JPH0783844A - 欠陥検査装置 - Google Patents
欠陥検査装置Info
- Publication number
- JPH0783844A JPH0783844A JP5231279A JP23127993A JPH0783844A JP H0783844 A JPH0783844 A JP H0783844A JP 5231279 A JP5231279 A JP 5231279A JP 23127993 A JP23127993 A JP 23127993A JP H0783844 A JPH0783844 A JP H0783844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- opening
- area
- fourier transform
- aperture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検物の本来のパターンの密集度や形状等の
条件によらずに欠陥のみを正確に検出する。 【構成】 光源105からの照明光を被検基板100に
照射し、被検基板100からの反射光のフーリエ変換像
をハーフミラー113を介して撮像素子114で撮像
し、そのフーリエ変換像の開口112内の光をレンズ1
15を介して逆フーリエ変換して撮像素子116で撮像
する。撮像素子114の撮像信号から開口112内を通
過する光束の照度が最も小さくなるときの開口の位置及
び大きさを求め、その位置及び大きさに開口112を設
定して、撮像素子116で欠陥の像を撮像する。
条件によらずに欠陥のみを正確に検出する。 【構成】 光源105からの照明光を被検基板100に
照射し、被検基板100からの反射光のフーリエ変換像
をハーフミラー113を介して撮像素子114で撮像
し、そのフーリエ変換像の開口112内の光をレンズ1
15を介して逆フーリエ変換して撮像素子116で撮像
する。撮像素子114の撮像信号から開口112内を通
過する光束の照度が最も小さくなるときの開口の位置及
び大きさを求め、その位置及び大きさに開口112を設
定して、撮像素子116で欠陥の像を撮像する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、欠陥検査装置に関し、
特に例えば半導体素子等をフォトリソグラフィ技術を用
いて製造する際に使用される露光用マスク、レチクル若
しくは露光後のウエハ又は光ディスク等のガラス基板、
鉄板若しくはメッシュ等の規則的な(周期的な)構造を
有する被検物上の異物や欠陥等を検査する際に適用して
好適なものである。
特に例えば半導体素子等をフォトリソグラフィ技術を用
いて製造する際に使用される露光用マスク、レチクル若
しくは露光後のウエハ又は光ディスク等のガラス基板、
鉄板若しくはメッシュ等の規則的な(周期的な)構造を
有する被検物上の異物や欠陥等を検査する際に適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子等を製造する際に使用
される露光用マスク、レチクル又は露光後のウエハのよ
うな規則的な(周期的)構造を有する被検物上の異物や
欠陥等を検査する際に欠陥検査装置が使用されている。
図9は従来の欠陥検査装置を示し、この図9において、
光源1から射出された光ビームL1は、振動ミラー(ガ
ルバノスキャナーミラー又はポリゴンスキャナーミラ
ー)2により偏向させられて走査レンズ3に入射し、こ
の走査レンズ3から射出された光ビームL2が、被検査
面4上の走査線5上を走査する。この際に、光ビームL
2の走査周期よりも遅い速度で被検査面4をその走査線
5に垂直なR方向に移動させると、光ビームL2により
被検査面4上の全面を走査することができる。この場
合、被検査面4の表面上に異物等の欠陥6が存在する領
域に光ビームL2が照射されると散乱光L3が発生す
る。また、被検査面4上に異物等の欠陥とは異なる例え
ば、レチクル上の回路パターン、ウエハ上の回路パター
ン又は光ディスクのグルーブ等の周期的な構造(以下、
「パターン」と総称する)7が存在する領域に光ビーム
L2が照射されると、そのパターン7からは回折光L4
が発生する。
される露光用マスク、レチクル又は露光後のウエハのよ
うな規則的な(周期的)構造を有する被検物上の異物や
欠陥等を検査する際に欠陥検査装置が使用されている。
図9は従来の欠陥検査装置を示し、この図9において、
光源1から射出された光ビームL1は、振動ミラー(ガ
ルバノスキャナーミラー又はポリゴンスキャナーミラ
ー)2により偏向させられて走査レンズ3に入射し、こ
の走査レンズ3から射出された光ビームL2が、被検査
面4上の走査線5上を走査する。この際に、光ビームL
2の走査周期よりも遅い速度で被検査面4をその走査線
5に垂直なR方向に移動させると、光ビームL2により
被検査面4上の全面を走査することができる。この場
合、被検査面4の表面上に異物等の欠陥6が存在する領
域に光ビームL2が照射されると散乱光L3が発生す
る。また、被検査面4上に異物等の欠陥とは異なる例え
ば、レチクル上の回路パターン、ウエハ上の回路パター
ン又は光ディスクのグルーブ等の周期的な構造(以下、
「パターン」と総称する)7が存在する領域に光ビーム
L2が照射されると、そのパターン7からは回折光L4
が発生する。
【0003】しかし、欠陥検査装置で検出すべき対象
は、被検査面4に元々存在するパターン7ではなく、本
来存在すべきでない欠陥6である。従って、パターンと
欠陥とを区別して欠陥のみを検出しなければならない。
そのために図9においては、受光器8,9及び10が相
異なる方向から走査線5に対向するように配置されてい
る。異物等の欠陥6から発生する散乱光L3は殆ど全方
向に向かって発生する等方的散乱光であるのに対して、
パターン7から発生する回折光L4は回折によって生じ
るために空間的に離散的な方向に射出される光(指向性
の強い光)である。このような性質の違いを用いて、受
光器8,9及び10の全てで光を検出した場合には、そ
の光は欠陥からの散乱光であり、受光器8,9及び10
の内で1つでも光を検出しない受光器が存在する場合に
は、その光はパターンからの回折光であると判断する。
これにより、パターン7と区別して欠陥6のみを検出す
ることができる。
は、被検査面4に元々存在するパターン7ではなく、本
来存在すべきでない欠陥6である。従って、パターンと
欠陥とを区別して欠陥のみを検出しなければならない。
そのために図9においては、受光器8,9及び10が相
異なる方向から走査線5に対向するように配置されてい
る。異物等の欠陥6から発生する散乱光L3は殆ど全方
向に向かって発生する等方的散乱光であるのに対して、
パターン7から発生する回折光L4は回折によって生じ
るために空間的に離散的な方向に射出される光(指向性
の強い光)である。このような性質の違いを用いて、受
光器8,9及び10の全てで光を検出した場合には、そ
の光は欠陥からの散乱光であり、受光器8,9及び10
の内で1つでも光を検出しない受光器が存在する場合に
は、その光はパターンからの回折光であると判断する。
これにより、パターン7と区別して欠陥6のみを検出す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の欠陥検査装置においては、被検査面4上のパ
ターンの密集度や形状によっては、パターンからの回折
光であっても全ての受光器8,9及び10に光が入射し
て、誤って欠陥と判断する場合があるという不都合があ
った。
如き従来の欠陥検査装置においては、被検査面4上のパ
ターンの密集度や形状によっては、パターンからの回折
光であっても全ての受光器8,9及び10に光が入射し
て、誤って欠陥と判断する場合があるという不都合があ
った。
【0005】本発明は斯かる点に鑑み、被検物の本来の
パターンの密集度や形状等の条件に依らずに、欠陥のみ
を検出することができる欠陥検査装置を提供することを
目的とする。
パターンの密集度や形状等の条件に依らずに、欠陥のみ
を検出することができる欠陥検査装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による欠陥検査装
置は、例えば図5に示すように、被検物(100)に検
査用の光を照射する光照射手段(105)と、その被検
物からの光を集光する集光光学系とを有し、このように
集光された光によりその被検物の欠陥を検査する装置に
おいて、被検物(100)からの光をフーリエ変換する
第1変換光学系(107〜109)と、この第1変換光
学系による被検物(100)のフーリエ変換面上で、被
検物(100)のフーリエ変換パターンとの相対位置関
係が可変で且つ面積が可変の開口(112)を設定する
開口設定手段(110A〜110D)とを有する。
置は、例えば図5に示すように、被検物(100)に検
査用の光を照射する光照射手段(105)と、その被検
物からの光を集光する集光光学系とを有し、このように
集光された光によりその被検物の欠陥を検査する装置に
おいて、被検物(100)からの光をフーリエ変換する
第1変換光学系(107〜109)と、この第1変換光
学系による被検物(100)のフーリエ変換面上で、被
検物(100)のフーリエ変換パターンとの相対位置関
係が可変で且つ面積が可変の開口(112)を設定する
開口設定手段(110A〜110D)とを有する。
【0007】更に本発明は、開口(112)を通過する
光束の単位面積当りの光量を求める照度計測手段と、そ
の開口の面積が検出対象とする最小の欠陥から決定され
る所定の最小面積以上であるという条件下で、その開口
を通過する光束の単位面積当りの光量が最小になるよう
に、その開口設定手段を介してその開口とそのフーリエ
変換パターンとの相対位置関係及びその開口の面積を設
定する制御手段(131)と、その開口を通過した光を
逆フーリエ変換して被検物(100)の共役像を結像す
る第2変換光学系(115)と、被検物(100)の共
役像を観察する観察手段(116)と、を有するもので
ある。
光束の単位面積当りの光量を求める照度計測手段と、そ
の開口の面積が検出対象とする最小の欠陥から決定され
る所定の最小面積以上であるという条件下で、その開口
を通過する光束の単位面積当りの光量が最小になるよう
に、その開口設定手段を介してその開口とそのフーリエ
変換パターンとの相対位置関係及びその開口の面積を設
定する制御手段(131)と、その開口を通過した光を
逆フーリエ変換して被検物(100)の共役像を結像す
る第2変換光学系(115)と、被検物(100)の共
役像を観察する観察手段(116)と、を有するもので
ある。
【0008】この場合、その照度計測手段の一例は、被
検物(100)のフーリエ変換パターンを撮像する撮像
手段(113,114)と、この撮像手段からの撮像信
号を処理してその開口とそのフーリエ変換パターンとの
相対位置関係及びその開口の面積を変化させた場合毎
に、それぞれその開口を通過する光束の単位面積当りの
光量を算出する演算手段(130)とを有するものであ
る。
検物(100)のフーリエ変換パターンを撮像する撮像
手段(113,114)と、この撮像手段からの撮像信
号を処理してその開口とそのフーリエ変換パターンとの
相対位置関係及びその開口の面積を変化させた場合毎
に、それぞれその開口を通過する光束の単位面積当りの
光量を算出する演算手段(130)とを有するものであ
る。
【0009】また、その照度計測手段の他の例は、例え
ば図7に示すように、開口(121A,121B)を通
過した光束を光電変換する光電変換手段(124〜12
6)と、開口設定手段(120)により設定される開口
の面積とその光電変換手段からの光電変換信号とよりそ
の開口を通過する光束の単位面積当りの光量を求める演
算手段(132)とを有するものである。
ば図7に示すように、開口(121A,121B)を通
過した光束を光電変換する光電変換手段(124〜12
6)と、開口設定手段(120)により設定される開口
の面積とその光電変換手段からの光電変換信号とよりそ
の開口を通過する光束の単位面積当りの光量を求める演
算手段(132)とを有するものである。
【0010】また、その開口設定手段としては、予め設
定された複数の面積から選ばれた面積にその開口の面積
を設定し、その制御手段は、その予め設定された複数の
面積内でその開口を通過する光束の単位面積当りの光量
が最小になるときの面積にその開口の面積を設定するよ
うにしても良い。
定された複数の面積から選ばれた面積にその開口の面積
を設定し、その制御手段は、その予め設定された複数の
面積内でその開口を通過する光束の単位面積当りの光量
が最小になるときの面積にその開口の面積を設定するよ
うにしても良い。
【0011】
【作用】図1を参照して本発明の基礎となる光学原理を
説明する。図1において、被検査面11に対し光ビーム
Lが照射されている。但し、ここでは説明を簡略化する
ため、被検査面11が少なくとも部分的に光を透過する
物体の表面であり、被検査面11の裏面方向から垂直に
光ビームLが入射するものとしているが、本発明は透過
照明でなくとも落射照明でも同様に適用される。更に、
本発明は、明視野でも暗視野でも何れの照明方法でも成
立する。
説明する。図1において、被検査面11に対し光ビーム
Lが照射されている。但し、ここでは説明を簡略化する
ため、被検査面11が少なくとも部分的に光を透過する
物体の表面であり、被検査面11の裏面方向から垂直に
光ビームLが入射するものとしているが、本発明は透過
照明でなくとも落射照明でも同様に適用される。更に、
本発明は、明視野でも暗視野でも何れの照明方法でも成
立する。
【0012】被検査面11から光ビームLが射出される
方向に、受光レンズ12が配置され、受光レンズ12の
像側の瞳面P1には、被検査面11上のパターン13の
フーリエ変換像13Fが形成される。受光レンズ12の
瞳面P1はフーリエ変換面とも呼ばれる。更に、瞳面P
1から光ビームが射出される方向にレンズ14が配置さ
れ、レンズ14により瞳面P1と共役な第2の瞳面P2
上にそのフーリエ変換像13Fの縮小像が結像される。
第2の瞳面P2に受光器15の受光面が配置され、受光
器15により第2の瞳面P2上の縮小像が光電変換され
る。従って、被検査面11に対して受光レンズ12及び
レンズ14により共役となる位置11Cは第2の瞳面P
2とは異なっている。
方向に、受光レンズ12が配置され、受光レンズ12の
像側の瞳面P1には、被検査面11上のパターン13の
フーリエ変換像13Fが形成される。受光レンズ12の
瞳面P1はフーリエ変換面とも呼ばれる。更に、瞳面P
1から光ビームが射出される方向にレンズ14が配置さ
れ、レンズ14により瞳面P1と共役な第2の瞳面P2
上にそのフーリエ変換像13Fの縮小像が結像される。
第2の瞳面P2に受光器15の受光面が配置され、受光
器15により第2の瞳面P2上の縮小像が光電変換され
る。従って、被検査面11に対して受光レンズ12及び
レンズ14により共役となる位置11Cは第2の瞳面P
2とは異なっている。
【0013】図1では瞳面P1の位置には何らかの光学
素子が置かれているわけではなく、瞳面P1は仮想的平
面である。即ち、図1の構成では、被検査面11上の光
学情報の全てが受光器15に入射するため、このままで
は被検査面11上の本来のパターン13の光学情報と共
に、仮に欠陥が存在している場合にはその欠陥の光学情
報も受光器15に入射する。従って、欠陥とパターンと
を区別して欠陥のみを検出することは困難である。同様
に、被検査面11と共役な位置11Cにおいても、本来
のパターンと欠陥とが混じって観察されるので、欠陥の
みを観察することはできない。
素子が置かれているわけではなく、瞳面P1は仮想的平
面である。即ち、図1の構成では、被検査面11上の光
学情報の全てが受光器15に入射するため、このままで
は被検査面11上の本来のパターン13の光学情報と共
に、仮に欠陥が存在している場合にはその欠陥の光学情
報も受光器15に入射する。従って、欠陥とパターンと
を区別して欠陥のみを検出することは困難である。同様
に、被検査面11と共役な位置11Cにおいても、本来
のパターンと欠陥とが混じって観察されるので、欠陥の
みを観察することはできない。
【0014】そこで、本発明では図2のように構成す
る。図1と同じ部分に同一符号を付して示す図2におい
て、被検査面11、受光レンズ12、瞳面P1、レンズ
14、第2の瞳面P2及び受光器15の光学的位置関係
は図1と同じである。図2においては、更に開口16を
有する遮光板17が瞳面P1内に設けられている。この
とき瞳面P1に形成されるパターン13のフーリエ変換
像13F(図1参照)と、開口16との相対位置を変化
させると、フーリエ変換像13Fの内の光スポットが開
口16内に存在しない場合や、あるいは光スポットが開
口16内に存在してもその光スポットの光量が弱い場合
等が起こり得る。これに対して、被検査面11上に存在
する異物等の欠陥から生じる散乱光は既述したように等
方的に発生しているので、そのようにフーリエ変換像1
3Fと開口16との相対位置を変化させても、開口16
を通過する散乱光の光量の増減は緩やかか、あるいはそ
の開口16を透過する散乱光の光量はほとんど変化しな
い。この特性を利用して欠陥とパターンとを区別して欠
陥のみを検出する。
る。図1と同じ部分に同一符号を付して示す図2におい
て、被検査面11、受光レンズ12、瞳面P1、レンズ
14、第2の瞳面P2及び受光器15の光学的位置関係
は図1と同じである。図2においては、更に開口16を
有する遮光板17が瞳面P1内に設けられている。この
とき瞳面P1に形成されるパターン13のフーリエ変換
像13F(図1参照)と、開口16との相対位置を変化
させると、フーリエ変換像13Fの内の光スポットが開
口16内に存在しない場合や、あるいは光スポットが開
口16内に存在してもその光スポットの光量が弱い場合
等が起こり得る。これに対して、被検査面11上に存在
する異物等の欠陥から生じる散乱光は既述したように等
方的に発生しているので、そのようにフーリエ変換像1
3Fと開口16との相対位置を変化させても、開口16
を通過する散乱光の光量の増減は緩やかか、あるいはそ
の開口16を透過する散乱光の光量はほとんど変化しな
い。この特性を利用して欠陥とパターンとを区別して欠
陥のみを検出する。
【0015】即ち、このとき開口16を通過する光は瞳
共役位置にある受光器15で検出される。受光器15の
光電変換信号Sが最も小さくなるようにフーリエ変換像
13Fと開口16との相対位置を決定すれば、そのとき
にはフーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
らないか、通ってもその光量が少ないことになり、相対
的にフーリエ変換像13Fよりも欠陥からの光学情報が
より多く開口16を通ることになる。このとき被検査面
11とほぼ共役な位置11Cにおいて、その開口16を
通過した光を用いて被検査面11の像を観察すれば欠陥
の像のみを観察することができる。観察手段としては電
荷結合型撮像デバイス(CCD)等の撮像手段を用いて
もよく、目視観察でもよい。以上が本発明の原理であ
る。
共役位置にある受光器15で検出される。受光器15の
光電変換信号Sが最も小さくなるようにフーリエ変換像
13Fと開口16との相対位置を決定すれば、そのとき
にはフーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
らないか、通ってもその光量が少ないことになり、相対
的にフーリエ変換像13Fよりも欠陥からの光学情報が
より多く開口16を通ることになる。このとき被検査面
11とほぼ共役な位置11Cにおいて、その開口16を
通過した光を用いて被検査面11の像を観察すれば欠陥
の像のみを観察することができる。観察手段としては電
荷結合型撮像デバイス(CCD)等の撮像手段を用いて
もよく、目視観察でもよい。以上が本発明の原理であ
る。
【0016】前記のようにフーリエ変換像13Fと開口
16との相対位置を変化させる相対位置可変手段には大
別して2つの手段がある。第1の手段は、瞳面P1の面
内で遮光板17を動かして開口16の位置を変化させる
駆動手段である。第2の手段は、開口16の位置は固定
したままで光ビームLの入射ベクトル、即ち被検査面1
1に対する入射方向や入射角度を変化させる入射方向可
変手段である。前者を図3を参照して説明し、後者を図
4を参照して説明する。
16との相対位置を変化させる相対位置可変手段には大
別して2つの手段がある。第1の手段は、瞳面P1の面
内で遮光板17を動かして開口16の位置を変化させる
駆動手段である。第2の手段は、開口16の位置は固定
したままで光ビームLの入射ベクトル、即ち被検査面1
1に対する入射方向や入射角度を変化させる入射方向可
変手段である。前者を図3を参照して説明し、後者を図
4を参照して説明する。
【0017】図3(a)は図1及び図2の瞳面P1をこ
の瞳面P1に垂直な方向から見た状態を示し、この図3
(a)において、13Fが図1のパターン13のフーリ
エ変換像であり、開口16は図2の遮光板17の一部で
ある。瞳面P1上の与えられた原点POに対する開口1
6の位置を表す位置ベクトルを〈C〉としたとき、図2
の受光器15の光電変換信号Sは、位置ベクトル〈C〉
の変化に対して図3(b)に示すように変化する。即
ち、フーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
過するときに、光電変換信号Sは大きくなるが、そうで
ない場合にはパターン13以外の欠陥情報が開口16を
透過するので、光電変換信号Sは小さい。
の瞳面P1に垂直な方向から見た状態を示し、この図3
(a)において、13Fが図1のパターン13のフーリ
エ変換像であり、開口16は図2の遮光板17の一部で
ある。瞳面P1上の与えられた原点POに対する開口1
6の位置を表す位置ベクトルを〈C〉としたとき、図2
の受光器15の光電変換信号Sは、位置ベクトル〈C〉
の変化に対して図3(b)に示すように変化する。即
ち、フーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
過するときに、光電変換信号Sは大きくなるが、そうで
ない場合にはパターン13以外の欠陥情報が開口16を
透過するので、光電変換信号Sは小さい。
【0018】そのため、図3(b)の光電変換信号Sの
最小値Smin を検出すれば欠陥のみを検出することがで
きる。具体的には、所定の欠陥に対する1対の閾値S
TH1 及びSTH2(STH2 >STH1 >0)を定めておき、そ
の光電変換信号Sの最小位置S min が次式を充たすとき
にはその欠陥があるものと判定する。 STH1 ≦Smin ≦STH2 この際に、その最小値Smin には被検査面11の本来の
パターン13の影響がほとんど無いため、そのパターン
13に依よらずに正確に欠陥のみを検出することができ
る。
最小値Smin を検出すれば欠陥のみを検出することがで
きる。具体的には、所定の欠陥に対する1対の閾値S
TH1 及びSTH2(STH2 >STH1 >0)を定めておき、そ
の光電変換信号Sの最小位置S min が次式を充たすとき
にはその欠陥があるものと判定する。 STH1 ≦Smin ≦STH2 この際に、その最小値Smin には被検査面11の本来の
パターン13の影響がほとんど無いため、そのパターン
13に依よらずに正確に欠陥のみを検出することができ
る。
【0019】次に図4を参照して光ビームLの入射ベク
トルが変化した場合について説明する。図4において、
光ビームLの初期の入射ベクトル(被検査面11に入射
する光ビームLに平行な単位長さのベクトル)を
〈e0 〉としたときに、瞳面P1上にはパターン13の
0次回折光のスポット18が形成される。瞳面P1上に
固定された開口16に対するスポット18の位置ベクト
ルを〈C0 〉とする。
トルが変化した場合について説明する。図4において、
光ビームLの初期の入射ベクトル(被検査面11に入射
する光ビームLに平行な単位長さのベクトル)を
〈e0 〉としたときに、瞳面P1上にはパターン13の
0次回折光のスポット18が形成される。瞳面P1上に
固定された開口16に対するスポット18の位置ベクト
ルを〈C0 〉とする。
【0020】そして、入射する光ビームLの被検査面1
1に対する入射方向や入射角度を変えると入射ベクトル
は〈e′〉となる。このとき、瞳面P1上の0次回折光
はスポット18′となり、そのスポット18′の開口1
6に対する位置ベクトルは〈C′〉となるが、〈C0 〉
≠〈C′〉である。即ち、図3に示したように開口16
の位置を変えた場合と全く同様に、位置ベクトル
〈C0 〉が変化するので、入射ベクトル、即ち入射方向
を変えることによっても欠陥の光学情報のみを得ること
ができる。
1に対する入射方向や入射角度を変えると入射ベクトル
は〈e′〉となる。このとき、瞳面P1上の0次回折光
はスポット18′となり、そのスポット18′の開口1
6に対する位置ベクトルは〈C′〉となるが、〈C0 〉
≠〈C′〉である。即ち、図3に示したように開口16
の位置を変えた場合と全く同様に、位置ベクトル
〈C0 〉が変化するので、入射ベクトル、即ち入射方向
を変えることによっても欠陥の光学情報のみを得ること
ができる。
【0021】また、図2において、被検査面11を回転
させると、瞳面P1上で被検査面11上のパターン13
のフーリエ変換像13Fが回転する。従って、被検査面
11を回転させることによっても、図3の位置ベクトル
〈C〉が変化することになり、欠陥の光学情報のみを得
ることができる。ところが実際には、図3のように本来
のパターン13のフーリエ変換像である光スポットの間
の領域に開口16が設けられる場合は多くなく、例えば
パターン13の周期ピッチが大きい場合は、フーリエ変
換面での光スポットの間隔がパターン13のピッチにほ
ぼ反比例して小さくなるため、開口16を通過する光ス
ポットが存在するようになる。
させると、瞳面P1上で被検査面11上のパターン13
のフーリエ変換像13Fが回転する。従って、被検査面
11を回転させることによっても、図3の位置ベクトル
〈C〉が変化することになり、欠陥の光学情報のみを得
ることができる。ところが実際には、図3のように本来
のパターン13のフーリエ変換像である光スポットの間
の領域に開口16が設けられる場合は多くなく、例えば
パターン13の周期ピッチが大きい場合は、フーリエ変
換面での光スポットの間隔がパターン13のピッチにほ
ぼ反比例して小さくなるため、開口16を通過する光ス
ポットが存在するようになる。
【0022】従って、開口16の大きさもパターン13
の周期ピッチ等の被検査面11の状態に応じて変えられ
ることが望ましいが、このとき当然開口16が小さい程
開口16を通過する光量も小さくなるため、単に開口1
6を通過する光量が最小になるようにすると、開口16
が小さくなり過ぎて欠陥の像が観察できなくなる。そこ
で、本発明では、開口16を通過する光量を単位面積当
たりの光量(照度)に換算したのち、この照度が最小と
なるように開口16の大きさ及び位置を決定する。但
し、開口16が小さくなり過ぎると、欠陥の解像度が悪
くなり過ぎるため、開口16の面積の下限を定めてお
く。
の周期ピッチ等の被検査面11の状態に応じて変えられ
ることが望ましいが、このとき当然開口16が小さい程
開口16を通過する光量も小さくなるため、単に開口1
6を通過する光量が最小になるようにすると、開口16
が小さくなり過ぎて欠陥の像が観察できなくなる。そこ
で、本発明では、開口16を通過する光量を単位面積当
たりの光量(照度)に換算したのち、この照度が最小と
なるように開口16の大きさ及び位置を決定する。但
し、開口16が小さくなり過ぎると、欠陥の解像度が悪
くなり過ぎるため、開口16の面積の下限を定めてお
く。
【0023】この場合、その開口16内の照度を計測す
るための1つの手法は、瞳面(フーリエ変換面)P1に
おけるフーリエ変換像を一括で撮像し、そのフーリエ変
換像の光量分布から演算により照度が最も小さくなると
きの開口の位置及び大きさを求めることである。また、
その開口16内の照度を計測するための別の手法は、実
際にその開口16の位置及び大きさを種々に設定してそ
れぞれ開口16を通過する光量を計測し、この計測値及
び開口16の面積から照度を算出することである。
るための1つの手法は、瞳面(フーリエ変換面)P1に
おけるフーリエ変換像を一括で撮像し、そのフーリエ変
換像の光量分布から演算により照度が最も小さくなると
きの開口の位置及び大きさを求めることである。また、
その開口16内の照度を計測するための別の手法は、実
際にその開口16の位置及び大きさを種々に設定してそ
れぞれ開口16を通過する光量を計測し、この計測値及
び開口16の面積から照度を算出することである。
【0024】また、その開口16は可変絞り的な機構に
より任意の大きさに設定できるようにすることが望まし
い。しかしながら、開口16の大きさが任意であると最
適な開口16の大きさ及び位置を求めるまでの時間が長
くなる場合があるため、開口16の最適な大きさを近似
的に求めるだけても良い場合には、予め複数個の大きさ
の開口を用意しておき、それら複数個の開口の中から照
度が最も小さくなるものを選択するようにすればよい。
これにより、検査時間が短縮される。
より任意の大きさに設定できるようにすることが望まし
い。しかしながら、開口16の大きさが任意であると最
適な開口16の大きさ及び位置を求めるまでの時間が長
くなる場合があるため、開口16の最適な大きさを近似
的に求めるだけても良い場合には、予め複数個の大きさ
の開口を用意しておき、それら複数個の開口の中から照
度が最も小さくなるものを選択するようにすればよい。
これにより、検査時間が短縮される。
【0025】
【実施例】以下、本発明による欠陥検査装置の第1実施
例につき図5及び図6を参照して説明する。図5は本実
施例の欠陥検査装置の構成を示し、この図5において、
レチクル又はウエハ等からなる被検基板100の表面に
周期的な回路パターン等のパターン101が形成されて
いる。パターン101の欠陥又は被検基板100の表面
に付着した異物が検出対象である。被検基板100はX
Yステージ102上に載置されている。被検基板100
の表面に平行な平面の直交座標系をX軸及びY軸とし
て、XYステージ102は、駆動部103及び104に
よりそれぞれX方向及びY方向に移動自在に構成されて
いる。
例につき図5及び図6を参照して説明する。図5は本実
施例の欠陥検査装置の構成を示し、この図5において、
レチクル又はウエハ等からなる被検基板100の表面に
周期的な回路パターン等のパターン101が形成されて
いる。パターン101の欠陥又は被検基板100の表面
に付着した異物が検出対象である。被検基板100はX
Yステージ102上に載置されている。被検基板100
の表面に平行な平面の直交座標系をX軸及びY軸とし
て、XYステージ102は、駆動部103及び104に
よりそれぞれX方向及びY方向に移動自在に構成されて
いる。
【0026】被検基板100の表面上の点Qを囲む所定
面積の観察視野には、光源105から射出された光ビー
ム106が照射されている。点Qを囲む観察視野内のパ
ターン101から発生する回折光、及びその観察視野内
の欠陥(不図示)から発生する散乱光は、受光レンズ1
07により集光された後、被検基板100の表面と共役
な面上に設けられた視野絞り108を通過する。視野絞
り108により不要な(光ビーム106の照射領域外あ
るいは観察視野外の)光が遮光された後の回折光及び散
乱光は、更にレンズ109によりフーリエ変換され、レ
ンズ109の瞳面(フーリエ変換面)上に被検基板10
0の表面のフーリエ変換パターンが形成される。
面積の観察視野には、光源105から射出された光ビー
ム106が照射されている。点Qを囲む観察視野内のパ
ターン101から発生する回折光、及びその観察視野内
の欠陥(不図示)から発生する散乱光は、受光レンズ1
07により集光された後、被検基板100の表面と共役
な面上に設けられた視野絞り108を通過する。視野絞
り108により不要な(光ビーム106の照射領域外あ
るいは観察視野外の)光が遮光された後の回折光及び散
乱光は、更にレンズ109によりフーリエ変換され、レ
ンズ109の瞳面(フーリエ変換面)上に被検基板10
0の表面のフーリエ変換パターンが形成される。
【0027】レンズ109の瞳面又はこの瞳面の近傍の
面上に4枚の遮光板110A,110B,110C及び
110Dが移動自在に配置され、遮光板110A,11
0B,110C及び110Dで囲まれた矩形の開口11
2内をフーリエ変換パターンの光束が通過する。この場
合、遮光板110A及び110Bはそれぞれ駆動部11
1A及び111BによりY方向に独立に移動させること
ができ、遮光板110C及び110Dはそれぞれ駆動部
111C及び111DによりX方向に独立に移動させる
ことができる。即ち、駆動部111A〜111Dを介し
て遮光板110A〜110Dを並進駆動することによ
り、ほぼ瞳面上での矩形の開口112の位置及び大きさ
をそれぞれ任意の位置及び任意の大きさに設定すること
ができる。この矩形の開口112の各頂点をA,B,
C,Dとして、X軸に平行な1対の辺AB及び辺CDの
長さをΔX、Y軸に平行な1対の辺BC及び辺DAの長
さをΔYと定義しておく。
面上に4枚の遮光板110A,110B,110C及び
110Dが移動自在に配置され、遮光板110A,11
0B,110C及び110Dで囲まれた矩形の開口11
2内をフーリエ変換パターンの光束が通過する。この場
合、遮光板110A及び110Bはそれぞれ駆動部11
1A及び111BによりY方向に独立に移動させること
ができ、遮光板110C及び110Dはそれぞれ駆動部
111C及び111DによりX方向に独立に移動させる
ことができる。即ち、駆動部111A〜111Dを介し
て遮光板110A〜110Dを並進駆動することによ
り、ほぼ瞳面上での矩形の開口112の位置及び大きさ
をそれぞれ任意の位置及び任意の大きさに設定すること
ができる。この矩形の開口112の各頂点をA,B,
C,Dとして、X軸に平行な1対の辺AB及び辺CDの
長さをΔX、Y軸に平行な1対の辺BC及び辺DAの長
さをΔYと定義しておく。
【0028】また、レンズ109と遮光板110A〜1
10Dとの間にハーフミラー113が設けられ、ハーフ
ミラー113で反射された光束が被検基板100の表面
のフーリエ変換パターンを形成する。このフーリエ変換
パターンの形成面に、フーリエ変換像モニター用の2次
元CCD等よりなる撮像素子(以下、「瞳面撮像素子」
と呼ぶ)114の撮像面が配置されている。瞳面撮像素
子114の撮像面は遮光板110A〜110Dと光学的
に等価な位置、即ちレンズ109の瞳面(フーリエ変換
面)上に設けられ、瞳面撮像素子114の撮像面はレン
ズ109の瞳径と同程度の大きさの像、即ち矩形の開口
112が形成されるX方向、Y方向の範囲と等価な範囲
の像を全て撮像できる大きさである。
10Dとの間にハーフミラー113が設けられ、ハーフ
ミラー113で反射された光束が被検基板100の表面
のフーリエ変換パターンを形成する。このフーリエ変換
パターンの形成面に、フーリエ変換像モニター用の2次
元CCD等よりなる撮像素子(以下、「瞳面撮像素子」
と呼ぶ)114の撮像面が配置されている。瞳面撮像素
子114の撮像面は遮光板110A〜110Dと光学的
に等価な位置、即ちレンズ109の瞳面(フーリエ変換
面)上に設けられ、瞳面撮像素子114の撮像面はレン
ズ109の瞳径と同程度の大きさの像、即ち矩形の開口
112が形成されるX方向、Y方向の範囲と等価な範囲
の像を全て撮像できる大きさである。
【0029】瞳面撮像素子114は被検基板100の表
面のフーリエ変換像を撮像して得られた撮像信号を、演
算部130に供給する。演算部130は、その撮像信号
より後述のように、そのフーリエ変換像中で照度が最も
小さくなるときの開口の位置及び大きさを求め、その開
口の位置及び大きさの情報を制御部131に供給する。
但し、その開口の大きさには所定の下限が設けられてい
る。制御部131は、駆動部111A〜111Dを介し
て遮光板110A〜110Dを並進駆動することによ
り、開口112の位置及び大きさを演算部130で決定
された位置及び大きさに設定する。
面のフーリエ変換像を撮像して得られた撮像信号を、演
算部130に供給する。演算部130は、その撮像信号
より後述のように、そのフーリエ変換像中で照度が最も
小さくなるときの開口の位置及び大きさを求め、その開
口の位置及び大きさの情報を制御部131に供給する。
但し、その開口の大きさには所定の下限が設けられてい
る。制御部131は、駆動部111A〜111Dを介し
て遮光板110A〜110Dを並進駆動することによ
り、開口112の位置及び大きさを演算部130で決定
された位置及び大きさに設定する。
【0030】そして、矩形の開口112を通過した光束
はレンズ115により逆フーリエ変換され、被検基板1
00の表面と共役な面上に欠陥の像を結像する。その被
検基板100の表面と共役な面上に、2次元CCD等よ
りなる観察用撮像素子(以下、「像面撮像素子」と呼
ぶ)116の撮像面が配置され、像面撮像素子116に
より欠陥の像が撮像される。なお、像面撮像素子116
の代わりに接眼レンズを配置して、欠陥の像を目視観察
できるようにしてもよい。
はレンズ115により逆フーリエ変換され、被検基板1
00の表面と共役な面上に欠陥の像を結像する。その被
検基板100の表面と共役な面上に、2次元CCD等よ
りなる観察用撮像素子(以下、「像面撮像素子」と呼
ぶ)116の撮像面が配置され、像面撮像素子116に
より欠陥の像が撮像される。なお、像面撮像素子116
の代わりに接眼レンズを配置して、欠陥の像を目視観察
できるようにしてもよい。
【0031】次に、被検基板100の表面の欠陥検査を
行う場合の動作につき説明する。この場合、図5の瞳面
撮像素子114の撮像面には、被検基板100上のパタ
ーン101のフーリエ変換パターンである、図6に示す
周期的なフーリエ変換像117が形成される。瞳面撮像
素子114は、図6のフーリエ変換像117の全体を撮
像信号に変換する。
行う場合の動作につき説明する。この場合、図5の瞳面
撮像素子114の撮像面には、被検基板100上のパタ
ーン101のフーリエ変換パターンである、図6に示す
周期的なフーリエ変換像117が形成される。瞳面撮像
素子114は、図6のフーリエ変換像117の全体を撮
像信号に変換する。
【0032】以下では、瞳面撮像素子114の撮像信号
から、演算部130において開口112内の単位面積当
りの光量(照度)を算出する方法、及び開口112の大
きさ、位置の最適制御方法について説明する。図6は、
瞳面撮像素子114で撮像されるフーリエ変換像117
の2次元的な画素構成を示し、図6においてフーリエ変
換像117はM行×N列の画素118から成るものとす
る。そして、任意のm行且つn列の位置にある画素の光
量データをI(m,n)で表す。
から、演算部130において開口112内の単位面積当
りの光量(照度)を算出する方法、及び開口112の大
きさ、位置の最適制御方法について説明する。図6は、
瞳面撮像素子114で撮像されるフーリエ変換像117
の2次元的な画素構成を示し、図6においてフーリエ変
換像117はM行×N列の画素118から成るものとす
る。そして、任意のm行且つn列の位置にある画素の光
量データをI(m,n)で表す。
【0033】この場合、n列から(n+i)列まで且つ
m行から(m+j)行までの画素から構成される矩形の
パターン119の位置及び大きさを、図5の矩形の開口
112の位置及び大きさに対応させ、その太い実線で示
すパターン119内の単位面積当たりの光量を求める。
そのパターン119内の光量の積分値IT は、添字aに
関する0からjまでの和をΣa 、添字bに関する0から
iまでの和をΣb として、次のようになる。
m行から(m+j)行までの画素から構成される矩形の
パターン119の位置及び大きさを、図5の矩形の開口
112の位置及び大きさに対応させ、その太い実線で示
すパターン119内の単位面積当たりの光量を求める。
そのパターン119内の光量の積分値IT は、添字aに
関する0からjまでの和をΣa 、添字bに関する0から
iまでの和をΣb として、次のようになる。
【0034】IT =Σa Σb I(m+a,n+b) 従って、各画素118の列方向の幅をΔp、行方向の幅
をΔqとすると、パターン119内での単位面積当たり
の光量f(i,j,m,n) は、画素上では次のようになる。 f(i,j,m,n)=IT/{(i+1)Δp・(j+1)Δq} ={Σa Σb I(m+a,n+b)}/{(i+1)Δp・(j+1)Δq} (1) 但し、矩形のパターン119は確実に全画素を含むフー
リエ変換像117の中に単一に存在するパターンでなけ
ればならないので、(1)式における0以上の整数i,
j,m,nは以下の条件を満足する必要がある。
をΔqとすると、パターン119内での単位面積当たり
の光量f(i,j,m,n) は、画素上では次のようになる。 f(i,j,m,n)=IT/{(i+1)Δp・(j+1)Δq} ={Σa Σb I(m+a,n+b)}/{(i+1)Δp・(j+1)Δq} (1) 但し、矩形のパターン119は確実に全画素を含むフー
リエ変換像117の中に単一に存在するパターンでなけ
ればならないので、(1)式における0以上の整数i,
j,m,nは以下の条件を満足する必要がある。
【0035】(n+i)≦N (2A) (m+j)≦M (2B) 実際の処理としては、被検基板100の表面に光ビーム
106を照射したとき得られるフーリエ変換像を瞳面撮
像素子122で撮像し、演算部130内の記憶部(メモ
リ)のM行×N列の番地に2次元画素データとして格納
する。次いで(2A)式、(2B)式の条件の下で、
(1)式の単位面積当りの光量f(i,j,m,n) が最小値と
なるときの整数i,j,m,nの値を求める。但し、整
数i及びjにはそれぞれ検出すべき欠陥の分解能に応じ
て定める下限値α及びβがある。
106を照射したとき得られるフーリエ変換像を瞳面撮
像素子122で撮像し、演算部130内の記憶部(メモ
リ)のM行×N列の番地に2次元画素データとして格納
する。次いで(2A)式、(2B)式の条件の下で、
(1)式の単位面積当りの光量f(i,j,m,n) が最小値と
なるときの整数i,j,m,nの値を求める。但し、整
数i及びjにはそれぞれ検出すべき欠陥の分解能に応じ
て定める下限値α及びβがある。
【0036】このようにして整数i,j,m,nの値が
定められた後、図5の制御部131は、駆動部111A
〜111Dを介して遮光板110A〜110Dを並進駆
動して、矩形の開口112の位置及び大きさを整数i,
j,m,nの値に対応する状態に設定する。具体的に、
図6の矩形のパターン119の頂点AP,BP,CP,
DPをそれぞれ図5の矩形の開口112の頂点A,B,
C,Dに対応させ、更に遮光板110A〜110Dの配
置面でのフーリエ変換像の大きさと瞳面撮像素子114
の撮像面でのフーリエ変換像の大きさとが1:1(同倍
率)であるとする。このとき、瞳面撮像素子114の撮
像面でのパターン119の辺AP〜BP又は辺CP〜D
Pの方向(列方向)の画素のピッチはΔp、辺BP〜C
P又は辺DP〜APの方向(行方向)の画素のピッチは
Δqであるため、矩形の開口112のX方向の幅ΔX、
及びY方向の幅ΔYは次のようになる。
定められた後、図5の制御部131は、駆動部111A
〜111Dを介して遮光板110A〜110Dを並進駆
動して、矩形の開口112の位置及び大きさを整数i,
j,m,nの値に対応する状態に設定する。具体的に、
図6の矩形のパターン119の頂点AP,BP,CP,
DPをそれぞれ図5の矩形の開口112の頂点A,B,
C,Dに対応させ、更に遮光板110A〜110Dの配
置面でのフーリエ変換像の大きさと瞳面撮像素子114
の撮像面でのフーリエ変換像の大きさとが1:1(同倍
率)であるとする。このとき、瞳面撮像素子114の撮
像面でのパターン119の辺AP〜BP又は辺CP〜D
Pの方向(列方向)の画素のピッチはΔp、辺BP〜C
P又は辺DP〜APの方向(行方向)の画素のピッチは
Δqであるため、矩形の開口112のX方向の幅ΔX、
及びY方向の幅ΔYは次のようになる。
【0037】ΔX=(i+1)・Δp (3A) ΔY=(j+1)・Δq (3B) 且つ、図6の1行1列目の画素に対応する図5の遮光板
110A〜110Dの配置面上の位置から、X方向にn
・Δp、Y方向にm・Δqだけ移動した位置に矩形の開
口112が形成されるように駆動部111A〜111D
を介して遮光板110A〜110Dを移動させる。
110A〜110Dの配置面上の位置から、X方向にn
・Δp、Y方向にm・Δqだけ移動した位置に矩形の開
口112が形成されるように駆動部111A〜111D
を介して遮光板110A〜110Dを移動させる。
【0038】この状態で像面撮像素子116からの撮像
信号を不図示のテレビモニターに供給して得られるモニ
ター画面での観察、又は前述した接眼レンズによる目視
観察を行うと、被検基板100上のパターン101から
の回折光を除去して欠陥のみの検査を行うことができ
る。次に、別の処理方法として、図5の矩形の開口11
2の大きさを示す幅ΔX及びΔYは、例えば3段階の組
み合わせ(ΔX1,ΔY1)、(ΔX2,ΔY2)、(ΔX 3,Δ
Y3)の中から選択するものとする。このためには、図5
の構成では、駆動部111A〜111Dの制御シーケン
スをそれら3段階の組み合わせの中の何れかの大きさに
のみ開口112の大きさを設定するように制限しておい
てもよいし、予め3種類の矩形の開口を用意しておい
て、切り換え又は交換可能な構成にしておいてもよい。
信号を不図示のテレビモニターに供給して得られるモニ
ター画面での観察、又は前述した接眼レンズによる目視
観察を行うと、被検基板100上のパターン101から
の回折光を除去して欠陥のみの検査を行うことができ
る。次に、別の処理方法として、図5の矩形の開口11
2の大きさを示す幅ΔX及びΔYは、例えば3段階の組
み合わせ(ΔX1,ΔY1)、(ΔX2,ΔY2)、(ΔX 3,Δ
Y3)の中から選択するものとする。このためには、図5
の構成では、駆動部111A〜111Dの制御シーケン
スをそれら3段階の組み合わせの中の何れかの大きさに
のみ開口112の大きさを設定するように制限しておい
てもよいし、予め3種類の矩形の開口を用意しておい
て、切り換え又は交換可能な構成にしておいてもよい。
【0039】この場合、(ΔX1,ΔY1)、(ΔX2,ΔY
2)、(ΔX3,ΔY3)の開口の大きさに対応して、図6の
瞳面撮像素子114上のパターン119の大きさを示す
整数i,jも3つの組み合わせである(i1,j1)、(i
2,j2)、(i3,j3)だけを考えればよいことになる。但
し、(ΔXk,ΔYk)と(ik,jk)とは(k=1〜3)、
ΔXk=(ik+1)・Δp、ΔYk=(jk+1)・Δq で
関係付けられる。この条件のもとで、(1)式が最小値
をとるときの整数i,jの組み合わせと、整数m,nの
値とを求めるようにすると、矩形の開口112の位置及
び大きさを計算するのに要する時間が短縮できる。
2)、(ΔX3,ΔY3)の開口の大きさに対応して、図6の
瞳面撮像素子114上のパターン119の大きさを示す
整数i,jも3つの組み合わせである(i1,j1)、(i
2,j2)、(i3,j3)だけを考えればよいことになる。但
し、(ΔXk,ΔYk)と(ik,jk)とは(k=1〜3)、
ΔXk=(ik+1)・Δp、ΔYk=(jk+1)・Δq で
関係付けられる。この条件のもとで、(1)式が最小値
をとるときの整数i,jの組み合わせと、整数m,nの
値とを求めるようにすると、矩形の開口112の位置及
び大きさを計算するのに要する時間が短縮できる。
【0040】次に、本発明の第2実施例につき図7を参
照して説明する。この図7において、図5と同一の部材
には同一の符号を付してその詳細説明を省略する。図7
において、被検基板100の表面のレンズ109による
フーリエ変換面又はこの近傍の面上に、大きさの異なる
複数(図7では2種類)の矩形(円形等でも可)の開口
121A及び121Bを設けた遮光板120を配置す
る。遮光板120は駆動部122及び駆動部123によ
りそれぞれY方向及びX方向へ駆動自在に支持され、更
に駆動部123は矩形の開口121A及び121Bの切
り換え(光路中への出し入れ)動作も兼用して行う。
照して説明する。この図7において、図5と同一の部材
には同一の符号を付してその詳細説明を省略する。図7
において、被検基板100の表面のレンズ109による
フーリエ変換面又はこの近傍の面上に、大きさの異なる
複数(図7では2種類)の矩形(円形等でも可)の開口
121A及び121Bを設けた遮光板120を配置す
る。遮光板120は駆動部122及び駆動部123によ
りそれぞれY方向及びX方向へ駆動自在に支持され、更
に駆動部123は矩形の開口121A及び121Bの切
り換え(光路中への出し入れ)動作も兼用して行う。
【0041】また、遮光板120とレンズ115との間
にハーフミラー124を設け、ハーフミラー124で反
射された光束を集光レンズ125を介して光電検出器1
26の受光面に集光する。光電検出器126としては、
シリコンフォトダイオードやフォトマルチプライア等が
使用され、矩形の開口121A又は121B(図7の状
態では開口121A)を通過した光量に比例する光量が
光電検出器126で光電変換され、光電検出器126の
光電信号が演算部132に供給されている。演算部13
2には、遮光板120から現在フーリエ変換パターン上
に設定されている開口121A又は121Bの情報も供
給され、演算部132は開口121A又は121Bを通
過する光の照度を算出して制御部133に供給する。制
御部133は駆動部122及び123を介して、開口1
21A又は121Bを通過する光束の照度が最も小さく
なるように、遮光板120の位置決めを行う。その他の
構成は図5と同様である。
にハーフミラー124を設け、ハーフミラー124で反
射された光束を集光レンズ125を介して光電検出器1
26の受光面に集光する。光電検出器126としては、
シリコンフォトダイオードやフォトマルチプライア等が
使用され、矩形の開口121A又は121B(図7の状
態では開口121A)を通過した光量に比例する光量が
光電検出器126で光電変換され、光電検出器126の
光電信号が演算部132に供給されている。演算部13
2には、遮光板120から現在フーリエ変換パターン上
に設定されている開口121A又は121Bの情報も供
給され、演算部132は開口121A又は121Bを通
過する光の照度を算出して制御部133に供給する。制
御部133は駆動部122及び123を介して、開口1
21A又は121Bを通過する光束の照度が最も小さく
なるように、遮光板120の位置決めを行う。その他の
構成は図5と同様である。
【0042】図7で被検基板100の表面の欠陥検査を
行う場合の動作につき説明する。先ず、矩形の開口12
1Aがレンズ109を通過した光束(フーリエ変換パタ
ーン)中に入った状態で、駆動部122及び123を介
して遮光板120をほぼ瞳面上でX方向及びY方向に動
かして、光電検出器126の光電信号(受光光量に比例
する)が最小になるときの遮光板120のXY座標を求
め、制御部133の内部のメモリ等の記憶部にそのXY
座標とそのときの単位面積当りの光量のデータとを格納
しておく。次いで、駆動部123により矩形の開口12
1Bがフーリエ変換パターン中に入るように遮光板12
0を大きくX方向に移動させた後、開口121Aのとき
と全く同じ動作を繰り返し、制御部133の内部の記憶
部にデータを格納する。
行う場合の動作につき説明する。先ず、矩形の開口12
1Aがレンズ109を通過した光束(フーリエ変換パタ
ーン)中に入った状態で、駆動部122及び123を介
して遮光板120をほぼ瞳面上でX方向及びY方向に動
かして、光電検出器126の光電信号(受光光量に比例
する)が最小になるときの遮光板120のXY座標を求
め、制御部133の内部のメモリ等の記憶部にそのXY
座標とそのときの単位面積当りの光量のデータとを格納
しておく。次いで、駆動部123により矩形の開口12
1Bがフーリエ変換パターン中に入るように遮光板12
0を大きくX方向に移動させた後、開口121Aのとき
と全く同じ動作を繰り返し、制御部133の内部の記憶
部にデータを格納する。
【0043】仮に、開口121Aと開口121Bとの面
積比が1:4である場合、演算部132では開口121
Aのときの光電検出器126の光電信号と、開口121
Bのときの光電検出器126の光電信号とをそれぞれ比
率が1:4の係数で除算したものが、単位面積当たりの
光量データとして求められる。従って、開口121A,
121Bのどちらが単位面積当たりの開口を透過する光
量が少ないかを判定し、照度が低い方のデータ(即ち遮
光板120のXY座標)を用いて、照度が低い方の開口
に切り換えるように遮光板120の位置を設定する。
積比が1:4である場合、演算部132では開口121
Aのときの光電検出器126の光電信号と、開口121
Bのときの光電検出器126の光電信号とをそれぞれ比
率が1:4の係数で除算したものが、単位面積当たりの
光量データとして求められる。従って、開口121A,
121Bのどちらが単位面積当たりの開口を透過する光
量が少ないかを判定し、照度が低い方のデータ(即ち遮
光板120のXY座標)を用いて、照度が低い方の開口
に切り換えるように遮光板120の位置を設定する。
【0044】なお、演算部133において、光電検出器
126の光電信号をそれぞれ開口面積比で定まる係数で
除算する代わりに、例えば矩形の開口121A,121
Bの切り換え動作と連動して、図8に示すように駆動部
128により光電検出器126の前面に配置されたフィ
ルター板127の透過率を切り換えるようにしてもよ
い。即ち、フィルター板127は互いに透過率の異なる
ガラス板129A及び129Bとを並列に組み合わせた
ものであり、矩形の開口121Aと121Bとの面積比
が1:4のとき、ガラス板129A及び129Bの透過
率をそれぞれ100%及び25%とする。そして、開口
121Aが光路中に入っているときはガラス板129A
が光電検出器126の直前に配され、開口121Bが光
路中に入っているときはガラス板129Bが光電検出器
126の直前に入るようにする。これにより、光電検出
器126の光電信号は、どちらの開口121A,121
Bを使用するときでもそのまま単位面積当たりの開口透
過光量を表すので、単純な数値比較だけで済むことにな
る。
126の光電信号をそれぞれ開口面積比で定まる係数で
除算する代わりに、例えば矩形の開口121A,121
Bの切り換え動作と連動して、図8に示すように駆動部
128により光電検出器126の前面に配置されたフィ
ルター板127の透過率を切り換えるようにしてもよ
い。即ち、フィルター板127は互いに透過率の異なる
ガラス板129A及び129Bとを並列に組み合わせた
ものであり、矩形の開口121Aと121Bとの面積比
が1:4のとき、ガラス板129A及び129Bの透過
率をそれぞれ100%及び25%とする。そして、開口
121Aが光路中に入っているときはガラス板129A
が光電検出器126の直前に配され、開口121Bが光
路中に入っているときはガラス板129Bが光電検出器
126の直前に入るようにする。これにより、光電検出
器126の光電信号は、どちらの開口121A,121
Bを使用するときでもそのまま単位面積当たりの開口透
過光量を表すので、単純な数値比較だけで済むことにな
る。
【0045】更にこの実施例を発展させると、図7の矩
形の開口121A及び121Bのそれぞれに直接図8の
ガラス板129A及び129Bの透過率と同じ透過率の
ガラス板(フィルター)を貼り付けて、即ち大きい開口
を通過する光量をその面積分だけ透過率の低いフィルタ
ーにより減光して光電検出器126で受光するようにし
てもよいことが分かる。この場合には、図7の演算部1
32を省くことができる。
形の開口121A及び121Bのそれぞれに直接図8の
ガラス板129A及び129Bの透過率と同じ透過率の
ガラス板(フィルター)を貼り付けて、即ち大きい開口
を通過する光量をその面積分だけ透過率の低いフィルタ
ーにより減光して光電検出器126で受光するようにし
てもよいことが分かる。この場合には、図7の演算部1
32を省くことができる。
【0046】このように本発明は上述実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、フーリエ変換パターン
からの本来の周期的なパターンの光スポットを除去する
ための開口の大きさ及び位置を、開口を通過する光束の
照度を計測する照度計測手段の計測結果に応じて最適化
しているため、被検物の本来のパターンの密集度や形状
等の条件に依らずに、欠陥のみを検出することができる
利点がある。
からの本来の周期的なパターンの光スポットを除去する
ための開口の大きさ及び位置を、開口を通過する光束の
照度を計測する照度計測手段の計測結果に応じて最適化
しているため、被検物の本来のパターンの密集度や形状
等の条件に依らずに、欠陥のみを検出することができる
利点がある。
【0048】また、その照度計測手段が、フーリエ変換
パターンを撮像する撮像手段と、この撮像手段からの撮
像信号を画像処理して開口を通過する光束の照度を算出
する演算手段とを有する場合には、機械的な動作が少な
いため開口の最適化を高速に行うことができる。一方、
その照度計測手段が、その開口を通過した光束を光電変
換する光電変換手段と、その開口の面積とその光電変換
手段からの光電変換信号とよりその開口を通過する光束
の照度を求める演算手段とを有する場合には、実際の照
度を正確に計測できる。
パターンを撮像する撮像手段と、この撮像手段からの撮
像信号を画像処理して開口を通過する光束の照度を算出
する演算手段とを有する場合には、機械的な動作が少な
いため開口の最適化を高速に行うことができる。一方、
その照度計測手段が、その開口を通過した光束を光電変
換する光電変換手段と、その開口の面積とその光電変換
手段からの光電変換信号とよりその開口を通過する光束
の照度を求める演算手段とを有する場合には、実際の照
度を正確に計測できる。
【0049】また、その開口の大きさが予め設定された
複数の面積から選ばれた面積に設定される場合には、近
似的ではあるが、より高速に開口の最適化を行うことが
できる。
複数の面積から選ばれた面積に設定される場合には、近
似的ではあるが、より高速に開口の最適化を行うことが
できる。
【図1】本発明の欠陥の検出原理の説明に供する斜視図
である。
である。
【図2】本発明の欠陥の検出原理の説明図であり、瞳面
P1に開口を有する遮光板を配置した場合を示す斜視図
である。
P1に開口を有する遮光板を配置した場合を示す斜視図
である。
【図3】(a)は瞳面P1における開口16とフーリエ
変換像13Fとの位置関係を示す正面図、(b)は開口
16とフーリエ変換像13Fとの位置関係が変化した場
合の図6の受光器15の光電変換信号Sの変化の一例を
示す波形図である。
変換像13Fとの位置関係を示す正面図、(b)は開口
16とフーリエ変換像13Fとの位置関係が変化した場
合の図6の受光器15の光電変換信号Sの変化の一例を
示す波形図である。
【図4】本発明の欠陥の検出原理の説明図であり、被検
査面に対する光ビームLの入射ベクトルが変化した場合
を示す斜視図である。
査面に対する光ビームLの入射ベクトルが変化した場合
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の欠陥検査装置の構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】第1実施例の撮像素子114の撮像データの処
理方法の説明に供する図である。
理方法の説明に供する図である。
【図7】本発明の第2実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】第2実施例の変形例の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】従来の欠陥検査装置の構成を示す斜視図であ
る。
る。
100 被検基板 101 パターン 102 XYステージ 107 受光レンズ 108 視野絞り 109 フーリエ変換用のレンズ 110A〜110D 遮光板 111A〜111D 駆動部 112 開口 113 ハーフミラー 114 瞳面撮像素子 115 逆フーリエ変換用のレンズ 116 像面撮像素子 126 光電検出器
Claims (4)
- 【請求項1】 被検物に検査用の光を照射する光照射手
段と、前記被検物からの光を集光する集光光学系とを有
し、該集光された光により前記被検物の欠陥を検査する
装置において、 前記被検物からの光をフーリエ変換する第1変換光学系
と、 前記第1変換光学系による前記被検物のフーリエ変換面
上で、前記被検物のフーリエ変換パターンとの相対位置
関係が可変で且つ面積が可変の開口を設定する開口設定
手段と、 前記開口を通過する光束の単位面積当りの光量を求める
照度計測手段と、 前記開口の面積が検出対象とする最小の欠陥から決定さ
れる所定の最小面積以上であるという条件下で、前記開
口を通過する光束の単位面積当りの光量が最小になるよ
うに、前記開口設定手段を介して前記開口と前記フーリ
エ変換パターンとの相対位置関係及び前記開口の面積を
設定する制御手段と、 前記開口を通過した光を逆フーリエ変換して前記被検物
の共役像を結像する第2変換光学系と、 前記被検物の共役像を観察する観察手段と、を有するこ
とを特徴とする欠陥検査装置。 - 【請求項2】 前記照度計測手段は、前記被検物のフー
リエ変換パターンを撮像する撮像手段と、該撮像手段か
らの撮像信号を処理して前記開口と前記フーリエ変換パ
ターンとの相対位置関係及び前記開口の面積を変化させ
た場合毎に、それぞれ前記開口を通過する光束の単位面
積当りの光量を算出する演算手段とを有することを特徴
とする請求項1記載の欠陥検査装置。 - 【請求項3】 前記照度計測手段は、前記開口を通過し
た光束を光電変換する光電変換手段と、前記開口設定手
段により設定される開口の面積と前記光電変換手段から
の光電変換信号とより前記開口を通過する光束の単位面
積当りの光量を求める演算手段と、を有することを特徴
とする請求項1記載の欠陥検査装置。 - 【請求項4】 前記開口設定手段は、予め設定された複
数の面積から選ばれた面積に前記開口の面積を設定し、 前記制御手段は、前記予め設定された複数の面積内で前
記開口を通過する光束の単位面積当りの光量が最小にな
るときの面積に前記開口の面積を設定することを特徴と
する請求項1、2、又は3記載の欠陥検査装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231279A JPH0783844A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 欠陥検査装置 |
US08/595,347 US5719405A (en) | 1992-09-01 | 1996-02-01 | Particle inspecting apparatus and method using fourier transform |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231279A JPH0783844A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 欠陥検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783844A true JPH0783844A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16921118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5231279A Withdrawn JPH0783844A (ja) | 1992-09-01 | 1993-09-17 | 欠陥検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0783844A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272355A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-10-05 | Horiba Ltd | 異物検査装置 |
JP2003130808A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Hitachi Ltd | 欠陥検査方法及びその装置 |
JP2006250944A (ja) * | 2006-04-17 | 2006-09-21 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査方法及びその装置 |
JP2006329630A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 |
JP2007033263A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Nagasaki Univ | 微小凹面形状の形状誤差機上計測方法および計測装置 |
CN100435227C (zh) * | 2004-09-02 | 2008-11-19 | 精碟科技股份有限公司 | 基板缺陷检测装置 |
WO2017163318A1 (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 検査装置 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5231279A patent/JPH0783844A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272355A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-10-05 | Horiba Ltd | 異物検査装置 |
JP2003130808A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Hitachi Ltd | 欠陥検査方法及びその装置 |
US7161671B2 (en) | 2001-10-29 | 2007-01-09 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for inspecting defects |
US7299147B2 (en) | 2001-10-29 | 2007-11-20 | Hitachi, Ltd. | Systems for managing production information |
CN100435227C (zh) * | 2004-09-02 | 2008-11-19 | 精碟科技股份有限公司 | 基板缺陷检测装置 |
JP2006329630A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 |
JP2007033263A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Nagasaki Univ | 微小凹面形状の形状誤差機上計測方法および計測装置 |
JP2006250944A (ja) * | 2006-04-17 | 2006-09-21 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査方法及びその装置 |
WO2017163318A1 (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 検査装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI558997B (zh) | 缺陷觀察方法及其裝置 | |
US9678021B2 (en) | Method and apparatus for inspecting defects | |
KR101258510B1 (ko) | 광학 검사 시스템에서 동적 조사 | |
JP2005283190A (ja) | 異物検査方法及びその装置 | |
JP2001013085A (ja) | 欠陥検査装置 | |
JP2530081B2 (ja) | マスク検査装置 | |
JP2006250739A (ja) | 異物欠陥検査方法及びその装置 | |
US7924517B2 (en) | Spatial filter, a system and method for collecting light from an object | |
WO2011089829A1 (ja) | 欠陥検査装置およびその方法 | |
WO2009133849A1 (ja) | 検査装置 | |
JP6920009B2 (ja) | 欠陥検出装置、欠陥検出方法および欠陥観察装置 | |
JP4674382B1 (ja) | 検査装置及び欠陥検査方法 | |
JPH0783844A (ja) | 欠陥検査装置 | |
JP2001209798A (ja) | 外観検査方法及び検査装置 | |
US7551296B2 (en) | Method for determining the focal position of at least two edges of structures on a substrate | |
JP3519813B2 (ja) | 欠陥検出方法及び欠陥検出装置 | |
US11967090B2 (en) | Method of and microscope comprising a device for detecting movements of a sample with respect to an objective | |
JP5593209B2 (ja) | 検査装置 | |
JP2009265026A (ja) | 検査装置 | |
JP2004193529A (ja) | ウエーハの評価方法及び装置 | |
JPH0682373A (ja) | 欠陥検査方法 | |
JP2005101619A (ja) | パターン欠陥検査方法および検査装置 | |
JP2011053186A (ja) | 基板上欠陥検査方法及びその装置 | |
JP3275407B2 (ja) | 微小寸法測定装置 | |
JP2000180373A (ja) | 欠陥検査方法及び欠陥検査装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |