JPH0757533B2 - 繊維強化樹脂製品の製造方法および製造用金型 - Google Patents
繊維強化樹脂製品の製造方法および製造用金型Info
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- JPH0757533B2 JPH0757533B2 JP3272892A JP27289291A JPH0757533B2 JP H0757533 B2 JPH0757533 B2 JP H0757533B2 JP 3272892 A JP3272892 A JP 3272892A JP 27289291 A JP27289291 A JP 27289291A JP H0757533 B2 JPH0757533 B2 JP H0757533B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化樹脂製品の製造
方法および該方法に用いる成形用の金型に関し、特に、
繊維強化材をキャビティ内に配置した後に未反応原料液
をキャビティ内に射出して、繊維強化材に含浸させつつ
反応を生じさせる反応射出成形法により、ヘルメット等
の半球殻形状の成形品を製造するために好適に用いられ
るものである。
方法および該方法に用いる成形用の金型に関し、特に、
繊維強化材をキャビティ内に配置した後に未反応原料液
をキャビティ内に射出して、繊維強化材に含浸させつつ
反応を生じさせる反応射出成形法により、ヘルメット等
の半球殻形状の成形品を製造するために好適に用いられ
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の繊維強化樹脂製品を反応
射出成形法により製造する方法において、図3に示すよ
うに、製品面を形成する金型1の型面2の少なくとも一
部に可撓性シート3を用い、金型型面により囲まれるキ
ャビティ4内に繊維強化材5を配置した後、上記シート
3をかぶせて金型1に固定し、シート3と金型型面2に
より囲繞されるキャビティを形成し、上記シート3に対
して外部より圧力空気を注入口6より加えて、シート3
を介してキャビティ4の内部に配置している繊維強化材
5を加圧し、未反応原料液をキャビティ内に射出口7よ
り射出して繊維強化材中に原料液を含浸させつつ反応を
生じさせる方法が本出願人より提案されている。(特願
平2−75226号)
射出成形法により製造する方法において、図3に示すよ
うに、製品面を形成する金型1の型面2の少なくとも一
部に可撓性シート3を用い、金型型面により囲まれるキ
ャビティ4内に繊維強化材5を配置した後、上記シート
3をかぶせて金型1に固定し、シート3と金型型面2に
より囲繞されるキャビティを形成し、上記シート3に対
して外部より圧力空気を注入口6より加えて、シート3
を介してキャビティ4の内部に配置している繊維強化材
5を加圧し、未反応原料液をキャビティ内に射出口7よ
り射出して繊維強化材中に原料液を含浸させつつ反応を
生じさせる方法が本出願人より提案されている。(特願
平2−75226号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したキャビティの
一部を可撓性シートを用いて形成し、該シートを外部よ
り加圧する製造方法では、その余剰となる樹脂の排出が
不十分で成形品の肉厚、重量のばらつきが非常に大きい
ものであった。
一部を可撓性シートを用いて形成し、該シートを外部よ
り加圧する製造方法では、その余剰となる樹脂の排出が
不十分で成形品の肉厚、重量のばらつきが非常に大きい
ものであった。
【0004】上記不具合の解決方法として、 未反応原料液の射出の際にキャビティ内を減圧する; 射出時間を長くとる; シートの加圧時間を長くとる 等の改良方法が考えられ、本出願人はこれら方法を用い
て実験を重ねた。
て実験を重ねた。
【0005】特に、マトリクス樹脂として反応射出成形
するRIMナイロンやシクロペンタジエンを使用した場
合、その未反応原料液の反応時間が速く、キャビティ内
の繊維強化材の量に対して樹脂量が多いままに、即ち、
余剰樹脂が十分に排出されないままに、成形が完了し
た。その場合、図4に示すように、型面側に部分的に樹
脂のみの部分Zが生じた状態で成形が完了し、重量や肉
厚の不安定となる欠点があった。特に、重合時間が短い
樹脂を用いた場合に顕著となっていた。
するRIMナイロンやシクロペンタジエンを使用した場
合、その未反応原料液の反応時間が速く、キャビティ内
の繊維強化材の量に対して樹脂量が多いままに、即ち、
余剰樹脂が十分に排出されないままに、成形が完了し
た。その場合、図4に示すように、型面側に部分的に樹
脂のみの部分Zが生じた状態で成形が完了し、重量や肉
厚の不安定となる欠点があった。特に、重合時間が短い
樹脂を用いた場合に顕著となっていた。
【0006】本発明は、上記した問題点を解消し、繊維
強化材中に樹脂が均一に浸透し、樹脂が不十分な部分お
よび樹脂のみの部分が生じることのない製造方法および
該方法に用いる金型を提供することを目的とするもので
ある。
強化材中に樹脂が均一に浸透し、樹脂が不十分な部分お
よび樹脂のみの部分が生じることのない製造方法および
該方法に用いる金型を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、金型内に予め繊維強化材を配置した後、
金型内に未反応原料液を射出し、金型内で繊維強化材に
含浸させつつ反応を生じさせて成形する繊維強化樹脂製
品の製造方法において、上記金型の型面内に繊維強化材
を配置した後、金型のキャビティの一部を構成する可撓
性シートを外部より加圧して、シートを介してキャビテ
ィ内部に配置している繊維強化材を加圧しつつ、該加圧
下で未反応原料液をキャビティ内に射出すると共に、射
出された余剰の原料液をキャビティを形成する金型の型
面に設けた割り面を通して樹脂溜めに排出して、所要の
肉厚と重量を得るようにしたことを特徴とする繊維強化
樹脂製品の製造方法を提供するものである。
め、本発明は、金型内に予め繊維強化材を配置した後、
金型内に未反応原料液を射出し、金型内で繊維強化材に
含浸させつつ反応を生じさせて成形する繊維強化樹脂製
品の製造方法において、上記金型の型面内に繊維強化材
を配置した後、金型のキャビティの一部を構成する可撓
性シートを外部より加圧して、シートを介してキャビテ
ィ内部に配置している繊維強化材を加圧しつつ、該加圧
下で未反応原料液をキャビティ内に射出すると共に、射
出された余剰の原料液をキャビティを形成する金型の型
面に設けた割り面を通して樹脂溜めに排出して、所要の
肉厚と重量を得るようにしたことを特徴とする繊維強化
樹脂製品の製造方法を提供するものである。
【0008】上記シートとしては可撓性を有するもので
あれば良く、ナイロン、セロファン、ゴム、ポリエステ
ル、ポリエーテルケトン等が用いられる、尚、離型性、
重合性、耐熱性、強度等を考慮するとシリコンゴムが最
も好ましい。また、上記可撓性シートを介してキャビテ
ィ内部に付加する圧力媒体としては、圧縮空気等の気体
あるいは液体等の等方的な圧力媒体を用いている。
あれば良く、ナイロン、セロファン、ゴム、ポリエステ
ル、ポリエーテルケトン等が用いられる、尚、離型性、
重合性、耐熱性、強度等を考慮するとシリコンゴムが最
も好ましい。また、上記可撓性シートを介してキャビテ
ィ内部に付加する圧力媒体としては、圧縮空気等の気体
あるいは液体等の等方的な圧力媒体を用いている。
【0009】また、上記シートを介して付加する圧力
は、原料液の射出前および射出時に付加する一次圧力
と、原料液の射出後で原料液の固化完了前まで付加する
二次圧力との2段階に分け、二次圧力を一次圧力および
原料液射出圧力より大きく設定することが好ましい。
は、原料液の射出前および射出時に付加する一次圧力
と、原料液の射出後で原料液の固化完了前まで付加する
二次圧力との2段階に分け、二次圧力を一次圧力および
原料液射出圧力より大きく設定することが好ましい。
【0010】特に、上記一次圧力をP1、二次圧力をP
2、未反応原料液の射出圧力をQとすると、下記の3式
を全て充足するように設定することが最も好ましい。 P1≦Q、 1.2×P1<P2、 Q<P2
2、未反応原料液の射出圧力をQとすると、下記の3式
を全て充足するように設定することが最も好ましい。 P1≦Q、 1.2×P1<P2、 Q<P2
【0011】また、樹脂浸透性を考慮して、繊維強化材
を配置したキャビティ内を減圧することも有効である。
を配置したキャビティ内を減圧することも有効である。
【0012】本発明においては、特に、樹脂浸透性が良
くない部分に樹脂を十分に浸透させるため、繊維強化材
層のうち、キャビティを形成するシート面及び/又は金
型型面に沿って、繊維の占める体積割合の小さい繊維層
を配置することを特徴としている。上記繊維の占める体
積割合の小さい繊維としては、ガラス、カーボン、スチ
ール、有機繊維の不織布やマット等が好適に用いられ
る。上記シート面および型面に沿って配置する繊維層以
外の主繊維層には、連続繊維あるいは長繊維形態のカー
ボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊
維、スチール繊維、アモルファス金属繊維、有機繊維及
び/またはそれらの混合物が好適に用いられる。
くない部分に樹脂を十分に浸透させるため、繊維強化材
層のうち、キャビティを形成するシート面及び/又は金
型型面に沿って、繊維の占める体積割合の小さい繊維層
を配置することを特徴としている。上記繊維の占める体
積割合の小さい繊維としては、ガラス、カーボン、スチ
ール、有機繊維の不織布やマット等が好適に用いられ
る。上記シート面および型面に沿って配置する繊維層以
外の主繊維層には、連続繊維あるいは長繊維形態のカー
ボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊
維、スチール繊維、アモルファス金属繊維、有機繊維及
び/またはそれらの混合物が好適に用いられる。
【0013】更に、本発明においては、上記したよう
に、上記シート側でない金型の型面に割り面を設け、該
割り面にキャビティ内部と連通する部分に樹脂溜めを配
置し、上記割り面より余剰樹脂を押し出して樹脂溜めに
排出するようにしている。
に、上記シート側でない金型の型面に割り面を設け、該
割り面にキャビティ内部と連通する部分に樹脂溜めを配
置し、上記割り面より余剰樹脂を押し出して樹脂溜めに
排出するようにしている。
【0014】上記繊維強化材に対する余剰樹脂を金型型
面に設けた割り面より排出するようにしているのは、下
記の理由による。即ち、キャビティに開口する点状の排
出口を設けた場合には該排出口の周辺が先に二次圧力に
より加圧されてP2に達してしまうと、排出口以外の部
分では余剰樹脂をキャビティ内に残留させることにな
る。そこで、上記点状の排出口を増加することが考えら
れるが、その場合には成形品を金型より離型することが
困難となる。これに対して、上記のように、金型の型面
に割り面を設けて、該割り面より樹脂溜めに樹脂を排出
する場合、樹脂溜め内が二次圧力のP2以上にならない
限り樹脂の排出を継続させることが出来る。
面に設けた割り面より排出するようにしているのは、下
記の理由による。即ち、キャビティに開口する点状の排
出口を設けた場合には該排出口の周辺が先に二次圧力に
より加圧されてP2に達してしまうと、排出口以外の部
分では余剰樹脂をキャビティ内に残留させることにな
る。そこで、上記点状の排出口を増加することが考えら
れるが、その場合には成形品を金型より離型することが
困難となる。これに対して、上記のように、金型の型面
に割り面を設けて、該割り面より樹脂溜めに樹脂を排出
する場合、樹脂溜め内が二次圧力のP2以上にならない
限り樹脂の排出を継続させることが出来る。
【0015】尚、上記割り面はアンダーカットにならな
いように形成する必要がある。また、キャビティに開口
する割り面の先端部分と該割り面の内部位置に設けると
樹脂溜めは、バリ厚よりも厚いフィルム状あるいは溝状
により連通しても良く、また、このバリ厚そのままの厚
みであっても良い。
いように形成する必要がある。また、キャビティに開口
する割り面の先端部分と該割り面の内部位置に設けると
樹脂溜めは、バリ厚よりも厚いフィルム状あるいは溝状
により連通しても良く、また、このバリ厚そのままの厚
みであっても良い。
【0016】上記樹脂溜めの容積Vと、成形品の樹脂の
占める設計体積V1及びキャビティ内部に射出する未反
応原料液の体積V2の関係において、樹脂浸透を向上さ
せるには、十分な樹脂量を射出することが好ましく、よ
って、V2>V1とし、かつ、樹脂溜めとしての効果を
持たせるために、V>V2−V1であることが好まし
い。
占める設計体積V1及びキャビティ内部に射出する未反
応原料液の体積V2の関係において、樹脂浸透を向上さ
せるには、十分な樹脂量を射出することが好ましく、よ
って、V2>V1とし、かつ、樹脂溜めとしての効果を
持たせるために、V>V2−V1であることが好まし
い。
【0017】上記成形に用いられる樹脂としては、反応
射出成形(RIM)あるいはレジントランスファーモール
ディング(RTM)が可能なナイロン、シクロペンタジエ
ン、エポキシ、ウレタン、ポリエステル、ポリエステル
アミド等が用いられる。耐衝撃性を考慮すると、ナイロ
ン、シクロペンタジエンが好ましい。例えば、 RIMナ
イロンである場合、金型内に重合触媒と重合開始剤とを
含む溶融したラクタム類を注入し、これを加熱によりポ
リアミド重合とするモノマーキャスティング法により成
形される。
射出成形(RIM)あるいはレジントランスファーモール
ディング(RTM)が可能なナイロン、シクロペンタジエ
ン、エポキシ、ウレタン、ポリエステル、ポリエステル
アミド等が用いられる。耐衝撃性を考慮すると、ナイロ
ン、シクロペンタジエンが好ましい。例えば、 RIMナ
イロンである場合、金型内に重合触媒と重合開始剤とを
含む溶融したラクタム類を注入し、これを加熱によりポ
リアミド重合とするモノマーキャスティング法により成
形される。
【0018】上記モノマーであるω−ラクタム類として
は、α−ピロリドン、α−ピペリドン、ω−エナントラ
クタム、ε−カプロラクタム、ω−カプリロラクタム、
ω−ペラルゴノラクタム、ω−デカノラクタム、ω−ウ
ンデカノラクタム、ω−ラウロラクタム、あるいはこれ
らのc−アルキル置換−ω−ラクタム、並びにこれらの
二種以上のω−ラクタムの混合物があげられる。また、
ω−ラクタムは必要に応じて改良成分(ソフト成分)を含
むことができる。該ソフト成分は分子中に使用する開始
剤と反応する官能基を有し、しかも、Tgの低い化合物
で、通常の官能基を有するポリエーテルや液状ポリブタ
ジエンなどが使用される。
は、α−ピロリドン、α−ピペリドン、ω−エナントラ
クタム、ε−カプロラクタム、ω−カプリロラクタム、
ω−ペラルゴノラクタム、ω−デカノラクタム、ω−ウ
ンデカノラクタム、ω−ラウロラクタム、あるいはこれ
らのc−アルキル置換−ω−ラクタム、並びにこれらの
二種以上のω−ラクタムの混合物があげられる。また、
ω−ラクタムは必要に応じて改良成分(ソフト成分)を含
むことができる。該ソフト成分は分子中に使用する開始
剤と反応する官能基を有し、しかも、Tgの低い化合物
で、通常の官能基を有するポリエーテルや液状ポリブタ
ジエンなどが使用される。
【0019】上記ω-ラクタム類として使用される市販
の原料としては、宇部興産(株)会社のUBEナイロン(U
X-21)等がある。これはアルカリ触媒とカプロラクタ
ムからなるA成分と、ソフト成分を含むプレポリマーと
カプロラクタムからなるB成分とから構成されている。
の原料としては、宇部興産(株)会社のUBEナイロン(U
X-21)等がある。これはアルカリ触媒とカプロラクタ
ムからなるA成分と、ソフト成分を含むプレポリマーと
カプロラクタムからなるB成分とから構成されている。
【0020】上記重合触媒としては、水素化ナトリウム
が好ましいが、その他のナトリウム、カリウム、水素化
リチウム等の公知のω−ラクタムの重合触媒を使用する
ことが出来る。その添加量はω−ラクタムに対して0.
1〜0.5モル%の範囲が好ましい。
が好ましいが、その他のナトリウム、カリウム、水素化
リチウム等の公知のω−ラクタムの重合触媒を使用する
ことが出来る。その添加量はω−ラクタムに対して0.
1〜0.5モル%の範囲が好ましい。
【0021】また、重合開始剤(活性剤)としては、 N−
アセチル−ε−カプロラクタムが用いられるが、その他
のトリアリルイソシアヌレート、N−置換エチレンイミ
ン誘導体、1.1’−カルボニルビスアジリジン、オキ
サゾリン誘導体、2−(N−フェニルベンズイミドイ
ル)アセトアニリド、2−(N−フェニルベンズイミド
イル)アセトアニリド、2−N−モリホリノ−シクロヘ
キセン−1.3−ジカルボキサニリド等や公知のイソシ
アネート、カルボジイミド等の化合物を用いることが出
来る。上記重合開始剤の添加量はω−ラクタムの量に対
して0.05〜1.0モル%の範囲内にあることが好まし
い。
アセチル−ε−カプロラクタムが用いられるが、その他
のトリアリルイソシアヌレート、N−置換エチレンイミ
ン誘導体、1.1’−カルボニルビスアジリジン、オキ
サゾリン誘導体、2−(N−フェニルベンズイミドイ
ル)アセトアニリド、2−(N−フェニルベンズイミド
イル)アセトアニリド、2−N−モリホリノ−シクロヘ
キセン−1.3−ジカルボキサニリド等や公知のイソシ
アネート、カルボジイミド等の化合物を用いることが出
来る。上記重合開始剤の添加量はω−ラクタムの量に対
して0.05〜1.0モル%の範囲内にあることが好まし
い。
【0022】マトリクス樹脂としてシクロペンタジエン
樹脂を用いる場合、該シクロペンタジエン樹脂となる重
合性モノマーとしては、ジシクロペンタジエンのほか、
ジヒドロジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエ
ン、テトラシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−
メチルシクロペンタジエン共二重体等が用いられる。
樹脂を用いる場合、該シクロペンタジエン樹脂となる重
合性モノマーとしては、ジシクロペンタジエンのほか、
ジヒドロジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエ
ン、テトラシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−
メチルシクロペンタジエン共二重体等が用いられる。
【0023】上記シクロペンタジエン樹脂の重合触媒と
しては、タングステン、モリブデン、タンタル等のハロ
ゲン化物、オキシハロゲン化物、酸化物、有機アンモニ
ウム塩等が好適に用いられる。重合開始剤としては、周
期率表第I族〜第III族の金属のアルキル化物を中心とす
る有機金属化合物、アルコール、フェノール等の酸素含
有化合物等が好適に用いられる。
しては、タングステン、モリブデン、タンタル等のハロ
ゲン化物、オキシハロゲン化物、酸化物、有機アンモニ
ウム塩等が好適に用いられる。重合開始剤としては、周
期率表第I族〜第III族の金属のアルキル化物を中心とす
る有機金属化合物、アルコール、フェノール等の酸素含
有化合物等が好適に用いられる。
【0024】さらに、上記重合触媒および活性剤(重合
開始剤)を含む溶液は、重合反応が非常に速く開始され
るので、成形用金型に充分に流れ込まない間に硬化が起
こることがあるため、活性調節剤としてアルキレングリ
コールまたはポリアルキレングリコールから選ばれるグ
リコール化合物のモノエーテルおよび/またはモノエス
テルが好適に用いられる。また、金型への射出に際して
は、金型温度を通常40〜130℃の範囲とし、通常1
〜5分間重合反応を行うことが好ましい。
開始剤)を含む溶液は、重合反応が非常に速く開始され
るので、成形用金型に充分に流れ込まない間に硬化が起
こることがあるため、活性調節剤としてアルキレングリ
コールまたはポリアルキレングリコールから選ばれるグ
リコール化合物のモノエーテルおよび/またはモノエス
テルが好適に用いられる。また、金型への射出に際して
は、金型温度を通常40〜130℃の範囲とし、通常1
〜5分間重合反応を行うことが好ましい。
【0025】尚、本製造方法に用いる樹脂は、上記ポリ
アミド樹脂(ナイロン)やシクロペンタジエン樹脂に限定
されず、 いわゆる反応射出成形(RIM)あるいはレジン
トランスファーモールディング(RTM)に用いられる樹
脂、例えば、 エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂、架橋ポリエステルアミドなど好
適に用いられる。
アミド樹脂(ナイロン)やシクロペンタジエン樹脂に限定
されず、 いわゆる反応射出成形(RIM)あるいはレジン
トランスファーモールディング(RTM)に用いられる樹
脂、例えば、 エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂、架橋ポリエステルアミドなど好
適に用いられる。
【0026】本発明は上記した製造方法に用いるための
金型も提供するものであり、該金型は、キャビティを金
型の型面と該型面内に繊維強化材を配置した後に金型に
固定する可撓性シートにより囲繞して形成し、かつ、該
可撓性シートを外部より加圧する手段を設け、かつ、上
記金型にキャビティの内部と連通する割り面を設けると
共に、該割り面の一部に余剰樹脂溜を設け、さらに、キ
ャビティへの射出口を上記可撓性シートと繊維強化材の
間に未反応原料液が射出される位置に設けていることを
特徴としている。
金型も提供するものであり、該金型は、キャビティを金
型の型面と該型面内に繊維強化材を配置した後に金型に
固定する可撓性シートにより囲繞して形成し、かつ、該
可撓性シートを外部より加圧する手段を設け、かつ、上
記金型にキャビティの内部と連通する割り面を設けると
共に、該割り面の一部に余剰樹脂溜を設け、さらに、キ
ャビティへの射出口を上記可撓性シートと繊維強化材の
間に未反応原料液が射出される位置に設けていることを
特徴としている。
【0027】本発明に係わる製造方法は、特に、ヘルメ
ット等の半球殻形状の成形品の製造に好適に用いられる
ものであり、その場合には、金型の型面はを半球形状に
凹設していると共に、上記可撓性シートを上記金型型面
の内周面に沿って押圧されるようにし、成形品が半球殻
形状となるようにキャビティを形成している。
ット等の半球殻形状の成形品の製造に好適に用いられる
ものであり、その場合には、金型の型面はを半球形状に
凹設していると共に、上記可撓性シートを上記金型型面
の内周面に沿って押圧されるようにし、成形品が半球殻
形状となるようにキャビティを形成している。
【0028】上記したように、本発明に係わる金型で
は、型面の一部をシートにより形成するため、金型型面
は成形する製品の片面のみを規定する型面のみを備えれ
ば足りる。そのため、製品の外側の割り面をアンダーカ
ットにならないよう注意するのみであり、製品面の内面
は可撓性シートで形成されるためアンダーカットを心配
する必要はない。
は、型面の一部をシートにより形成するため、金型型面
は成形する製品の片面のみを規定する型面のみを備えれ
ば足りる。そのため、製品の外側の割り面をアンダーカ
ットにならないよう注意するのみであり、製品面の内面
は可撓性シートで形成されるためアンダーカットを心配
する必要はない。
【0029】
【作用】上記した本発明に係わる製造方法によれば、余
剰樹脂を金型型面に設けた割り面より排出するため、部
分的に樹脂のみの層が取り残された状態で成形が完了す
ることが防止でき、重量や肉厚を安定させることが出来
る。さらに、樹脂の浸透しにくい部分に原料液を射出す
ると共に、繊維の占める体積割合の小さい繊維強化材を
配置しているため、樹脂の浸透が不十分な部分が生ずる
ことを防止できる。
剰樹脂を金型型面に設けた割り面より排出するため、部
分的に樹脂のみの層が取り残された状態で成形が完了す
ることが防止でき、重量や肉厚を安定させることが出来
る。さらに、樹脂の浸透しにくい部分に原料液を射出す
ると共に、繊維の占める体積割合の小さい繊維強化材を
配置しているため、樹脂の浸透が不十分な部分が生ずる
ことを防止できる。
【0030】
【実施例】図1は本発明に係わる金型の実施例を示し、
該金型10は、下型11に上面開口で半球形状に凹設さ
れた型面12を形成している。該下型11の上面には、
型面12内に繊維強化材13を配置した後、可撓性シー
ト14をかぶせ、該シート14の周縁部を下型11の上
面に締結具(図示せず)で固定するようにしている。即ち、
シート14により通常の金型上型を構成するように
し、シート14と下型型面12とによりキャビティ15
を形成している。
該金型10は、下型11に上面開口で半球形状に凹設さ
れた型面12を形成している。該下型11の上面には、
型面12内に繊維強化材13を配置した後、可撓性シー
ト14をかぶせ、該シート14の周縁部を下型11の上
面に締結具(図示せず)で固定するようにしている。即ち、
シート14により通常の金型上型を構成するように
し、シート14と下型型面12とによりキャビティ15
を形成している。
【0031】上記金型下型11には、型面12の最下端
位置に、型面12に開口する未反応原料液の射出口20
を設けている。また、上端と下端との中間位置に割り面
17を形成している。即ち、下型11を下部の第1型1
1aと上部の第2型11bとの分割し、この第1型11
aと第2型11bとの接合部分に樹脂溜め18を形成
し、該樹脂溜め18に排出通路口19と連通している。
第1型11aの上端面にはキャビティ15に連通する樹
脂溜め16を設けている。該樹脂溜め16は金型外部と
連通せず、樹脂溜めとなるものであるが、余剰樹脂がな
い場合には成形品の端部に局在するボイド、ベアを内包
するためのものである。この樹脂溜め16をシート14
が加圧しないようにスペーサ25を設けている。尚、樹
脂溜め16と排出通路19はスペーサ25と第1型11
aの間に設置しても良い。
位置に、型面12に開口する未反応原料液の射出口20
を設けている。また、上端と下端との中間位置に割り面
17を形成している。即ち、下型11を下部の第1型1
1aと上部の第2型11bとの分割し、この第1型11
aと第2型11bとの接合部分に樹脂溜め18を形成
し、該樹脂溜め18に排出通路口19と連通している。
第1型11aの上端面にはキャビティ15に連通する樹
脂溜め16を設けている。該樹脂溜め16は金型外部と
連通せず、樹脂溜めとなるものであるが、余剰樹脂がな
い場合には成形品の端部に局在するボイド、ベアを内包
するためのものである。この樹脂溜め16をシート14
が加圧しないようにスペーサ25を設けている。尚、樹
脂溜め16と排出通路19はスペーサ25と第1型11
aの間に設置しても良い。
【0032】上記樹脂溜め18とキャビティ15に面す
る割り面17の内端位置との間には、バリの厚さよりも
厚い溝17aを形成している。この溝17aは通常のバ
リ厚のみの厚さを持つバリ面でも良い。樹脂溜め18に
上記したように排出通路口19を連通している。また、
型面12の最下端位置に連通して上記射出口20からも
排出しては排出通路としている。
る割り面17の内端位置との間には、バリの厚さよりも
厚い溝17aを形成している。この溝17aは通常のバ
リ厚のみの厚さを持つバリ面でも良い。樹脂溜め18に
上記したように排出通路口19を連通している。また、
型面12の最下端位置に連通して上記射出口20からも
排出しては排出通路としている。
【0033】また、上記シート13の上部には、圧力保
持板21をシート14と共に金型11に固定して配置し
ており、該圧力保持板21に形成した圧縮空気注入口2
2に圧縮空気供給パイプ23を接続して、シート14を
圧縮空気で加圧出来るようにしている。
持板21をシート14と共に金型11に固定して配置し
ており、該圧力保持板21に形成した圧縮空気注入口2
2に圧縮空気供給パイプ23を接続して、シート14を
圧縮空気で加圧出来るようにしている。
【0034】上記した金型を用いて、半球殻形状の成形
品(ヘルメット)を以下の如く成形した。 カーボンクロス(東邦レーヨン製W3101)を頭頂部は
10層、それ以外は6層積層し、かつ、金型側面にガラ
ス繊維不織布(日本バイリーン製キュムラスEPM40
25)を積層して、 図2に示すように、予め半球殻形状
に成型した繊維強化材13を金型型面12の円弧面に沿
って配置する。
品(ヘルメット)を以下の如く成形した。 カーボンクロス(東邦レーヨン製W3101)を頭頂部は
10層、それ以外は6層積層し、かつ、金型側面にガラ
ス繊維不織布(日本バイリーン製キュムラスEPM40
25)を積層して、 図2に示すように、予め半球殻形状
に成型した繊維強化材13を金型型面12の円弧面に沿
って配置する。
【0035】ついで、厚さ1.3mmのシリコンゴム(信越
化学製KE555U)からなる可繞性シート14を圧力
保持板21と共に金型下型11の上面に固定する。
化学製KE555U)からなる可繞性シート14を圧力
保持板21と共に金型下型11の上面に固定する。
【0036】上記シート14に対して圧縮空気注入口2
2より注入する圧縮空気を作用し、シート14を2kg/c
m2で加圧し、 シート14の型面開口部に位置する部分を
押圧して、型面12に沿って配置した繊維強化材13に
押し付ける。即ち、図2に示すように、金型型面12と
シート14とにより繊維強化材13を充填した半球殻形
状のキャビテイ15を形成する。
2より注入する圧縮空気を作用し、シート14を2kg/c
m2で加圧し、 シート14の型面開口部に位置する部分を
押圧して、型面12に沿って配置した繊維強化材13に
押し付ける。即ち、図2に示すように、金型型面12と
シート14とにより繊維強化材13を充填した半球殻形
状のキャビテイ15を形成する。
【0037】金型を150℃に昇温すると共に、射出口
(排出通路)20を減圧源(図示せず)に連通して上記キャ
ビテイ15内に5mmHgに減圧した。
(排出通路)20を減圧源(図示せず)に連通して上記キャ
ビテイ15内に5mmHgに減圧した。
【0038】ついで、RIMナイロン(宇部興産製UX
−21)のモノマーを90℃に溶融し、射出口20より
射出した。その時にシート14に付加する圧縮空気圧は
0kg/cm2(大気圧)とした。
−21)のモノマーを90℃に溶融し、射出口20より
射出した。その時にシート14に付加する圧縮空気圧は
0kg/cm2(大気圧)とした。
【0039】所定量のRIMナイロンを射出した後、射
出圧を解放すると共に、シート14に二次圧力をかけて
加圧し、 型面12に設けた割り面17より余剰樹脂を溝
17aを通して樹脂溜め18に排出した。その際、キャ
ビテイ15の最下端位置からも射出口(排出通路)20を
経て余剰樹脂を排出した。
出圧を解放すると共に、シート14に二次圧力をかけて
加圧し、 型面12に設けた割り面17より余剰樹脂を溝
17aを通して樹脂溜め18に排出した。その際、キャ
ビテイ15の最下端位置からも射出口(排出通路)20を
経て余剰樹脂を排出した。
【0040】射出後、2分以内で重合が終了し、シート
14を取り除いて離型し、ヘルメットからなる成形品を
取り出した。該ヘルメットの重量は235gであった。
14を取り除いて離型し、ヘルメットからなる成形品を
取り出した。該ヘルメットの重量は235gであった。
【0041】上記ヘルメットからなる成形品を切断して
分析したところ、図4のような金型型面12側に過剰樹
脂部分の存在は認められず、厚みは均一なものとなり、
改良効果が認められたが、シート14側の表面にわずか
に樹脂浸透不良の部分が認められた。
分析したところ、図4のような金型型面12側に過剰樹
脂部分の存在は認められず、厚みは均一なものとなり、
改良効果が認められたが、シート14側の表面にわずか
に樹脂浸透不良の部分が認められた。
【0042】尚、比較例として、前記第3図に示す従来
の金型により、上記第1図の実施例の金型を用いて成形
したのと同一条件でヘルメットを成形した。
の金型により、上記第1図の実施例の金型を用いて成形
したのと同一条件でヘルメットを成形した。
【0043】上記実施例および比較例の金型によりそれ
ぞれ成形したヘルメットの性能をまとめると下記の表1
に示す通りである。
ぞれ成形したヘルメットの性能をまとめると下記の表1
に示す通りである。
【0044】
【表1】 実施例 比較例 金型型面側に余剰樹脂 無 有 シート側表面への樹脂浸透性 良 不良
【0045】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、繊維に対する樹脂の量をコントロール出来る
ように、キャビテイを構成する金型型面に割り面を設
け、該割り面に樹脂溜めを設けて、余剰樹脂を樹脂溜め
にスムーズに排出しているため、成形品に余剰樹脂が集
中した部分が生じることがなく、成型品の重量および肉
厚を安定させることが出来る。
によれば、繊維に対する樹脂の量をコントロール出来る
ように、キャビテイを構成する金型型面に割り面を設
け、該割り面に樹脂溜めを設けて、余剰樹脂を樹脂溜め
にスムーズに排出しているため、成形品に余剰樹脂が集
中した部分が生じることがなく、成型品の重量および肉
厚を安定させることが出来る。
【0046】特に、余剰樹脂の排出は、射出終了後にシ
ートに付加する二次圧力を大きくすることにより、より
効果的になされ、繊維含有率が高く、軽量な成形品を得
ることが出来る。上記成形品がヘルメットの場合、繊維
含有率が高くなると耐衝撃性、強度を向上させることが
出来るうえに、軽量化により頭部への負担を軽減できる
特有の効果を有する。
ートに付加する二次圧力を大きくすることにより、より
効果的になされ、繊維含有率が高く、軽量な成形品を得
ることが出来る。上記成形品がヘルメットの場合、繊維
含有率が高くなると耐衝撃性、強度を向上させることが
出来るうえに、軽量化により頭部への負担を軽減できる
特有の効果を有する。
【0047】また、本発明では、シートと繊維強化材と
の間に原料液を射出すると共に、シート側および金型型
面に沿った部分に繊維の占める体積割合の小さい繊維層
を配置するため、樹脂浸透が悪かった部分に樹脂を十分
に浸透させることが出来、繊維強化材中に均一に樹脂を
浸透させることが出来る利点を有する。
の間に原料液を射出すると共に、シート側および金型型
面に沿った部分に繊維の占める体積割合の小さい繊維層
を配置するため、樹脂浸透が悪かった部分に樹脂を十分
に浸透させることが出来、繊維強化材中に均一に樹脂を
浸透させることが出来る利点を有する。
【図1】 本発明に係わる金型の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】 上記金型を用いて成形する本発明に係わる成
形方法を示す断面図である。
形方法を示す断面図である。
【図3】 シートを用いた金型の従来例を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】 従来例による成形品の問題点を示すための成
形品の断面図である。
形品の断面図である。
10 金型 11 下型 12 型面 13 繊維強化材 14 可撓性シート 15 キャビティ 17 割り面 18 樹脂溜め 20 射出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06 B29L 31:48
Claims (5)
- 【請求項1】 金型内に予め繊維強化材を配置した後、
金型内に未反応原料液を射出し、金型内で繊維強化材に
含浸させつつ反応を生じさせて成形する繊維強化樹脂製
品の製造方法において、 上記金型の型面内に繊維強化材を配置した後、金型のキ
ャビティの一部を構成する可撓性シートを外部より加圧
して、シートを介してキャビティ内部に配置している繊
維強化材を加圧しつつ、該加圧下で未反応原料液をキャ
ビティ内に射出すると共に、射出された余剰の原料液を
キャビティを形成する金型の型面に設けた割り面を通し
て樹脂溜めに排出して、所要の肉厚と重量を得るように
したことを特徴とする繊維強化樹脂製品の製造方法。 - 【請求項2】 上記金型内に予め配置する繊維強化材
は、キャビティを形成するシート面及び/又は金型型面
に沿って、繊維の占める体積割合の小さい繊維層を配置
することを特徴とする請求項1記載の繊維強化樹脂製品
の製造方法。 - 【請求項3】 上記金型への未反応原料液の射出完了後
で、かつ未反応原料液が反応固化する前に、シートを介
して繊維強化材を加圧している圧力を増加する二次圧力
作用工程を含むことを特徴とする請求項1あるいは2の
いずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項4】 金型のキャビティ内に予め繊維強化材を
配置した後に、該キャビティ内に未反応原料液を射出
し、繊維強化材に含浸させつつ反応を生じさせて繊維強
化樹脂成形品の製造するための金型において、 上記キャビティを金型の型面と該型面内に繊維強化材を
配置した後に金型に固定する可撓性シートにより囲繞し
て形成し、かつ、該可撓性シートを外部より加圧する手
段を設け、かつ、 上記金型にキャビティの内部と連通する割り面を設ける
と共に、該割り面の一部に余剰樹脂溜を設けたことを特
徴とする繊維強化樹脂成形品の製造用金型。 - 【請求項5】 上記金型型面を半球形状に凹設している
と共に、上記可撓性シートを上記金型型面の内周面に沿
って押圧されるようにし、成形品が半球殻形状となるよ
うにキャビティを形成していることを特徴とする請求項
3記載の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272892A JPH0757533B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 繊維強化樹脂製品の製造方法および製造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272892A JPH0757533B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 繊維強化樹脂製品の製造方法および製造用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104642A JPH05104642A (ja) | 1993-04-27 |
JPH0757533B2 true JPH0757533B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=17520216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3272892A Expired - Fee Related JPH0757533B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 繊維強化樹脂製品の製造方法および製造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757533B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3649902B2 (ja) | 1998-04-08 | 2005-05-18 | 松下電器産業株式会社 | ドームカバーの製造方法 |
JP3125069B2 (ja) * | 1998-09-02 | 2001-01-15 | 富山県 | 内圧成形法によるfrpの製造方法 |
US7128996B2 (en) | 2001-05-11 | 2006-10-31 | Kureha Corporation | Separator for solid polymer fuel cells, and production process thereof |
US8162658B2 (en) | 2007-05-07 | 2012-04-24 | Central Glass Company, Limited | Injection molding die |
JP2009028939A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Toray Ind Inc | Rtm成形方法 |
JP5136193B2 (ja) | 2008-05-12 | 2013-02-06 | セントラル硝子株式会社 | 枠体付きガラスの射出成形用金型および枠体付きガラスの製造方法 |
EP2804885B1 (de) * | 2012-01-19 | 2017-12-20 | Basf Se | Zusammensetzungen umfassend lactam |
FR3030502B1 (fr) * | 2014-12-23 | 2017-01-13 | Snecma | Procede de fabrication d'une piece en materiau composite |
JP2017007266A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 学校法人日本大学 | 繊維強化ポリアミド複合材料の引抜製造装置及び引抜製造方法 |
CN106182558A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-12-07 | 江苏天瑞仪器股份有限公司 | 一种制备制冷型旋流雾化室的方法 |
CN114619683A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-06-14 | 湖北爱骑士体育用品有限公司 | 一种安全头盔成型工艺及安全头盔 |
CN118024617B (zh) * | 2024-04-12 | 2024-06-11 | 四川衡耀复合材料科技有限公司 | 一种碳纤维安全帽一体成型装置 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3272892A patent/JPH0757533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05104642A (ja) | 1993-04-27 |
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