JPH078675Y2 - プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置 - Google Patents
プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置Info
- Publication number
- JPH078675Y2 JPH078675Y2 JP8243488U JP8243488U JPH078675Y2 JP H078675 Y2 JPH078675 Y2 JP H078675Y2 JP 8243488 U JP8243488 U JP 8243488U JP 8243488 U JP8243488 U JP 8243488U JP H078675 Y2 JPH078675 Y2 JP H078675Y2
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- sound
- joist
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願の考案は軽量型鋼材等によるプレハブ建物の床部の
防振兼遮音装置に関する。
防振兼遮音装置に関する。
従来,軽量型鋼等を用いたプレハブ建物における階下ま
たは上階部の床部は,一階部では大引上に根太部材を配
置し,上階部の床部は,梁部材上に根太部材を配置し,
通常該根太部材間には,断熱素材を配置し,その上層部
根太部材上に,防湿層を介装して床板材を張設し畳等の
床材を配置することが広く知られている。
たは上階部の床部は,一階部では大引上に根太部材を配
置し,上階部の床部は,梁部材上に根太部材を配置し,
通常該根太部材間には,断熱素材を配置し,その上層部
根太部材上に,防湿層を介装して床板材を張設し畳等の
床材を配置することが広く知られている。
そして,上記根太部材と大引,梁部材とを,アングル材
又はボールト・ナツトでピン接合して位置ぎめされて来
た。
又はボールト・ナツトでピン接合して位置ぎめされて来
た。
しかし,上記の床部の構成では,大引,梁部材等の水平
部材上に配置する根太部材は,その配置個所毎に,係止
用のアングル材を溶着するか,または,ボールト孔を穿
設しナツトを螺装して,ピン結合を行うので,省力的で
なくまた経済性にも欠ける欠点を免れなかつた。
部材上に配置する根太部材は,その配置個所毎に,係止
用のアングル材を溶着するか,または,ボールト孔を穿
設しナツトを螺装して,ピン結合を行うので,省力的で
なくまた経済性にも欠ける欠点を免れなかつた。
さらに,根太部材間に,断熱素材を嵌装或いは現場充填
することによつて,床部を介して生活空間(居間)の断
熱効果を或る程度期待できるが,床部に及ぼす振動及び
遮音に対しての措置は不充分の状態といえる。
することによつて,床部を介して生活空間(居間)の断
熱効果を或る程度期待できるが,床部に及ぼす振動及び
遮音に対しての措置は不充分の状態といえる。
例えば,建物の近隣路上を重量物を積載した車輌の通過
時,或いは,階下から上階への昇降時における床部の振
動及びきしみ音によつて,快適であるべき居住空間の静
的環境が乱れ,静寂が保持できない場合がしばしば生ず
る。
時,或いは,階下から上階への昇降時における床部の振
動及びきしみ音によつて,快適であるべき居住空間の静
的環境が乱れ,静寂が保持できない場合がしばしば生ず
る。
本願の考案は,上記に鑑み,大引,梁部材と根太部材と
の係止関係を省力化すると共に,根太部材を弾持し,及
び根太部材上に,防振,遮音素材を積層することによつ
て,床部の防振,遮音効果を改善することのできる床部
の防振兼遮音装置を供することを目的としている。
の係止関係を省力化すると共に,根太部材を弾持し,及
び根太部材上に,防振,遮音素材を積層することによつ
て,床部の防振,遮音効果を改善することのできる床部
の防振兼遮音装置を供することを目的としている。
上記の目的を達成するために,本考案の床部の防振兼遮
音装置は,大引,梁部材等の根太部材配置位置に,両面
接着遮音マットを介装して,中空根太部材を配置すると
共に,該中空根太部材間に吸音素材或いは吸音層を配置
し,および,該中空根太部材上に,少なくとも,軽量気
泡コンクリートパネル(ALCパネル),不燃性ボード,
吸音用軟質繊維板等の吸音層を積層し,仕上げ床部材を
張設する技術を結合することであり,さらに,上記根太
材の中空部にグラスウール等の無機繊維素材からなる吸
音層を充填し,該充填した吸音層に振動,音波を吸収さ
せ,なお又,該中空根太材の壁体部に多数の小孔を穿設
した上,吸音層を充填し,根太材の壁体部に設けた小孔
より入射する音波又は振動を,充填した吸音層に反射吸
収させ,遮音効果を改善する構成とする特徴を有する。
音装置は,大引,梁部材等の根太部材配置位置に,両面
接着遮音マットを介装して,中空根太部材を配置すると
共に,該中空根太部材間に吸音素材或いは吸音層を配置
し,および,該中空根太部材上に,少なくとも,軽量気
泡コンクリートパネル(ALCパネル),不燃性ボード,
吸音用軟質繊維板等の吸音層を積層し,仕上げ床部材を
張設する技術を結合することであり,さらに,上記根太
材の中空部にグラスウール等の無機繊維素材からなる吸
音層を充填し,該充填した吸音層に振動,音波を吸収さ
せ,なお又,該中空根太材の壁体部に多数の小孔を穿設
した上,吸音層を充填し,根太材の壁体部に設けた小孔
より入射する音波又は振動を,充填した吸音層に反射吸
収させ,遮音効果を改善する構成とする特徴を有する。
上記のように構成した床部は,その大引又は梁部材の適
宜の位置に両面接着遮音マット上に根太部材が弾持され
た状態で防振効果を奏し,及び根太部材間に配置した吸
音部材並びに根太部材上に積層した少なくとも軽量気泡
コンクリートパネル(ALCパネル),不燃性ボード,お
よびパルプ等からなる吸音用軟質繊維板等の複合吸音層
によって,根太材に負荷される振動を緩和すると共に,
上記根太上の積層材と根太間に配置した吸音素材とによ
つて,上記積層素材間を伝播する振動及び振動音波を吸
収し,かつ空間より積層素材に入射する音波も吸収して
減衰させ遮音効果を奏する。
宜の位置に両面接着遮音マット上に根太部材が弾持され
た状態で防振効果を奏し,及び根太部材間に配置した吸
音部材並びに根太部材上に積層した少なくとも軽量気泡
コンクリートパネル(ALCパネル),不燃性ボード,お
よびパルプ等からなる吸音用軟質繊維板等の複合吸音層
によって,根太材に負荷される振動を緩和すると共に,
上記根太上の積層材と根太間に配置した吸音素材とによ
つて,上記積層素材間を伝播する振動及び振動音波を吸
収し,かつ空間より積層素材に入射する音波も吸収して
減衰させ遮音効果を奏する。
以下,本発明の床部の防振および遮音装置の実施例につ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
第1図は,本考案の床部の要部の斜視図,第2図(a)
は中空根太材の拡大縦断面図,(b)は拡大横断面図,
第3図(a)は別の実施態様における中空根太材の拡大
縦断面図,(b)は同拡大横断面図である。
は中空根太材の拡大縦断面図,(b)は拡大横断面図,
第3図(a)は別の実施態様における中空根太材の拡大
縦断面図,(b)は同拡大横断面図である。
第1図において,本考案に係る床部の防振,遮音装置
は,軽量型鋼等によるプレハブ建物1階床部に配置する
H形鋼大引部材,または,2階以上の上階部に配置するH
形鋼梁部材等の水平部材1上の所定間隔毎に,両面に両
面接着シート2,2を積層した加硫ゴムからなる遮音マッ
ト3,3を介して,軽角形鋼等の中空根太材4,4を配置位置
ぎめすると共に,該中空根太材4,4間に,適宜の受材5
を配置し,防湿層6を張設するか,または防湿層6を具
えるグラスウールその他耐火性無機繊維素材からなる吸
音層7を配置し,および,中空根太材4,4上に,少なく
とも,軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)9,シ
ージングせっこうボード等の不燃性ボード8,およびパル
プ等からなる吸音用軟質繊維板(JISA6304)吸音ボード
10を積層した複合床部11を配置した上,これに化粧床板
材または畳等の床材12を張設して構成する。
は,軽量型鋼等によるプレハブ建物1階床部に配置する
H形鋼大引部材,または,2階以上の上階部に配置するH
形鋼梁部材等の水平部材1上の所定間隔毎に,両面に両
面接着シート2,2を積層した加硫ゴムからなる遮音マッ
ト3,3を介して,軽角形鋼等の中空根太材4,4を配置位置
ぎめすると共に,該中空根太材4,4間に,適宜の受材5
を配置し,防湿層6を張設するか,または防湿層6を具
えるグラスウールその他耐火性無機繊維素材からなる吸
音層7を配置し,および,中空根太材4,4上に,少なく
とも,軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)9,シ
ージングせっこうボード等の不燃性ボード8,およびパル
プ等からなる吸音用軟質繊維板(JISA6304)吸音ボード
10を積層した複合床部11を配置した上,これに化粧床板
材または畳等の床材12を張設して構成する。
次に,上記中空根太部材4,4の構成において別の実施態
様として,第2図に示すように,軽角形鋼等の根太材4,
4の中空部に,グラスウール等の無機繊維素材からなる
吸音層13を充填し,根太材4,4の中空部において振動音
の反響を吸収せしめる構成とすることができる。
様として,第2図に示すように,軽角形鋼等の根太材4,
4の中空部に,グラスウール等の無機繊維素材からなる
吸音層13を充填し,根太材4,4の中空部において振動音
の反響を吸収せしめる構成とすることができる。
さらに,また上記の実施態様の別の実施態様として,中
空根太材4,4の適宜の壁体部または全壁体部に多数の小
孔14を穿設した上,その中空部に吸音層13を充填するこ
とによつて,名空根太材4,4の周壁部より小孔を経て伝
播される振動または音波を充填した吸音層13に反射吸収
させることによつて一層遮音効果を改善する構成とする
こともできる。
空根太材4,4の適宜の壁体部または全壁体部に多数の小
孔14を穿設した上,その中空部に吸音層13を充填するこ
とによつて,名空根太材4,4の周壁部より小孔を経て伝
播される振動または音波を充填した吸音層13に反射吸収
させることによつて一層遮音効果を改善する構成とする
こともできる。
本願の考案は上記の構成によるので,次の効果を奏する
ことができる。
ことができる。
(イ),根太材は大引または梁部材上にピン結合によら
ずに,両面接着層を具える遮音マットを介して配置する
のできわめて省力的である。
ずに,両面接着層を具える遮音マットを介して配置する
のできわめて省力的である。
(ロ),根太部材は遮音マット上に弾持されているの
で,防振効果を改善できる。
で,防振効果を改善できる。
(ハ),根太部材間にグラスウール等の断熱および吸音
層を配置するほか,根太材上に,耐火性,断熱性,吸音
性素材を積層した複合床部を形成した上,化粧床部材を
覆装したことによつて,断熱性はもとより,吸音作用に
よつて床部が遮音効果を改善することができる。
層を配置するほか,根太材上に,耐火性,断熱性,吸音
性素材を積層した複合床部を形成した上,化粧床部材を
覆装したことによつて,断熱性はもとより,吸音作用に
よつて床部が遮音効果を改善することができる。
(ニ),さらに,根太材の中空部内に吸音層を充填する
ことによつて,根太材が防振効果を奏することができ,
階段の昇降時等における振動,きしみ等を緩和するの
で,静粛な住環境を保持することに役立つ。
ことによつて,根太材が防振効果を奏することができ,
階段の昇降時等における振動,きしみ等を緩和するの
で,静粛な住環境を保持することに役立つ。
(ホ),また,中空根太材の壁体部に小孔を穿設して吸
音層を充填することによつて,一層防振,遮音効果をあ
げることができる等種々の工業的効果を得られる。
音層を充填することによつて,一層防振,遮音効果をあ
げることができる等種々の工業的効果を得られる。
【図面の簡単な説明】 実施例を示す添付図面において,第1図は床部要部の斜
視図,第2図(a)は中空根太材の拡大縦断面図,第2
図(b)は同拡大横断面図,第3図(a)は別の実施態
様における中空根太材の拡大縦断面図,第3図(b)は
同拡大横断面図,第4図は遮音マットの拡大断面図であ
る。 符号の説明 1;水平部材、2,2;両面接着テープ 3,3;遮音マット、4,4;根太材 5;受材、6;防湿層 7;吸音層、8;不燃性ボード 9;ALCパネル、10;吸音ボード 11;複合床部、12;床材 13;吸音層、14;小孔
視図,第2図(a)は中空根太材の拡大縦断面図,第2
図(b)は同拡大横断面図,第3図(a)は別の実施態
様における中空根太材の拡大縦断面図,第3図(b)は
同拡大横断面図,第4図は遮音マットの拡大断面図であ
る。 符号の説明 1;水平部材、2,2;両面接着テープ 3,3;遮音マット、4,4;根太材 5;受材、6;防湿層 7;吸音層、8;不燃性ボード 9;ALCパネル、10;吸音ボード 11;複合床部、12;床材 13;吸音層、14;小孔
Claims (3)
- 【請求項1】床部に配置するH型鋼等の水平部材上に,
両面接着遮音マットを介して中空根太材を配置すると共
に,該中空根太材間に吸音素材或いは吸音層を配置し,
および,該中空根太材上に,少くとも,軽量気泡コンク
リートパネル,不燃性ボード,吸音ボードを積層した複
合床部を形成して,仕上床材を張設したことを特徴とす
るプレハブ建物における床部の防振兼遮音装置。 - 【請求項2】根太材の中空部に,グラスウールその他無
機繊維素材からなる吸音層を充填したことを特徴とする
請求項1記載の床部の防振兼遮音装置。 - 【請求項3】中空根太材の壁体部に多数の小孔を穿設し
たことを特徴とする請求項2記載の床部の防振兼遮音装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8243488U JPH078675Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8243488U JPH078675Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH025518U JPH025518U (ja) | 1990-01-16 |
JPH078675Y2 true JPH078675Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31307187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8243488U Expired - Lifetime JPH078675Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078675Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2855491B2 (ja) * | 1991-07-19 | 1999-02-10 | 東急建設株式会社 | 遮音床構造 |
JP2807130B2 (ja) * | 1992-08-03 | 1998-10-08 | クボタハウス株式会社 | 床構造 |
JP2915809B2 (ja) * | 1994-10-03 | 1999-07-05 | コロナ技建株式会社 | 建物の遮音床構造 |
JP2750095B2 (ja) * | 1995-04-28 | 1998-05-13 | ナショナル住宅産業株式会社 | 遮音床構造 |
JP5695824B2 (ja) * | 2008-12-02 | 2015-04-08 | エスケー化研株式会社 | 二重床構造体及びその施工方法 |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP8243488U patent/JPH078675Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH025518U (ja) | 1990-01-16 |
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