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JPH08136856A - 光コリメート装置および方法 - Google Patents

光コリメート装置および方法

Info

Publication number
JPH08136856A
JPH08136856A JP6279381A JP27938194A JPH08136856A JP H08136856 A JPH08136856 A JP H08136856A JP 6279381 A JP6279381 A JP 6279381A JP 27938194 A JP27938194 A JP 27938194A JP H08136856 A JPH08136856 A JP H08136856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
liquid crystal
cholesteric liquid
observer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6279381A
Other languages
English (en)
Inventor
G Trisell Richard
ジー.トリセル リチャード
S Defoe Douglas
エヌ.デフォウ ダグラス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAISER ELECTRO OPT Inc
Kaiser Electro Optics Inc
Original Assignee
KAISER ELECTRO OPT Inc
Kaiser Electro Optics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAISER ELECTRO OPT Inc, Kaiser Electro Optics Inc filed Critical KAISER ELECTRO OPT Inc
Priority to JP6279381A priority Critical patent/JPH08136856A/ja
Publication of JPH08136856A publication Critical patent/JPH08136856A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改善された像伝送性を有する小形の像光コリ
メート装置および方法を開示する。 【構成】 光コリメート装置10は、像光を観察者Oの
視線内へ効率的に投射するために、光学(凹面)鏡16
と、コレステリック液晶素子14とを用いる。像光は、
所定帯域幅内の所定円偏光回転方向を有する光成分によ
り発生せしめられる。該像光は、該像光を拡大(コリメ
ート)し、前記帯域幅B内にあり且つ円偏光の適正な回
転方向を有する像光の成分を反射するコレステリック液
晶素子14上へ投射する、凹面鏡16によって反射され
るように、送られる。該コレステリック液晶素子14
は、帰ってきた像を観察者Oへ実質的に反射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、例えば、
娯楽、訓練、シミュレーション、車両状態ディスプレ
イ、バーチャルリアリティ、機械の保守、などの目的の
ための視覚ディスプレイシステムの分野に関する。特
に、本発明は、発生した像光を、それが無限遠または無
限遠近くに現れ、しかもそこへ入射する像の高度の伝送
を与えるように、観察者の視線内へ集束させるべくコリ
メートすることに関する。
【0002】
【従来の技術】光コリメート装置は、しばらく前から公
知である。像光コリメーションの一例は、1972年5
月9日再発行の、米国特許第Re27,356号に説明
されており、それは、像形成素子として単一球面合成鏡
を使用している。1次像が該鏡の凸面へ送られ、該鏡は
該像を、該鏡の凹面上に配置された複屈折性ビームスプ
リッタアレイへ送る。該アレイは該像を該球面鏡へ反射
し返し、該球面鏡は該像を、観察者が観察しうるように
コリメートする。光路内のいくつかの偏光フィルタが、
前記球面鏡へ帰る1次像の部分を選択的に送る。しか
し、1次像のフィルタリングおよび反射は、該像の強度
を順次減少させがちである。その結果は、1次像の最初
の強度の0.5ないし1.0%付近の最終伝達となる。
従って、像源は、観察された時受入れうる輝度の像を発
生するのに十分な電力をもたなくてはならない。
【0003】1976年2月24日発行の米国特許第
3,940,203号に説明されているもう1つのコリ
メートシステムは、前記球面鏡が、球面鏡の反射形ホロ
グラフ類似物によって置換されている点で、前述の米国
特許第Re27,356号に関する変形になっている。
この場合も、観察者に到達する像光を適正に制御するた
めに、比較的多数の反射および透過が用いられる。ホロ
グラフ素子の改善された反射および透過を用いることに
より、像の最初の強度の6ないし10%の程度の効率が
実現される。
【0004】コリメーション装置はまた、発生した像を
前方視野に重ねる合成器素子に協働的に関連するヘッド
アップディスプレイ(HUD)システムにおいても見出
される。多くの構成において、該合成器素子および該コ
リメーション装置は、発生した像の多重フィルタリング
および反射を必要とし、それは上述のように伝送性に影
響を及ぼし像の輝度に負の効果を与えうる。このタイプ
の最新のシステムの例は、1989年8月22日発行の
米国特許第4,859,031号に見出される。そこに
は、良い効果を得るために、半反射凹面鏡への効率的な
反射器として、またその後の観察者へのコリメートされ
た像の効率的な透過器として、コレステリック液晶の性
質を利用するシステムが説明されている。その像コリメ
ート装置は、像源と観察者との間に配置され、発生した
像は、まず特定の回転方向の円偏光に偏光せしめられ
る。そのように偏光せしめられると、像は半反射鏡へ送
られ、次に該鏡により反射される。この構成は、従来技
術に比し伝送効率を、最良の場合最初の像強度の12.
5%まで改善するが、偏光および半反射凹面鏡の多重反
射経路は、なお像強度に負の影響を与えうる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本技術分野に
は現在、像の改善された伝送性を有する光コリメート装
置への要求が存在する。さらに、そのような光学装置の
応用には、大きさおよび重量が重要となるヘッド取付け
ディスプレイシステムまたは他の応用が含まれるので、
小形かつ軽量であるそのような光コリメート装置への要
求が現在存在する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、観察者の視線
内の、好ましくは無限遠、または無限遠の近くに像を形
成するための、改善された像伝送性を有する小形像光コ
リメート装置に関する。本発明の別の実施例は、やはり
改善された像強度をもって、合成器と共にコリメーショ
ンを可能にし、観察者が観察しうるように多重像を光学
的に重ね合わせる。
【0007】本発明の実施例によれば、コリメーション
装置は、所定帯域幅内の成分を有し、かつ特定回転方向
の円偏光を有する像光を発生する像源と、コレステリッ
ク液晶素子と、凹面光学鏡と、を含む。該コレステリッ
ク液晶素子は、該像光を受け、かつ該像光を該光学鏡の
曲(凹)面へ送る向きに配置される。該光学鏡は、該像
光を拡大(コリメート)して前記コレステリック液晶素
子へ返し、それを行う時に該像の円偏光の回転方向を逆
転させる。前記所定帯域幅内にあり、かつ前記特定の円
偏光を有する前記返された像光の成分は、次に前記コレ
ステリック液晶素子により、観察者の視線上へ反射され
る。
【0008】本発明の上記実施例の別のバージョンにお
いては、前記コレステリック液晶素子は、所定の回転方
向の円偏光および波長を有する前記像源からの像光を、
前記凹面光学鏡上へ反射するように形成され、かつ配置
される。該光学鏡は、コリメートされた該像光を、該像
の円偏光の回転方向を逆転させて前記コレステリック液
晶素子へ返すので、返された像光は次に該コレステリッ
ク液晶素子によって観察者の視線上へ透過せしめられ
る。この場合も、該コレステリック液晶素子によって反
射された円偏光の回転方向と反対の回転方向を有する前
記像源から投射された像光は、もしあっても、観察者の
視線外へ透過せしめられる。
【0009】本発明は、発生した像光を観察者へ100
%近くの強度によって送りうる。像光が観察者の前方視
野上に重ね合わされる、本発明の別の構成においては、
強度は約50%減少せしめられる。
【0010】像源は、多くの可能な技術のうちで、好ま
しくは液晶ディスプレイ(LCD)とするが、ブラウン
管(CRT)のような他の像源も用いられうる。像源と
しての液晶ディスプレイは、直線偏向し、実質的に強度
損失のない1/4波長遅延器により容易かつ効率的に円
偏光に変換されうる像光を発生する。そのような構成
は、観察者に対し、最良の場合に最初の像強度の25%
の像強度を与える。
【0011】本発明のいずれの実施例もが有する1つの
特徴は、従来技術において行われていた半反射鏡を通し
ての像透過、およびその後の該半反射鏡からの反射が、
回避されていることである。本発明は、像の伝送性に対
する集束鏡の影響を、従来技術におけるそれより減少さ
せる。コレステリック液晶素子が、入射光のより高い百
分率を透過させ且つ/または反射しうるために、像の伝
送効率は増大する。
【0012】本発明の第2の利点は、追加源、またはセ
ンサが、本発明と組合わされうることである。例えば、
本発明の別の実施例においては、追加源は、コレステリ
ック液晶素子から最初の像源の反対の位置に配置されう
る。該追加源は、追加情報を観察者の視線内へ効率的に
重ね合わせるため、および/または、例えばもし像源が
反射性装置または光活性光子装置(photo−act
ive photonic device)ならば所望
されるように、像源を照明するために用いられうる。セ
ンサは、像源および/または観察者の目により発生せし
められた像および/または、例えば、目のトラッキング
の目的で観察者の目により反射された発生像、を記録す
るために用いられうる。
【0013】本発明のもう1つの実施例においては、コ
レステリック液晶装置上へ投射される像を発生するため
に、2つの別個の像源が配設される。1つは、該コレス
テリック液晶装置によって集束鏡へ反射される所定回転
方向をもつ像光部分を有する。該鏡は次に、該像光を前
記コレステリック液晶装置へ反射し返すように配置され
ていて、該像光の回転方向を逆転させるので、該像光は
該コレステリック液晶装置により観察者の視線内へ透過
せしめられる。他の像は、観察者の視線内へ直接投射さ
れる所定の像光を有する。このようにして、本発明は、
1つはコリメートされ拡大されているが、他はそうでな
い、観察のための多重像を与えるために用いられる。
【0014】本発明のさらにもう1つの実施例において
は、LCDが光源によって照明されて、コレステリック
液晶装置へ投射される光像を発生する。本発明のこれら
の、およびその他の、利点および特徴は、本技術分野に
習熟した者にとっては、添付図面を参照しつつ、本発明
の実施例および別の実施例に関する以下の説明を一読す
れば明らかになるはずである。
【0015】
【実施例】本発明は、本発明の関連技術分野に習熟した
者にとって公知であるコレステリック液晶(CLC)装
置のある性質を利用する。それらの性質の詳論について
は、米国特許第4,859,031号または第4,90
0,133号に記載されている議論を参照されたい。完
全にするために、しかしそれよりもこの単一文書におけ
る本発明の理解を確実ならしめるために、本発明の詳細
を論ずる前にそれらの性質のあるものをここで略述す
る。
【0016】コレステリック液晶(CLC)装置は、該
装置上へ投射される、(1)特定の帯域幅内にあり、
(2)特定の回転方向の円偏光である、光の成分を反射
するように構成されうる。例えば、CLC装置は、帯域
幅B内にあり、かつ右円偏光(RHCP)を有する光成
分を反射するように構成されうる。反射された光は、そ
の最初の回転方向(RHCP)を保持する。一方、CL
C装置上へ入射する、帯域幅B内の左円偏光(LHC
P)を有する光成分を含めての、像光の全ての他成分
は、変化することなくCLC装置を透過する。もちろん
逆に、CLCはまた、帯域幅B内のRHCP回転方向を
有する光成分を通過、すなわち透過せしめ、LHCP回
転方向を有する光成分を反射するようにも構成されう
る。
【0017】ここで図、特に図1Aを参照すると、本発
明の光コリメート装置の実施例が示されている。全体を
参照番号10により指示された光コリメート装置は、帯
域幅B内の特定の円偏光を有する像光成分を反射するよ
うに構成されたタイプのコレステリック液晶(CLC)
装置14を含むように示されている。反射された光は、
上述のように、その最初の回転方向を保持する。しか
し、帯域幅B内になく、かつ/または、たとえ帯域幅B
内にあっても前記特定の円偏光をもたない、CLC装置
14上への入射像光成分は、変化することなくCLC装
置14を透過する。
【0018】CLC装置14は、CLC材料の化学的性
質により、いずれかの回転方向すなわち左右性を有する
円偏光を反射することができ、本議論の目的上CLC装
置14は、帯域幅B内の左円偏光(LHCP)の像光を
反射し、帯域幅Bより著しく大きい(しかし帯域幅Bを
含む)電磁放射の波長帯域幅内のRHCP像光を含む像
光に対しては透明であるように、構成されているものと
して説明される。しかし、本質的には、帯域幅B内のL
HCP成分を除外した、全ての可視スペクトルの電磁放
射が、CLC装置14を透過する。
【0019】このようにして図1Aは、CLC装置14
が像源12からの像光を(CLC装置14から見て)凹
面鏡16へ透過させ、帯域幅Bを有するLHCP像光を
観察者Oの視線外へ反射するように配置されていること
を示している。凹面鏡16は、CLC装置14から受け
た像光を拡大(コリメート)する働きをし、そのように
コリメートされた像光を、その回転方向を逆転して、C
LC装置14へ反射し返すように配置されている。この
ようにして、CLC装置14からの像光のRHCP成分
は、CLC装置14へ反射し返される時LHCP成分に
変換される。鏡によって反射された像光の、帯域幅B内
にあるそれらのLHCP成分は、次にCLC装置14に
より観察者Oの視線内へ、観察のために反射される。凹
面鏡16により反射された像光の全ての他の成分(例え
ば、RHCP像光)は、CLC装置14により観察者O
の視線外へ透過せしめられる。
【0020】図1Bがさらに示しているように、CLC
装置14はまた、帯域幅B内のRHCP成分を除外した
前方視野を観察者Oへ透過させるようにも配置される。
従って、図1Bのコリメート装置は、像源12が発生し
た像を観察者Oへ、その像を(CLC装置14を通して
観察される)前方視野上に、極めて小さい発生像光の損
失をもって重ね合わせるようにして提示する。
【0021】もちろん、ここに教示される本発明はさま
ざまな別の実施例を有し、そのいくつかが図1Bおよび
図2から図4までに示されている。ここで図1Bを参照
すると、本発明のこの別の実施例は、CLC装置14
と、図1Aに示されている位置から再配置された鏡16
とを有し、両者は、観察者Oの視線内に位置している。
像源12とCLC装置14とは、帯域幅B内の像光のR
HCP成分が、CLC装置14により凹面鏡16へ、そ
の回転方向の逆転なく反射されるように配置されてい
る。鏡16は、次に像を拡大(コリメート)し、そのコ
リメートされた像光をCLC装置14への経路に沿って
反射し返し、その回転方向をRHCPからLHCPへ逆
転させるように配置されている。今はLHCP回転方向
を有する該反射された像光は、CLC装置14により観
察者Oへ透過される。
【0022】図1A、図1Bに示されている本発明の実
施例のいずれにおいても、像源12は単色像を発生する
タイプのものでありえ、その場合には、像光の一部(帯
域幅B内のRHCP成分)のみが反射され、前述のよう
に凹面鏡16およびCLC14を経て、最後に観察者O
へ伝達される。像光の全ての他の成分は、CLC装置1
4により観察者Oの視線外へ透過せしめられる。しか
し、好ましくは、像源12は、直線偏光した像を発生す
る液晶ディスプレイ20とする。本発明の図1Aの実施
例においては、発生した像は次に1/4波長遅延器22
を通過せしめられ、遅延器22はその像光を、回転方向
がLHCPとなるように円偏光させる。本発明の図1B
の実施例においては、1/4波長遅延器は像光を、RH
CPの回転方向を有するように円偏光させる。
【0023】光コリメート装置に用いられている光学成
分の性質により、CLC装置14は、帯域幅B内にあり
且つコレステリック液晶素子が形成されている角でCL
C装置14に入射するRHCP光の実質的に全てを反射
する。あるいは、CLC装置14は、それに入射する実
質的に全てのLHCP光成分を、もしそれが存在すれ
ば、透過させる。光学凹面鏡16は、それに入射する実
質的に全ての光を反射する。従って、図1A、図1Bの
光コリメート装置10の実施例のいずれも、RHCP像
光の最初の強度の100%近くを観察者Oへ送りうるよ
うになる。上述のように構成され、本来円偏光した光を
発生しうる(または、LCD20の場合におけるよう
に、1/4波長遅延器22の透過によって実質的に完全
に円偏光に変換されうる直線偏光した光を発生しうる)
像源と共用される時、像コリメート装置10を用いる視
覚ディスプレイシステムは実質的に十分に効率的とな
る。もし像源20がそうでなく、偏光していない光、ま
たは平等に混合された偏光を発生すれば、像コリメート
装置10を用いる視覚ディスプレイシステムは実質的に
50%の効率になる。
【0024】これを、考察された発生像光の2つの場合
のそれぞれにおいて最良で50%または25%の効率を
有する従来技術と比較すると、本発明により与えられる
利益は明白である。本発明により与えられる改善された
伝送は、像源12が、同様な可視性を保持するためには
低い電力レベルで像を発生すればよいこと、または、同
じ電力で発生せしめられた場合には、像源12が発生す
る像が従来技術よりも改善された強度および輝度を有す
ること、を意味する。
【0025】鏡16の曲率は好ましくは球面的なものと
するが、他の曲率もまた使用可能であり、かつ特定の応
用においては好適でさえありうる。さらに、鏡16は、
観察者Oがそれによって水平線上の前方視界を、その上
に像源12が発生した像を重ね合わされて与えられるよ
うに、半銀付けされたものでありうる。鏡16が部分的
に反射的であり、かつ部分的に透過的である場合は、光
コリメート装置10は、発生した像に対するコリメータ
と、前方水平線上の像を像源12が発生した像と合成す
る合成器と、の双方として機能する。
【0026】次に図2を参照すると、光コリメート装置
10のもう1つの実施例が示されている。図2において
は、図1Bにおけるように構成された光コリメート装置
10が、観察者Oによる観察のために、像源12からの
像の上に第2像を重ね合わせる第2像源30と共に用い
られている。図2が示しているように、第2像源30
は、帯域幅B内のRHCP回転方向の成分を有する第2
発生像を発生させるために配設されている。この第2像
は、CLC装置14上に投射される。第2像のRHCP
回転方向により、それは、像源12が発生した第1像の
上に重ね合わされて、観察者Oの視線内に反射される。
【0027】第2像は、所望により、コリメートされ、
あるいはコリメートされない。もしコリメートされた第
2像が所望され、あるいは必要とされれば、それは、例
えば、像源30とCLC装置14との間に、像光を受け
コリメートされた形式で透過させるコリメートレンズを
置くなどして、コリメートされなくてはならない。
【0028】上述のように、像源12および/または3
0は、像光を発生させるためのバックライトを有するL
CDであることを有利とする。ある環境においては、光
コリメート装置内にバックライトの機能をもたないLC
D装置を用いることが所望される。もしそうであれば、
使用されるLCD装置は、像光を発生するために照明さ
れなくてはならず、図3は、そのようなLCD装置を用
いた本発明の実施例を示す。この場合、図3が示してい
るように、コリメート装置10はコリメーションを行
い、バックライトの機能をもたない像源40を用いてい
るので光源42によって照明される。そのように像源4
0を照明することによって発生せしめられた像は、帯域
幅B内のRHCP成分を有する像を反射するように構成
され且つ配置されたコレステリック液晶素子14上へ投
射される。像源40によって発生せしめられた像光の、
帯域幅B内のRHCP成分は、CLC装置14により、
その回転方向の逆転なく、凹面鏡16へ反射される。凹
面鏡16は次に、該像を、その回転方向を逆転して、C
LC装置14へ反射し返すので、それはここでLHCP
光となる。CLC装置14は、この像光を観察者Oの視
線内へ透過させる。
【0029】図3の本発明の実施例には示されていない
が、液晶ディスプレイ40から反射された直線偏光した
光を、(RHCPに)円偏光させるのに用いられる1/
4波長遅延器が使用される。
【0030】次に図4を参照すると、そこには、観察者
Oの視線内に発生像を、発生光の実質的に100%をも
って投射し、またコリメートする、本発明の実施例が示
されている。上述の諸実施例におけると同様に、図4の
実施例において用いられているCLC装置は、帯域幅B
内のRHCP回転方向を有する光成分を反射し、一方
(スペクトルの可視領域内の)全ての他の成分を透過す
るように構成されている。従って、図4が示しているよ
うに、全体を参照番号50によって指示されているコリ
メート装置は、帯域幅B内にあるLHCP回転方向およ
びRHCP回転方向の双方を有する像光を発生する像源
52を含む。発生像光は、上述のように構成されたCL
C装置54上へ入射するように投射される。発生像光の
RHCP回転方向成分は、CLC装置54により凹面鏡
56へ反射される。凹面鏡56は、該発生像光を、その
回転方向を逆転してコリメートし、CLC装置54へ反
射し返して、CLC装置54は、該像光を観察者Oの視
線内へ透過させる。
【0031】同時に、像源52からの発生像光のLHC
P成分は、CLC装置54により第2凹面鏡58へ透過
せしめられる。凹面鏡58は、受けた該像光を、その回
転方向をLHCPからRHCPへ反転させてコリメート
し、CLC装置54へ反射し返す。CLC装置54は次
に、凹面鏡58からの帯域幅B内のRHCP成分を観察
者の視線内へ反射する。従って、観察者は、像源52が
コリメート装置50内へ投射した発生像のLHCPおよ
びRHCP成分の双方を受け、それらの成分は該像を1
00%近くの伝送率をもって供給する。
【0032】一般に、本発明の関連する技術分野に習熟
した者ならば、本発明の精神および範囲を逸脱すること
なく、構成における多くの変更およびさまざまに異なる
実施例が可能であることを認識しうるはずである。例え
ば、コレステリック液晶素子の組成は、該素子の最大反
射の帯域幅が、選択された波長に中心を有するようなも
のでありうる。同様にして、該波長付近の最大反射の帯
域幅も、コレステリック液晶の組成の関数として変化せ
しめられうる。また、異なる帯域幅をカバーするいくつ
かのコレステリック液晶素子を一緒に堆積して、より広
い帯域幅の動作を実現することもできる。
【0033】さらに、本発明の諸成分の物理的配置も、
特別の結果を得るために変更されうる。例えば、コレス
テリック液晶素子14を、像に光学的倍率を与えるため
に曲面上に形成し、それによって本発明を用いるシステ
ムの光学的パフォーマンスを改善すること、または同じ
パフォーマンスの場合は、光学凹面鏡に要求される光学
的倍率を軽減すること、ができる。
【0034】さらに、ここで説明された本発明のさまざ
まな実施例に用いられる鏡は、意図された特定のディス
プレイシステムの異なる要求を満たすために、例えば非
球面、平面、または凸面の、さまざまな形状に形成され
うる。
【0035】なおさらに、最大反射の波長が角度に敏感
である(すなわち、入射角の増加に伴い、最大反射の波
長は短い波長の方へ偏移する)というコレステリック素
子の性質により、実現されたシステム設計の公称角にお
ける入射光に対するコレステリック液晶素子の最大反射
の波長は、他の入射角における反射の、短い、または長
い波長の方への偏移を補償するように増加せしめられう
る。この性質は、補正を行わない場合に、本発明を用い
るシステム内に、該システム内の任意の屈折性材料の色
効果から起こる色収差が存在する、該色収差の補正を行
うために用いられ、または、色効果を同じにする場合
は、他の屈折性材料の要求を軽減するために用いられ
る。
【0036】以上の開示および説明は、純粋に実例とし
てのものであり、いかなる意味においても制約的なもの
であることは意図していない。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明の光コリメーションシステムの実施
例を示し、Bは本発明の光コリメーションシステムの別
の実施例を示す。
【図2】図1Bの像形成システムによって発生せしめら
れたコリメートされた像の上に、第2発生像を重ね合わ
せる、本発明のもう1つの実施例を示す。
【図3】光源を用いて像源を照明することにより発生し
た像を図1Bのコリメート装置へ投射する、本発明のさ
らにもう1つの実施例を示す。
【図4】本発明のさらにもう1つの実施例である、偏光
していない光を100%に近い伝送率でコリメートしう
るコリメート装置を示す。
【符号の説明】
10 光コリメート装置 12 像源 14 コレステリック液晶装置 16 凹面鏡 O 観察者

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を観察者から見て無限遠または所望の
    有限距離に集束させる光コリメート装置であって、該像
    が像手段によって形成され、所定帯域幅内の成分を有し
    且つ第1回転方向の円偏光である円偏光した像光を含
    み、前記装置が、 前記所定帯域幅内の第1回転方向の円偏光である光に対
    して反射的であるタイプのコレステリック液晶素子と、 前記像光を受けて該コレステリック液晶素子へ反射する
    ように配置され、該反射によって円偏光の前記回転方向
    を逆転させる光学鏡と、を含み、 前記像手段からの像光が、該光学鏡により受けられ、該
    像光成分の回転方向の逆転を伴って前記コレステリック
    液晶素子へ、かつ前記観察者の視線内へ反射されるよう
    に、前記コレステリック液晶素子と前記光学鏡とが配置
    されている、光コリメート装置。
  2. 【請求項2】 前記コレステリック液晶素子が、前記光
    学鏡により該素子へ反射された前記像光成分を、前記観
    察者の前記視線内へ送る、請求項1記載の光コリメート
    装置。
  3. 【請求項3】 像を観察者から見て無限遠または所望の
    有限距離に集束させる光コリメート装置であって、該像
    が像手段によって形成され、所定帯域幅内の成分を有し
    且つ所定回転方向の円偏光である像光を含み、前記装置
    が、 前記所定の帯域幅を有し且つ前記所定回転方向の円偏光
    である光に対して反射的であるタイプのコレステリック
    液晶素子と、 光学鏡と、を含み、 前記像手段からの前記像光が、前記コレステリック液晶
    素子上へ投射され、前記所定の帯域幅と回転方向とを有
    する前記像光の前記成分が前記光学鏡へ反射されること
    によって、前記コレステリック液晶素子へ、かつ前記観
    察者の視線内へ反射し返されるように、前記コレステリ
    ック液晶素子と前記光学鏡とが配置されている、光コリ
    メート装置。
  4. 【請求項4】 像を観察者から無限遠または所望の有限
    距離に光学的にコリメートする方法であって、 所定帯域幅内の像光成分を有し且つ所定回転方向の円偏
    光である像光を、該所定帯域幅と該所定回転方向とを有
    する像光成分に対して反射的であるように構成されたコ
    レステリック液晶素子上へ入射させるステップと、 前記像光成分を光集束鏡へ反射するように前記コレステ
    リック液晶素子を配置するステップと、 前記像光成分を前記コレステリック液晶素子へ向けて反
    射し返すように前記光集束鏡を配置するステップと、 前記光集束鏡から反射された前記像光成分を前記観察者
    へ送るステップと、を含む、光コリメート方法。
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