JPH0747169Y2 - ダイカスト用スリーブ - Google Patents
ダイカスト用スリーブInfo
- Publication number
- JPH0747169Y2 JPH0747169Y2 JP4042290U JP4042290U JPH0747169Y2 JP H0747169 Y2 JPH0747169 Y2 JP H0747169Y2 JP 4042290 U JP4042290 U JP 4042290U JP 4042290 U JP4042290 U JP 4042290U JP H0747169 Y2 JPH0747169 Y2 JP H0747169Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- inner cylinder
- sleeve
- outer cylinder
- die casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000004512 die casting Methods 0.000 title claims description 18
- 229910010293 ceramic material Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims description 8
- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims description 8
- 239000007769 metal material Substances 0.000 claims description 8
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 19
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 19
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 7
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 7
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 7
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- RNFJDJUURJAICM-UHFFFAOYSA-N 2,2,4,4,6,6-hexaphenoxy-1,3,5-triaza-2$l^{5},4$l^{5},6$l^{5}-triphosphacyclohexa-1,3,5-triene Chemical compound N=1P(OC=2C=CC=CC=2)(OC=2C=CC=CC=2)=NP(OC=2C=CC=CC=2)(OC=2C=CC=CC=2)=NP=1(OC=1C=CC=CC=1)OC1=CC=CC=C1 RNFJDJUURJAICM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000003063 flame retardant Substances 0.000 description 4
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000883 Ti6Al4V Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910001315 Tool steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 229910001030 Iron–nickel alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- -1 ferrous metals Chemical class 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 2
- 229910017709 Ni Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910003267 Ni-Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910003262 Ni‐Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 229910021419 crystalline silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えばアルミニウム合金等の非鉄金属用の横型
若しくは堅型ダイカストマシンにおける溶融金属射出装
置を構成するダイカストスリーブに関するものであり,
特に金属材料からなる外筒内にセラミック材料からなる
内筒を嵌着してなる複合構造のダイカストスリーブに関
するものである。
若しくは堅型ダイカストマシンにおける溶融金属射出装
置を構成するダイカストスリーブに関するものであり,
特に金属材料からなる外筒内にセラミック材料からなる
内筒を嵌着してなる複合構造のダイカストスリーブに関
するものである。
一般にコールドチャンバ型のダイカストマシンにおける
射出装置においては,スリーブ内に溶融金属を供給し,
スリーブ内を摺動するプランジャチップによってスリー
ブと連通する金型キャビティ内に溶融金属を射出するよ
うになっている。従ってスリーブの内面は,溶融金属に
よって溶損を生じたり,プランジャチップの摺動により
摩耗を生じたりすることが多い。これらの溶損や摩耗に
よってスリーブの内面が損傷すると,スリーブとプラン
ジャチップとの間に溶融金属が侵入してスリーブの摺動
抵抗が増大し,安定した射出が行えなくなるため製品の
品質の低下にもつながると共に,作業性の劣化およびス
リーブ内面の損傷を更に増大させることとなる。またス
リーブとプランジャチップの摺動抵抗低減若しくは焼付
き防止のために多量の潤滑剤を使用すると,溶融金属へ
の不純物混入の原因となって製品品質を低下させること
となるため好ましくない。
射出装置においては,スリーブ内に溶融金属を供給し,
スリーブ内を摺動するプランジャチップによってスリー
ブと連通する金型キャビティ内に溶融金属を射出するよ
うになっている。従ってスリーブの内面は,溶融金属に
よって溶損を生じたり,プランジャチップの摺動により
摩耗を生じたりすることが多い。これらの溶損や摩耗に
よってスリーブの内面が損傷すると,スリーブとプラン
ジャチップとの間に溶融金属が侵入してスリーブの摺動
抵抗が増大し,安定した射出が行えなくなるため製品の
品質の低下にもつながると共に,作業性の劣化およびス
リーブ内面の損傷を更に増大させることとなる。またス
リーブとプランジャチップの摺動抵抗低減若しくは焼付
き防止のために多量の潤滑剤を使用すると,溶融金属へ
の不純物混入の原因となって製品品質を低下させること
となるため好ましくない。
このため従来からHRC65(HV832)程度の硬さを有する窒
化鋼製のスリーブが使用されている。このような窒化鋼
製のスリーブの使用により,スリーブ内面の摩耗や溶損
が軽減されるが,スリーブの耐久性やこのスリーブを使
用して鋳造した製品の品質の上では未だ解決されていな
い問題が残っている。
化鋼製のスリーブが使用されている。このような窒化鋼
製のスリーブの使用により,スリーブ内面の摩耗や溶損
が軽減されるが,スリーブの耐久性やこのスリーブを使
用して鋳造した製品の品質の上では未だ解決されていな
い問題が残っている。
そこでプランジャチップが嵌入する鋼製スリーブの内周
面に耐熱,耐摩耗性を有するセラミック内筒を嵌着した
ダイカストスリーブが出現しており,例えば特開昭61−
67555号,同61−103658号公報等に開示されたものであ
る。これらの構造はセラミック内筒の外方に金属製外筒
を焼嵌めして補強したものや,更にこの金属製外筒を冷
却することにより,温度上昇による焼嵌め効果の低減を
防止するもの等である。
面に耐熱,耐摩耗性を有するセラミック内筒を嵌着した
ダイカストスリーブが出現しており,例えば特開昭61−
67555号,同61−103658号公報等に開示されたものであ
る。これらの構造はセラミック内筒の外方に金属製外筒
を焼嵌めして補強したものや,更にこの金属製外筒を冷
却することにより,温度上昇による焼嵌め効果の低減を
防止するもの等である。
第2図は従来のダイカスト用スリーブの例を示す要部縦
断面図である。第2図において1は外筒であり,例えば
熱間工具鋼により中空円筒状に形成し,その内方にセラ
ミック材料により中空円筒状に形成した内筒2を焼嵌め
により嵌着する。3は固定リングであり,例えば熱間工
具鋼によって形成し,ボルト(図示せず)により外筒1
の後端面に固着する。4は注入口であり,外筒1および
内筒2の後端部近傍に開口させる。次に5は冷媒循環路
であり,外筒1を冷却するために設ける。すなわち例え
ば外筒1の外周を一部加工して凹所を設け,その外方に
中空円筒状に形成したカバー6を被着することにより冷
媒が循環するようにする。上記のように構成することに
より,内筒2内に注入される溶融金属の熱伝達に起因す
る焼嵌め効果の低下の防止を図っている。
断面図である。第2図において1は外筒であり,例えば
熱間工具鋼により中空円筒状に形成し,その内方にセラ
ミック材料により中空円筒状に形成した内筒2を焼嵌め
により嵌着する。3は固定リングであり,例えば熱間工
具鋼によって形成し,ボルト(図示せず)により外筒1
の後端面に固着する。4は注入口であり,外筒1および
内筒2の後端部近傍に開口させる。次に5は冷媒循環路
であり,外筒1を冷却するために設ける。すなわち例え
ば外筒1の外周を一部加工して凹所を設け,その外方に
中空円筒状に形成したカバー6を被着することにより冷
媒が循環するようにする。上記のように構成することに
より,内筒2内に注入される溶融金属の熱伝達に起因す
る焼嵌め効果の低下の防止を図っている。
上記の構成のダイカスト用スリーブの使用により,溶
損,摩耗および焼付等のトラブルは激減したが,なお次
のような問題点がある。すなわち金属材料からなる外筒
1とセラミック材料からなる内筒2との間の熱膨張差に
より,内筒2に軸方向の伸びの差を生じ,内筒2に引張
応力が作用し,円周方向のクラックを発生するという問
題点がある。また外筒1の温度上昇による焼嵌め効果の
低減を防止するために外筒1を冷却すると,内筒2内に
供給した溶融金属の温度降下を招来し,湯回り不良が起
るという問題点も併存する。
損,摩耗および焼付等のトラブルは激減したが,なお次
のような問題点がある。すなわち金属材料からなる外筒
1とセラミック材料からなる内筒2との間の熱膨張差に
より,内筒2に軸方向の伸びの差を生じ,内筒2に引張
応力が作用し,円周方向のクラックを発生するという問
題点がある。また外筒1の温度上昇による焼嵌め効果の
低減を防止するために外筒1を冷却すると,内筒2内に
供給した溶融金属の温度降下を招来し,湯回り不良が起
るという問題点も併存する。
そこで本考案者等は,外筒1を冷却することなく,外筒
1を高強度低膨張性金属材料で形成し,セラミック材料
からなる内筒2を,外筒1の端部に設けた固定リングに
よって押圧,保持する構成のダイカスト用スリーブを考
案し,すでに出願した(実願昭63−166512号)。この考
案によって上記従来技術の問題点を殆ど解決することが
できた。
1を高強度低膨張性金属材料で形成し,セラミック材料
からなる内筒2を,外筒1の端部に設けた固定リングに
よって押圧,保持する構成のダイカスト用スリーブを考
案し,すでに出願した(実願昭63−166512号)。この考
案によって上記従来技術の問題点を殆ど解決することが
できた。
しかしながら無冷却方式であるために,使用中に外筒部
材が400〜450℃の高温度に至った場合には,外筒構成材
料が低膨張性金属材料であっても,焼嵌め効果が若干低
下することがあり,尚若干の改良を加える余地がある。
材が400〜450℃の高温度に至った場合には,外筒構成材
料が低膨張性金属材料であっても,焼嵌め効果が若干低
下することがあり,尚若干の改良を加える余地がある。
本考案は上記従来技術に存在する問題点を解決し,セラ
ミック内筒にクラックが発生せず,溶融金属の温度降下
に伴なう湯回り不良を防止し得ると共に,内外筒間の焼
嵌め効果を完全に確保することができるダイカスト用ス
リーブを提供することを目的とする。
ミック内筒にクラックが発生せず,溶融金属の温度降下
に伴なう湯回り不良を防止し得ると共に,内外筒間の焼
嵌め効果を完全に確保することができるダイカスト用ス
リーブを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため,本考案においては,セラミ
ック材料により中空円筒状に形成した内筒の中間部およ
び後端部の外周に,高強度低熱膨張合金により中空円筒
状に形成した中間筒を嵌着し,内筒の先端部から少なく
とも中間部までの外方には,金属材料により中空円筒状
に形成した外筒を内筒および中間筒の外周に接するよう
に嵌着すると共に,内筒と接する部分の外筒に冷却手段
を設ける,という技術手段を採用した。
ック材料により中空円筒状に形成した内筒の中間部およ
び後端部の外周に,高強度低熱膨張合金により中空円筒
状に形成した中間筒を嵌着し,内筒の先端部から少なく
とも中間部までの外方には,金属材料により中空円筒状
に形成した外筒を内筒および中間筒の外周に接するよう
に嵌着すると共に,内筒と接する部分の外筒に冷却手段
を設ける,という技術手段を採用した。
上記の構成により,内筒の先端部,すなわち金型側の近
傍の外筒が冷却されるため,内外筒間の焼嵌め状態を緊
密に保持することができると共に,内筒の中間部および
後端部の焼嵌めが緩む可能性の少ない部分は無冷却と
し,溶融金属の温度低下を防止することができるのであ
る。
傍の外筒が冷却されるため,内外筒間の焼嵌め状態を緊
密に保持することができると共に,内筒の中間部および
後端部の焼嵌めが緩む可能性の少ない部分は無冷却と
し,溶融金属の温度低下を防止することができるのであ
る。
第1図は本考案の実施例を示す要部縦断面図であり,同
一部分は前記第2図と同一の参照符号で示す。第1図に
おいて内筒2はセラミック材料により,例えば外径110m
m,内径90mm,長さ410mmの中空円筒状に形成する。次に7
は中間筒であり,例えばTi−6Al−4V合金により外径140
mm,内径110mm,長さ300mmの中空円筒状に形成し,内筒2
の中間部および後端部に亘る外周に焼嵌めにより嵌着す
る。この場合の焼嵌め率は0.5/1000〜5/1000とするのが
よい。1aは外筒であり,例えば熱間工具鋼により,肉厚
15mmの中空円筒状に形成し,内筒2の先端部から中間部
に亘り,内筒2および中間筒7の外周に接するように焼
嵌めにより嵌着する。この場合の焼嵌め率1/1000〜5/10
00とするのがよい。そして内筒2と接する部分の外筒1a
内に冷媒循環路5を設け,例えば難燃性オイルを循環可
能に形成する。
一部分は前記第2図と同一の参照符号で示す。第1図に
おいて内筒2はセラミック材料により,例えば外径110m
m,内径90mm,長さ410mmの中空円筒状に形成する。次に7
は中間筒であり,例えばTi−6Al−4V合金により外径140
mm,内径110mm,長さ300mmの中空円筒状に形成し,内筒2
の中間部および後端部に亘る外周に焼嵌めにより嵌着す
る。この場合の焼嵌め率は0.5/1000〜5/1000とするのが
よい。1aは外筒であり,例えば熱間工具鋼により,肉厚
15mmの中空円筒状に形成し,内筒2の先端部から中間部
に亘り,内筒2および中間筒7の外周に接するように焼
嵌めにより嵌着する。この場合の焼嵌め率1/1000〜5/10
00とするのがよい。そして内筒2と接する部分の外筒1a
内に冷媒循環路5を設け,例えば難燃性オイルを循環可
能に形成する。
上記の構成によるダイカスト用スリーブを型締力800ton
の横型ダイカストマシンの射出装置に装着してアルミニ
ウム合金のダイカストに使用した結果,100,000ショット
以上の使用に耐え得ることを確認した。なお上記使用後
においても内筒2の内面の溶融金属による溶損,摩耗,
焼付等のトラブルは皆無であると共に,内筒2に軸方向
および円周方向のクラックの発生は全く認められなかっ
た。この場合冷媒としての難燃性オイルの循環により,
外筒1の先端部を150〜250℃に保持することができ,外
筒1と内筒2との間の焼嵌めの緩みは全く認められなか
った。すなわちこの部分には射出圧力が大きく印加され
ると共に,溶融金属からの熱伝達が極めて顕著に現われ
るのであるが,難燃性オイルの循環により,外筒1の温
度上昇を防止する作用が現われていると解される。一方
内筒2の中間部から後端部に亘る部分においては,射出
圧力が作用しないため,専ら溶融金属注入時における熱
伝達のみであり,かつ内筒2の外筒にTi−6Al−4V合金
からなる中間筒7を嵌着してあることから焼嵌めの緩み
は極めて小である。そしてこの部分には外筒1aにおける
ような冷媒循環路5を設けてないため,内筒2内の溶融
金属の温度低下を防止するために寄与する。
の横型ダイカストマシンの射出装置に装着してアルミニ
ウム合金のダイカストに使用した結果,100,000ショット
以上の使用に耐え得ることを確認した。なお上記使用後
においても内筒2の内面の溶融金属による溶損,摩耗,
焼付等のトラブルは皆無であると共に,内筒2に軸方向
および円周方向のクラックの発生は全く認められなかっ
た。この場合冷媒としての難燃性オイルの循環により,
外筒1の先端部を150〜250℃に保持することができ,外
筒1と内筒2との間の焼嵌めの緩みは全く認められなか
った。すなわちこの部分には射出圧力が大きく印加され
ると共に,溶融金属からの熱伝達が極めて顕著に現われ
るのであるが,難燃性オイルの循環により,外筒1の温
度上昇を防止する作用が現われていると解される。一方
内筒2の中間部から後端部に亘る部分においては,射出
圧力が作用しないため,専ら溶融金属注入時における熱
伝達のみであり,かつ内筒2の外筒にTi−6Al−4V合金
からなる中間筒7を嵌着してあることから焼嵌めの緩み
は極めて小である。そしてこの部分には外筒1aにおける
ような冷媒循環路5を設けてないため,内筒2内の溶融
金属の温度低下を防止するために寄与する。
本実施例においては,中間筒を形成する高強度低熱膨張
性金属材料としてTi−6Al−4V合金を使用した例につい
て記述したが,他の低熱膨張性金属材料としては上記以
外のTi系合金や,Fe−Ni系あるいはFe−Ni−Co系,Fe−Ni
−Co−C−Si系の合金を使用できる。また内筒を形成す
るセラミック材料としては,少なくとも注入される溶融
金属に対する耐溶損性に優れたものであればよく,窒化
物,炭化物,硼化物,酸化物等を適宜使用できる。更に
固定リングの外筒への装着接合手段は,ボルトのみでな
く,他の機械的,冶金的手段を使用でき,要するに内筒
を軸方向に押圧することが可能であればよい。また更に
本考案のダイカスト用スリーブは,アルミニウム合金の
みに限定せず,他のダイカスト用合金についても当然に
適用可能である。
性金属材料としてTi−6Al−4V合金を使用した例につい
て記述したが,他の低熱膨張性金属材料としては上記以
外のTi系合金や,Fe−Ni系あるいはFe−Ni−Co系,Fe−Ni
−Co−C−Si系の合金を使用できる。また内筒を形成す
るセラミック材料としては,少なくとも注入される溶融
金属に対する耐溶損性に優れたものであればよく,窒化
物,炭化物,硼化物,酸化物等を適宜使用できる。更に
固定リングの外筒への装着接合手段は,ボルトのみでな
く,他の機械的,冶金的手段を使用でき,要するに内筒
を軸方向に押圧することが可能であればよい。また更に
本考案のダイカスト用スリーブは,アルミニウム合金の
みに限定せず,他のダイカスト用合金についても当然に
適用可能である。
なお冷媒については難燃性オイルに限らず,100〜400℃
で沸騰,気化しない流体であれば適宜使用できる。また
冷却手段として内筒と接する部分の外筒内に冷媒循環路
を設けた例を示したが,これに限らずこの部分の外筒の
外周に冷媒循環用のパイプをコイル状に巻装する等の他
の冷却手段を使用してもよい。
で沸騰,気化しない流体であれば適宜使用できる。また
冷却手段として内筒と接する部分の外筒内に冷媒循環路
を設けた例を示したが,これに限らずこの部分の外筒の
外周に冷媒循環用のパイプをコイル状に巻装する等の他
の冷却手段を使用してもよい。
本願の考案は,以上記述のような構成および作用である
から,セラミック材料からなる内筒に作用する軸方向の
引張応力を皆無若しくは極めて小なる値とすることがで
き,内筒に発生する軸方向のクラックは勿論のこと,円
周方向に発生するクラックを完全に防止することができ
る。また内筒と外筒および中間筒との間の焼嵌めの緩み
を皆無とすることができる。この結果セラミック材料本
来の耐摩耗性,耐食性および断熱性等の諸特性を充分に
発揮させることができ,ダイカスト用スリーブの耐久
性,ダイカスト製品歩留,エネルギーコストの改善に著
しく貢献し得るという効果がある。
から,セラミック材料からなる内筒に作用する軸方向の
引張応力を皆無若しくは極めて小なる値とすることがで
き,内筒に発生する軸方向のクラックは勿論のこと,円
周方向に発生するクラックを完全に防止することができ
る。また内筒と外筒および中間筒との間の焼嵌めの緩み
を皆無とすることができる。この結果セラミック材料本
来の耐摩耗性,耐食性および断熱性等の諸特性を充分に
発揮させることができ,ダイカスト用スリーブの耐久
性,ダイカスト製品歩留,エネルギーコストの改善に著
しく貢献し得るという効果がある。
第1図は本考案の実施例を示す要部縦断面図,第2図は
従来のダイカスト用スリーブの例を示す要部縦断面図で
ある。 1,1a:外筒,2:内筒,5:冷媒循環路,7:中間筒。
従来のダイカスト用スリーブの例を示す要部縦断面図で
ある。 1,1a:外筒,2:内筒,5:冷媒循環路,7:中間筒。
Claims (1)
- 【請求項1】セラミック材料により中空円筒状に形成し
た内筒の中間部および後端部の外周に,高強度低熱膨張
合金により中空円筒状に形成した中間筒を嵌着し,内筒
の先端部から少なくとも中間部までの外方には,金属材
料により中空円筒状に形成した外筒を内筒および中間筒
の外周に接するように嵌着すると共に,内筒と接する部
分の外筒に冷却手段を設けたことを特徴とするダイカス
ト用スリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042290U JPH0747169Y2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ダイカスト用スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042290U JPH0747169Y2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ダイカスト用スリーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04450U JPH04450U (ja) | 1992-01-06 |
JPH0747169Y2 true JPH0747169Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31550199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4042290U Expired - Lifetime JPH0747169Y2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ダイカスト用スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747169Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4618539B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2011-01-26 | 日立金属株式会社 | ダイカスト用スリーブ |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP4042290U patent/JPH0747169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04450U (ja) | 1992-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6281672B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ及びその製造方法 | |
JPH0679426A (ja) | 溶湯射出成形用スリーブ | |
JP3126471B2 (ja) | ダイカストマシン用スリーブ | |
JPH0747169Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP3093558B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2008221220A (ja) | ダイカストマシン用スプールブッシュ | |
JPH0741557Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2019177416A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JPH0957417A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP4140025B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2002283029A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JPS61103658A (ja) | 型鋳造機用射出シリンダ− | |
JPH0246961A (ja) | プランジャチップ | |
JP6703738B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2002059251A (ja) | ダイカストマシン用湯口ブッシュ | |
JP2000317602A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2537666Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
KR960015802B1 (ko) | 할로우형 실린더의 이종금속 접합방법 | |
JP2005088016A (ja) | ダイカストマシン用複合スリーブ | |
JPH077010Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JPH01104453A (ja) | ダイカスト用シリンダ | |
JP6459576B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JP2527879B2 (ja) | 水平連続鋳造設備用モ―ルド | |
JP2002283031A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
JPH0691358A (ja) | ダイカストマシン用スリーブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |