JPH077157A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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Abstract
く、特性の向上した薄膜トランジスタ。 【構成】 絶縁性透明基板1上にアクティブ層である半
導体層2、第1ゲート絶縁膜8、第2ゲート絶縁膜9を
順次形成し、アクティブ領域のパターニング用マスクを
用いてアクティブ領域上のみ膜9が残るようにパターニ
ングし、膜9をマスクとしてアクティブ領域以外の部分
の半導体層2を全部酸化させて隔離し、画定されたアク
ティブ領域の上の膜9上にゲート電極を形成し、該電極
をマスクとして半導体層2に不純物をイオン注入してソ
ース領域とドレイン領域を形成し、その全面に保護膜を
形成し、ソース領域とドレイン領域が露出するようにコ
ンタクトホールを形成し、コンタクトホールを通じてソ
ース領域とドレイン領域に連結されるようにソース電極
とドレイン電極を形成する。
Description
造方法に関し、特にゲート絶縁膜とアクティブ層間の界
面特性(たとえば、接着力、格子破壊、不純物流入等)
を向上させるに適当するようにしたものである。
装置(LCD:Liquid Crystal Dis
play)または密着イメージセンサ(Contact
Image Sensor)等のスイッチング素子と
して広く用いられている。
ばならないが、これを可能とするには、ゲート絶縁膜と
半導体層の界面特性が良く、かつ、半導体層のキャリア
移動度が高くなければならない。
図面を参照して説明する。図1乃至図2は薄膜トランジ
スタの工程断面図である。
たは石英のような絶縁性透明基板1の全面アクティブ層
(active layer)として使用されるポリシ
リコン層2を蒸着する。
にのみ残るように、ホトリソグラフィーとエッチング工
程によりポリシリコン層2をパターニングし、全面にゲ
ート絶縁膜3とゲート電極として用いた導電性物質4を
順次形成する。
を用いてゲート電極領域を画定し、ホトレジスト5をマ
スクとして不要な電導性物質4を除去することにより、
ゲート電極4aを形成する。ゲート電極4aをマスクと
してポリシリコン2に不純物イオンを注入してゲート電
極4aの両側のポリシリコン2にソース領域とドレイン
領域2a、2bを形成する。
を蒸着し、図1(e)に示すように、ソース領域とドレ
イン領域2a、2bが露出されるように、保護膜6およ
びゲート絶縁膜3を選択的に除去してコンタクトホール
を形成した後、ソース領域2aおよびドレイン領域2b
に連結されるようにソース領域とドレイン電極7を形成
する。
がある。
域を形成した後ゲート絶縁膜3を形成するので、ポリシ
リコン2のパターニング時に種種の不純物が流入され、
パターニング後にもホトレジストが残留するのでゲート
絶縁膜3とアクティブ領域であるポリシリコン2間の界
面特性が悪化する。
電極をマスクとしてポリシリコンにイオン注入されるた
め、1000Å以上にもなる厚さののゲート絶縁膜3上
を介してポリシリコンにイオン注入するために高エネル
ギーの印加が必要となる。また、ソース領域とドレイン
領域に達するイオン量を正確に調節し難い。
スタを得ることには難い問題点があった。
ティブ層とゲート絶縁膜間の界面特性が良い、すなわ
ち、特性の改善された薄膜トランジスタの単純化された
製造方法を提供することである。
めに、本発明によれば、絶縁性透明基板上にアクティブ
層である半導体層、第1ゲート絶縁膜、第2ゲート絶縁
膜を順次蒸着する工程と、アクティブパターン用マスク
を利用してアクティブ領域のみ第2ゲート絶縁膜が残る
ようにパターニングする工程と、パターニングされた第
2ゲート絶縁膜をマスクとして前記アクティブ領域以外
の部分の半導体層を全部酸化させて外の領域から隔離す
る工程と、画定されたアクティブ領域の上側の第2ゲー
ト絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート
電極をマスクとして半導体層に不純物のイオン注入を行
ってソース領域とドレイン領域を形成する工程と、全面
に保護膜を形成する工程と、前記ソース領域とドレイン
領域が露出されるようにコンタクトホールを形成する工
程と、コンタクトホールを通じてソース領域とドレイン
領域と連結されるようにソース領域とドレイン電極をそ
れぞれ形成する工程と、を含む。
程断面図である。本発明の薄膜トランジスタの製造方法
は、図3(a)に示すように、基板(ガラス基板または
絶縁性基板)1上にアクティブ層として用いられるポリ
シリコン2を形成する。
リコン2上に第1、第2ゲート絶縁膜として用いられる
酸化膜8と窒化シリコン膜9を順次蒸着する。この時厚
さ50Å〜300ÅでCVD法または熱酸化により酸化
膜8を形成し、酸化膜8上に厚さ300Å〜1000Å
の窒化シリコン膜9を熱CVD、PECVD、LPCV
Dにより蒸着する。
9上にホトレジスト5を蒸着し、アクティブ領域のパタ
ーンニング用マスクを利用して露光および現像してアク
ティブ領域を画定し、これを利用して不要部分の窒化シ
リコン膜9をエッチングして除去する。
隔離領域を形成するために、前記窒化シリコン膜9をマ
スクとして窒化シリコン膜9の除去された部分のポリシ
リコン2を乾式または湿式法により熱酸化して熱酸化膜
10を形成し、その後、ホトレジスト5を除去する。こ
の時、アクティブ層の隔離領域が完全に形成される時ま
で、ポリシリコン2を酸化する。図5(f)に示すよう
に、全面にゲート電極として用いた導電性物質4を蒸着
し、図5(g)に示すように、導電性物質4上にホトレ
ジスト11を蒸着し、ゲート電極マスクを利用して露光
および現像してゲート領域を画定し、ホトレジスト11
をマスクとして利用して露出された導電性物質4と窒化
シリコン膜9をパターニングしてゲート電極4aを形成
する。
スクとして利用してアクティブ領域のポリシリコン2に
適当なエネルギーとドーズ(Dose)量でイオン注入
してソース領域とドレイン領域2a、2bを形成する。
この時、所望するチャネルのタイプに応じてP形または
N形にイオン注入する。
1を除去し、全面に保護膜6を形成した後前記ソース領
域とドレイン領域2a、2bが露出するように保護膜6
と酸化膜8を選択的に除去してコンタクトホールを形成
し、ソース領域とドレイン領域2a、2bと連結される
ように、メタル7を蒸着した後パターニングしてソース
領域とドレイン電極を形成して、トランジスタを完成さ
せる。
先にアクティブ領域をパターニングしないで、ゲート絶
縁膜を2層構造とし、上層のゲート絶縁膜(窒化シリコ
ン膜)をパターニングしてアクティブ領域を画定し、ア
クティブ領域が露出されない状態で、パターニングされ
たゲート絶縁膜をマスクとして利用してアクティブ領域
以外の部分を絶縁させることにより、アクティブ層のパ
ターニング後に残留するホトレジスト問題を解決するこ
とができ、不純物の流入によるアクティブ領域とゲート
絶縁膜間の界面特性の低下を防止するのみならず、ゲー
ト絶縁膜を酸化膜と窒化膜とからなる2層構造として、
ソース領域とドレイン領域の窒化シリコン膜をエッチン
グした後、ソース領域とドレイン領域を形成するための
イオン注入により、相対的にソース領域とドレイン領域
のゲート絶縁膜が薄いので、ソース領域とドレイン領域
の形成工程が容易になるなどの効果がある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁性透明基板上にアクティブ層である
半導体層、第1ゲート絶縁膜、第2ゲート絶縁膜を順次
蒸着して形成する工程と、 アクティブ領域のパターン用マスクを利用してアクティ
ブ領域にのみ第2ゲート絶縁膜が残るようにパターニン
グする工程と、 パターニングされた第2ゲート絶縁膜をマスクとして前
記アクティブ領域以外の部分の半導体層を全部酸化させ
て隔離する工程と、 画定されたアクティブ領域上層の第2ゲート絶縁膜上に
ゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極をマスクとして半導体層に不純物のイオン注
入によりソース領域とドレイン領域を形成する工程と、 全面に保護膜を形成する工程と、 ソース領域とドレイン領域が露出するようにコンタクト
ホールを形成する工程と、 コンタクトホールを通じてソース領域とドレイン領域と
連結されるようにソース領域とドレイン電極を形成する
工程と、 を含む、薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 第1ゲート絶縁膜は、酸化膜(Si
O2)で形成し、第2ゲート絶縁膜は、窒化シリコン膜
で形成することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項3】 半導体層は、ポリシリコンで形成するこ
とを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項4】 第1ゲート絶縁膜は、50〜300Åの
厚みで形成することを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 第2ゲート絶縁膜は、300〜1000
Åの厚みで形成すること特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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