JPH0754310Y2 - ラッシェル編地 - Google Patents
ラッシェル編地Info
- Publication number
- JPH0754310Y2 JPH0754310Y2 JP1989099791U JP9979189U JPH0754310Y2 JP H0754310 Y2 JPH0754310 Y2 JP H0754310Y2 JP 1989099791 U JP1989099791 U JP 1989099791U JP 9979189 U JP9979189 U JP 9979189U JP H0754310 Y2 JPH0754310 Y2 JP H0754310Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reed
- knitting
- yarn
- knitted
- knitted fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Knitting Machines (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、落下板付オフセットジャカードラッシェル
機を用いて編成されるラッシェル編地に関するものであ
る。
機を用いて編成されるラッシェル編地に関するものであ
る。
(従来の技術) 1枚の柄筬および3枚の地筬を備えた落下板付オフセッ
トジャカードラッシェル機は、柄筬に付属するフロント
フランチンおよびバックフランチンに互いに異種の糸を
通すことにより、シングルジャカードバーを用いてダブ
ルジャカードバーを用いたと同様な効果をだすことがで
きるものであり、フロントフランチンおよびバックフラ
ンチンのそれぞれで厚地編、薄地編、穴地編を適宜に編
成して所望の柄模様を現出する一方、地組織用の前筬で
ループを有する編組織を編成し、中筬および後筬でそれ
ぞれループを有しない挿入組織を編成することが知られ
ている。
トジャカードラッシェル機は、柄筬に付属するフロント
フランチンおよびバックフランチンに互いに異種の糸を
通すことにより、シングルジャカードバーを用いてダブ
ルジャカードバーを用いたと同様な効果をだすことがで
きるものであり、フロントフランチンおよびバックフラ
ンチンのそれぞれで厚地編、薄地編、穴地編を適宜に編
成して所望の柄模様を現出する一方、地組織用の前筬で
ループを有する編組織を編成し、中筬および後筬でそれ
ぞれループを有しない挿入組織を編成することが知られ
ている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記の落下板付オフセットジャカードラ
ッシェル機で編成された従来のラッシェル編地は、ルー
プを有する編組織、例えば鎖編、シングルデンビーおよ
びシングルバンダイク等のオーバーラップ部分を有する
編組織が地組織用の前筬のみで編成され、残りの柄筬、
中筬および後筬の編成する組織がすべてループを有しな
い挿入組織であるため、ランが生じ易く、編地外観の変
化や伸縮性に乏しいという問題があった。
ッシェル機で編成された従来のラッシェル編地は、ルー
プを有する編組織、例えば鎖編、シングルデンビーおよ
びシングルバンダイク等のオーバーラップ部分を有する
編組織が地組織用の前筬のみで編成され、残りの柄筬、
中筬および後筬の編成する組織がすべてループを有しな
い挿入組織であるため、ランが生じ易く、編地外観の変
化や伸縮性に乏しいという問題があった。
この考案は、落下板付オフセットジャカードラッシェル
機で編成される編地であってランが発生し難く、外観の
変化に富み、伸縮性に優れたラッシェル編地を提供する
ものである。
機で編成される編地であってランが発生し難く、外観の
変化に富み、伸縮性に優れたラッシェル編地を提供する
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、この考案においては、裏地
用の前筬組織および中筬組織の双方がループを有する互
いに異種の編み組織であって、上記前筬組織および中筬
組織の少なくとも一方が鎖以外の編み組織となるように
編成される。すなわち、この考案では、地筬中の前筬で
鎖、シングルデンビー、シングルコード、シングルバン
ダイク等が編成され、中筬でも鎖、シングルデンビー、
シングルコード、シングルバンダイク等が編成される。
ただし、前筬が鎖を編成するとき、中筬は鎖以外のシン
グルデンビー、シングルコード、シングルバンダイク等
を編成し、前筬がシングルデンビー、シングルコード、
シングルバンダイクを編成するとき、中筬は鎖、または
ラッピング方向が反対のシングルデンビー、シングルコ
ード、シングルバンダイク、または1循環のコース数が
異なるシングルコード、シングルバンダイク等を編成
し、上記の前筬および中筬によってプレントリコット、
アトラス、ダブルバーコードおよびハーフトリコット、
逆ハーフトリコット、サテンバック、シャークスキン等
の変化トリコットが編成される。なお、後筬は、従来と
同様の挿入組織を編成することができる。
用の前筬組織および中筬組織の双方がループを有する互
いに異種の編み組織であって、上記前筬組織および中筬
組織の少なくとも一方が鎖以外の編み組織となるように
編成される。すなわち、この考案では、地筬中の前筬で
鎖、シングルデンビー、シングルコード、シングルバン
ダイク等が編成され、中筬でも鎖、シングルデンビー、
シングルコード、シングルバンダイク等が編成される。
ただし、前筬が鎖を編成するとき、中筬は鎖以外のシン
グルデンビー、シングルコード、シングルバンダイク等
を編成し、前筬がシングルデンビー、シングルコード、
シングルバンダイクを編成するとき、中筬は鎖、または
ラッピング方向が反対のシングルデンビー、シングルコ
ード、シングルバンダイク、または1循環のコース数が
異なるシングルコード、シングルバンダイク等を編成
し、上記の前筬および中筬によってプレントリコット、
アトラス、ダブルバーコードおよびハーフトリコット、
逆ハーフトリコット、サテンバック、シャークスキン等
の変化トリコットが編成される。なお、後筬は、従来と
同様の挿入組織を編成することができる。
(作用) 前筬の編み糸および中筬の編み糸が上記のプレントリコ
ット、アトラス、ダブルバーコードおよび変化トリコッ
ト等の地組織を形成し、その表面にフロントフランチン
およびバックフランチンの2種の柄糸が挿入されて柄模
様を形成し、また裏面に後筬の編み糸が挿入されて裏模
様を形成する。そして、地組織を構成する前筬の編み糸
および中筬の編み糸が二重にループを形成するので、一
方の編み糸が切断しても、ランへの発展が他方の編み糸
のループによって止められる。
ット、アトラス、ダブルバーコードおよび変化トリコッ
ト等の地組織を形成し、その表面にフロントフランチン
およびバックフランチンの2種の柄糸が挿入されて柄模
様を形成し、また裏面に後筬の編み糸が挿入されて裏模
様を形成する。そして、地組織を構成する前筬の編み糸
および中筬の編み糸が二重にループを形成するので、一
方の編み糸が切断しても、ランへの発展が他方の編み糸
のループによって止められる。
(実施例) 4枚筬のオフセットジャカードラッシェル機(日本マイ
ヤ社製、9ゲージ)を用いて、第1図〜第4図に示すラ
ッシェル編地を編成した。すなわち、フロントフランチ
ンにポリエステルマルチフィラメント糸(600デニール1
44フィラメント)の仮撚加工糸からなる第1柄糸1aをフ
ルセットに供給して第1図(a)に示される6−6/0−
0の挿入編(厚地編)を編成し、バックフランチンに常
圧カチオン可染性ポリエステルマルチフィラメント糸
(300デニール96フィラメント)の第2柄糸1bをフルセ
ットに供給して第1図(b)に示される2−2/0−0の
挿入編(穴地編)を編成し、上記の第1柄糸1aおよび第
2柄糸1bによって柄模様を形成した。一方、地組織用の
前筬(第2筬)に赤原着したポリエステルマルチフィラ
メント糸(150デニール72フィラメント)の第1地糸2
を供給して第2図に示される2−0/0−2の鎖を編成
し、中筬(第3筬)にポリエステルマルチフィラメント
糸(150デニール48フィラメント)の第2地糸3を供給
して第3図に示される4−6/2−0のコードを編成し、
後筬(第4筬)にポリエステルマルチフィラメント糸
(250デニール48フィラメント)の第3地糸4を供給し
て第4図に示される0−0/6−6の挿入編を編成した。
ヤ社製、9ゲージ)を用いて、第1図〜第4図に示すラ
ッシェル編地を編成した。すなわち、フロントフランチ
ンにポリエステルマルチフィラメント糸(600デニール1
44フィラメント)の仮撚加工糸からなる第1柄糸1aをフ
ルセットに供給して第1図(a)に示される6−6/0−
0の挿入編(厚地編)を編成し、バックフランチンに常
圧カチオン可染性ポリエステルマルチフィラメント糸
(300デニール96フィラメント)の第2柄糸1bをフルセ
ットに供給して第1図(b)に示される2−2/0−0の
挿入編(穴地編)を編成し、上記の第1柄糸1aおよび第
2柄糸1bによって柄模様を形成した。一方、地組織用の
前筬(第2筬)に赤原着したポリエステルマルチフィラ
メント糸(150デニール72フィラメント)の第1地糸2
を供給して第2図に示される2−0/0−2の鎖を編成
し、中筬(第3筬)にポリエステルマルチフィラメント
糸(150デニール48フィラメント)の第2地糸3を供給
して第3図に示される4−6/2−0のコードを編成し、
後筬(第4筬)にポリエステルマルチフィラメント糸
(250デニール48フィラメント)の第3地糸4を供給し
て第4図に示される0−0/6−6の挿入編を編成した。
得られたラッシェル編地は、中筬(第3筬)の編糸がコ
ード組織を形成しているので、上記実施例の中筬組織を
6−6/0−0の挿入組織に置換する以外は上記実施例と
同様に編成した比較例の編地に比べて、外観が凹凸感に
富み、また通気性が250cc/cm2秒になって比較例の約1/2
に低下すると共に、第1地糸2および第2地糸3のいず
れか一方を切断してもランが全く生じなかった。
ード組織を形成しているので、上記実施例の中筬組織を
6−6/0−0の挿入組織に置換する以外は上記実施例と
同様に編成した比較例の編地に比べて、外観が凹凸感に
富み、また通気性が250cc/cm2秒になって比較例の約1/2
に低下すると共に、第1地糸2および第2地糸3のいず
れか一方を切断してもランが全く生じなかった。
(考案の効果) この考案は、4枚筬落下板付オフセットジャカードラッ
シェル機を用いて編成されるラッシェル編地において、
裏地用の前筬および中筬の双方でループを有する互いに
異種の編み組織を、前筬組織および中筬組織の少なくと
も一方が鎖以外の編み組織となるように編成したもので
あるから、上記の中筬で単なる挿入組織を編成した従来
のラッシェル編地に比べて、編地の外観が凹凸感に富
み、通気性が低下し、また伸縮性に優れ、かつランの発
生することがなく、椅子張り地として極めて好適であ
る。
シェル機を用いて編成されるラッシェル編地において、
裏地用の前筬および中筬の双方でループを有する互いに
異種の編み組織を、前筬組織および中筬組織の少なくと
も一方が鎖以外の編み組織となるように編成したもので
あるから、上記の中筬で単なる挿入組織を編成した従来
のラッシェル編地に比べて、編地の外観が凹凸感に富
み、通気性が低下し、また伸縮性に優れ、かつランの発
生することがなく、椅子張り地として極めて好適であ
る。
図面はこの考案の実施例の編組織を示し、第1図(a)
はフロントフランチンによる第1柄糸の編組織、第1図
(b)はバックフランチンによる第2柄糸の編組織、第
2図は前筬(第2筬)による第1地糸の編組織、第3図
は中筬(第3筬)による第2地糸の編組織、第4図は後
筬(第4筬)による第3地糸の編組織である。 1a:第1柄糸、1b:第2柄糸、2:第1地糸、3:第2地糸、
4:第3地糸。
はフロントフランチンによる第1柄糸の編組織、第1図
(b)はバックフランチンによる第2柄糸の編組織、第
2図は前筬(第2筬)による第1地糸の編組織、第3図
は中筬(第3筬)による第2地糸の編組織、第4図は後
筬(第4筬)による第3地糸の編組織である。 1a:第1柄糸、1b:第2柄糸、2:第1地糸、3:第2地糸、
4:第3地糸。
Claims (1)
- 【請求項1】1枚の柄筬および3枚の地筬を備えた落下
板付オフセットジャカードラッシェル機を用いて編成さ
れ、そのフロントフランチンおよびバックフランチンが
組織する2種の糸の表地と、前筬、中筬および後筬が組
織する3種の糸の裏地とからなるラッシェル編地におい
て、裏地用の前筬組織および中筬組織の双方がループを
有する互いに異種の編み組織であって、上記前筬組織お
よび中筬組織の少なくとも一方が鎖以外の編み組織とな
るように編成されていることを特徴とするラッシェル編
地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989099791U JPH0754310Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | ラッシェル編地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989099791U JPH0754310Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | ラッシェル編地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0338384U JPH0338384U (ja) | 1991-04-12 |
JPH0754310Y2 true JPH0754310Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31648831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989099791U Expired - Lifetime JPH0754310Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | ラッシェル編地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754310Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2269069T3 (es) * | 1999-06-08 | 2007-04-01 | Ethicon, Inc. | Malla quirurgica tejida. |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167599U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-07 | 東洋紡績株式会社 | いす張り地 |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP1989099791U patent/JPH0754310Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0338384U (ja) | 1991-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |