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JPH0813257B2 - 痩身用食品 - Google Patents

痩身用食品

Info

Publication number
JPH0813257B2
JPH0813257B2 JP4339737A JP33973792A JPH0813257B2 JP H0813257 B2 JPH0813257 B2 JP H0813257B2 JP 4339737 A JP4339737 A JP 4339737A JP 33973792 A JP33973792 A JP 33973792A JP H0813257 B2 JPH0813257 B2 JP H0813257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclodextrin
weight
inclusion
linolenic acid
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4339737A
Other languages
English (en)
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JPH06153860A (ja
Inventor
忠 藤田
Original Assignee
日成興産株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日成興産株式会社 filed Critical 日成興産株式会社
Priority to JP4339737A priority Critical patent/JPH0813257B2/ja
Publication of JPH06153860A publication Critical patent/JPH06153860A/ja
Publication of JPH0813257B2 publication Critical patent/JPH0813257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は痩身用食品に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクロデキストリンは数個のグルコー
ス分子が環状に結合し、立体的に中空構造であることを
特長としており、その分子構造上の差異から3種に分類
されている。更に詳しくは、その環状構造がグルコース
6分子、7分子、8分子からなるものが存在し、夫々の
分子に化学的修飾を施したものをも含め、夫々α−サイ
クロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サ
イクロデキストリンと分類されている。これらサイクロ
デキストリンは、古くから食品用の素材として使用され
て来ており、特にβ−サイクロデキストリンはその包接
作用に基づく各種の用途、たとえば味覚改良剤や粉末ア
ルコールなどの担体として利用されている。しかしなが
らこのβ−サイクロデキストリンは消化性物質で、人体
の小腸から吸収されるため栄養過多となる傾向があり、
痩身用食品の素材としては極めて不向きなものである。
【0003】而して最近サイクロデキストリンのうち、
6分子のグルコース単位より成るα−サイクロデキスト
リンは、その結合様式がいわゆる食物繊維様オリゴ結合
を成すものであり、人の消化酵素によっては消化され難
い性質を有することが見出され、この点で消化性物質で
あるβ−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキスト
リンとは性格を異にするものであり、痩身用食品の素材
として使用出来る可能性のあることが発表された。そし
て引き続きこのα−サイクロデキストリンが消化器官内
にて特異選択的に遊離脂肪酸を吸着し排泄する作用を有
することも見出されるに至った。
【0004】一方γ−リノレン酸は脂肪代謝作用を有す
る物質として古くから良く知られており、その他たとえ
ばコレステロール値と血圧の調整等にも有効である等各
種の健康維持に好適な物質として知られている。
【0005】また一方分子量の大きい蛋白質分子を加水
し低分子化したものには多彩な生理作用と複雑なる
作用機構のあることが見出され、活性機能性ペプチドと
しての位置づけが成されている。
【0006】
【発明の目的並びに概要】本発明者は従来から痩身用食
品について研究を続けて来たが、この研究に於いて各種
の肥満防止に有効な数多くの化合物のうち、特にα−サ
イクロデキストリンとγ−リノレン酸とを併用する場合
は、これ等の相乗作用により著しく優れた肥満乃至体重
増加防止効果を発揮することを見出し、痩身用食品とし
て極めて好適なものであることを確認し、これに基づく
発明を出願し、特許された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】更に引き続く研究の結
果、α−サイクロデキストリンとγ−リノレン酸とを含
有する食品としては、これ等両者の含有のさせ方に依
り、著しく肥満防止効果が異なって来ることを見出し
た。
【0008】従って本発明が解決しようとする課題は、
この新しい知見に基づいて、上記両者を含有する痩身用
食品として最も好ましい含有形態を開発し、更に優れた
痩身用食品を開発することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記新事実
に基づき更に研究を続けた結果、α−サイクロデキスト
リンにγ−リノレン酸を包接という手段で含有せしめて
配合した食品は、その他の手段でこれ等両者を含有せし
めた食品に比し、更に一段と肥満防止効果が上がること
を見出し、本発明を完成した。
【0010】
【発明の構成】本発明の痩身用食品は、基本的にはα−
サイクロデキストリンにγ−リノレン酸を、好ましくは
上記デキストリン100重量部に対してγ−リノレン酸
0.5〜50重量部、特に好ましくは3〜25重量部を
包接手段により含有せしめて成るものである。
【0011】本発明に於いて使用されるα−サイクロデ
キストリンとしては、そのもの自体ばかりでなく、その
分子に化学的修飾を施したものも含まれ、これ等自体は
従来から知られているものである。本発明に於いては従
来から知られているものがいずれも使用出来る。化学修
飾したα−サイクロデキストリンとしては、代表例とし
て分岐のα−サイクロデキストリンを例示出来、その他
α−サイクロデキストリンの立体的中空構造を保持させ
たまま一部を他の原子団で置換したものも使用される。
このα−サイクロデキストリンは、これを単独または2
種以上併用しても良く、またこれを含有する素材を使用
しても良い。
【0012】本発明に於いて使用されるγ−リノレン酸
としてもこれを単独で使用しても良く、またこれを含有
する成分乃至物質たとえば月見草油等を使用しても良
い。
【0013】本発明に於いては、上記両者を特に包接と
いう手段で含有せしめることが必須であり、この包接と
いう特定の含有手段を採用することにより、他の含有手
段に比し著しくその肥満防止効果を向上せしめることが
出来る。
【0014】包接手段自体は公知の手段であり、本発明
に於いては従来から知られている包接手段がいずれも有
効に適用される。代表的な手段を例示すれば以下の通り
である。
【0015】α−サイクロデキストリン1重量部に水3
0重量部を加えて充分に撹拌したのちγ−リノレン酸
0.3重量部を加え、冷却しながらホモジナイザーにて
60分間激しく撹拌して得たペースト状物質を凍結乾燥
して製する(混練法)。
【0016】このような包接手段に依り、肥満防止効果
が著しく向上する理由は、次の様に考えられる。
【0017】即ちγ−リノレン酸中に存在する二重結合
が、空気中の酸素と接することにより、破壊され、本来
のγ−リノレン酸としての作用が著しく低下するが、こ
れを包接という手段で含有せしめることにより、他の含
有手段に比し、酸素による二重結合の破壊が大きく防止
され、その結果、優れた肥満防止効果を発揮するものと
考えられる。
【0018】本発明に於いては更に必要に応じ活性機能
性ペプチドを含有せしめることが出来る。この添加によ
り更に一段と肥満防止効果が向上する。特にα−サイク
ロデキストリンとして化学修飾したものを使用する場合
には、これを施さないα−サイクロデキストリンに比
し、当該ペプチドの添加による肥満防止効果がさらに向
上する。
【0019】本発明に於いて必要に応じ使用する活性機
能性ペプチドとは、ポリペプチドを通常の方法により加
水分解したものをいい、これ自体は公知のものである。
活性とは低分子化することにより蛋白質としての性質に
加え、元の蛋白質には見出せない新しい特性が加わるこ
とをいい、機能性とは、ペプチド本来の各種作用をその
まま保持していることを示す。ペプチドとしては、その
アミノ酸鎖長は7〜12程度好ましくは8〜10程度の
ものである。
【0020】本発明に於いては上記2種類の化合物を併
用することを必須とし、これ等二者の相乗作用と包接と
いう手段の組合せにより、著しく優れた肥満防止乃至体
重増加防止効果を発揮する。この相乗作用は特にα−サ
イクロデキストリン100重量部に対しγ−リノレン酸
0.5〜50重量部特に好ましくは3〜25重量部であ
る。またペプチドを使用する場合はペプチド10〜10
00重量部特に好ましくは400〜600重量部の割合
である。
【0021】本発明に於いては、α−サイクロデキスト
リンにγ−リノレン酸を包接させたものをそのまま使用
しても良く、また上記活性機能性ペプチド、各種の食品
または食品添加材に含有させても良い。更にはα−サイ
クロデキストリンにγ−リノレン酸と、上記ペプチドと
を包接させても良い。また本発明に於いては他の食品添
加材を包接することも防げない。食品乃至食品添加材と
しても特に限定されず、各種のものが広い範囲で使用出
来、たとえば小麦粉、食物繊維素、大豆粉等をはじめそ
の他乳糖、ブドウ糖、澱粉等を具体例として挙げること
が出来る。
【0022】以下に本発明の特徴をより明瞭にするため
の実験例と本発明の具体例たる実施例を示す。
【0023】
【実験例1】体重が450gになるまで自由食で飼育し
た11〜13週令の雄ラット15匹を3つの群に分け、
次の割合にて調製した飼料を1回5g、1日2回に制限
して与え、7日後、14日後、21日後の各群ラットの
平均体重を求め、その体重減少効果を測定した。
【0024】また実験最終日に屠殺して、頭部、臓器、
尾を除いた残部の脂肪組織重量を計り、屠殺時の体重で
除して脂肪組織比率を求めた。なお、飼料3はコントロ
ールであり、%は重量%を示す。結果を表1〜3に示
す。但し表1は各群ラットの平均体重の推移(単位g)
を、表2は各群の平均体重比(測定時の平均体重(g)
/実験開始時の平均体重(g))を、また表3は各群の
脂肪組織重量比(実験最終日)を示す。
【0025】また包接品−1はγ−リノレン酸/α−サ
イクロデキストリン=1/4の重量配合で、混練法の手
法により包接したものである。
【0026】 飼料1:α−サイクロデキストリン・・・・ 8% γ−リノレン酸・・・・・・・・・・・・・・ 2% 包接品−1・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0% 市販配合飼料・・・・・・・・・・・・・・・・90%
【0027】 飼料2:α−サイクロデキストリン・・・・ 0% γ−リノレン酸・・・・・・・・・・・・・・ 0% 包接品−1・・・・・・・・・・・・・・・・・・10% 市販配合飼料・・・・・・・・・・・・・・・・90%
【0028】 飼料3:デキストリン・・・・・・・・・・・・・・・・ 8% リノール酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2% 包接品−1・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0% 市販配合飼料・・・・・・・・・・・・・・・・90%
【0029】<結果>
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】以上の結果からα−サイクロデキストリ
ン、γ−リノレン酸を夫々単独で使用した第1群は、コ
ントロールの第3群に比べての体重は減少しているもの
の、その低下率は小さく、これに対してα−サイクロデ
キストリンにγ−リノレン酸を包接させたものは、その
絶対量が第1群と同一であるにもかかわらず、その減少
効果は有意に大きく、その相乗効果は極めて明らかであ
る。またこの事実は各群の脂肪組織重量比によっても裏
付けられている。
【0034】
【実験例2】体重が35gになるまで自由食で飼育した
雄ラット15匹を3群に分け、次の割合にて調製した飼
料を夫々対応する群に1日1回1.5g/kgずつ胃内投与
し、それ以外は同一の高脂肪含有飼料(脂肪含量27
%)を自由に摂取させて飼育し、21日後に屠殺して頭
部、臓器、尾を除いた残部の脂肪組織重量比を求めた。
結果を表4に示す。また包接品−2は包接品−1に於い
てα−サイクロデキストリンに代え分岐のα−サイクロ
デキストリンを使用したものである。
【0035】 飼料4:包接品−2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30% 低分子ペプチド(平均分子量3000)・・70%
【0036】 飼料5:包接品−2‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30% 大豆蛋白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70%
【0037】 飼料6:γ−リノレン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6% α−サイクロデキストリン(分岐)・・・・24% 大豆蛋白・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70%
【0038】
【表4】
【0039】上記表4の結果からα−サイクロデキスト
リン就中分岐のα−サイクロデキストリンとγ−リノレ
ン酸とを包接し、且つこれに活性機能性ペプチドを更に
含有させたものは、著しく肥満防止効果が優れているこ
とが判明する。
【0040】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を具体的に説
明する。
【0041】
【実施例1】α−サイクロデキストリン20重量部、γ
−リノレン酸9重量部を包接品−1と同じ操作により、
包接し、これを乳糖100重量部に配合し痩身用食品を
調製した。
【0042】
【実施例2】分岐のα−サイクロデキストリン30重量
部及びγ−リノレン酸25重量%を含む月見草油10重
量部を包接品−2と同じ操作により包接し、これをペプ
チド100重量部、乳糖、ブドウ糖並びに天然果汁粉末
と共に混合し痩身用食品を調製した。
【0043】
【発明の効果】本発明の痩身用食品に於いては、α−サ
イクロデキストリンにγ−リノレン酸を包接し、更に必
要に応じ活性機能性ペプチドを更に加えているので、こ
れ等二者の相乗作用と包接手段との作用により、著しく
優れた肥満防止または体重防止効果を発揮する。このた
め痩身用として極めて優れた食品となり、肥満または体
重過剰に基づく各種疾病の予防に極めて有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/20 ACN 9455−4C 38/00 ADN

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−サイクロデキストリンにγ−リノレン
    酸が包接されて含有されて成る痩身用食品。
  2. 【請求項2】更に活性機能性ペプチドが含有されて成る
    請求項1に記載の痩身用食品。
  3. 【請求項3】分岐のα−サイクロデキストリン100重
    量部に対して、γ−リノレン酸が0.5〜45重量部の
    割合で含有されて成る請求項1または2に記載の痩身用
    食品。
JP4339737A 1992-11-25 1992-11-25 痩身用食品 Expired - Lifetime JPH0813257B2 (ja)

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