JPH075795U - 摘み型芯削り器ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製図などに使用されている太芯シャーペン用
の替え芯を削る、摘み型芯削り器は外国製国内製など公
知で便利なものである。しかし削り屑の処理や小型過ぎ
て紛失し易いなどの問題があるので、摘み型芯削り器ホ
ルダーに取り付けて問題の解決をはかる。 【構成】 着脱自在な蓋を有する合成樹脂製密閉容器の
蓋に孔と突起を設け、芯削り器を密閉的に嵌合保持させ
る。さらに芯の挿入孔を十字型小切り込みを有する弾性
体のカバーで被い芯の削り屑を密閉容器外に洩らさない
構造のホルダーとするとともに紛失の防止を図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、製図用などに使用され、又は小中学生が学習用に使用できる太芯 シャープペンシル（１０）の芯削り器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、摘み型芯削り器（８）は小型で指で摘まんで使用するもので、外国製ま たは国内製の「摘み型芯削り器」は公知である。性能が良く低価格であるが、 削り屑の処理と小型のため使用時の保持や紛失し易いことが問題であった。

【０００３】

【考案が解決しようしとる課題】

「摘み型芯削り器」（８）には前述のように次のような欠点がある。 （イ）芯の削り屑が直接外部に放出されるので、その処理に問題がある。 （ロ）小型であるため紛失し易く、使用時の保持に問題がある。 本案はこれらの欠点を除くためなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ） 密閉容器の本体（２）と蓋（３）は脱着自在に取り付けられており、 蓋（３）の中央上部付近に摘み型芯削り器（８）を密閉的に嵌合保持できる孔（ ４）を設ける。孔（４）へは上向き下向き何れの方向からでも弾性変形によって 容易に摘み型芯削り器（８）が圧入出来るようになっている。「図 ４」に示す ような突起（５）を孔（４）の適所に設け、摘み型芯削り器（８）の上面にカバ ー（６）を取り付ける隙が確保できるような位置で嵌合保持出来る構造とする。 「図 ２」 （ロ） 蓋（３）に摘み型芯削り器（８）を嵌合保持したあと、芯削り器の芯挿 入穴（９）からの削り屑のもれを防止するため、十字型小切り込み（７）を設け たゴム等の弾性体からなるカバー（６）を接着や嵌合その他の方法により蓋（３ ）に取り付ける。「図 ２」「図 ３」「図 ４」

【０００５】

【作用】

太芯シャープペンシル（１０）の芯（１１）を削る際、適宜芯を繰り出し芯削り 器（８）のカバー（６）の十字型小切り込み（７）を通して芯（１１）を挿入し シャープペンシル（１１）を回すか、摘み型芯削り器ホルダーを回して芯を削る 。削り屑は容器本体（２）内に落下確保される。従って芯削り器ホルダー（１） を横にしても十字型小切り込み（７）は閉じられており、しかも蓋の中央に位置 するので削り屑はこぼれる恐れはない。また密閉容器（２）（３）は摘み型芯削 り器（８）より遙かに大きいので紛失の恐れも無い。芯削り屑を捨てるときは、 蓋（３）を本体（２）から外し削り屑を取り捨て、また摘み型芯削り器（８）を 蓋（３）から取り外せば刃を研磨することも容易に出来る。 「図 １」「図 ２］

【０００６】

【実施例１】 「請求項１」に該当する、実施例を次に説明する。 「図 １」に摘み型芯削り器ホルダー（１）の１実施例を示す。 （イ） 合成樹脂製の密閉容器の本体（２）と蓋（３）は嵌合によって互いに着 脱可能に密閉されている。 （ロ） 摘み型芯削り器（８）を蓋（３）の中央の孔（４）に圧入すれば弾性変 形して、突起（５）により、蓋（３）の上面から沈められた適所の位置に容易に 圧入でき密閉的に嵌合保持される。 （ハ） 蓋（３）の上面と摘み型芯削り器（８）の上面の間に芯挿入孔（９）か ら削り屑が洩れないように十字型小切り込み（７）を有するゴム製のカバー（６ ）を「図 ２」「図 ３」「図 ４」のように嵌合により取り付ける。または接 着によって貼り着けてもよい。 （ニ） 図では密閉容器が円筒形の場合を示すが、円以外の筒形の方が横にした とき転がることはないので、その方が好ましい。

【実施例２】 「図 ５」は、公知であるカメラのフィルムケース（１２）を利用した摘み型芯 削り器ホルダー（１’）の簡易型の場合を示すものである。 （イ） フィルムケース（１２）の蓋（３）の上面に、「図 ６」のように孔形 状（４’）を切り抜き孔（４’）を作る。この孔に摘み型芯削り器（８）を挿入 し取り付ける。この際、孔形状（４’）を描いた紙型（１５）を貼り、カッター ナイフで切り取れば、孔部（４’）を容易につくることができる。 （ロ） 次に「図 ２」「図 ６」に示すように、ビニールテープ又はゴムテー プ（１３）に十字型小切り込み（７）を設けて、摘み型芯削り器（８）の芯挿入 孔（９）の上に貼りつけて芯の削り屑の洩れ防止を計る。 以上の方法によってフィルムケース（１２）を簡易型の摘み型芯削り器ホルダー （１’）として利用することが出来る。 （ハ） 公知であるフィルムケースを改造し、孔形状（４’）相当の凸形状薄膜 膨らみ（１４）を作って置き、必要な時カッタナイフで平らに凸形状薄膜膨らみ を切り取れば、孔（４’）を容易につくることが出来る。「図 ７」

【０００７】

【考案の効果】

通常の鉛筆は芯を木部で包むものであり、芯削りの際は木部も一緒に削れるので 削り屑も多くなる。太芯シャーペンの芯削り器では多量に芯を削っても、芯削り 屑は僅少で密閉容器（２）（３）を小型にすることができ、また摘み型芯削り器 ホルダー（１）の場合は削り屑は密閉容器内に止まり、孔部（４）は中央部にあ りかつカバー（６）によって削り屑が容器外に洩れ難くなっている。 従って本考案による芯削り器は携帯に便利で、芯削り屑によって汚れる心配も無 く利用価値は高い。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案の摘み型芯削り器の断面図

【図 ２】Ａ−Ａ断面図、芯削り器と蓋孔の嵌合保持状
態を示す。

【図 ３】平面図、芯削り器の芯挿入孔とカバーの十字
型切り込みとの位置関係を示す。

【図 ４】蓋の孔部の突起およびカバーの斜視図

【図 ５】フィルムケース利用の簡易型摘み型芯削り器
の断面図

【図 ６】簡易型摘み型芯削り器の蓋部の平面図

【図 ７】簡易型摘み型芯削り器の蓋部に孔形状膨らみ
を付けた場合の斜視図

【符号の説明】

１ 摘み型芯削り器ホルダー １’摘み型芯削り器ホルダー（簡易型） ２、３ 密閉容器の本体、蓋 ４ 孔 ８ 摘み型芯削り
器 ４’孔（簡易型） １０ 太芯シャーペ
ン ５ 突起 １２ フィルムケー
ス ６ カバー １４ 孔形状膨らみ ７ 十字型小切り込み １５ 孔形状紙型

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂など製の蓋付密閉容器本体
   （２）と蓋部（３）は密閉的に脱着自在である。蓋
   （３）の中央上部に突起（５）を有する孔（４）を設
   け、摘み型芯削り器（８）を孔（４）に圧入すると弾性
   変形によって、容易に密閉的且つ着脱可能に適所に嵌合
   保持するようにしたものである。更に十字型小切り込み
   （７）付きのゴム等の弾性体よりなるカバー（６）を摘
   み型芯削り器（８）の芯挿入孔（９）を塞ぐように取り
   付けた「摘み型芯削り器ホルダー」（１）の構造に関す
   るものである。「図 １」