JPH08170048A - ウレタン塗料用樹脂組成物 - Google Patents
ウレタン塗料用樹脂組成物Info
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- JPH08170048A JPH08170048A JP27192095A JP27192095A JPH08170048A JP H08170048 A JPH08170048 A JP H08170048A JP 27192095 A JP27192095 A JP 27192095A JP 27192095 A JP27192095 A JP 27192095A JP H08170048 A JPH08170048 A JP H08170048A
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Abstract
の貯蔵安定性、耐熱黄変性等に優れ、かつ重金属による
水質汚濁などの環境への汚染の心配のない、特に自動車
耐チッピング塗料用に適したウレタン塗料用樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 ブロック化ポリイソシアネート化合物お
よび分子中に2個以上の活性化水素を有する化合物と、
特定の4級アンモニウム有機酸塩から成る触媒とからな
るウレタン樹脂組成物を用いる。
Description
成物に関する。さらに詳しくは、特に自動車用耐チッピ
ング塗料用に適した樹脂組成物に関するものである。
ング塗料に使用されるブロック化ポリイソシアネート化
合物の解離温度を下げ、低温硬化性を付与するために用
いられる触媒としては、有機金属(重金属)触媒(例え
ばオクチル酸亜鉛,オクチル酸鉛,オクチル酸錫な
ど)、第3級アミン化合物(例えばトリエチレンジアミ
ン,トリエチルアミンなど)等が知られている(例えば
特公昭64−11232号公報)。また、ブロックソシ
アネートの解離温度を低下させる触媒として、特開平6
−192364は、水酸基含有第4級アンモニウム塩化
合物を用いることを開示している。
の触媒を用いたものは、ブロック化ポリイソシアネー
ト化合物の解離温度を下げて低温硬化性を付与するには
不十分である;解離温度を低下させるものの、低温・
短時間での硬化性を付与するには不十分である。低温
硬化性を付与することができても、硬化塗膜を黄変させ
る問題がある;有機金属(重金属)触媒を用いること
から生じる重金属による水質汚濁等の公害源となる;な
どの問題点を有していた。
点を解決するため鋭意検討した結果、ブロック化ポリイ
ソシアネート化合物の解離温度を下げ、低温・短時間で
の硬化性を付与するとともに、公害源とならない、従来
とは異る優れた触媒を見いだし、本発明に到達した。す
なわち本発明は、ブロック化ポリイソシアネート化合物
(A)および分子中に2個以上の活性水素を有する化合
物(B)と、下記一般式
の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但し、R1〜R3の
内のいずれか2個がC、OまたはN原子を介して脂環ま
たはヘテロ環を形成していても良い。)を表し、R4は
炭素数1〜8のアルキル基または芳香族炭化水素基を表
し、Xは有機酸基を表す。]で示される第4級アンモニ
ウム有機酸塩(C)からなる触媒とからなることを特徴
とするポリウレタン塗料用樹脂組成物;並びに該組成物
を必須成分として含有する自動車用耐チッピング塗料で
ある。
ート化合物(A)を構成する有機ポリイソシアネートと
しては、低分子ポリイソシアネート類(a1)、ポリオ
ール類と(a1)とからの遊離イソシアネート(NC
O)基を有するウレタンプレポリマー(a2)およびこ
れらの混合物が挙げられる。低分子ポリイソシアネート
類(a1)としては、脂肪族ポリイソシアネ−ト[例え
ばヘキサメチレンジイソシアネ−ト(HDI)、リジン
ジイソシアネ−トなど] ; 脂環式ポリイソシアネ−ト
[例えばジシクロヘキシルメタンジイソシアネ−ト(水
添MDI)、イソホロンジイソシアネ−ト(IPD
I)、シクロヘキサンジイソシアネ−ト (CHD
I)、水素化トリレンジイソシアネ−ト、水素化キシリ
レンジイソシアネ−トなど];芳香族ポリイソシアネ−
ト[例えばトリレンジイソシアネ−ト(TDI)、ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)、 ナフチレ
ンジイソシアネ−ト(NDI)、キシリレンジイソシア
ネ−ト(XDI)、α,α,α´,α´-テトラメチルキ
シリレンジイソシアネ−ト(TMXDI)など];ジイ
ソシアネート変性体(例えばイソシアヌレート、ビュー
レット、ウレトジオン、カーボジイミドなどの変性
体];およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
また、遊離NC0基を有するウレタンプレポリマー(a
2)を構成するポリオール類としては、ポリエ−テルポ
リオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、ポリマ−ポリオ−
ル、ポリカ−ボネ−トポリオ−ルおよびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
(a1)とポルオ−ル類とのNCO/OH反応当量比は
通常1.2〜3.0、好ましくは1.5〜2.2であ
る。
で行われる。溶剤としては、たとえば芳香族炭化水素系
(トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなど);エ
ステル系[酢酸エチル、酢酸ブチル、DBE(コハク酸
ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびアジピン酸ジメチ
ルの混合物)など];エ−テル系(セロソルブアセテ−
ト、カルビトールアセテートなど);ケトン系(メチル
エチルケトン、シクロヘキサノンなど);およびこれら
の2種以上の混合溶剤を挙げることができる。
は70〜100℃である。反応時間は通常2〜10時
間、好ましくは5〜8時間である。
500〜10000、好ましくは700〜8000であ
る。数平均分子量が500未満では樹脂が硬くてもろく
なるため耐チッピング性に好ましくない影響を与え、1
0000を越えると良好な密着性が得難い。また、(a
2)中の遊離NCO基の含有量は通常1〜20重量%、
好ましくは2〜15重量%である。
(A)を構成するブロック化剤としては、オキシム化合
物[たとえばアセトオキシム、メチルエチルケトオキシ
ム(MEKオキシム)、メチルイソブチルケトオキシム
(MIBKオキシム)などのケトオキシム];ラクタム
化合物(ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ
−ブチロラクタムなど);フェノ−ル化合物(例えばフ
ェノ−ル、m−クレゾ−ル、キシレノールなど);活性
メチレン化合物[例えばマロン酸ジエステル(マロン酸
ジエチルなど)、アセチルアセトン、アセト酢酸エステ
ル(アセト酢酸エチルなど)など];アルコ−ル化合物
(例えばメタノ−ル、エタノ−ル、n−ブタノ−ルな
ど);水酸基含有エ−テル化合物(メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、エチルカービトールなど);水酸基
含有エステル化合物(例えば乳酸エチル、乳酸アミルな
ど);メルカプタン化合物(例えばブチルメルカプタ
ン、ヘキシルメルカプタンなど);酸アミド化合物(例
えばアセトアニリド、アクリルアマイド、ダイマ−酸ア
ミドなど);イミダゾ−ル化合物(例えばイミダゾ−
ル、2-エチルイミダゾ−ルなど);酸イミド化合物(例
えばコハク酸イミド、フタル酸イミドなど);およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。
合物、ラクタム化合物およびフェノール化合物であり、
特に好ましいものは、MEKオキシム、ε−カプロラク
タムおよびキシレノールである。
記(a1)および/または(a2)の遊離NCO基に対
して通常1〜2当量、好ましくは1.05〜1.5当量
である。また、ブロック化の反応温度は、通常50〜1
50℃ である。
物(B)としては、多価アルコール;多価アルコールに
エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ドを付加して得られるポリエーテルポリオール;ビスフ
ェノール系のエポキシ樹脂をアミン(ジエタノールアミ
ンなど)で変性して得られるエポキシ樹脂変性ポリオー
ル;二塩基酸と多価アルコールとの重縮合反応によるポ
リエステルポリオール;ラクトン系ポリエステルポリオ
ール;ポリカーボネートポリオール;β−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートなどで水酸基を導入したアク
リル共重合体であるアクリルポリオール;末端に水酸基
を有するポリブタジエンポリオール;エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の部分鹸化物である部分鹸化EVA;特公
平5−73793号公報に記載されているポリオキシア
ルキレンポリアミン、(ポリ)アルキレンポリアミンの
オキシアルキレンエ−テル、ポリオキシアルキレンポリ
アミンのケチミン、ポリアミド化合物のケチミン、(ポ
リ)アルキレンポリアミンのケチミン等;およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
塩(C)は、下記一般式(1)で示される化合物であ
る。
もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但
し、R1〜R3の内のいずれか2個がC、OまたはN原子
を介して脂環またはヘテロ環を形成していても良い。)
を表し、R4は炭素数1〜8のアルキル基または芳香族
炭化水素基を表し、Xは有機酸基を表す。] 上記一般式(1)において、R1〜R4がすべて同一の場
合は、得られる(C)の結晶性が高いため、樹脂成分や
溶剤への溶解性が低下し、作業時取り扱いにくい問題が
生じる。従ってR1〜R4の少なくともいずれか1個は、
炭素数が異なることが望ましい。また、R1〜R3の炭素
数が11を超えるものでは本発明の目的とする触媒効果
が得られない。
級アンモニウム・ハイドロオキサイドと有機酸とを反応
させる製造法、第3級アミンを炭酸ジエステルと反応
させて得た第4級アンモニウム炭酸塩と有機酸とを反応
させる製造法などが挙げられるが、反応工程で混入する
ハロゲン元素やアルカリ(土類)金属が無い点で、の
製造方法が好ましい。
テルとしては、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチ
ルメチル、炭酸ジプロピル等が挙げられるが、好ましい
ものはアルキル基の炭素数の少ない炭酸ジメチルであ
る。
ステルとのモル比は、通常1:(0.3〜4)である。
必要により反応溶媒(メタノール、エタノールなど)を
使用しても良い。反応温度は通常30〜150℃、好ま
しくは50〜100℃である。
(ロ)とのアニオン交換反応は、溶媒の存在下または非
存在下で行えばよく、発生する炭酸ガスを反応系から適
宜除くことにより、第4級アンモニウム有機酸塩(C)
を得ることが出来る。反応後、必要により反応溶媒を留
去してそのまま用いるか、水溶液や有機溶媒[メタノー
ル、エタノール、アセトン、(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン等]溶液として用いることが
できる。
において、(ロ)の量は、(イ)1モルに対して0.5
〜4.0モルが好ましく、得られた(C)のpH(水溶
液または有機溶媒溶液)が6.5〜7.5になるような
配合比でアニオン交換反応を行うことが特に好ましい。
脂肪族アミン類(トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミ
ン、トリ−n−オクチルアミン、ジエチル−1−プロピ
ルアミン等);脂環式アミン類[N−メチルピロリジ
ン、N−エチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N
−エチルピペリジン、N−メチルヘキサメチレンイミ
ン、N−エチルヘキサメチレンイミン、N−メチルモル
ホリン、N−ブチルモルホリン、N,N’−ジメチルピ
ペラジン、N,N’−ジエチルピペラジン、1,5−ジ
アザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン類、1−メ
チルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、
1,4−ジメチル−2−エチルイミダゾール、1,2−
ジメチルイミダゾリン、1,2,4−トリメチルイミダ
ゾリン、1,4−ジメチル−2−エチルイミダゾリン
等];およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、脂肪族アミンのうちの
トリメチルアミンおよびトリエチルアミン;ならびに脂
環式アミン類のうちの1,5−ジアザビシクロ[4,
3,0]−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセンおよび1,2,4−トリメチ
ルイミダゾリンである。
モノカルボン酸[蟻酸、酢酸、オクチル酸、2−エチル
ヘキサン酸など);脂肪族ポリカルボン酸(蓚酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸など);芳香
族モノカルボン酸(安息香酸、トルイル酸、エチル安息
香酸など);芳香族ポリカルボン酸(フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ニトロフタル酸、トリメリット
酸など);フェノール化合物(フェノール、レゾルシン
等);スルホン酸化合物(アルキルベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など);
リン酸化合物等が挙げられる。該有機酸は1種または2
種以上の混合物として用いることができる。これらのう
ち好ましいものは脂肪族カルボン酸化合物および芳香族
カルボン酸化合物であり、特に好ましいものはオクチル
酸および蟻酸である。
しいものは、メチルトリエチルアンモニウム・オクチル
酸塩、N−8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン・オクチル酸塩および1,
2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・オクチル
酸塩である。
ート(A)と分子中に2個以上の活性水素を有する化合
物(B)との配合割合は、NCO基/活性水素基の当量
比が通常1/(0.1〜2.5)、好ましくは1/
(0.5〜1.5)となる量である。活性水素基の当量
比が0.1未満または2.5を越えると、硬化が不十分
となり塗料として使用できない。また、(C)の添加量
は、上記(A)および(B)の合計重量に対して通常
0.01〜3.0重量%、好ましくは0.05〜2重量
%である。
料、充填剤、溶媒等を配合することができる。顔料とし
ては酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、オキサ
イドエローなどの無機顔料およびフタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリ−ンなどの有機顔料が挙げられ
る。充填剤としてはクレー、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、タルク、アルミナ、シリカ、バライト、ヒル石、
白土などが挙げられる。溶媒としてはウレタンプレポリ
マー製造時に使用した溶媒と同様のものが使用できる。
樹脂、ゾル状塩化ビニル、フェノール樹脂、ケトン樹
脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ロジン樹脂などの天然樹
脂または合成樹脂;レベリング剤、タレ防止剤、消泡
剤、界面活性剤、硬化促進剤、ハジキ防止剤、顔料分散
剤、帯電防止剤などの各種助剤などを併用することがで
きる。
例を示すと、下記の通りである(%は重量%を示す)。 ブロック化ポリイソシアネート化合物(A) 通常10〜70% (固形分換算) (好ましくは20〜60%) 活性水素化合物(B) 通常1〜30% (固形分換算) (好ましくは2〜20%) 4級アンモニウム有機酸塩(C) 通常0.01〜3% (好ましくは0.05〜2%) 顔料および充填剤 通常5〜70% (好ましくは10〜60%) 溶媒 通常10〜70% (好ましくは20〜50%) その他の配合剤 通常0.5〜10% (好ましくは1〜7%)
で製造することができる。たとえば上記各成分を通常の
混合装置(デイスパー、三本ロール、ボールミル、スチ
ールミル、ペブルミル、アトライター、サンドミル、サ
ンドグラインダー、ロールミル、ポットミル、羽根付高
速攪はん機など)を用いて混合し、塗料化することによ
り得られる。
板面、化成処理された鉄板面または亜鉛メッキされた鉄
板の表面に直接、またはアニオン電着塗装面もしくはカ
チオン電着塗装面などの表面に任意の方法で塗装され
る。
け塗り、エアースプレー塗装機、エアレススプレー塗装
機、ホットエアレススプレー塗装機などを用いて行うこ
とができる。塗装機を用いて塗装する場合は、エアース
プレー塗装機は必要な膜厚を得るのに時間を要するた
め、エアレススプレー塗装機を用いるのが好ましい。エ
アレススプレー塗装機の場合ストローク速度にもよるが
通常1ストロークないし2ストロークで必要な膜厚を得
ることができる。
動車用耐チッピング塗料、電線用コーティング剤、プレ
コートメタル用塗料等に使用でき、特に自動車用耐チッ
ピング塗料に好適である。自動車用耐チッピング塗料と
して使用する場合、焼付温度は通常90℃以上、好まし
くは100〜170℃、特に好ましくは、110〜15
0℃である。焼付時間は通常120分以内、好ましくは
10〜60分である。耐チッピング塗料の場合の乾燥膜
厚は通常20〜500μ、好ましくは50〜300μで
ある。膜厚が20μ未満では耐チッピング性が不十分で
あり、500μを越えるとワキ、タレなどの不具合が生
じやすくなる。
膜の上に中塗り塗料が塗装され、さらに上塗り塗料が塗
装される。中塗り塗料の塗装は、本発明の組成物が未乾
燥の場合であってもウエット・オン・ウエットで塗装す
ることができるし、また硬化乾燥後であっても塗装する
ことができる(ドライ・オン・ウエット)。本発明の組
成物は下地塗装(カチオン電着など)の硬化乾燥後の塗
膜上に適用するほか、中塗り塗料硬化塗膜や上塗り塗料
硬化塗膜上などにも適用可能である。
に具体的に説明するが、本発明これに限定されるもので
はない。以下において、「部」は重量部、「%」は重量
%を示す。
び樹脂膜特性を示した。すなわち表1には実施例1〜4
及び比較例1〜2を、表3には実施例9〜10及び比較
例5〜6を記載した。また、表2には塗膜及び塗料の特
性について示した(実施例5〜8及び比較例3〜4)。
通りである。 樹脂の硬化特性:実施例1〜4及び比較例1〜2記載の
方法で作成した配合樹脂を測定器付属のプレート上に塗
布し、剛体振り子型粘弾性測定器[「レオバイブロンD
DV−OPA3」,(株)オリエンテック製]にセット
した後、以下の昇温条件(昇温条件−1)で測定した。
対数減衰率が低下を開始(硬化開始による粘性上昇に伴
い振り子が減衰する点)する時の温度を硬化開始温度と
した。硬化開始温度が低いほど解離温度が低く、低温硬
化性が良いことを示す。 昇温条件−1;室温→80℃(3分間),80℃→20
0℃(24分間)
ついては、前述の剛体振り子型粘弾性測定器を用いて、
硬化特性を別の観点(実用温度に近い条件)から、調査
した。即ち以下の昇温条件(昇温条件2〜4)で測定し
た。120℃に達した時から対数減衰率が低下を開始
(硬化開始による粘性上昇に伴い振り子が減衰する点)
するまでに要した時間を硬化開始時間とした。硬化開始
時間が短いほど硬化性が良いことを示す。 昇温条件−2;室温から120℃まで2分間で昇温した
後120℃で保持した。 昇温条件−3;室温から130℃まで2分間で昇温した
後130℃で保持した。 昇温条件−4;室温から140℃まで2分間で昇温した
後140℃で保持した。
厚が200〜400μとなるようにトレイ(皿)に流し
た後、表1及び表3記載の焼き付け条件で硬化させ、硬
化樹脂膜を室温に戻した後、樹脂膜を約1cm角に裁断
し、該サンプル約1gを精秤し(S)、予め乾燥し秤量
した三角フラスコ(T1)にいれた。ついで溶剤[メタ
ノール/アセトン=1/1(容量比)]を50ml加
え、約60℃で3時間還流した。その後予め乾燥し秤量
した濾紙(T2)にてサンプルを濾別した。不溶物と濾
紙を三角フラスコにいれ105℃×45分乾燥し、室温
に戻した後秤量した(G)。下記の式からゲル分率
(%)を求めた。値が高い程硬化が進んでいることを示
す。 ゲル分率(%)=[{G−(T1+T2)}/S]×1
00
膜厚が150〜200μとなるようにトレイ(皿)に流
した後、140℃×40分の焼き付け条件で硬化させ
た。硬化樹脂膜を室温に戻した後、JIS K−625
1記載の3号ダンベルの形状となるように打ち抜き、樹
脂の膜厚を測定した。その後JIS K−6251に従
って引張破断強度及び伸びを測定(測定温度20℃)し
た。
膜厚が150〜200μとなるようにトレイ(皿)に流
した後、表1記載の焼き付け条件で硬化させた。硬化樹
脂膜を室温に戻した後、多光源分光測色計[スガ試験機
(株)製]を用いて、黄色の度合い(YI)を測定し
た。値が小さい程耐黄変性が良いことを示す。表1及び
表3において「測定不可」と記載したものは、樹脂が半
硬化状態でタックが強いため測定できなかったものであ
る。
ン電着塗料を電着塗装後焼付け硬化した鋼板(以下、電
着塗装板という)に[実施例5〜8]及び[比較例3,
4]記載の配合割合で作成した塗料(以下、耐チッピン
グ塗料という)を、エアレススプレーを用い150μ膜
厚(乾燥後)になるように吹き付けた。ついで140℃
×20分間焼付けを行い、硬化塗膜の外観(フクレ、ワ
キ、ピンホールなど)を調べた。判定基準は以下の通
り。 ◎:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレ等なし ○:ワキが若干見られるが極めて微小であり、実用上問
題ない程度 △:一部ワキ、ピンホール、シワ、タレのいずれかが認
められる ×:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレのいずれか
の発生著しい
00×0.8mmの電着塗装板に150μ厚(乾燥後)
で耐チッピング塗料を塗布し、140℃×20分焼き付
けた。ついで、通常用いられる中塗り塗料(メラミン・
アルキッド樹脂系)を塗装し焼き付けた後(中塗乾燥膜
厚:30μ,焼付け条件:140℃×20分)、JIS
B−1181で規定する3種−M−4形状の鉄六角ナ
ットを2mの高さから管径20mmの筒を通して落下せ
しめた。塗装板はナットの落下方向に対して45°の角
度になるように固定する。塗膜のキズが金属面に達する
までの落下ナットの総重量(Kg)を測定した。値が大
きい程耐チッピング性が良いことを示す。
料を40℃×10日間貯蔵し、貯蔵前後の塗料の粘度増
加率(%)を測定した。値が小さい程貯蔵安定性が良い
ことを示す。
リテトラメチレングリコール(数平均分子量=100
0)208部、トリメチロールプロパン(分子量=13
4)28部および「ペガゾールR−100」[芳香族溶
剤,モービル石油(株)製]400部を、窒素気流下、
80〜100℃で8時間反応させ、NCO含有量が4.
8%のウレタンプレポリマ−を得た。次いでメチルエチ
ルケトオキシム91部を添加し、さらに60〜80℃で
2時間反応させた後、赤外吸収スペクトルによりイソシ
アネート基が消失していることを確認した。かくしてブ
ロック化ポリイソシアネート(A−1,固形分60%)
を得た。
ングリコール(数平均分子量=1000)234部、ト
リメチロールプロパン(分子量=134)31部および
「DBE」[エステル系溶剤,デュポン(株)製]40
0部を、窒素気流下、60〜80℃で6時間反応させ、
NCO含有量が5.7%のウレタンプレポリマ−を得
た。次いでε−カプロラクタム135部を添加し、さら
に80〜100℃で3時間反応させた後、赤外吸収スペ
クトルによりイソシアネート基が消失していることを確
認した。かくしてブロック化ポリイソシアネート(A−
2,固形分60%)を得た。
炭酸ジメチル(1.5モル)および溶媒としてメタノー
ル(2.0モル)を仕込み、反応温度110℃にて12
時間反応させメチルトリエチルアンモニウムメチルカー
ボネートのメタノール溶液を得た。このものにオクチル
酸(1モル)を仕込み、副正する炭酸ガスおよびメタノ
ールを除くことによってメチルトリエチルアンモニウム
・オクチル酸塩(C−1)を得た。
ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンを1モ
ル用いた他は製造例3と同様にして、N−8−メチル−
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン・オクチル酸塩(C−2)を得た。
を1モル用いた他は製造例3と同様にして、メチルトリ
エチルアンモニウム・蟻酸塩(C−3)を得た。
アネート(A)、活性水素化合物(B)としてジエチレ
ントリアミンのプロピレンオキサイド付加物(B−1,
分子量400)、触媒および希釈溶剤(DBE)の樹脂
配合を行い、前述の試験方法に従って、硬化特性(樹脂
の硬化開始温度,ゲル分率)、樹脂物性および樹脂膜の
耐黄変性試験を行った。その結果を表1に示す。
アネート(A)、活性水素化合物(B−1)、触媒、充
填剤、顔料、消泡剤及び希釈溶剤(DBE)の塗料配合
を行い、前述の試験方法に従って、塗膜特性(塗膜外
観,耐チッピング性能)および塗料の貯蔵安定性試験を
行った。その結果を表2に示す。
アネート(A)、活性水素化合物(B)としてポリオキ
シプロピレントリアミン(B−2,アミン価360)、
触媒および希釈溶剤(DBE)の樹脂配合を行い、前述
の試験方法に従って、硬化特性(樹脂の硬化開始時
間)、樹脂物性および樹脂膜の耐黄変性試験を行った。
その結果を表3に示す。
トリエチレンジアミン(3級アミン触媒)を使用し、実
施例1〜4と同様の試験を行った。その結果を表1に併
記した。
オクチル酸鉛(有機金属触媒)を使用し、実施例1〜4
と同様の試験を行った。その結果を表1に併記した。
トリエチレンジアミンを使用し、実施例5〜8と同様の
試験を行った。その結果を表2に併記した。
オクチル酸鉛を使用し、実施例5〜8と同様の試験を行
った。その結果を表2に併記した。
ロピルトリメチルアンモニウム・オクチル酸塩(商品
名:DABCO TMR,エアプロダクツ社製)を使用
し実施例9〜10と同様の試験を行った。その結果を表
3に併記した。
ロピルトリメチルアンモニウム・蟻酸塩(商品名:DA
BCO TMR−2,エアプロダクツ社製)を使用し実
施例9〜10と同様の試験を行った。その結果を表3に
併記した。
特定の第4級アンモニウム有機酸塩をブロック化ポリイ
ソシアネート化合物の解離触媒として用いることによ
り、従来から用いられている第3級アミン系触媒を用い
たものと比較して、硬化開始温度(解離温度)を10℃
以上も下げることができ、低温硬化が可能である。さら
に樹脂の硬化性、物性及び塗料とした場合の塗膜特性の
点でも優れるものを得ることができる。また、有機金属
系触媒を用いたものと比較しても、硬化樹脂の耐黄変性
及び塗料の貯蔵安定性の点で優れている。さらに有機金
属触媒に由来する重金属による水質汚濁などの環境への
汚染の心配もなく安全性が高い。上記効果を奏すること
から本発明の樹脂組成物は、とくに自動車用耐チッピン
グ塗料用に好適に使用することができる。
の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但し、R1〜R3の
内のいずれか2個がC、OまたはN原子を介して複素環
を形成していても良い。)を表し、R4は炭素数1〜8
のアルキル基または芳香族炭化水素基を表し、Xは有機
酸基を表す。]で示される第4級アンモニウム有機酸塩
(C)からなる触媒とからなることを特徴とするポリウ
レタン塗料用樹脂組成物。
成物に関する。さらに詳しくは、特に自動車用耐チッピ
ング塗料用に適した樹脂組成物に関するものである。
ング塗料に使用されるブロック化ポリイソシアネート化
合物の解離温度を下げ、低温硬化性を付与するために用
いられる触媒としては、有機金属(重金属)触媒(例え
ばオクチル酸亜鉛,オクチル酸鉛,オクチル酸錫な
ど)、第3級アミン化合物(例えばトリエチレンジアミ
ン,トリエチルアミンなど)等が知られている(例えば
特公昭64−11232号公報)。また、ブロックソシ
アネートの解離温度を低下させる触媒として、特開平6
−192364は、水酸基含有第4級アンモニウム塩化
合物を用いることを開示している。
の触媒を用いたものは、ブロック化ポリイソシアネー
ト化合物の解離温度を下げて低温硬化性を付与するには
不十分である;解離温度を低下させるものの、低温・
短時間での硬化性を付与するには不十分である。低温
硬化性を付与することができても、硬化塗膜を黄変させ
る問題がある;有機金属(重金属)触媒を用いること
から生じる重金属による水質汚濁等の公害源となる;な
どの問題点を有していた。
点を解決するため鋭意検討した結果、ブロック化ポリイ
ソシアネート化合物の解離温度を下げ、低温・短時間で
の硬化性を付与するとともに、公害源とならない、従来
とは異る優れた触媒を見いだし、本発明に到達した。す
なわち本発明は、ブロック化ポリイソシアネート化合物
(A)および分子中に2個以上の活性水素を有する化合
物(B)と、下記一般式
もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但
し、R1〜R3の内のいずれか2個がC、OまたはN原子
を介して複素環を形成していても良い。)を表し、R4
は炭素数1〜8のアルキル基または芳香族炭化水素基を
表し、Xは有機酸基を表す。]で示される第4級アンモ
ニウム有機酸塩(C)からなる触媒とからなることを特
徴とするポリウレタン塗料用樹脂組成物;並びに該組成
物を必須成分として含有する自動車用耐チッピング塗料
である。
ート化合物(A)を構成する有機ポリイソシアネートと
しては、低分子ポリイソシアネート類(a1)、ポリオ
ール類と(a1)とからの遊離イソシアネート(NC
O)基を有するウレタンプレポリマー(a2)およびこ
れらの混合物が挙げられる。低分子ポリイソシアネート
類(a1)としては、脂肪族ポリイソシアネ−ト[例え
ばヘキサメチレンジイソシアネ−ト(HDI)、リジン
ジイソシアネ−トなど] ; 脂環式ポリイソシアネ−ト
[例えばジシクロヘキシルメタンジイソシアネ−ト(水
添MDI)、イソホロンジイソシアネ−ト(IPD
I)、シクロヘキサンジイソシアネ−ト (CHD
I)、水素化トリレンジイソシアネ−ト、水素化キシリ
レンジイソシアネ−トなど];芳香族ポリイソシアネ−
ト[例えばトリレンジイソシアネ−ト(TDI)、ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)、 ナフチレ
ンジイソシアネ−ト(NDI)、キシリレンジイソシア
ネ−ト(XDI)、α,α,α´,α´-テトラメチルキ
シリレンジイソシアネ−ト(TMXDI)など];ジイ
ソシアネート変性体(例えばイソシアヌレート、ビュー
レット、ウレトジオン、カーボジイミドなどの変性
体];およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
また、遊離NC0基を有するウレタンプレポリマー(a
2)を構成するポリオール類としては、ポリエ−テルポ
リオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、ポリマ−ポリオ−
ル、ポリカ−ボネ−トポリオ−ルおよびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
(a1)とポルオ−ル類とのNCO/OH反応当量比は
通常1.2〜3.0、好ましくは1.5〜2.2であ
る。
で行われる。溶剤としては、たとえば芳香族炭化水素系
(トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなど);エ
ステル系[酢酸エチル、酢酸ブチル、DBE(コハク酸
ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびアジピン酸ジメチ
ルの混合物)など];エ−テル系(セロソルブアセテ−
ト、カルビトールアセテートなど);ケトン系(メチル
エチルケトン、シクロヘキサノンなど);およびこれら
の2種以上の混合溶剤を挙げることができる。
は70〜100℃である。反応時間は通常2〜10時
間、好ましくは5〜8時間である。
500〜10000、好ましくは700〜8000であ
る。数平均分子量が500未満では樹脂が硬くてもろく
なるため耐チッピング性に好ましくない影響を与え、1
0000を越えると良好な密着性が得難い。また、(a
2)中の遊離NCO基の含有量は通常1〜20重量%、
好ましくは2〜15重量%である。
(A)を構成するブロック化剤としては、オキシム化合
物[たとえばアセトオキシム、メチルエチルケトオキシ
ム(MEKオキシム)、メチルイソブチルケトオキシム
(MIBKオキシム)などのケトオキシム];ラクタム
化合物(ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ
−ブチロラクタムなど);フェノ−ル化合物(例えばフ
ェノ−ル、m−クレゾ−ル、キシレノールなど);活性
メチレン化合物[例えばマロン酸ジエステル(マロン酸
ジエチルなど)、アセチルアセトン、アセト酢酸エステ
ル(アセト酢酸エチルなど)など];アルコ−ル化合物
(例えばメタノ−ル、エタノ−ル、n−ブタノ−ルな
ど);水酸基含有エ−テル化合物(メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、エチルカービトールなど);水酸基
含有エステル化合物(例えば乳酸エチル、乳酸アミルな
ど);メルカプタン化合物(例えばブチルメルカプタ
ン、ヘキシルメルカプタンなど);酸アミド化合物(例
えばアセトアニリド、アクリルアマイド、ダイマ−酸ア
ミドなど);イミダゾ−ル化合物(例えばイミダゾ−
ル、2-エチルイミダゾ−ルなど);酸イミド化合物(例
えばコハク酸イミド、フタル酸イミドなど);およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。
合物、ラクタム化合物およびフェノール化合物であり、
特に好ましいものは、MEKオキシム、ε−カプロラク
タムおよびキシレノールである。
記(a1)および/または(a2)の遊離NCO基に対
して通常1〜2当量、好ましくは1.05〜1.5当量
である。また、ブロック化の反応温度は、通常50〜1
50℃ である。
物(B)としては、多価アルコール;多価アルコールに
エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ドを付加して得られるポリエーテルポリオール;ビスフ
ェノール系のエポキシ樹脂をアミン(ジエタノールアミ
ンなど)で変性して得られるエポキシ樹脂変性ポリオー
ル;二塩基酸と多価アルコールとの重縮合反応によるポ
リエステルポリオール;ラクトン系ポリエステルポリオ
ール;ポリカーボネートポリオール;β−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートなどで水酸基を導入したアク
リル共重合体であるアクリルポリオール;末端に水酸基
を有するポリブタジエンポリオール;エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の部分鹸化物である部分鹸化EVA;特公
平5−73793号公報に記載されているポリオキシア
ルキレンポリアミン、(ポリ)アルキレンポリアミンの
オキシアルキレンエ−テル、ポリオキシアルキレンポリ
アミンのケチミン、ポリアミド化合物のケチミン、(ポ
リ)アルキレンポリアミンのケチミン等;およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
塩(C)は、下記一般式(1)で示される化合物であ
る。
もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但
し、R1〜R3の内のいずれか2個がC、OまたはN原子
を介して複素環を形成していても良い。)を表し、R4
は炭素数1〜8のアルキル基または芳香族炭化水素基を
表し、Xは有機酸基を表す。] 上記一般式(1)において、R1〜R4がすべて同一の場
合は、得られる(C)の結晶性が高いため、樹脂成分や
溶剤への溶解性が低下し、作業時取り扱いにくい問題が
生じる。従ってR1〜R4の少なくともいずれか1個は、
炭素数が異なることが望ましい。また、R1〜R3の炭素
数が11を超えるものでは本発明の目的とする触媒効果
が得られない。
級アンモニウム・ハイドロオキサイドと有機酸とを反応
させる製造法、第3級アミンを炭酸ジエステルと反応
させて得た第4級アンモニウム炭酸塩と有機酸とを反応
させる製造法などが挙げられるが、反応工程で混入する
ハロゲン元素やアルカリ(土類)金属が無い点で、の
製造方法が好ましい。
テルとしては、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチ
ルメチル、炭酸ジプロピル等が挙げられるが、好ましい
ものはアルキル基の炭素数の少ない炭酸ジメチルであ
る。
ステルとのモル比は、通常1:(0.3〜4)である。
必要により反応溶媒(メタノール、エタノールなど)を
使用しても良い。反応温度は通常30〜150℃、好ま
しくは50〜100℃である。
(ロ)とのアニオン交換反応は、溶媒の存在下または非
存在下で行えばよく、発生する炭酸ガスを反応系から適
宜除くことにより、第4級アンモニウム有機酸塩(C)
を得ることが出来る。反応後、必要により反応溶媒を留
去してそのまま用いるか、水溶液や有機溶媒[メタノー
ル、エタノール、アセトン、(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン等]溶液として用いることが
できる。
において、(ロ)の量は、(イ)1モルに対して0.5
〜4.0モルが好ましく、得られた(C)のpH(水溶
液または有機溶媒溶液)が6.5〜7.5になるような
配合比でアニオン交換反応を行うことが特に好ましい。
脂肪族アミン類(トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミ
ン、トリ−n−オクチルアミン、ジエチル−1−プロピ
ルアミン等);脂環式アミン類[N−メチルピロリジ
ン、N−エチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N
−エチルピペリジン、N−メチルヘキサメチレンイミ
ン、N−エチルヘキサメチレンイミン、N−メチルモル
ホリン、N−ブチルモルホリン、N,N’−ジメチルピ
ペラジン、N,N’−ジエチルピペラジン、1,5−ジ
アザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン類、1−メ
チルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、
1,4−ジメチル−2−エチルイミダゾール、1,2−
ジメチルイミダゾリン、1,2,4−トリメチルイミダ
ゾリン、1,4−ジメチル−2−エチルイミダゾリン
等];およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、脂肪族アミンのうちの
トリメチルアミンおよびトリエチルアミン;ならびに脂
環式アミン類のうちの1,5−ジアザビシクロ[4,
3,0]−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセンおよび1,2,4−トリメチ
ルイミダゾリンである。
モノカルボン酸[蟻酸、酢酸、オクチル酸、2−エチル
ヘキサン酸など);脂肪族ポリカルボン酸(蓚酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸など);芳香
族モノカルボン酸(安息香酸、トルイル酸、エチル安息
香酸など);芳香族ポリカルボン酸(フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ニトロフタル酸、トリメリット
酸など);フェノール化合物(フェノール、レゾルシン
等);スルホン酸化合物(アルキルベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など);
リン酸化合物等が挙げられる。該有機酸は1種または2
種以上の混合物として用いることができる。これらのう
ち好ましいものは脂肪族カルボン酸化合物および芳香族
カルボン酸化合物であり、特に好ましいものはオクチル
酸および蟻酸である。
しいものは、メチルトリエチルアンモニウム・オクチル
酸塩、N−8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン・オクチル酸塩および1,
2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・オクチル
酸塩である。
ート(A)と分子中に2個以上の活性水素を有する化合
物(B)との配合割合は、NCO基/活性水素基の当量
比が通常1/(0.1〜2.5)、好ましくは1/
(0.5〜1.5)となる量である。活性水素基の当量
比が0.1未満または2.5を越えると、硬化が不十分
となり塗料として使用できない。また、(C)の添加量
は、上記(A)および(B)の合計重量に対して通常
0.01〜3.0重量%、好ましくは0.05〜2重量
%である。
料、充填剤、溶媒等を配合することができる。顔料とし
ては酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、オキサ
イドエローなどの無機顔料およびフタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリ−ンなどの有機顔料が挙げられ
る。充填剤としてはクレー、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、タルク、アルミナ、シリカ、バライト、ヒル石、
白土などが挙げられる。溶媒としてはウレタンプレポリ
マー製造時に使用した溶媒と同様のものが使用できる。
樹脂、ゾル状塩化ビニル、フェノール樹脂、ケトン樹
脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ロジン樹脂などの天然樹
脂または合成樹脂;レベリング剤、タレ防止剤、消泡
剤、界面活性剤、硬化促進剤、ハジキ防止剤、顔料分散
剤、帯電防止剤などの各種助剤などを併用することがで
きる。
例を示すと、下記の通りである(%は重量%を示す)。 ブロック化ポリイソシアネート化合物(A) 通常10〜70% (固形分換算) (好ましくは20〜60%) 活性水素化合物(B) 通常1〜30% (固形分換算) (好ましくは2〜20%) 4級アンモニウム有機酸塩(C) 通常0.01〜3% (好ましくは0.05〜2%) 顔料および充填剤 通常5〜70% (好ましくは10〜60%) 溶媒 通常10〜70% (好ましくは20〜50%) その他の配合剤 通常0.5〜10% (好ましくは1〜7%)
で製造することができる。たとえば上記各成分を通常の
混合装置(デイスパー、三本ロール、ボールミル、スチ
ールミル、ペブルミル、アトライター、サンドミル、サ
ンドグラインダー、ロールミル、ポットミル、羽根付高
速攪はん機など)を用いて混合し、塗料化することによ
り得られる。
板面、化成処理された鉄板面または亜鉛メッキされた鉄
板の表面に直接、またはアニオン電着塗装面もしくはカ
チオン電着塗装面などの表面に任意の方法で塗装され
る。
け塗り、エアースプレー塗装機、エアレススプレー塗装
機、ホットエアレススプレー塗装機などを用いて行うこ
とができる。塗装機を用いて塗装する場合は、エアース
プレー塗装機は必要な膜厚を得るのに時間を要するた
め、エアレススプレー塗装機を用いるのが好ましい。エ
アレススプレー塗装機の場合ストローク速度にもよるが
通常1ストロークないし2ストロークで必要な膜厚を得
ることができる。
動車用耐チッピング塗料、電線用コーティング剤、プレ
コートメタル用塗料等に使用でき、特に自動車用耐チッ
ピング塗料に好適である。自動車用耐チッピング塗料と
して使用する場合、焼付温度は通常90℃以上、好まし
くは100〜170℃、特に好ましくは、110〜15
0℃である。焼付時間は通常120分以内、好ましくは
10〜60分である。耐チッピング塗料の場合の乾燥膜
厚は通常20〜500μ、好ましくは50〜300μで
ある。膜厚が20μ未満では耐チッピング性が不十分で
あり、500μを越えるとワキ、タレなどの不具合が生
じやすくなる。
膜の上に中塗り塗料が塗装され、さらに上塗り塗料が塗
装される。中塗り塗料の塗装は、本発明の組成物が未乾
燥の場合であってもウエット・オン・ウエットで塗装す
ることができるし、また硬化乾燥後であっても塗装する
ことができる(ドライ・オン・ウエット)。本発明の組
成物は下地塗装(カチオン電着など)の硬化乾燥後の塗
膜上に適用するほか、中塗り塗料硬化塗膜や上塗り塗料
硬化塗膜上などにも適用可能である。
に具体的に説明するが、本発明これに限定されるもので
はない。以下において、「部」は重量部、「%」は重量
%を示す。
び樹脂膜特性を示した。すなわち表1には実施例1〜4
及び比較例1〜2を、表3には実施例9〜10及び比較
例5〜6を記載した。また、表2には塗膜及び塗料の特
性について示した(実施例5〜8及び比較例3〜4)。
通りである。 樹脂の硬化特性:実施例1〜4及び比較例1〜2記載の
方法で作成した配合樹脂を測定器付属のプレート上に塗
布し、剛体振り子型粘弾性測定器[「レオバイブロンD
DV−OPA3」,(株)オリエンテック製]にセット
した後、以下の昇温条件(昇温条件−1)で測定した。
対数減衰率が低下を開始(硬化開始による粘性上昇に伴
い振り子が減衰する点)する時の温度を硬化開始温度と
した。硬化開始温度が低いほど解離温度が低く、低温硬
化性が良いことを示す。 昇温条件−1;室温→80℃(3分間),80℃→20
0℃(24分間)
ついては、前述の剛体振り子型粘弾性測定器を用いて、
硬化特性を別の観点(実用温度に近い条件)から、調査
した。即ち以下の昇温条件(昇温条件2〜4)で測定し
た。120℃に達した時から対数減衰率が低下を開始
(硬化開始による粘性上昇に伴い振り子が減衰する点)
するまでに要した時間を硬化開始時間とした。硬化開始
時間が短いほど硬化性が良いことを示す。 昇温条件−2;室温から120℃まで2分間で昇温した
後120℃で保持した。 昇温条件−3;室温から130℃まで2分間で昇温した
後130℃で保持した。 昇温条件−4;室温から140℃まで2分間で昇温した
後140℃で保持した。
厚が200〜400μとなるようにトレイ(皿)に流し
た後、表1及び表3記載の焼き付け条件で硬化させ、硬
化樹脂膜を室温に戻した後、樹脂膜を約1cm角に裁断
し、該サンプル約1gを精秤し(S)、予め乾燥し秤量
した三角フラスコ(T1)にいれた。ついで溶剤[メタ
ノール/アセトン=1/1(容量比)]を50ml加
え、約60℃で3時間還流した。その後予め乾燥し秤量
した濾紙(T2)にてサンプルを濾別した。不溶物と濾
紙を三角フラスコにいれ105℃×45分乾燥し、室温
に戻した後秤量した(G)。下記の式からゲル分率
(%)を求めた。値が高い程硬化が進んでいることを示
す。 ゲル分率(%)=[{G−(T1+T2)}/S]×1
00
膜厚が150〜200μとなるようにトレイ(皿)に流
した後、140℃×40分の焼き付け条件で硬化させ
た。硬化樹脂膜を室温に戻した後、JIS K−625
1記載の3号ダンベルの形状となるように打ち抜き、樹
脂の膜厚を測定した。その後JIS K−6251に従
って引張破断強度及び伸びを測定(測定温度20℃)し
た。
膜厚が150〜200μとなるようにトレイ(皿)に流
した後、表1記載の焼き付け条件で硬化させた。硬化樹
脂膜を室温に戻した後、多光源分光測色計[スガ試験機
(株)製]を用いて、黄色の度合い(YI)を測定し
た。値が小さい程耐黄変性が良いことを示す。表1及び
表3において「測定不可」と記載したものは、樹脂が半
硬化状態でタックが強いため測定できなかったものであ
る。
ン電着塗料を電着塗装後焼付け硬化した鋼板(以下、電
着塗装板という)に[実施例5〜8]及び[比較例3,
4]記載の配合割合で作成した塗料(以下、耐チッピン
グ塗料という)を、エアレススプレーを用い150μ膜
厚(乾燥後)になるように吹き付けた。ついで140℃
×20分間焼付けを行い、硬化塗膜の外観(フクレ、ワ
キ、ピンホールなど)を調べた。判定基準は以下の通
り。 ◎:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレ等なし ○:ワキが若干見られるが極めて微小であり、実用上問
題ない程度 △:一部ワキ、ピンホール、シワ、タレのいずれかが認
められる ×:フクレ、ワキ、ピンホ−ル、シワ、タレのいずれか
の発生著しい
00×0.8mmの電着塗装板に150μ厚(乾燥後)
で耐チッピング塗料を塗布し、140℃×20分焼き付
けた。ついで、通常用いられる中塗り塗料(メラミン・
アルキッド樹脂系)を塗装し焼き付けた後(中塗乾燥膜
厚:30μ,焼付け条件:140℃×20分)、JIS
B−1181で規定する3種−M−4形状の鉄六角ナ
ットを2mの高さから管径20mmの筒を通して落下せ
しめた。塗装板はナットの落下方向に対して45°の角
度になるように固定する。塗膜のキズが金属面に達する
までの落下ナットの総重量(Kg)を測定した。値が大
きい程耐チッピング性が良いことを示す。
料を40℃×10日間貯蔵し、貯蔵前後の塗料の粘度増
加率(%)を測定した。値が小さい程貯蔵安定性が良い
ことを示す。
リテトラメチレングリコール(数平均分子量=100
0)208部、トリメチロールプロパン(分子量=13
4)28部および「ペガゾールR−100」[芳香族溶
剤,モービル石油(株)製]400部を、窒素気流下、
80〜100℃で8時間反応させ、NCO含有量が4.
8%のウレタンプレポリマ−を得た。次いでメチルエチ
ルケトオキシム91部を添加し、さらに60〜80℃で
2時間反応させた後、赤外吸収スペクトルによりイソシ
アネート基が消失していることを確認した。かくしてブ
ロック化ポリイソシアネート(A−1,固形分60%)
を得た。
ングリコール(数平均分子量=1000)234部、ト
リメチロールプロパン(分子量=134)31部および
「DBE」[エステル系溶剤,デュポン(株)製]40
0部を、窒素気流下、60〜80℃で6時間反応させ、
NCO含有量が5.7%のウレタンプレポリマ−を得
た。次いでε−カプロラクタム135部を添加し、さら
に80〜100℃で3時間反応させた後、赤外吸収スペ
クトルによりイソシアネート基が消失していることを確
認した。かくしてブロック化ポリイソシアネート(A−
2,固形分60%)を得た。
炭酸ジメチル(1.5モル)および溶媒としてメタノー
ル(2.0モル)を仕込み、反応温度110℃にて12
時間反応させメチルトリエチルアンモニウムメチルカー
ボネートのメタノール溶液を得た。このものにオクチル
酸(1モル)を仕込み、副生する炭酸ガスおよびメタノ
ールを除くことによってメチルトリエチルアンモニウム
・オクチル酸塩(C−1)を得た。
ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンを1モ
ル用いた他は製造例3と同様にして、N−8−メチル−
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン・オクチル酸塩(C−2)を得た。
を1モル用いた他は製造例3と同様にして、メチルトリ
エチルアンモニウム・蟻酸塩(C−3)を得た。
アネート(A)、活性水素化合物(B)としてジエチレ
ントリアミンのプロピレンオキサイド付加物(B−1,
分子量400)、触媒および希釈溶剤(DBE)の樹脂
配合を行い、前述の試験方法に従って、硬化特性(樹脂
の硬化開始温度,ゲル分率)、樹脂物性および樹脂膜の
耐黄変性試験を行った。その結果を表1に示す。
アネート(A)、活性水素化合物(B−1)、触媒、充
填剤、顔料、消泡剤及び希釈溶剤(DBE)の塗料配合
を行い、前述の試験方法に従って、塗膜特性(塗膜外
観,耐チッピング性能)および塗料の貯蔵安定性試験を
行った。その結果を表2に示す。
アネート(A)、活性水素化合物(B)としてポリオキ
シプロピレントリアミン(B−2,アミン価360)、
触媒および希釈溶剤(DBE)の樹脂配合を行い、前述
の試験方法に従って、硬化特性(樹脂の硬化開始時
間)、樹脂物性および樹脂膜の耐黄変性試験を行った。
その結果を表3に示す。
トリエチレンジアミン(3級アミン触媒)を使用し、実
施例1〜4と同様の試験を行った。その結果を表1に併
記した。
オクチル酸鉛(有機金属触媒)を使用し、実施例1〜4
と同様の試験を行った。その結果を表1に併記した。
トリエチレンジアミンを使用し、実施例5〜8と同様の
試験を行った。その結果を表2に併記した。
オクチル酸鉛を使用し、実施例5〜8と同様の試験を行
った。その結果を表2に併記した。
ロピルトリメチルアンモニウム・オクチル酸塩(商品
名:DABCO TMR,エアプロダクツ社製)を使用
し実施例9〜10と同様の試験を行った。その結果を表
3に併記した。
ロピルトリメチルアンモニウム・蟻酸塩(商品名:DA
BCO TMR−2,エアプロダクツ社製)を使用し実
施例9〜10と同様の試験を行った。その結果を表3に
併記した。
特定の第4級アンモニウム有機酸塩をブロック化ポリイ
ソシアネート化合物の解離触媒として用いることによ
り、従来から用いられている第3級アミン系触媒を用い
たものと比較して、硬化開始温度(解離温度)を10℃
以上も下げることができ、低温硬化が可能である。さら
に樹脂の硬化性、物性及び塗料とした場合の塗膜特性の
点でも優れるものを得ることができる。また、有機金属
系触媒を用いたものと比較しても、硬化樹脂の耐黄変性
及び塗料の貯蔵安定性の点で優れている。さらに有機金
属触媒に由来する重金属による水質汚濁などの環境への
汚染の心配もなく安全性が高い。上記効果を奏すること
から本発明の樹脂組成物は、とくに自動車用耐チッピン
グ塗料用に好適に使用することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ブロック化ポリイソシアネート化合物
(A)および分子中に2個以上の活性水素を有する化合
物(B)と、下記一般式 【化1】 [式中、R1〜R3は炭素数1〜11の直鎖もしくは分岐
の、飽和もしくは不飽和炭化水素基(但し、R1〜R3の
内のいずれか2個がC、OまたはN原子を介して脂環ま
たはヘテロ環を形成していても良い。)を表し、R4は
炭素数1〜8のアルキル基または芳香族炭化水素基を表
し、Xは有機酸基を表す。]で示される第4級アンモニ
ウム有機酸塩(C)からなる触媒とからなることを特徴
とするポリウレタン塗料用樹脂組成物。 - 【請求項2】 (C)が、第3級アミンと炭酸ジエステ
ルとを反応させてなる第4級アンモニウム炭酸塩と、有
機酸とのアニオン交換反応によって得られる第4級アン
モニウム有機酸塩である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 第3級アミンが、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,
0]−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセンおよび1,2,4−トリメチルイ
ミダゾリンからなる群から選ばれる少なくとも1種であ
る請求項1〜2いずれか記載の組成物。 - 【請求項4】 (C)を構成する有機酸が、脂肪族モノ
カルボン酸、脂肪族ポリカルボン酸、芳香族モノカルボ
ン酸および芳香族ポリカルボン酸からなる群から選ばれ
る少なくとも1種である請求項1〜3いずれか記載の組
成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の組成物を必
須成分として含有する自動車用耐チッピング塗料。
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- 1995-09-25 JP JP27192095A patent/JP2732239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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