JPH08105547A - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
- Publication number
- JPH08105547A JPH08105547A JP26807694A JP26807694A JPH08105547A JP H08105547 A JPH08105547 A JP H08105547A JP 26807694 A JP26807694 A JP 26807694A JP 26807694 A JP26807694 A JP 26807694A JP H08105547 A JPH08105547 A JP H08105547A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasket
- water
- surrounding portion
- oil
- bore
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水・油回り部4の積層構造について、装着相
手面に対する密着性を高め、もってシール性を高めると
ともに装着相手面の加工精度を簡易化させることが可能
なガスケットを提供する。 【構成】 ボア回り部3と、水・油回り部4とを備えた
ガスケットにおいて、水・油回り部4を、基材12に発
泡ゴム13を被着した構造とした。
手面に対する密着性を高め、もってシール性を高めると
ともに装着相手面の加工精度を簡易化させることが可能
なガスケットを提供する。 【構成】 ボア回り部3と、水・油回り部4とを備えた
ガスケットにおいて、水・油回り部4を、基材12に発
泡ゴム13を被着した構造とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密封装置の一種である
ガスケットに関する。
ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3および図4に示すよう
に、プレートストッパ1とプレートアクション2とを積
層してなり、平面的に、ボア回り部3と水・油回り部4
とに区画されたガスケット(主に、四輪、二輪または汎
用のヘッドガスケット)が知られている(図上B−B線
が、ボア回り部3と水・油回り部4との区画線を示して
いる)。
に、プレートストッパ1とプレートアクション2とを積
層してなり、平面的に、ボア回り部3と水・油回り部4
とに区画されたガスケット(主に、四輪、二輪または汎
用のヘッドガスケット)が知られている(図上B−B線
が、ボア回り部3と水・油回り部4との区画線を示して
いる)。
【0003】ボア回り部3は、開口周縁において厚さ方
向に折り返されて、ここに平板環状のスペーサ5が装着
されているが、ガスケットの種類によっては、図5に示
すように、このようなスペーサを有していない二層構造
のものもある。プレートストッパ1は、図6および図7
に示すように、ステンレス(SUS)製の基材6の片面
に弗素系またはニトリル系のゴム7と、耐摩耗性の良い
防着剤(表面コート剤とも称する)8とを被着したも
の、プレートアクション2は、図8に示すように、ステ
ンレス製の基材9の両面にそれぞれ弗素系またはニトリ
ル系のゴム10と、耐摩耗性の良い防着剤11とを被着
したもので、何れも、このような積層構造が、ボア回り
部3、水・油回り部4の区別なく、当該ガスケットの全
面に亙って備えられている。
向に折り返されて、ここに平板環状のスペーサ5が装着
されているが、ガスケットの種類によっては、図5に示
すように、このようなスペーサを有していない二層構造
のものもある。プレートストッパ1は、図6および図7
に示すように、ステンレス(SUS)製の基材6の片面
に弗素系またはニトリル系のゴム7と、耐摩耗性の良い
防着剤(表面コート剤とも称する)8とを被着したも
の、プレートアクション2は、図8に示すように、ステ
ンレス製の基材9の両面にそれぞれ弗素系またはニトリ
ル系のゴム10と、耐摩耗性の良い防着剤11とを被着
したもので、何れも、このような積層構造が、ボア回り
部3、水・油回り部4の区別なく、当該ガスケットの全
面に亙って備えられている。
【0004】上記構成を備えた従来のガスケットは、実
機装着時にボア回り部3が、高温高圧に耐えられるよう
に上記したような積層構造を備えているが、ボア回り部
3だけでなく水・油回り部4にも同じ積層構造が備えら
れているために、以下のような問題がある。 シール材として比較的硬い弗素系またはニトリル系
のゴム7,10が用いられているために、オープンデッ
キタイプの場合、装着の相手面に粗さ、傷または段差等
があると、当該ガスケットがこれらに密着し得ず、水や
油が漏れてしまうことがある。したがって当該ガスケッ
トを装着する場合には、予め装着相手面の加工精度を高
くしておかなければならない。また当該ガスケット自体
のシール力を高めるために、必ずと言っていい程、ビー
ド加工(図示せず)を施さなければならない。またコス
トが高い。 防着剤として比較的硬い耐摩耗性の良い防着剤8,
11が用いられているために、これを理由とても、シー
ル性が余り良くない。またコストが高い。 上記によってビード加工を施さなければならない
反面、基材6に、機械的強度の比較的大きなステンレス
が用いられているために、ビードの幅や高さの設定に加
工上の制約がある。したがって設定(設計)の自由度が
狭い。またコストが高い。
機装着時にボア回り部3が、高温高圧に耐えられるよう
に上記したような積層構造を備えているが、ボア回り部
3だけでなく水・油回り部4にも同じ積層構造が備えら
れているために、以下のような問題がある。 シール材として比較的硬い弗素系またはニトリル系
のゴム7,10が用いられているために、オープンデッ
キタイプの場合、装着の相手面に粗さ、傷または段差等
があると、当該ガスケットがこれらに密着し得ず、水や
油が漏れてしまうことがある。したがって当該ガスケッ
トを装着する場合には、予め装着相手面の加工精度を高
くしておかなければならない。また当該ガスケット自体
のシール力を高めるために、必ずと言っていい程、ビー
ド加工(図示せず)を施さなければならない。またコス
トが高い。 防着剤として比較的硬い耐摩耗性の良い防着剤8,
11が用いられているために、これを理由とても、シー
ル性が余り良くない。またコストが高い。 上記によってビード加工を施さなければならない
反面、基材6に、機械的強度の比較的大きなステンレス
が用いられているために、ビードの幅や高さの設定に加
工上の制約がある。したがって設定(設計)の自由度が
狭い。またコストが高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、特に上記に対して、装着相手面に対する密着性を
高め、もってシール性を高めるとともに装着相手面の加
工精度を簡易化させることが可能なガスケットを提供す
ることを目的とする。
み、特に上記に対して、装着相手面に対する密着性を
高め、もってシール性を高めるとともに装着相手面の加
工精度を簡易化させることが可能なガスケットを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガスケットは、ボア回り部と、水・油回り
部とを備えたガスケットにおいて、前記水・油回り部
を、基材に発泡ゴムを被着した構造とすることにした。
め、本発明のガスケットは、ボア回り部と、水・油回り
部とを備えたガスケットにおいて、前記水・油回り部
を、基材に発泡ゴムを被着した構造とすることにした。
【0007】
【作用】上記構成を備えた本発明のガスケットのよう
に、水・油回り部が、基材と発泡ゴムとの積層構造とさ
れていると、発泡ゴムが比較的柔らかいために、装着相
手面に対する密着性を高めることが可能となる。
に、水・油回り部が、基材と発泡ゴムとの積層構造とさ
れていると、発泡ゴムが比較的柔らかいために、装着相
手面に対する密着性を高めることが可能となる。
【0008】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0009】当該実施例に係るガスケットは、図1に示
すように、ボア回り部3と水・油回り部4とに、互いに
異なる積層構造を備えている。
すように、ボア回り部3と水・油回り部4とに、互いに
異なる積層構造を備えている。
【0010】先ず、ボア回り部3の積層構造は、上記従
来技術と同様に、プレートストッパ1とプレートアクシ
ョン2とを積層している。プレートストッパ1は、図6
および図7に示したように、ステンレス(SUS)製の
基材6の片面に弗素系またはニトリル系のゴム7と、耐
摩耗性の良い防着剤(表面コート剤とも称する)8とを
コーティング等により被着したもの、プレートアクショ
ン2は、図8に示したように、ステンレス製の基材9の
両面にそれぞれ弗素系またはニトリル系のゴム10と、
耐摩耗性の良い防着剤11とをコーティング等により被
着したものである。
来技術と同様に、プレートストッパ1とプレートアクシ
ョン2とを積層している。プレートストッパ1は、図6
および図7に示したように、ステンレス(SUS)製の
基材6の片面に弗素系またはニトリル系のゴム7と、耐
摩耗性の良い防着剤(表面コート剤とも称する)8とを
コーティング等により被着したもの、プレートアクショ
ン2は、図8に示したように、ステンレス製の基材9の
両面にそれぞれ弗素系またはニトリル系のゴム10と、
耐摩耗性の良い防着剤11とをコーティング等により被
着したものである。
【0011】これに対して、高温高圧となるボア回り部
3以外の水・油回り部4の積層構造は、炭素鋼(SPC
C、SS34、SPCDまたはSPCE等)製の基材1
2の両面にそれぞれ発泡ゴム13と、汎用防着剤14と
をコーティング等により被着したものであり、このよう
な水・油回り部4とボア回り部3とがリベット15等に
より互いに接続されている。
3以外の水・油回り部4の積層構造は、炭素鋼(SPC
C、SS34、SPCDまたはSPCE等)製の基材1
2の両面にそれぞれ発泡ゴム13と、汎用防着剤14と
をコーティング等により被着したものであり、このよう
な水・油回り部4とボア回り部3とがリベット15等に
より互いに接続されている。
【0012】上記構成を備えたガスケットは、以下の作
用効果を奏するものである。 シール材として発泡ゴム13が用いられ、この発泡
ゴム13が比較的柔らかいものであるために、装着相手
面に対する密着性を高めることが可能である。したがっ
てオープンデッキタイプの場合、装着の相手面に粗さ、
傷または段差等があっても、当該ガスケットがこれらに
良く密着し、水や油が漏れるのを防止することが可能と
なる。またこれに伴って、装着相手面の加工精度を簡易
化させることが可能となるとともに、多くの場合におい
て、ビード加工を省略することが可能となる。またコス
トが廉価となる効果もある。 防着剤として汎用防着剤14が用いられ、この汎用
防着剤14が比較的柔らかいものであるために、これに
よっても、シール性を高めることができる。またコスト
が廉価となる効果もある。 基材12に炭素鋼が用いられ、この炭素鋼が比較的
加工し易いものであるために、ビード加工を施す場合、
ビードの幅や高さについての設定(設計)の自由度を拡
げることができる。またコストが廉価となる効果もあ
る。
用効果を奏するものである。 シール材として発泡ゴム13が用いられ、この発泡
ゴム13が比較的柔らかいものであるために、装着相手
面に対する密着性を高めることが可能である。したがっ
てオープンデッキタイプの場合、装着の相手面に粗さ、
傷または段差等があっても、当該ガスケットがこれらに
良く密着し、水や油が漏れるのを防止することが可能と
なる。またこれに伴って、装着相手面の加工精度を簡易
化させることが可能となるとともに、多くの場合におい
て、ビード加工を省略することが可能となる。またコス
トが廉価となる効果もある。 防着剤として汎用防着剤14が用いられ、この汎用
防着剤14が比較的柔らかいものであるために、これに
よっても、シール性を高めることができる。またコスト
が廉価となる効果もある。 基材12に炭素鋼が用いられ、この炭素鋼が比較的
加工し易いものであるために、ビード加工を施す場合、
ビードの幅や高さについての設定(設計)の自由度を拡
げることができる。またコストが廉価となる効果もあ
る。
【0013】尚、この基材12の材質は特に限定され
ず、例えば、アルミ基材であっても良い。また本発明
は、図示した二層構造のガスケットに限られず、図4に
示したようなスペーサ付きのガスケットにも用いられ
る。
ず、例えば、アルミ基材であっても良い。また本発明
は、図示した二層構造のガスケットに限られず、図4に
示したようなスペーサ付きのガスケットにも用いられ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0015】すなわち、上記構成を備えた本発明のガス
ケットにおいては、シール材として発泡ゴムが用いら
れ、この発泡ゴムが比較的柔らかいものであるために、
装着相手面に対する密着性を高めることが可能である。
したがってオープンデッキタイプの場合、装着の相手面
に粗さ、傷または段差等があっても、当該ガスケットが
これらに良く密着し、水や油が漏れるのを防止すること
が可能となる。またこれに伴って、装着相手面の加工精
度を簡易化させることが可能となるとともに、多くの場
合において、ビード加工を省略することが可能となる。
またコストが廉価となる効果がある。
ケットにおいては、シール材として発泡ゴムが用いら
れ、この発泡ゴムが比較的柔らかいものであるために、
装着相手面に対する密着性を高めることが可能である。
したがってオープンデッキタイプの場合、装着の相手面
に粗さ、傷または段差等があっても、当該ガスケットが
これらに良く密着し、水や油が漏れるのを防止すること
が可能となる。またこれに伴って、装着相手面の加工精
度を簡易化させることが可能となるとともに、多くの場
合において、ビード加工を省略することが可能となる。
またコストが廉価となる効果がある。
【図1】本発明の実施例に係るガスケットの要部断面図
【図2】水・油回り部の積層構造を示す一部拡大断面図
【図3】従来例に係るガスケットの平面図
【図4】図3におけるA−A線拡大断面図
【図5】他の従来例に係るガスケットの要部断面図
【図6】ボア回り部のの積層構造を示す一部拡大断面図
【図7】ボア回り部のの積層構造を示す一部拡大断面図
【図8】水・油回り部の積層構造を示す一部拡大断面図
1 プレートストッパ 2 プレートアクション 3 ボア回り部 4 水・油回り部 5 スペーサ 12 基材 13 発泡ゴム 14 汎用防着剤14 15 リベット
Claims (1)
- 【請求項1】 ボア回り部(3)と、水・油回り部
(4)とを備えたガスケットにおいて、前記水・油回り
部(4)を、基材(12)に発泡ゴム(13)を被着し
た構造としたことを特徴とするガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26807694A JPH08105547A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26807694A JPH08105547A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105547A true JPH08105547A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17453556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26807694A Pending JPH08105547A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105547A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005315416A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Nichias Corp | 金属ガスケット |
KR101275430B1 (ko) * | 2004-03-30 | 2013-06-14 | 니찌아스 카부시키카이샤 | 금속개스켓 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP26807694A patent/JPH08105547A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101275430B1 (ko) * | 2004-03-30 | 2013-06-14 | 니찌아스 카부시키카이샤 | 금속개스켓 |
JP2005315416A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Nichias Corp | 金属ガスケット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7959161B2 (en) | Rubber-like elastic part | |
US6682080B2 (en) | Cylinder head gasket | |
JP2000088105A (ja) | シリンダヘッドガスケット | |
KR970075292A (ko) | 복합 가스킷 | |
US6139025A (en) | Metal laminate gasket with wide and narrow flange portions | |
JP2002054745A (ja) | ヘッドガスケット | |
KR20050037565A (ko) | 개스킷 | |
JP2003130224A (ja) | メタルガスケット | |
EP0916878A2 (en) | Method for sealing two members and gasket therefor | |
JP3419447B2 (ja) | ヘッドガスケット | |
EP0787934A1 (en) | Metal laminate gasket with different coating layers | |
JP3709365B2 (ja) | メタルガスケット | |
JPH08105547A (ja) | ガスケット | |
JPH11325259A (ja) | シールリング | |
JPS5838194Y2 (ja) | ガスケツト | |
EP0592142B1 (en) | Head gasket | |
JP3430358B2 (ja) | ベアリングシール | |
US5642893A (en) | Metal laminate gasket with coating flow preventing dents | |
EP0516356A1 (en) | Head gasket | |
JP2001208203A (ja) | シリンダヘッドガスケット | |
JP2528069Y2 (ja) | グラファイト層を備えた金属積層形ガスケット | |
JP2002054742A (ja) | ヘッドガスケット | |
JP2568886B2 (ja) | 金属ガスケット | |
JP2579175B2 (ja) | 金属ガスケット | |
EP1544518B1 (en) | Cylinder head gasket |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020918 |