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JPH08159242A - バックラッシュレス歯車構造 - Google Patents

バックラッシュレス歯車構造

Info

Publication number
JPH08159242A
JPH08159242A JP32966094A JP32966094A JPH08159242A JP H08159242 A JPH08159242 A JP H08159242A JP 32966094 A JP32966094 A JP 32966094A JP 32966094 A JP32966094 A JP 32966094A JP H08159242 A JPH08159242 A JP H08159242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
backlashless
gears
protrusion
overlapped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32966094A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Tokunaga
智士 徳永
Hiroyuki Takada
裕之 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP32966094A priority Critical patent/JPH08159242A/ja
Publication of JPH08159242A publication Critical patent/JPH08159242A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックを用いて成形したバックラッシ
ュレス歯車構造を提供する。 【構成】 第1の歯車2と、第1の歯車2と同一モジュ
ール,同一歯数で弾性変形自在なプラスチックを用いて
成形した第2の歯車3とを同軸的に重ね合わせて両者一
体に回転可能に構成し、且つ、第1の歯車2に突起2e
を設ける一方、第2の歯車3に前記突起2eと係合して
周方向に弾性変形する弾性片34を設け、第1の歯車2
と第2の歯車3とを周方向に位相をずらして重ね合わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックを用いて
成形したバックラッシュレス歯車構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に複数の歯車同士を噛合させる
際、歯車同士のバックラッシュを無くして噛合時の騒音
を軽減するために、各種構造形態によるバックラッシュ
レス歯車構造を採用しているものの、このうち第1の歯
車と、第1の歯車と同一モジュール,同一歯数で弾性変
形自在なプラスチックを用いて成形した第2の歯車とを
同軸的に重ね合わせて両者一体に回転可能に構成して、
これら第1,第2の歯車に第3の歯車をバックラッシュ
レスで噛合させる技術思想が特開平4−191554号
公報に開示されている。
【0003】図6(A),(B)は従来のバックラッシ
ュレス歯車構造を示した上面図及び正面図である。
【0004】図6(A),(B)に示した従来のバック
ラッシュレス歯車構造100は、特開平4−19155
4号公報に開示されており、ここでは要点のみを簡略に
説明する。
【0005】図6(A),(B)に示した従来のバック
ラッシュレス歯車構造100において、第1の歯車(公
報ではカウンタギアと呼称)101は、外周に多数の歯
部101aが形成され、内周中心部にスプライン部10
1bが形成されている。
【0006】一方、第2の歯車(公報ではシザーズギア
と呼称)102は、薄い合成樹脂性のもので、外周に第
1の歯車101と同一歯数の歯部102aが形成され、
内周中心部にスプライン部102bが形成されている。
また、第2の歯車102の内外周間には、多数の切抜き
孔102cが形成されていて、切抜き孔102c間がリ
ム部102dとなっている。
【0007】従って、第1の歯車101に第2の歯車1
02を同軸的に重ね合わせ、且つ、これら第1,第2の
歯車101,102に第3の歯車103を噛合させた
際、第2の歯車102は周方向の作用力に対して同方向
にわずかに弾性変形すると共に、歯部102aは周方向
に変形可能になっている。更に、上記組付状態におい
て、第2の歯車102は第1の歯車101に対して回転
方向にSだけ位相差が確保されている。また、第1の歯
車101と第3の歯車103間のバックラッシュをb
(図示せず)とすると、第1の歯車101と第2の歯車
102間の隙間は(S−b)となり、(S−b)≧0で
あれば(S−b)だけ回転方向に弾性変形してバックラ
ッシュを零とするので、各歯車101〜103の噛合時
の騒音を軽減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のバックラッシュレス歯車構造100では、第2の歯
車102が合成樹脂性を用いて薄く形成され、且つ、内
外周間に形成した多数の切抜き孔102cと切抜き孔1
02c間に形成したリム部102dとにより、歯部10
2aが周方向に弾性変形可能になっているものの、上記
した形状から歯部102aの剛性が小さく捩じれ易く、
このため第2の歯車102は繰り返し使用に対して耐久
性が劣るなどの問題が発生している。また、第1,第2
の歯車101,102は内周中心部にスプライン部10
1b,102bを形成しているため、第1,第2の歯車
101,102の成形型が複雑となると共に、軸加工も
複雑となるなどの問題がある。
【0009】そこで、特開平4−191554号公報に
開示された従来のバックラッシュレス歯車構造100の
技術思想を応用して、簡単な構造で耐久性のあるバック
ラッシュレス歯車構造が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の歯車と、前記第1の歯車
と同一モジュール,同一歯数で弾性変形自在なプラスチ
ックを用いて成形した第2の歯車とを同軸的に重ね合わ
せて両者一体に回転可能に構成してなり、前記第1の歯
車に突起を設ける一方、前記第2の歯車に前記突起と係
合して周方向に弾性変形する弾性片を設け、前記第1の
歯車と前記第2の歯車とを周方向に位相をずらして重ね
合わせたことを特徴とするバックラッシュレス歯車構造
を提供するものである。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わるバックラッシュレス歯
車構造の一実施例を図1乃至図5を参照して説明する。
【0012】図1(A),(B)は本発明に係わるバッ
クラッシュレス歯車構造を示した上面図及び正断面図、
図2は同バックラッシュレス歯車構造において、第1の
歯車と第2の歯車を重ね合わせて第3の歯車に噛合させ
た際に第1の歯車と第2の歯車の位相ずれを示した平面
図、図3(A),(B)は同バックラッシュレス歯車構
造において、第1の歯車を示した上面図及び正断面図、
図4(A),(B)は同バックラッシュレス歯車構造に
おいて、第2の歯車を示した上面図及び正断面図、図5
(A),(B)は同バックラッシュレス歯車構造を一部
変形した変形例を示した正断面図及び下面図である。
【0013】図1(A),(B)に示した本発明に係わ
るバックラッシュレス歯車構造1では、第1の歯車2
と、第1の歯車2と同一モジュール,同一歯数で弾性変
形自在なプラスチックを用いて成形した第2の歯車3と
を同軸的に重ね合わせて両者一体に回転可能に構成し、
これら第1,第2の歯車2,3に同一モジュールで形成
した第3の歯車4を噛合させる際、バックラッシュを零
にして、各歯車2〜4の噛合時の騒音を軽減させること
を特徴としている。
【0014】即ち、図3に示した如く、第1の歯車2
は、プラスチック又は金属を用いて成形されており、外
周に多数の歯部2aが形成され、内周中心部には大径の
孔2bと、この孔2bに連接して逃げ孔2cが周方向に
3等分して放射状に外周に向けて形成されている。ま
た、第1の歯車2に形成した各逃げ孔2c間の中間部位
には、突起2eが周方向に3等分して上面2d上に変形
することなく突出形成されている。
【0015】一方、図4に示した如く、第2の歯車3
は、弾性変形自在なプラスチックを用いて成形されてお
り、外周に第1の歯車2と同一モジュール,同一歯数で
歯部2aが形成され、内周中心部には図示しない軸と嵌
合する小径の中心孔3bが形成され、この中心孔3bと
同心でボス部3cが上面3d側に突出しており、このボ
ス部3cは第1の歯車2に形成した大径の孔2bと同軸
的に嵌合するようになっている。更に、第2の歯車3に
形成したボス部3cの上端部に連接して、弾性片3eが
周方向に3等分して放射状に外周に向かって延出してお
り、この弾性片3eは周方向に弾性変形できるように薄
肉の板バネ状に形成されている。また、第2の歯車3に
形成した弾性片3eは、上面3dから間隔Kを離して上
方に形成されており、この間隔Kは第1の歯車2の厚み
より僅かに大きく設定され、上面3d上に第1の歯車2
を重ね合わせることができるようになっている。尚、実
施例では、第2の歯車3に形成した弾性片3eを外周に
向かって延出したが、内周に向かって延出する方法も考
えられる。
【0016】そして、第1の歯車2に形成した大径の孔
2b及び3等分した逃げ孔2cを、第2の歯車3に形成
したボス部3c及び3等分した弾性片3eと夫々対応さ
せて、第1の歯車2の下面2fを第2の歯車3の上面3
d上に重ね合わせる。その後、第1の歯車2を第2の歯
車3に形成したボス部3cを中心に回動させて、第1の
歯車2に形成した突起2eを第2の歯車3に形成した弾
性片3eに係合させながら押し付けると、図1及び図2
に示した状態となる。
【0017】この際、図2に拡大して示した如く、第1
の歯車2に形成した歯部2aと第2の歯車3に形成した
歯部3aとは周方向に僅かの位相ずれSが生じるよう
に、第1の歯車2に形成した突起2eを第2の歯車3に
形成した弾性片3eに係合させている。勿論、第1,第
2の歯車2,3に形成した歯部2a,3aの“山”と
“谷”とが合致する程位相がずれないように突起2eと
弾性片3eとの位置関係は予め設定されているものとす
る。そして、第2の歯車3に形成した弾性片3eは周方
向に弾性変形自在であることから、弾性片3eは第1の
歯車2に形成した突起2eによる押し付け方向と逆方向
の反力を得ることができる。この反力を利用して、第
1,第2の歯車2,3に第3の歯車4を噛合させれば、
バックラッシュが零となり、各歯車2〜4の噛合時の騒
音を軽減させることができる。また、各歯車2〜4の噛
合時には、第1の歯車2と第2の歯車3との係合関係に
より、両歯車2,3は一体となって回転可能となる。
【0018】尚、第2の歯車3に形成した中心孔3bを
図示しない軸に嵌合させた際、第1,第2の歯車2,3
を軸に対して回転自在に支持する場合と、軸に固定する
場合とがある。
【0019】上記のように構成した本発明に係わるバッ
クラッシュレス歯車構造1では、第1の歯車2と、第1
の歯車2と同一モジュール,同一歯数で弾性変形自在な
プラスチックを用いて成形した第2の歯車3とを同軸的
に重ね合わせて両者一体に回転可能に構成し、且つ、第
1の歯車2に突起2eを設ける一方、第2の歯車3に前
記突起2eと係合して周方向に弾性変形する弾性片3e
を設け、第1の歯車2と第2の歯車3とを周方向に位相
をずらして重ね合わせたため、バックラッシュを零にし
て各歯車2〜4の噛合時の騒音を軽減させることができ
ることは勿論のこと、とくに、弾性変形自在なプラスチ
ックを用いて成形した第2の歯車3に形成した歯部3a
は、全く変形することなく、剛性を高めることができ、
これにより簡単な構造で耐久性のあるバックラッシュレ
ス歯車構造1を安価に提供することができる。
【0020】次に、本発明に係わるバックラッシュレス
歯車構造1を一部変形した変形例について、図5
(A),(B)を用いて簡略に説明する。
【0021】この変形例では、第1,第2の歯車2,3
を一部変形させている。即ち、第1の歯車2は、先に図
3を用いて説明した大径の孔2b及び逃げ孔2cを設け
ることなく、図示しない軸と嵌合する中心孔2gと、内
周部を周方向に3等分して下面2f側に突出させた突起
2eとが形成されている。一方、第2の歯車4は、先に
図4を用いて説明したボス部3c及びこのボス部3cに
連接した弾性片3eを上面3dの上方に突出させること
なく、図示しない軸と嵌合する中心孔3gが形成され、
且つ、周方向に弾性変形自在な弾性片3eが内周部を周
方向に3等分して放射状に外周に向けて形成した肉抜き
孔3h内に形成されている。そして、第1の歯車2の下
面2fと第2の歯車3の上面3dとを重ね合わせ、第1
の歯車2に形成した突起2eを第2の歯車4に形成した
肉抜き孔3h内に挿入して弾性片3eと係合させてい
る。従って、変形例では、第2の歯車3の厚みを薄くで
き、第1,第2の歯車2,3を重ね合わせた時も当然厚
みを薄くでき、且つ、先に説明した同様に各歯車2〜4
の噛合時にバックラッシュを零とすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるバックラッ
シュレス歯車構造によると、第1の歯車と、第1の歯車
と同一モジュール,同一歯数で弾性変形自在なプラスチ
ックを用いて成形した第2の歯車とを同軸的に重ね合わ
せて両者一体に回転可能に構成し、且つ、第1の歯車に
突起を設ける一方、第2の歯車に前記突起と係合して周
方向に弾性変形する弾性片を設け、第1の歯車と第2の
歯車とを周方向に位相をずらして重ね合わせたため、バ
ックラッシュを零にして各歯車の噛合時の騒音を軽減さ
せることができることは勿論のこと、とくに、弾性変形
自在なプラスチックを用いて成形した第2の歯車に形成
した歯部は、全く変形することなく、剛性を高めること
ができ、これにより簡単な構造で耐久性のあるバックラ
ッシュレス歯車構造を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明に係わるバックラッシ
ュレス歯車構造を示した上面図及び正断面図である。
【図2】本発明に係わるバックラッシュレス歯車構造に
おいて、第1の歯車と第2の歯車を重ね合わせて第3の
歯車に噛合させた際に第1の歯車と第2の歯車の位相ず
れを示した平面図である。
【図3】(A),(B)は本発明に係わるバックラッシ
ュレス歯車構造において、第1の歯車を示した上面図及
び正断面図である。
【図4】(A),(B)は本発明に係わるバックラッシ
ュレス歯車構造において、第2の歯車を示した上面図及
び正断面図である。
【図5】(A),(B)は本発明に係わるバックラッシ
ュレス歯車構造を一部変形した変形例を示した正断面図
及び下面図である。
【図6】(A),(B)は従来のバックラッシュレス歯
車構造を示した上面図及び正面図である。
【符号の説明】
1…バックラッシュレス歯車構造、2…第1の歯車、2
e…突起、3…第2の歯車、3e…弾性片。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の歯車と、前記第1の歯車と同一モジ
    ュール,同一歯数で弾性変形自在なプラスチックを用い
    て成形した第2の歯車とを同軸的に重ね合わせて両者一
    体に回転可能に構成してなり、 前記第1の歯車に突起を設ける一方、前記第2の歯車に
    前記突起と係合して周方向に弾性変形する弾性片を設
    け、前記第1の歯車と前記第2の歯車とを周方向に位相
    をずらして重ね合わせたことを特徴とするバックラッシ
    ュレス歯車構造。
JP32966094A 1994-12-02 1994-12-02 バックラッシュレス歯車構造 Pending JPH08159242A (ja)

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