JPH08188656A - 湿式摩擦材の製造方法 - Google Patents
湿式摩擦材の製造方法Info
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- JPH08188656A JPH08188656A JP1550495A JP1550495A JPH08188656A JP H08188656 A JPH08188656 A JP H08188656A JP 1550495 A JP1550495 A JP 1550495A JP 1550495 A JP1550495 A JP 1550495A JP H08188656 A JPH08188656 A JP H08188656A
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械的強度を落さずに耐熱耐久性を有する湿
式摩擦材の製造方法を得る。 【構成】 繊維基材、充填剤、摩擦調整剤及び熱硬化性
脂肪を含み、内部を多孔性として形成された湿式摩擦材
の製造方法において、水又は熱湯に可溶な特徴を持つ物
質であるポリビニルアルコール、酢酸ビニル無水マレイ
ン酸共重合体等が粒状、粉末状、もしくは繊維状で内部
に分散された状態に摩擦材を構成し、ついで水又は熱湯
中を通過させることにより可溶性物質を溶解させ、多孔
性が形成されることを特徴とする湿式摩擦材の製造方法
である。
式摩擦材の製造方法を得る。 【構成】 繊維基材、充填剤、摩擦調整剤及び熱硬化性
脂肪を含み、内部を多孔性として形成された湿式摩擦材
の製造方法において、水又は熱湯に可溶な特徴を持つ物
質であるポリビニルアルコール、酢酸ビニル無水マレイ
ン酸共重合体等が粒状、粉末状、もしくは繊維状で内部
に分散された状態に摩擦材を構成し、ついで水又は熱湯
中を通過させることにより可溶性物質を溶解させ、多孔
性が形成されることを特徴とする湿式摩擦材の製造方法
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、湿式摩擦係合装置に
おけるクラッチやブレーキ等に用いられる湿式摩擦材の
製造方法に関する。
おけるクラッチやブレーキ等に用いられる湿式摩擦材の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式摩擦係合装置であるクラッチの構成
の一例を図1に示す。図においてインプットシャフト6
に嵌装されたハブ5のスプライン部51に嵌合する駆動
板2と、リテーナ4のスプライン部41に嵌合する受動
板1の圧接係合によりトルクが伝達される。符号3はプ
レッシャープレート、7は押圧ピストンである。
の一例を図1に示す。図においてインプットシャフト6
に嵌装されたハブ5のスプライン部51に嵌合する駆動
板2と、リテーナ4のスプライン部41に嵌合する受動
板1の圧接係合によりトルクが伝達される。符号3はプ
レッシャープレート、7は押圧ピストンである。
【0003】このような摩擦係合装置に対しては、現在
エネルギー問題及び環境問題などからして小型軽量であ
ること、作動クッションが小さいこと、及びトルク容量
の高いことが要求される。また自動車エンジンの高回
転、高出力化に伴う高エネルギー化に対しても同時に対
応せねばならず、その要求は極めて高いものである。
エネルギー問題及び環境問題などからして小型軽量であ
ること、作動クッションが小さいこと、及びトルク容量
の高いことが要求される。また自動車エンジンの高回
転、高出力化に伴う高エネルギー化に対しても同時に対
応せねばならず、その要求は極めて高いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の摩擦係合装置に
おいては、作動ショック低減のため、摩擦係数を下げる
添加剤を配合した潤滑油が多用されつつあり、小型軽量
化を目的とすると、必然的に摩擦係合装置は低トルク容
量となる。そのため押し力を高くしてトルク容量を大き
くするため、湿式摩擦材の剥離寿命の低下、相手摩擦面
(受動面)のヒートスポット及び熱変形の発生、摩擦係
数低下による滑り時間の延長に伴う表面温度上昇が起
り、熱硬化性樹脂の熱分解物質による摩擦材の硬化の進
行とともに、フェード現象が発生していた。
おいては、作動ショック低減のため、摩擦係数を下げる
添加剤を配合した潤滑油が多用されつつあり、小型軽量
化を目的とすると、必然的に摩擦係合装置は低トルク容
量となる。そのため押し力を高くしてトルク容量を大き
くするため、湿式摩擦材の剥離寿命の低下、相手摩擦面
(受動面)のヒートスポット及び熱変形の発生、摩擦係
数低下による滑り時間の延長に伴う表面温度上昇が起
り、熱硬化性樹脂の熱分解物質による摩擦材の硬化の進
行とともに、フェード現象が発生していた。
【0005】また、従来技術において、摩擦材の耐熱性
を求めるためには、気孔性を高めることが必要である。
即ち摩擦性を多孔性にし、常時は潤滑油を含んでおき、
圧接係合時の発熱を摩擦材の圧縮とともに内部から排出
される油によって熱を取り去る作用を行なわせる。そこ
で多孔性を形成するため摩擦材の製造初期において繊維
基材間の絡み性を弱くし高い気孔性(多孔性)を得るよ
うにすれば、摩擦材の機械的強度の低下が伴うという問
題があり、多孔性を有するようにする摩擦材の設計には
限界があった。このように摩擦材中に解放時には油を吸
収し、圧接係合時には排出する作用、いわゆるスポンジ
効果を高め摩擦材の耐熱寿命を高めつつ、しかも機械的
強度の低下を防止するという課題が生じる。
を求めるためには、気孔性を高めることが必要である。
即ち摩擦性を多孔性にし、常時は潤滑油を含んでおき、
圧接係合時の発熱を摩擦材の圧縮とともに内部から排出
される油によって熱を取り去る作用を行なわせる。そこ
で多孔性を形成するため摩擦材の製造初期において繊維
基材間の絡み性を弱くし高い気孔性(多孔性)を得るよ
うにすれば、摩擦材の機械的強度の低下が伴うという問
題があり、多孔性を有するようにする摩擦材の設計には
限界があった。このように摩擦材中に解放時には油を吸
収し、圧接係合時には排出する作用、いわゆるスポンジ
効果を高め摩擦材の耐熱寿命を高めつつ、しかも機械的
強度の低下を防止するという課題が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の課題を
解決して、所望の特性を有する湿式摩擦材を得るため
に、「天然パルプ繊維、有機合成繊維等の繊維基材と、
けいそう土、カシュー樹脂等の充填剤や摩擦調整剤及び
熱硬化性樹脂を含み、内部を多孔性として形成された湿
式摩擦材の製造方法において、水もしくは熱湯には可溶
な特徴を持つ物質であるポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル無水マレイン酸共重合体、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリアクリル酸塩、水溶性ポリアクリル酸エステ
ル、ポリエチレンオキサイド等が粒状、粉末状もしくは
繊維状で内部に分散された状態に摩擦材を構成し、つい
で水または熱湯中を通過させることにより前記の可溶性
の物質を溶解させ、多孔性が形成されることを特徴とす
る湿式摩擦材の製造方法。」を得たものである。
解決して、所望の特性を有する湿式摩擦材を得るため
に、「天然パルプ繊維、有機合成繊維等の繊維基材と、
けいそう土、カシュー樹脂等の充填剤や摩擦調整剤及び
熱硬化性樹脂を含み、内部を多孔性として形成された湿
式摩擦材の製造方法において、水もしくは熱湯には可溶
な特徴を持つ物質であるポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル無水マレイン酸共重合体、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリアクリル酸塩、水溶性ポリアクリル酸エステ
ル、ポリエチレンオキサイド等が粒状、粉末状もしくは
繊維状で内部に分散された状態に摩擦材を構成し、つい
で水または熱湯中を通過させることにより前記の可溶性
の物質を溶解させ、多孔性が形成されることを特徴とす
る湿式摩擦材の製造方法。」を得たものである。
【0007】
【作用】例えば薄紙のように紙自体に機械的強度が低い
場合では、多孔性を得ようとする場合繊維基材間の絡み
性を弱くするため摩擦材の引張強度が低下する。初期の
抄造工程では多量の水を摩擦材内部に有しているため、
最終工程でのプレスされ乾燥した状態より非常に引張強
度が低下しており、中間工程(脱水、プレス等)での破
断が発生しやすい。そのため摩擦材の多孔性を得ること
は従来強度低下の問題から、設計限界が存在していた。
場合では、多孔性を得ようとする場合繊維基材間の絡み
性を弱くするため摩擦材の引張強度が低下する。初期の
抄造工程では多量の水を摩擦材内部に有しているため、
最終工程でのプレスされ乾燥した状態より非常に引張強
度が低下しており、中間工程(脱水、プレス等)での破
断が発生しやすい。そのため摩擦材の多孔性を得ること
は従来強度低下の問題から、設計限界が存在していた。
【0008】しかし、ポリビニルアルコールで代表され
る水溶性物質を摩擦材内部に分散配合させることによ
り、絡み性を弱くしてもポリビニルアルコール等が存在
するため従来と同等の強度を維持した状態で抄造工程を
流すことができるようになった。その後、後工程で水等
が入った含浸槽を通過させることにより、水溶性物質を
溶解し、多孔性摩擦材を得ることができる。問題となる
引張強度は、抄造最終工程のプレスにより強度が得られ
るため、問題とならない。
る水溶性物質を摩擦材内部に分散配合させることによ
り、絡み性を弱くしてもポリビニルアルコール等が存在
するため従来と同等の強度を維持した状態で抄造工程を
流すことができるようになった。その後、後工程で水等
が入った含浸槽を通過させることにより、水溶性物質を
溶解し、多孔性摩擦材を得ることができる。問題となる
引張強度は、抄造最終工程のプレスにより強度が得られ
るため、問題とならない。
【0009】また摩擦材厚さが十分にある場合や、多孔
性であっても、繊維強度が十分にある摩擦材組成では、
抄造工程の途中に含浸槽を設置することも可能である。
また、多孔性を得ることは耐熱耐久性と機械的強度の排
反的事項であるため、摩擦材内部の水溶性物質の分布に
傾斜を与え、表層にのみ多項性を持たす場合や、表層か
ら裏層にかけて徐々に多孔性を減らし、著じるしい機械
的強度の低下を防ぎながら、全体として多量の油を含む
ことができるようにすることも可能である。
性であっても、繊維強度が十分にある摩擦材組成では、
抄造工程の途中に含浸槽を設置することも可能である。
また、多孔性を得ることは耐熱耐久性と機械的強度の排
反的事項であるため、摩擦材内部の水溶性物質の分布に
傾斜を与え、表層にのみ多項性を持たす場合や、表層か
ら裏層にかけて徐々に多孔性を減らし、著じるしい機械
的強度の低下を防ぎながら、全体として多量の油を含む
ことができるようにすることも可能である。
【0010】クラッチのように急激に圧接される装置に
おいては急な発熱を取り去るため、表層に気孔がある方
がよく、すべり接触のように、ゆっくりではあるが、時
間が長いときは全体として気孔が分散していて、油の総
量が多い方が工合が良い。
おいては急な発熱を取り去るため、表層に気孔がある方
がよく、すべり接触のように、ゆっくりではあるが、時
間が長いときは全体として気孔が分散していて、油の総
量が多い方が工合が良い。
【0011】
【実施例】図2は受動板1のコアプレート9の表面に貼
る摩擦材8の表層近くに多くの気孔10のある例を示
し、図3は同じく気孔10が摩擦材に全体的に分布し、
表層から裏層にかけて徐々に多孔性を減らし、傾斜機能
を持たせた例を示している。図4は抄造工程の説明図
で、左から濃度調整機21、スクリーン(不純物除去)
22、フローボックス23を示す。図に示された0.5
%という数字はフローボックス23のところで、水が9
9.5%で、水溶性物質を含浸した摩擦材が0.5%と
いう意味である。
る摩擦材8の表層近くに多くの気孔10のある例を示
し、図3は同じく気孔10が摩擦材に全体的に分布し、
表層から裏層にかけて徐々に多孔性を減らし、傾斜機能
を持たせた例を示している。図4は抄造工程の説明図
で、左から濃度調整機21、スクリーン(不純物除去)
22、フローボックス23を示す。図に示された0.5
%という数字はフローボックス23のところで、水が9
9.5%で、水溶性物質を含浸した摩擦材が0.5%と
いう意味である。
【0012】水溶性物質は夫々水溶する温度が異なる。
例えばポリビニルアルコールは熱湯で溶解するが、ポリ
ビニルメチルエーテルは32.5℃以下の水で溶けるの
で、フローボックスの水の温度は含浸されている水溶性
物質の性質によって決定される。次に符号24は地合構
成のワイヤーパートで、25はテーブルロール、26は
サクションボックス、27は金網、28は送りロールで
ある。金網は60〜90メッシュのものを使用する。こ
こで水は3〜6%脱水され、右端の出口で20%脱水さ
れる。(即ち水は80%となる。)30はプレスパート
であって、第1プレス31、第2プレス32、第3プレ
ス33があり、右端で40%脱水される。40はドライ
ヤーパートであって、乾燥ロール41からなる。点線8
は送られる摩擦材(紙状)を示している。
例えばポリビニルアルコールは熱湯で溶解するが、ポリ
ビニルメチルエーテルは32.5℃以下の水で溶けるの
で、フローボックスの水の温度は含浸されている水溶性
物質の性質によって決定される。次に符号24は地合構
成のワイヤーパートで、25はテーブルロール、26は
サクションボックス、27は金網、28は送りロールで
ある。金網は60〜90メッシュのものを使用する。こ
こで水は3〜6%脱水され、右端の出口で20%脱水さ
れる。(即ち水は80%となる。)30はプレスパート
であって、第1プレス31、第2プレス32、第3プレ
ス33があり、右端で40%脱水される。40はドライ
ヤーパートであって、乾燥ロール41からなる。点線8
は送られる摩擦材(紙状)を示している。
【0013】図5は金網27上における摩擦材形成の状
態を示し、81は繊維基材を示している。水は金網27
から矢印で示すように下方にろ過されて脱水する。図6
は仕上工程の一例を示し、図4に示す抄造工程で製紙さ
れた紙状の摩擦材を巻いた紙巻ロール51から摩擦材8
は含浸槽52を通されて、含んでいた水溶性物質を溶か
して気孔とし、多孔性を形成する。含浸槽内の水の温度
は、前記の如く水溶性物質により適当に選べばよい。例
えば含まれている物質がポリビニルアルコールであれ
ば、熱湯を使用し、ポリビニルメチルエーテルであれ
ば、32.5℃以下の水を用うる。53は絞りロール、
54は乾燥ドラム、55はカレンダー、56は最終巻取
りドラムを示している。(尚ドラム内に示した温度は一
例であって、発明とは関係はない。) 図7は含浸槽52の種々の形態を示し、(a)は、含浸
ロール60を介して槽内を通す場合、(b)はロール6
0は2個あって、その間を通す場合、(c)はロール6
0は水面直上にあって、水は吸着により摩擦材8に付着
する場合、(d)は含浸ロール60aは水中に一部入
り、ロール60はその直上にあって、水はロール60a
を経て摩擦材8に付着する場合を夫々示している。
態を示し、81は繊維基材を示している。水は金網27
から矢印で示すように下方にろ過されて脱水する。図6
は仕上工程の一例を示し、図4に示す抄造工程で製紙さ
れた紙状の摩擦材を巻いた紙巻ロール51から摩擦材8
は含浸槽52を通されて、含んでいた水溶性物質を溶か
して気孔とし、多孔性を形成する。含浸槽内の水の温度
は、前記の如く水溶性物質により適当に選べばよい。例
えば含まれている物質がポリビニルアルコールであれ
ば、熱湯を使用し、ポリビニルメチルエーテルであれ
ば、32.5℃以下の水を用うる。53は絞りロール、
54は乾燥ドラム、55はカレンダー、56は最終巻取
りドラムを示している。(尚ドラム内に示した温度は一
例であって、発明とは関係はない。) 図7は含浸槽52の種々の形態を示し、(a)は、含浸
ロール60を介して槽内を通す場合、(b)はロール6
0は2個あって、その間を通す場合、(c)はロール6
0は水面直上にあって、水は吸着により摩擦材8に付着
する場合、(d)は含浸ロール60aは水中に一部入
り、ロール60はその直上にあって、水はロール60a
を経て摩擦材8に付着する場合を夫々示している。
【0014】
【効果】この発明によって、摩擦材の機械的な強度を落
さずに、耐熱、耐久性を高めるための多孔性を具える湿
式摩擦材の製造方法を得ることができた。
さずに、耐熱、耐久性を高めるための多孔性を具える湿
式摩擦材の製造方法を得ることができた。
【図1】湿式摩擦係合装置の一例の側断面図
【図2】多孔性の一例を示す説明図
【図3】多孔性の別な例を示す説明図
【図4】摩擦材の抄造工程の説明図
【図5】抄造工程初期の金網上の摩擦材形成の概念図
【図6】製造工程の一例の説明図
【図7】含浸槽の種々の例の説明図
1 受動板 2 駆動板 3 プレッシャープレート 4 リテーナ 5 ハブ 6 インプットシャフト 7 押圧ピストン 8 摩擦材 9 コアプレート 10 気孔 21 濃度調整機 22 スクリーン 23 フローボックス 24 ワイヤーパート 25 テーブルロール 26 サクションボックス 27 金網 28 送りロール 30 プレスパート 31 第1プレス 32 第2プレス 33 第3プレス 40 ドライヤーパート 41 乾燥ロール 51 紙巻ロール 52 含浸槽 53 送りロール 54 乾燥ドラム 55 カレンダー 56 巻取りドラム 60 含浸ロール
Claims (2)
- 【請求項1】 天然パルプ繊維、有機合成繊維等の繊維
基材と、けいそう土、カシュー樹脂等の充填剤や摩擦調
整剤及び熱硬化性樹脂を含み、内部を多孔性として形成
された湿式摩擦材の製造方法において、 水もしくは熱湯には可溶な特徴を持つ物質であるポリビ
ニルアルコール、酢酸ビニル無水マレイン酸共重合体、
ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸塩、水溶性
ポリアクリル酸エステル、ポリエチレンオキサイド等が
粒状、粉末状もしくは繊維状で内部に分散された状態に
摩擦材を構成し、 ついで水または熱湯中を通過させることにより前記の可
溶性の物質を溶解させ、多孔性が形成されることを特徴
とする湿式摩擦材の製造方法。 - 【請求項2】 前記の多孔性の分布状態を調整するため
に、摩擦材の表層、中層、裏層における前記の水もしく
は熱湯に可溶な物質の含有分布状態を変化させ、機械的
強度の低下を防止しながら所望の状態の多孔性を得るこ
とを特徴とする前記請求項1記載の湿式摩擦材の製造方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1550495A JPH08188656A (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | 湿式摩擦材の製造方法 |
US08/897,823 US6060536A (en) | 1995-01-05 | 1997-07-21 | Method of producing wet friction material and wet frictional material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1550495A JPH08188656A (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | 湿式摩擦材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188656A true JPH08188656A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11890647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1550495A Pending JPH08188656A (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | 湿式摩擦材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08188656A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19906980B4 (de) * | 1999-02-19 | 2013-09-19 | Borg-Warner Automotive Gmbh | Eingriffsteil für ein Kraftübertragungsaggregat |
JP2020504192A (ja) * | 2016-11-15 | 2020-02-06 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 摩擦材料 |
CN112654799A (zh) * | 2018-10-22 | 2021-04-13 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 带涂覆填料颗粒的湿摩擦材料 |
-
1995
- 1995-01-05 JP JP1550495A patent/JPH08188656A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19906980B4 (de) * | 1999-02-19 | 2013-09-19 | Borg-Warner Automotive Gmbh | Eingriffsteil für ein Kraftübertragungsaggregat |
JP2020504192A (ja) * | 2016-11-15 | 2020-02-06 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 摩擦材料 |
US10989263B2 (en) | 2016-11-15 | 2021-04-27 | Borgwarner Inc. | Friction material |
CN112654799A (zh) * | 2018-10-22 | 2021-04-13 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 带涂覆填料颗粒的湿摩擦材料 |
US12038057B2 (en) | 2018-10-22 | 2024-07-16 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wet friction material with coated filler particles |
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