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JPH08102859A - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化方法及び画像符号化装置

Info

Publication number
JPH08102859A
JPH08102859A JP26139094A JP26139094A JPH08102859A JP H08102859 A JPH08102859 A JP H08102859A JP 26139094 A JP26139094 A JP 26139094A JP 26139094 A JP26139094 A JP 26139094A JP H08102859 A JPH08102859 A JP H08102859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image
original image
edge
luminance signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26139094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Furukubo
良隆 古久保
Norihisa Shirota
典久 代田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP26139094A priority Critical patent/JPH08102859A/ja
Publication of JPH08102859A publication Critical patent/JPH08102859A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像符号化方法及び画像符号化装置
において、原画像の局所的な輝度を示す局所輝度信号か
ら、原画像の大局的な輝度信号を再構成する際の演算量
を大幅に削減する。 【構成】原画像(DD0(FD0))のサンプリング値
(FD1)又は平滑化フイルタ(FP11)により原画
像(DD0(FD10))を平滑化した後の画像のサン
プリング値(FD11)を局所輝度信号(FD1、FD
2)として用い、サンプリング点間の輝度信号値を直線
補間又は曲線補間で補間して求め、大局的な輝度信号を
再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図6〜図11) 課題を解決するための手段(図3〜図5) 作用(図3〜図5) 実施例(図1〜図5) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像符号化方法及び画像
符号化装置に関し、特に画像を限られた伝送容量の伝送
媒体で伝送したりテープレコーダ等へ記録し及び再生す
るために、画像中の物体の輪郭線を重点的に保存する高
能率符号化方法を用いる場合の大局的輝度信号の再生に
適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、画像信号の高能率符号化方法は、
画像信号の持つ相関の高さを利用して冗長性を削減する
ものであり、画像信号の伝送や記録の際に必要不可欠な
ものである。従来の画像信号の高能率符号化方法とし
て、予測符号化のような画像を画素単位に扱う符号化方
法や、離散コサイン変換(DCT(Discrete Cosine Tr
ansform ))に代表される直交変換符号化やウエーブレ
ツト変換のようなサブバンド符号化等が存在する。
【0004】予測符号化は、代表的な手法としてフレー
ム内DPCM(Differential PulseCode Modulation)
等があり、原画素と復号化した近傍画素の差分を量子化
して符号化するものである。このような予測符号化方法
は、必要な圧縮率が1/2〜1/4程度とそれほど高く
ない場合には有効であるが、それ以上の高圧縮率符号化
には適さない。一方、直交変換符号化やサブバンド符号
化は、圧縮率が1/10以上と高い場合に用いられてお
り、現在はDCTを用いた符号化方法が一般的に多く用
いられている。これはDCTが高速アルゴリズムを有
し、ハード化が容易である等の理由によるものであり、
国際標準(JPEG、MPEG)にも採用されている。
【0005】DCTを用いた画像信号符号化方法の基本
原理は、画像信号の低周波成分の電力がきわめて大きい
という特徴を利用し、DCTによつて求められた画像信
号の周波数成分を量子化する際に、低周波成分の量子化
ステツプサイズは小さく、高周波成分のステツプサイズ
は大きくすることによつて、全体として情報量を圧縮す
る方法である。しかし量子化を行うことによつてブロツ
ク歪みとモスキート雑音が生じてしまうという問題があ
り、特にマクロブロツクを単位とした処理であることに
起因するブロツク歪みは、符号化速度が低い場合に顕著
になる。このため、超低ビツトレートの画像符号化を行
うためには新たな高能率符号化方法が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで超低ビツトレー
トでの伝送や記録を目的とした画像符号化方法として、
人間の視覚特性が物体の輪郭線に特に敏感であるという
ことを考慮し、原画像中の輪郭線部分を重点的に保存す
ることにより、低ビツトレートでも視覚的に優れた復元
性を実現しようとする方法が提案されている。このよう
な原画像中の輪郭線部分を重点的に保存する画像信号符
号化方法においては、いかに効率良く物体の輪郭線を抽
出するかが重要になる。
【0007】原画像から輪郭線部分を抽出するエツジ領
域抽出手順を図6に示す。すなわち入力される原画像の
画像信号AD0は、ソーベルフイルタ等のエツジ検出オ
ペレータを用いてエツジ抽出を行うエツジ強度算出処理
部AP1、AP2に入力され、この結果エツジ強度信号
AD1、AD2を得る。このエツジ強度算出処理部AP
1、AP2では、図7に示す3×3のタツプ係数のソー
ベルフイルタが用いられ、それぞれ水平方向のエツジ強
度を示すエツジ強度信号AD1と、垂直方向のエツジ強
度を示すエツジ強度信号AD2を求める。
【0008】このエツジ強度信号AD1、AD2は、注
目画素のエツジ強度の絶対値和を得るため、それぞれ乗
算器AP4、AP5において自乗され、水平方向のエツ
ジ強度信号電力AD4、垂直方向のエツジ強度信号電力
AD5となる。次に水平方向のエツジ強度信号電力AD
4と垂直方向のエツジ強度信号電力AD5は、加算器A
P7によつて加算され注目画素のエツジ強度を示す信号
AD7を得る。
【0009】ここで、物体の輪郭や物体間の境界線など
のエツジ領域と、テクスチヤ内のエツジ領域の特性の違
いを考慮に入れた場合、エツジ領域とテクスチヤ領域を
分離するための特徴量として、局所的な階調値の変化特
性と、大局的な変化特性を示す指標値を用いる手法が有
効である。
【0010】そこでまず、階調値の局所的な変化特性を
表す特徴量として、エツジ領域か否かを判定する際に用
いる重要な特徴量として注目画素のエツジ強度がある。
またその他に、物体の輪郭や物体間の境界とテクスチヤ
領域内のエツジの特性の違いとして、注目画素周辺の空
間周波数の変化が上げられ、ハイパスフイルタ(HP
F)等の出力値が用いられる。このエツジ領域抽出に用
いるハイパスフイルタとしては、図7に上述した3×3
のソーベルフイルタなどがあるが、この他に5×5、7
×7等、タツプ数やタツプ係数が異なるフイルタも適用
できる。
【0011】また大局的な特性を表す特徴量として、局
所的な変化特性を表す特徴量であるハイパスフイルタの
出力値の一定領域内における平均値などを用いる。そこ
で、このような大局的な変化特性を示す特徴量を求める
際に必要な局所的特徴量を得るためのマスク領域を、注
目領域周辺に設定する。このマスク領域の種類として、
図8に示されるような窓領域がある。このマスク領域M
SK1、MSK2は、注目画素PLが持つエツジ強度の
法線方向にある注目画素PLを境とする注目画素PLの
両側の1次元の領域であり、片側の1次元の領域をそれ
ぞれ第1、第2のマスク領域MSK1、MSK2とす
る。これはエツジ領域を境界として大きく変わる階調値
の変化を、エツジの両側の特徴量の関係から得ようとす
るものである。
【0012】このような各種の特徴量を用いたエツジ領
域抽出のためのしきい値決定の処理手順は、図6におい
て、処理部AP3、AP6、AP8を用いて表される。
まず原画像の画素信号AD0が、フイルタリング処理部
AP3に入力されて得られる出力信号AD3を、マスク
領域設定処理部AP6に入力する。ここで設定されたマ
スク領域内から求められる特徴量AD6を算出し、しき
い値決定処理部AP8において、エツジ強度を示す信号
AD7と特徴量AD6をパラメータとするしきい値関数
F()に応じて、しきい値AD8が求められる。
【0013】なお関数F()は、テクスチヤ領域とエツ
ジ領域を分離するために最適だと思われるしきい値を取
れるように、シミユレーシヨンによつて決定される。し
きい値決定処理部AP8において用いられるしきい値関
数の例を、図9に示す。しきい値関数の例として、図9
に示されるような注目画素のエツジ強度Eと2つのマス
ク領域内の平均値M1 、M2 の関係を示す関数F1 ()
が用いられる。しきい値関数F1 ()は、次式
【数1】 で示され、マスク領域内の平均値M1 、M2 の値によ
り、しきい値Tとなるエツジ強度Eが得られる。
【0014】しきい値が決定された後、エツジ強度を示
す信号AD7としきい値決定処理部AP8から出力され
るしきい値信号AD8を比較器AP9に入力することに
よつて、注目画素がテクスチヤ領域かエツジ領域かを判
断する。比較器AP9からの出力信号AD9として、注
目領域がテクスチヤ領域のとき「0」を、エツジ領域の
とき「1」を得る。従つて、比較器AP9からの出力信
号AD9を各画素の画素値として得られる画像は、エツ
ジ領域抽出によつて抽出されたエツジ領域を示す画像で
あり、以下これをマスク画像と呼ぶ。さらに輝度変化の
少ない領域においても、物体間の輪郭や物体間の境界を
抽出するために、輝度信号だけでなく色差信号からもエ
ツジ情報を求めて合成するエツジ分離方法が用いられて
いる。
【0015】次にこのようにして得られたマスク画像
と、画像の局所的な階調値情報を示すLL(Local Lumi
nance)信号からエツジ画像を再構成する。LL信号は原
画像にLPF(Low Pass Filter)を用いて、図10
(A)に示すように平滑化処理とダウンサンプリング処
理を行つて得られる信号である。図10(A)におい
て、原画像信号BD0はLPFを用いた平滑化処理部
(LPF)BP1に入力され平滑化信号BD1になり、
サンプリング部BP2において2:1にダウンサンプリ
ングされ原画像の1/4サイズの輝度信号BD2とな
る。
【0016】同様にして、輝度信号BD2は平滑化処理
部BP3、サンプリング部BP4、平滑化処理部BP
5、サンプリング部BP6、平滑化処理部BP7、サン
プリング部BP8を経て、LL信号BD8となる。従つ
てLL信号BD8は、原信号の1/256 のデータ量とな
つている。ただしここで用いられるLPFとしては、次
【数2】 に示されるような1次元のMFF(Maximum Flat Filte
r )や2次元フイルタを用いることが出来る。画像符号
化のエンコード処理では、図10(A)において得られ
たLL信号を可変長符号化し、輝度信号成分として保持
する。
【0017】またLL信号からの原画像の輝度信号の再
構成法として、LPFを用いた平滑化処理とアツプサン
プリング処理を用いた、図10(B)に示す処理があ
る。この輝度信号の再構成手順は、LL信号BD8から
サンプリング部BP9において1:2にアツプサンプリ
ングして得られる信号BD9を、LPFを用いる平滑化
処理部(LPF)BP10に入力することにより原画像
の1/64サイズの輝度信号BD10を得る。以下同様に
サンプリング部BP11、平滑化処理部BP12、サン
プリング部BP13、平滑化処理部BP14、サンプリ
ング部BP15、平滑化処理部BP16を経ることによ
つて、原画像と同サイズの輝度信号BD16を得る。
【0018】このようにして得られた輝度信号BD16
にマスク画像に含まれるエツジ領域が持つ画素を加え、
デイフユージヨン(Diffusion)処理を行ことによりエツ
ジ画像を再構成する。デイフユージヨン処理とは、エツ
ジ領域の画素と大局的な輝度情報を組合せた信号を、L
PFを用いて平滑化を行うことにより原信号に近付ける
処理であり、その処理部を図11に示す。図11におい
て、入力信号としてLL信号CD1、マスク画像信号C
D2とデイフユージヨン処理回数を決めるしきい値信号
CD3を用いる。
【0019】マスク画像信号CD2が持つエツジ領域内
の画素値を、LL信号CD1中のエツジ領域部分の画素
値と置き換えることにより合成画像信号CD4を得る。
合成画像信号CD4は、エツジ領域部分の画素値を保存
しつつ、LPFを用いて平滑化を行うデイフユージヨン
処理部CP1においてデイフユージヨン処理を行い、平
滑化画像信号CD8が出力される。デイフユージヨン処
理により原画像に近くなるように再構成画像を構築する
ためには、複数回の反復処理が必要になる。
【0020】そこでデイフユージヨン処理の回数を計測
する過程が必要になるため、画像信号が処理部CP1を
経る毎に通過信号CD5を発生させ、カウンタCP2に
入力する。カウンタCP2から出力される処理回数信号
CD6は、デイフユージヨン処理回数を決めるしきい値
信号CD3と共に比較器CP3に入力され、処理回数信
号CD6がしきい値CD3より小さい場合は「1」、等
しい場合は「0」が比較器CP3より比較結果信号CD
7として出力される。
【0021】次に平滑化画像信号CD8は、比較結果信
号CD7と共に選択回路CP4に入力される。そのとき
比較結果信号CD7が「1」の場合、平滑化画像信号C
D8はデイフユージヨン処理部CP1への入力信号CD
9として再び入力され、比較結果信号CD7が「0」の
場合平滑化画像信号CD8はエツジ再構成画像として、
出力信号CD10となり出力される。
【0022】このように超低ビツトレートにおける画像
信号符号化を行う際に、原画像の輪郭線を重点的に保存
する符号化方法を用いる場合、原画像のエツジ情報を含
む原画像の輪郭線情報はマスク画像として保存され、輝
度情報はLL信号として保存される。しかし従来のLL
信号生成部、輝度信号再生部及びデイフユージヨン処理
部においては、LPFを用いた平滑化処理が複数回行わ
れるため非常に多くの演算量を必要とする。このため、
簡易な演算装置を用いて符号化処理を実時間で行うこと
が困難になつてしまうという問題点があつた。そこで再
構成後のエツジ画像の画質や符号化効率をそれほど損な
わずに、LL信号生成部、輝度信号再生部及びデイフユ
ージヨン処理部における演算量を削減することの出来る
新たな処理手法が必要となつた。
【0023】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、原画像の局所的な輝度を示す局所輝度信号から、原
画像の大局的な輝度信号を再構成する際の演算量を大幅
に削減し得る画像符号化方法及び画像符号化装置を提案
しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、原画像(DD0)をエツジ情報(DD
2)とテクスチヤ情報(DD4)に分離し、符号化する
画像符号化方法において、原画像(DD0)の局所的な
輝度を示す局所輝度信号(DD1)から、原画像(DD
0)の大局的な輝度信号(DD3)を再構成する際、原
画像(DD0(FD0)))のサンプリング値(FD
1)又は平滑化フイルタ(FD11)により原画像(D
D0(FD10))を平滑化した後の画像のサンプリン
グ値(FD11)を局所輝度信号(FD1、FD12)
として用い、サンプリング点間の輝度信号値を直線補間
又は曲線補間で補間して求め、大局的な輝度信号を再構
成するようにした。
【0025】また本発明においては、原画像(DD0)
をエツジ情報(DD2)とテクスチヤ情報(DD4)に
分離し、符号化する画像符号化装置において、原画像
(DD0)の局所的な輝度を示す局所輝度信号(DD
1)から、原画像(DD0)の大局的な輝度信号(DD
3)を再構成する際、原画像(DD0(FD0)のサン
プリング値(FD1)又は平滑化フイルタにより原画像
(DD0(FD10))を平滑化した後の画像(FD1
1)のサンプリング値(FD12)を局所輝度信号とし
て用い、サンプリング点間の輝度信号値を直線補間又は
曲線補間で補間して求め、大局的な輝度信号を再構成す
る局所輝度再構成手段を設けるようにした。
【0026】
【作用】局所輝度信号として、原画像(DD0(FD
0))の画素値をサンプリングした信号(FD1)や、
平滑化フイルタ(FP11)を用いて原画像(DD0
(FD10))を平滑化した画素値をサンプリングした
信号(FD12)を用いることにより、従来の手法を用
いた場合より平滑化処理の回数を減少させることが出来
るため、演算量の大幅な削減を実現することが出来る。
【0027】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0028】図1〜図5に、本発明の実施例について述
べる。この実施例は超低ビツトレートにおける画像信号
符号化を行う手段として、原画像の輪郭線を重点的に保
存する符号化方法を用いる際に、原画像の輝度信号を符
号化保存し、エツジ画像の再構成を行う過程にて用い
る。ここでは、原画像からのLL信号の抽出と輝度信号
の再構成手順について述べる。物体の輪郭線の保存に重
点を置いた画像信号符号化方法の代表的なものとして、
3CC(3 Component Coding)がある。3CCとは原画
像を画像のもつ視覚的重要度に応じて局所輝度情報、エ
ツジ情報及びテクスチヤ情報に分割し、それぞれ情報の
重要度に応じて符号化を行うものである。3CCのエン
コード処理手順を図1に、デコード処理手順を図2に示
す。
【0029】3CCのエンコード処理は、図1におい
て、まず入力画像信号DD0から画像の大局的な輝度情
報を表す局所輝度(Local Luminance)成分を求めて符号
化する局所輝度発生及び符号化処理部DP1から出力さ
れる局所輝度(LL(Local Luminance))信号DD1
と、画像の輪郭線すなわちエツジ情報(Edge Informato
in)部分を抽出して符号化するエツジ情報検出及び符号
化処理部DP2から出力されるエツジ情報信号DD2を
それぞれ得る。さらにLL信号DD1とエツジ情報信号
DD2から、エツジ画像を再構成するエツジ情報復号化
及び再構成処理部DP3において得られた再構成エツジ
画像信号DD3と、入力画像信号DD0との差分を求め
ることによりテクスチヤ画像信号DD4を得る。テクス
チヤ画像信号DD4は、エントロピー符号化を行うテク
スチヤ情報符号化処理部DP4によつて符号化され出力
信号DD5となる。従つて入力画像信号DD0は最終的
に、符号化されたLL信号DD1、符号化されたエツジ
情報信号DD2及び符号化されたテクスチヤ信号DD5
に変換される。
【0030】一方3CCのデコード処理は、図2におい
て、まず符号化された局所輝度信号ED1が、局所輝度
復号化及び再構成処理部EP1に入力され、復元された
信号ED4を得る。符号化されたエツジ情報信号ED2
と局所輝度を復元した信号ED4をエツジ情報復号化及
び再構成処理部EP2に入力することにより、エツジ再
構成画像信号ED5を得る。また符号化されたテクスチ
ヤ信号ED3もテクスチヤ情報復号化処理部EP3にお
いて復号化され、テクスチヤ画像信号ED6となる。最
後にエツジ再構成画像信号ED5とテクスチヤ画像信号
ED6を加算することにより再構成画像信号ED7を得
る。
【0031】従つて3CCでは、エンコード処理手順中
の局所輝度発生及び符号化処理部DP1において、図1
0(A)中の処理部BP1〜BP8に相当するLL信号
DD1の生成処理を行い、エツジ情報復号化及び再構成
処理部DP3において、図11中のデイフユージヨン処
理部CP1〜CP4に相当するエツジ画像再構成処理を
行う。同様にデコード処理部中のLL信号の局所輝度復
号化及び再構成処理部EP1において、図10(B)中
の処理部BP9〜BP16に相当する輝度信号の再構成
処理を行い、エツジ情報復号化及び再構成処理部EP2
において、図11中のデイフユージヨン処理部CP1〜
CP4に相当するエツジ画像再構成処理を行つている。
【0032】しかし図10及び図11に上述した従来の
手法を用いた際、LL信号生成部、輝度信号再生部及び
デイフユージヨン処理部においては、LPFを用いた平
滑化処理が複数回行われるため非常に多くの演算量を必
要とし、簡易な装置を用いて符号化処理を実時間で行う
ことが困難になつてしまうという問題点があつた。
【0033】そこでこの実施例では、再構成後のエツジ
画像の画質や符号化効率をそれほど損なわずに、LL信
号生成部、輝度信号再生部及びデイフユージヨン処理部
における演算量を削減できる新たな方法として、LL信
号生成部及び輝度信号再生部において、図10のように
LPFを用いた平滑化とサンプリング処理の反復により
LL信号を生成することに代え、LL信号として原画像
の画素値を16:1にダウンサンプリングした信号や、L
PFを用いて原画像を平滑化した画素値を16:1にダウ
ンサンプリングした信号を用いる。また輝度信号の再構
成過程においては、16:1にダウンサンプリングされた
LL信号の各画素間を直線補間又は曲線補間することに
より、平滑化処理回数を減少し演算量を削減する。
【0034】このLL信号生成処理及び輝度信号再生処
理手順について、図3〜図5を用いて説明する。まずL
L信号の第1の作成処理を図3(A)に示し、第2の生
成処理部を図3(B)に示す。この実施例のLL信号作
成過程においてLL信号は、第1の手法では原画像の画
素値を16:1にダウンサンプリングした信号を用い、第
2の手法では原画像をLPFを用いて平滑化した画素値
を16:1にダウンサンプリングした信号を用いる。
【0035】LL信号として原画像の画素値を用いる第
1の手法は、図3(A)において入力信号FD0をサン
プリング部FP1に入力し、16:1にダウンサンプリン
グすることによつて得られる信号FD1をLL信号とす
る。またLL信号としてLPFにより平滑化された画素
値を用いる第2の手法は、図3(B)において入力信号
FD10をLPFを用いた平滑化処理部FP11に入力
することにより平滑化信号FD11を得た後、この平滑
化信号FD11をサンプリング部FP12に入力して、
16:1にダウンサンプリングされた信号FD12を得
て、これをLL信号とする。
【0036】このようにして得られたLL信号は、エツ
ジ画像の再構成過程において図3に示されるように、L
L信号FD20を入力信号としサンプリング部FP21
に入力され1:16にアツプサンプリングされた信号FD
21を得る。ただしLL信号FD20をアツプサンプリ
ングする際には「0」を挿入するものとする。従つてア
ツプサンプリング後の信号FD21は、「0」を挿入さ
れた画素の画素値を補間するため3次元補間処理部FP
22に入力され、原画像と同一サイズの輝度画像信号F
D22となる。このとき3次元補間処理部FP22にお
ける輝度信号の補間方法を図4に示す。
【0037】図4において、LL信号の持つ輝度値をP
1 、P2 、P3 、P4 として表すと、補間の手順とし
て、P1 とP2 、P2 とP3 、P3 とP4 、P1 とP4
間を直線補間し、LL信号を持つ画素を格子点とする格
子上に位置する画素の輝度値を求める。次に格子上の任
意の画素の持つ輝度値と対辺に位置する画素の輝度値を
直線補間することにより、全ての画素の輝度値を求め
る。ただし2画素間の補間方法としては、図5(A)に
示すような直線補間を用いる場合と、図5(B)に示す
曲線補間を用いる場合がある。
【0038】このように、LL信号を作成する際や輝度
信号を再生する際に、LL信号として原画像の画素値を
16:1にダウンサンプリングした信号や、LPFを用い
て原画像を平滑化した画素値を16:1にダウンサンプリ
ングした信号を用いることにより、従来の手法を用いた
場合より平滑化処理の回数を減少させることができ、演
算量を大幅に削減し得る。なおLL信号を生成する際に
は、原画像に対し16:1以外の任意のサンプリングレー
トも用いることができる。
【0039】以上の構成によれば、LL信号として原画
像の画素値を16:1にダウンサンプリングした信号や、
LPFを用いて原画像を平滑化した画素値を16:1にダ
ウンサンプリングした信号を用いることにより、従来の
手法を用いた場合より平滑化処理の回数を減少させるこ
とができ、演算量の大幅な削減を実現し得る。
【0040】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、局所輝度
信号を生成する際や輝度信号を再生する際に、局所輝度
信号として原画像の画素値をサンプリングした信号や、
LPFを用いて原画像を平滑化した画素値をサンプリン
グした信号を用いることにより、従来の手法を用いた場
合より平滑化処理の回数を減少させることが出来るた
め、演算量を大幅に削減し得る画像符号化方法及び画像
符号化装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像符号化方法の前提となる3C
Cのエンコード処理手順を示すブロツク図である。
【図2】3CCのデコード処理手順を示すブロツク図で
ある。
【図3】本発明におけるLL情報の作成部と輝度信号の
再生部の説明に供するブロツク図である。
【図4】輝度信号の再構成処理における3次元補間処理
の説明に供する特性曲線図である。
【図5】輝度信号の再構成処理における2次元補間処理
の説明に供する特性曲線図である。
【図6】従来の画像信号中のエツジ領域抽出手順を示す
ブロツク図である。
【図7】水平方向と垂直方向のエツジ領域抽出に用いる
ソーベルフイルタのタツプ係数を示す略線図である。
【図8】階調値の大局的な特性を得るために用いる1次
元のマスク領域の説明に供する略線図である。
【図9】適応型しきい値処理のためのしきい値決定関数
の説明に供する特性曲線図である。
【図10】従来のLL信号の生成及び輝度信号の再構成
手順の説明に供する略線図である。
【図11】従来のデイフユージヨン処理部を示すブロツ
ク図である。
【符号の説明】
DP1……局所輝度発生及び符号化処理部、DP2……
エツジ情報検出及び符号化処理部、DP3……エツジ情
報復号化及び再構成処理部、DP4……テクスチヤ情報
符号化処理部、EP1……局所輝度復号化及び再構成処
理部、EP2……エツジ情報復号化及び再構成処理部、
EP3……テクスチヤ情報復号化処理部、FP1、FP
12、FP21……サンプリング部、FP11……平滑
化処理部FP22……補間処理部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像をエツジ情報とテクスチヤ情報に分
    離し、符号化する画像符号化方法において、 上記原画像の局所的な輝度を示す局所輝度信号から、上
    記原画像の大局的な輝度信号を再構成する際、上記原画
    像のサンプリング値又は平滑化フイルタにより上記原画
    像を平滑化した後の画像のサンプリング値を局所輝度信
    号として用い、サンプリング点間の輝度信号値を直線補
    間又は曲線補間で補間して求め、上記大局的な輝度信号
    を再構成することを特徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】原画像をエツジ情報とテクスチヤ情報に分
    離し、符号化する画像符号化装置において、 上記原画像の局所的な輝度を示す局所輝度信号から、上
    記原画像の大局的な輝度信号を再構成する際、上記原画
    像のサンプリング値又は平滑化フイルタにより上記原画
    像を平滑化した後の画像のサンプリング値を局所輝度信
    号として用い、サンプリング点間の輝度信号値を直線補
    間又は曲線補間で補間して求め、上記大局的な輝度信号
    を再構成する局所輝度再構成手段を具えることを特徴と
    する画像符号化装置。
JP26139094A 1994-09-30 1994-09-30 画像符号化方法及び画像符号化装置 Pending JPH08102859A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517140A (ja) * 2007-10-12 2011-05-26 トムソン ライセンシング 通常のビデオを漫画風に変換するための方法および装置、対応する漫画風に変換されたビデオを含むビデオ信号、並びにこのための復号化方法および装置

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JP2011517140A (ja) * 2007-10-12 2011-05-26 トムソン ライセンシング 通常のビデオを漫画風に変換するための方法および装置、対応する漫画風に変換されたビデオを含むビデオ信号、並びにこのための復号化方法および装置

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