JPH081549A - エアーモータ - Google Patents
エアーモータInfo
- Publication number
- JPH081549A JPH081549A JP6165916A JP16591694A JPH081549A JP H081549 A JPH081549 A JP H081549A JP 6165916 A JP6165916 A JP 6165916A JP 16591694 A JP16591694 A JP 16591694A JP H081549 A JPH081549 A JP H081549A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- rotor
- air motor
- air
- blades
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- Pending
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- Portable Power Tools In General (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 摩擦抵抗が小さく、エアーモータの構成材料
に制約のない、騒音の小さいエアーモータを提供するこ
と。 【構成】 エアーモータ1のシリンダ2をエアーモータ
1の固定側に回転自在に、かつロータ3と相対的に回転
可能に支持する。
に制約のない、騒音の小さいエアーモータを提供するこ
と。 【構成】 エアーモータ1のシリンダ2をエアーモータ
1の固定側に回転自在に、かつロータ3と相対的に回転
可能に支持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアーグラインダ、イ
ンパクトレンチ等のエアーツールに用いられるエアーモ
ータに関し、さらに詳しくは、摩擦抵抗が小さくエネル
ギ効率のよい全く新規な構造のエアーモータに関するも
のである。
ンパクトレンチ等のエアーツールに用いられるエアーモ
ータに関し、さらに詳しくは、摩擦抵抗が小さくエネル
ギ効率のよい全く新規な構造のエアーモータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エアーグラインダ、インパクトレンチ等
のエアーツールに用いられるエアーモータにおいては、
機器本体側に固定したシリンダ内に複数枚の羽根を有す
るロータを回転自在に設け、給気孔から圧縮空気を導入
することによりロータを回転するようにしている。
のエアーツールに用いられるエアーモータにおいては、
機器本体側に固定したシリンダ内に複数枚の羽根を有す
るロータを回転自在に設け、給気孔から圧縮空気を導入
することによりロータを回転するようにしている。
【0003】図5は、この種のエアーモータをエアーグ
ラインダの駆動源に用いた例を示す。 このエアーグラ
インダは、本体ケース23内に設けたエアーモータ21
の回転駆動力を動力伝達機構を介して直接又は減速して
砥石又は研磨部材24に伝達するもので、エアーモータ
21は、本体ケース23側に固定したシリンダ22a内
に複数枚の羽根を有するロータ22bを回転自在に設
け、シリンダ22aに設けた給気孔から圧縮空気を導入
することによりロータ22bを回転するものである。シ
リンダ22aには、給気孔のほか、排気を排出するため
の排気孔を有している。エアーモータ21への圧縮空気
の導入は、給気レバー29によって操作される給気バル
ブ28、給気通路25、速度調整機構27及びエアーモ
ータ21に設けた給気溝を介して給気孔から行われる。
一方、エアーモータ21の排気孔から排出される排気の
放出は、排気通路26、防塵機構30及び消音器31を
介して行われる。
ラインダの駆動源に用いた例を示す。 このエアーグラ
インダは、本体ケース23内に設けたエアーモータ21
の回転駆動力を動力伝達機構を介して直接又は減速して
砥石又は研磨部材24に伝達するもので、エアーモータ
21は、本体ケース23側に固定したシリンダ22a内
に複数枚の羽根を有するロータ22bを回転自在に設
け、シリンダ22aに設けた給気孔から圧縮空気を導入
することによりロータ22bを回転するものである。シ
リンダ22aには、給気孔のほか、排気を排出するため
の排気孔を有している。エアーモータ21への圧縮空気
の導入は、給気レバー29によって操作される給気バル
ブ28、給気通路25、速度調整機構27及びエアーモ
ータ21に設けた給気溝を介して給気孔から行われる。
一方、エアーモータ21の排気孔から排出される排気の
放出は、排気通路26、防塵機構30及び消音器31を
介して行われる。
【0004】ところで、従来のエアーモータ21は、シ
リンダ22aを機器本体側に固定して設けているため、
エアーモータ21の駆動時、ロータ22bが高速回転す
ることにより、ロータ22bに配設した複数枚の羽根が
遠心力によりシリンダ22aの内周面に押し付けられ、
高速度(通常、20〜30m/sec)で摺動すること
となる。
リンダ22aを機器本体側に固定して設けているため、
エアーモータ21の駆動時、ロータ22bが高速回転す
ることにより、ロータ22bに配設した複数枚の羽根が
遠心力によりシリンダ22aの内周面に押し付けられ、
高速度(通常、20〜30m/sec)で摺動すること
となる。
【0005】このため、従来のエアーモータ21は、以
下の問題点を有していた。 (1) シリンダ22aの内周面と羽根との摩擦抵抗が大き
く、これによりロータ22bの回転数が低下し、エネル
ギ効率が悪化する。 (2) 摩擦により摩擦熱が発生し、摩擦係数が一層増大す
る。 (3) 摩擦によりシリンダ22aの内周面と羽根が摩耗し
(特に、羽根の摩耗が著しい。)、機器の性能及び寿命
の低下を招く。 (4) 摩擦熱及び摩耗による影響をできるだけ小さくする
必要があることから、シリンダ22a、ロータ22b及
び羽根の構成材料に制約を受ける。 (5) 羽根が遠心力によりシリンダ22aの内周面に押し
付けられ、高速度で摺動する際、大きな騒音が発生す
る。
下の問題点を有していた。 (1) シリンダ22aの内周面と羽根との摩擦抵抗が大き
く、これによりロータ22bの回転数が低下し、エネル
ギ効率が悪化する。 (2) 摩擦により摩擦熱が発生し、摩擦係数が一層増大す
る。 (3) 摩擦によりシリンダ22aの内周面と羽根が摩耗し
(特に、羽根の摩耗が著しい。)、機器の性能及び寿命
の低下を招く。 (4) 摩擦熱及び摩耗による影響をできるだけ小さくする
必要があることから、シリンダ22a、ロータ22b及
び羽根の構成材料に制約を受ける。 (5) 羽根が遠心力によりシリンダ22aの内周面に押し
付けられ、高速度で摺動する際、大きな騒音が発生す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
エアーモータの有する多くの問題点を一挙に解決し、摩
擦抵抗が小さく、エアーモータの構成材料に制約のな
い、騒音の小さいエアーモータを提供することを目的と
する。
エアーモータの有する多くの問題点を一挙に解決し、摩
擦抵抗が小さく、エアーモータの構成材料に制約のな
い、騒音の小さいエアーモータを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明のエアーモータは、エアーモータのシリ
ンダをエアーモータの固定側に回転自在に、かつロータ
と相対的に回転可能に支持したことを要旨とする。
め、本第1発明のエアーモータは、エアーモータのシリ
ンダをエアーモータの固定側に回転自在に、かつロータ
と相対的に回転可能に支持したことを要旨とする。
【0008】また、本第2発明のエアーモータは、本第
1発明のエアーモータにおいて、シリンダと、ロータ
と、ロータに配設した羽根を同じ材料で構成したことを
要旨とする。
1発明のエアーモータにおいて、シリンダと、ロータ
と、ロータに配設した羽根を同じ材料で構成したことを
要旨とする。
【0009】
【作用】上記のように構成した本第1発明のエアーモー
タによれば、エアーモータの駆動時、ロータが高速回転
することにより、ロータに配設した複数枚の羽根が遠心
力によりシリンダの内周面に押し付けられる。一方、シ
リンダはエアーモータの固定側に回転自在に、かつロー
タと相対的に回転可能に支持されているため、シリンダ
の内周面に押し付けられる羽根の作用により高速回転し
ているロータとほぼ同速度で円滑に高速回転する。この
ため、エアーモータの駆動時、羽根はシリンダの内周面
のほぼ定位置に接触した状態に保持されるため、従来の
エアーモータのように羽根がシリンダの内周面を摺動す
る際の摩擦によるエネルギ損失がないため、エネルギ効
率が向上する。また、摩擦による摩擦熱の発生や、シリ
ンダの内周面及び羽根の摩耗がないため、機器の性能及
び寿命が向上する。さらに、エアーモータの駆動時の騒
音が低減する。
タによれば、エアーモータの駆動時、ロータが高速回転
することにより、ロータに配設した複数枚の羽根が遠心
力によりシリンダの内周面に押し付けられる。一方、シ
リンダはエアーモータの固定側に回転自在に、かつロー
タと相対的に回転可能に支持されているため、シリンダ
の内周面に押し付けられる羽根の作用により高速回転し
ているロータとほぼ同速度で円滑に高速回転する。この
ため、エアーモータの駆動時、羽根はシリンダの内周面
のほぼ定位置に接触した状態に保持されるため、従来の
エアーモータのように羽根がシリンダの内周面を摺動す
る際の摩擦によるエネルギ損失がないため、エネルギ効
率が向上する。また、摩擦による摩擦熱の発生や、シリ
ンダの内周面及び羽根の摩耗がないため、機器の性能及
び寿命が向上する。さらに、エアーモータの駆動時の騒
音が低減する。
【0010】また、摩擦熱及び摩耗による影響を受けな
いため、シリンダ、ロータ及び羽根を構成する材料に制
約がなく、本第2発明のエアーモータのように、シリン
ダと、ロータと、羽根を同じ材料で構成することがで
き、シリンダと、ロータと、羽根を構成する材料の熱膨
張率の差を考慮することなく機器を設計することが可能
となり、機器の精度を高め、性能を向上することができ
る。
いため、シリンダ、ロータ及び羽根を構成する材料に制
約がなく、本第2発明のエアーモータのように、シリン
ダと、ロータと、羽根を同じ材料で構成することがで
き、シリンダと、ロータと、羽根を構成する材料の熱膨
張率の差を考慮することなく機器を設計することが可能
となり、機器の精度を高め、性能を向上することができ
る。
【0011】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。図1〜4は、本発明をエアーグラインダ用のエアー
モータ(一方向回転エアーモータ)に適用した一実施例
を示す。
る。図1〜4は、本発明をエアーグラインダ用のエアー
モータ(一方向回転エアーモータ)に適用した一実施例
を示す。
【0012】エアーモータ1は、シリンダ2内に複数枚
の羽根4を羽根嵌挿溝3aに出没自在に配設したロータ
3を設け、上蓋5に設けた給気孔5aから圧縮空気を導
入し、上蓋5に設けた排気孔5b及び下蓋6に設けた排
気孔6bから膨張した空気を排出することによりロータ
3を回転するものである。この場合において、上蓋5の
排気孔5bと下蓋6の排気孔6bは対向する同位置に設
けるようにする。なお、本実施例においては、給気孔は
上蓋5に、排気孔は上蓋5及び下蓋6に設けているが、
給気孔及び排気孔は、上蓋又は下蓋のいずれか一方のみ
又は両方に設けることができる。
の羽根4を羽根嵌挿溝3aに出没自在に配設したロータ
3を設け、上蓋5に設けた給気孔5aから圧縮空気を導
入し、上蓋5に設けた排気孔5b及び下蓋6に設けた排
気孔6bから膨張した空気を排出することによりロータ
3を回転するものである。この場合において、上蓋5の
排気孔5bと下蓋6の排気孔6bは対向する同位置に設
けるようにする。なお、本実施例においては、給気孔は
上蓋5に、排気孔は上蓋5及び下蓋6に設けているが、
給気孔及び排気孔は、上蓋又は下蓋のいずれか一方のみ
又は両方に設けることができる。
【0013】シリンダ2は、ころがり軸受8を介して上
蓋5及び下蓋6並びに内ケース7に軸心O1を回転軸と
して回転自在に支持する。また、ロータ3は、ころがり
軸受13を介して上蓋5及び下蓋6に軸心O2を回転軸
として回転自在に支持する。この場合において、シリン
ダ2の軸心O1とロータ3の軸心O2は偏心して設けるよ
うにする。なお、本実施例においては、軸受8及び軸受
13にころがり軸受を用いているが、軸受として、すべ
り軸受その他の軸受を使用することができる。
蓋5及び下蓋6並びに内ケース7に軸心O1を回転軸と
して回転自在に支持する。また、ロータ3は、ころがり
軸受13を介して上蓋5及び下蓋6に軸心O2を回転軸
として回転自在に支持する。この場合において、シリン
ダ2の軸心O1とロータ3の軸心O2は偏心して設けるよ
うにする。なお、本実施例においては、軸受8及び軸受
13にころがり軸受を用いているが、軸受として、すべ
り軸受その他の軸受を使用することができる。
【0014】また、エアーモータ1を構成するシリンダ
2、ロータ3及び羽根4は、後述のとおり、摩擦熱及び
摩耗による影響を受けないため、これらの部材を構成す
る材料に制約がなく、シリンダ2と、ロータ3と、羽根
4を同じ材料、例えば、アルミニウム等の金属又は合成
樹脂で形成することができる。これにより、機器の軽量
化を図れるとともに、製造コストを低廉にでき、さら
に、摩擦熱及び摩耗に対処するためシリンダ2及びロー
タ3を金属製材料で、羽根4をベークライトで構成した
従来のエアーモータのように、摩擦熱及び機器の使用環
境による熱膨張を考慮してクリアランスを大きく取って
機器を設計する必要がなくなり、機器の精度を高め、性
能を向上することができる。
2、ロータ3及び羽根4は、後述のとおり、摩擦熱及び
摩耗による影響を受けないため、これらの部材を構成す
る材料に制約がなく、シリンダ2と、ロータ3と、羽根
4を同じ材料、例えば、アルミニウム等の金属又は合成
樹脂で形成することができる。これにより、機器の軽量
化を図れるとともに、製造コストを低廉にでき、さら
に、摩擦熱及び摩耗に対処するためシリンダ2及びロー
タ3を金属製材料で、羽根4をベークライトで構成した
従来のエアーモータのように、摩擦熱及び機器の使用環
境による熱膨張を考慮してクリアランスを大きく取って
機器を設計する必要がなくなり、機器の精度を高め、性
能を向上することができる。
【0015】上蓋5及び下蓋6並びに内ケース7は、ネ
ジ14によって一体に構成する外ケース9,10,11
の内部に収容し、上蓋5に形成したピン孔5c及び下蓋
6に形成したピン孔6cと外ケース9,10に形成した
ピン孔に挿通したピン12a,12bにより回り止めす
る。また、外ケース9,10,11は、図5に示す従来
のエアーモータと同様、本体ケースの内部に収容するよ
うにする。
ジ14によって一体に構成する外ケース9,10,11
の内部に収容し、上蓋5に形成したピン孔5c及び下蓋
6に形成したピン孔6cと外ケース9,10に形成した
ピン孔に挿通したピン12a,12bにより回り止めす
る。また、外ケース9,10,11は、図5に示す従来
のエアーモータと同様、本体ケースの内部に収容するよ
うにする。
【0016】エアーモータ1への圧縮空気の導入は、図
5に示す従来のエアーモータと同様、本体ケースに設け
た給気バルブ、給気通路15、上蓋5に設けた給気孔5
aを介して行う。一方、エアーモータ1からの膨張した
空気の放出は、上蓋5に設けた排気孔5b又は下蓋6に
設けた排気孔6b、外ケース9,10,11内に設けた
排気通路16、外ケース11に設けた排気孔11a、本
体ケース内に設けた排気通路、消音器を介して行う。
5に示す従来のエアーモータと同様、本体ケースに設け
た給気バルブ、給気通路15、上蓋5に設けた給気孔5
aを介して行う。一方、エアーモータ1からの膨張した
空気の放出は、上蓋5に設けた排気孔5b又は下蓋6に
設けた排気孔6b、外ケース9,10,11内に設けた
排気通路16、外ケース11に設けた排気孔11a、本
体ケース内に設けた排気通路、消音器を介して行う。
【0017】給気通路15にはエアーモータ1の速度調
整機構17を配設する。この速度調整機構17は、エア
ーモータ1のロータ3の回転数が大きくなれば、その遠
心力により振り子が揺動して速度調整可動弁を摺動させ
ることによって、給気通路15を絞って吸気量を減少さ
せ、エアーモータ1のロータ3の回転数を低下させ、逆
にエアーモータ1のロータ3の回転数が低下すれば、速
度調整可動弁が先とは逆方向に摺動することによって、
給気通路15を開放して吸気量を増加させ、エアーモー
タ1のロータ3の回転数を大きくするものである。
整機構17を配設する。この速度調整機構17は、エア
ーモータ1のロータ3の回転数が大きくなれば、その遠
心力により振り子が揺動して速度調整可動弁を摺動させ
ることによって、給気通路15を絞って吸気量を減少さ
せ、エアーモータ1のロータ3の回転数を低下させ、逆
にエアーモータ1のロータ3の回転数が低下すれば、速
度調整可動弁が先とは逆方向に摺動することによって、
給気通路15を開放して吸気量を増加させ、エアーモー
タ1のロータ3の回転数を大きくするものである。
【0018】次に、以上のように構成したエアーモータ
1の動作について説明する。エアーモータ1の駆動は、
本体ケースに設けた給気バルブ、給気通路15、上蓋5
に設けた給気孔5aを介して圧縮空気をシリンダ2内に
導入することにより行う。
1の動作について説明する。エアーモータ1の駆動は、
本体ケースに設けた給気バルブ、給気通路15、上蓋5
に設けた給気孔5aを介して圧縮空気をシリンダ2内に
導入することにより行う。
【0019】圧縮空気がシリンダ2内に導入されると、
ころがり軸受13を介して上蓋5及び下蓋6に軸心O2
を回転軸として回転自在に支持されているロータ3が高
速回転し、ロータ3に配設した複数枚の羽根4は遠心力
によりシリンダ2の内周面に押し付けられる。
ころがり軸受13を介して上蓋5及び下蓋6に軸心O2
を回転軸として回転自在に支持されているロータ3が高
速回転し、ロータ3に配設した複数枚の羽根4は遠心力
によりシリンダ2の内周面に押し付けられる。
【0020】一方、シリンダ2はころがり軸受8を介し
て上蓋5及び下蓋6並びに内ケース7に軸心O1を回転
軸として回転自在に、かつロータ3と相対的に回転可能
に支持されているため、シリンダ2の内周面に押し付け
られる羽根の作用により高速回転しているロータ3とほ
ぼ同速度で高速回転する。この場合において、シリンダ
2の軸心O1とロータ3の軸心O2は偏心して設けられて
いるが、シリンダ2とロータ3は、それぞれころがり軸
受8及びころがり軸受13により相対的に回転可能に支
持されているため、シリンダ2とロータ3は、ほぼ同速
度で円滑に高速回転することができる。
て上蓋5及び下蓋6並びに内ケース7に軸心O1を回転
軸として回転自在に、かつロータ3と相対的に回転可能
に支持されているため、シリンダ2の内周面に押し付け
られる羽根の作用により高速回転しているロータ3とほ
ぼ同速度で高速回転する。この場合において、シリンダ
2の軸心O1とロータ3の軸心O2は偏心して設けられて
いるが、シリンダ2とロータ3は、それぞれころがり軸
受8及びころがり軸受13により相対的に回転可能に支
持されているため、シリンダ2とロータ3は、ほぼ同速
度で円滑に高速回転することができる。
【0021】ところで、エアーモータ1の駆動時、シリ
ンダ2とロータ3は、ほぼ同速度で回転され、羽根4は
シリンダ2の内周面のほぼ定位置に接触した状態に保持
されるため、従来のエアーモータのように羽根はシリン
ダの内周面を摺動しない。このため、羽根がシリンダの
内周面を摺動する際の摩擦によるエネルギ損失がなく、
この現象に起因する従来のエアーモータの有する多くの
問題点を一挙に解決することができる。ちなみに、従来
のエアーモータにおいて、羽根がシリンダの内周面を摺
動する際の摩擦係数(μ)は0.1以上であり、この値
は、本発明の羽根4をシリンダ2の内周面のほぼ定位置
に接触した状態に保持し、シリンダ2をころがり軸受8
で支持して回転させる場合の20〜100倍に匹敵する
ものと予想される。
ンダ2とロータ3は、ほぼ同速度で回転され、羽根4は
シリンダ2の内周面のほぼ定位置に接触した状態に保持
されるため、従来のエアーモータのように羽根はシリン
ダの内周面を摺動しない。このため、羽根がシリンダの
内周面を摺動する際の摩擦によるエネルギ損失がなく、
この現象に起因する従来のエアーモータの有する多くの
問題点を一挙に解決することができる。ちなみに、従来
のエアーモータにおいて、羽根がシリンダの内周面を摺
動する際の摩擦係数(μ)は0.1以上であり、この値
は、本発明の羽根4をシリンダ2の内周面のほぼ定位置
に接触した状態に保持し、シリンダ2をころがり軸受8
で支持して回転させる場合の20〜100倍に匹敵する
ものと予想される。
【0022】なお、上記実施例は、本発明をエアーグラ
インダ用のエアーモータ(一方向回転エアーモータ)に
適用した場合について説明したが、給気と排気を逆に切
り替え可能に構成することにより本発明を正逆両方向回
転エアーモータに適用することもできる。そして、本発
明を適用したエアーモータは、エアーグラインダ以外の
インパクトレンチその他のエアーツールに広く適用する
ことができる。
インダ用のエアーモータ(一方向回転エアーモータ)に
適用した場合について説明したが、給気と排気を逆に切
り替え可能に構成することにより本発明を正逆両方向回
転エアーモータに適用することもできる。そして、本発
明を適用したエアーモータは、エアーグラインダ以外の
インパクトレンチその他のエアーツールに広く適用する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本第1発明によれば、エアーモータの駆
動時、羽根はシリンダの内周面のほぼ定位置に接触した
状態に保持されるため、従来のエアーモータのように羽
根がシリンダの内周面を摺動する際の摩擦によるエネル
ギ損失がないため、エネルギ効率を向上することができ
る。また、摩擦による摩擦熱の発生や、シリンダの内周
面及び羽根の摩耗がないため、機器の性能及び寿命を向
上することができる。さらに、エアーモータの駆動時の
騒音を低減することができる。
動時、羽根はシリンダの内周面のほぼ定位置に接触した
状態に保持されるため、従来のエアーモータのように羽
根がシリンダの内周面を摺動する際の摩擦によるエネル
ギ損失がないため、エネルギ効率を向上することができ
る。また、摩擦による摩擦熱の発生や、シリンダの内周
面及び羽根の摩耗がないため、機器の性能及び寿命を向
上することができる。さらに、エアーモータの駆動時の
騒音を低減することができる。
【0024】また、本第2発明によれば、シリンダと、
ロータと、ロータに配設した羽根を構成する材料の熱膨
張率の差を考慮することなく機器を設計することが可能
となり、機器の精度を高め、性能を向上することができ
る。
ロータと、ロータに配設した羽根を構成する材料の熱膨
張率の差を考慮することなく機器を設計することが可能
となり、機器の精度を高め、性能を向上することができ
る。
【図1】本発明のエアーモータの一実施例を示す図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】本発明のエアーモータの上蓋を示す図である。
【図4】本発明のエアーモータの下蓋を示す図である。
【図5】従来のエアーモータを駆動源に用いたエアーグ
ラインダを示す図である。
ラインダを示す図である。
1 エアーモータ 2 シリンダ 3 ロータ 4 羽根 5 上蓋 6 下蓋 7 内ケース 8 シリンダの軸受 13 ロータの軸受 15 給気通路 16 排気通路 O1 シリンダの軸心 O2 ロータの軸心
Claims (2)
- 【請求項1】 エアーモータのシリンダをエアーモータ
の固定側に回転自在に、かつロータと相対的に回転可能
に支持したことを特徴とするエアーモータ。 - 【請求項2】 シリンダと、ロータと、ロータに配設し
た羽根を同じ材料で構成したことを特徴とする請求項1
記載のエアーモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165916A JPH081549A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | エアーモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165916A JPH081549A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | エアーモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081549A true JPH081549A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15821454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6165916A Pending JPH081549A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | エアーモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081549A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100736322B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-07-06 | 양산기공 주식회사 | 핸드그라인더의 진동방지구조 |
JP2023508892A (ja) * | 2019-12-19 | 2023-03-06 | イーエックスディーエル カンパニーリミテッド | ベーンモータ |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP6165916A patent/JPH081549A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100736322B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-07-06 | 양산기공 주식회사 | 핸드그라인더의 진동방지구조 |
JP2023508892A (ja) * | 2019-12-19 | 2023-03-06 | イーエックスディーエル カンパニーリミテッド | ベーンモータ |
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