、必要に応じて設けられ、
そのフィルター特性は適宜選択される。また、バンドパ
スフィルター11に代えて、光量調節のためにNDフィ
ルターを設けることもできる。
の一実施例の説明図である。同図の装置は、投光手段3
として、外部光源からの光を導光する投光用光ファイバ
ー4、平面鏡5及び集光レンズ6を有している。また、
投光用光ファイバー4と平面鏡5との間に熱線吸収フィ
ルター7を有している。この投光手段3は、投光角α=
70°で皮膚表面に投光する。また、受光手段8とし
て、7本の受光用光ファイバー(直径1.5mm)9a
〜9g が2mm間隔で配列しているものと、その後段の
光量測定器10を有している。この受光手段8は、受光
用光ファイバー9a 〜9g により、受光角β=0°で皮
膚1の内部を拡散してきた光を受光する。図8は光量測
定器10の説明図である。この光量測定器10は、バン
ドパスフィルター(光の三刺激値のY値に近い分光特性
を有し、そこを透過した光の色みを低減させるバンドパ
スフィルター)11、結像用レンズ12及びアレイセン
サー(ダイオードアレイ又はCCD)13を内蔵した5
12チャンネルのマルチチャンネル光検出器14とマル
チチャンネル光検出器コントローラ15を有し、制御用
パーソナルコンピュータ16に接続されている。なお、
バンドパスフィルター11は、必要に応じて設けられ、
そのフィルター特性は適宜選択される。また、バンドパ
スフィルター11に代えて、光量調節のためにNDフィ
ルターを設けることもできる。
【0009】このように受光手段8に複数の受光用光フ
ァイバー9a 〜9g を使用すると、複数の受光部位での
光量測定を同時に行うことができるので、測定を複数回
繰り返す場合に比して測定時間を短縮することができ、
また測定誤差も低減させることができるので好ましい。
ァイバー9a 〜9g を使用すると、複数の受光部位での
光量測定を同時に行うことができるので、測定を複数回
繰り返す場合に比して測定時間を短縮することができ、
また測定誤差も低減させることができるので好ましい。
【0010】しかしながら、上記の皮膚の光透過性測定
装置には、投光した光Li のうち、皮膚表面あるいはフ
ァンデーション塗膜の表面で反射された光の光量を測定
するための受光手段は設けられていない。一方、図5
(a)、(b)に示したように、皮膚表面1s の形状が
異なると、投光光Li の照射時の全光量は同一であって
も表面反射光Lx と内部拡散光Ly との割合が異なる。
そのため、皮膚内部に投光された実際の光量を得ること
ができず、ファンデーション塗膜2あるいは皮膚1の光
透過性を正確に評価することができないという問題があ
った。
装置には、投光した光Li のうち、皮膚表面あるいはフ
ァンデーション塗膜の表面で反射された光の光量を測定
するための受光手段は設けられていない。一方、図5
(a)、(b)に示したように、皮膚表面1s の形状が
異なると、投光光Li の照射時の全光量は同一であって
も表面反射光Lx と内部拡散光Ly との割合が異なる。
そのため、皮膚内部に投光された実際の光量を得ること
ができず、ファンデーション塗膜2あるいは皮膚1の光
透過性を正確に評価することができないという問題があ
った。
【0011】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、上記のように光源から皮膚
表面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の投
光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で拡
散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の
皮膚表面における反射光を実質的に受光しないようにす
る受光手段とを有する装置に、さらに、皮膚表面(ファ
ンデーション塗膜の表面を含む)での反射光を受光する
ための受光手段を設け、皮膚の光透過性を正確に測定で
きるようにすることを目的としている。
決しようとするものであり、上記のように光源から皮膚
表面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の投
光部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で拡
散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の
皮膚表面における反射光を実質的に受光しないようにす
る受光手段とを有する装置に、さらに、皮膚表面(ファ
ンデーション塗膜の表面を含む)での反射光を受光する
ための受光手段を設け、皮膚の光透過性を正確に測定で
きるようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成する装置として、光源から皮膚表面に対して斜
めに投光する投光手段、投光した光のうち皮膚内部で拡
散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の
皮膚表面における反射光を実質的に受光しない内部拡散
光受光手段、及び投光した光のうち皮膚表面で反射した
光を受光する表面反射光受光手段を有することを特徴と
する皮膚の光透過性測定装置を提供する。
的を達成する装置として、光源から皮膚表面に対して斜
めに投光する投光手段、投光した光のうち皮膚内部で拡
散した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の
皮膚表面における反射光を実質的に受光しない内部拡散
光受光手段、及び投光した光のうち皮膚表面で反射した
光を受光する表面反射光受光手段を有することを特徴と
する皮膚の光透過性測定装置を提供する。
【0013】
【作用】本発明の装置は、内部拡散光受光手段とは別個
に、投光手段が投光した光のうち皮膚表面で反射された
光を受光する表面反射光受光手段を有するので、投光手
段が投光した光のうち実際に皮膚内部に投光された光の
割合を推定することが可能となる。よって、皮膚表面に
投光した光のうち皮膚内部を拡散により伝搬してきた光
を受光し、その受光光量に基づいて皮膚の光透過性の評
価(ファンデーション塗膜の光透過性の評価を含む)を
行う場合に、より正確に評価を行うことが可能となる。
に、投光手段が投光した光のうち皮膚表面で反射された
光を受光する表面反射光受光手段を有するので、投光手
段が投光した光のうち実際に皮膚内部に投光された光の
割合を推定することが可能となる。よって、皮膚表面に
投光した光のうち皮膚内部を拡散により伝搬してきた光
を受光し、その受光光量に基づいて皮膚の光透過性の評
価(ファンデーション塗膜の光透過性の評価を含む)を
行う場合に、より正確に評価を行うことが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。なお、各図において同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
的に説明する。なお、各図において同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
【0015】実施例1 図1は実施例1の装置の本体治具部分Aの全体構成図
(同図(a))及び側面方向からの説明図(同図
(b))である。また、図2は、そのシステム構成図で
ある。
(同図(a))及び側面方向からの説明図(同図
(b))である。また、図2は、そのシステム構成図で
ある。
【0016】同図の装置は、投光手段3として、外部光
源17からの光を導光する投光用光ファイバー4、熱線
吸収フィルター7、平面鏡5及び集光レンズ6を有して
いる。この投光手段3は、投光角α=70°で皮膚表面
に投光する。外部光源17としては、例えは、ハロゲン
ランプ、メタルハロゲンランプ、キセノンランプ、白熱
球、レーザー等が使用される。投光手段3には、さらに
特定波長域をカットするフィルターを備えることができ
る。
源17からの光を導光する投光用光ファイバー4、熱線
吸収フィルター7、平面鏡5及び集光レンズ6を有して
いる。この投光手段3は、投光角α=70°で皮膚表面
に投光する。外部光源17としては、例えは、ハロゲン
ランプ、メタルハロゲンランプ、キセノンランプ、白熱
球、レーザー等が使用される。投光手段3には、さらに
特定波長域をカットするフィルターを備えることができ
る。
【0017】また、同図の装置は、内部拡散光受光手段
8として、6本の内部拡散光受光用光ファイバー(直径
1.5mm)9a 〜9f を2mm間隔で配列させたもの
を有している。これら内部拡散光受光用光ファイバー9
a 〜9f の端部から内部拡散光が受光角β=0°で受光
されるようになっている。この場合、光源17からの直
接光及び投光した光の皮膚表面における反射光は受光さ
れない。
8として、6本の内部拡散光受光用光ファイバー(直径
1.5mm)9a 〜9f を2mm間隔で配列させたもの
を有している。これら内部拡散光受光用光ファイバー9
a 〜9f の端部から内部拡散光が受光角β=0°で受光
されるようになっている。この場合、光源17からの直
接光及び投光した光の皮膚表面における反射光は受光さ
れない。
【0018】各内部拡散光受光用光ファイバー9a 〜9
f は光量測定器10に接続している。光量測定器10
は、アレイセンサー(ダイオードアレイ又はCCD)1
3を内蔵したマルチチャンネル光検出器14及びマルチ
チャンネル光検出器コントローラ15からなっている。
このマルチチャンネル光検出器14内では、内部拡散光
受光用光ファイバー(直径1.5mm)9a 〜9f から
導光されてきた光がフィルター11を通り、結像用レン
ズ12によりアレイセンサー13に結像される。なお、
フィルター11は、必要に応じて適宜設けられる。ま
た、マルチチャンネル光検出器コントローラ15には制
御用コンピュータ16が接続されている。
f は光量測定器10に接続している。光量測定器10
は、アレイセンサー(ダイオードアレイ又はCCD)1
3を内蔵したマルチチャンネル光検出器14及びマルチ
チャンネル光検出器コントローラ15からなっている。
このマルチチャンネル光検出器14内では、内部拡散光
受光用光ファイバー(直径1.5mm)9a 〜9f から
導光されてきた光がフィルター11を通り、結像用レン
ズ12によりアレイセンサー13に結像される。なお、
フィルター11は、必要に応じて適宜設けられる。ま
た、マルチチャンネル光検出器コントローラ15には制
御用コンピュータ16が接続されている。
【0019】さらにこの装置は、表面反射光受光手段1
8として、凹面鏡(径20mm、曲率40mm)19及
び表面反射光受光用光ファイバー20を有しており、表
面反射光受光用光ファイバー20の前面にはNDフィル
ター21を有している。この凹面鏡19は、皮膚表面で
の反射光のうち主に正反射方向の光を表面反射光受光用
光ファイバー20に集光する。このように凹面鏡19を
配するのは、皮膚表面での反射光が正反射方向に正規分
布すると考えられるからである。
8として、凹面鏡(径20mm、曲率40mm)19及
び表面反射光受光用光ファイバー20を有しており、表
面反射光受光用光ファイバー20の前面にはNDフィル
ター21を有している。この凹面鏡19は、皮膚表面で
の反射光のうち主に正反射方向の光を表面反射光受光用
光ファイバー20に集光する。このように凹面鏡19を
配するのは、皮膚表面での反射光が正反射方向に正規分
布すると考えられるからである。
【0020】図3は、この装置の内部拡散光受光用光フ
ァイバー9a 〜9f 及び表面反射光受光用光ファイバー
20を構成する光ファイバーの受光側(同図(a))及
び光量測定器側(同図(b))の説明図である。同図の
ように、この光ファイバーは7芯の光ファイバーであ
る。受光側ではこの7芯の光ファイバーのうち端部の1
芯が表面反射光受光用光ファイバー20として使用さ
れ、残り6芯が内部拡散光受光用光ファイバー9a 〜9
f として利用される。一方、光量測定器側では7芯の光
ファイバーがいずれもマルチチャンネル光検出器14に
接続され、各々の光ファイバーでの受光光量が測定でき
るようになっている。
ァイバー9a 〜9f 及び表面反射光受光用光ファイバー
20を構成する光ファイバーの受光側(同図(a))及
び光量測定器側(同図(b))の説明図である。同図の
ように、この光ファイバーは7芯の光ファイバーであ
る。受光側ではこの7芯の光ファイバーのうち端部の1
芯が表面反射光受光用光ファイバー20として使用さ
れ、残り6芯が内部拡散光受光用光ファイバー9a 〜9
f として利用される。一方、光量測定器側では7芯の光
ファイバーがいずれもマルチチャンネル光検出器14に
接続され、各々の光ファイバーでの受光光量が測定でき
るようになっている。
【0021】このような装置構成とすることにより、凹
面鏡19が集光した光量に基づいて、投光手段3が投光
した光のうち実際に皮膚内部に投光された光の割合を推
定することが可能となる。
面鏡19が集光した光量に基づいて、投光手段3が投光
した光のうち実際に皮膚内部に投光された光の割合を推
定することが可能となる。
【0022】実施例2 図4は実施例2の装置の側面説明図である。実施例2の
装置は実施例1の装置と同様なシステム構成を有してい
るが、表面反射光受光手段18が、平面鏡22及び凸レ
ンズ(直径14mm、焦点距離14mm)23からなっ
ている点が異なっている。この実施例の装置では、皮膚
表面での主に正反射方向の反射光は平面鏡22で反射さ
れて凸レンズ23に入射し、凸レンズ23によって表面
反射光受光用光ファイバー20に集光する。表面反射光
受光用光ファイバー20は実施例1と同様に光量測定器
10に接続している。したがって、実施例2の装置によ
っても投光手段3が投光した光のうち実際に皮膚内部に
投光された光の割合を推定することが可能となる。
装置は実施例1の装置と同様なシステム構成を有してい
るが、表面反射光受光手段18が、平面鏡22及び凸レ
ンズ(直径14mm、焦点距離14mm)23からなっ
ている点が異なっている。この実施例の装置では、皮膚
表面での主に正反射方向の反射光は平面鏡22で反射さ
れて凸レンズ23に入射し、凸レンズ23によって表面
反射光受光用光ファイバー20に集光する。表面反射光
受光用光ファイバー20は実施例1と同様に光量測定器
10に接続している。したがって、実施例2の装置によ
っても投光手段3が投光した光のうち実際に皮膚内部に
投光された光の割合を推定することが可能となる。
【0023】以上、本発明の実施例の装置を説明した
が、本発明の装置はこれらの態様に限られない。例え
ば、上記の実施例では、内部拡散光受光手段8を、内部
拡散光受光用光ファイバー9a 〜9f 及び光量測定器1
0から構成したが、皮膚内部を拡散により伝搬してきた
光の光量測定をすることができる限り、種々の構成とす
ることができる。したがって、光源からの直接光、皮膚
表面での反射光が入らないように皮膚表面を撮像し、そ
の画像をモニターに出力し、モニターに出力した画像の
光軸方向の輝度を測定してもよい。また、投光角、受光
角は適宜設定することができる。
が、本発明の装置はこれらの態様に限られない。例え
ば、上記の実施例では、内部拡散光受光手段8を、内部
拡散光受光用光ファイバー9a 〜9f 及び光量測定器1
0から構成したが、皮膚内部を拡散により伝搬してきた
光の光量測定をすることができる限り、種々の構成とす
ることができる。したがって、光源からの直接光、皮膚
表面での反射光が入らないように皮膚表面を撮像し、そ
の画像をモニターに出力し、モニターに出力した画像の
光軸方向の輝度を測定してもよい。また、投光角、受光
角は適宜設定することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の装置によれば、光源から皮膚表
面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の投光
部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で拡散
した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の皮
膚表面における反射光を実質的に受光しないようにする
受光手段とに加えて、さらに皮膚表面における反射光を
受光するための受光手段が設けられているので、皮膚の
光透過性をより正確に評価することが可能となる。
面に対して斜めに投光する投光手段と、皮膚表面の投光
部位と異なる部位で、投光した光のうち皮膚内部で拡散
した光を受光し、光源からの直接光及び投光した光の皮
膚表面における反射光を実質的に受光しないようにする
受光手段とに加えて、さらに皮膚表面における反射光を
受光するための受光手段が設けられているので、皮膚の
光透過性をより正確に評価することが可能となる。
【図1】実施例の装置の全体構成図である。
【図2】実施例の装置のシステム構成図である。
【図3】実施例の装置で使用する光ファイバーの説明図
である。
である。
【図4】実施例の装置の側面説明図である。
【図5】皮膚表面形状の相違による表面反射光と内部拡
散光との説明図である。
散光との説明図である。
【図6】皮膚に投光した光の伝搬経路の説明図である。
【図7】皮膚の光透過性測定装置の説明図である。
【図8】光量測定器の説明図である。
1 皮膚 1s 皮膚表面 2 ファンデーション塗膜 3 投光手段 4 投光用光ファイバー 5 平面鏡 6 集光レンズ 7 熱線吸収フィルター 8 内部拡散光受光手段 9a 〜9g 内部拡散光受光用光ファイバー 10 光量測定器 11 バンドパスフィルター 12 結像用レンズ 13 アレイセンサー 14 マルチチャンネル光検出器 15 マルチチャンネル光検出器コントローラ 16 制御用コンピュータ 17 光源 18 表面反射光受光手段 19 凹面鏡 20 表面反射光受光用光ファイバー 21 NDフィルター 22 平面鏡 23 凸レンズ
Claims (4)
- 【請求項1】 光源から皮膚表面に対して斜めに投光す
る投光手段、投光した光のうち皮膚内部で拡散した光を
受光し、光源からの直接光及び投光した光の皮膚表面に
おける反射光を実質的に受光しない内部拡散光受光手
段、及び投光した光のうち皮膚表面で反射した光を受光
する表面反射光受光手段を有することを特徴とする皮膚
の光透過性測定装置。 - 【請求項2】 内部拡散光受光手段が、所定の間隔で配
された複数の光ファイバーからなる請求項1記載の皮膚
の光透過性測定装置。 - 【請求項3】 表面反射光受光手段が、凹面鏡、表面反
射光受光用光ファイバー及び光量測定器からなり、該凹
面鏡は、皮膚表面での主に正反射方向の反射光を表面反
射光受光用光ファイバーに集光する請求項1又は2記載
の皮膚の光透過性測定装置。 - 【請求項4】 表面反射光受光手段が、平面鏡、凸レン
ズ、表面反射光受光用光ファイバー及び光量測定器から
なり、該凸レンズは、皮膚表面での主に正反射方向の反
射光を表面反射光受光用光ファイバーに集光する請求項
1又は2記載の皮膚の光透過性測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339595A JPH08182654A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 皮膚の光透過性測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339595A JPH08182654A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 皮膚の光透過性測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08182654A true JPH08182654A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18328972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6339595A Pending JPH08182654A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 皮膚の光透過性測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08182654A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998023916A1 (fr) * | 1996-11-26 | 1998-06-04 | Omron Corporation | Procede et appareil permettant de mesurer la concentration d'une substance absorbant la lumiere dans un tissu vivant et l'epaisseur d'un tissu intercalaire |
KR100866258B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2008-11-03 | 전자부품연구원 | 리니어 이미지센서를 이용한 피부두께 측정 장치 및 그측정 방법 |
JP2009101218A (ja) * | 2009-02-12 | 2009-05-14 | Kao Corp | 肌の透明性の評価装置 |
JP2010525364A (ja) * | 2007-04-26 | 2010-07-22 | シック アイヴィピー エービー | ビジョンシステム装置内での散乱光量を測定するための方法と装置 |
JP2010167286A (ja) * | 2010-03-11 | 2010-08-05 | Kao Corp | 皮膚の光学的性状の計測装置 |
JP2014033944A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-24 | Kao Corp | 肌状態評価方法及び肌状態評価装置 |
JP2019535354A (ja) * | 2016-10-18 | 2019-12-12 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | アクセサリ装置及びイメージング装置 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6339595A patent/JPH08182654A/ja active Pending
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US11730372B2 (en) | 2016-10-18 | 2023-08-22 | Koninklijke Philips N.V. | Accessory device and imaging device |
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