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JPH08135535A - 流体圧力制御装置 - Google Patents

流体圧力制御装置

Info

Publication number
JPH08135535A
JPH08135535A JP6301589A JP30158994A JPH08135535A JP H08135535 A JPH08135535 A JP H08135535A JP 6301589 A JP6301589 A JP 6301589A JP 30158994 A JP30158994 A JP 30158994A JP H08135535 A JPH08135535 A JP H08135535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
valve
pressure control
fluid
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6301589A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Hojo
伸二 北条
Katsumi Arai
勝美 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Denki Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Denki Co Ltd filed Critical Kyosan Denki Co Ltd
Priority to JP6301589A priority Critical patent/JPH08135535A/ja
Publication of JPH08135535A publication Critical patent/JPH08135535A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】各部の交換が容易であると同時に、取り付け作
業が容易であり、更には流体圧の確実な制御が得られる
ようにした流体圧制御装置を提供する。 【構成】圧力制御弁部44の内部に設けられたダイヤフ
ラムに弁座と弁体とを設け、弁座を押圧スプリングによ
って弁体側に押圧し、蓋部材46から流体を導入して弁
体と弁座とを接、離させ、弁体及び弁座の間を流体が溢
流する流体圧力制御装置において、圧力制御弁部44の
外周にリターン通路48を嵌合することにより該リター
ン通路48を着脱自在とし、弾性変形可能な材料からな
るバルブリテーナを取り付け、該バルブリテーナに弁体
を装着して弁体を傾斜可能に保持させ、圧力制御弁部4
4に係合片を設け、蓋部材46に嵌合部を設け、圧力制
御弁部44の係合片を嵌合部に着脱自在に嵌合してなる
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力制御弁にフイルタ
とリターン通路を内蔵させた流体圧力制御装置の改良に
関し、更に詳しくは、電子燃料噴射装置へ供給される燃
料を濾過し、その圧力を所定の圧力に制御すると共に、
余剰の燃料をリターン通路を介して燃料タンクへ戻すよ
うにした燃料圧力制御装置として使用されるに適した流
体圧力制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の内燃機関には、燃料量を電子
制御して吸気管内に噴射する装置、すなわち電子燃料噴
射装置が設けられている。この電子燃料噴射装置を使用
する場合、該電子燃料噴射装置に供給される燃料の圧力
を所定の圧力に制御することが必要となる。このため、
燃料タンク内の燃料を燃料ポンプで汲み上げ、これを燃
料圧力制御装置を介して所定圧力に制御した後、電子燃
料噴射装置に供給している。
【0003】燃料圧力制御装置には種々のものがある
が、その中の一つとして、燃料圧力制御装置の中に、供
給される燃料の圧力を所定の圧力に制御する圧力制御弁
の他、電子燃料噴射装置に供給される燃料から異物を濾
過するフイルタ、余剰燃料を燃料タンクに戻す燃料リタ
ーン通路を内蔵させたものが公知である。(特開平4ー
287861号)
【0004】以下、図によって上記従来公知の燃料圧力
制御装置について説明する。図8は従来公知の燃料圧力
制御装置を示す断面図である。従来公知の燃料圧力制御
装置1は燃料タンク2に装着されており、燃料ポンプ3
は該燃料タンク2の内部に配設されている。燃料ポンプ
3の吐出部4には燃料圧力制御装置1の供給パイプ5が
接続され、該供給パイプ5の端部は中間パイプ6及び接
続パイプ7を介して菊花状の濾紙からなるフイルタ8の
内側に開口している。フイルタ8は上部ケーシング9の
内部に配置されており、上部ケーシング9の側面には出
口パイプ10が設けられている。
【0005】上部ケーシング9の下端を閉塞するように
圧力制御弁部11が設けられている。圧力制御弁部11
には、上部ケーシング9の下端開放部分と連結する筒状
の側壁12と該側壁12の上端を閉塞する天板13とが
設けられている。天板13の下方にはダイヤフラム14
が設けられている。ダイヤフラム14にはダイヤフラム
スプリング15が設けられ、ダイヤフラム14を上方に
押圧している。中間パイプ6の上端付近には弁体16が
設けられており、該弁体16は接続パイプ7に設けられ
ている弁座17に押圧スプリング18によって押圧され
ている。ダイヤフラム14には弁体16と接触する接片
19が設けられている。ダイヤフラム14の上側に燃料
圧力を作用させるために、天板13には燃料が流通する
開口20が設けられている。また、圧力制御弁部11の
下端には燃料リターン用の筒部21が設けられている。
【0006】以上のように構成された従来公知の燃料圧
力制御装置について、その作用を以下に説明する。燃料
ポンプ3によって汲み上げられた燃料は、吐出部4、供
給パイプ5、中間パイプ6、接続パイプ7を介してフイ
ルタ8の内側に導入され、フイルタ8を通過することに
より燃料中の異物を除去し、出口パイプ10を出て図示
しない電子燃料噴射装置に供給される。
【0007】燃料圧力を調整する作用は以下のとおりで
ある。上部ケーシング9内の燃料は、天板13に設けら
れている開口20を介してダイヤフラム14の上側に導
入されるので、ダイヤフラム14には吐出燃料圧が作用
している。今、燃料圧が高くなると、ダイヤフラム14
がダイヤフラムスプリング15の押圧力に抗して下方へ
押し下げられる。このため、接片19が弁体16と接し
て該弁体16を押圧スプリング18に抗して弁座17か
ら引き離す。すると、余剰燃料が溢れ出て筒部21を介
して燃料タンク2へ戻される。
【0008】制御される燃料圧は、ダイヤフラムスプリ
ング15及び押圧スプリング18の弾性係数によって規
制されるものであり、燃料が溢れ出て燃料圧が低下する
と、弁体16が弁座17に着座し、所定の燃料圧を維持
するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知の
燃料圧力制御装置1においては、以下のような問題点が
あった。まず、前記従来公知の燃料圧力制御装置1は、
フイルタ8が内蔵されている上部ケーシング9と、弁体
16や弁座17等を内蔵している圧力制御弁部11とが
一体構造となっているため、フイルタ8のみを交換する
こと、あるいは圧力制御弁部11のみを交換することが
不可能であり、たとえフイルタ8あるいは圧力制御弁部
11の一方のみが異常であったとしても全体を交換しな
ければならない。このため、従来公知の燃料圧力制御装
置1はメンテナンス費用が高くなってしまう。
【0010】また、弁座17から弁体16が離れること
によって溢れ出る燃料が、フイルタ8によって濾過され
る前の燃料であるから、燃料中に存在する異物が弁体1
6と弁座17との間に挟み込まれ、弁体16の閉塞不良
を起こしてしまう。その結果、燃料圧の制御が不十分と
なってしまうおそれがあった。
【0011】また、リターン燃料が流通する筒部21の
中を燃料の供給パイプ5が貫通しているため、筒部21
の下端を燃料タンク2の底壁付近まで延ばして配置する
ことが不可能であり、燃料レベルが低下した時に落下す
るリターン燃料により燃料タンク2内の燃料が撹拌され
るおそれがある。
【0012】更に、弁体16の取り付け作業が簡単では
ない上、弁座17と接する弁体16の平面が傾かないの
で、取付時に一旦傾いて設置されると閉塞不良を起こし
てしまう。
【0013】そこで、本発明の目的は、前記従来公知の
燃料圧力制御装置の欠点を改善し、各部の交換が容易で
あると同時に、取り付け作業が容易であり、更には流体
圧の確実な制御が得られるようにした流体圧制御装置を
提供せんとするにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする構成
は、以下のとおりである。第1のケーシングと、第2の
ケーシングと、前記第1のケーシングと第2のケーシン
グとによって囲まれた空間を第1の空間と第2の空間に
区画するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに設けられ
た弁座と、前記第1の空間側に設けられた弁体と、前記
弁座を弁体側に押圧する押圧スプリングとからなり、前
記第1のケーシングを流体の連通路に嵌合して第1の空
間に流体を導入し、該導入流体の圧力によって弁体と弁
座とが接、離して弁体及び弁座の間を流体が溢流する流
体圧力制御装置において、前記第2のケーシングの外周
に円周条の突出条を設け、該第2のケーシングにリター
ン通路の凹溝を嵌合して設けることにより、第2のケー
シングとリターン通路とを着脱自在に設けてなることを
特徴とする流体圧力制御装置。
【0015】本発明の他の特徴とする構成は、前記第1
のケーシングに弾性変形可能な材料からなるバルブリテ
ーナを取り付け、該バルブリテーナに弁体を装着し、こ
れによって弁体を傾斜可能に保持させてなることにあ
り、更には第1のケーシングに係合片を設け、連通路に
嵌合部を設け、前記係合片を嵌合部に着脱自在に嵌合し
てなることにある。
【0016】
【作用】上記の本発明の構成によると、フイルタ部と圧
力制御弁部とが、それぞれ独立して別個に蓋部材から着
脱することができる。
【0017】また、圧力制御弁部に導入される流体が、
一旦濾過部によって濾過された流体であるから、圧力制
御弁部の弁体と弁座との間に異物が挟み込まれることが
なく、閉塞不良が生ずることがない。
【0018】リターン燃料が流通するリターン通路の取
り付け、取外しが簡単であり、着脱自在であるからリタ
ーン通路のみの交換が可能となる。また、リターン通路
の下端を燃料タンクの底壁付近まで延ばして配置するこ
とが可能となり、燃料レベルが低下した時にもリターン
燃料により燃料タンク内の燃料が撹拌されることがな
い。
【0019】更に、弁座と接する弁体の平面が傾くの
で、確実な閉塞が得られる。
【0020】
【実施例】以下、図によって本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例になる流体圧力制御装置の
断面図であり、図2は図1の圧力制御弁部を示す断面図
である。この実施例の流体圧力制御装置は、自動車の燃
料タンクに設置され、図示しない電子燃料噴射装置へ燃
料を所定圧力に調整して供給する燃料圧力制御装置とし
て示されているが、本発明はこの燃料圧力制御装置に限
定されるものではなく、流体一般を濾過しながら所定圧
力に調整して供給する装置を含むものである。
【0021】図1を参照して、本発明の流体圧力制御装
置は燃料タンク41に装着されるものであり、装着部材
42、フイルタ部43、圧力制御弁部44とからなって
いる。フイルタ部43と圧力制御弁部44とは燃料タン
ク41内に設けられた補助収容部45の蓋部材46を挟
んで内外に着脱自在に設けられている。
【0022】装着部材42は、燃料タンク41の開口に
装着されるものであり、燃料タンク41の上壁に挿入さ
れる筒状部42Aと、燃料タンク41の上壁に当接する
鍔部42Bと、フイルタ部43が挿入される中心の開口
部42Cと、及び補助収容部45の蓋部材46を保持す
る保持脚42Dとからなっている。筒状部42Aの外径
は補助収容部45の外径よりも大きくなっており、装着
部42と一体に補助収容部45を燃料タンク41から取
り出すことができるようになっている。
【0023】フイルタ部43は、内部に菊花状の濾紙4
3Aを収容するケーシング43Bと、該濾紙43Aの外
側と連通する筒状の入口通路43Cと、図示しない電子
燃料噴射装置と連絡する筒状の出口通路43Dと、中央
底部に形成された筒状の挿入開口43Eとからなってい
る。尚、濾紙43Aは、他の構造の濾過体に変更するこ
とができる。フイルタ部43は、装着部材42の開口部
42Cに挿入され、上端外周を止め部材47でクランプ
固定して両者を固定している。
【0024】補助収容部45は、内部に燃料ポンプ4
9、インタンク式燃料フイルタ50、リターン通路48
(それぞれ後述する)を収容しているものであり、容器
部材45Aと蓋部材46とからなっている。蓋部材46
は容器部材45Aの上部に被せられるものであり、該蓋
部材46の中央底部には圧力制御弁部44を着脱自在に
収容すると同時に、フイルタ部43内部の濾紙43Aの
内側に連通する連通路46Aが設けられている。圧力制
御弁部44には筒状のリターン通路48が装着され、圧
力制御弁部44に内蔵された圧力制御弁(後述する)に
よって溢流した燃料を補助収容部45を介して燃料タン
ク41に戻している。
【0025】補助収容部45の内部には、燃料ポンプ4
9及びインタンク式の燃料フイルタ50が収容されてお
り、燃料ポンプ49の筒状の吐出部49Aはフイルタ部
43の入口通路43Cと着脱自在に連結している。
【0026】次に、圧力制御弁部44の着脱自在の構造
及び圧力制御弁部44の構造について、その一実施例を
説明する。図2を参照して、圧力制御弁部44は、第1
のケーシング51と、第2のケーシング52と、ダイヤ
フラム53を有しており、ダイヤフラム53は第1のケ
ーシング51と第2のケーシング52とによって外周を
挟着されている。第1のケーシング51には弁体54が
設けられており、ダイヤフラム53には中央に通路55
Aを有する弁座55及び皿部材56が設けられており、
該皿部材56には弁座55を弁体54に押圧する押圧ス
プリング57が設けられている。押圧スプリング57は
ダイヤフラム53の下側空間53Bに配置されている。
【0027】第1のケーシング51の上面には、係合片
58が設けられている。係合片58と第1のケーシング
51の上面との間には間隙59が形成されており、該間
隙59には後述の嵌合部が挟み込まれるものとなってい
る。また、第1のケーシング51には通口51Aが設け
られており、該通口51Aを介して燃料がダイヤフラム
53の上側空間53Aに導入されるようになっている。
また、第2のケーシング52には円周状に突出条52A
が形成されており、図1に示すように、該突出条52A
にリターン通路48の凹溝48Aが嵌まり込んで着脱自
在に取り付けられている。
【0028】図2に示す圧力制御弁部44は、図1に示
されているように補助収容部45の蓋部材46に設けら
れている連通路46Aに嵌め込まれるものであり、該連
通路46Aは図3及び図4に示すようになっている。
【0029】すなわち、図3及び図4を参照して、連通
路46Aの内部には嵌合部60が設けられている。嵌合
部60は連通路46Aの内周面から内側に突出する円弧
状片からなっており、突出長さの長い第1の突出片60
Aと突出長さの短い第2の突出片60Bとからなってい
る。第2の突出片には上方へ盛り上がった突部60Cが
形成されている。
【0030】嵌合部60が係合片58の間隙59に嵌ま
り込んだ状態を図5で説明すると、係合片58は弓成り
に反っており、該係合片58の膨出部分が嵌合部60の
突部60Cを乗り越え、該係合片58の脚部分58Aが
第1の突出片60Aの端部と当接する。その結果、係合
片58は嵌合部60の突部60Cと第1の突出片60A
の端部との間に位置決めされる。
【0031】弁体54の取り付け構造について、その詳
細を図6及び図7で説明すると、弁体54は図6に示す
ようなバルブリテーナ61に保持されている。すなわ
ち、基片61Aからは複数本保持脚片61Bが伸び出し
て一体形成されており、該保持脚片61Bとは反対側に
伸び出す止め片61Cが基片61Aに一体形成されてい
る。止め片61Cは図2に示す圧力制御弁部44の第1
のケーシング51の頂面に形成された孔に挿入される。
バルブリテーナ61は金属等の弾性変形可能な材質から
なっており、保持脚61B及び止め片61Cは径方向に
変形可能となっている。そして、前記基片61Aと保持
脚片61Bとの間に図7で示す弁体54が装着される。
【0032】弁体54は前記バルブリテーナ61の保持
脚片61Bに挟み込まれるように装着されるものであ
り、球形部分54Aと、弁座に接する側の平面部54B
と、該平面部54Bの中心に形成された凹所54Cと、
平面部54Aの反対側に一体形成された突出部54Dと
からなっている。
【0033】弁体54がバルブリテーナ61に装着され
た状態で、弁体54の平面部54Bが弁座55の傾きに
応じて傾斜するので、弁体54は常時弁座55に確実に
着座するものとなり、閉塞不良が生じない。
【0034】以上のように構成された本発明の一実施例
になる流体圧力制御装置の作用を以下に説明する。図1
を参照して、インタンク式の燃料フイルタ50によって
粗大な異物を除去された燃料は、燃料ポンプ49によっ
て汲み上げられ、吐出部49Aを介して吐出され、フイ
ルタ部43の入口通路43Cを通って濾紙43Aの外側
に導入される。濾紙43Aを通過して異物を除去された
燃料は、濾紙43Aの内側に入り、そこから出口通路4
3Dを介して図示しない電子燃料噴射装置に供給され
る。
【0035】図2をも参照して、濾紙43Aの内側は、
連通路46Aを介して圧力制御弁部44のダイヤフラム
53の上方の空間53Aに連通しており、燃料の圧力が
該ダイヤフラム53に作用している。
【0036】今、燃料の圧力が高くなったとすると、弁
座55が押圧スプリング57に抗して弁体54から離れ
る方向に移動し、燃料は弁座55に形成された通路55
Aを介してダイヤフラム53の下方の空間53Bに溢流
し、リターン通路48を介して燃料タンク41内へ戻さ
れる。
【0037】燃料の圧力が低下して定常圧に戻ると、弁
座55と弁体54とが接して燃料の溢流はなくなり、燃
料ポンプ49によって汲み上げられた燃料は電子燃料噴
射装置に供給される。
【0038】上記、弁体54と弁座55との開閉におい
て、弁体54と弁座55に作用する燃料は、一旦濾紙4
3Aで濾過された後の燃料であるから、弁体54と弁座
55との間に異物が挟み込まれて閉塞不良を起こすこと
がない。
【0039】さて、次に本発明の他の主たる特徴点であ
る部品交換について説明する。本発明では、補助収容部
45の蓋部材46を挟んで外側(上側と下側)にフイル
タ部43と圧力制御弁部44がそれぞれ着脱自在に設け
られている。このため、フイルタ部43と圧力制御弁部
44がそれぞれ独立して交換できるものとなっている。
【0040】すなわち、今、濾紙43Aの性能が低下し
たのでこれを交換せんとする場合、止め部材47を外し
てフイルタ部43を装着部材42から外し、更に燃料ポ
ンプ49の吐出部49Aと入口通路43Cとの結合を外
し、蓋部材46の連通路46Aと挿入開口43Eとの結
合を外すと、フイルタ部43単体となる。従って、装着
部材42を燃料タンク41から外すことなしにフイルタ
部43のみを交換することができるものとなる。
【0041】次に、圧力制御弁部44に異常が生じてこ
れを交換せんとする場合には、まず止め部材47を外し
て装着部材42と補助収容部45とを一体に燃料タンク
41から引き出す。そして、補助収容部45の容器部材
45Aを蓋部材46から外す。そして、リターン通路4
8と一体に圧力制御弁部44を捻って(回動させて)係
合片58と嵌合部60との係合を解除し、圧力制御弁部
44を連通路46Aから抜き出す。尚、リターン通路4
8を一旦外し、圧力制御弁部44のみを捻って外すこと
もできる。
【0042】以上に説明したフイルタ部44及び圧力制
御弁部44の取り外し作業は、その反対作業が取り付け
作業であるから、取り付け作業の説明は省略する。
【0043】以上に説明したバルブリテーナと弁体の構
造は、前記図2及び図6、図7に示すような構造に限定
されるものではない。即ち、前記図2及び図6、図7に
示す実施例では、バルブリテーナ61の平面状の基片6
1Aに弁体54に形成された突出部54Dが当接するこ
とにより、弁体54がバルブリテーナに保持された状態
で全方向に傾斜できる構造としているが、弁体が全方向
に傾斜できるような構造として、以下の図8に示す構造
とすることもできる。
【0044】即ち、バルブリテーナ71の中央部分に円
形の突出部71Aを形成し、該突出部71Aを弁体72
の中央部分に形成された円形の凹所72Aに嵌合させる
構造としても前述と同じ弁体の全方向の傾斜できるもの
となる。
【0045】以上に説明した本発明は、自動車用の燃料
圧力の調整装置の他、他の流体圧力を所定値に調整する
装置にも適用できるものであることは、その趣旨から明
白である。
【0046】
【発明の効果】以上のように構成され、作用する本発明
によると、以下に述べるような効果を奏する。まず、フ
イルタ部のみ、あるいは圧力制御弁部のみを交換するこ
とが可能であり、メンテナンス費用が低減される。
【0047】また、弁座から溢れ出る流体が、フイルタ
によって一旦濾過された後の流体であるから、流体中に
存在する異物が弁体と弁座との間に挟み込まれことがな
く、弁体が閉塞不良を起こすおそれがない。このため、
流体圧の制御が不十分となることがない。
【0048】リターン燃料が流通するリターン通路の取
り付け、取外しが簡単であり、着脱自在であるからリタ
ーン通路のみの交換が可能となる。また、リターン通路
の下端を燃料タンクの底壁付近まで延ばして配置するこ
とが可能となり、燃料レベルが低下した時にもリターン
燃料により燃料タンク内の燃料が撹拌されることがな
い。
【0049】更に、弁座と接する弁体の平面部が傾くの
で、確実な閉塞が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例になる流体圧力制御
装置の断面図である。
【図2】図2は、図1の圧力制御弁部の拡大断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明の一実施例になる圧力制御弁部
の係合構造を示す平面図である。
【図4】図4は、図3のAーA断面図である。
【図5】図5は、本発明の圧力制御弁部の係合状態を説
明する図である。
【図6】図6は、本発明のバルブリテーナの一実施例を
示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の弁体の一実施例を示す斜視図
である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例になる弁体及びバ
ルブリテーナの構造を示す断面図である。
【図9】図9は、従来公知の流体圧力制御装置の一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
41 燃料タンク 42 装着部材 43 フイルタ部 44 圧力制御弁部 45 補助収容部 46 蓋部材 47 止め部材 48 リターン通路 49 燃料ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 69/00 340 T

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のケーシングと、第2のケーシング
    と、前記第1のケーシングと第2のケーシングとによっ
    て囲まれた空間を第1の空間と第2の空間に区画するダ
    イヤフラムと、前記ダイヤフラムに設けられた弁座と、
    前記第1の空間側に設けられた弁体と、前記弁座を弁体
    側に押圧する押圧スプリングとからなり、前記第1のケ
    ーシングを流体の連通路に嵌合して第1の空間に流体を
    導入し、該導入流体の圧力によって弁体と弁座とが接、
    離して弁体及び弁座の間を流体が溢流する流体圧力制御
    装置において、 前記第2のケーシングの外周に円周条の突出条を設け、
    該第2のケーシングにリターン通路の凹溝を嵌合して設
    けることにより、第2のケーシングとリターン通路とを
    着脱自在に設けてなることを特徴とする流体圧力制御装
    置。
  2. 【請求項2】第1のケーシングと、第2のケーシング
    と、前記第1のケーシングと第2のケーシングとによっ
    て囲まれた空間を第1の空間と第2の空間に区画するダ
    イヤフラムと、前記ダイヤフラムに設けられた弁座と、
    前記第1の空間側に設けられた弁体と、前記弁座を弁体
    側に押圧する押圧スプリングとからなり、前記第1のケ
    ーシングを流体の連通路に嵌合して第1の空間に流体を
    導入し、該導入流体の圧力によって弁体と弁座とが接、
    離して弁体及び弁座の間を流体が溢流する流体圧力制御
    装置において、 前記第1のケーシングに弾性変形可能な材料からなるバ
    ルブリテーナを取り付け、該バルブリテーナに弁体を装
    着し、これによって弁体を傾斜可能に保持させてなるこ
    とを特徴とする流体圧力制御装置。
  3. 【請求項3】バルブリテーナが、基片と、該基片から伸
    び出す複数の保持脚片と、前記基片から伸び出す複数の
    止め片とからなり、第1のケーシングに形成された孔に
    前記止め片を装着してなり、保持脚片に弁体が装着され
    てなることを特徴とする請求項2記載の流体圧力制御装
    置。
  4. 【請求項4】弁体が、球形部分と、弁座に接離する平面
    部とを有することを特徴とする請求項2又は請求項3記
    載の流体圧力制御装置。
  5. 【請求項5】弁体の前記平面部とは反対方向に、突出部
    を設けてなることを特徴とする請求項2ないし請求項4
    記載の流体圧力制御装置。
  6. 【請求項6】第1のケーシングと、第2のケーシング
    と、前記第1のケーシングと第2のケーシングとによっ
    て囲まれた空間を第1の空間と第2の空間に区画するダ
    イヤフラムと、前記ダイヤフラムに設けられた弁座と、
    前記第1の空間側に設けられた弁体と、前記弁座を弁体
    側に押圧する押圧スプリングとからなり、前記第1のケ
    ーシングを流体の連通路に嵌合して第1の空間に流体を
    導入し、該導入流体の圧力によって弁体と弁座とが接、
    離して弁体及び弁座の間を流体が溢流する流体圧力制御
    装置において、 第1のケーシングに係合片を設け、連通路に嵌合部を設
    け、前記係合片を嵌合部に着脱自在に嵌合してなること
    を特徴とする流体圧力制御装置。
  7. 【請求項7】嵌合部が、突出長さの長い第1の突出片
    と、突出長さの短い第2の突出片とからなり、第1の突
    出片の突出長さが係合片の脚部分に当接する長さである
    ことを特徴とする請求項7記載の流体圧力制御装置。
  8. 【請求項8】突出長さの短い突出片に、係合片と接する
    方向に伸びる突部が設けられてなることを特徴とする請
    求項8記載の流体圧力制御装置。
  9. 【請求項9】第1のケーシングと、第2のケーシング
    と、前記第1のケーシングと第2のケーシングとによっ
    て囲まれた空間を第1の空間と第2の空間に区画するダ
    イヤフラムと、前記ダイヤフラムに設けられた弁座と、
    前記第1の空間側に設けられた弁体と、前記弁座を弁体
    側に押圧する押圧スプリングとからなり、前記第1のケ
    ーシングを流体の連通路に嵌合して第1の空間に流体を
    導入し、該導入流体の圧力によって弁体と弁座とが接、
    離して弁体及び弁座の間を流体が溢流する流体圧力制御
    装置において、 前記第2のケーシングの外周に円周条の突出条を設け、
    該第2のケーシングにリターン通路の凹溝を嵌合して設
    けることにより、第2のケーシングとリターン通路とを
    着脱自在に設けてなり、 前記第1のケーシングに弾性変形可能な材料からなるバ
    ルブリテーナを取り付け、該バルブリテーナに弁体を装
    着し、これによって弁体を傾斜可能に保持させてなり、 第1のケーシングに係合片を設け、連通路に嵌合部を設
    け、前記係合片を嵌合部に着脱自在に嵌合してなること
    を特徴とする流体圧力制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247598A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Keihin Corp 自動二輪車用の燃料供給装置
JP2009008018A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 車両用燃料供給装置

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JP2007247598A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Keihin Corp 自動二輪車用の燃料供給装置
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