JPH0768114A - 金属焼結フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
金属焼結フィルタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0768114A JPH0768114A JP24601493A JP24601493A JPH0768114A JP H0768114 A JPH0768114 A JP H0768114A JP 24601493 A JP24601493 A JP 24601493A JP 24601493 A JP24601493 A JP 24601493A JP H0768114 A JPH0768114 A JP H0768114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- filter layer
- metal
- sintered
- sintering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作性が良好で機械的強度の大きい微細孔用
の金属焼結フィルタ及びその製造方法を提供する。 【構成】 空孔径の大きい第1のフィルタ層2により良
好な成形性(工作性)と機械的強度を得ると共に圧力損
失を減少させ、第1のフィルタ層2上に所望の空孔径を
有する第2のフィルタ層3を形成することにより所定の
濾過性能を有する金属焼結フィルタ1を得ることができ
る。
の金属焼結フィルタ及びその製造方法を提供する。 【構成】 空孔径の大きい第1のフィルタ層2により良
好な成形性(工作性)と機械的強度を得ると共に圧力損
失を減少させ、第1のフィルタ層2上に所望の空孔径を
有する第2のフィルタ層3を形成することにより所定の
濾過性能を有する金属焼結フィルタ1を得ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種油類、ガス類、水
の濾過すなわち精密濾過に使用する金属焼結フィルタ及
びその製造方法に関する。
の濾過すなわち精密濾過に使用する金属焼結フィルタ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属焼結フィルタは球形粉を焼結してそ
の球形粉の積み重なりの間隙をフィルタの目とするもの
であり、球形粉の粒径が揃っていれば略理論的な空孔径
を得ることができ、かかる理論的な空孔径は粉末粒子径
の15.5〜41.4%の範囲、実際には16.3〜20
%の範囲である。しかしこれらの値は前記球形粉が当初
の大きさを保持していることを前提とするものであるた
め、通常の金属焼結フィルタ製造の場合には粒子形変化
が起らないようにいわゆるルースシンタリングという手
法が採用される。このルースシンタリングとは、前記球
形粉の成形に際しては球形粉に圧力を掛けず、焼結も低
い温度で短時間内に終了させることにより、粒子が潰れ
ないようにしまた焼結による粒子間の結合を最小にする
方法である。
の球形粉の積み重なりの間隙をフィルタの目とするもの
であり、球形粉の粒径が揃っていれば略理論的な空孔径
を得ることができ、かかる理論的な空孔径は粉末粒子径
の15.5〜41.4%の範囲、実際には16.3〜20
%の範囲である。しかしこれらの値は前記球形粉が当初
の大きさを保持していることを前提とするものであるた
め、通常の金属焼結フィルタ製造の場合には粒子形変化
が起らないようにいわゆるルースシンタリングという手
法が採用される。このルースシンタリングとは、前記球
形粉の成形に際しては球形粉に圧力を掛けず、焼結も低
い温度で短時間内に終了させることにより、粒子が潰れ
ないようにしまた焼結による粒子間の結合を最小にする
方法である。
【0003】このルースシンタリングによれば十分な性
能を有するフィルタが得られるが、特に微細孔用フィル
タでは、当初の粒子そのものが小さいため強い焼結を行
うことができず、機械的強度を十分に向上させることが
できない。
能を有するフィルタが得られるが、特に微細孔用フィル
タでは、当初の粒子そのものが小さいため強い焼結を行
うことができず、機械的強度を十分に向上させることが
できない。
【0004】係る問題に関して特開平1−194914
号には、相対的に空孔径の大きい焼結された第1の金属
フィルタ層と、その金属フィルタ層上に形成された微細
な空孔径を有する焼結された第2の金属フィルタ層から
なることを特徴とする焼結金属フィルタが開示されてお
り、また相対的に空孔径の大きい第1の金属フィルタ層
を予め第1の金属粉末の焼結により形成し、次いでその
第1の金属フィルタ層表面に前記金属粉末より微細な粒
径を有する第2の金属粉末を含む懸濁液又はペーストを
塗布し焼結することにより、空孔径が第1の金属フィル
タ層より小さい第2の金属フィルタ層を形成することを
特徴とする金属フィルタの製造方法が開示されている。
号には、相対的に空孔径の大きい焼結された第1の金属
フィルタ層と、その金属フィルタ層上に形成された微細
な空孔径を有する焼結された第2の金属フィルタ層から
なることを特徴とする焼結金属フィルタが開示されてお
り、また相対的に空孔径の大きい第1の金属フィルタ層
を予め第1の金属粉末の焼結により形成し、次いでその
第1の金属フィルタ層表面に前記金属粉末より微細な粒
径を有する第2の金属粉末を含む懸濁液又はペーストを
塗布し焼結することにより、空孔径が第1の金属フィル
タ層より小さい第2の金属フィルタ層を形成することを
特徴とする金属フィルタの製造方法が開示されている。
【0005】この特開平1−194914号に開示され
た焼結金属フィルタ及びその製造方法によれば工作性が
良好で機械的強度の大きい微細孔用焼結金属フィルタが
得られるものとされている。
た焼結金属フィルタ及びその製造方法によれば工作性が
良好で機械的強度の大きい微細孔用焼結金属フィルタが
得られるものとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上の特開平1
−194914号に開示された金属焼結フィルタ及びそ
の製造方法には次のような欠点があった。すなわち以上
の従来の金属焼結フィルタ及びその製造方法では第2の
金属フィルタ層は超微細な粒径を有する第2の金属粉末
を用いて成形されるが、微粒子金属は粒径が小さくなる
ほど加速度的に高価になり、その結果として以上の従来
の金属焼結フィルタは高価であり実用性が低いという問
題を有していた。したがって本発明は以上の従来技術に
おける問題に鑑みてなされたものであって、工作性が良
好で機械的強度の大きい微細孔用の金属焼結フィルタ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
−194914号に開示された金属焼結フィルタ及びそ
の製造方法には次のような欠点があった。すなわち以上
の従来の金属焼結フィルタ及びその製造方法では第2の
金属フィルタ層は超微細な粒径を有する第2の金属粉末
を用いて成形されるが、微粒子金属は粒径が小さくなる
ほど加速度的に高価になり、その結果として以上の従来
の金属焼結フィルタは高価であり実用性が低いという問
題を有していた。したがって本発明は以上の従来技術に
おける問題に鑑みてなされたものであって、工作性が良
好で機械的強度の大きい微細孔用の金属焼結フィルタ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の金属焼
結フィルタの製造方法は、相対的に空孔径の大きい第1
のフィルタ層を予め第1の金属粉末の焼結により形成
し、次いで前記第1のフィルタ層の表面に前記金属粉末
より微細な粒径を有する酸化物粉末を含む懸濁液又はペ
ーストを塗布し還元雰囲気中で焼結することにより、空
孔径が前記第1のフィルタ層より小さい第2のフィルタ
層を形成することを特徴とする。
結フィルタの製造方法は、相対的に空孔径の大きい第1
のフィルタ層を予め第1の金属粉末の焼結により形成
し、次いで前記第1のフィルタ層の表面に前記金属粉末
より微細な粒径を有する酸化物粉末を含む懸濁液又はペ
ーストを塗布し還元雰囲気中で焼結することにより、空
孔径が前記第1のフィルタ層より小さい第2のフィルタ
層を形成することを特徴とする。
【0008】図1に示されるように本発明の金属焼結フ
ィルタの製造方法によれば空孔径の大きい第1のフィル
タ層2により良好な成形性(工作性)と機械的強度を得
ると共に圧力損失を減少させ、前記第1のフィルタ層2
上に所望の空孔径を有する第2のフィルタ層3を形成す
ることにより所定の濾過性能を有する金属焼結フィルタ
1を得ることができる。前記第1のフィルタ層2の空孔
径は1〜10μmで、第2のフィルタ層3の空孔径は0.
1〜1.0μmとするのが良い。
ィルタの製造方法によれば空孔径の大きい第1のフィル
タ層2により良好な成形性(工作性)と機械的強度を得
ると共に圧力損失を減少させ、前記第1のフィルタ層2
上に所望の空孔径を有する第2のフィルタ層3を形成す
ることにより所定の濾過性能を有する金属焼結フィルタ
1を得ることができる。前記第1のフィルタ層2の空孔
径は1〜10μmで、第2のフィルタ層3の空孔径は0.
1〜1.0μmとするのが良い。
【0009】係る本発明の金属焼結フィルタの製造方法
をフローチャートとして図2に示す。前記第1のフィル
タ層を金属粉末のルースシンタリングにより形成するこ
とができる。また第1のフィルタ層を、金属粉末、バイ
ンダ及び焼結時に揮散する多孔化剤を加えたペーストを
成形し焼結することにより形成するようにすることもで
きる。さらに第1のフィルタ層を、有機金属塩をバイン
ダとして用いて焼結して得るようにすることもできる。
をフローチャートとして図2に示す。前記第1のフィル
タ層を金属粉末のルースシンタリングにより形成するこ
とができる。また第1のフィルタ層を、金属粉末、バイ
ンダ及び焼結時に揮散する多孔化剤を加えたペーストを
成形し焼結することにより形成するようにすることもで
きる。さらに第1のフィルタ層を、有機金属塩をバイン
ダとして用いて焼結して得るようにすることもできる。
【0010】加えて本発明の金属焼結フィルタの製造方
法は、第1の金属粉末の層と、前記第1の金属粉末より
小径の酸化物粉末の層を積層した後、還元雰囲気中で同
時に焼結し、相対的に空孔径の大きい第1のフィルタ層
と、前記第1のフィルタ層上に形成された微細な空孔径
を有する第2のフィルタ層とからなる金属焼結フィルタ
を形成することを特徴とする。係る本発明の金属焼結フ
ィルタの製造方法をフローチャートとして図3に示す。
また前記酸化物粉末の粒径は0.2〜6.0μmとするの
が良く、それにより空孔径が0.1〜1.0μmの第2の
フィルタ層を安定して得ることができる。
法は、第1の金属粉末の層と、前記第1の金属粉末より
小径の酸化物粉末の層を積層した後、還元雰囲気中で同
時に焼結し、相対的に空孔径の大きい第1のフィルタ層
と、前記第1のフィルタ層上に形成された微細な空孔径
を有する第2のフィルタ層とからなる金属焼結フィルタ
を形成することを特徴とする。係る本発明の金属焼結フ
ィルタの製造方法をフローチャートとして図3に示す。
また前記酸化物粉末の粒径は0.2〜6.0μmとするの
が良く、それにより空孔径が0.1〜1.0μmの第2の
フィルタ層を安定して得ることができる。
【0011】以下本発明を詳細に説明する。本発明では
製造工程において、鉄、炭素、あるいはセラミックスの
型を作製し、型内に金属粒子をいれ密封、焼結して金属
焼結フィルタとすることができる。焼結条件は使用する
金属粒子によって異なり焼結温度は350〜1150
℃、焼結時間は15分〜数時間が適当である。例えばス
テンレス粒子を使用する場合は、950〜1150℃で
30〜120分不活性雰囲気で焼結することが望まし
い。酸化ニッケルの場合は窒素やArに15〜55%の
水素を添加した還元性雰囲気で焼結する。
製造工程において、鉄、炭素、あるいはセラミックスの
型を作製し、型内に金属粒子をいれ密封、焼結して金属
焼結フィルタとすることができる。焼結条件は使用する
金属粒子によって異なり焼結温度は350〜1150
℃、焼結時間は15分〜数時間が適当である。例えばス
テンレス粒子を使用する場合は、950〜1150℃で
30〜120分不活性雰囲気で焼結することが望まし
い。酸化ニッケルの場合は窒素やArに15〜55%の
水素を添加した還元性雰囲気で焼結する。
【0012】次いでこのように作成した第1のフィルタ
層の表面に目的の空孔径を有する第2のフィルタの薄層
を形成する。前記第2層もルースシンタリング等の前記
第1層とほぼ同様の条件で形成することができるが、空
孔径が小さいためそれに合わせて粒径の小さい粒子を使
用することが必要である。
層の表面に目的の空孔径を有する第2のフィルタの薄層
を形成する。前記第2層もルースシンタリング等の前記
第1層とほぼ同様の条件で形成することができるが、空
孔径が小さいためそれに合わせて粒径の小さい粒子を使
用することが必要である。
【0013】本発明では特に第2のフィルタを形成する
ために酸化物粉末を用いるので、かかる酸化物粉末では
粒径の小さい粒子を容易に得ることができる。例えば目
的とする空孔径が1.0μm程度である場合は4〜7μm
程度の酸化物粉末を使用し、0.1μm程度である場合に
は0.4〜0.7μm程度の酸化物粉末を使用する。一般
的には酸化物粉末の粒径は0.2〜6.0μmの範囲とす
るのがよい。この使用する粒子の粒径が1μm以下とな
る場合には焼結温度を低くする必要がある。粒径が小さ
いと焼結温度が低下し同一条件下での焼結の度合いが大
きくなり、温度が高いと目的とする空孔径が得られない
ことがあるからである。
ために酸化物粉末を用いるので、かかる酸化物粉末では
粒径の小さい粒子を容易に得ることができる。例えば目
的とする空孔径が1.0μm程度である場合は4〜7μm
程度の酸化物粉末を使用し、0.1μm程度である場合に
は0.4〜0.7μm程度の酸化物粉末を使用する。一般
的には酸化物粉末の粒径は0.2〜6.0μmの範囲とす
るのがよい。この使用する粒子の粒径が1μm以下とな
る場合には焼結温度を低くする必要がある。粒径が小さ
いと焼結温度が低下し同一条件下での焼結の度合いが大
きくなり、温度が高いと目的とする空孔径が得られない
ことがあるからである。
【0014】本発明によれば係る第2のフィルタ層は、
原料としての酸化物粉末を還元性雰囲気中で焼結するこ
とにより得る。かかる還元性雰囲気は例えば窒素やAr
に10〜50%の水素を添加して得ることができ、また
COガス雰囲気を用いることもできる。以上の操作によ
り2種類の空孔径の異なる層を積層することにより、十
分な強度を有ししかも所定の微細な空孔径を有する金属
焼結フィルタを得ることができる。
原料としての酸化物粉末を還元性雰囲気中で焼結するこ
とにより得る。かかる還元性雰囲気は例えば窒素やAr
に10〜50%の水素を添加して得ることができ、また
COガス雰囲気を用いることもできる。以上の操作によ
り2種類の空孔径の異なる層を積層することにより、十
分な強度を有ししかも所定の微細な空孔径を有する金属
焼結フィルタを得ることができる。
【0015】また上記した2種類の層の形成はほぼ同一
条件で行うことができるので、2種類の層の原料粉末、
すなわち第1の層は金属粉末、第2の層は酸化物粉末を
積層しておき、両金属粉末を同時に焼結するようにして
も良い。この方法によるときは、予め第1のフィルタ層
用塗布物質を塗布後乾燥しその上に第2のフィルタ層用
塗布物質を塗布することにより第1及び第2の両金属焼
結フィルタ層が混合しないようにしてから一度の加熱に
より同時に加熱するようにすることが好ましい。
条件で行うことができるので、2種類の層の原料粉末、
すなわち第1の層は金属粉末、第2の層は酸化物粉末を
積層しておき、両金属粉末を同時に焼結するようにして
も良い。この方法によるときは、予め第1のフィルタ層
用塗布物質を塗布後乾燥しその上に第2のフィルタ層用
塗布物質を塗布することにより第1及び第2の両金属焼
結フィルタ層が混合しないようにしてから一度の加熱に
より同時に加熱するようにすることが好ましい。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例により、より詳細に説明
する。 実施例1 (1)第一のフィルタ層の製造 SUS316L粉を炭素鋼の型に入れ、密封した。次に
水素雰囲気中で1100℃で2時間焼結して厚さ2mm
のSUS316L多孔体を得た。
する。 実施例1 (1)第一のフィルタ層の製造 SUS316L粉を炭素鋼の型に入れ、密封した。次に
水素雰囲気中で1100℃で2時間焼結して厚さ2mm
のSUS316L多孔体を得た。
【0017】(2)第2のフィルタ層の製造 前記第1のフィルタ層である多孔体の表面に粒径0.2
μmの酸化ニッケル超微粉をエチルアルコールと混練し
て得たペーストを塗布した。乾燥後上記と同じ雰囲気中
850℃で35分間焼結し第2のフィルタ層を形成し
た。この操作により空孔径が0.05μmの微細フィル
タが得られた。
μmの酸化ニッケル超微粉をエチルアルコールと混練し
て得たペーストを塗布した。乾燥後上記と同じ雰囲気中
850℃で35分間焼結し第2のフィルタ層を形成し
た。この操作により空孔径が0.05μmの微細フィル
タが得られた。
【0018】実施例2 (1)第一のフィルタ層の製造 実施例1と同様にしてカルボニル法SUS316粉を原
料として厚さ約5mmの多孔体フィルタを製造した。
料として厚さ約5mmの多孔体フィルタを製造した。
【0019】(2)第2のフィルタ層の成形 前記多孔体フィルタの表面の両側に実施例1と同様にし
て粒径0.6μmの酸化銅超微粉ペーストを塗布し、室
温で40分間乾燥後75℃で1時間乾燥した。
て粒径0.6μmの酸化銅超微粉ペーストを塗布し、室
温で40分間乾燥後75℃で1時間乾燥した。
【0020】(4)焼結 以上により得られたフィルタ成形体をAr75%−水素
25%からなる混合ガス雰囲気中350℃で1時間保持
し、その後1150℃に昇温して1時間保持した。これ
により厚さ約1〜1.5mm、空孔径約0.3μmの金属
焼結フィルタが得られた。
25%からなる混合ガス雰囲気中350℃で1時間保持
し、その後1150℃に昇温して1時間保持した。これ
により厚さ約1〜1.5mm、空孔径約0.3μmの金属
焼結フィルタが得られた。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の金属焼結フィルタ
は、相対的に空孔径の大きい焼結された第1のフィルタ
層上に形成され、酸化物粉末を還元性雰囲気下で焼結し
て得られる相対的に微細な空孔径を有する第2のフィル
タ層とからなるので、前記第1のフィルタ層により金属
焼結フィルタ全体に機械的強度を与え、かつ前記第2の
フィルタ層の厚さを薄くすることができるため、圧力損
失を最小限に抑えることが可能になる。
は、相対的に空孔径の大きい焼結された第1のフィルタ
層上に形成され、酸化物粉末を還元性雰囲気下で焼結し
て得られる相対的に微細な空孔径を有する第2のフィル
タ層とからなるので、前記第1のフィルタ層により金属
焼結フィルタ全体に機械的強度を与え、かつ前記第2の
フィルタ層の厚さを薄くすることができるため、圧力損
失を最小限に抑えることが可能になる。
【0022】また本発明の金属焼結フィルタの製造方法
によれば、第1の金属粉末の焼結により形成した第1の
フィルタ層の表面に微細な粒径を有する酸化物粉末を還
元雰囲気中で焼結することにより、空孔径が第1のフィ
ルタ層より小さい第2のフィルタ層を形成するように
し、本発明では第2フィルタ層を酸化物粉末を原料とし
て製造するので、粒径が小さくなるほど加速度的に高価
になる微粒子金属を用いる必要はなく、高価な微粒子金
属の使用量を最小限とすることができるので、極微細粒
子からなる金属焼結フィルタをより安価に製造すること
ができる。
によれば、第1の金属粉末の焼結により形成した第1の
フィルタ層の表面に微細な粒径を有する酸化物粉末を還
元雰囲気中で焼結することにより、空孔径が第1のフィ
ルタ層より小さい第2のフィルタ層を形成するように
し、本発明では第2フィルタ層を酸化物粉末を原料とし
て製造するので、粒径が小さくなるほど加速度的に高価
になる微粒子金属を用いる必要はなく、高価な微粒子金
属の使用量を最小限とすることができるので、極微細粒
子からなる金属焼結フィルタをより安価に製造すること
ができる。
【図1】 本発明の金属フィルターの概略構成を示す模
式図である。
式図である。
【図2】 本発明の金属フィルターの製造方法を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】 本発明の金属フィルターの製造方法を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1,4・・・金属焼結フィルター 2・・・第1のフィルタ層 3・・・第2のフィルタ層
Claims (6)
- 【請求項1】 相対的に空孔径の大きい第1のフィルタ
層を予め第1の金属粉末の焼結により形成し、次いで前
記第1のフィルタ層の表面に前記金属粉末より微細な粒
径を有する酸化物粉末を含む懸濁液又はペーストを塗布
し還元雰囲気中で焼結することにより、空孔径が前記第
1のフィルタ層より小さい第2のフィルタ層を形成する
ことを特徴とする金属焼結フィルタの製造方法。 - 【請求項2】 前記酸化物粉末の粒径が0.2〜6.0μ
mとされる請求項1記載の金属焼結フィルタの製造方
法。 - 【請求項3】 第1のフィルタ層を金属粉末のルースシ
ンタリングにより形成する請求項2記載の金属焼結フィ
ルタの製造方法。 - 【請求項4】 第1のフィルタ層を、金属粉末、バイン
ダ及び焼結時に揮散する多孔化剤を加えたペーストを成
形し焼結することにより形成するようにした請求項3に
記載の金属焼結フィルタの製造方法。 - 【請求項5】 第1のフィルタ層を、有機金属塩をバイ
ンダとして用いて焼結するようにした請求項1〜4まで
のいずれか1に記載の金属焼結フィルタの製造方法。 - 【請求項6】 第1の金属粉末の層と、前記第1の金属
粉末より小径の酸化物粉末の層を積層した後、還元雰囲
気中で焼結し、相対的に空孔径の大きい第1のフィルタ
層と、前記第1のフィルタ層上に形成された相対的に微
細な空孔径を有する第2のフィルタ層とからなる積層フ
ィルタを形成することからなる金属焼結フィルタの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24601493A JPH0768114A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 金属焼結フィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24601493A JPH0768114A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 金属焼結フィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0768114A true JPH0768114A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17142181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24601493A Pending JPH0768114A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 金属焼結フィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0768114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010505043A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | モット コーポレイション | 焼結結合した多孔質金属被覆 |
US8562722B2 (en) | 2010-12-22 | 2013-10-22 | Cooper Technologies Company | Structural reinforcements for filter assemblies |
US8821622B2 (en) | 2010-12-22 | 2014-09-02 | Cooper Technologies Company | Pre-filtration and maintenance sensing for explosion-proof enclosures |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP24601493A patent/JPH0768114A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010505043A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | モット コーポレイション | 焼結結合した多孔質金属被覆 |
US8562722B2 (en) | 2010-12-22 | 2013-10-22 | Cooper Technologies Company | Structural reinforcements for filter assemblies |
US8821622B2 (en) | 2010-12-22 | 2014-09-02 | Cooper Technologies Company | Pre-filtration and maintenance sensing for explosion-proof enclosures |
US8845793B2 (en) | 2010-12-22 | 2014-09-30 | Cooper Technologies Company | Structural reinforcements for filter assemblies |
US9302213B2 (en) | 2010-12-22 | 2016-04-05 | Cooper Technologies Company | Pre-filtration and maintenance sensing for explosion-proof enclosures |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3177096B2 (ja) | 高効率金属膜フィルタ要素、及びその製造方法 | |
CN107838427B (zh) | 多孔烧结金属复合薄膜及其制备方法 | |
CN103397256B (zh) | 抗高温氧化的烧结Fe-Al基合金多孔材料及过滤元件 | |
JPH04329847A (ja) | Fe−Ni合金軟質磁性材料の製造方法 | |
GB2092619A (en) | Porous sintered body and procedure for producing porous sintered bodies | |
JPS59174561A (ja) | 多孔質セラミツクスの製造方法 | |
CN103397244B (zh) | 抗高温氧化的烧结Fe-Al基合金多孔材料的制备方法 | |
WO1993005190A1 (en) | Process for producing porous metallic body | |
JPH0768114A (ja) | 金属焼結フィルタ及びその製造方法 | |
JPH07106289B2 (ja) | 金属フィルタの製造方法 | |
JP2000192107A (ja) | 多孔質金属及びその製造方法 | |
JPH01194914A (ja) | 金属フィルタの製造方法 | |
JPH0760035A (ja) | 金属フィルタ及びその製造方法 | |
JP3481962B2 (ja) | 金属多孔体フィルタの製造方法 | |
CN210908112U (zh) | 多孔烧结金属复合薄膜 | |
JPH07238302A (ja) | 焼結チタンフィルタ−及びその製造方法 | |
JPH0889731A (ja) | 金属粉末製フィルターおよびその製造方法 | |
JPS62287027A (ja) | 多孔質Cu合金焼結体の製造方法 | |
JPH0345566A (ja) | 粒子状材料の焼結体の製造方法 | |
JPH06299273A (ja) | 金属多孔体の製造方法と金属多重多孔体 | |
JPH0633111A (ja) | 多孔体の製造方法 | |
JPH06279808A (ja) | 高強度、高空隙率金属粉末焼結体およびその製造方法 | |
JP2007204806A (ja) | 金属多孔体の製造方法 | |
JP2002322505A (ja) | 筒状多孔質体 | |
SU1256857A1 (ru) | Способ изготовлени спеченных пористых изделий |