JPH0792076A - 粒子解析装置 - Google Patents
粒子解析装置Info
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- JPH0792076A JPH0792076A JP5261572A JP26157293A JPH0792076A JP H0792076 A JPH0792076 A JP H0792076A JP 5261572 A JP5261572 A JP 5261572A JP 26157293 A JP26157293 A JP 26157293A JP H0792076 A JPH0792076 A JP H0792076A
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Landscapes
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検粒子の自家蛍光を測定し、精度の良い詳
細な解析を行う。 【構成】 フローセル1の中心にはフロー部2が形成さ
れ、被検粒子Sは上から下に流れる。フローセル1の側
方には、第1の光ビームB1を発生する第1の光ビーム発
生光源3が配置され、フローセル1の出射方向には第1
の光検出器8が配置されている。この下方には、第1の
検出器8で得られた被検粒子の検出後に所定の遅延時間
を経て光ビームB2を発生する第2の光ビーム発生光源9
が配置され、フローセルの出射方向には第2の光検出器
13が配置されている。第2の光ビームB2はパルス状と
し、第2の光検出器13は被検粒子から発生する散乱
光、自家蛍光のうち、自家蛍光のみを検出する。
細な解析を行う。 【構成】 フローセル1の中心にはフロー部2が形成さ
れ、被検粒子Sは上から下に流れる。フローセル1の側
方には、第1の光ビームB1を発生する第1の光ビーム発
生光源3が配置され、フローセル1の出射方向には第1
の光検出器8が配置されている。この下方には、第1の
検出器8で得られた被検粒子の検出後に所定の遅延時間
を経て光ビームB2を発生する第2の光ビーム発生光源9
が配置され、フローセルの出射方向には第2の光検出器
13が配置されている。第2の光ビームB2はパルス状と
し、第2の光検出器13は被検粒子から発生する散乱
光、自家蛍光のうち、自家蛍光のみを検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフローサイトメ
ータのように、サンプル中の個々の被検粒子に光ビーム
を照射し、光学的測定によって被検粒子の解析を行う粒
子解析装置に関するものである。
ータのように、サンプル中の個々の被検粒子に光ビーム
を照射し、光学的測定によって被検粒子の解析を行う粒
子解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フローサイトメータとは、高速で流れる
細胞浮遊液、即ちサンプル液に例えばレーザー光を照射
し、その散乱光・蛍光による光電信号を検出し、細胞の
性質・構造を解明する装置であり、細胞化学、免疫学、
血液学、腫瘍学、遺伝学等の分野で使用されている。
細胞浮遊液、即ちサンプル液に例えばレーザー光を照射
し、その散乱光・蛍光による光電信号を検出し、細胞の
性質・構造を解明する装置であり、細胞化学、免疫学、
血液学、腫瘍学、遺伝学等の分野で使用されている。
【0003】このフローサイトメータ等に用いられる従
来の粒子解析装置では、フローセルの中央部の例えば2
00μm×200μmの微小な四角形断面を有する流通
部内を、シース液に包まれて通過する血球細胞等の被検
粒子にレーザー光などの照射光を照射し、その結果とし
て生ずる前方及び側方散乱光により、被検粒子の形状・
大きさ・屈折率などの粒子的性質を得ることが可能であ
る。また、蛍光剤により染色され得る被検粒子に対して
は、照射光とほぼ直角方向の側方散乱光から被検粒子の
蛍光を検出することにより、被検粒子を解析するための
重要な情報を集めることができる。
来の粒子解析装置では、フローセルの中央部の例えば2
00μm×200μmの微小な四角形断面を有する流通
部内を、シース液に包まれて通過する血球細胞等の被検
粒子にレーザー光などの照射光を照射し、その結果とし
て生ずる前方及び側方散乱光により、被検粒子の形状・
大きさ・屈折率などの粒子的性質を得ることが可能であ
る。また、蛍光剤により染色され得る被検粒子に対して
は、照射光とほぼ直角方向の側方散乱光から被検粒子の
蛍光を検出することにより、被検粒子を解析するための
重要な情報を集めることができる。
【0004】そして、光源としては一般的に光量及び波
長の安定性の高いアルゴンレーザー等のガスレーザー光
源が使用されている。
長の安定性の高いアルゴンレーザー等のガスレーザー光
源が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような粒子解析装
置では、被検粒子から発生する自家蛍光をノイズとして
捨てるか、又は解析に使用するとしても自家蛍光を発生
するかしないかを検出するに留まっていた。後者の場合
に、蛍光剤を用いて解析する場合と比較して、染色等の
前処理が不要という利点があるものの、被検粒子の体
積、形状などによって自家蛍光量が異なり、精度の良い
解析ができない。
置では、被検粒子から発生する自家蛍光をノイズとして
捨てるか、又は解析に使用するとしても自家蛍光を発生
するかしないかを検出するに留まっていた。後者の場合
に、蛍光剤を用いて解析する場合と比較して、染色等の
前処理が不要という利点があるものの、被検粒子の体
積、形状などによって自家蛍光量が異なり、精度の良い
解析ができない。
【0006】また、連続照射光源の代りにパルス光を周
期的に連続照射して、蛍光剤からの蛍光の時間変化を測
定する方法も考えられているが、自家蛍光は塵埃などか
らも発生するため、この方法では精度の良い解析を行う
ことが困難である。
期的に連続照射して、蛍光剤からの蛍光の時間変化を測
定する方法も考えられているが、自家蛍光は塵埃などか
らも発生するため、この方法では精度の良い解析を行う
ことが困難である。
【0007】本発明の目的は、上述の問題を解消し、被
検粒子から発生する自家蛍光の時間変化を検出すること
によって、従来よりも詳細で高精度の自家蛍光解析がで
きる粒子解析装置を提供することにある。
検粒子から発生する自家蛍光の時間変化を検出すること
によって、従来よりも詳細で高精度の自家蛍光解析がで
きる粒子解析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る粒子解析装置は、分離されて1個ずつ
順次に流れる被検粒子の通過を検出する第1の検出手段
と、該第1の検出手段の位置よりも下流位置で前記第1
の検出手段からの出力を基に被検粒子の通過に合わせて
被検粒子を照射するためのパルス状の光ビームを発生す
る光ビーム発生手段と、前記パルス状の光ビームの照射
により被検粒子から発生する蛍光光量を検出する第2の
検出手段と、前記蛍光光量を時間の関数として記録する
記録手段とを有することを特徴とする。
めの本発明に係る粒子解析装置は、分離されて1個ずつ
順次に流れる被検粒子の通過を検出する第1の検出手段
と、該第1の検出手段の位置よりも下流位置で前記第1
の検出手段からの出力を基に被検粒子の通過に合わせて
被検粒子を照射するためのパルス状の光ビームを発生す
る光ビーム発生手段と、前記パルス状の光ビームの照射
により被検粒子から発生する蛍光光量を検出する第2の
検出手段と、前記蛍光光量を時間の関数として記録する
記録手段とを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上述の構成を有する粒子解析装置は、複雑な前
処理を必要とせず、被検粒子から発生する自家蛍光の時
間変化を検出でき、被検粒子のより詳細で精度の良い解
析が可能となる。更には、自家蛍光に限らず、通常の蛍
光の測定についても蛍光量の時間変化を精度良く検出で
き、従来よりも詳細な解析が可能となる。
処理を必要とせず、被検粒子から発生する自家蛍光の時
間変化を検出でき、被検粒子のより詳細で精度の良い解
析が可能となる。更には、自家蛍光に限らず、通常の蛍
光の測定についても蛍光量の時間変化を精度良く検出で
き、従来よりも詳細な解析が可能となる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明を図示の実施例を基に詳細に
説明する。図1は実施例の構成図であり、1はフローセ
ルであって、その中心にはフロー部2が形成され、被検
粒子Sは上から下にシースフロー方式によってシース流
で包まれて流れている。フローセル1の側方には、実質
的に連続光である第1の光ビームB1を発生する第1の光
ビーム発生光源3が配置され、この第1の光ビーム発生
光源3とフローセル1を結ぶ光路01には結像レンズ4が
設けられ、光路01の延長線のフローセル1の反対側には
ストッパ5、集光レンズ6、バンドパスフィルタ7、散
乱光を検出する第1の光検出器8が順次に配置されてい
る。これらの光ビーム発生光源3〜第1の光検出器8は
被検粒子の通過を検出する第1の検出手段を構成してい
る。
説明する。図1は実施例の構成図であり、1はフローセ
ルであって、その中心にはフロー部2が形成され、被検
粒子Sは上から下にシースフロー方式によってシース流
で包まれて流れている。フローセル1の側方には、実質
的に連続光である第1の光ビームB1を発生する第1の光
ビーム発生光源3が配置され、この第1の光ビーム発生
光源3とフローセル1を結ぶ光路01には結像レンズ4が
設けられ、光路01の延長線のフローセル1の反対側には
ストッパ5、集光レンズ6、バンドパスフィルタ7、散
乱光を検出する第1の光検出器8が順次に配置されてい
る。これらの光ビーム発生光源3〜第1の光検出器8は
被検粒子の通過を検出する第1の検出手段を構成してい
る。
【0011】第1の光検出手段の下方には、パルス状の
第2の光ビームB2を発生する第2の光ビーム発生光源9
が配置され、この光ビーム発生光源9とフローセル1を
結ぶ光路02には結像レンズ10が設けられ、光路02の延
長線のフローセル1の反対側には集光レンズ11、バン
ドパスフィルタ12、被検粒子から発生する自家蛍光の
光量を検出する第2の光検出器13が順次に配置され、
第2の検出手段が構成されている。
第2の光ビームB2を発生する第2の光ビーム発生光源9
が配置され、この光ビーム発生光源9とフローセル1を
結ぶ光路02には結像レンズ10が設けられ、光路02の延
長線のフローセル1の反対側には集光レンズ11、バン
ドパスフィルタ12、被検粒子から発生する自家蛍光の
光量を検出する第2の光検出器13が順次に配置され、
第2の検出手段が構成されている。
【0012】また、第1の光検出器8の出力は信号処理
部14に接続され、この信号処理部14の出力は光ビー
ム発生光源9、第2の光検出器13に接続されている。
更に、第2の光検出器13の出力は記録部15を経て解
析部16に接続されている。
部14に接続され、この信号処理部14の出力は光ビー
ム発生光源9、第2の光検出器13に接続されている。
更に、第2の光検出器13の出力は記録部15を経て解
析部16に接続されている。
【0013】被検粒子Sとして、実施例ではヒトの肺組
織の単離浮遊細胞が用いられている。第1の光ビーム発
生光源3としては波長633nmのHe−Neレーザー
光源を用い、この第1の光ビーム発生光源3から発生す
る第1の光ビームB1は結像レンズ4でフローセル1の中
心に集光される。このフローセル1のフロー部2を流れ
る被検粒子Sによる前方散乱光は、集光レンズ6、バン
ドパスフィルタ7を経て第1の光検出器8に入射して電
気信号に変換され、信号処理部14に送られる。ストッ
パ5は直進する第1の光ビームB1を遮断するものであ
り、バンドパスフィルタ7は633nm以外の波長の外
光を第1の光検出器8に入射させないためのものであ
る。
織の単離浮遊細胞が用いられている。第1の光ビーム発
生光源3としては波長633nmのHe−Neレーザー
光源を用い、この第1の光ビーム発生光源3から発生す
る第1の光ビームB1は結像レンズ4でフローセル1の中
心に集光される。このフローセル1のフロー部2を流れ
る被検粒子Sによる前方散乱光は、集光レンズ6、バン
ドパスフィルタ7を経て第1の光検出器8に入射して電
気信号に変換され、信号処理部14に送られる。ストッ
パ5は直進する第1の光ビームB1を遮断するものであ
り、バンドパスフィルタ7は633nm以外の波長の外
光を第1の光検出器8に入射させないためのものであ
る。
【0014】信号処理部14では、被検粒子Sからの散
乱光か或いは塵埃などからの散乱光かであるかを、送ら
れてきた電気信号のレベルに応じて判断し、被検粒子S
からの散乱光が或る大きさのレベルの電気信号の場合に
は、被検粒子Sが光ビームB2が照射される位置に到達す
る所定の遅延時間後に光ビーム発生光源9をオンにし、
1パルスの光ビームB2を発生させる。
乱光か或いは塵埃などからの散乱光かであるかを、送ら
れてきた電気信号のレベルに応じて判断し、被検粒子S
からの散乱光が或る大きさのレベルの電気信号の場合に
は、被検粒子Sが光ビームB2が照射される位置に到達す
る所定の遅延時間後に光ビーム発生光源9をオンにし、
1パルスの光ビームB2を発生させる。
【0015】この遅延時間は第1の光ビームB1の照射位
置と下流にあるパルス状の光ビームB2の照射位置との距
離と、フロー部2を流れる被検粒子Sの速度が分かれば
容易に求められる。更に、信号処理部14は1パルスの
光ビームB2の照射後に第2の光検出器13をオンにす
る。
置と下流にあるパルス状の光ビームB2の照射位置との距
離と、フロー部2を流れる被検粒子Sの速度が分かれば
容易に求められる。更に、信号処理部14は1パルスの
光ビームB2の照射後に第2の光検出器13をオンにす
る。
【0016】実施例では光ビーム発生光源9として、波
長530nm、パルス時間100pSに調整したダイレ
ーザーを用いている。光ビーム発生光源9から発生する
光ビームB2は結像レンズ10でフローセル1の中心に集
光され、被検粒子Sは励起されて自家蛍光が発生する。
この自家蛍光は集光レンズ11、バンドパスフィルタ1
2を経て、自家蛍光の光量を検出する第2の光検出器1
3へ入射し電気信号に変換され、その電気信号つまり自
家蛍光の光量は記録部15で時間の関数として記録さ
れ、解析部16に送られる。
長530nm、パルス時間100pSに調整したダイレ
ーザーを用いている。光ビーム発生光源9から発生する
光ビームB2は結像レンズ10でフローセル1の中心に集
光され、被検粒子Sは励起されて自家蛍光が発生する。
この自家蛍光は集光レンズ11、バンドパスフィルタ1
2を経て、自家蛍光の光量を検出する第2の光検出器1
3へ入射し電気信号に変換され、その電気信号つまり自
家蛍光の光量は記録部15で時間の関数として記録さ
れ、解析部16に送られる。
【0017】第2の光検出器13として、実施例ではス
トリークカメラと一次元CCDの組み合わせが用いられ
ている。ストリークカメラは入射光により発生する電子
を電気的に高速で曲げることにより、入射光量の高速な
時間変化を空間的に記録することを可能にするものであ
る。このストリークカメラは二次元検出器と共に用いる
ことが多いが、この実施例では一次元のCCDで十分で
あり、例えば512×512ピクセルの二次元CCDを
用いる場合と比較して、512ピクセルの一次元CCD
を用いるとメモリー容量が512分の1で済み、そのた
め高速で解析ができるので粒子解析には好都合である。
トリークカメラと一次元CCDの組み合わせが用いられ
ている。ストリークカメラは入射光により発生する電子
を電気的に高速で曲げることにより、入射光量の高速な
時間変化を空間的に記録することを可能にするものであ
る。このストリークカメラは二次元検出器と共に用いる
ことが多いが、この実施例では一次元のCCDで十分で
あり、例えば512×512ピクセルの二次元CCDを
用いる場合と比較して、512ピクセルの一次元CCD
を用いるとメモリー容量が512分の1で済み、そのた
め高速で解析ができるので粒子解析には好都合である。
【0018】また、第2の光ビームB2をパルス状にする
理由は、被検粒子Sからの自家蛍光が発生するまでの極
く短い時間だけ光ビームB2を照射し、第2の光検出器1
3への光ビームB2からの散乱光などの混入を防ぎ、自家
蛍光のみを検出することができるようにするためであ
る。ここでは100pSのパルス時間としたが、通常で
は500pSでも十分である。
理由は、被検粒子Sからの自家蛍光が発生するまでの極
く短い時間だけ光ビームB2を照射し、第2の光検出器1
3への光ビームB2からの散乱光などの混入を防ぎ、自家
蛍光のみを検出することができるようにするためであ
る。ここでは100pSのパルス時間としたが、通常で
は500pSでも十分である。
【0019】図2、図3は第2の光検出器13から記録
部15に送られる電気信号の例を示し、それぞれ正常肺
組織細胞、腫瘍肺組織細胞からのものであり、横軸は時
間、縦軸は電圧に比例する自家蛍光量を任意単位で表し
たものである。図中に矢印で示した自家蛍光量の立ち下
がり部の時間が、図2の正常細胞では長く、図3の腫瘍
細胞では短く現われる。
部15に送られる電気信号の例を示し、それぞれ正常肺
組織細胞、腫瘍肺組織細胞からのものであり、横軸は時
間、縦軸は電圧に比例する自家蛍光量を任意単位で表し
たものである。図中に矢印で示した自家蛍光量の立ち下
がり部の時間が、図2の正常細胞では長く、図3の腫瘍
細胞では短く現われる。
【0020】このような自家蛍光量が時間の関数である
性質を利用し、解析部16では個々の被検粒子が正常細
胞か腫瘍細胞かを判別することができる。それは、例え
ば自家蛍光量のピーク値が2分の1になる時間を求め、
その時間が設定値よりも長ければ正常細胞、短ければ腫
瘍細胞であると判断する方法でもよい。このような時間
で判定することにより、自家蛍光量の違いで判定しよう
とする際に問題となる個々の細胞の体積や形状の違いに
よる大きな誤差を除くことができる。
性質を利用し、解析部16では個々の被検粒子が正常細
胞か腫瘍細胞かを判別することができる。それは、例え
ば自家蛍光量のピーク値が2分の1になる時間を求め、
その時間が設定値よりも長ければ正常細胞、短ければ腫
瘍細胞であると判断する方法でもよい。このような時間
で判定することにより、自家蛍光量の違いで判定しよう
とする際に問題となる個々の細胞の体積や形状の違いに
よる大きな誤差を除くことができる。
【0021】また、実施例では第1の光ビーム発生光源
3、第1の光検出器8などで被検粒子Sの通過を検出す
る第1の光検出手段を構成しているが、この検出は一般
に良く知られている被検粒子が細孔を通過する時の電気
抵抗変化を検出する方法でもよい。
3、第1の光検出器8などで被検粒子Sの通過を検出す
る第1の光検出手段を構成しているが、この検出は一般
に良く知られている被検粒子が細孔を通過する時の電気
抵抗変化を検出する方法でもよい。
【0022】更に、実施例では第1の光検出手段で被検
粒子Sから発生する前方散乱光を用いて被検粒子Sの検
出を行っているが、この前方散乱光或いは側方散乱光又
は被検粒子と結合した蛍光剤からの蛍光をも被検粒子S
の解析に用いれば、解析のパラメータが増加し更に詳細
な被検粒子Sに対する解析を行うことができる。
粒子Sから発生する前方散乱光を用いて被検粒子Sの検
出を行っているが、この前方散乱光或いは側方散乱光又
は被検粒子と結合した蛍光剤からの蛍光をも被検粒子S
の解析に用いれば、解析のパラメータが増加し更に詳細
な被検粒子Sに対する解析を行うことができる。
【0023】また、被検粒子Sから発生する自家蛍光の
光量を検出する第2の光検出器13で、自家蛍光の代り
に蛍光剤からの蛍光の光量を検出して、その時間の関数
を被検粒子Sの解析に用いることもできる。この場合に
は、被検粒子Sの通過を検知して測定を行うので、被検
粒子Sのみからの蛍光を精度良く測定できる。
光量を検出する第2の光検出器13で、自家蛍光の代り
に蛍光剤からの蛍光の光量を検出して、その時間の関数
を被検粒子Sの解析に用いることもできる。この場合に
は、被検粒子Sの通過を検知して測定を行うので、被検
粒子Sのみからの蛍光を精度良く測定できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る粒子解
析装置は、個々の被検粒子の通過を検出する第1の検出
手段、自家蛍光励起用のパルス状の光ビームを発生する
光ビーム発生手段、自家蛍光量を検出する第2の検出手
段、そして自家蛍光量を時間の関数として記録する記録
手段を備え、個々の被検粒子から発生する自家蛍光量の
時間変化を精度良く検出することができ、複雑な前処理
を必要とせず短時間のうちに大量の細胞などの被検粒子
の自家蛍光に基づく詳細な解析を行うことができる。更
には、自家蛍光に限らず、通常の蛍光の測定についても
蛍光量の時間変化を精度良く検出でき、従来よりも詳細
な解析が可能となる効果もある。
析装置は、個々の被検粒子の通過を検出する第1の検出
手段、自家蛍光励起用のパルス状の光ビームを発生する
光ビーム発生手段、自家蛍光量を検出する第2の検出手
段、そして自家蛍光量を時間の関数として記録する記録
手段を備え、個々の被検粒子から発生する自家蛍光量の
時間変化を精度良く検出することができ、複雑な前処理
を必要とせず短時間のうちに大量の細胞などの被検粒子
の自家蛍光に基づく詳細な解析を行うことができる。更
には、自家蛍光に限らず、通常の蛍光の測定についても
蛍光量の時間変化を精度良く検出でき、従来よりも詳細
な解析が可能となる効果もある。
【図1】実施例の構成図である。
【図2】正常細胞からの信号例のグラフ図である。
【図3】腫瘍細胞からの信号例のグラフ図である。
1 フローセル 2 フロー部 3 第1の光ビーム発生光源 8 第1の光検出器 9 第2の光ビーム発生光源 13 第2の光検出器 14 信号処理部 15 記録部 16 解析部
Claims (10)
- 【請求項1】 分離されて1個ずつ順次に流れる被検粒
子の通過を検出する第1の検出手段と、該第1の検出手
段の位置よりも下流位置で前記第1の検出手段からの出
力を基に被検粒子の通過に合わせて被検粒子を照射する
ためのパルス状の光ビームを発生する光ビーム発生手段
と、前記パルス状の光ビームの照射により被検粒子から
発生する蛍光光量を検出する第2の検出手段と、前記蛍
光光量を時間の関数として記録する記録手段とを有する
ことを特徴とする粒子解析装置。 - 【請求項2】 前記蛍光は自家蛍光である特許請求の範
囲第1項に記載の粒子解析装置。 - 【請求項3】 前記第1の検出手段は、被検粒子に実質
的に連続光である連続光ビームを照射し、被検粒子から
発生する散乱光を検出することにより被検粒子の通過を
検出する請求項1に記載の粒子解析装置。 - 【請求項4】 被検粒子はシースフロー方式により流す
ようにした請求項1に記載の粒子解析装置。 - 【請求項5】 前記パルス状の光ビームはレーザー光と
した請求項1に記載の粒子解析装置。 - 【請求項6】 前記パルス状の光ビームのパルス照射時
間は500pS以下とした請求項1に記載の粒子解析装
置。 - 【請求項7】 前記連続光ビームはレーザー光とした請
求項3に記載の粒子解析装置。 - 【請求項8】 前記連続光ビームにより被検粒子から発
生する散乱光を、更に被検粒子の解析に用いるようにし
た請求項3に記載の粒子解析装置。 - 【請求項9】 前記連続光ビームにより被検粒子から発
生する蛍光を、更に被検粒子の解析に用いるようにした
請求項3に記載の粒子解析装置。 - 【請求項10】 前記記録手段に記載された蛍光光量の
時間変化が、設定された値よりも大きい場合に、被検粒
子が腫瘍細胞であると判断する解析部を更に有する請求
項1に記載の粒子解析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5261572A JPH0792076A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 粒子解析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5261572A JPH0792076A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 粒子解析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0792076A true JPH0792076A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17363781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5261572A Pending JPH0792076A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 粒子解析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0792076A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1993
- 1993-09-24 JP JP5261572A patent/JPH0792076A/ja active Pending
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