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JPH08134513A - 銀微粉の製造方法 - Google Patents

銀微粉の製造方法

Info

Publication number
JPH08134513A
JPH08134513A JP29594594A JP29594594A JPH08134513A JP H08134513 A JPH08134513 A JP H08134513A JP 29594594 A JP29594594 A JP 29594594A JP 29594594 A JP29594594 A JP 29594594A JP H08134513 A JPH08134513 A JP H08134513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
fine
powder
silver powder
reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29594594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Matsumura
吉章 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP29594594A priority Critical patent/JPH08134513A/ja
Publication of JPH08134513A publication Critical patent/JPH08134513A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子工業の回路用銀ペーストの原料である銀
微粉を製造する方法であって、単分散粒子を得ることが
でき、かつ簡単に粒径を調節することのできる銀微粉の
製造方法を提供することである。 【構成】 銀塩または銀アンモニア錯体を還元して銀微
粉を製造する方法において、還元剤としてハイドロキノ
ンを用い、還元補助剤として亜硫酸塩を用い、還元反応
時の液温度を25〜60℃の範囲で調整することによ
り、銀微粉の粒径を調整することを特徴とする銀微粉の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子工業の回路用銀ペ
ーストに関し、該銀ペーストの原料である銀微粉を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業で用いる銀ペーストを製造する
原料となる従来の銀微粉の製造方法としては、室温にお
いて、硝酸銀水溶液に水酸化ナトリウムを加えて酸化銀
を形成し、または硝酸銀水溶液に炭酸ナトリウムを加え
て炭酸銀を形成し、該酸化銀または該炭酸銀をホルマリ
ンやヒドラジンを用いて還元する方法が知られている。
しかし、これらの方法で得られた銀微粉は凝集体である
ため、注意深く水洗いを行ってもナトリウムイオンの残
留は避けられないという問題があった。この問題に対
し、例えば特開平4−59904号公報や、特開平4−
333504号公報で単分散の銀微粉の製造方法が開示
されている。ところで、電子材料として用いられる銀微
粉には、焼結挙動をコントロールする上から粒径の調
整、安定性が強く求められる。そのために、粒径をコン
トロールする技術が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では製造方
法が決まれば得られる銀微粉の粒径がほぼ決まり、簡単
に銀微粉の粒径を変えることが困難であった。本発明
は、前記問題点を解決し、単分散銀粒子を得ることがで
き、かつ簡単に粒径を調節することのできる銀微粉の製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、還元剤としてハイドロキノンを
用い、かつ還元補助剤として亜硫酸塩を用いる溶液にお
いて、銀塩または銀アンモニア錯体を還元して銀微粉を
製造するに際し、還元反応時の該溶液の温度を25〜6
0℃の範囲で調整する工程により、得られる銀微粉の粒
径を調整することができる。さらに、本発明において
は、コロイダルシリカを添加することにより、銀微粉の
粒径を調整することができる。
【0005】
【作用】本発明では、銀塩または銀アンモニア錯体を還
元する還元剤としてハイドロキノンを用いる。ハイドロ
キノンを用いることにより、1〜5μmの粒径の銀微粉
を得ることができる。このとき、ハイドロキノンに亜硫
酸塩を添加して還元作用を補助する。すなわち、亜硫酸
塩の添加によって還元剤は水溶性のスルホン酸化合物と
なり、ハイドロキノンのみを用いて還元した場合に生じ
る難水溶性のキノンの生成を抑えることができ、簡単に
銀微粉を反応溶液より分離できる。また、還元作用を行
う際の溶液の温度を制御することにより、得られる銀微
粉の粒径を制御することが可能となる。すなわち、溶液
の温度を上昇させると、銀微粉の粒径は小さくなる。そ
の理由は、還元剤として用いるハイドロキノンの還元能
力が温度に強く依存しており、温度を上げることでハイ
ドロキノンの還元能力が上昇し、還元反応初期での生成
核数が増加するためであると考えられる。
【0006】さらに、亜硫酸塩と同時にコロイダルシリ
カを添加することにより、コロイダルシリカを添加せず
に還元を行った場合に得られる銀微粉より小さな粒径を
持つ銀微粉を得ることができる。これは、コロイダルシ
リカのシリカ成分が銀微粉生成時の核となることによ
り、反応初期の発生核数が増加し、成長後の銀微粉の粒
径が小さくなると考えられる。このように、反応系にシ
リカ成分が導入されると、還元作用を行う際の溶液の温
度とシリカ成分との相乗効果が得られる。
【0007】
【実施例】
[実施例1]硝酸銀340gを水500mlに溶解し、
硝酸銀水溶液としたものにアンモニア水(29%)を4
00ml添加し、銀塩を銀アンモニア錯体とした。次
に、水7.0lに亜硫酸アンモニウム−水和物500g
及びハイドロキノン70gを溶解し、還元溶液を作製し
た。以上2つの溶液を各々25℃に調整後、還元溶液中
へ銀アンモニア錯体溶液を攪拌しながら添加し、25℃
の温度に維持して、銀微粉212gを得た。得られた銀
微粉は単分散、球形を呈し、平均粒径(SEM径)は
4.9μmであった。
【0008】[実施例2]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。溶液の温
度を33℃として、実施例1と同様な方法で、銀微粉を
得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分散、球形
を呈し、平均粒径(SEM径)は3.9μmであった。
【0009】[実施例3]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。溶液の温
度を45℃として、実施例1と同様な方法で、銀微粉を
得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分散、球形
を呈し、平均粒径(SEM径)は2.9μmであった。
【0010】[実施例4]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。溶液の温
度を54℃として、実施例1と同様な方法で、銀微粉を
得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分散、球形
を呈し、平均粒径(SEM径)は2.4μmであった。
【0011】[実施例5]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。溶液の温
度を60℃として、実施例1と同様な方法で、銀微粉を
得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分散、球形
を呈し、平均粒径(SEM径)は2.0μmであった。
【0012】[実施例6]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。本実施例
では、反応系にシリカ分を導入するために、還元溶液中
にコロイダルシルカ(日産化学工業株式会社、スノーテ
ックス)を0.3g添加して、実施例1と同様な方法で
2溶液を混合し、銀微粉を得た。得られた銀微粉は実施
例1と同様に単分散、球形を呈し、平均粒径(SEM
径)は4.0μmであった。
【0013】[実施例7]反応系にシリカ分を導入する
ために、還元溶液中にコロイダルシルカ(日産化学工業
株式会社、スノーテックス)を0.3g添加し、実施例
2と同様な方法で2溶液を混合し、銀微粉を得た。得ら
れた銀微粉は実施例2と同様に単分散、球形を呈し、平
均粒径(SEM径)は3.9μm以下であった。
【0014】[実施例8]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。反応系に
シリカ分を導入するために、還元溶液中にコロイダルシ
ルカ(日産化学工業株式会社、スノーテックス)を1.
0g添加し、実施例1と同様な方法で2溶液を混合し、
銀微粉を得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分
散、球形を呈し、平均粒径(SEM径)は3.0μmで
あった。
【0015】[実施例9]実施例1と同様の方法で、銀
アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。反応系に
シリカ分を導入するために、還元溶液中にコロイダルシ
ルカ(日産化学工業株式会社、スノーテックス)を2.
0g添加し、実施例1と同様な方法で2溶液を混合し、
銀微粉を得た。得られた銀微粉は実施例1と同様に単分
散、球形を呈し、平均粒径(SEM径)は2.5μmで
あった。
【0016】[実施例10]実施例1と同様の方法で、
銀アンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製した。次に、
還元溶液中にコロイダルシルカ(日産化学工業株式会
社、スノーテックス)を0.3g添加し、各々の液温を
20度として、実施例1と同様な方法で、20℃の温度
に維持して、銀微粉を得た。得られた銀微粉は実施例1
と同様に単分散、球形を呈し、平均粒径(SEM径)は
4.2μmであった。
【0017】[比較例]実施例1と同様の方法で、銀ア
ンモニア錯体溶液及び還元溶液を作製し、各々の液温を
20℃として、実施例1と同様な方法で、20℃の温度
に維持して、銀微粉を得た。得られた銀微粉は実施例1
と同様に単分散、球形を呈しているが、平均粒径(SE
M径)は5.0μmであった。
【0018】なお、図1に実施例1〜実施例5および比
較例の結果を粒径と温度の関係で表わした。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)球形、単分散で、かつ簡単に粒径を変えることが
できる銀微粉の製造方法を提供できる。 (2)電子材料として用いられる銀微粉の粒径の調整に
より、焼結挙動をコントロールすることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施例の結果を粒径と温度の関
係で表わしたグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤としてハイドロキノンを用い、か
    つ還元補助剤として亜硫酸塩を用いた溶液において、銀
    塩または銀アンモニア錯体を還元して銀微粉を製造する
    に際し、還元反応時の該溶液の温度を25〜60℃の範
    囲で調整することにより、銀微粉の粒径を調整すること
    を特徴とする銀微粉の製造方法。
  2. 【請求項2】 添加剤としてコロイダルシリカを加える
    ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
JP29594594A 1994-11-07 1994-11-07 銀微粉の製造方法 Pending JPH08134513A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235474A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Dowa Electronics Materials Co Ltd 銀粉の製造方法
JP2010070793A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Dowa Electronics Materials Co Ltd 球状銀粉およびその製造方法
JP2012036188A (ja) * 2004-07-30 2012-02-23 Acrymed Inc 抗菌銀組成物
CN113953523A (zh) * 2021-10-12 2022-01-21 善日(嘉善)能源科技有限公司 一种多面体亚微米银粉的制备方法

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