JPH0814364A - 歯車のバックラッシュ防止構造 - Google Patents
歯車のバックラッシュ防止構造Info
- Publication number
- JPH0814364A JPH0814364A JP17177794A JP17177794A JPH0814364A JP H0814364 A JPH0814364 A JP H0814364A JP 17177794 A JP17177794 A JP 17177794A JP 17177794 A JP17177794 A JP 17177794A JP H0814364 A JPH0814364 A JP H0814364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- slit
- prevention structure
- gears
- backlash prevention
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、バックラッシュのない歯車を簡単
な構造により安価に提供することを目的としている。 【構成】 噛合する歯車の少くとも1つの歯車の歯部を
弾性を有する材料で構成し、その略中央頂部より中心部
に向ってスリットを形成したことを特徴とする歯車のバ
ックラッシュ防止構造。
な構造により安価に提供することを目的としている。 【構成】 噛合する歯車の少くとも1つの歯車の歯部を
弾性を有する材料で構成し、その略中央頂部より中心部
に向ってスリットを形成したことを特徴とする歯車のバ
ックラッシュ防止構造。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車間に生じるガタ
(一般的にバックラッシュと云われている)を防止する
機構に関するものである。
(一般的にバックラッシュと云われている)を防止する
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4乃至図6に基づいて従来技術を説明
する。2枚の歯車を並行に重ね合わせると共に、その2
枚の歯車を互いにスプリングにより引っ張りあわせたも
のである。以下詳述する。一方の歯車101の中心部に
は回転軸などが挿入されるボス102が形成あるいは別
部材で固定されている。103は前記回転軸などに歯車
101を固定するねじ孔である。また、歯車101の側
面でボス102の両側には1対の長孔104,105が
形成されており、長孔104,105の一方の内側端部
には後述するスプリングを係止する係止部104a,1
05aが形成されている。
する。2枚の歯車を並行に重ね合わせると共に、その2
枚の歯車を互いにスプリングにより引っ張りあわせたも
のである。以下詳述する。一方の歯車101の中心部に
は回転軸などが挿入されるボス102が形成あるいは別
部材で固定されている。103は前記回転軸などに歯車
101を固定するねじ孔である。また、歯車101の側
面でボス102の両側には1対の長孔104,105が
形成されており、長孔104,105の一方の内側端部
には後述するスプリングを係止する係止部104a,1
05aが形成されている。
【0003】他方の歯車106の中心には、前記ボス1
02に嵌入する嵌入孔107が形成されている。その嵌
入孔107の両側には前記歯車101と同様に長孔10
8,109が形成されている。また、長孔108,10
9の一方の内側端部には後述するスプリングを係止する
係止部108a,109aが形成されている。そして、
図6に示されているように歯車101に歯車106が並
行に重なっており、スプリング110,111により互
いに引っ張りあっている。なお。スプリング110の端
部は各々係止部104a,108aに係止している。ま
た、スプリング110の端部は各々係止部105a,1
09aに係止している。このスプリング110,111
の引っ張り作用で、従属する歯車(図示せず)の歯部を
歯車101と歯車106との歯部で挾み込んでいる。こ
の挾み込み作用でバックラッシュを防止しているもので
ある。
02に嵌入する嵌入孔107が形成されている。その嵌
入孔107の両側には前記歯車101と同様に長孔10
8,109が形成されている。また、長孔108,10
9の一方の内側端部には後述するスプリングを係止する
係止部108a,109aが形成されている。そして、
図6に示されているように歯車101に歯車106が並
行に重なっており、スプリング110,111により互
いに引っ張りあっている。なお。スプリング110の端
部は各々係止部104a,108aに係止している。ま
た、スプリング110の端部は各々係止部105a,1
09aに係止している。このスプリング110,111
の引っ張り作用で、従属する歯車(図示せず)の歯部を
歯車101と歯車106との歯部で挾み込んでいる。こ
の挾み込み作用でバックラッシュを防止しているもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、バックラッシュが防止できるものゝ、2枚
の歯車や2つのスプリングを使用しているため、部品の
費用がかゝってしまう。さらに、スプリングを各々の長
孔の内側に形成されている係止部に引っかけるといった
面倒な作業が必要であり、結果として製品自体の価格を
高くしてしまうものであった。
にあっては、バックラッシュが防止できるものゝ、2枚
の歯車や2つのスプリングを使用しているため、部品の
費用がかゝってしまう。さらに、スプリングを各々の長
孔の内側に形成されている係止部に引っかけるといった
面倒な作業が必要であり、結果として製品自体の価格を
高くしてしまうものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、噛合する歯車の少くとも1つの
歯車の歯部を弾性を有する材料で構成し、その略中央頂
部より中心部に向ってスリットを形成したことを特徴と
する。
決することを目的とし、噛合する歯車の少くとも1つの
歯車の歯部を弾性を有する材料で構成し、その略中央頂
部より中心部に向ってスリットを形成したことを特徴と
する。
【0006】
【作用】2つの歯車が噛合回転時、少くとも一方の歯車
がスリットにより弾性変形しバックラッシュを防止す
る。
がスリットにより弾性変形しバックラッシュを防止す
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の第1実施例で、一般的な平歯
車にスリットを形成した例である。弾性を有する金属あ
るいは樹脂などからなる歯車1の縁周部に形成されてい
る歯部3の略中央頂部より中心部に向ってスリット4が
形成されている。このスリット4の幅は歯車の大きさに
よって適宜である。また、スリット4を形成したことに
よる歯部3の強度低下を防止するために、歯部3の側面
3aを厚肉状に湾曲形成したがこれに限るものではな
く、歯部3にあまり力がかゝらない場合にはストレート
状に形成してもよい。なお、本実施例においては歯車1
の歯部3のみにスリット4を形成し、従属する歯車2に
はスリット4を形成しなかったが双方に形成してもよい
ことは勿論である。また、歯車1と従属歯車2とを噛合
させる際には、歯部3が内側に弾性変形するような状
態、つまり、若干強めに噛合させるのが好ましい。スリ
ット4による歯部3の弾性を十分に作用させるためであ
る。
車にスリットを形成した例である。弾性を有する金属あ
るいは樹脂などからなる歯車1の縁周部に形成されてい
る歯部3の略中央頂部より中心部に向ってスリット4が
形成されている。このスリット4の幅は歯車の大きさに
よって適宜である。また、スリット4を形成したことに
よる歯部3の強度低下を防止するために、歯部3の側面
3aを厚肉状に湾曲形成したがこれに限るものではな
く、歯部3にあまり力がかゝらない場合にはストレート
状に形成してもよい。なお、本実施例においては歯車1
の歯部3のみにスリット4を形成し、従属する歯車2に
はスリット4を形成しなかったが双方に形成してもよい
ことは勿論である。また、歯車1と従属歯車2とを噛合
させる際には、歯部3が内側に弾性変形するような状
態、つまり、若干強めに噛合させるのが好ましい。スリ
ット4による歯部3の弾性を十分に作用させるためであ
る。
【0008】次にスリット4の形成方法であるが、歯車
が金属で比較的大きい場合にはワイヤー加工や鋸歯加工
などにより切削形成してもよいし、歯車が小さい場合に
は放電加工などで形成してもよい。また、歯車が樹脂で
ある場合には、成形時にスリットが形成されるような金
型にすればよい。特に歯車が小さい場合には成形後にス
リットを上記の方法で加工するのもよい。
が金属で比較的大きい場合にはワイヤー加工や鋸歯加工
などにより切削形成してもよいし、歯車が小さい場合に
は放電加工などで形成してもよい。また、歯車が樹脂で
ある場合には、成形時にスリットが形成されるような金
型にすればよい。特に歯車が小さい場合には成形後にス
リットを上記の方法で加工するのもよい。
【0009】図2、図3は本発明の第2実施例である。
図2に示すような傘歯車の歯部にスリットを形成した例
である。前記第1実施例と同様に傘歯車5の歯部6の略
中心頂部より中心部に向ってスリット7が形成されてい
る。本実施例においては歯部6が弾性変形した際に応力
の集中を避けるために、その歯部6の付け根とスリット
7の底部が各々円弧状(円弧部6a,7a)に形成され
ている。
図2に示すような傘歯車の歯部にスリットを形成した例
である。前記第1実施例と同様に傘歯車5の歯部6の略
中心頂部より中心部に向ってスリット7が形成されてい
る。本実施例においては歯部6が弾性変形した際に応力
の集中を避けるために、その歯部6の付け根とスリット
7の底部が各々円弧状(円弧部6a,7a)に形成され
ている。
【0010】以上、平歯車と傘歯車を例に説明したが、
これらに限ったものではなく、例えばウォーム歯車やは
すば歯車などの歯部にスリットを形成しても同様な効果
が得られるものである。
これらに限ったものではなく、例えばウォーム歯車やは
すば歯車などの歯部にスリットを形成しても同様な効果
が得られるものである。
【0011】
【発明の効果】本発明は、噛合する歯車の少くとも1つ
の歯車の歯部を弾性を有する材料で構成し、その略中央
頂部より中心部に向ってスリットを形成したので、バッ
クラッシュのない歯車を安価に提供することができる。
の歯車の歯部を弾性を有する材料で構成し、その略中央
頂部より中心部に向ってスリットを形成したので、バッ
クラッシュのない歯車を安価に提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例噛合回転時要部正断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第2実施例噛合回転時外観斜視図であ
る。
る。
【図3】図2の歯部の拡大部分斜視図である。
【図4】従来例の分解斜視図である。
【図5】図4組立時の正面図である。
【図6】図5のA−A側断面図である。
1,2 平歯車 3 歯部 4 スリット 5 傘歯車 6 歯部 7 スリット
Claims (1)
- 【請求項1】 噛合する歯車の少くとも1つの歯車の歯
部を弾性を有する材料で構成し、その略中央頂部より中
心部に向ってスリットを形成したことを特徴とする歯車
のバックラッシュ防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17177794A JPH0814364A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 歯車のバックラッシュ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17177794A JPH0814364A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 歯車のバックラッシュ防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0814364A true JPH0814364A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15929490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17177794A Pending JPH0814364A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 歯車のバックラッシュ防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814364A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6047607A (en) * | 1997-05-26 | 2000-04-11 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Transmission gear wheel with damping capability |
KR100804721B1 (ko) * | 2006-09-15 | 2008-02-18 | 한국전기연구원 | 동력 전달 제어 장치 |
US7342849B2 (en) | 2003-01-31 | 2008-03-11 | Sony Corporation | Recording and/or playback device |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP17177794A patent/JPH0814364A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6047607A (en) * | 1997-05-26 | 2000-04-11 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Transmission gear wheel with damping capability |
US7342849B2 (en) | 2003-01-31 | 2008-03-11 | Sony Corporation | Recording and/or playback device |
US7359292B2 (en) | 2003-01-31 | 2008-04-15 | Sony Corporation | Recording and/or playback device |
US7362666B2 (en) | 2003-01-31 | 2008-04-22 | Sony Corporation | Recording and/or playback device |
US7411874B2 (en) | 2003-01-31 | 2008-08-12 | Sony Corporation | Recording and/or playback device |
KR100804721B1 (ko) * | 2006-09-15 | 2008-02-18 | 한국전기연구원 | 동력 전달 제어 장치 |
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