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JPH0766041A - インダクタ - Google Patents

インダクタ

Info

Publication number
JPH0766041A
JPH0766041A JP23746793A JP23746793A JPH0766041A JP H0766041 A JPH0766041 A JP H0766041A JP 23746793 A JP23746793 A JP 23746793A JP 23746793 A JP23746793 A JP 23746793A JP H0766041 A JPH0766041 A JP H0766041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed magnetic
noise
mode noise
core
iron core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23746793A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsugu Tazaki
正嗣 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BERUNIKUSU KK
Original Assignee
BERUNIKUSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BERUNIKUSU KK filed Critical BERUNIKUSU KK
Priority to JP23746793A priority Critical patent/JPH0766041A/ja
Publication of JPH0766041A publication Critical patent/JPH0766041A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノーマルモードノイズとコモンモードノイズ
とを同一のインダクタを用いた装置で除去できるように
したものを提供することを目的とする。 【構成】 鉄心の異なる位置に、それぞれ独立した巻線
22、23を巻回し、前記鉄心は、コモンモードノイズ
に対しては前記2つの巻線22、23を通る同一方向の
1つの閉磁路32を構成し、ノーマルモードノイズに対
しては前記2つの巻線22、23を互いに独立して通る
異なる方向の2つの閉磁路33、34を構成する。コモ
ンモードノイズ、すなわち大地間のノイズに対しては、
高いμの鉄心内を磁束が通るため、高いインダクタンス
が得られる。ノーマルモードノイズ、すなわちラインに
入っているノイズに対しては、その磁路における実効透
磁率を低くする低インダクタンスとすれば、大電流に対
して飽和しにくい。また、ノーマルモード用磁路の鉄心
のギャップを設定することで、適切なノーマルモードイ
ンダクタンスに設計することができる。また、ノーマル
モード、コモンモードともに閉磁路を構成しているた
め、外部に対する漏れ磁束の影響もなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノーマルモードノイズ
とコモンモードノイズとを同一装置にて除去することの
できるようにしたインダクタの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、ノーマルモードノイズとコモン
モードノイズに対して有効なライン・フィルタである。
このライン・フィルタは、ノーマルモードノイズ除去回
路14とコモンモードノイズ除去回路15からなる。こ
のうち、ノーマルモードノイズ除去回路14は、ライン
にそれぞれ独立して挿入されたインダクタンスL1、L
2からなり、このノーマルモードノイズ除去回路14
は、ノイズの侵入源から見るとインダクタンスL1、L
2は高いインピーダンスを持ち、コンデンサC1によっ
て低インピーダンスになる。
【0003】前記コモンモードノイズ除去回路15は、
一方のラインの第1のコイル22と他方のラインの第2
のコイル23とを相互に磁気的に結合してなるコモンモ
ードチョークL3からなり、このコモンモードチョーク
L3の第1、第2のコイル22、23は、ともに同一巻
数で、ノーマルモードノイズ成分に対してはインダクタ
ンスとしては働かないが、コモンモードノイズ成分に対
しては大きなインダクタンスとして働くものである。こ
のコモンモードノイズ除去回路15は、コンデンサC
1、コンデンサC2およびC3を介して出力端子12、
13に接続されている。
【0004】前記コモンモードチョークL3の具体的構
成は、図6に示されるように、同一磁路のトロイダルタ
イプの鉄心24に、第1のコイル22と第2のコイル2
3を巻回する。電源ラインの往復電流によって生じる磁
芯中の磁束33、34は、互いに逆方向で相殺されてし
まい、電源ラインとアースの間のコモンモードノイズに
対して独立したインダクタンスとして働くことになる。
また、磁束33、34が互いに逆方向で相殺されるとい
うことは、インダクタンスを持たないということであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のノ
イズフィルタは、ノーマルモードノイズ除去回路14と
コモンモードノイズ除去回路15がそれぞれ独立した構
成であるため、スイッチング電源などでは、全体の構造
が大きくなり、しかもコスト高になるという問題があっ
た。
【0006】本発明は、ノーマルモードノイズとコモン
モードノイズとを同一のインダクタを用いた装置で除去
できるようにしたものを提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄心の異なる
位置に、それぞれ独立した巻線22、23を巻回し、前
記鉄心は、コモンモードノイズに対しては前記2つの巻
線22、23を通る同一方向の1つの閉磁路32を構成
し、ノーマルモードノイズに対しては前記2つの巻線2
2、23を互いに独立して通る異なる方向の2つの閉磁
路33、34を構成してなるもので、具体的には、1つ
の閉磁路32は、トロイダルコア24で構成し、2つの
閉磁路33、34は、前記トロイダルコア24と、この
トロイダルコア24の外周に別体に設けられたギャップ
31を有する鉄心29とで構成することができ、また、
1つの閉磁路32は、両側に脚部35、36を有する閉
磁路の鉄心24で構成し、2つの閉磁路33、34は、
前記2つの脚部35、36と、この脚部35、36の間
に一体にギャップ31を有する中央脚部37とで構成す
ることもできるものである。
【0008】
【作用】コモンモードノイズ、すなわち大地間のノイズ
に対しては、高いμの鉄心内を磁束が通るため、高いイ
ンダクタンスが得られる。ノーマルモードノイズ、すな
わちラインに入っているノイズに対しては、その磁路に
おける実効透磁率を低くする低インダクタンスとすれ
ば、大電流に対して飽和しにくい。また、ノーマルモー
ド用磁路の鉄心のギャップを設定することで、適切なノ
ーマルモードインダクタンスに設計することができる。
また、ノーマルモード、コモンモードともに閉磁路を構
成しているため、外部に対する漏れ磁束の影響もなくな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。第1実施例を示す図1において、24は、1つの閉
磁路32を構成するトロイダルタイプの鉄心で、このト
ロイダルタイプの鉄心24には、同一巻数の第1のコイ
ル22と第2のコイル23が互いに離れて巻回されてい
る。また、この鉄心24の外周には、2つの閉磁路3
3、34を構成するため、わずかなギャップ30をおい
て鉄心29が設けられている。この鉄心29は、第1の
コイル22と第2のコイル23の間に位置してギャップ
31を有することにより低透磁率の鉄心に形成されてい
る。なお、ギャップ31と180度の間隔をおいて、さ
らに点線のようにギャップ31を形成してもよい。ま
た、ギャップに代えて低透磁率の物質とすることもでき
る。
【0010】以上の構成において、コモンモードノイ
ズ、すなわち大地間のノイズに対しては、高いμの鉄心
24内を2重線矢印の磁束32が通るため、高いインダ
クタンスが得られる。ノーマルモードノイズ、すなわち
ラインに入っているノイズに対しては、低いμの外部の
低透磁率の鉄心29を点線の磁束33、34のように通
るため、低インダクタンスとなり、大電流に対して飽和
しにくい。しかし、鉄心24の外周の低透磁率の鉄心2
9に、適当なギャップ31を設けてあるため、より大き
なノーマルモードノイズインダクタンスが得られ、外部
に対する漏れ磁束の影響もなくなる。
【0011】図1の実施例では、トロイダルタイプの鉄
心24の外周に、低透磁率の鉄心29を設けたが、これ
に限られるものではない。図2に示す第2実施例のよう
に、4角形の鉄心24に、左右と中央にそれぞれ脚部3
5、36、37を設け、このうち中央の脚部37にギャ
ップ31を形成したセンターポールギャップコアを用
い、前記脚部35と36にそれぞれ第1のコイル22と
第2のコイル23を巻回してもよい。このような構成に
より、1つの閉磁路32は、両側に脚部35、36を有
する閉磁路の鉄心24で構成され、2つの閉磁路33、
34は、前記2つの脚部35、36と、この脚部35、
36の間に一体にギャップ31を有する中央脚部37と
で構成される。また、図3は、図2におけるコイル2
2、23を1ターンとした場合の第3実施を示すもの
で、さらに、図4は、中央に、ギャップ31を有する2
本の中央脚部37a、37bを設けた第4実施例を示す
もので、いずれの場合もその作用は、図2と略同様であ
る。
【0012】これら図2、図3、図4においても、図1
と同様にコモンモードノイズ、すなわち大地間のノイズ
に対しては、高いμの鉄心24内を2重線矢印の磁束3
2が通るため、高いインダクタンスが得られる。ノーマ
ルモードノイズ、すなわちラインに入っているノイズに
対しても、適当なギャップ31を設けてあるため、より
大きなノーマルモードノイズインダクタンスが得られ、
外部に対するインダクタンスの影響もなくなる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、鉄心の異なる位置に、それぞ
れ独立した巻線22、23を巻回し、前記鉄心は、コモ
ンモードノイズに対しては前記2つの巻線22、23を
通る同一方向の1つの閉磁路32を構成し、ノーマルモ
ードノイズに対しては前記2つの巻線22、23を互い
に独立して通る異なる方向の2つの閉磁路33、34を
構成するようにしたので、コモンモードノイズに対して
は、ギャップの入らない1つの閉磁路を磁束が通ること
によって高いインピーダンスが得られ、また、ノーマル
モードノイズに対しては、低透磁率の鉄心を通ることに
より、低いインダクタクタンスで、直流重畳特性のよい
インダクタとなる。
【0014】したがって、スイッチング電源の入力ライ
ンのフィルタとして、また、平滑用チョークコイルとし
て使用すれば、コモンモードノイズも除去できるため、
スイッチング電源の低ノイズ化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインダクタの第1実施例を示す正
面図である。
【図2】本発明によるインダクタの第2実施例を示す正
面図である。
【図3】本発明によるインダクタの第3実施例を示す斜
視図である。
【図4】本発明によるインダクタの第3実施例を示す正
面図である。
【図5】従来のインダクタを示す電気回路図である。
【図6】従来のインダクタを示す正面図である。
【符号の説明】
L1…インダクタンス、L2…インダクタンス、L3…
コモンモードチョーク、C1…コンデンサ、C2…コン
デンサ、C3…コンデンサ、10…入力端子、11…入
力端子、12…出力端子、13…出力端子、14…ノー
マルモードノイズ除去回路、15…コモンモードノイズ
除去回路、22…第1のコイル、23…第2のコイル、
24…鉄心、29…低透磁率の鉄心、30…ギャップ、
31…ギャップ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心の異なる位置に、それぞれ独立した
    巻線22、23を巻回し、前記鉄心は、コモンモードノ
    イズに対しては前記2つの巻線22、23を通る同一方
    向の1つの閉磁路32を構成し、ノーマルモードノイズ
    に対しては前記2つの巻線22、23を互いに独立して
    通る異なる方向の2つの閉磁路33、34を構成するよ
    うにしたことを特徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】 1つの閉磁路32は、トロイダルコア2
    4で構成し、2つの閉磁路33、34は、前記トロイダ
    ルコア24と、このトロイダルコア24の外周に別体に
    設けられたギャップ31を有する鉄心29とで構成して
    なる請求項1記載のインダクタ。
  3. 【請求項3】 1つの閉磁路32は、両側に脚部35、
    36を有する閉磁路の鉄心24で構成し、2つの閉磁路
    33、34は、前記2つの脚部35、36と、この脚部
    35、36の間に一体にギャップ31を有する中央脚部
    37とで構成してなる請求項1記載のインダクタ。
JP23746793A 1993-08-30 1993-08-30 インダクタ Pending JPH0766041A (ja)

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