JPH08118132A - 正面フライス - Google Patents
正面フライスInfo
- Publication number
- JPH08118132A JPH08118132A JP28425794A JP28425794A JPH08118132A JP H08118132 A JPH08118132 A JP H08118132A JP 28425794 A JP28425794 A JP 28425794A JP 28425794 A JP28425794 A JP 28425794A JP H08118132 A JPH08118132 A JP H08118132A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- milling cutter
- balance
- adjusting mechanism
- face milling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本願発明は、高速切削加工に伴い、正面フラ
イス本体にブレードを安定的に固定することのできる正
面フライスを提供することを目的とする。 【構成】 正面スライス本体に切り刃部を有するブレー
ド2を着脱可能に取付けた正面フライスにおいて、軸方
向調整機構4及び径方向調整機構5の他、正面フライス
本体1のバランスを調整するバランス調整機構8を設け
ているから、ブレードの再研磨により生ずる重量変化の
バランスを調整することができる。これによって、高速
切削加工に伴い、正面フライス本体にブレードを安定的
に固定することのできる。
イス本体にブレードを安定的に固定することのできる正
面フライスを提供することを目的とする。 【構成】 正面スライス本体に切り刃部を有するブレー
ド2を着脱可能に取付けた正面フライスにおいて、軸方
向調整機構4及び径方向調整機構5の他、正面フライス
本体1のバランスを調整するバランス調整機構8を設け
ているから、ブレードの再研磨により生ずる重量変化の
バランスを調整することができる。これによって、高速
切削加工に伴い、正面フライス本体にブレードを安定的
に固定することのできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】高速回転で使用され、切り刃を有
するブレードを着脱可能に取り付けた正面フライスに関
する。
するブレードを着脱可能に取り付けた正面フライスに関
する。
【0002】
【従来の技術】切削時間の短縮、加工精度の向上、工具
寿命の延長等を目的とし、アルミ合金等の切削加工で
は、ブレードの切り刃部にダイヤモンド焼結体を使用し
て切削速度1000〜1500m/min程度の高速切
削加工が実用されている。また、それらに使用するブレ
ードに付いても、例えば特開平4−256515号に記
載されているように、再研磨後の使用に際して振れ等の
調整が行えるように刃の調整機構を兼ね備えたものがあ
る。
寿命の延長等を目的とし、アルミ合金等の切削加工で
は、ブレードの切り刃部にダイヤモンド焼結体を使用し
て切削速度1000〜1500m/min程度の高速切
削加工が実用されている。また、それらに使用するブレ
ードに付いても、例えば特開平4−256515号に記
載されているように、再研磨後の使用に際して振れ等の
調整が行えるように刃の調整機構を兼ね備えたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダイヤモンド
焼結体は高価なため通常再研磨して使用されるので、次
のような問題点がある。
焼結体は高価なため通常再研磨して使用されるので、次
のような問題点がある。
【0004】1)新品のブレードセット時には、正面フ
ライスのバランス、切り刃の振れは小さく性能も良好で
あるが、再研磨後のブレードのセット時には、仕上げ面
粗さに影響する副切り刃の振れは調整できるものの、主
切れ刃の振れはブレードのバラツキがそのままでてく
る。
ライスのバランス、切り刃の振れは小さく性能も良好で
あるが、再研磨後のブレードのセット時には、仕上げ面
粗さに影響する副切り刃の振れは調整できるものの、主
切れ刃の振れはブレードのバラツキがそのままでてく
る。
【0005】2)この主切れ刃の振れは重要であり、振
れが大きいと1刃当たりの送り量にムラが生じるのと同
じで、逃げ面摩耗のバラツキはもちろん、硬さは高いが
靭性に劣るダイヤモンド焼結体ではチッピング、欠けに
結びつき安定した切削ができなくなる。また、高速切削
で使用されるためアンバランスの原因ともなり、ビビリ
・振動も発生しやすく、よりチッピング・欠けが生じ易
くなる。
れが大きいと1刃当たりの送り量にムラが生じるのと同
じで、逃げ面摩耗のバラツキはもちろん、硬さは高いが
靭性に劣るダイヤモンド焼結体ではチッピング、欠けに
結びつき安定した切削ができなくなる。また、高速切削
で使用されるためアンバランスの原因ともなり、ビビリ
・振動も発生しやすく、よりチッピング・欠けが生じ易
くなる。
【0006】特に、近年では、アルミニウム合金等の切
削時間の短縮をさらに進めるために、切削速度を300
0m/min前後まで上げた高速切削加工が試みられる
ようになっている。そうなると、高速ゆえに、遠心力が
大きく影響して、調整楔等を取り付けるダブルネジや、
締め付け用調整楔等が伸びてブレードの締め付け力が低
下し、切削が不安定になるという問題がある。また、長
方形断面のブレードそのものが正面フライス本体から外
れる可能性がある。
削時間の短縮をさらに進めるために、切削速度を300
0m/min前後まで上げた高速切削加工が試みられる
ようになっている。そうなると、高速ゆえに、遠心力が
大きく影響して、調整楔等を取り付けるダブルネジや、
締め付け用調整楔等が伸びてブレードの締め付け力が低
下し、切削が不安定になるという問題がある。また、長
方形断面のブレードそのものが正面フライス本体から外
れる可能性がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、高速切削加工に伴い、正
面フライス本体にブレードを安定的に固定することので
きる正面フライスを提供することにある。
技術が有する問題点を解消し、高速切削加工に伴い、正
面フライス本体にブレードを安定的に固定することので
きる正面フライスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、正面スライス本体に切り刃部を有す
るブレードを着脱可能に取付けた正面フライスにおい
て、前記ブレードの軸方向の振れを調節する軸方向調整
機構と、前記ブレードの径方向の振れを調節する径方向
調整機構と、前記正面フライス本体のバランスを調整す
るバランス調整機構とを設けたものである。
に、第1の発明は、正面スライス本体に切り刃部を有す
るブレードを着脱可能に取付けた正面フライスにおい
て、前記ブレードの軸方向の振れを調節する軸方向調整
機構と、前記ブレードの径方向の振れを調節する径方向
調整機構と、前記正面フライス本体のバランスを調整す
るバランス調整機構とを設けたものである。
【0009】第2の発明は、切り刃部をダイヤモンド焼
結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としたものであ
る。
結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としたものであ
る。
【0010】第3の発明は、バランス調整機構が、正面
フライス本体の正面にネジ止めする複数の止めネジを備
え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を基準にし
て等分割に設けらるものである。
フライス本体の正面にネジ止めする複数の止めネジを備
え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を基準にし
て等分割に設けらるものである。
【0011】第4の発明は、バランス調整機構の止めね
じにおいて、止めネジの長さを変え又は止めネジに荷重
物を挿入してバランスの調整を行うものである。
じにおいて、止めネジの長さを変え又は止めネジに荷重
物を挿入してバランスの調整を行うものである。
【0012】第5の発明は、軸方向調整機構が、クサビ
形状の部材を備え、このクサビ部材を押し込むことよっ
て、前記ブレード端面を移動させて、その振れ調節を行
うものである。
形状の部材を備え、このクサビ部材を押し込むことよっ
て、前記ブレード端面を移動させて、その振れ調節を行
うものである。
【0013】第6の発明は、ブレードを取付ける溝の側
面に近接した位置に、弾性変形部材とテーパ付きのネジ
とを備え、テーパネジを締め付けることによって、この
テーパ取り付け溝側面を弾性変形させることにより振れ
調整を行うものである。
面に近接した位置に、弾性変形部材とテーパ付きのネジ
とを備え、テーパネジを締め付けることによって、この
テーパ取り付け溝側面を弾性変形させることにより振れ
調整を行うものである。
【0014】第7の発明は、クサビ形状の部材が、テー
パ形状のスリーブとこれを押し込むボルトとを備えるも
のである。
パ形状のスリーブとこれを押し込むボルトとを備えるも
のである。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、軸方向調整機構及び径方
向調整機構の他、正面フライス本体のバランスを調整す
るバランス調整機構を設けているから、ブレードの再研
磨により生ずる重量変化のバランスを調整することがで
きる。これによって、切削が安定し、特に、高速切削加
工下では、切削を安定させることができる。
向調整機構の他、正面フライス本体のバランスを調整す
るバランス調整機構を設けているから、ブレードの再研
磨により生ずる重量変化のバランスを調整することがで
きる。これによって、切削が安定し、特に、高速切削加
工下では、切削を安定させることができる。
【0016】第2の発明によれば、切り刃部をダイヤモ
ンド焼結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としてい
るから、際研磨による使用が可能であり、切削時間の短
縮、工具の延命を図ることができる。
ンド焼結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としてい
るから、際研磨による使用が可能であり、切削時間の短
縮、工具の延命を図ることができる。
【0017】第3の発明によれば、バランス調整機構
が、正面フライス本体の正面にネジ止めする複数の止め
ネジを備え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を
基準にして等分割に設けらているから、容易に且つ確実
にバランス調整ができる。
が、正面フライス本体の正面にネジ止めする複数の止め
ネジを備え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を
基準にして等分割に設けらているから、容易に且つ確実
にバランス調整ができる。
【0018】第4の発明によれば、止めネジの長さを変
え又は止めネジに荷重物を挿入してバランスの調整を行
うので、簡単にバランス調整ができる。
え又は止めネジに荷重物を挿入してバランスの調整を行
うので、簡単にバランス調整ができる。
【0019】第5の発明によれば、軸方向調整機構が、
クサビ形状の部材を備えているから、簡単な構成で、そ
の振れ調節を行うものである。
クサビ形状の部材を備えているから、簡単な構成で、そ
の振れ調節を行うものである。
【0020】第6の発明によれば、テーパ付きのネジを
備える構成であるから、簡単な構成で容易に振れ調整が
できる。即ち、再研磨後のブレードの刃先位置のバラツ
キによる主切れ刃の振れを調整することができる。径方
向の振れを調整するとき、テーパネジを使用するだけで
は接触が点となり高精度を維持できないが、ブレード側
側面に接する弾性部材を弾性変形させることにより接触
面積を広げることにより高精度を維持することができ
る。
備える構成であるから、簡単な構成で容易に振れ調整が
できる。即ち、再研磨後のブレードの刃先位置のバラツ
キによる主切れ刃の振れを調整することができる。径方
向の振れを調整するとき、テーパネジを使用するだけで
は接触が点となり高精度を維持できないが、ブレード側
側面に接する弾性部材を弾性変形させることにより接触
面積を広げることにより高精度を維持することができ
る。
【0021】第7の発明によれば、テーパ形状のスリー
ブとボルトという簡単な構成で確実にブレードを固定で
きる。
ブとボルトという簡単な構成で確実にブレードを固定で
きる。
【0022】
【実施例】以下に添付図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0023】図1に示すように、鋼製(機械構造用炭素
鋼SCM440)正面フライス本体1の外周には4個の
ブレード2が等間隔で配置されている。
鋼SCM440)正面フライス本体1の外周には4個の
ブレード2が等間隔で配置されている。
【0024】正面フライス本体は、例えば、アルミ合金
製としてもよい。このようにアルミ合金製にすることに
より、軽量化が計れ、バランス的にも有利となる。ま
た、軽量化により慣性力も小さくなるので高速で使用さ
れる機械主軸の始動、停止も滑らかになり、よって所定
回転数までの立ち上がり時間及び停止までの止まり時間
も短くなりタクト時間を短縮することができる。さら
に、アルミ合金は鋼等に比べて減衰率が大きいから切削
等のビビリ・振動の発生も押さえられる。
製としてもよい。このようにアルミ合金製にすることに
より、軽量化が計れ、バランス的にも有利となる。ま
た、軽量化により慣性力も小さくなるので高速で使用さ
れる機械主軸の始動、停止も滑らかになり、よって所定
回転数までの立ち上がり時間及び停止までの止まり時間
も短くなりタクト時間を短縮することができる。さら
に、アルミ合金は鋼等に比べて減衰率が大きいから切削
等のビビリ・振動の発生も押さえられる。
【0025】ブレード2の端面3の上部には軸方向調整
機構としてのクサビ部材4が配置され、径方向調節機構
としてテーパネジ5は、ブレード取り付け側面6が弾性
変形し易いように座ぐり横長穴7が設けられている。テ
ーパネジ5のテーパ角度θは2乃至20度が好ましく、
本実施例では約5度である。また、テーパネジ端部と上
記側面との寸法は、座ぐり長穴の直線部分の長さとの関
係もあるが0.2mm乃至1mmが好ましく、本実施例
では0.5mmである。
機構としてのクサビ部材4が配置され、径方向調節機構
としてテーパネジ5は、ブレード取り付け側面6が弾性
変形し易いように座ぐり横長穴7が設けられている。テ
ーパネジ5のテーパ角度θは2乃至20度が好ましく、
本実施例では約5度である。また、テーパネジ端部と上
記側面との寸法は、座ぐり長穴の直線部分の長さとの関
係もあるが0.2mm乃至1mmが好ましく、本実施例
では0.5mmである。
【0026】更に、バランス調整機構としての止めネジ
8は、ブレード数と同じ数の4個がブレード取り付け溝
9の間に等分割で配置され、ネジの長さ、又は荷重物を
挿入しネジ止めする事などにより全体のバランス取りが
なされている。 (試験例)以下の条件で、本実施例に基づいて試験を行
った。
8は、ブレード数と同じ数の4個がブレード取り付け溝
9の間に等分割で配置され、ネジの長さ、又は荷重物を
挿入しネジ止めする事などにより全体のバランス取りが
なされている。 (試験例)以下の条件で、本実施例に基づいて試験を行
った。
【0027】再研磨後のブレードを取り付け、副切れ刃
の振れを軸方向調整用のクサビ部材4を押し込む量によ
り0.008mm以内に調整したとき、主切れ刃は0.
04mmであったが、テーパ付きネジ5を締め込んで径
方向の微調整をする事によって0.01mm以内に調整
できた。 (条件)刃径D=100mm、4枚刃、コーナー角C=
15°、軸方向すくい角Ar=8.5°、半径方向すく
い角Rr=3.5°の正面フライスを用いて、被削材と
してアルミ合金鋳物ADC−12を以下の条件にて切削
を行った。
の振れを軸方向調整用のクサビ部材4を押し込む量によ
り0.008mm以内に調整したとき、主切れ刃は0.
04mmであったが、テーパ付きネジ5を締め込んで径
方向の微調整をする事によって0.01mm以内に調整
できた。 (条件)刃径D=100mm、4枚刃、コーナー角C=
15°、軸方向すくい角Ar=8.5°、半径方向すく
い角Rr=3.5°の正面フライスを用いて、被削材と
してアルミ合金鋳物ADC−12を以下の条件にて切削
を行った。
【0028】切削速度V=2000m/min 切り込み深さAd=0.5mm 1刃当たりの送り量fz=0.15mm/刃 振れは上記状態にて切削を行った。
【0029】まず、調整前の主切れ刃の振れ0.04m
mでは、0.03〜0.04mm出っぱっている刃はチ
ッピングが生じたが、主切刃の調整及びバランス調整を
行ったものではチッピングもなく安定切削ができた。
mでは、0.03〜0.04mm出っぱっている刃はチ
ッピングが生じたが、主切刃の調整及びバランス調整を
行ったものではチッピングもなく安定切削ができた。
【0030】即ち、この試験例によれば、再研磨後のブ
レードを軸方向・径方向にわたって振れの調整が行え、
更に動バランスの調整を行う機構を設けたので高速切削
時の安定性が増し、加工精度の向上、工具寿命の延長が
できる。又、径方向の調整をより確実とするため、面を
弾性変形させて安定な固定をしているので、切削加工に
おける精度を高くできる。
レードを軸方向・径方向にわたって振れの調整が行え、
更に動バランスの調整を行う機構を設けたので高速切削
時の安定性が増し、加工精度の向上、工具寿命の延長が
できる。又、径方向の調整をより確実とするため、面を
弾性変形させて安定な固定をしているので、切削加工に
おける精度を高くできる。
【0031】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0032】例えば、ブレード2の切刃部にはロー付け
したダイヤモンド焼結体を用いたが、スローアウェイチ
ップ(刃先交換式チップ)を機械的に着脱可能に取り付
けて切刃部3を形成しても良い。更に高速加工での切り
刃寿命を考慮し、該チップの切り刃部にはダイヤモンド
用決他意にダイヤモンドやダイヤモンドライクのような
硬質炭素等を被覆したものでも良い。
したダイヤモンド焼結体を用いたが、スローアウェイチ
ップ(刃先交換式チップ)を機械的に着脱可能に取り付
けて切刃部3を形成しても良い。更に高速加工での切り
刃寿命を考慮し、該チップの切り刃部にはダイヤモンド
用決他意にダイヤモンドやダイヤモンドライクのような
硬質炭素等を被覆したものでも良い。
【0033】
【発明の効果】第1の発明によれば、軸方向調整機構及
び径方向調整機構の他、正面フライス本体のバランスを
調整するバランス調整機構を設けているから、ブレード
の再研磨により生ずる重量変化のバランスを調整するこ
とができる。これによって、再研磨後のブレードを軸方
向・径方向にわたって振れの調整が行え、更に動バラン
スの調整を行う機構を設けたので高速切削時の安定性が
増し、加工精度の向上、工具寿命の延長が計られる。
び径方向調整機構の他、正面フライス本体のバランスを
調整するバランス調整機構を設けているから、ブレード
の再研磨により生ずる重量変化のバランスを調整するこ
とができる。これによって、再研磨後のブレードを軸方
向・径方向にわたって振れの調整が行え、更に動バラン
スの調整を行う機構を設けたので高速切削時の安定性が
増し、加工精度の向上、工具寿命の延長が計られる。
【0034】第2の発明によれば、切り刃部をダイヤモ
ンド焼結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としてい
るから、際研磨による使用が可能であり、切削時間の短
縮、工具の延命を図ることができる。
ンド焼結体及び/又は立方晶窒化硼素の焼結体としてい
るから、際研磨による使用が可能であり、切削時間の短
縮、工具の延命を図ることができる。
【0035】第3の発明によれば、バランス調整機構
が、正面フライス本体の正面にネジ止めする複数の止め
ネジを備え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を
基準にして等分割に設けらているから、容易に且つ確実
にバランス調整ができる。
が、正面フライス本体の正面にネジ止めする複数の止め
ネジを備え、この止めネジは正面フライス本体の軸心を
基準にして等分割に設けらているから、容易に且つ確実
にバランス調整ができる。
【0036】第4の発明によれば、止めネジの長さを変
え又は止めネジに荷重物を挿入してバランスの調整を行
うので、簡単にバランス調整ができる。
え又は止めネジに荷重物を挿入してバランスの調整を行
うので、簡単にバランス調整ができる。
【0037】第5の発明によれば、軸方向調整機構が、
クサビ形状の部材を備えているから、簡単な構成で、そ
の振れ調節を行うものである。
クサビ形状の部材を備えているから、簡単な構成で、そ
の振れ調節を行うものである。
【0038】第6の発明によれば、テーパ付きのネジを
備える構成であるから、簡単な構成で容易に振れ調整が
できる。即ち、再研磨後のブレードの刃先位置のバラツ
キによる主切れ刃の振れを調整することができる。径方
向の振れを調整するとき、テーパネジを使用するだけで
は接触が点となり高精度を維持できないが、ブレード側
側面の厚さを弾性変形させることにより接触面積を広げ
ることにより高精度を維持することができる。
備える構成であるから、簡単な構成で容易に振れ調整が
できる。即ち、再研磨後のブレードの刃先位置のバラツ
キによる主切れ刃の振れを調整することができる。径方
向の振れを調整するとき、テーパネジを使用するだけで
は接触が点となり高精度を維持できないが、ブレード側
側面の厚さを弾性変形させることにより接触面積を広げ
ることにより高精度を維持することができる。
【0039】第7の発明によれば、テーパ形状のスリー
ブとボルトという簡単な構成で確実にブレードを固定で
きる。
ブとボルトという簡単な構成で確実にブレードを固定で
きる。
【図1】図1は本願発明の一実施例の正面フライスの正
面図を示す。
面図を示す。
【図2】図2は、図1の要部拡大図を示す。
【図3】図3は、図2の側面図を示す。
【図4】図4は、図2の底面図を示す。
【図5】図5は、図4のA−A断面図を示す。
1 正面フライス本体 2 ブレード 3 ブレード端面 4 クサビ部材(軸方向調整機構) 5 テーパネジ(径方向調整機構) 6 ブレード取り付け側面 7 座ぐり横長穴 8 止めネジ(バランス調整機構) 9 ブレード取り付け溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 利一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 野中 延恭 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立精 工株式会社内 (72)発明者 菅野 悦臣 東京都江東区東陽四丁目1番13号 日立ツ ール株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 正面スライス本体に切り刃部を有するブ
レードを着脱可能に取付けた正面フライスにおいて、前
記ブレードの軸方向の振れを調節する軸方向調整機構
と、前記ブレードの径方向の振れを調節する径方向調整
機構と、前記正面フライス本体のバランスを調整するバ
ランス調整機構とを設けたことを特徴とする正面フライ
ス。 - 【請求項2】 前記切り刃部をダイヤモンド焼結体及び
/又は立方晶窒化硼素の焼結体としたことを特徴とする
請求項1記載の正面フライス。 - 【請求項3】 前記バランス調整機構は、正面フライス
本体の正面にネジ止めする複数の止めネジを備え、この
止めネジは正面フライス本体の軸心を基準にして等分割
に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記
載の正面フライス。 - 【請求項4】 前記バランス調整機構の止めねじは、止
めネジの長さを変え又は止めネジに荷重物を挿入してバ
ランスの調整を行うことを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか一つに記載の正面フライス。 - 【請求項5】 前記軸方向調整機構は、クサビ形状の部
材を備え、このクサビ部材を押し込むことよって、前記
ブレード端面を移動させて、その振れ調節を行うことを
特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の正面
フライス。 - 【請求項6】 前記径方向調整機構は、前記ブレードを
取付ける溝の側面に近接した位置に、弾性変形部材とテ
ーパ付きのネジとを備え、テーパネジを締め付けること
によって、このテーパ取り付け溝側面を弾性変形させる
ことにより振れ調整を行うことを特徴とする請求項1乃
至5のいずれか一つに記載の正面フライス。 - 【請求項7】 前記クサビ形状の部材は、テーパ形状の
スリーブとこれを押し込むボルトとを備えることを特徴
とする請求項5に記載の正面フライス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28425794A JPH08118132A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 正面フライス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28425794A JPH08118132A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 正面フライス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118132A true JPH08118132A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17676190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28425794A Withdrawn JPH08118132A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 正面フライス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118132A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102000845A (zh) * | 2010-11-05 | 2011-04-06 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 平衡可调的切削刀具 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP28425794A patent/JPH08118132A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102000845A (zh) * | 2010-11-05 | 2011-04-06 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 平衡可调的切削刀具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |