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JPH08142165A - 生分解性の蛋白容器とその製造方法および製造装置 - Google Patents

生分解性の蛋白容器とその製造方法および製造装置

Info

Publication number
JPH08142165A
JPH08142165A JP28991294A JP28991294A JPH08142165A JP H08142165 A JPH08142165 A JP H08142165A JP 28991294 A JP28991294 A JP 28991294A JP 28991294 A JP28991294 A JP 28991294A JP H08142165 A JPH08142165 A JP H08142165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
weight
container
die
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28991294A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Nagai
光男 永井
Yoshinori Tokugawa
善範 徳川
Bunro Tsuda
文朗 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP28991294A priority Critical patent/JPH08142165A/ja
Publication of JPH08142165A publication Critical patent/JPH08142165A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、生分解性の蛋白容器とその製造方
法および製造装置に関し、複雑な形状あるいは底の深い
容器の生産性の高い連続生産を可能にすることを目的と
する。 【構成】 本発明による生分解性の蛋白容器とその製造
方法および製造装置は、植物性蛋白を主成分とする含水
材料をスクリュ式押出機(1)で加熱・混練し、可塑化溶
融状態の含水材料をダイ(4)の環状押出口(16)から薄肉
筒状物(20)に押出成形し、その後ブロー成形装置(5)に
おいて、金型(18)内で加圧空気によりブロー成形する構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生分解性の蛋白容器と
その製造方法および製造装置に関し、特に、ブロー成形
によって製造するための新規な改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、蛋白を主成分とする材料
を熱可塑性プラスチックと同様に成形加工する方法とし
て、熱プレスによる成形方法が特開平5−39424号
公報に示されている。この方法では、大豆蛋白質を主成
分とし、所要割合の多価アルコール類を加えて混練し、
得られた混練物の所要量を上下に開閉する金型の下金型
の内面上部に乗せ、上金型を被せ、金型内を110〜1
60℃に加熱しながらプレスにより50〜500Kg/
cm2の圧力で1〜10分間型締めし、その後金型を冷
却し、プレスを開放して金型を開き、成形品を取り出し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の生分解性の蛋白
容器とその製造方法および装置は、以上のように構成さ
れていたため、次のような課題が存在していた。すなわ
ち、金型内において蛋白が可塑化され、成形加工が行わ
れることにより、成形加工に時間が掛かり生産性が低く
なっていた。また、蛋白を可塑化するために金型を10
0℃以上に加熱し、その後成形品を固定化するために金
型を80℃以下に冷却する必要があり、加熱・冷却を繰
り返し行う必要があり、熱効率が低くなっていた。さら
には、プレスによる成形加工では成形品の形状に制限が
あり、複雑な形状あるいは底の深い容器の成形加工は非
常に困難であり、胴径よりも小径の開口を有する容器の
成形は殆ど不可能であり、成形品の肉厚についても制限
があり、肉厚が均一に薄い成形品の成形加工もまた非常
に困難であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、複雑な形状あるいは肉厚が
均一に薄い蛋白容器を容易に成形加工するとともに生産
性および熱効率の高い蛋白容器の製造方法および装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による生分解性の
蛋白容器は、植物性蛋白を主成分とし、ブロー成形され
た構成である。
【0006】本発明による生分解性の蛋白容器の製造方
法は、植物性蛋白を主成分とする含水材料が、スクリュ
式押出機で加熱・混練され、環状口を形成されたダイを
介して押出され、金型で端部を挟持されながら内部に加
圧空気を供給されて成形加工する方法である。
【0007】さらに詳細には、前記含水材料が、固形物
に対する粗蛋白質含量が45重量%以上の植物性蛋白
と、前記植物性蛋白の粗蛋白質100重量部に対して4
0〜100重量部の水と、同じく30〜80重量部の保
質剤と、同じく0〜30重量部の糖類と、からなる方法
である。
【0008】本発明による生分解性の蛋白容器の製造装
置は、温度調節可能な加熱装置が設けられたスクリュ式
押出機と、前記押出機の先端に設けられ、下方向に押出
成形する環状押出口が形成されたダイと、前記ダイの下
方向に配置され、間けつ的に循環移動する複数の容器用
成形金型が具備されたブロー成形装置と、前記環状押出
口と前記ブロー成形装置との間を横断する切断装置と、
からなる構成である。
【0009】
【作用】本発明による生分解性の蛋白容器とその製造方
法においては、植物性蛋白を主成分とする含水材料は、
スクリュ式押出機で加熱・混練されることにより高温の
可塑化溶融状態となり、可塑化溶融状態の含水材料は、
環状口を形成されたダイを介して押出されることにより
柔軟性を有する高温の薄肉筒状となり、薄肉筒状の含水
材料は、金型で筒方向の端部を密封状態に挟持されなが
ら内部に加圧空気を供給されることにより延伸されなが
ら金型の内面に沿って膨張し、金型の内面形状の容器と
なる。また、含水材料の主成分である植物性蛋白は、固
形物に対する粗蛋白質含量が45重量%以上であること
により完全な可塑化溶融状態が得られ、粗蛋白質100
重量部に対して40〜100重量部の水を加えて加熱・
混練することにより植物性蛋白が可塑化溶融され、粗蛋
白質100重量部に対して30〜80重量部の保湿剤を
水とともに加えることにより水が植物性蛋白材料中に万
遍に分布・保持され、粗蛋白質100重量部に対して0
〜30重量部の糖類をさらに加えることにより保湿剤の
作用をより効果的にする。本発明による蛋白容器の製造
装置においては、温度調節可能な加熱装置を設けられた
スクリュ式押出機により、連続的に供給される植物性蛋
白を主成分とする含水材料を順次所定の温度に加熱しな
がら混練して高温の可塑化溶融状態とし、押出機の先端
に設けられ下方向に押出成形する環状押出口を形成され
たダイにより、可塑化溶融状態の含水材料を高温の薄肉
筒状に下方向へ連続的に押出成形し、ダイの下方向に配
置されたダイの直下に間けつ的に循環移動する複数の容
器成形金型を具備するブロー成形装置により、高温の薄
肉筒状の含水材料を挟持して金型形状の容器にブロー成
形し、ダイの環状押出口とブロー成形装置との間を横断
する切断装置により、連続的に押出成形される薄肉筒状
の含水材料を切断し、ブロー成形装置に挟持された部分
を切り離す。以上の製造方法および製造装置により製造
される本発明による蛋白容器は、ブロー成形により延伸
されて強靭で柔軟かつ均一肉厚の薄肉容器となる。
【0010】
【実施例】以下、図面と共に本発明による生分解性の蛋
白容器とその製造方法および装置の好適な実施例につい
て詳細に説明する。図1は本発明による生分解性の蛋白
容器の製造装置の主要部を示す斜視図であり、図2は、
図1の主要部を示す断面図である。図において、符号1
で示されるものはスクリュ式押出機であり、その先端側
が部分的に示されている。前記押出機1の先端には、ダ
イホルダ3を介して下側に環状押出口を有するダイ4が
連結されている。前記ダイ4の下方には、複数(本実施
例では4箇)の金型18が順次間けつ的に前記ダイ4の
直下に移動するように構成されたブロー成形装置5が離
間して配置されている。前記ダイ4の近傍には、前記ダ
イ4と該ダイ4の直下に離間して位置する前記金型18
との間を周期的に横断するカッタ刃6aを備えた切断装
置6が配置されている。
【0011】前記押出機は、水平に配置され水平軸方向
に貫通して内孔2aが形成されたシリンダ2と、前記内
孔2aに回転駆動可能に挿入されたスクリュ2bと、で
構成されている。なお、前記シリンダ2には温度調節機
能が備えられており、前記シリンダ2の温度を任意の温
度に、また、水平軸方向に任意の温度分布を得られるよ
うに加熱冷却が可能である。
【0012】前記ダイホルダ3は、前記押出機1すなわ
ち前記シリンダ2の先端に設けられ、前記シリンダ2の
内孔2aに連通する連通孔3aが前記ダイホルダ3を軸
方向に貫通して形成されている。前記ダイ4は、前記ダ
イホルダ3の先端面に複数のダイ取付ボルト10cによ
り固着されており、前記ダイ4は、前記ダイホルダ3の
連通孔3aを介して前記シリンダ2の内孔2aに連通す
るL字形の材料流路すなわち水平流路10aおよび前記
水平流路10aに連通する垂直流路10bが形成された
中空箱状体10と、前記中空箱状体10の垂直流路10
bに筒状部11aが挿入され、フランジ部11bが前記
中空箱状体10の上面に複数の取付ボルト11cで固着
された筒体11と、で構成されている。前記中空箱状体
10の垂直流路10bの下端部は、挿入された前記筒体
11の筒状部11aの先端部との間に環状押出口16が
形成され、前記環状押出口16は、周方向において可能
な限り均一な隙間を得るように構成されている。
【0013】前記ブロー成形装置5は、間けつ的に回転
駆動される回転テーブル(金型移動装置)5aと該回転
テーブル5a上に配置された4箇(複数)の金型18と
で構成されており、各金型18は縦方向の分割線を有す
る少なくとも2箇の部分金型18a,18bに分割さ
れ、開閉可能に構成されている。また、各金型18はエ
ア吹込管18cを備えるとともに、キャビティ18dか
ら外面に連通する複数のエア抜孔19が形成されてい
る。なお、金型18は4箇に限定されるものではなく、
複数箇であれば良い。
【0014】前記切断装置6は、前記ダイ4の環状押出
口16と前記金型18との間に位置して後述の薄肉筒状
物20の上部を切断するためのカッタ刃6aを備えてい
る。
【0015】以上のように構成された生分解性の蛋白容
器の製造装置について、その動作を以下に説明する。先
ず、押出機1において、図示されない材料供給口から植
物性蛋白を主成分とする含水材料が所定割合で連続的に
供給される。含水材料は、所定の温度に温度調節された
シリンダ2により加熱され、回転駆動されるスクリュ2
bにより混練され、可塑化されて高温の溶融状態とな
る。溶融状態の含水材料は押出機1の先端からダイホル
ダ3の連通孔3a、ダイ4の水平流路10aおよび垂直
流路10bを経て、ダイ4の下端に形成された環状押出
口16から薄肉筒状物20となって下方向へ連続的に押
出される。
【0016】前記薄肉筒状物20が所定長さ、すなわ
ち、ダイ4の直下に位置するブロー成形装置5の部分金
型18a,18bが開いた金型18の内部に、充分な成
形長さに押出された時点で部分金型18a,18bが閉
じ、閉じると直ちに切断装置6のカッタ刃6aが横断し
て薄肉筒状物20を切断する。その後、回転テーブル5
aが矢印A方向に回転駆動され、薄肉筒状物20を内包
して閉じた金型18が環状押出口16の直下から移動
し、部分金型18a,18bが開いた空の次の金型18
が環状押出口16の直下に位置する。
【0017】前述の閉じた金型18に内包された薄肉筒
状物20は、その両端部を閉塞され、その内部にエア吹
込管18cにより加圧空気が吹込まれると、薄肉筒状物
20は未だ柔軟な状態にあり、この薄肉筒状物20は加
圧空気によりキャビティ18cの内面に密着するまで膨
張延伸される。この間、薄肉筒状物20の外部のキャビ
ティ18c内の空気は、複数のエア抜孔19から外部へ
排気される。膨張延伸された薄肉筒状物20は、その状
態で保持されて冷却され、キャビティ18cの内面形状
の成形品となる。その後、部分金型18a,18bが開
かれて、成形品が取り出される。成形品が取り出されて
空になった金型18は、部分金型18a,18bが開か
れた状態で順次環状押出口16の直下に移動され、薄肉
筒状物20を内包し前述の成形を繰り返す。
【0018】本発明における含水材料の主成分となる蛋
白は、成形特性の面から、蛋白固形物中の粗蛋白質含量
が45重量%以上の植物性蛋白が用いられる。具体的に
は、経済性も考慮して、大豆または脱脂大豆の水抽出物
濃縮大豆蛋白、分離大豆蛋白、小麦蛋白(グルテン)、
トウモロコシ蛋白(ツェーン)から選択される1種類あ
るいは2種類以上の混合物が用いられる。一般に、粗蛋
白質含量の高い植物性蛋白であるほど成形性が良く、4
5重量%より低くなると均質な可塑化溶融状態が得られ
ず、従って成形性がある。
【0019】植物性蛋白を可塑化溶融するには水および
保湿剤が不可欠であり、粗蛋白質100重量部に対して
40〜100重量部の水、30〜80重量部の保湿剤お
よび0〜30重量部の糖類を混合する。水は植物性蛋白
に対して可塑剤として作用し、40重量部より少ないと
可塑化が不充分となり、ブロー成形時の膨張延伸が困難
となり、甚だしい場合は、押出機1内で含水材料が閉塞
する。水が100重量部より多いと可塑化溶融状態の流
動性が必要以上に高くなり、成形が困難となり、成形可
能な場合でも乾燥効率の低下、成形品の収縮あるいは変
形が起こる。保湿剤は含水材料中の水を均質に分散保持
し、成形品のつやを良くし、30重量部より少ないと保
湿性が不充分となり、80重量%より多くなると成形品
の強度を低下させる。保湿剤としては、グリセリン、ソ
ルビトール(ソルビット)、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、マンニットなどが用いられる。
【0020】また、含水材料に糖類を加えることによ
り、成形品に柔軟性をさらに付与することができる。添
加する糖類の適量は粗蛋白質100重量部に対して15
〜30重量部であり、15重量部より少ないと顕著な効
果が得られず、30重量部より多いと柔軟性が過度にな
る。糖類としては、グルコース、蔗糖、デキストリン、
澱粉などが添加される。なお、糖類は植物性蛋白を可塑
化溶融するための必須の要素ではなく、添加されなくて
もよい。
【0021】さらには、成形品の用途に応じて、含水材
料中に適宜必要な物質を添加し、可塑化溶融・成形加工
を行うことが可能である。例えば、食品容器としてその
まゝ食用に供する場合には調味料を、農業用の苗の容器
としてそのまゝ土中に埋込む場合には、水溶性りん酸、
水溶性かり、アンモニアなどの肥料成分を、色付けする
場合は色素成分を、成形性を阻害しない範囲で添加する
ことが可能である。また、緻密な発泡成形品を得るため
に卵殻粉を添加することも可能である。
【0022】以上の植物性蛋白を主成分とする含水材料
は、押出機1において加熱・混練されて可塑化溶融さ
れ、ダイ4より薄肉筒状に押出される。押出機1におけ
る加熱温度は、植物性蛋白を可塑化溶融するために10
0℃以上とすることが必要であり、110〜160℃の
範囲に加熱する。スクリュ式押出機1は、単軸または二
軸、二軸の場合には同方向回転または異方向回転、噛み
合いまたは非噛み合いのいずれの形式でもよいが、二軸
噛み合い同方向回転押出機が好ましい。
【0023】前記ダイ4は可塑化溶融された含水材料を
薄肉筒状に押出成形するため、円形、楕円形、多角形な
どの環状押出口16が形成されている。環状押出口16
の隙間は0.4〜2mmとし、好ましくは0.5〜1.5
mmである。環状押出口16を出口端から上流側に円錐
状に形成し、中空箱状体10と筒体11との相対位置を
円錐の中心軸方向に変化させることにより、環状押出口
16の隙間を変更することが可能である。
【0024】実験例1 二軸噛み合い同方向回転スクリュ式押出機[日本製鋼所
製:TEX−52F、スクリュ外径52mm、L/D=
23(L:スクリュ全長、D:スクリュ外径)]1に直
径50mm、隙間1mmの円形の環状押出口16を形成
されたダイ4を接続し、植物性蛋白として粉末状分離大
豆蛋白[不二製油製:フジプロSE(蛋白固形物中の粗
蛋白質含量90重量%)]を主成分とする含水材料によ
り成形品を製造した。この場合は、粉末状分離大豆蛋白
100重量部、尿素3重量部および水溶性かり5重量部
の混合粉体を10Kg/h、水100重量部およびグリ
セリン50重量部の混合液体を9.2Kg/hの供給割
合で構成された含水材料を押出機1に供給した。押出機
1は、シリンダ2を150℃に温度調節し、含水材料の
溶融領域にニーディングスクリュおよびリバーススクリ
ュを組み込んだスクリュ2bを200rpmで回転させ
た。シリンダ2の先端において溶融状態の含水材料は、
温度が155℃、圧力が20Kg/cm2であった。
【0025】押出機1で可塑化溶融された含水材料はダ
イ4の環状押出口16から薄肉筒状に押出され、ブロー
成形装置5により黄褐色透明の厚み0.5〜1mmの容
器に連続的に成形された。成形品の不要部などを適宜切
断除去することにより、大豆蛋白の苗用ポットが得られ
た。得られた苗用ポットは、原料が生分解性を有するの
で、そのまゝ苗と一緒に土中に植えることが可能であ
り、廃棄物を発生しない。
【0026】実験例2 実施例1における混合粉体に2重量部の卵殻粉を添加
し、その他の材料は実験例1と同様とし、同様な供給割
合の含水材料を実験例1の装置に供給した。シリンダ2
を160℃に温度調節し、スクリュ2bを250rpm
で回転することにより、緻密に発泡した薄肉筒状物が押
出され、ブロー成形装置5により緻密に発泡した厚み
0.5〜1mmの容器が連続的に得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明による生分解性の蛋白容器とその
製造方法および装置は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。 (1)植物性蛋白を主成分とする含水材料が、押出機で
可塑化溶融されてダイから押出され、複数箇の金型を順
次間けつ的に循環移動してブロー成形されることによ
り、連続成形が可能となり、生産性が高くなった。 (2)ブロー成形用の金型は、成形品を冷却するのみで
あり、加熱・冷却を繰り返す熱の無駄が無くなった。 (3)ブロー成形を行うことにより、複雑な形状あるい
は底の深い容器の成形が容易に行える。また、成形時に
は、薄肉筒状の押出成形品に加圧空気を吹き込むのみな
ので、胴径より小径の開口を有する容器の成形も容易に
可能となった。 (4)ダイの環状押出口の隙間を変更することにより、
薄肉筒状押出成形品の厚み、その結果としてブロー成形
品の厚みを容易に変更することが可能になった。なお、
環状押出口の隙間は、ダイの中空箱状体と筒体との相対
位置を変更することにより容易に変更することができ
る。また、薄肉筒状押出成形品を膨張延伸することによ
り、均一に薄い成形品を容易に得られるようになった。 (5)このようにして得られる蛋白容器は、可食性であ
り、また生分解性であるので、有害な廃棄物となること
はなく、生分解により全量が自然界に帰る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蛋白容器の製造装置の要部を示す
斜視図である。
【図2】図1の主要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 押出機 3 ダイホルダ 4 ダイ 5 ブロー成形装置 6 切断装置 10 中空箱状体 11 筒体 16 環状押出口 18 金型 20 薄肉筒状物
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 89/00 ZAB

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物性蛋白を主成分とし、ブロー成形さ
    れたことを特徴とする生分解性の蛋白容器。
  2. 【請求項2】 植物性蛋白を主成分とする含水材料が、
    スクリュ式押出機で加熱・混練され、環状口を形成され
    たダイを介して押出され、金型で挟持されながら内部に
    加圧空気を供給されて成形加工されることを特徴とする
    生分解性の蛋白容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記含水材料が、固形物に対する粗蛋白
    質含量が45重量%以上の植物性蛋白と、前記植物性蛋
    白の粗蛋白質100重量部に対して40〜100重量部
    の水と、同じく30〜80重量部の保質剤と、同じく0
    〜30重量部の糖類と、から構成されていることを特徴
    とする請求項2記載の生分解性の蛋白容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 温度調節可能な加熱装置が設けられたス
    クリュ式押出機と、前記押出機の先端に設けられ、下方
    向に押出成形する環状押出口が形成されたダイと、前記
    ダイの下方向に配置され、間けつ的に循環移動する複数
    の容器用成形金型が具備されたブロー成形装置と、前記
    環状押出口と前記ブロー成形装置との間を横断する切断
    装置と、で構成されていることを特徴とする生分解性の
    蛋白容器の製造装置。
JP28991294A 1994-11-24 1994-11-24 生分解性の蛋白容器とその製造方法および製造装置 Pending JPH08142165A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001028869A1 (fr) * 1999-10-20 2001-04-26 Et.Eitoku Corporation Contenant traite du type plateau, plat, plateau a the, boite a repas, pot a semis, paquet et coupe, fabrique a partir de gaines de petioles, dechets, matieres non utilisees et matieres recyclees de plantes cycliques telles que des plantes recoltees du type mais, millet, paille, canisse, bambou, kenaf, kaoliang et palmier
CN102806652A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 上海实营环保科技有限公司 种植浮盘制品吹塑成型工艺

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