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JPH0798323B2 - 切削工具 - Google Patents

切削工具

Info

Publication number
JPH0798323B2
JPH0798323B2 JP7696593A JP7696593A JPH0798323B2 JP H0798323 B2 JPH0798323 B2 JP H0798323B2 JP 7696593 A JP7696593 A JP 7696593A JP 7696593 A JP7696593 A JP 7696593A JP H0798323 B2 JPH0798323 B2 JP H0798323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cutting
cutting tool
cutting edge
holder
Prior art date
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Application number
JP7696593A
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English (en)
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JPH06285812A (ja
Inventor
敏夫 筒井
Original Assignee
有限会社筒井精研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社筒井精研 filed Critical 有限会社筒井精研
Priority to JP7696593A priority Critical patent/JPH0798323B2/ja
Publication of JPH06285812A publication Critical patent/JPH06285812A/ja
Publication of JPH0798323B2 publication Critical patent/JPH0798323B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、刃物ホルダーにプレ
ート状の刃物を着脱自在に取り付けてなる切削工具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4には、刃物ホルダーと刃物
とからなる切削工具の従来例として、木材加工において
主として溝切削あるいは木口切削に使用される切削工具
51を示している。この従来の切削工具51は、適宜の
駆動装置(図示省略)に把持されるシャンク部53と該シ
ャンク部53の先端側に一体形成された刃物取付部54
とからなる刃物ホルダー52と、該刃物ホルダー52の
刃物取付部54に形成した刃物締着面55に対して複数
の刃物取付ボルト59,59により着脱自在に取り付け
られる矩形プレート状の刃物60とで構成される。
【0003】上記刃物60は、図3及び図5に示すよう
に、その四辺にそれぞれ同一の歯先角をもつ切刃62,
62,63,63が形成されている。これに対して、上記
刃物取付部54の刃物締着面55の回転方向における後
端寄り位置には、上記刃物5の歯先角と同一の傾斜角を
もつ位置決め面56が軸方向に沿って形成されている。
そして、上記刃物5は、その長手方向に延びる一対の第
1切刃62,62のうちの一方の切刃62を上記位置決
め面56に衝合させた状態で、上記刃物取付ボルト59
によって固定されている。
【0004】そして、この刃物5の刃物締着面55への
固定状態においては、上記刃物5の他方の第1切刃62
の歯先が上記刃物締着面55の前端55aよりも前方に
所定量だけ突出し、また一対の第2切刃63,63の一
方の切刃63が刃物締着面55の軸端側の端縁55bか
ら軸方向前方へ所定量だけ突出せしめられている。即
ち、この従来の切削工具51においては、周面側の切刃
突出量(換言すれば、刃物5の刃物ホルダー径方向にお
ける取付位置)は該刃物60の第1切刃62と刃物取付
部54の位置決め面56との衝合により達成されるよう
になっている。尚、第2切刃63の突出量(換言すれ
ば、刃物5の刃物ホルダー軸方向の取付位置)はこれを
規定するものがなく、作業者の経験的主観により設定さ
れる。
【0005】また、この切削工具51においては、上述
のように第1切刃62と第2切刃63がそれぞれ一対設
けられていることから、長期の使用により切刃先端部が
次第に摩滅しその切れ味が低下した場合には、刃物60
を一旦取り外してこれを反転させ、今まで使用していな
かった方の第1切刃62及び第2切刃63を切削側に設
定し、この設定替えされた新たな切刃62,63を使用
して所定の切削作業を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
切削工具51の如く刃物60を反転使用可能としたもの
であっても、その二組の切刃がともに摩滅して切れ味が
悪くなった場合には、この刃物60を再研磨して切れ味
を回復させることが必要となる。
【0007】ところが、刃物60を再研磨すると、幅寸
法(即ち、一対の第1切刃62,62間の間隔寸法)及び
長さ寸法(即ち、一対の第2切刃63,63間の間隔寸
法)がともに縮小することは避けられない。しかるに、
従来の切削工具51においては上述のように、刃物60
の刃物ホルダー径方向の位置決めを刃物締着面55の後
端側に形成した位置決め面56に刃物60の一方の第1
切刃62を衝合させることで行うようにしていることか
ら、再研磨された刃物60を、新品時と同様にその一方
の第1切刃62を刃物取付部54の位置決め面56に衝
合させてその刃物ホルダー径方向の位置決めを行うと、
当然に歯先の突出量が正規の突出量(即ち、新品時の突
出量)よりも減少し、予定した切削能力が発揮できない
ことになる。
【0008】また、歯先の回転半径の減少変化により、
特に切削作業を自動制御するものにおいては、工具軸心
と歯先との間隔の変化により当初予定の作業精度が確保
できない等の問題も起こり得る。又、敢えて正規の突出
量に位置決めしようとすれば、必然的に作業者の勘に頼
らざるを得ず、作業性の低下あるいは位置決め精度のバ
ラツキ等の新たな問題が発生することになる。
【0009】このため、従来一般には、コスト低減の観
点から刃物60を再研磨して再使用したいという要求が
あるにもかかわらず、上述のような再研磨に伴う不都合
を回避する必要上、全ての切刃の切れ味が悪くなった場
合にはこれを廃棄し、新たに新品の刃物60を装着する
のが通例であった。
【0010】そこで本願発明では、刃物の再研磨後の位
置決めを容易且つ確実とするることで刃物の再研磨・再
使用を可能としもって資材費の縮小によりコストダウン
を図り得るようにした切削工具を提供せんとしてなされ
たものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0012】請求項1記載の発明では、駆動装置に装着
されてその軸心回りに回転せしめられる軸体で構成され
ると共にその外周面上に上記軸心と平行な平坦面でなる
刃物締着面10が形成された刃物ホルダー2と、略矩形
のプレート体で構成され少なくともその一側に直線状に
延びる切刃32が形成されると共に上記刃物締着面10
に対して該切刃32の刃先線32aを上記刃物ホルダー
2の回転軌跡よりも所定量だけ径方向外方へ延出させた
状態で着脱自在に取り付けられる刃物5とを備えた切削
工具において、上記刃物ホルダー2の刃物締着面10に
該刃物締着面2上に突出する第1のストッパー13,1
6を形成する一方、上記刃物5には、該刃物5を上記切
刃32側へ移動させる方向において上記刃物ホルダー2
側の上記第1のストッパー13,16と係合することで
該刃物5のそれ以上の移動を規制する第1のストッパー
受面35,38を形成し、しかも上記第1のストッパー
13,16と上記第1のストッパー受面35,38との
形成位置を、これらが相互に係合した状態において上記
刃物5の刃先線32aを上記刃物ホルダー2の回転軌跡
よりも所定量だけ径方向外方へ延出せしめる如く相対的
に設定したことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の切削工具において、上記刃物ホルダー2の刃物締着面
10に該刃物締着面10上に突出するとともに上記刃物
5の切刃32の延出方向の前方側に向かうに従って上記
刃物ホルダー2の先端面2aに漸近する傾斜面で構成さ
れる第2のストッパー11,12,14,15を形成す
る一方、上記刃物5には上記刃先線32aに対して所定
の傾斜角をもつ傾斜面で構成され上記第2ストッパー1
1,12,14,15と係合することで該刃物5の上記
刃先線32aに平行な方向への移動を規制する第2のス
トッパー受面33,34,36,37を形成したことを
特徴としている。
【0014】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0015】(a) 請求項1に記載の発明にかかる切
削工具では、刃物ホルダー2の刃物締着面10に形成し
た第1のストッパー13,16と、刃物5に形成した第
1のストッパー受面35,38とが該刃物5をその切刃
側へ移動させる方向において係合することで、該刃物5
のそれ以上の移動が規制されるとともに、その規制状態
においては上記刃物5の刃先線32aが刃物ホルダー2
の回転軌跡より所定量だけ径方向外方へ延出せしめられ
る。このため、例え切刃32部分を再研磨したことによ
って刃物5の幅寸法が変化したとしても、該切刃32の
再研磨による消滅量に相当する量だけ刃物5の第1のス
トッパー受面35,38を同時に切除することで、該第
1のストッパー受面35,38と切刃32との距離を新
品時と同一に維持することができる。従って、再研磨後
の刃物5の再取付に際しては、新品時と同様に、該刃物
5の第1のストッパー受面35,38を刃物締着面10
の第1のストッパー13,16に衝合させるという簡単
な作業でしかも確実に歯先突出量を正規状態に設定する
ことができる。
【0016】(b) 請求項2に記載の発明にかかる切
削工具では、上記(a)に記載の作用に加えて次のよう
な特有の作用も得られる。即ち、上記第1のストッパー
13,16及び第1のストッパー受面35,38に加え
て、上記刃物ホルダー2の刃物締着面10に上記刃物5
の切刃32の延出方向の前方側に向かうに従って上記刃
物ホルダー2の先端面2aに漸近する傾斜面で構成され
る第2のストッパー11,12,14,15を形成する
一方、上記刃物5には上記刃先線32aに対して所定の
傾斜角をもつ傾斜面で構成され上記第2ストッパー1
1,12,14,15と係合することで該刃物5の上記
刃先線32aに平行な方向への移動を規制する第2のス
トッパー受面33,34,36,37を形成しているの
で、刃物5の切刃32の再研磨時に上記第1のストッパ
ー受面35,38と第2のストッパー受面33,34,
36,37とをともに再研磨時の消滅量に対応させて削
除すれば、再研磨後の再取付時には該第1のストッパー
面35,38及び第2のストッパー受面33,34,3
6,37をそれぞれ対応する第1のストッパー13,1
6及び第2のストッパー11,12,14,15に衝合
させることで、刃物5は新品時における取付位置よりも
斜め前方へ相対変位した状態で取り付けられ、該刃物5
の刃物ホルダー2の径方向に対する取付位置と軸方向に
対する取付位置とが共に正規位置に確実に位置決め設定
される。
【0017】
【発明の効果】従って、本願各発明によればそれぞれ次
のような効果が得られる。
【0018】 請求項1記載の発明にかかる切削工具
によれば、刃物5の再研磨によって該刃物5の寸法が縮
小変化したとしても、刃物締着面10の第1のストッパ
ー13,16に対して上記刃物5側の第1のストッパー
受面35,38を係合させて該刃物5を刃物ホルダー2
に対して位置決めすることで、再研磨後の刃物5はその
刃先線32aを刃先線ホルダー2の回転軌跡から外方へ
所定量だけ延出させた正規の取付位置に確実に再取付け
されるので、該刃物5の再研磨による再使用が可能とな
り、延いては資材費の低減によるコストダウンを図り得
るという効果が得られるものである。
【0019】 請求項2に記載の発明にかかる切削工
具によれば、上記に記載の効果に加えて、再研磨後の
刃物再取付時に該刃物の刃物ホルダー径方向の位置決め
と同時にその軸方向の位置決めもなされるので、特に溝
切削用切削工具の如く刃物5を刃物ホルダー2の先端側
へもその切刃32を所定量延出させた状態で取り付ける
必要のあるものにも適用でき、その汎用性が高められる
ものである。
【0020】
【実施例】以下、本願発明の切削工具を添付図面に基づ
いて具体的に説明すると、図1及び図2には本願の請求
項1及び2記載の発明の実施例にかかる木工用の切削工
具1が示されている。この切削工具1は、適宜の駆動装
置に把持されてその軸心回りに回転駆動される後述の刃
物ホルダー2と、これに取り付けられる後述のプレート
状の刃物5とを備えている、刃物ホルダー2 刃物ホルダー2は、上記駆動装置に対する把持部となる
シャンク部3と、該シャンク部3の一端側に連続形成さ
れた刃物取付部4とで構成されている。そして、この刃
物取付部4の軸心を挟んで径方向に対向する二位置に
は、それぞれ三個のネジ穴7,7,7を設けた刃物締着面
10,10が相互に反対勝手に形成されている。この刃
物締着面10は、軸体の一側に面摺り加工を施して形成
された平滑面で構成される。そして、この刃物締着面1
0の軸方向両端にはそれぞれ後述する隆起部が形成され
ている。
【0021】即ち、先ず、刃物締着面10の刃物ホルダ
ー端面2a寄りの端部10cには、該刃物締着面10の面
方向に前後して第1隆起部21と第2隆起部22とが形
成されている。この二つの隆起部21,22のうち、上
記刃物ホルダー2の回転方向後方側に位置する第1隆起
部21は、その刃物締着面10側の側面11を、該刃物
締着面10の後端縁10aから前端縁10b側に向かうに
従って上記端面2aに漸近して該端面2aに至るような
傾斜面としている(以下、この傾斜面11を第1ガイド
面11という)。
【0022】これに対して、回転方向前方側に位置する
第2隆起部22は、上記刃物締着面10側において上記
第1ガイド面11と平行に延びる傾斜面12(以下、こ
の傾斜面12を第2ガイド面12という)と、該第2ガ
イド面12の後端において刃物ホルダー軸方向に延びる
軸方向面13(以下、この軸方向面13を第3ガイド面
13という)とを有している。
【0023】一方、上記刃物締着面10のシャンク部3
寄りの端部10dには、上記第1ガイド面11と対向し
てこれと平行に延びる傾斜面14(以下、この傾斜面1
4を第4ガイド面14という)を有する第3隆起部23
と、該第4ガイド面14の前端に連続して刃物ホルダー
軸方向に延びる軸方向面16(以下、この軸方向面16
を第6ガイド面16という)と該第6ガイド面16に連
続して上記第4ガイド面14と平行に延びる傾斜面15
(以下、この傾斜面15を第5ガイド面15という)とを
有する第4隆起部24とが形成されている。
【0024】尚、上記各ガイド面11〜16のうち、第
3ガイド面13と第6ガイド面16はそれぞれ特許請求
の範囲中の第1のストッパーに該当し、これ以外の各ガ
イド面11,12,14,15はそれぞれ特許請求の範囲
中の第2ストッパーに該当する。
【0025】刃物5 刃物5は、略平行四辺形状のプレート体でなり且つ三個
の長穴状のボルト挿通穴8,8,8を備えた基板部31の
一対の長辺の一方側に所定の刃先角をもつ切刃32を形
成して構成されている。又、この基板部31の一対の短
辺31a,31bのうち、一方の短辺31aには、上記切刃
32の刃先線32aを上記刃物締着面10の前端10b
に平行とし且つこれを上記刃物締着面10の前端10b
から所定寸法だけ前方へ突出させた状態において、上記
第1ガイド面11に対向する傾斜面33(以下、この傾
斜面33を第1当接面33という)と、上記第2ガイド
面12に対向する傾斜面34(以下、この傾斜面34を
第2当接面34という)と、上記第3ガイド面13と衝
合する端面35(以下、この端面35を第3当接面35
という)とが形成されている。
【0026】これに対して、他方の短辺31bには、上
記一方の短辺31a側の上記各当接面33,34,35を
それぞれ対応する上記刃物ホルダー22側の各ガイド面
11,12,13に衝合させた状態において、上記第4ガ
イド面14に対向する傾斜面36(以下、この傾斜面3
6を第4当接面36という)と上記第5ガイド面15に
対向する傾斜面37(以下、この傾斜面37を第5当接
面37という)と上記第6ガイド面16に衝合する端面
38(以下、この端面38を第6当接面38という)とが
形成されている。
【0027】尚、上記各当接面33,34,35,36,3
7,38のうち、第3当接面35と第6当接面38とが
特許請求の範囲中の第1のストッパー受面に該当し、そ
の他の当接面33,34,36,37とが特許請求の範囲
中の第2のストッパー受面に該当する。そして、この場
合、第2のストッパー受面を構成する各当接面33,3
4,36,37相互間の間隔寸法(刃物5の長手方向の寸
法)は、刃物5を刃物締着面10上に載置した状態にお
いてこれら各当接面33,34,36,37がそれぞれ対
応する上記第2のストッパーを構成する上記刃物締着面
10側の各ガイド面11,12,14,15に対してほぼ
衝合状態で近接対向し得るような寸法に設定されてい
る。又、上記各ボルト挿通穴8,8,8の長軸方向が上記
刃物5の各当接面33,34,36,37の面方向と略平
行とされることは言うまでもない。
【0028】刃物5の刃物ホルダー2への取付け 上記刃物5を刃物ホルダー2の刃物締着面10に取り付
ける場合には、先ず、刃物締着面10に対してその上方
あるいは後方から刃物5を載置する。この場合、刃物締
着面10に対する刃物5の軸方向相対位置は、該刃物5
の当接面33,34,36,37がそれぞれ刃物締着面1
0側の各ガイド面11,12,14,15に近接対向する
とともに軸方向に延びる各当接面35,38がそれぞれ
刃物締着面10側の各ガイド面13,16に衝合するこ
とで自動的に位置決めされる。また、刃物5の径方向の
位置決め(即ち、刃先線32aの延出量の設定)は、該刃
物5の各当接面35,38がそれぞれ対応する刃物締着
面10側の各ガイド面13,16に衝合することで自動
的に行なわれる。尚、この場合、図2に示すように、刃
物5の切刃コーナー部39は上記刃物ホルダー2の端面
2aよりも所定量だけ前方へ突出せしめられている。
【0029】このようにして刃物5の刃物締着面10に
対する位置決めが完了した時点で、刃物5の各ボルト挿
通穴8,8,8に通した刃物取付ボルト6,6,6を刃物締
着面10側の各ネジ穴7,7,7に螺合させ、該各刃物取
付ボルト6,6,6によりこれらを緊締固定する。以上で
刃物5の組み付けが完了する。従って、この刃物5が取
り付けられた切削工具1を使用して所定の切削作業を行
うことが可能となる。この場合、上述のように、刃物5
の切刃コーナー部39が刃物ホルダー端面2aよりも前
方へ突出せしめられていることから、木口切削加工のみ
ならず、該切刃コーナー部39部分を併用しての溝切削
加工もできるものである。
【0030】刃物5の再研磨後の再取付け 上記切削工具1を使用しての所定の切削加工が長期間行
なわれると次第に切刃32の刃先部分が摩滅しその切れ
味が低下してくる。従って、かかる場合には、刃物5の
再研磨が必要となる。
【0031】ところで、刃物5に再研磨を施すと研削量
だけ刃物5の幅寸法(即ち、切刃32の長手方向に直交
する方向の寸法)が短くなる。このため、従来のように
刃物5の位置決めを刃物5の後端側で行うようにした場
合には、再研磨によって刃物5の幅寸法が短くなるとそ
の後端側での位置決めでは刃先延出量の精度が出せなく
なるので、再研磨をすることなくこれを廃棄して他の新
しい刃物5に付け替えるようにしていたことは既述の通
りである。
【0032】ところが、この実施例のものにおいては、
刃物5の径方向の位置決め(即ち、刃先突出量の設定)を
刃物5の延出方向の前方側において行うようにしている
ので、再研磨により刃物5の幅寸法が新品時に比して小
さくなってもこれに影響されることなく再度新品時と同
様に正規位置に取り付けることが可能となるものであ
る。即ち、刃物5の切刃32部分を再研磨した際、該刃
物5の短軸方向の位置決め部となる上記第3当接面35
と第6当接面38とを、再研磨による刃物幅寸法の縮小
寸法に相当する寸法だけ、上記第2当接面34及び第5
当接面37の傾斜方向に沿って削り込む。このようにす
ると、この再研磨後の刃物5を再び刃物ホルダー2の刃
物締着面10部分に装着し、且つ上記第3当接面35と
第5当接面37とをこれに対応する刃物締着面10側の
第3ガイド面13と第6ガイド面16に衝合させること
で、切刃32の刃先線位置は新品装着時と同一位置に再
度設定されるものである。従って、この再研磨された刃
物5を使用して切削加工を行った場合、新品の刃物5を
使用した場合と同一の加工精度及び加工性が確保できる
ものである。
【0033】尚、この場合、刃物5の長軸方向の両端が
傾斜面によりガイドされることから、第3当接面35及
び第6当接面38の削り込みにより刃物5が新品時より
も全体的に前進せしめられた状態で固定される場合、同
時に軸方向前方へも移動し、刃物5の切刃コーナー部3
9は自動的に新品時と同一の突出位置に設定されるもの
である。
【0034】このように、この実施例の切削工具1にお
いては、刃物5の幅寸法がその再研磨によって縮小変化
しても何等これに影響されることなく、再度正規の取付
位置に、しかも簡単な作業で且つ確実に設定し得ること
から、該刃物5を再研磨して繰り返し使用することが可
能となり、この結果、資材費の低減によりコストダウン
に寄与し得るものである。
【0035】尚、この実施例においては、刃物5の一対
の長辺のうちの一方側にのみ切刃32を形成している
が、本願発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、この長辺の双方にそれぞれ切刃32を形成するとと
もに、上記と同様の当接面33〜38を形成することも
できることは勿論である。特に、かかる構造とした場合
には、刃物5を反転させて使用し且つ再研磨は一対の切
刃32,32に対して同時に行うすることで、再研磨の
回数の減少及び再研磨周期の長期化が可能であり、延い
ては運転コストの低下に貢献し得るものである。
【0036】また、上記実施例においては、刃物5の切
刃コーナー部39部分で切刃32の刃先線32aと第2
当接面34とを交差させて該切刃コーナー部39を鋭角
状に形成しているが、本願発明の他の実施例において
は、例えば、上記第2当接面34の前端部を切刃32の
端面よりも後方側へズラせて該切刃コーナー部39部分
に従来の切削工具のような直角状に交差する二方向の切
刃を形成するようにもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる切削工具の分解斜視
図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】従来の切削工具の要部側面図である。
【図4】図3のIV-IV矢視図である。
【図5】図3に示した刃物の斜視図である。
【符号の説明】
1は切削工具、2は刃物ホルダー、3はシャンク部、4
は刃物取付部、5は刃物、6は刃物取付ボルト、7はネ
ジ穴、8はボルト挿通穴、10は刃物締着面、11は第
1ガイド面、12は第2ガイド面、13は第3ガイド
面、14は第4ガイド面、15は第5ガイド面、16は
第6ガイド面、21は第1隆起部、22は第2隆起部、
23は第3隆起部、24は第4隆起部、31は基板部、
32は切刃、32aは刃先線、33は第1当接面、34
は第2当接面、35は第3当接面、36は第4当接面、
37は第5当接面、38は第6当接面、39は切刃コー
ナー部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置に装着されてその軸心回りに回
    転せしめられる軸体で構成されると共にその外周面上に
    上記軸心と平行な平坦面でなる刃物締着面(10)が形
    成された刃物ホルダー(2)と、略矩形のプレート体で構成され少なくともその一側に直
    線状に延びる切刃(32)が形成されると共に上記刃物
    締着面(10)に対して該切刃(32)の刃先線(32
    a)を上記刃物ホルダー(2)の回転軌跡よりも所定量
    だけ径方向外方へ延出させた 状態で着脱自在に取り付け
    られる刃物(5)とを備えた切削工具であって、 上記刃物ホルダー(2)の刃物締着面(10)該刃物
    締着面(2)上に突出する第1のストッパー(13,1
    6)が形成される一方、 上記刃物(5)には、該刃物(5)を上記切刃(32)
    側へ移動させる方向において上記刃物ホルダー(2)側
    上記第1のストッパー(13,16)と係合すること
    該刃物(5)のそれ以上の移動を規制する第1のスト
    ッパー受面(35,38)が形成され、しかも上記第1のストッパー(13,16)と上記第1
    のストッパー受面(35,38)とは、これらが相互に
    係合した状態において上記刃物(5)の刃先線(32
    a)を上記刃物ホルダー(2)の回転軌跡よりも所定量
    だけ径方向外方へ延出せしめる如くその形成位置が相対
    的に設定されている ことを特徴とする切削工具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記刃物ホルダー(2)の刃物締着面(10)に該刃物
    締着面(10)上に突出するとともに上記刃物(5)の
    切刃(32)の延出方向の前方側に向かうに従って上記
    刃物ホルダー(2)の先端面(2a)に漸近する傾斜面
    で構成される第2のストッパー(11,12,14,1
    5)が形成される一方、 上記刃物(5)には上記刃先線(32a)に対して所定
    の傾斜角をもつ傾斜面で構成され上記第2ストッパー
    (11,12,14,15)と係合することで該 刃物
    (5)の上記刃先線(32a)に平行な方向への移動を
    規制する第2のストッパー受面(33,34,36,3
    7)が形成されていることを特徴とする切削工具。
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