JPH081665Y2 - 両軸受リール - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は魚釣りに使用する両軸受リール、詳しくは、
釣糸ガイドをスプールの回転中心と同方向に往復動させ
て、前記スプールに巻取る釣糸を前記スプールに案内す
る如くした両軸受リールに関する。

（従来の技術） 一般に、此種両軸受リールは、実公昭57−22541号公
報に見られるように、スプールとトラバース軸とを回転
自由に支持するリールボディを、一対のサイドフレーム
と、これらサイドフレームの前記スプールに対し下方部
間を連結する下側橋絡杆と、各サイドフレームの前記ス
プールに対し後方部間を連結する後側橋絡杆と、スプー
ルに対し上方部間を連結する上側橋絡杆とにより前記サ
イドフレーム間の上半分側と下半分側とに橋絡杆をもっ
た構造に形成する一方、前記サイドフレームのスプール
に対し前方部間に、外周面にトラバース溝をもった前記
トラバース軸を前記スプールの回転中心と平行状にして
回転自由に支持し、このトラバース軸を前記スプールの
駆動機構に連動させると共に、前記トラバース軸の外回
りに筒軸を介して釣糸ガイドを摺動可能に支持し、前記
サイドフレーム間で、かつ前記トラバース軸に対し前記
スプールと反対側、即ち、前方側に、前記釣糸ガイドの
回転を規制するガイド杆を架設すると共に、前記釣糸ガ
イドに、前記トラバース軸のトラバース溝と係合する係
合部をもったガイド体を保持して、前記トラバース軸の
回転により、該トラバース軸のトラバース溝と係合する
前記ガイド体を介して釣糸ガイドが往復動し、スプール
から引き出された釣糸を前記スプールに案内する如く構
成されている。

（考案が解決しようとする課題） 所が、従来のリールは、一対のサイドフレーム間を連
結する複数の橋絡杆をサイドフレームのほゞ下半分側
と、上半分側とに設けてリールボディを形成しているた
め、サミング操作を行うとき、リールボディを把持する
手の親指を前記サイドフレーム間に差し込むとき、該親
指が前記上側橋絡杆に干渉することになり、従って、リ
ールボディを把持する手の親指をサイドフレーム間に差
し込み難くて、この親指によるサミング操作が行い難い
のである。また、前記サイドフレーム間のスプールに対
し前方部には、回転可能に支持された前記トラバース軸
と該トラバース軸に往復移動可能に支持された釣糸ガイ
ドとが設けられているだけだから、前記サイドフレーム
間に親指を差し込むことができても、この親指を安定さ
せる．ことができないし、また、この親指が、往復動す
る釣糸ガイドに当り易くて、前記サミング操作がより一
層行い難くかったのである。

本考案は以上の問題点に鑑み考案したもので、目的
は、リールボディを把持する手の親指でサミング操作を
容易に行うことができて、しかも、スプールから釣糸案
内部に案内される釣糸の引出しに直接制動を与えること
ができて、針掛かりした魚とのやりとりを行い易くでき
るようにする点にある。

（課題を解決するための手段） しかして、本考案は、釣竿への取付脚（1e）を支持し
た一対のサイドフレーム（1a）（1b）間に、スプール
（２）と該スプール（２）の回転に連動して回転するト
ラバース軸（７）とを回転自由に支持し、このトラバー
ス軸（７）の外回りにガイド体（11）を保持する保持部
（94）と釣糸案内部（92）とをもった釣糸ガイド（９）
を摺動自由に支持して成る両軸受リールであって、前記
各サイドフレーム（1a）（1b）と、これらサイドフレー
ム（1a）（1b）の前記スプール（２）に対し前記リール
脚（1e）側の下方部間を連結する下側橋絡杆（1c）と、
前記各サイドフレーム（1a）（1b）における前記スプー
ル（２）と前記トラバース軸（７）との中間部を連結す
る前側橋絡杆（10）及び前記スプール（２）に対し後方
部間を連結する後側橋絡杆（1b）とにより前記サイドフ
レーム（1a）（1b）間のほゞ上半分を開放したリールボ
ディ（１）を形成する一方、前記前側橋絡杆（10））
を、前記トラバース軸（７）に対し前記取付脚（1d）の
反対側位置で、かつ、前記スプール（２）のフランジ
（2b）外径と前記釣糸案内部（92）とを結ぶ直線に対し
前記トラバース軸（７）側位置に配置し、この前側橋絡
杆（10）の表面に平面（10a）を設けたのである。

また、前記釣糸ガイド（９）の保持部（94）は、前記
トラバース軸（７）に対しスプール（２）側に設けて、
この保持部（94）に保持する前記ガイ０ド体（11）を前
記スプール（２）に向かわせると共に、サイドフレーム
（1a）（1b）における前記スプール（２）とトラバース
軸（７）との中間部を連結する前記前側橋絡杆（10））
を、前記保持部（94）との重なり位置に設けたのであ
る。

（作用） 一対のサイドフレーム（1a）（1b）間のほゞ下半分側
に橋絡杆を設けて、上半分を開放し、更に、リールボデ
ィの前側橋絡杆（10）を、スプール（２）とトラバース
軸（７）との間で、該トラバース軸（７）に対し取付脚
（1e）の反対側に配置したのであるから、リールボディ
（１）を、該リールボディ（１）の一方のサイドフレー
ム側から把持する手の親指でサミング操作するとき、こ
の親指を、前記橋絡杆に邪魔されることなく、リールボ
ディ（１）の上方開放部からサイドフレーム（1a）（1
b）間に差し込むことができて、しかも、この親指を、
サイドフレーム（1a）（1b）間の前記前側橋絡杆（10）
の平面（10a）に障害なく載せることができ、この親指
をサイドフレーム（1a）（1b）間で安定させて釣糸ガイ
ド（９）との干渉を避けてサミング操作することができ
るから、このサミング操作を容易に行うことができるの
であり、その上、前記前側橋絡杆（10）の平面（10a）
を、スプール（２）のフランジ（2b）外径と前記釣糸案
内部（92）とを結ぶ直線に対し前記トラバース軸（７）
側位置に配置したから、スプール（２）から釣糸案内部
（92）に案内される釣糸を前記平面（10a）に押付けて
釣糸の引出しに直接制動を与えることができ、針掛かり
した魚とのやりとりも行い易いのである。

また、トラバース軸（７）の外回りに摺動自由に支持
する釣糸ガイド（９）のガイド体保持部（94）を、前記
トラバース軸（７）に対しスプール（２）側に設けて、
この保持部（94）に保持する前記ガイド体（11）を前記
スプール（２）に向かわせることにより、前記取付脚
（1e）とトラバース軸（７）との間の距離を所定以上に
短くできて、リールボディ（１）をスプール（２）の大
きさに対応して小形化できるのであり、この結果、リー
ルボディを釣竿とともに把持し易くでき、キャスティン
グが行い易くできるのであり、また、前記前側橋絡杆
（10）を、前記保持部（94）との重なり位置に配置する
ことにより、釣糸巻取時、スプール（２）と釣糸案内部
（92）との間を通る釣糸に弛みが生じたとしても、この
弛んだ釣糸がスプールに向かわせた前記ガイド体（11）
にからみつくのを防ぐことができると共に、前記前側橋
絡杆（10）を設けた割りにリール全体の前後長さが長く
なるのを回避できるのである。

（実施例） 図示したリールは、下部に釣竿（Ａ）への取付脚（1
e）を支持した一対のサイドフレーム（1a）（1b）間
に、一対の軸受部を介してスプール軸（2a）及び一対の
フランジ（2b）（2b）をもったスプール（２）を回転自
由に支持する一方、前記一方のサイドフレーム（1a）側
に、該サイドフレーム（1a）に回転自由に支持するハン
ドル軸（３）と該ハンドル軸（３）に支持する駆動ギヤ
（４）と、前記スプール軸（2a）に回転及び軸方向移動
自由に支持し、前記駆動ギヤ（４）と噛合するピニオン
ギヤ（５）と、該ピニオンギヤ（５）と前記スプール軸
（2a）との間に設けるクラッチ（６）とを備えた駆動機
構を設けて、前記ハンドル軸（３）の回転操作により前
記スプール（２）を回転させ、該スプール（２）に釣糸
を巻取る如く成している。又、前記サイドフレーム（1
a）（1b）間における前記スプール（２）の前方部位に
は、外周面にトラバース溝（71）をもったトラバース軸
（７）を前記スプール（２）の回転中心と平行状にして
回転自由に支持し、このトラバース軸（７）を、連動歯
車を介して前記駆動ギヤ（４）の回転に連動させると共
に、前記トラバース軸（７）の外回りに、軸方向に延び
る窓孔（81）をもった筒軸（８）を架設し、この筒軸
（８）に、前記トラバース溝（71）と係合するガイド体
（11）を保持する保持部（94）と釣糸案内部（92）とを
もった釣糸ガイド（９）を摺動可能に支持している。

そして、前記各サイドフレーム（1a）（1b）と、これ
らサイドフレーム（1a）（1b）の前記スプール（２）に
対し前記リール脚（1e）側の下方部間を連結する下側橋
絡杆（1c）と、前記各サイドフレーム（1a）（1b）にお
ける前記スプール（２）と前記トラバース軸（７）との
中間部を連結する前側橋絡杆（10）及び前記スプール
（２）に対し後方部間を連結する後側橋絡杆（1d）とに
より前記サイドフレーム（1a）（1b）間のほゞ上半分を
開放したリールボディ（１）を形成している。

また、前記釣糸ガイド（９）の前記保持部（94）を、
前記トラバース軸（７）に対し前記スプール（２）側に
設けて、この保持部（94）に保持する前記ガイド体（1
1）を前記スプール（２）に向かわせると共に、前記前
側橋絡杆（10）を、前記保持部（94）に対し前記取付脚
と反対側位置で、かつ、前記スプール（２）のフランジ
（2b）外径と前記釣糸案内部（92）とを結ぶ直線に対し
前記保持部（94）側位置に配置し、この前側橋絡杆（1
0）の表面に平面（10a）を設けている。

また、このサイドフレーム（1a）（1b）間で、前記前
側橋絡杆（10）に対し下方位置には、該前側橋絡杆（1
0）の下面と対向する対向杆（20）を設けて、これら対
向杆（20）と前側橋絡杆（10）との対向面間にガイド条
部（21）を設けている。

又、前記釣糸ガイド（９）は、前記筒軸（８）の外周
に摺動自由に嵌合する嵌合孔をもったボス部（91）と、
このボス部（91）の上面から外方に延びる前記釣糸案内
部（92）と前記ボス部（91）の側面から前記スプール
（２）側に突出する前記保持部（94）とから成り、この
保持部（94）には前記ガイド体（11）を受入れる貫通孔
（93）を設けている。そして、このこの貫通孔（93）に
前記ガイド体（11）を挿入して、該ガイド体（11）の係
合部（11a）を前記窓孔（81）から前記トラバース溝（7
1）に係合させると共に、前記保持部（94）に、前記ガ
イド体（11）を保持する保持体（12）を螺合し、この保
持体（12）の外面を、前記ガイド条部（21）に係合させ
て前記釣糸ガイド（９）の回転を防ぐようにしている。

又、前記ガイド体（11）は、一端に前記係合部（11
a）をもったピンから成り、又、前記保持体（12）は、
有底筒状に形成して、その外周面に前記ガイド条部（2
1）と係合する径大部を設けている。

本考案は、以上の如く構成するもので、第２図のごと
くリールボディ（１）の取付脚（1e）を釣竿（Ａ）に取
付けるのであり、また、前記スプール（２）に巻装した
釣糸を、前記釣糸ガイド（９）の釣糸案内部（92）に通
して前記スプール（２）から引き出すのである。又、針
掛かりした魚を釣り上げる場合、ハンドル軸（３）の回
転操作により駆動機構を介して前記スプール（２）及び
トラバース軸（７）を回転し、前記釣糸をスプール
（２）に巻取ると共に、前記釣糸ガイド（９）をトラバ
ース軸（７）の軸方向に往復動させて、前記釣糸を前記
スプール（２）に案内するのである。

しかして、リールボディ（１）は、一対のサイドフレ
ーム（1a）（1b）間のほゞ下半分側に橋絡杆を設けて、
上半分を開放し、更に、リールボディ（１）の前側橋絡
杆（10）を、スプール（２）とトラバース軸（７）との
間で、トラバース軸（７）に対し取付脚（1e）の反対側
に配置しているから、リールボディ（１）を、該リール
ボディ（１）の一方のサイドフレーム側から把持する手
の親指でサミング操作するとき、この親指を、前記橋絡
杆に邪魔されることなく、リールボディ（１）の上方開
放部からサイドフレーム（1a）（1b）間に差し込むこと
ができて、しかも、この親指を、サイドフレーム（1a）
（1b）間の前記前側橋絡杆（10）の平面（10a）に障害
なく載せることができ、この親指をサイドフレーム（1
a）（1b）間で安定させて釣糸ガイド（９）との干渉を
避けてサミング操作することができるから、このサミン
グ操作を容易に行うことができるのであり、その上、前
記前側橋絡杆（10）の平面（10a）を、スプール（２）
のフランジ（2b）外径と前記釣糸案内部（92）とを結ぶ
直線に対し前記トラバース軸（７）側位置に配置したか
ら、スプール（２）から釣糸案内部（92）に案内される
釣糸を前記平面（10a）に押付けて釣糸の引出しに直接
制動を与えることができ、針掛かりした魚とのやりとり
も行い易いのである。

また一方、前記釣糸ガイド（９）の保持部（94）に保
持するガイド体（11）は、スプール（２）に指向してい
て、従来のように釣糸ガイドに対し下方に突出していな
いから、前記取付脚（1d）とトラバース軸（７）との間
の距離（Ｈ）を所定以上に短くできるのである。従っ
て、リールボディ（１）をスプール（２）の大きさに対
応して小形化できるのであり、この結果、リールボディ
を釣竿とともに把持し易くでき、キャスティングが行い
易くなるのである。

また、釣糸巻取時など、第２図鎖線に示すごとく釣竿
とともにリールボディ（１）におけるサイドフレーム
（1b）の上側部分及び前側部分を把持して魚釣りする場
合、前記釣糸ガイド（９）の保持部に保持する前記ガイ
ド体（11）はスプール（２）に向かわせているため、前
記釣糸ガイド（９）が往復動しても、前記ガイド体（1
1）及び保持体（12）が、リールボディ（１）の前側部
分に宛がう指に当たるのを防止できるのである。また、
前記前側橋絡杆（10）を前記保持部（94）との重なり位
置に配置しているから、サミング操作する親指が、往復
動する釣糸ガイド（９）の釣糸案内部（92）及び前記ガ
イド体（11）に当たるのを防止できるのである。また、
前記橋絡杆（10）により前記保持体（12）部分を上側か
ら覆うことができて、スプール（２）と釣糸案内部（9
2）との間に、トラバース軸（７）に対し画成された釣
糸案内通路を形成できるから、釣糸巻取時、スプール
（２）と釣糸案内部（92）との間を通る釣糸に弛みが生
じたとしても、この弛んだ釣糸がスプールに向かわせた
ガイド体（11）にからみつくのを防ぐことができるので
ある。

また、前記ガイド体（11）及び保持体（12）はスプー
ル（２）に向かわせているから、キャスティング時のバ
ックラッシュにより前記取付脚（1d）とスプール（２）
との間の空間部で釣糸がループ状に弛んだ場合でも、こ
のループ状弛み部が、前記保持体（12）に引掛かりにく
いのであり、それだけ釣糸のからみつきをなくすること
ができるのである。

尚、以上説明した実施例では、ガイド体（11）を保持
する保持体（12）をガイド条部（21）に係合させたが、
その他、前記ガイド体（11）を前記保持体（12）の外方
に突出させて、このガイド体（11）の突出部分を前記ガ
イド条部（21）に係合させてもよい。

（考案の効果） 以上の如く本考案は、一対のサイドフレーム（1a）
（1b）間のほゞ下半分側に橋絡杆を設けて、上半分を開
放し、更に、リールボディの前側橋絡杆（10）を、スプ
ール（２）とトラバース軸（７）との間で、該トラバー
ス軸（７）に対し取付脚（1e）の反対側に配置したので
あるから、リールボディ（１）を、該リールボディ
（１）の一方のサイドフレーム側から把持する手の親指
でサミングするとき、この親指を、前記橋絡杆に邪魔さ
れることなく、リールボディ（１）の上方開放部からサ
イドフレーム（1a）（1b）間に差し込むことができて、
しかも、この親指を、サイドフレーム（1a）（1b）間の
前記前側橋絡杆（10）の平面（10a）に障害なく載せる
ことができ、この親指をサイドフレーム（1a）（1b）間
で安定させて釣糸ガイド（９）との干渉を避けてサミン
グ操作することができるから、このサミング操作を容易
に行うことができるのであり、その上、前記前側橋絡杆
（10）の平面（10a）を、スプール（２）のフランジ（2
b）外径と前記釣糸案内部（92）とを結ぶ直線に対し前
記トラバース軸（７）側位置に配置したから、スプール
（２）から釣糸案内部（92）に案内される釣糸を前記平
面（10a）に押付けて釣糸の引出しに直接制動を与える
ことができ、針掛かりした魚とのやりとりも行い易いの
である。

また、トラバース軸（７）の外回りに摺動自由に支持
する釣糸ガイド（９）のガイド体保持部（94）を、前記
トラバース軸（７）に対しスプール（２）側に設けて、
この保持部（94）に保持する前記ガイド体（11）を前記
スプール（２）に向かわせることにより、前記取付脚
（1d）とトラバース軸（７）との間の距離を所定以上に
短くできて、リールボディ（１）をスプール（２）の大
きさに対応して小形化できるのであり、この結果、リー
ルボディを釣竿とともに把持し易くでき、キャスティン
グが行い易くできるのであり、また、前記前側橋絡杆
（10）を、前記保持部（94）との重なり位置に配置する
ことにより、釣糸巻取時、スプール（２）と釣糸案内部
（92）との間を通る釣糸に弛みが生じたとしても、この
弛んだ釣糸がスプールに向かわせた前記ガイド体（11）
にからみつくのを防ぐことができると共に、前記前側橋
絡杆（10）を設けた割りにリール全体の前後長さが長く
なるのを回避できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案リールの一実施例を示す縦断側面図、第
２図は斜視図、第３図は第１図III−III線断面図であ
る。 （１）……リールボディ （1a）（1b）……サイドフレーム （1c）……下側橋絡杆 （1d）……上側橋絡杆 （1e）……取付脚 （２）……スプール （７）……トラバース軸 （９）……釣糸ガイド （92）……釣糸案内部 （94）……保持部 （10）……前側橋絡杆 （10a）……平面 （11）……ガイド体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】釣竿への取付脚（1e）を支持した一対のサ
   イドフレーム（1a）（1b）間に、スプール（２）と該ス
   プール（２）の回転に連動して回転するトラバース軸
   （７）とを回転自由に支持し、このトラバース軸（７）
   の外回りにガイド体（11）を保持する保持部（94）と釣
   糸案内部（92）とをもった釣糸ガイド（９）を摺動自由
   に支持して成る両軸受リールであって、前記各サイドフ
   レーム（1a）（1b）と、これらサイドフレーム（1a）
   （1b）の前記スプール（２）に対し前記リール脚（1e）
   側の下方部間を連結する下側橋絡杆（1c）と、前記各サ
   イドフレーム（1a）（1b）における前記スプール（２）
   と前記トラバース軸（７）との中間部を連結する前側橋
   絡杆（10）及び前記スプール（２）に対し後方部間を連
   結する後側橋絡杆（1d）とにより前記サイドフレーム
   （1a）（1b）間のほゞ上半分を開放したリールボディ
   （１）を形成する一方、前記前側橋絡杆（10））を、前
   記トラバース軸（７）に対し前記取付脚（1d）の反対側
   位置で、かつ、前記スプール（２）のフランジ（2b）外
   径と前記釣糸案内部（92）とを結ぶ直線に対し前記トラ
   バース軸（７）側位置に配置し、この前側橋絡杆（10）
   の表面に平面（10a）を設けていることを特徴とする両
   軸受リール。
2. 【請求項２】釣糸ガイド（９）の保持部（94）を、トラ
   バース軸（７）に対しスプール（２）側に設けて、この
   保持部（94）に保持するガイド体（11）を前記スプール
   （２）に向かわせると共に、サイドフレーム（1a）（1
   b）における前記スプール（２）とトラバース軸（７）
   との中間部を連結する前側橋絡杆（10）を、前記保持部
   （94）との重なり位置に設けている請求項１記載の両軸
   受リール。