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JPH08151801A - 建物ユニットの雨天施工用傘装置 - Google Patents

建物ユニットの雨天施工用傘装置

Info

Publication number
JPH08151801A
JPH08151801A JP29455194A JP29455194A JPH08151801A JP H08151801 A JPH08151801 A JP H08151801A JP 29455194 A JP29455194 A JP 29455194A JP 29455194 A JP29455194 A JP 29455194A JP H08151801 A JPH08151801 A JP H08151801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building unit
umbrella
arm
pipe
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29455194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP29455194A priority Critical patent/JPH08151801A/ja
Publication of JPH08151801A publication Critical patent/JPH08151801A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない手間と時間で容易に開閉でき、作業性
が向上するようになる建物ユニットの雨天施工用傘装置
を提供する。 【構成】 建物ユニット10を吊り上げるチェーンスリ
ング3に傘2を取り付け、雨天施工用傘装置1を形成す
る。傘2は、防水シート5を備えるとともに、アーム部
材33等からなる開閉機構4を、ワイヤ42,49から
なる操作手段6を操作することにより、建物ユニット1
0の上方で開閉自在となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨天時および建物施工
途中の降雨時等に使用できる建物ユニットの雨天施工用
傘装置に関する。
【0002】
【背景技術】ユニット式建物は、予め工場で生産された
複数の建物ユニットを建設現場で組合わせることによっ
て建てられている。従来、雨天時および建物施工途中の
降雨時等に建物ユニットをクレーンで吊り込み、それら
を組合わせる作業は建物ユニットが濡れるため困難とさ
れていたが、本出願人は、雨天時でもクレーンでの吊り
込みができる雨天施工装置を提案している(実開平4−
88477号)。
【0003】この考案によれば、チェーンスリングに防
水シートが取り付けられており、この防水シートの下部
には、建物ユニットの四隅の角部に沿ったジッパーが取
り付けられている。このため、ジッパーを開き防水シー
トを巻き上げたとき住宅ユニットは覆われず、また、ジ
ッパーを閉じて防水シートを巻き降ろしたとき住宅ユニ
ットはボックス状に覆われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の雨天
施工装置によれば、防水シートの下部の巻き上げ、巻き
降ろし時に、四隅の角部ごとにジッパーを開けたり閉じ
たりしなければならないため、作業に多くの手間と時間
とがかかり、作業性の点で問題があった。
【0005】本発明の目的は、少ない手間と時間で容易
に開閉でき、作業性が向上するようになる建物ユニット
の雨天施工用傘装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物ユニッ
トの雨天施工用傘装置は、ユニット式建物を構成する建
物ユニットを吊るための吊り部材に設けられて建物ユニ
ットを覆う傘を備え、この傘が建物ユニットの上方で開
閉自在となっていることを特徴とするものである。
【0007】この建物ユニットの雨天施工用傘装置にお
いて、傘は建物ユニットの平面中心から四隅の方向に延
びる少なくとも4本のアーム部材を備えるとともに、吊
り部材は下端が建物ユニットの四隅に繋がれた4本の紐
状部材を備え、この紐状部材がアーム部材内に挿通され
ていてもよく、また、アーム部材の先部は折り曲げ自在
となっていてもよい。
【0008】
【作用】このような本発明では、吊り部材に設けられた
傘は建物ユニットの上方で開閉自在となっており、建物
ユニットの四隅に沿って開閉しなくてもよいため、少な
い手間と時間で容易に開閉でき、これにより、作業性が
向上するようになる。
【0009】この建物ユニットの雨天施工用傘装置にお
いて、傘の4本のアーム部材内に建物ユニットの四隅に
繋がれた4本の紐状部材が挿通されている場合には、ア
ーム部材と吊り部材とが常に同心上にあり、これによ
り、傘と建物ユニットとの位置ずれが生じず、建物ユニ
ットは傘によって雨から保護される。また、アーム部材
の先部が折り曲げ自在となっている場合には、建設位置
の隣接地に木等の障害物が存在しても、その障害物にア
ーム部材の先部が当接したとき障害物の押圧力により折
れ曲がるため、障害物があっても建物ユニットの吊り込
みを行える。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,2には、本実施例の雨天施工用傘装置1に
よって吊り上げられた建物ユニット10が示され、この
雨天施工用傘装置1は、開閉自在な傘2とこの傘2を取
り付けるとともに吊り治具であるチェーンスリング3と
を備えて構成されている。ここで、建物ユニット10
は、四隅の4本の柱とこれらの柱の上下端間を結合する
上下梁とでなる骨組みを備え、この骨組みに壁材や天井
材、床材等を取り付けてほぼ箱型形状に形成されてい
る。そして、このような建物ユニットは、各種の基準寸
法(モジュール)に基づいた大きさで製作されている。
【0011】図1に示すように、傘2は、開閉機構4
と、この開閉機構4を操作する操作手段6と、チェーン
スリング3および開閉機構4にわたって被せられた防水
シート5とを備えて構成されている。チェーンスリング
3は、吊りリング20とこの吊りリング20に連結され
た紐状部材である4本のチェーン21で構成され、吊り
リング20をクレーン側のフック8に引っかけることに
より、クレーンに吊り下げられるようになっている。ま
た、4本のチェーン21の先端は、建物ユニット10の
上面四隅に設けられた吊りボルト11を介して建物ユニ
ット10に繋がれている。
【0012】前記開閉機構4は水平枠部材30を備え、
この水平枠部材30は、図4にも示すように四角形の枠
状に形成されており、図1,3に示すように、短いワイ
ヤ31によってチェーンスリング3のチェーン21と連
結されている。水平枠部材30において四隅の角部に
は、下方に突出した取付部材32が設けられ、これらの
取付部材32には、その下端を左右から挟んだ2本の部
材からなるアーム部材33がそれぞれ設けられ、このア
ーム部材33は、図2に示すように、建物ユニット10
の平面中心から四隅の方向に延びるとともに、各アーム
部材33は水平ピン34を介して上下方向に揺動可能と
なっている。
【0013】ここで、アーム部材33における2本の部
材の先端部は、図2に示すように、スペーサ35で連結
されており、これにより、アーム部材33は揺動時にお
いてもチェーン21から外れないようになっている。言
い換えれば、アーム部材33はチェーンスリング3にガ
イドされた状態となっており、また、開閉機構4とチェ
ーンスリング3とは同一中心を起点として吊り下げられ
ていることになる。なお、アーム部材33の長さは、建
物ユニット10の上方で傘2を閉じたとき、アーム部材
33の先端部が建物ユニット10に接触しない長さ程度
となっている。
【0014】そして、これらのアーム部材33が最大限
開かれたとき、隣合うアーム部材33の先端同士間の寸
法は、図1,2に示すように、建物ユニット10の幅方
向の寸法より所定寸法大きくなるように形成されてい
る。
【0015】水平枠部材30の中心部には、図3に詳細
を示すように、パイプ36が配置され、このパイプ36
は、水平枠部材30の各辺から延びた水平板37により
水平枠部材30に支持されている。パイプ36内には、
スライドパイプ38が、操作手段6によって所定の範囲
で上下方向移動可能に挿入されており、このスライドパ
イプ38の上端には例えば円形のストッパ39が取り付
けられている。これにより、スライドパイプ38はパイ
プ36から抜け落ちないようになっている。
【0016】このパイプ36の上端部とスライドパイプ
38上端のストッパ39との間には、スライドパイプ3
8を常時上方に付勢する圧縮ばね40が設けられてい
る。また、スライドパイプ38の下端には、環41を有
する所定長さのワイヤ42が取り付けられている。従っ
て、このワイヤ42を引っ張れば、圧縮ばね41の付勢
力に抗してスライドパイプ38を下方に移動させること
ができるようになっている。また、図4に示すように、
スライドパイプ38には例えば上側の第1位置決め孔3
8A、下側の第位置決め孔38C、その中間の第2位置
決め孔38Bが所定の間隔で明けられている。
【0017】パイプ36の上部には、図4に詳細を示す
ように、水平な2本の支持板45にピン46を介して挟
み込まれたストッパ47が設けられている。このストッ
パ47はほぼT字形に形成され、柄47Aの部分に対し
て直交する直交部分47Bがパイプ36とほぼ同一方向
を向くように取り付けられている。この直交部分47B
の一端部にはパイプ側に突出したピン部47Cが形成さ
れ、このピン部47Cは、パイプ36の上部に明けられ
た孔36A、およびスライドパイプ38の前記各位置決
め孔38A,38B,38Cと係合可能となっている。
【0018】また、ストッパ47において他端部にはピ
ン部47Cと同様の突起部47Dが形成されている。こ
の突起部47Dとパイプ36との間には圧縮コイルばね
48が配置され、このばね48によってストッパ47の
突起部47D側は常時パイプ36から離れる方向に付勢
されている。ストッパ47の柄47Aの端部には、ワイ
ヤ49が下方に延びて取り付けられている。このワイヤ
49の先端には環50が取り付けられ、下方に引っ張り
やすくなっている。
【0019】従って、例えばストッパ47のピン部47
Cがスライドパイプ38の第1位置決め孔38Aに差し
込まれた状態でワイヤ49を下方に引っ張れば、ストッ
パ47の突起部47Dが圧縮コイルばね48の付勢力に
抗してパイプ36に近づく方向に回動するとともに、ピ
ン部47Cがスライドパイプ38の第1位置決め孔38
Aから抜け、これにより、パイプ36とスライドパイプ
38との固定状態が解除されることになる。そして、こ
のとき、スライドパイプ38は圧縮コイルばね40の付
勢力により上方に移動することになる。ここにおいて、
前記ワイヤ42,49、ストッパ47を含んで、前記操
作手段6が構成されている。
【0020】スライドパイプ38の下端部には、図3,
5に示すように、断面ほぼL形の4個の固定部材39
が、平面ほぼ十文字形となり、かつ、それぞれの間に所
定の間隔をあけた状態で取り付けられている。このと
き、これらの固定部材39の十文字の先端方向は前記ア
ーム部材33の延びた方向、すなわち建物ユニット10
の角部側に向けられている。
【0021】固定部材39には、例えばボルト52によ
り連結アーム53の一端部が固定され、この連結アーム
53の他端部はピン54を介してアーム部材33に回動
自在に連結されている。従って、前記スライドパイプ3
8の上方への移動でアーム部材33は開き、スライドパ
イプ38の下方への移動でアーム部材33は閉じられる
ようになっている。
【0022】すなわち、図3に示すように、スライドパ
イプ38の下端を最上方のX位置まで移動させたとき、
アーム部材33の位置は最も開いた33Aの状態とな
り、同時に前記ストッパ47のピン部47Cは第1位置
決め孔38Aに差し込める状態となっている。そして、
この状態のとき、傘1はモジュールが小さな建物ユニッ
トはもちろん、モジュールが最も大きな建物ユニットを
覆えるものとなっている。
【0023】同様に、スライドパイプ38がY位置にあ
るとき、アーム部材33は中間位置33Bで開いている
とともに、ピン部47Cは第2位置決め孔38Bに差し
込める状態であり、この状態のとき、傘1はモジュール
が中程度の平均的な大きさの建物ユニットを覆うに適し
たものとなっている。また、スライドパイプ38がZ位
置にあるとき、アーム部材33は閉じた位置33Cに位
置しているとともに、ピン部47Cは第3位置決め孔3
8Cに差し込める状態であり、このとき、傘1で建物ユ
ニットを覆うことはできない。
【0024】ここにおいて、前記水平枠部材30から固
定部材39に至る続き番号の各部品を備えて、前記開閉
機構4が構成されている。
【0025】図1に示すように、前記防水シート5は、
チェーンスリンガ3の4本のチェーン21と4対のアー
ム部材33とに所定か所で固定されて被せられ、上部に
は開口部5Aが形成されており、下端部はアーム部材3
3の先端から垂れ下がった形状となっている。この防水
シート5は、例えばポリ塩化ビニル等の防水性を有する
材料で作成されている。また、チェーンスリンガ3の上
部には、4本のチェーン21に被せられ、上記開口部4
Aへの雨等の侵入を防止する上部防水シート7が設けら
れている。
【0026】次に、本実施例の傘装置1を利用して建物
ユニット10を吊り込む手順を説明する。まず、傘2を
備えた傘装置1ををクレーンで吊り上げる。このとき、
スライドパイプ38はZ位置まで下げられており、スト
ッパ47のピン部47Cが第3位置決め孔38Cと係止
している(閉じている状態)。次いでワイヤ49を下方
に引っ張り、ピン部47Cを第3位置決め孔38Cから
抜くことにより、パイプ36とスライドパイプ38との
固定状態を解除する。これにより、圧縮コイルばね40
の付勢力でスライドパイプ38が上昇し、それに連れて
連結アーム53も上昇し、さらに連結アーム53の上昇
でアーム部材33が揺動する。
【0027】スライドパイプ38がX位置まで最大限上
昇したとき、アーム部材33も最大限開き、このとき、
ワイヤ49の引っ張りを停止してワイヤ49を手から離
すことにより、ストッパ47のピン部47Cが第1位置
決め孔38Aに差し込まれ、アーム部材33は最大限開
いた状態で固定される。この状態は、モジュールが最も
大きな建物ユニットの吊り込み時とされる。一方で、シ
ート部材4はアーム部材33の開きに連れて序序に開
き、アーム部材33が最大限開いたときシート部材4も
最大限張りつめる。
【0028】次いで、チェーンスリンガ3の吊りリング
20を建物ユニット10の吊りボルト11に引っかけ、
クレーンで建物ユニット10を吊り上げる。このとき、
建物ユニット10の上方には傘2が開いた状態で設けら
れており、このため、建物ユニット10は雨等に濡れず
に吊り込みされる。また、一つの建物ユニット10を吊
り込み終えた後は、前述したような手順と逆の手順で傘
2を閉じ、次の建物ユニット10を吊り込むとき再び開
いて吊り込めばよい。あるいは、一つの建物ユニット1
0を吊り込み終えた後で傘2を開いたまま次の建物ユニ
ット10を吊り込むようにしてもよい。雨等が降ってい
ないときには、前述したように傘2を閉じた状態で順次
建物ユニット10の吊り込みを行えばよい。
【0029】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、建物ユニット10はチェーン
スリンガ3で吊り上げられるようになっており、このチ
ェーンスリンガ3には開閉自在な傘2が取り付けられて
いる。このため、雨天時および吊り込み途中の降雨でも
傘2を開けるので、建物ユニット10の吊り込み作業が
できる。また、傘2は建物ユニット10の上方で開閉
自在となっているため、少ない手間と時間で容易に開閉
でき、これにより、作業性が向上する。
【0030】さらに、チェーン21はアーム部材33
の内部を通っており、建物ユニット10と傘2とがチェ
ーンスリンガ3の同一中心線下に吊り下げられているた
め、傘2と建物ユニット10との位置関係がずれず、こ
れにより、建物ユニット10を雨から保護できる。さら
にまた、傘2は建物ユニット10の上方で開閉自在と
なっており、傘2が開いているときは、建物ユニット1
0の上方に充分な空間が形成されるため、作業者は建物
ユニット10の上で、ワイヤ42,49を引っ張っり操
作手段6を取り扱う等の各種作業ができる。また、防
水シート5には開口部5Aが形成されているが、上部シ
ート7で覆われるため、開口部5Aからの雨等の侵入を
防止できる。さらに、傘2はX,Y,Zの3段階で開
閉できるようになっており、各位置で所定の大きさに開
けるので、各種モジュールの建物ユニットに対応するこ
とができる。
【0031】図6〜9には本発明の第2実施例が示され
ている。この実施例では、前記第1実施例の開閉機構4
はと異なる構造の開閉機構4’等を備えた傘2’とする
とともに、第1実施例で直線状となっていたアーム部材
33をその先部で折り曲げ可能としたものである。な
お、この実施例において前記第1実施例と同一構造およ
び同一部材には、同一符号を付すとともに、構造等の説
明は省略または簡略化する。
【0032】図6に示すように、本実施例の傘装置1’
は、開閉機構4’および防水シート5等からなる傘2’
を備えている。この傘2’は四角に形成された水平枠部
材30’を備えており、この水平枠部材30’には連結
板37’によってパイプ部材36’が結合されている。
また、パイプ部材36’内には、スライドパイプ38’
が上下動自在に設けられ、このスライドパイプ38’の
上部には横方向四方に延びたリンクセンター60が形成
されている。このリンクセンター60は、スライドパイ
プ38’の下方への所定量以上の移動を規制するストッ
パともなっている。
【0033】水平枠部材30’の四隅の下面にはそれぞ
れアームブラケット61が設けられ、これらのアームブ
ラケット61にはそれぞれアーム部材33’が取り付け
られている。アーム部材33’は、アームブラケット1
6に水平ピン34’で連結される基端アーム62と、こ
の基端アーム62と連結される中間アーム63と、中間
アーム63の先端に折り曲げ可能に取り付けられる補助
アーム57とを備えて構成されている。これらの各アー
ム62,63,57は例えば角パイプで形成されるとと
もに、基端アーム62と中間アーム63とはそれらの対
向する端部同士を挟み込んで配置される第1の連結プレ
ート64を介して、また、中間アーム63と補助アーム
57とはそれらの対向する端部同士を挟み込んで配置さ
れる第2の連結プレート65を介してそれぞれ連結され
ている。
【0034】アーム部材33’は、前記開閉機構4’に
よって開閉可能となっている。すなわち、アーム部材3
3’の2枚の第1の連結プレート64の間に連結アーム
53’の一端が挟み込まれるとともに、ピン54’で回
動可能に取り付けられ、この連結アーム53’の他端
は、スライドパイプ38’の前記リンクセンター60と
ピン52’で回動可能に取り付けられている。
【0035】また、スライドパイプ38’は、例えばパ
イプ部材36’に設けられた駆動手段66によりパイプ
部材36’内を上下方向にスライド可能となっている。
この駆動手段66は、図7に示すように、例えばラック
73とピニオン74との噛合によるものとされ、ギヤボ
ックス75内に配置されたモータ76を備えている。こ
のモータ76には、傘歯車77A、77Bを介して上記
ピニオン74が連結されており、このピニオン74とス
ライドパイプ38’に設けられた上記ラック73とが噛
合するようになっている。さらに、パイプ部材36’に
は、図示しないが、例えば電磁石等を利用し通電時には
ロックが解除されるとともに、停電等により電気が流れ
なくなったときロックされるようなストッパ手段が設け
られ、このストッパ手段により、停電時等においてもス
ライドパイプ38’を安全に固定できるようになッてい
る。ここにおいて、連結アーム53’、パイプ部材3
6’、スライドパイプ38’、駆動手段66等を備えて
前記開閉機構4’が構成され、駆動手段66はストッパ
手段を含んで操作手段でもある。
【0036】従って、スライドパイプ38’を駆動手段
66により図6中下方にスライドさせれば、連結アーム
53’においてリンクセンター60側の一端が下方に移
動するとともに、第1の連結プレート64側の一端が起
き上がり、これにより、第1の連結プレート64等のア
ーム部材33’、言い換えれば傘2’が開かれることに
なる。また、傘2’を開状態から閉状態とする場合に
は、駆動手段66を逆回転させ、スライドパイプ38’
を、図6中仮想線で示すように上方にスライドさせれば
よい。このとき、スライドパイプ38’にはアーム部3
3’の自重も加わるため、駆動手段66の負担は少なく
てすむ。
【0037】図8に詳細を示すように、アーム部材3
3’の先部には補助アーム57が折り曲げ自在に設けら
れている。すなわち、中間アーム63と補助アーム57
とは第2の連結プレート65で連結されており、この第
2の連結プレート65は、補助アーム57の一端部と中
間アーム63の一端部とにわたって配置され、補助アー
ム57側の一端はアーム57の両側面に固着されてい
る。一方、連結プレート65の中間アーム63側の一端
は図9(B)に示すように、連結ピン67によって中間
アーム63とともに貫通され、これにより、中間アーム
63と連結プレート65とは回動自在となっている。
【0038】補助アーム57の先端側には、図9(A)
にも示すように、補助アーム57を貫通するピン68が
設けられている。また、中間アーム63の先端側かつ前
記連結ピン67からわずかに離れた位置にも、図9
(C)に示すように、中間アーム63を貫通するピン6
9が設けられている。そして、中間に位置する連結ピン
67を介してピン68からピン69にばね付きワイヤ7
0が架けわたされている。このばね付きワイヤ70は、
所定の長さ寸法となったばね部70Aと、このばね部7
0Aと繋がれた所定長さのワイヤ部70Bとで形成さ
れ、ばね部70Aの一端は補助アーム57のピン68に
引っかけられ、ワイヤ部70Bの一端は中間アーム63
のピン69引っかけられている。また、このようなワイ
ヤ部70Bは、連結ピン67の図8における上側表面と
係合するようになっている。なお、連結ピン67の近傍
において中間アーム63の下面にはストッパ71が取り
付けられ、このストッパ71により、補助アーム57が
中間アーム63の延長線上に位置しているとき、連結プ
レート65の先端の下面が当接され、補助アーム57が
それ以上は回動しないようになっている。
【0039】従って、補助アーム57は例えば木等の障
害物に接触すれば、障害物の押圧力により折れ曲がり、
障害物を通過すればばね付きワイヤ70の弾性力により
元に戻る。つまり、アーム部材33’は直線状となる。
【0040】このような傘装置1’では、駆動手段66
を含む開閉機構4’によってスライドパイプ38’が下
方にスライドすることにより傘2’は開き、駆動手段6
6の逆作動により傘2’は閉じる。
【0041】このような実施例では、前記第1実施例の
作用および〜と同様の効果を得ることができる他、
アーム部材33’の先端の補助アーム57が内側に折れ
曲がるようになっており、隣接地に例えば木等の障害物
がある場合でも、障害物に接触すれば障害物の押圧力に
よって補助アーム57は折れ曲がり、障害物を避けるこ
とができる。このため、障害物があっても傘2’を開く
ことができるという効果がある。
【0042】図10には本発明の第3実施例が示されて
いる。この実施例では、アーム部材33''の先端の補助
アーム57’を折れ曲がり可能としたことでは前記第2
実施例と同様であるが、第2実施例とは折り曲げ部等の
構造が異なっているものである。すなわち、図10に示
すように、アーム部材33''の先部の補助アーム57’
は、例えば蝶ナットとボルトからなる締付け具56によ
り取り付けられ、さらに、補助アーム57’とアーム部
材33''とのつなぎ部の内側には、補助アーム57’を
外側、言い換えればアーム部材33''の延長線上側に付
勢する板ばね58が取り付けられている。なお、締付け
具56を構成する蝶ナットとボルトとは、抜け落ちない
ようになっている。
【0043】締付け具56は常時緩められており、従っ
て、補助アーム57’は板ばね58で付勢されてアーム
部材33''の延長線上に位置している。そして、このよ
うな補助アーム57’は、前記建物ユニット10を吊り
込むとき、建設現場の隣接地にある例えば木59等の障
害物に接触すれば、障害物の押圧力によって板ばね58
の付勢力に抗して内側に折り曲げられるようになってい
る。そのため、板ばね58のばね力はごく弱いものとな
っている。また、補助アーム57が障害物から外れたと
きは、板ばね58の付勢力により元の状態に戻るように
なっている。
【0044】なお、建設現場の隣接地に例えば木59等
の障害物が存在することが予めわかっている場合には、
補助アーム57’を内側に曲げて固定締付け具56を締
め付けた状態で前記建物ユニット10を吊り込んでもよ
い。このような実施例では、前記第2実施例の効果と同
様の効果を得ることができる。
【0045】なお、本発明は前述の各実施例に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば次に示すような変形例を含むものである。例えば、前
記各実施例では、吊り部材としてチェーンスリング3が
使用されているが、これに限らず、ワイヤからなるワイ
ヤスリングを使用してもよい。また、前記各実施例で
は、操作手段6としてワイヤ42,49を使用したが、
これに限らず、例えば、繊維製等のロープを使用しても
よい。
【0046】さらに、前記各実施例では、傘2をX,
Y,Zの3段階に開閉できるようにしてあるが、これに
限らず、例えばXの位置とZの位置、すなわち開いた状
態と閉じた状態との2段階に開閉できるようにしてもよ
い。本発明の傘は、要するに建物ユニットの上方で開閉
自在であればよい。
【0047】また、前記第2実施例では、パイプ部材3
6’内でスライドパイプ38’を上下方向にスライドさ
せる駆動手段66として、パイプ部材36’側のピニオ
ン74とスライドパイプ38’側のラック73との噛合
によるものとしたが、これに限らず、例えば水平枠部材
30’の対向する位置に、2本のエアまたは油圧式のシ
リンダを取り付け、これらのシリンダとスライドパイプ
38’の下端とを接続し、シリンダの駆動によりスライ
ドパイプ38’を上下方向にスライドさせるようにして
もよい。あるいは、建物ユニット10の上面に例えばウ
インチを配置し、そのワイヤとスライドパイプ38’と
を繋ぎ、ウインチの駆動によってスライドパイプ38’
を上下方向にスライドさせるようにしてもよい。
【0048】また、前記第2,3実施例では、アーム部
材33''の先端を折り曲げ可能とするため、それらの先
端に補助アーム57,57’を設けたが、これに限ら
ず、アーム部材を例えばエアチューブ等で形成してもよ
い。このようにすれば、障害物があっても、この障害物
と接触し障害物に押されれば、アーム部材がエアチュー
ブ製なので、押された部位が折れ曲がり、また、障害物
から外れれば元の状態に戻る。従って、このような実施
例によっても前記第2,3実施例と同様の効果を得るこ
とができる他、構造が簡単となり、また装置全体を軽量
とできる。
【0049】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の建物ユ
ニットの雨天施工用傘装置によれば、吊り部材に設けら
れた傘は建物ユニットの上方で開閉自在となっており、
建物ユニットの四隅に沿って開閉しなくてもよいため、
少ない手間と時間で容易に開閉でき、これにより、作業
性が向上するようになる。
【0050】また、傘の4本のアーム部材内に建物ユニ
ットの四隅に繋がれた4本の紐状部材が挿通されている
ため、アーム部材と吊り部材とが常に同心上に位置し、
これにより、傘と建物ユニットとの位置ずれが生じず、
建物ユニットは傘によって雨から保護される。さらに、
アーム部材の先部が折り曲げ自在となっており、建設位
置の隣接地に木等の障害物が存在しても、アーム部材の
先部が障害物に当接したとき障害物の押圧力により折れ
曲がるため、障害物があっても建物ユニットの吊り込み
を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る傘装置と建物ユニッ
トとの関係を示す図である。
【図2】図1におけるII−II線矢視図である。
【図3】本実施例の傘装置の要部を示す図である。
【図4】本実施例の傘装置の要部を示す図である。
【図5】図3におけるV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る傘装置を示す図であ
る。
【図7】第2実施例の要部を示す図である。
【図8】第2実施例の傘装置の先端部を示す図である。
【図9】第2実施例の要部を示す図であり、(A)は図
8のA−A断面図、(B)は図8のB−B断面図、
(C)は図8のC−C断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る傘装置の先端部を
示す図である。
【符号の説明】
1,1’ 建物ユニットの雨天施工用傘装置 2,2’ 傘 3 チェーンスリング 4,4’ 開閉機構 5 防水シート 6 操作手段 10 建物ユニット 21 チェーン 33,33’ 開閉機構を構成するアーム部材 36,36’ パイプ 38,38’ スライドパイプ 42,49 操作手段を構成するワイヤ 57 補助アーム 58 板ばね 66 駆動手段 70 ばね付きワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット式建物を構成する建物ユニット
    を吊るための吊り部材に設けられて前記建物ユニットを
    覆う傘を備え、この傘が前記建物ユニットの上方で開閉
    自在となっていることを特徴とする建物ユニットの雨天
    施工用傘装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物ユニットの雨天施
    工用傘装置において、前記傘は前記建物ユニットの平面
    中心から四隅の方向に延びる少なくとも4本のアーム部
    材を備えるとともに、前記吊り部材は下端が前記建物ユ
    ニットの四隅に繋がれた4本の紐状部材を備え、この紐
    状部材は前記アーム部材内に挿通されていることを特徴
    とする建物ユニットの雨天施工用傘装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の建物ユニットの雨天施
    工用傘装置において、前記アーム部材の先部は折り曲げ
    自在となっていることを特徴とする建物ユニットの雨天
    施工用傘装置。
JP29455194A 1994-09-28 1994-11-29 建物ユニットの雨天施工用傘装置 Withdrawn JPH08151801A (ja)

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JP23303394 1994-09-28
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516114A (ja) * 2004-10-09 2008-05-15 ユク−ヒュン リ テントフレーム
JP2008144497A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Toyota Motor Corp 建物施工用シート

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