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JPH08153428A - 電線被覆装置 - Google Patents

電線被覆装置

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Publication number
JPH08153428A
JPH08153428A JP6295067A JP29506794A JPH08153428A JP H08153428 A JPH08153428 A JP H08153428A JP 6295067 A JP6295067 A JP 6295067A JP 29506794 A JP29506794 A JP 29506794A JP H08153428 A JPH08153428 A JP H08153428A
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JP
Japan
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electric wire
cooling water
coating
water tank
inclined surface
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Application number
JP6295067A
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JP3086843B2 (ja
Inventor
Osamu Shikibu
修 式部
Motoaki Taniguchi
元章 谷口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却水槽および貯線部が小型で、かつロッ
ト生産に効果的に対応できる、設置面積節約可能にして
高効率の電線被覆装置を提供する。 【構成】 導入された導体3の表面に合成樹脂の被覆を
施し、被覆電線として吐出する押出被覆機5と、冷却水
10中に浸された傾斜面8とを有し、押出被覆機5から
吐出された被覆電線3Aを冷却水10中に水浸させて傾
斜面8上に導入し、この被覆電線3Aを傾斜面8上に配
設させる冷却水槽7とを備え、傾斜面8上に被覆電線3
Aを蛇行させて冷却貯線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線被覆装置、とりわけ
冷却水槽を用いた電線被覆装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線被覆工程においては熱溶融被
覆の内でも押出被覆が一般的に採用されている。これは
熱可塑性樹脂を加熱溶融状態で導体の表面に被覆させ、
これを冷却凝固させて連続した被覆面を形成させるもの
である。このような構成による従来の電線被覆装置の側
面図を図7に示す。
【0003】同図に示す電線被覆装置51では、導体サ
プライ49から繰り出された導体50が横型押出被覆機
52に導入される。横型押出被覆機52では、投入され
た熱可塑性樹脂を加熱溶融状態とし、この樹脂で導体5
0表面に被覆を形成させる。処理後の被覆電線は、複数
基の架台上に配設された長尺の横型冷却水槽53に導入
され、この工程で水冷されて被覆が凝固定着される。横
型冷却水槽53を出た被覆電線58は、複数個のプーリ
からなる貯線部54を経由して、被覆電線引取器55で
巻き取られる構成になっている。貯線部54はアキュム
レータと称され、電線の供給量と引出量との不均衡を一
時的に吸収するためのものである。従来の貯線部は、電
線を離間方向または近接方向に相互移動する複数のプー
リ間に複数回往復させて、この行程にて貯線する構成に
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
線被覆装置では、押出成形後の高温度の被覆電線を、横
型すなわち水平方向に伸びた冷却水槽に浸し、水平方向
に渡して水平移動させ、冷却していた。しかしながら、
最近、押出速度が上昇するにつれて、それに伴いさらに
長寸法の冷却水槽が要求されるに至り、よって電線被覆
装置の設置面積が増大してコスト増加の原因となってい
た。さらに、水平方向に冷却距離が伸びる結果として、
電線を橈ませることなく張り続けるためにより強力な電
線牽引を行わねばならず、強力な駆動源を備えたキャプ
スタンが必要となり、設備コストとともに運転コストも
増加するという欠点があった。加えて前記の強力な電線
牽引の結果、十分に冷却定着していない被覆部に強力な
力がかかることによる、被覆部の変形という好ましくな
い事態をまねく虞もあった。
【0005】さらに、貯線部も水平方向に伸びる構造の
結果、同様に設置面積が増大する傾向にあった。また一
方において、最近市場から多種少量生産が要求される場
合が増大しているが、このような従来の構成は多種少量
生産に伴う操業条件の頻繁な変更に必ずしも適するもの
とはいえなかった。
【0006】本発明はこのような従来技術における課題
や欠点を解決するためなされたもので、その目的は冷却
水槽および貯線部が小型で、かつ多ロット生産に効果的
に対応でき、しかも、設置面積を節約可能にして高効率
の電線被覆装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を実現するため
に本発明に係る電線被覆装置は、熱溶融被覆加工された
高温の被覆電線を冷却水槽に浸して冷却する電線被覆装
置において、導入された導体の表面に合成樹脂の被覆を
施し、被覆電線として吐出する押出被覆機と、冷却水と
該冷却水中に浸された傾斜面とを有し、前記押出被覆機
から吐出された被覆電線を該冷却水中に水浸させて該傾
斜面上に導入し、該傾斜面上に配設させる冷却水槽とを
備え、前記傾斜面上に前記被覆電線を前記押出被覆機か
らの吐出圧力により蛇行移動させて貯線冷却することを
特徴とする。
【0008】あるいは、前記において傾斜面を、略V字
形あるいは略U字形に構成してもよい。あるいは、熱溶
融被覆加工された高温の被覆電線を冷却水槽に通して冷
却する電線被覆装置において、導入された導体の表面に
合成樹脂の被覆を施し、被覆電線として吐出する押出被
覆ヘッドを有する押出被覆機と、冷却水を有して前記押
出被覆機から吐出された被覆電線を該冷却水中に水浸さ
せる冷却水槽とを備え、前記冷却水中に前記被覆電線を
前記押出被覆機からの吐出圧力により蛇行移動させて貯
線冷却することを特徴とする。あるいは前記押出被覆ヘ
ッドは、導入された導体の表面に合成樹脂の被覆を施
し、被覆電線として鉛直方向に吐出する構成としてもよ
い。あるいは、前記冷却水槽の外部へ被覆電線を引き出
すための引出手段を設けて構成してもよい。あるいは、
前記押出被覆機から吐出された被覆電線が前記冷却水槽
に導入される位置の上方に、該被覆電線に左右から圧縮
流体を噴出する噴出ノズルを設けて構成してもよい。
【0009】
【作用】本発明に係る電線被覆装置では、押出被覆機か
ら吐出された高温の被覆電線が冷却水中に水浸されて冷
却され、さらに冷却水槽内に設けられた傾斜面上に配設
される。あるいは、冷却水中に水浸された被覆電線が、
冷却水中で蛇行状態で貯線される。このとき、被覆電線
は押出被覆機からの吐出圧でのみ押し出され続けている
から、傾斜面上を蛇行し、あるいは冷却水中を蛇行し、
かつそのままの状態を保持しつつ冷却水槽の底部へ移動
される。そして、この蛇行部分が貯線部を形成すること
になる。すなわち、本発明に係る電線被覆装置の冷却水
槽は、高温の被覆電線の水冷作用とともに、貯線作用を
実現するものである。
【0010】ここで前記傾斜面が、略V字形あるいは略
U字形で構成されると、被覆電線に変形力を与えること
のない貯線がなされる。また、押出被覆機から吐出され
た被覆電線が冷却水槽に導入される位置の上方にある噴
出ノズルが、被覆電線に左右から圧縮流体を噴出して被
覆電線の前進を推進させる。この結果、被覆電線は冷却
水中あるいは傾斜面上にさらに確実に蛇行配設され、下
方へ移動される。なお、上記構成において、左右の噴出
ノズルを交互に作用させると、被覆電線は左右に大きく
振られるように作用して貯線時の蛇行がさらに確実にさ
れる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。先ず、この発明に係る電線被覆装置の要部
構成を説明する。図1は本発明に係る電線被覆装置の一
実施例の要部の構成を示す模式図である。同図で、電線
被覆装置1は、熱可塑性樹脂を加熱溶融状態にして、付
属の縦型押出被覆ヘッド6で導体表面に被覆を形成させ
る縦型押出被覆ヘッド6付きの押出被覆機5、被覆処理
後の高温の被覆電線3Aを冷却して被覆を凝固定着させ
る冷却水10を貯水した冷却水槽7を備える。さらに、
導体サプライ2から引き出された導体3を繰り出して、
押出被覆機5の縦型押出被覆ヘッド6に導入する繰出キ
ャプスタン4、冷却後の被覆電線3Cを除水器11を経
由して引き出す、引出ホイール(引出手段)12を備え
る。
【0012】図2に、冷却水槽7の上面図を示す。図1
および図2で、冷却水槽7は、冷却水10中に浸され
た、側面が略V字形の傾斜面8を有する。被覆電線3A
は冷却されつつ傾斜面8上に蛇行状に配設されて、貯線
部9が形成される。なお、実験によれば、導体径が0.
5〜0.75平方ミリメートルの導体3を用いて被覆を
行なったところ、傾斜面8は傾斜角θが30〜45°の
範囲、蛇行幅は300〜500ミリメートルの範囲に設
定して好適な結果が得られた。さらに、傾斜面8は防錆
性および滑動性の点からステンレス金属が好ましいこと
が判った。
【0013】つぎに動作を説明する。繰出キャプスタン
4が、導体サプライ2から導体3を引き出し、挟圧して
押出被覆機5に鉛直方向に繰り出す。押出被覆機5は、
漏斗状のホッパーから投入された熱可塑性樹脂のペレッ
トや粉体を溶融し、縦型押出被覆ヘッド6において鉛直
方向に導入された導体3表面に被覆を形成させる。縦型
押出被覆ヘッド6は余分の樹脂を掻取したのち、高温の
被覆電線3Aを吐出して、冷却水槽7に送り出す。
【0014】吐出された高温状態の被覆電線3Aは、冷
却水槽7の冷却水10内に導入されて冷却される。ここ
で冷却水中10に浸された傾斜面8が、被覆電線3Aを
導いて、この傾斜面8上に配設させる。このとき、被覆
電線3Aは押出被覆機5からの樹脂の吐出圧で前進を続
けているから、図2に示すように傾斜面8上に蛇行して
配設され、かつ下方へ移動される。この蛇行する部分
が、貯線部9を形成する。このように冷却水槽7は、被
覆電線3Aの冷却とともに、同時に被覆電線3Aの貯線
も行なう。したがって被覆電線3Aは、貯線中も冷却さ
れることになり、被覆の生成を進めて、さらに良好な被
覆とすることができる。なお、被覆電線3Aの蛇行幅を
整列させるため、図示はしないが一組の規制板を傾斜面
8に沿って配設してもよい。
【0015】このようにして、冷却水槽7内に導入され
た高温の被覆電線3Aは、水冷されて低温になり、冷却
水槽7内の傾斜面8上に蛇行状の貯線部9を形成して配
設され、かつ下方へ移動される。この貯線状態において
被覆電線3Aは被覆が完全に定着し、冷却水槽7外に導
出される。冷却水槽7外に導出された、水に表面が濡れ
た状態の被覆電線3Cは、除水器11で除水乾燥され、
引出ホイール12によって引き出される。
【0016】図3は、本発明に係る電線被覆装置の他の
実施例の要部構成を示す模式図である。また図4は、図
3の冷却水槽の上面図である。両図で、電線被覆装置1
Aは、熱可塑性樹脂を加熱溶融状態にして、付属の縦型
押出被覆ヘッド6で導体表面に被覆を形成させる押出被
覆機5、被覆処理後の高温の被覆電線3Aを冷却して被
覆を凝固定着させる冷却水槽7を備える。冷却水槽7
は、冷却水10中に浸された、側面が略V字形あるいは
略U字形の傾斜面8Aを有する。また、押出被覆機5か
ら吐出された被覆電線3Aが冷却水槽7内に導入される
位置の上方に、圧縮流体となる圧縮空気を交互に噴出す
る圧縮空気噴出ノズル15A、15Bが、被覆電線3A
を非接触で挟み、かつその噴出孔を被覆電線3Aの進行
方向に向けた左右位置に対峙して設けられている。な
お、図4では明瞭に示すことができないが、噴出孔は傾
斜面8Aに沿った斜め下方に向いて設定されているもの
である。
【0017】さらに、導体サプライ2から引き出された
導体3を繰り出して、押出被覆機5の縦型押出被覆ヘッ
ド6に導入する繰出キャプスタン4、冷却後の被覆電線
3Cを除水器11を経由して引き出す、引出ホイール1
2を備える。
【0018】つぎに動作を説明する。繰出キャプスタン
4が、導体サプライ2から導体3を引き出し、挟圧して
押出被覆機5に鉛直方向に繰り出す。押出被覆機5は、
漏斗状のホッパーから投入された熱可塑性樹脂のペレッ
トや粉体を溶融し、縦型押出被覆ヘッド6において鉛直
方向に導入された導体3表面に被覆を形成させる。縦型
押出被覆ヘッド6は、さらに余分の樹脂を掻取して型成
ののち、高温の被覆電線3Aを吐出して、冷却水槽7方
向に送り出す。押出被覆機5から吐出された被覆電線3
Aが冷却水槽に導入される位置の上方にある一対の圧縮
空気噴出ノズル15A、15Bが、被覆電線3Aの左右
から交互に圧縮空気を噴出して、被覆電線3Aを左右に
振る。この結果、被覆電線3Aは左右に振られた状態
で、冷却水槽7内に導入される。
【0019】高温状態の被覆電線3Aは、冷却水槽7の
冷却水10内に導入されて冷却されるが、前記のように
圧縮空気噴出ノズル15A、15Bによって左右に振ら
れていて、しかも押出被覆機5からの吐出圧と圧縮空気
噴出ノズル15A、15Bからの圧縮空気で前進を続け
ている。この結果、図4に示すように、被覆電線3Aは
傾斜面8A上に大きく規則的に蛇行して配設される。こ
の蛇行する部分が、貯線部9Aを形成する。ここで傾斜
面8Aが略V字形あるいは略U字形で構成されているか
ら、被覆電線3Aに変形力を与えることのない貯線がな
される。このように冷却水槽7は、被覆電線3Aの冷却
とともに、同時に被覆電線3Aの貯線も行なう。したが
って被覆電線3Aは、貯線中も冷却されることになり、
被覆の生成を進めて、さらに良好な被覆とすることがで
きる。
【0020】図5は、図3の圧縮空気噴出ノズルの空圧
回路図である。同図で、コンプレッサ18から供給され
る圧縮空気は、減圧弁17で圧力調節されて空気流路切
換器16に入り、空気流路切換器16によって左右の圧
縮空気噴出ノズル15A、15Bに、一定時間毎に交互
に供給される。多弁構造の空気流路切換器16は、圧縮
空気自体の圧力で切り換わる構成や、外部から入力され
た制御信号に基づき切り換わる構成のものがあり、いず
れも公知技術である。また、コンプレッサ18から供給
される圧縮空気を、除水器11に供給して、除水器11
内で被覆電線に吹き付け、この空気流で、濡れた状態の
被覆電線表面の水滴を吹き飛ばし、水分を除去して乾燥
させるよう構成することもできる。
【0021】なお前記の構成では、被覆電線3Aに吹き
付けて、被覆電線3Aを左右に振らせる流体として圧縮
空気を用いたが、空気に限ることなく、気体一般を適用
できる。さらに、気体に限ることなく、水やその他の液
体を用いた構成としてもよい。また前記の構成では、圧
縮空気を一定時間毎に交互に供給するとしたが、左右と
もに連続して供給する構成とし、縦型押出被覆ヘッドの
吐出圧の外に被覆電線の前進をサポートするようにして
もよい。しかし、この場合には、被覆電線3Aが左右に
大きく振られて蛇行する点でやや劣る。
【0022】図6は、本発明に係る電線被覆装置のさら
に別の実施例の要部構成を示す模式図である。なお以下
の説明で、前記実施例と同じ部分については構成、動作
ともに説明を省略する。同図で、電線被覆装置1Dは、
略水平に取付けられた付属の押出ヘッド6Dで導体3に
被覆を形成させる押出被覆機5D、冷却水10を蓄えて
高温の被覆電線3Dを冷却して被覆を凝固定着させる冷
却水槽7を備える。ここで、略水平に取付けられた押出
ヘッド6Dの代わりに、図中一点鎖線で示した押出被覆
ヘッド6E、6Fのような傾いた構成としてもよい。冷
却水槽7の底部近傍には、冷却水槽7内で貯線される被
覆電線3Dの向きを変えて被覆電線3Dを上方へ引き上
げさせるようにするロール7Dが設けられており、また
冷却水槽7内にはロール7Dを境として水槽内を二分す
るように配置した隔離板7Eが設けられている。隔離板
7Eは貯線状態の被覆電線3Dと、引き上げ途中にある
被覆電線3Dが絡み合うのを阻止する。なお、図示を省
略しているが、押出被覆機5Dから吐出された被覆電線
3Dが冷却水槽7内に導入される位置の上方に、圧縮流
体を交互に噴出する一対の圧縮流体噴出ノズルを、前記
実施例におけると同様に設けることもできる。
【0023】この電線被覆装置1Dを動作させると、押
出ヘッド6D〜6Fは高温の被覆電線3D〜3Fを吐出
して、冷却水槽7方向に送り出す。高温状態の被覆電線
3D〜3Fは、押出ヘッド6D〜6Fの吐出圧により冷
却水槽7に導入され、冷却水10中で蛇行しながら重力
にしたがい下方に移動し、この過程で冷却される。この
結果、被覆電線3D〜3Fは規則的に蛇行して配設され
る。そして、被覆電線3D〜3Fは、底部近傍に配置し
たロール7Dにより折り返されるとともに、隔離板7E
により絡み合いが阻止されて上方へ引き上げられる。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る電線被
覆装置は、熱溶融被覆加工直後の高温の被覆電線を冷却
させる冷却水槽内に、冷却水中に浸した傾斜面を設ける
から、押出被覆機から吐出された被覆電線は冷却される
とともに、傾斜面上に蛇行して配設され、かつこの蛇行
形態を保持しつつ冷却水槽の底部へ移動される。そして
この蛇行部分が貯線部を形成する。ここで略V字形ある
いは略U字形で傾斜面を構成すると、被覆電線に変形力
を与えることのない貯線が可能になり、良好な貯線状態
を維持できる。また、冷却水槽上方に、被覆電線を左右
に振らせる圧縮空気噴出ノズルが設けられたことで、傾
斜面上への被覆電線のさらに確実な蛇行配設が可能にな
る。この結果、傾斜面を備えた冷却水槽は、高温の被覆
電線の水冷とともに、貯線をも同時に可能とし、よって
小型で、かつ多ロット生産に効果的に対応でき、また設
置面積を節約可能にして高効率の電線被覆装置を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線被覆装置の一実施例の要部構
成を示す模式図である。
【図2】図1の冷却水槽の上面図である。
【図3】本発明に係る電線被覆装置の他の実施例の要部
構成を示す模式図である。
【図4】図3の冷却水槽の上面図である。
【図5】図3の圧縮空気噴出ノズルの空圧回路図であ
る。
【図6】本発明に係る電線被覆装置のさらに別の実施例
の要部構成を示す模式図である。
【図7】従来の横型冷却水槽を用いた電線被覆装置の全
体側面図である。
【符号の説明】
1 電線被覆装置 2 導体サプライ 3 導体 3A、3C 被覆電線 4 繰出キャプスタン 5 押出被覆機 6 縦型押出被覆ヘッド 7 冷却水槽 7E 隔離板 8 傾斜面 9 貯線部 10 冷却水 11 除水器 12 引出ホイール(引出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融被覆加工された高温の被覆電線を
    冷却水槽に通して冷却する電線被覆装置において、 導入された導体の表面に合成樹脂の被覆を施し、被覆電
    線として吐出する押出被覆ヘッドを有する押出被覆機
    と、冷却水と、該冷却水中に浸された傾斜面とを有し、
    前記押出被覆機から吐出された被覆電線を該冷却水中に
    水浸させて該傾斜面上に導入し、該傾斜面上に配設させ
    る冷却水槽とを備え、前記傾斜面上に前記被覆電線を前
    記押出被覆機からの吐出圧力により蛇行移動させて貯線
    冷却することを特徴とする電線被覆装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面を、略V字形あるいは略U字
    形に構成したことを特徴とする請求項1記載の電線被覆
    装置。
  3. 【請求項3】 熱溶融被覆加工された高温の被覆電線を
    冷却水槽に通して冷却する電線被覆装置において、 導入された導体の表面に合成樹脂の被覆を施し、被覆電
    線として吐出する押出被覆ヘッドを有する押出被覆機
    と、冷却水を有して前記押出被覆機から吐出された被覆
    電線を該冷却水中に水浸させる冷却水槽とを備え、前記
    冷却水中に前記被覆電線を前記押出被覆機からの吐出圧
    力により蛇行移動させて貯線冷却することを特徴とする
    電線被覆装置。
  4. 【請求項4】 前記押出被覆ヘッドは、導入された導体
    の表面に合成樹脂の被覆を施し、被覆電線として鉛直方
    向に吐出する構成としたことを特徴とする請求項1乃至
    4記載の電線被覆装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却水槽の外部へ被覆電線を引き出
    すための引出手段を設けたことを特徴とする請求項1乃
    至5記載の電線被覆装置。
  6. 【請求項6】 前記押出被覆機から吐出された被覆電線
    が前記冷却水槽に導入される位置の上方に、該被覆電線
    に左右から圧縮流体を噴出する圧縮流体噴出ノズルを設
    けたことを特徴とする請求項1乃至6記載の電線被覆装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246254A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Toyo Denso Co Ltd 巻線装置
JP2019048946A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 矢崎総業株式会社 冷却媒体、冷却方法および電線冷却装置
CN113459445A (zh) * 2021-05-25 2021-10-01 李雨晴 一种通信电缆绝缘外壳冷定型装置

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