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JPH0763445B2 - 内視鏡画像データ記録再生装置 - Google Patents

内視鏡画像データ記録再生装置

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Publication number
JPH0763445B2
JPH0763445B2 JP1260843A JP26084389A JPH0763445B2 JP H0763445 B2 JPH0763445 B2 JP H0763445B2 JP 1260843 A JP1260843 A JP 1260843A JP 26084389 A JP26084389 A JP 26084389A JP H0763445 B2 JPH0763445 B2 JP H0763445B2
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circuit
compression rate
signal
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JP1260843A
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正秀 菅野
慶一 檜山
建夫 鶴岡
優 此村
一成 中村
眞一郎 服部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1260843A priority Critical patent/JPH0763445B2/ja
Priority to US07/574,401 priority patent/US5209220A/en
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Publication of JPH0763445B2 publication Critical patent/JPH0763445B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内視鏡画像データを圧縮記録および伸張再生
する内視鏡画像記録再生装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、体
腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処置具チャンネル
内に挿通した処置具を用いて各種治療処置のできる内視
鏡が広く利用されている。
また、挿入部の先端部にCCD等の固体撮像素子を設けた
電子内視鏡も実用化されている。
ところで、前記電子内視鏡や、ファイバスコープの接眼
部に接続したテレビカメラで撮像した内視鏡画像は、テ
レビモニタで観察する他に、画像記録装置に記録して、
後に診断や解析に使用する場合がある。このように内視
鏡画像を記録する場合、画像データはデータ量が多いた
め、大容量の記憶装置が必要になるという問題点があ
る。また、画像を伝送する場合にも、伝送速度が遅いと
いう問題点がある。
そこで、画像データを圧縮することが提案されている。
例えば、本出願人が先に提出した特願昭62−279599号に
は、従来技術として、第38図に示すような装置が示され
ている。
この装置では、内視鏡画像を構成するRGB信号は、入力
部225から入力され、A/Dコンバータ部226でデジタル信
号に変換された後、圧縮回路部227に入力される。この
圧縮回路部227は予測符号化等により画像データを圧縮
し、圧縮された画像データは記録システム部228に記録
される。画像を再現する場合は、記録システム部228上
の画像データは、伸張回路部229で元の画像信号に復元
され、D/Aコンバータ部231でアナログ信号に変換され
て、出力部232を介して出力される。上記各部は、制御
信号発生部233によって制御されている。この装置で
は、A/Dコンバータ部226におけるR,G,B各信号に対する
量子化レベルは同じである。
しかしながら、内視鏡画像の場合、R信号は高輝度側に
多く分布し、B信号は低輝度側に多く分布する等の特徴
があり、前記装置のように、R,G,B各信号に対する量子
化レベルを同じにすると、R信号やB信号では有効に利
用されない部分が生じ圧縮の効率が悪いという問題点が
ある。
そこで、本出願人は、前記特願昭62−279599号におい
て、内視鏡画像を構成する複数の色信号の特性に応じた
γ補正と量子化を行う装置を提案している。
ところが、内視鏡画像は、観察部位や観察方法等によっ
て、その特性が変化する。前記装置では、R,G,B間で量
子化レベルは異なっていても、その量子化レベルは常に
不変であったため、種々の内視鏡画像に対して常に最適
な圧縮ができるとは限らず、画像によっては画質が劣化
する虞もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、種々
の内視鏡画像に対して、画質の劣化を少なくして画像デ
ータの圧縮記録および伸張再生を効率良く行うことので
きる内視鏡画像記録再生装置を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の内視鏡画像記録再生装置は、内視鏡によって得
た内視鏡画像の画像データの特性を解析する画像解析手
段と、この画像解析手段の解析結果に応じて圧縮率を切
り換える圧縮率切換得手段と、この圧縮率切換手段の出
力する圧縮率に応じて前記画像データを圧縮する画像圧
縮手段と、前記圧縮率切換手段の出力する圧縮率識別信
号と前記画像圧縮手段で圧縮された画像データとを対応
づけて記録部材に記録する記録手段と、前記記録部材か
ら前記圧縮率識別信号を再生する圧縮率判別手段と、前
記記録部材から画像データを再生する手段と、前記圧縮
率判別手段で判別された圧縮率に応じて前記記録部材か
ら再生された画像データを伸張する手段とを具備するこ
とを特徴とする。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第9図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は画像記録装置の構成を示すブロック図、第2図は内
視鏡画像ファイリングシステムの全体を示す説明図、第
3図は観察装置の構成を示すブロック図、第4図は画像
解析部の構成を示すブロック図、第5図は通常画像と染
色画像の差分信号のヒストグラム、第6図は画像記録装
置の記録動作を示すフローチャート、第7図は画像記録
装置の再生動作を示すフローチャート、第8図は圧縮回
路の圧縮動作を説明するための説明図、第9図は記録シ
ステム部への記録方式を示す説明図である。
第2図に示すように、内視鏡画像ファイリングシステム
は、電子内視鏡1と、この電子内視鏡1が接続される観
察装置3及び吸引器6と、前記観察装置3に接続される
モニタ4及び画像記録装置5とを備えている。
前記電子内視鏡1は、生体2に挿入される細長で例えば
可撓性を有する挿入部1aと、この挿入部1aの後端に連設
された太径の操作部1bと、この操作部1bから延設された
ユニバーサルコード1cを有し、前記ユニバーサルコード
1cの端部に、観察装置3に接続されるコネクタ1dが設け
られている。
前記電子内視鏡1の挿入部1aの先端部には、照明窓と観
察窓とが設けられている。前記照明窓の内側には、図示
しない配光レンズが装着され、この配光レンズの後端に
ライトガイド18が連設されている。このライトガイド18
は、挿入部1a,操作部1b,ユニバーサルコード1c内を挿通
され、コネクタ1dに接続されている。また、前記観察窓
の内側には、図示しない対物レンズ系が設けられ、この
対物レンズ系の結像位置に、固体撮像素子、例えばCCD8
が配設されている。このCCD8の出力信号は、挿入部1a,
操作部1b,ユニバーサルコード1c内を挿通されコネクタ1
dに接続された信号線を介して、観察装置3に入力され
るようになっている。
前記観察装置3は、第3図に示すように構成されてい
る。
観察装置3は、白色光を出射するランプ19を備え、この
ランプ19と、このランプ19とライトガイド18の入射端と
の間に設けられモータ20によって回転駆動される回転フ
ィルタ21とを備えている。前記回転フィルタ21は、周方
向に沿って配列された赤(R),緑(G),青(B)の
各波長領域の光を透過するフィルタ22R,22G,22Bを有
し、モータ20によって回転されることによって、照明光
路中にフィルタ22R,22G,22Bが順次挿入されるようにな
っている。そして、この回転フィルタ21によってR,G,B
の各波長領域に時系列的に分離された光が、ライトガイ
ド18,配光レンズを経て、電子内視鏡1の挿入部1aの先
端部から出射されるようになっている。
また、観察装置3は、アンプ9を有し、前記CCD8の出力
信号は、このアンプ9で所定の範囲の電圧レベルに増幅
され、γ補正回路11でγ補正されるようになっている。
γ補正された信号は、A/Dコンバータ12でデジタル信号
に変換された後、切換スイッチ13によって、R,G,Bにそ
れぞれ対応するメモリ14R,14G,14Bに選択的に入力さ
れ、メモリ14R,14G,14Bに、それぞれ、R画像,GG画像,B
画像が記憶されるようになっている。前記メモリ14R,14
G,14Bは、テレビ信号のタイミングで同時に読み出さ
れ、D/Aコンバータ15,15,15で、それぞれアナログ信号
に変換されるようになっている。このアナログのR,G,B
の各画像信号は、同期信号発生回路16からの同期信号SY
NCと共に、RGB信号出力端子17から出力され、モニタ4,
画像記録装置5等に入力されるようになっている。前記
モータ20,A/Dコンバータ12,切換スイッチ13,メモリ14R,
14G,14B,D/Aコンバータ15,同期信号発生回路16は、制御
信号発生部23により制御されている。
次に、第1図を用いて、画像データ圧縮装置を含む画像
記録装置5について説明する。
観察装置3から出力されたR,G,B各画像信号は、入力部3
1から入力され、それぞれ、A/Dコンバータ32,32,32でデ
ジタル信号に変換されてR用フレームメモリ33R,G用フ
レームメモリ33G,B用フレームメモリ33Bに一時的に記憶
されるようになっている。各フレームメモリ33R,33G,33
Bから読み出されたR,G,B各画像信号は、それぞれ、圧縮
回路部34で圧縮された後、記録システム部35に記録され
るようになっている。
また、画像データの再生時は、前記記録システム部35か
ら、R,G,B各画像信号が読み出され、それぞれ、伸張回
路部36で伸張され、データが復元されるようになってい
る。復元されたR,G,B各画像データは、R用フレームメ
モリ37R,G用フレームメモリ37G,B用フレームメモリ37B
に一時的に記憶されるようになっている。そして、この
フレームメモリ37R,37G,37Bから、R,G,B各画像信号が、
テレビ信号に同期して読み出され、それぞれ、D/Aコン
バータ38,38,38でアナログ信号に変換された後、出力部
39から出力されるようになっている。
本実施例では、前記各フレームメモリ33R,33G,33B内に
記憶された画像情報から内視鏡画像の特性を解析する画
像解析部51が設けられている。この画像解析部51の出力
信号は、圧縮率切換え回路52に入力されるようになって
いる。この圧縮率切換え回路52は、前記画像解析部51か
らの信号に基づいて、圧縮回路部34における圧縮率を決
定し、その圧縮率を圧縮回路部34へ送ると共に、記録シ
ステム部35にその画像の圧縮率の情報を圧縮率識別信号
として送り、記録システム部35は、この圧縮率識別信号
を、圧縮されたR,G,Bの画像情報と共に記録するように
なっている。
また、記録システム部35から再生された圧縮率識別信号
から圧縮率を判別し、その圧縮率の情報を伸張回路部36
に送る圧縮率判別回路53が設けられている。再生時は、
記録システム部35より、圧縮されたR,G,Bの画像情報と
共に圧縮率識別信号が再生され、前記圧縮率判別回路53
は前記圧縮率識別信号に基づいてその画像の圧縮率を判
別し、その圧縮率の情報を伸張回路部36に送る。この伸
張回路部36は、この圧縮率に応じた伸張を行うようにな
っている。
次に、第4図及び第5図を用いて、画像解析部51につい
て説明する。
第4図に示すように、画像解析部51は、入力画像信号を
1画素分遅らせる1画素ディレイライン55と、この1画
素ディレイライン55の出力と入力画像信号の差分を求め
る減算器56と、この減算器56の出力を所定のしきい値と
比較する比較回路57と、この比較回路57の出力をカウン
トするカウンタ58と、このカウンタ58の出力に基づいて
周波数成分を判別する周波数成分判別信号発生回路59と
を備え、前記周波数成分判別信号発生回路59からの周波
数成分判別信号が、圧縮率切換え回路52に入力されるよ
うになっている。
本実施例では、前記画像解析部51は、特に、内視鏡画像
が染色画像か通常画像かを判別する。一般に、染色画像
は通常画像に比べて内視鏡診断部位の細部が強調された
画像となる。従って、染色画像には、高周波成分が多く
含まれる。従って、隣接画素間の濃度値の差分を求め、
その差分値のヒストグラムを求めると、通常画像では第
5図(a)に示すように0近傍に多く分布し、染色画像
では第5図(b)に示すように絶対置の大きい値が多く
なり、両画像は明らかに異なる特性を有する。従って、
第5図(b)に示すように、所定のしきい値を決め、そ
のしきい値より絶対値の大きい差分を持つ画素の累積値
の大小によって、両画像を判別することができる。第4
図に示す画像解析部51は、このようにして染色画像と通
常画像を判別するものである。すなわち、減算器56で隣
接画素間の差分を求め、比較回路57でその差分としきい
値とを比較し、カウンタ58で前記しきい値より絶対値の
大きい差分を持つ画素の累積値を求める。そして、周波
数成分判別信号発生回路59は、前記累積値に応じた周波
数成分判別信号を出力する。尚、この画像解析部51は、
R,G,Bの全ての画像について解析するようにしても良い
し、1つまたは2つの画像について解析するようにして
も良い。
次に、第6図ないし第8図を用いて、圧縮回路部34と、
伸張回路部36の動作について説明する。
第6図に示すように、圧縮回路部34は、ステップS1で、
所定数の画素を1ブロックとして入力画像全体を分割
し、各ブロック内の画素の濃度値の平均値を算出する。
次に、ステップS2で、圧縮率切換え回路52からの圧縮率
識別信号による圧縮識別情報と共に前記平均値を、記録
システム部35に記録する。本実施例では、圧縮法は3通
りあり、圧縮率も3つ存在する。そして、この圧縮率
を、前記圧縮率切換え回路52からの信号に基づいて通常
画像と染色画像とで切換える。圧縮の方法は、何画素を
1つのブロックとして平均値で置き換えるかによって切
換えられる。例えば、2画素を1ブロックとすると約1/
2に圧縮し、4画素を1ブロックとすると約1/4に圧縮
し、9画素を1ブロックとすると約1/9に圧縮する。
一方、第7図に示すように、伸張回路部36は、ステップ
S3で、記録システム部35から圧縮識別情報と各ブロック
の平均値を再生し、ステップS4で、圧縮識別情報に基づ
き、ブロック内の各画素を濃度値を、前記平均値とし
て、ブロックを構成する画素を復元する。
第8図に、具体的な濃度値を入れた圧縮,伸張動作の一
例を示す。(a)図は2画素を1ブロックとする圧縮法
(圧縮NO1)に関し、(b)図は4画素を1ブロックと
する圧縮法(圧縮NO2)に関し、(c)図は9画素を1
ブロックとする圧縮法(圧縮NO3)に関する。(a)図
に示すように、圧縮NO1では、P1,P2の2画素を1ブロッ
クとして入力画像全体を分割し、ブロック内の画素の濃
度値(3,5)の平均値(4)を算出し、この平均値
(4)を記録システム部35に記録する。再生時は、記録
システム部35から再生された1つの平均値(4)から、
2画素の濃度値(4,4)を作成する。同様に、(b)図
に示すように、圧縮NO2では、P11,P12,P21,P22の4画素
を1ブロックとし、ブロック内の画素の濃度値(2,6,5,
7)の平均値(5)を記録システム部35に記録し、再生
時は、平均値(5)から、4画素の濃度値(5,5,5,5)
を作成する。同様に、(c)図に示すように、圧縮NO3
では、P11〜P13,P21〜,P23,P31〜P33の9画素を1ブロ
ックとし、ブロック内の画素の濃度値(2,5,6,6,4,7,4,
3,8)の平均値(5)を記録システム部35に記録し、再
生時は、平均値(5)から、9画素の濃度値を作成す
る。
尚、圧縮識別情報とブロックサイズの関係は、以下の表
のようにする。
このような圧縮,伸張の場合、1ブロックの画素数が多
いほど、圧縮率が高く、再生時の解像度は劣化する。圧
縮NO1,2,3の1ブロックの画素数、圧縮率及び再生時の
解像度の関係は、以下の表のようになる。
通常画像時は、高周波成分が少ない、特に胃壁は高周波
成分の少ないいわゆるのっぺりとした画像であるため、
圧縮NO3を選択しても画質の劣化にはほとんど気付かな
い。従って、画像解析部51で通常画像と判別された場合
には、圧縮NO3を選択する。これに対し、染色画像時
は、細かい部位が明確になってくるため、圧縮NO3を選
択しては画質の劣化が目立ってしまう。従って、画像解
析部51で染色画像と判別された場合には、その画像の高
周波成分の多さに応じて、圧縮NO1または2を選択す
る。
また、記録システム部35への記録方式は、第9図に示す
ように、画像毎に、どの圧縮NOで圧縮したかの圧縮識別
情報を先頭に記録し、その後にブロック毎の平均値を記
録するものとする。再生時は、前記圧縮識別情報に基づ
いて伸張を行う。
このように、本実施例では、内視鏡画像の周波数成分を
解析することによって通常画像と染色画像を自動的に判
別し、その判別結果に従って、圧縮法、すなわち圧縮率
を変えるようにしたので、内視鏡画像の特性に応じて画
質の劣化を少なくして画像に適した高圧縮が可能にな
る。
尚、多くの場合、染色画像はB成分が多くなるので、R
またはG成分に対するB成分の大きさによって、通常画
像か染色画像かを判別するようにしても良い。
また、R,G,B各画像間でも圧縮法を変えるようにしても
良い。
第10図は本発明の第2実施例における画像解析部の構成
を示すブロック図である。
本実施例は、血管の走行状態に応じて圧縮率を可変にし
た例であり、第1実施例に対して画像解析部51の構成の
みが異なる。
血管が多く走っている画像は、診断上重要な価値を有す
るため、圧縮率を低く抑え良好な画質を得る必要があ
る。従って、本実施例では、血管の走行状態を自動的に
判別し、圧縮率を変えるようにしている。
第10図に示すように、本実施例における画像解析部51
は、入力画像信号を微分する微分回路61と、この微分回
路61の出力画像を細線化する細線化回路62と、この細線
化回路62の出力画像を2値化する2値化回路63と、この
2値化回路63の出力画像中のHレベルの画素数をカウン
トするカウンタ64と、このカウンタ64の出力に応じて血
管走行信号を発生する血管走行信号発生回路65とを備
え、前記血管走行信号が圧縮率切換え回路52に入力され
るようになっている。
この画像解析部51には、血管情報を多く含むR画像信号
が入力され、このR画像信号に対して微分回路61で微分
処理を行い血管をより強調する。次に、細線化回路62で
微分処理画像を細線化し、2値化回路63で2値化する。
次に、カウンタ64で、2値化画像中のHレベルの画素数
をカウントすることによって、血管量を定量化する。そ
して、この定量化された血管量に基づいて血管走行信号
発生回路65が、圧縮率を変えるための血管走行信号を発
生する。
血管量、圧縮率及び再生時の解像度の関係は、以下の表
のようになる。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第11図ないし第14図は本発明の第3実施例に係り、第11
図は圧縮回路部の構成を示すブロック図、第12図は予測
誤差算出回路の構成を示すブロック図、第13図は予測誤
差の算出方法を説明するための説明図、第14図は平滑化
フィルタの説明図である。
本実施例は、第1実施例に対して、圧縮回路部34及び伸
張回路部36が異なっている。
本実施例における圧縮回路部34は、第11図に示すよう
に、平滑化回路41と、予測誤差算出回路42とを有し、フ
レームメモリ33R,33G,33Bからの画像信号は、平滑化回
路41で平滑化され、予測誤差算出回路42で予測符号化さ
れて、記録システム部35に記憶される。
前記平滑化回路41は、第14図に示すような3×3(画
素)の2次元フィルタによって平滑化するようになって
いる。このフィルタは、各画素の平滑化後の濃度値とし
て、その画素の濃度値を(1−k)倍したものと、その
画素の近傍の8画素の各濃度値をそれぞれ(k/8)倍し
たものとを加算した値とする。尚、k(0<k<1)は
平滑化係数であり、この値が大きいと平滑化効果が大き
く、値が小さいと平滑化効果が小さい。この平滑化係数
kの値は、圧縮率切換え回路52によって切換えられるよ
うになっている。この平滑化係数kの値を任意に定める
ことにより、平滑化後の空間周波数帯域を決定すること
ができる。すなわち、kが大きく平滑化効果が大きいほ
ど、画像の高周波成分が劣化する。
また、前記予測誤差算出回路42は、第12図に示すよう
に、入力データを1画素ディレイライン43によって1画
素分遅らせ、このデータを減算器44によって原入力デー
タから引くことによって、1画素分前のデータとの差を
求めるようになっている。第13図に示すように、画素
(i,j)の濃度値をx(i,j)とすると、予測誤差算出回
路42から出力される予測誤差信号Δx(i,j)は、 Δx(i,j)=x(i,j)−x(i−1,j)と表される。
この予測誤差信号は、入力データよりも小さい値となる
ので、記録システム部35に記録するデータ量は少なくて
済む。
一方、伸張回路部36は、記録システム部35から再生され
た予測誤差信号に、予測信号すなわち1画素分前のデー
タを加算することによって、原データを復元する。
ここで、前記平滑化回路41における平滑化係数kを大き
くすると、画像の高周波成分が劣化するが、平滑化効果
が大きいため、予測誤差信号は全体的に小さくなり、従
って記録するデータ量は少なくなる。すなわち、圧縮率
が高い。反対に、kが小さく平滑化効果が小さい場合に
は、画像の高周波成分は劣化しないが、予測誤差信号は
全体的に大きくなり、従って記録するデータ量は多くな
る。すなわち、圧縮率が低い。このように、平滑化回路
41における平滑化係数kを任意に設定することによっ
て、圧縮率も任意に設定することができる。本実施例で
は、内視鏡画像の高周波成分が多いときは平滑化係数k
が小さくして圧縮率を低くし、高周波成分が少ないとき
は平滑化係数kを大きくして圧縮率を高くする。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例では、例えば、診断部位に応じて圧縮率が変え
られる。一般に上部消化管観察時は遠景の画像が多く、
下部消化管観察時は近景の画像がほとんどである。従っ
て、下部消化管観察時の画像は、上部消化管観察時の画
像に比べて細部が明確に映し出される。従って、下部消
化管観察時は、圧縮率を高くして画質を劣化させること
は好ましくない。
本実施例では、下部消化管観察時は、高周波成分が多く
なるので、このことが画像解析部51で判別され、圧縮率
は低くなる。一方、上部消化管観察時は、高周波成分が
少なくるので、このことが画像解析部51で判別され、圧
縮率は高くなる。
診断部位、圧縮率及び再生時の解像度の関係は、以下の
表のようになる。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第15図ないし第18図は本発明の第4実施例に係り、第15
図は画像記録装置の構成を示すブロック図、第16図は圧
縮回路部の構成を示すブロック図、第17図は帯域制限切
換え回路の構成を示すブロック図、第18図は第17図の各
LPFの通過帯域を示す説明図である。
第15図に示すように、本実施例では、第1実施例におけ
る入力部31とA/Dコンバータ32,32,32の間に、R用帯域
制限切換え回路67R,G用帯域制限切換え回路67G,B用帯域
制限切換え回路67Bを設けている。また、画像解析部51
には、入力部31から画像信号が入力され、圧縮率切換え
回路52は、前記帯域制限切換え回路67R,67G,67Bを制御
するようになっている。
また、本実施例における圧縮回路部34は、第16図に示す
ように、第3実施例と同様の予測誤差算出回路42を有す
るものであるが、第3実施例と異なり、平滑化回路41は
ない。また、伸張回路部36は、第3実施例と同様に、記
録システム部35から再生された予測誤差信号に、予測信
号すなわち1画素分前のデータを加算することによって
原データを復元するものである。
前記帯域制限切換え回路67R,67G,67Bは、第17図に示す
ように構成されている。
各帯域制限切換え回路67(67R,67G,67Bを代表する。)
の入力端は、1入力2出力の切換スイッチ70aの入力端
に接続されている。この切換スイッチ70aの各出力端に
は、それぞれ、ローパスフィルタ(以下、LPFと記
す。)(1)68と、LPF(2)69の入力端が接続さてい
る。各LPF68,69の出力端は、それぞれ、2入力1出力の
切換スイッチ70bの各入力端に接続されている。この切
換スイッチ70bの出力が、帯域制限切換え回路67の出力
となっている。前記各LPF68,69の通過帯域は第18図に示
すようになっている。すなわち、LPF(1)68は高周波
成分を除去し、LPF(2)69は高周波成分もあまり除去
しない特性になっている。
また、本実施例における画像解析部51は、入力部31から
のアナログの画像信号をデジタル信号に変換するA/Dコ
ンバータを有する他は、第4図または第12図に示すもの
と同様の構成であり、画像の周波数成分や血管の走行状
態を判別する。
前記スイッチ70a,70bは、圧縮率切換え回路52によって
切換えられるようになっている。すなわち、画像解析部
51で高周波成分が少ない画像または血管の少ない画像と
判別された場合には、スイッチ70a,70bはLPF(1)68側
を選択し、その結果、圧縮回路部34における予測誤差信
号のデータ量は少なくなる。一方、画像解析部51で高周
波成分が多い画像または血管の多い画像と判別された場
合には、スイッチ70a,70bはLPF(2)69側を選択し、そ
の結果、圧縮回路部34における予測誤差信号のデータ量
は多くなるが、画質は劣化しない。
第3実施例では、画像信号の帯域制限を圧縮回路部34内
の平滑化回路41によってデジタル的に行っているが、本
実施例では、帯域制限切換え回路67内のLPF68,69によっ
てアナログ的に行っている。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第19図ないし第23図は本発明の第5実施例に係り、第19
図は画像解析部の構成を示すブロック図、第20図は圧縮
率テーブルを示す説明図、第21図は記録動作を示すフロ
ーチャート、第22図は記録システム部への記録方式を示
す説明図、第23図はブロックサイズを示す説明図であ
る。
第1ないし第4実施例は、画像単位毎に圧縮率を可変に
するものであるが、第5ないし第7実施例は、画像内の
部分領域毎に圧縮率を可変とした例である。
第5実施例は、内視鏡画像の中心部と周辺部で圧縮率を
可変にした例である。
本実施例では、第1実施例に対して画像解析部51の構成
が異なる。第19図に示すように、画像解析部51は、R用
フレームメモリ33Rからの画像信号が入力される画像の
中心領域の明るさ算出回路71と、画像の周辺領域の明る
さ算出回路72とを有し、各算出回路71,72の出力は、平
坦画像/円筒画像判別信号発生回路73に入力されるよう
になっている。そして、この平坦画像/円筒画像判別信
号発生回路73の出力が、圧縮率切換え回路52に送られる
ようになっている。
内視鏡画像は、観察状態によって大きく2つに分けられ
る。1つは、胃壁観察時のように内視鏡先端からの距離
が画像中心から周辺にかけて略同じであり、従って明る
さも画像全体で略一定の画像(以下、平坦画像と記
す。)であり、もう1つは、食道観察時のように内視鏡
先端からの距離が画像中心は遠く従って暗く、周辺は近
く従って明るい画像(以下、円筒画像と記す。)であ
る。前記画像解析部51では、この平坦画像と円筒画像と
を判別する。
第21図を用いて、本実施例の記録動作を説明する。
まず、ステップS11(以下、ステップは省略し、単にS11
のように記す。)で、画像の中心領域の明るさ算出回路
71により、画像の中心領域の明るさを算出する。この明
るさをAとする。
また、S12で、画像の周辺領域の明るさ算出回路72によ
り、画像の周辺領域の明るさを算出する。この明るさを
Bとする。
次に、S13で、平坦画像/円筒画像判別信号発生回路73
により、前記明るさがA<Bであるか否かを判断し、YE
Sの場合は、円筒画像であると判断し、その情報を圧縮
率切換え回路52へ送り、この圧縮率切換え回路52は、S1
4で、第20図(a)に示すような圧縮率テーブル(a)
を選択する。一方、NOの場合は、平坦画像であると判断
し、その情報を圧縮率切換え回路52へ送り、この圧縮率
切換え回路52は、S15で、第20図(b)に示すような圧
縮率テーブル(b)を選択する。
尚、前記圧縮率テーブルは、画像を例えば64分割し、各
分割画像の圧縮率を定めたものである。図中の数字は、
圧縮率を示し、値が大きいほど圧縮率が高い。従って、
圧縮率テーブル(a)は、中心部が高圧縮、周辺部が低
圧縮になっている。また、圧縮率テーブル(b)は、画
像全体が低圧縮になっている。
次に、S16で、S14またはS15で選択した圧縮率テーブル
に従って、圧縮回路部34にて各分割画像内を圧縮する。
そして、S17で、圧縮識別情報と共に圧縮画像情報を、
記録システム部35に記録する。
本実施例では、1画像内の領域毎にその圧縮率、すなわ
ちブロックサイズが異なるため、記録システム部35への
記録方式は、第22図に示すように、ブロック毎に、その
平均値の前にそのブロックの圧縮率を表す圧縮識別情報
を追加するようにした。また、ブロックサイズは、第23
図に示すように、1×2,2×2,3×2の3通りとした。
円筒画像と判別されたときの、観察部位、圧縮率及び再
生時の解像度の関係は、以下の表のようになる。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第24図ないし第26図は本発明の第6実施例に係り、第24
図は画像解析部の構成を示すブロック図、第25図は(R
−Y)(B−Y)平面を示す説明図、第26図は記録動作
を示すフローチャートである。
本実施例は、色に応じて圧縮率を可変にした例である。
本実施例では、第1実施例に対して画像解析部51の構成
が異なる。第24図に示すように、画像解析部51は、RGB
用の各フレームメモリ33R,33G,33BからのRGBの画像信号
が入力されるマトリクス変換回路81を有し、このマトリ
クス変換回路81で、R,G,B信号が輝度信号Yと2つの色
差信号R−Y,B−Yに変換されるようになっている。こ
のY,R−Y,B−Y信号は、分割画像用フレームメモリ82に
記録されたのち、算出回路83に入力され、 が算出されるようになっている。前記算出回路83で算出
されたlは算出回路84に入力され、分割画像内のlの累
積値Σlが算出されるようになっている。前記算出回路
84で算出されたΣlは、圧縮率決定回路85に入力される
ようになっている。
内視鏡診断の場合は、色の情報が診断上大変重要となっ
てくる。すなわち、ハレーションや影等の彩度が低く白
黒に近い情報は診断上あまり意味を持たない。特にハレ
ーション部は白い領域となり診断上無意味となる。従っ
て、画像を分割し、分割領域内の画像の彩度を計算し、
彩度が低い場合には、圧縮率を上げて画質を多少落して
も診断にほとんど影響を及ぼさない。
第26図を用いて、本実施例の記録動作を説明する。
まず、S21で、マトリクス変換回路81により、RGB座標を
Y(R−Y)(B−Y)へ変換する。
次に、S22で、分割画像用フレームメモリ82により、画
像を例えば64分割する。
次に、S23で、算出回路83により、画素毎の を求める。すなわち、彩度の情報を求める。
次に、S24で、算出回路84により、lを分割画像内で累
積する。
次に、S25で、圧縮率決定回路85により、lの累積値Σ
lに応じて、分割画像毎の圧縮率を決定する。
次に、S26で、決定した圧縮率に従って、圧縮回路部34
にて各分割画像内を圧縮する。
そして、S27で、圧縮識別情報と共に圧縮画像情報を、
記録システム部35に記録する。
彩度、圧縮率及び再生時の解像度の関係は、以下の表の
ようになる。
また、上記表中の圧縮率(0,1,2,3)の範囲は、(R−
Y)(B−Y)平面上で示すと、例えば第25図において
破線で示すようになる。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第27図ないし第30図は本発明の第7実施例に係り、第27
図は画像解析部の構成を示すブロック図、第28図は(R
−Y)(B−Y)平面を示す説明図、第29図は分割画像
を示す説明図、第30図は記録動作を示すフローチャート
である。
本実施例は、第6実施例と同様に、色に応じて圧縮率を
可変にした例であるが、本実施例では、平均色に近い領
域の圧縮率を高くしている。
本実施例では、第1実施例に対して画像解析部51の構成
が異なる。第27図に示すように、画像解析部51は、RGB
用の各フレームメモリ33R,33G,33BからのRGBの画像信号
が入力されるマトリクス変換回路91を有し、このマトリ
クス変換回路91で、R,G,B信号が輝度信号Yと2つの色
差信号R−Y,B−Yに変換されるようになっている。こ
のY,R−Y,B−Y信号は、全領域の平均色算出回路92と分
割画像用フレームメモリ93とに送られるようになってい
る。前記分割画像用フレームメモリ93の出力は、分割画
像内の平均色算出回路94に送られるようになっている。
前記平均色算出回路92で算出された平均色(x0,y0)と
平均色算出回路94で算出された平均色(xij,yij)は、
算出回路95に入力され、 が算出されるようになっている。前記算出回路93で算出
されたlは、圧縮率決定回路96に入力されるようになっ
ている。
内視鏡診断の場合は、画像全体の色すなわち平均色に近
い領域は、診断上あまり重要とされず、平均色から離れ
た色を持つ領域が、一般に病変部位を示す。従って、平
均色に近い領域は、圧縮率を上げて画質を多少落しても
診断にほとんど影響を及ぼさない。
第30図を用いて、本実施例の記録動作を説明する。
まず、S31で、マトリクス変換回路91により、RGB座標を
Y(R−Y)(B−Y)へ変換する。
次に、S32で、算出回路92により(R−Y)(B−Y)
平面において全画素の平均色(x0,y0)を求める。尚、
(x0,y0)は、第28図に示すように平均色の(R−Y)
(B−Y)平面上での座標を示す。
また、S33で、分割画像用フレームメモリ93により、画
像を例えば64分割し、S34で、平均色算出回路94によ
り、(R−Y)(B−Y)平面において各分割画像内の
画素の平均色(xij,yij)を求める。尚、第29図に示す
ように、画像を分割したときのi行j列の分割画像をBi
jとし、その分割画像Bijの平均色の(R−Y)(B−
Y)平面上での座標を(xij,yij)とする。
次に、S35で、算出回路95により、(R−Y)(B−
Y)平面上における各分割画像の平均色と全画素の平均
色の距離lを求める。
次に、S36で、圧縮率決定回路96により、距離lに応じ
て、各分割画像の圧縮率を決定する。
次に、S37で、決定した圧縮率に従って、圧縮回路部34
にて各分割画像内を圧縮する。
そして、S38で、圧縮識別情報と共に圧縮画像情報を、
記録システム部35に記録する。
平均色からの距離、圧縮率及び再生時の解像度の関係
は、以下の表のようになる。
また、上記表中の圧縮率の範囲は、(R−Y)(B−
Y)平面上で示すと、例えば第26図において破線で示す
ようになる。
その他の構成,作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
第31図ないし第34図は本発明の第8実施例に係り、第31
図は内視鏡装置の構成を示すブロック図、第32図は画像
圧縮記録部の構成を示すブロック図、第33図は一般内視
鏡画像のヒストグラムを示す説明図、第34図は染色内視
鏡画像のヒストグラムを示す説明図である。
第31図に示すように、内視鏡の挿入部先端部には、生体
の画像を電気信号に変換するCCD101が設けられている。
このCCD101の出力電気信号は、所定の範囲の電気信号
(例えば0〜1ボルト)に増幅するためのアンプ102に
入力されるようになっている。このアンプ102の出力電
気信号は、γ補正回路103とA/Dコンバータ104を経由し
た後、セレクタ105に入力されるようになっている。こ
のセレクタ105の出力端は3つあり、それぞれ、Rメモ
リ106R,Gメモリ106G,Bメモリ106Bに接続されている。各
メモリ106R,106G,106Bは、D/Aコンバータ107R,107G,107
B、並びに画像圧縮記録部108に接続されている。前記画
像圧縮記録部108は、画像判定部121,画像圧縮部122,画
像記録部123からなる。前記D/Aコンバータ107R,107G,10
7Bは、RGBそれぞれの信号出力端109,110,111に接続され
ている。
また、画像信号の行き先と画像信号転送時の転送タイミ
ングを制御する制御信号発生部112が設けられ、この制
御信号発生部112は、A/Dコンバータ104,セレクタ105,RG
B各メモミ106R,106G,106B,D/Aコンバータ107R,107G,107
B,画像圧縮記録部108に接続されている。前記制御信号
発生部112は、同期信号発生回路113にも接続されてお
り、同期信号発生回路113からは、前記RGB信号出力に対
する同期信号SYNCが、同期信号出力端114に出力されて
いる。
また、制御信号発生部112は、RGB回転フィルタ116を駆
動するモータ115に接続されている。ランプ118からの光
は、RGB回転フィルタ116,内視鏡のライトガイド117を経
由して、内視鏡の挿入部先端部から出射されるようにな
っている。
次に、第32図を用いて、画像圧縮記録部108について説
明する。
RGB各入力信号は、それぞれ、ヒストグラム作成部139R,
139G,139Bを経由した後、ピーク位置検出回路140へ導か
れる。このピーク位置検出回路140の出力は、セレクタ1
32,セレクタ136,圧縮情報用ROM141に接続されている。
前記ヒストグラム作成部139R,139G,139B,ピーク位置検
出回路140及び圧縮情報用ROM141によって画像判定部121
が構成されている。また、RGB各入力信号は、それぞ
れ、作業用のRメモリ131R,Gメモリ131G,Bメモリ131Bを
経由した後、セレクタ132に導かれるようになってい
る。このセレクタ132の出力は、ブロック化回路(1)1
33,ブロック化回路(2)134,ブロック化回路(3)135
に接続されている。このブロック化回路133,134,135の
出力は、セレクタ136を経由し、予測符号化器137に入力
されるようになっている。前記メモリ131R,131G,131B,
セレクタ132,ブロック化回路133,134,135,セレクタ136,
予測符号化器137によって画像圧縮部122が構成されてい
る。そして、前記予測符号化器137と圧縮情報用ROM141
の各出力が、画像記録部123に記録されるようになって
いる。
次に、本実施例の作用について説明する。
第31図において、信号の流れを説明する。CCD101からの
画像信号は、アンプ102により所定の範囲の電圧、本実
施例では0〜1ボルトに変換される。この画像信号は、
γ補正回路103に入力され、所定のγ特性を持った画像
信号に変換される。その後、A/Dコンバータ104におい
て、所定の量子化レベル(例えば8bit)でデジタル化さ
れる。その後、セレクタ105を経由して、制御信号発生
部112からの制御信号により、CCD101に入る映像が赤
(R)照明時の画像はRメモリ106Rに、緑(G)照明時
の画像はGメモリ106Gに、青(B)照明時の画像はBメ
モリ106Bに、それぞれ、記録される。各メモリ106R,106
G,106Bから読み出された信号は、画像圧縮記録部108とD
/Aコンバータ107R,107G,107Bへ転送される。このD/Aコ
ンバータ107R,107G,107BからのRGB画像信号は、制御信
号発生部112に制御のもとに同期信号発生回路113で作ら
れた同期信号SYNCと共に、RGB画像信号出力端109,110,1
11から出力される。一方、制御信号発生部112からはRGB
回転フィルタ116を回転駆動するモータ115に対し、モー
タ制御信号が送られている。モータ115は、制御信号に
よりセレクタ105の切換えタイミングに合わせてRGB回転
フィルタ116を回転させる。このRGB回転フィルタ116に
より、ランプ118からの照明光は、R,G,Bの3色に時系列
的に分解され、内視鏡のライトガイド117に導かれ、内
視鏡の挿入部先端部から出射される。この照明方式は、
いわゆるRGB面順次カラー方式である。
次に、画像圧縮記録部108の作用について説明する。前
記RGB各メモリ106R,106G,106Bから読み出された信号
は、制御信号発生部112の制御のもとに画像圧縮記録部1
08内の作業用のRメモリ131R,Gメモリ131G,Bメモリ131B
とヒストグラム作成部139R,139G,139Bに記録される。ヒ
ストグラム作成部139R,139G,139Bでは、RGB各信号のヒ
ストグラムが作成される。その後、ピーク位置検出回路
140にて、各ヒストグラムのピーク位置が求められ、RGB
3信号のピーク位置の大小関係に基づき、セレクタ132,
セレクタ136,圧縮情報用ROM141へ制御信号が出力され
る。
一方、各メモリ131R,131G,131Bから読み出された信号
は、セレクタ132に導かれる。このセレクタ132は、ピー
ク位置検出回路140の制御信号に基づきRGB信号を、ブロ
ック化回路(1)133,ブロック化回路(2)134,ブロッ
ク化回路(3)135のいずれか1つに導く。3つのブロ
ック化回路133,134,135は、それぞれ例えば、1×2,2×
2,3×3サイズのブロック化された映像信号を出力す
る。ブロック化のサイズが大きいほど圧縮率が向上し、
逆に画質は低下する。セレクタ136は、ピーク位置検出
回路140の制御信号に基づき、選択されたブロック化回
路の出力を予測符号化器137へ導く。予測符号化器137
は、「昭晃堂画像処理ハンドブック 第217〜219ペー
ジ」等に記載された予測符号化方法により予測誤差を求
め、画像記録部123へ出力する。この画像記録部123は、
光ディスク,磁気ディスク等の大容量記録媒体に対して
データを記録する。
また、画像復元時に必要となるブロック化サイズ等の情
報を画像記録部123に同時に記録させるため、ピーク位
置検出回路140は、圧縮情報用ROM141に制御信号を送
る。この圧縮情報用ROM141は、画像記録部123へ選択さ
れた出力信号に対応するブロック化サイズ等の情報を出
力する。
第33図(a),(b),(c)は、それぞれ、一般内視
鏡画像のRGB各成分のヒストグラムを示し、第34図
(a),(b),(c)は、それぞれ、染色内視鏡画像
のRGB各成分のヒストグラムを示している。第33図に示
されるように、一般内視鏡画像では、R成分は高輝度レ
ベルに偏り、B成分は低輝度部分に偏る。そのため、RG
B3信号ヒストグラムのピーク位置を求め、その大小関係
を調べると、R>G>Bとなる。一方、メチレンブルー
等の青色系の染色を行った場合、第34図に示すように、
ヒストグラムのピーク位置は、BとRが略等しくなり、
Gが低いレベルになる。すなわち、大小関係は、B≧R
>Gとなる。このように、RGBのヒストグラムのピーク
位置から、一般内視鏡画像か染色内視鏡画像かの区別が
容易にできる。
一般内視鏡画像では、R成分は高周波成分が少なく、B
成分は輝度レベルが低い。このため、RとBに関しては
解像力を低下させても、視覚的に画質劣化が検出されに
くい。従って、R成分は2×2、B成分は3×3サイズ
のブロック化により高圧縮を行うことができる。これに
対し、G成分では高周波成分が多く、輝度レベルも高
い。すなわち、視覚的に画質劣化が検出され易いため、
1×2サイズのブロック化により高画質で圧縮すること
ができる。また、染色内視鏡画像では、RGB3成分とも高
周波成分が多い。従って、3成分とも1×2サイズのブ
ロック化により高画質で圧縮する。
このように、本実施例では、入力画像の特性に応じて、
3種類のブロック化処理の選択を行う。そして、その
後、予測符号化処理を行い、一層の圧縮を行っている。
このため、通常内視鏡画像のように隣接画素間の相関が
高く、高周波成分の少ない画像に対しては大サイズのブ
ロック化を選択し、高圧縮を行うことができる。一方、
染色時等の特殊画像に関しては、隣接画素間の相関が低
く、高周波成分が多い。このため、小サイズのブロック
化を選択し、画質の低下を生じさせずに圧縮を行うこと
ができる。
以上のことから、種々の内視鏡画像の特性に適した圧縮
を行うため、画質劣化の少ない画像データの圧縮が可能
になる。また、3種類の圧縮処理を並列に行うため、処
理時間は常に一定となる。
第35図ないし第37図は本発明の第9実施例に係り、第35
図は画像圧縮記録部の構成を示すブロック図、第36図は
遠景時の内視鏡画像とその周波数分布を示す説明図、第
37図は近景時の内視鏡画像とその周波数分布を示す説明
図である。
本実施例は、画像圧縮記録部108の構成が異なる他は第
8実施例と同様である。
第35図を用いて、画像圧縮記録部108の構成を説明す
る。RGB各入力信号は、それぞれFFT回路159R,159G,159B
を経由した後、周波数分布検出回路160へ導かれるよう
になっている。この周波数分布検出回路160の出力は、
セレクタ153,セレクタ157,圧縮情報用ROM161に入力され
るようになっている。前記FFT回路159R,159G,159B,周波
数分布検出回路160,圧縮情報用ROM161によって画像判定
部121が構成されている。また、RGB各入力信号は、それ
ぞれ作業用のRメモリ151R,Gメモリ151G,Bメモリ151B、
DCT回路152R,152G,152Bを経由した後、セレクタ153に導
かれるようになっている。セレクタ153の出力は、フィ
ルタ回路(1)154,フィルタ回路(2)155,フィルタ回
路(3)156に入力されるようになっている。このフィ
ルタ回路154,155,156の出力は、セレクタ157に入力され
るようになっている。前記メモリ151R,151G,151B,DCT回
路152R,152G,152B,セレクタ153,フィルタ回路154,155,1
56,セレクタ157によって画像圧縮部122が構成されてい
る。前記セレクタ157と圧縮情報用ROM161の各出力は、
画像記録部123記録されるようになっている。
次に、画像圧縮記録部108の作用について説明する。RGB
各メモリ106R,106G,106Bから読み出された信号は、制御
信号発生部112の制御のもとに画像圧縮部108内の作業用
のRメモリ151R,Gメモリ151G,Bメモリ151BとFFT回路159
R,159G,159Bに記録される。FFT回路159R,159G,159Bで
は、RGB各信号に対してフーリエ変換が行われ、そのパ
ワースペクトルが算出される。その後、周波数分布検出
回路160にて、各信号の周波数の分布範囲が求められ、
この分布範囲に基づき、セレクタ153,セレクタ157,圧縮
情報用ROM161へ制御信号が出力される。
一方、各メモリ151R,151G,151Bから読み出された信号
は、DCT回路152R,152G,152Bへ導かれる。ここでは、例
えば「IEEE Trans 第1C−23巻,第90〜93ページ」等
に記載されている、8×8サイズの離散的cos変換が行
われ、セレクタ153に出力される。このセレクタ153は、
周波数分布検出回路160の制御信号に基づきRGB信号を、
フィルタ回路(1)154,フィルタ回路(2)155,フィル
タ回路(3)156のいずれか1つに導く。3つのフィル
タ回路154,155,156は、例えば、左上を原点とした2×
2,3×3,4×4サイズの透過型フィルタである。フィルタ
サイズが小さいほど、圧縮率が向上し、逆に画質は低下
する。セレクタ157は、周波数分布検出回路160の制御信
号に基づき、選択されたフィルタ回路の出力を画像記録
部123へ出力する。一方、復元時に必要となるフィルタ
サイズ等の情報を同時に記録させるため、周波数分布検
出回路160は、圧縮情報用ROM161に制御信号を送る。圧
縮情報用ROM161は、画像記録部123へ選択された出力信
号に対応するフィルタサイズ等の情報を出力する。
ここで、第36図及び第37図を用いて、内視鏡画像の周波
数分布を説明する。本例では、例えば、同一の被写体を
観察距離を変えて観察する場合を考える。第36図
(a),(b)は、それぞれ、遠景時の内視鏡画像と、
その周波数分布を示すパワースペクトルを示し、第37図
(a),(b)は、それぞれ、近景時の内視鏡画像と、
その周波数分布を示すパワースペクトルを示している。
遠景時には、生体の粘膜構造時の高周波成分は、光学系
の解像力等によりりマスクされ検出されない。この場合
の周波数分布をパワースペクトルとして画像化すると、
第36図(b)に示すように、原点、すなわち低周波成分
に集中した像になる。一方、近景時には、生体の粘膜構
造等の高周波成分が検出される。この場合の周波数分布
は、第37図(b)に示すように、原点を中心とした広い
範囲に分布する。このように、パワースペクトルを求め
ることで、高周波成分の割合を判断できる。
内視鏡画像では、同じ被写体を投影する場合でも観察距
離により、映像信号の有する情報量が異なる。すなわ
ち、観察距離が近く高周波成分が多い場合、フィルタサ
イズを4×4とすることで高画質で圧縮することができ
る。逆に、観察距離が遠く高周波成分が少ない場合、フ
ィルタサイズを2×2とすることで高圧縮を行うことが
できる。また、同一の観察距離でも、上部消化管と下部
消化管では情報量に大きな差が生じる。これは、胃等の
上部消化管では血管像はほとんど検出されないが、大腸
等の下部消化管では血管像が検出されるためである。血
管像が検出される下部消化管では高周波成分が多く、血
管像が検出されない上部消化管では高周波成分が少な
い。これにより、フィルタサイズを、例えば、上部消化
管では2×2、下部消化管では3×3とし、画質と圧縮
率のバランスをとることが可能となる。
その他の構成,作用及び効果は第8実施例と同様であ
る。
尚、本発明は、RGB信号を用いた面順次式電子内視鏡限
らず、コンポジットビデオ信号をデコードする単板式電
子内視鏡にも適用することができる。また、内視鏡は、
先端部に撮像素子を有するタイプでも、光学ファイバに
よるイメージガイドを経由して、被観察物の外部に像を
導いてから撮像素子で受けるタイプのどちらでも良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、内視鏡画像の特性
に応じて圧縮法を変えることができるので、種々の内視
鏡画像に対して、画質の劣化を少なくして高い圧縮が可
能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は画像記録装置の構成を示すブロック図、第2図は内
視鏡画像ファイリングシステムの全体を示す説明図、第
3図は観察装置の構成を示すブロック図、第4図は画像
解析部の構成を示すブロック図、第5図は通常画像と染
色画像の差分信号のヒストグラム、第6図は画像記録装
置の記録動作を示すフローチャート、第7図は画像記録
装置の再生動作を示すフローチャート、第8図は圧縮回
路の圧縮動作を説明するための説明図、第9図は記録シ
ステム部への記録方式を示す説明図、第10図は本発明の
第2実施例における画像解析部の構成を示すブロック
図、第11図ないし第14図は本発明の第3実施例に係り、
第11図は圧縮回路部の構成を示すブロック図、第12図は
予測誤差算出回路の構成を示すブロック図、第13図は予
測誤差の算出方法を説明するための説明図、第14図は平
滑化フィルタの説明図、第15図ないし第18図は本発明の
第4実施例に係り、第15図は画像記録装置の構成を示す
ブロック図、第16図は圧縮回路部の構成を示すブロッ
ク、第17図は帯域制限切換え回路の構成を示すブロック
図、第18図は第17図の各LPFの通過帯域を示す説明図、
第19図ないし第23図は本発明の第5実施例に係り、第19
図は画像解析部の構成を示すブロック図、第20図は圧縮
率テーブルを示す説明図、第21図は記録動作を示すフロ
ーチャート、第22図は記録システム部への記録方式を示
す説明図、第23図はブロックサイズを示す説明図、第24
図ないし第26図は本発明の第6実施例に係り、第24図は
画像解析部の構成を示すブロック図、第25図は(R−
Y)(B−Y)平面を示す説明図、第26図は記録動作を
示すフローチャート、第27図ないし第30図は本発明の第
7実施例に係り、第27図は画像解析部の構成を示すブロ
ック図、第28図は(R−Y)(B−Y)平面を示す説明
図、第29図は分割画像を示す説明図、第30図は記録動作
を示すフローチャート、第31図ないし第34図は本発明の
第8実施例に係り、第31図は内視鏡装置の構成を示すブ
ロック図、第32図は画像圧縮記録部の構成を示すブロッ
ク図、第33図は一般内視鏡画像のヒストグラムを示す説
明図、第34図は染色内視鏡画像のヒストグラムを示す説
明図、第35図ないし第37図は本発明の第9実施例に係
り、第35図は画像圧縮記録部の構成を示すブロック図、
第36図は遠景時の内視鏡画像とその周波数分布を示す説
明図、第37図は近景時の内視鏡画像とその周波数分布を
示す説明図、第38図は従来の画像圧縮装置を示すブロッ
ク図である。 1……電子内視鏡、5……画像記録装置 34……圧縮回路部、35……記録システム部 51……画像解析部、52……圧縮率切換え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 此村 優 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 一成 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 服部 眞一郎 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−92073(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡によって得た内視鏡画像の画像デー
    タの特性を解析する画像解析手段と、 この画像解析手段の解析結果に応じて圧縮率を切り換え
    る圧縮率切換手段と、 この圧縮率切換手段の出力する圧縮率に応じて前記画像
    データを圧縮する画像圧縮手段と、 前記圧縮率切換手段の出力する圧縮率識別信号と前記画
    像圧縮手段で圧縮された画像データとを対応づけて記録
    部材に記録する記録手段と、 前記記録部材から前記圧縮率識別信号を再生する圧縮率
    判別手段と、 前記記録部材から画像データを再生する手段と、 前記圧縮率判別手段で判別された圧縮率に応じて前記記
    録部材から再生された画像データを伸張する手段と、 を具備することを特徴とする内視鏡画像記録再生装置。
JP1260843A 1989-10-05 1989-10-05 内視鏡画像データ記録再生装置 Expired - Fee Related JPH0763445B2 (ja)

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