JPH0743308A - 宝石鑑定装置 - Google Patents
宝石鑑定装置Info
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- JPH0743308A JPH0743308A JP19028493A JP19028493A JPH0743308A JP H0743308 A JPH0743308 A JP H0743308A JP 19028493 A JP19028493 A JP 19028493A JP 19028493 A JP19028493 A JP 19028493A JP H0743308 A JPH0743308 A JP H0743308A
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- jewel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】カラー、カット、カラット、クラリティーの所
謂4Cの各項目について最適な照明条件を設定して、精
度の高い測定を行うことにある。 【構成】光源1からの光を宝石10へ導いて、宝石の内部
および表面を経て所定のカット面から出射する透過光、
屈折光、反射光を検出して宝石の画像情報を得、この画
像情報に基づいて宝石の複数の評価項目を評価するよう
にした宝石鑑定装置において、光源1からの光を宝石10
の上方および側方に導いて宝石10を照明する上面照明
用光ファイバー6a及び側面照明用光ファイバー6bと、光
源1とこれらの光ファイバー6a,6b との光路間に設けら
れ入射光を評価項目に応じた光量比で分光する複数個の
ビームスプリッタ3a,3b,3cと、入力装置9により評価項
目を設定すると制御装置8による選択制御により該当す
るビームスプリッタを光路中に位置させて照明光の光量
比を予め定められた所定の値に設定する。
謂4Cの各項目について最適な照明条件を設定して、精
度の高い測定を行うことにある。 【構成】光源1からの光を宝石10へ導いて、宝石の内部
および表面を経て所定のカット面から出射する透過光、
屈折光、反射光を検出して宝石の画像情報を得、この画
像情報に基づいて宝石の複数の評価項目を評価するよう
にした宝石鑑定装置において、光源1からの光を宝石10
の上方および側方に導いて宝石10を照明する上面照明
用光ファイバー6a及び側面照明用光ファイバー6bと、光
源1とこれらの光ファイバー6a,6b との光路間に設けら
れ入射光を評価項目に応じた光量比で分光する複数個の
ビームスプリッタ3a,3b,3cと、入力装置9により評価項
目を設定すると制御装置8による選択制御により該当す
るビームスプリッタを光路中に位置させて照明光の光量
比を予め定められた所定の値に設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宝石を数値的、定量的
に鑑定する宝石鑑定装置において、特に照明光学系を複
数の評価項目に応じて最適な照明条件を設定可能にした
宝石鑑定装置に関する。
に鑑定する宝石鑑定装置において、特に照明光学系を複
数の評価項目に応じて最適な照明条件を設定可能にした
宝石鑑定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドの品質は、カラー、カッ
ト、カラット、クラリティーのいわゆる4Cによって評
価される。この4Cのうち、カラットについては秤によ
って重量を測定することにより評価でき、他の項目につ
いてもG.I.A方式等によるグレーティングが行われ
ている。
ト、カラット、クラリティーのいわゆる4Cによって評
価される。この4Cのうち、カラットについては秤によ
って重量を測定することにより評価でき、他の項目につ
いてもG.I.A方式等によるグレーティングが行われ
ている。
【0003】しかし、カラー、クラリティーについて
は、鑑定士がルーペや宝石鑑定用顕微鏡による肉眼観察
で分類評価するため、いかに熟練した鑑定士であって
も、客観性に問題がある。そこで、観察者の主観に左右
されない合理的な評価方法が望まれていた。
は、鑑定士がルーペや宝石鑑定用顕微鏡による肉眼観察
で分類評価するため、いかに熟練した鑑定士であって
も、客観性に問題がある。そこで、観察者の主観に左右
されない合理的な評価方法が望まれていた。
【0004】最近、カラー、クラリティーの定量化を試
みたダイヤモンドの鑑定装置として、例えば特開昭55
−4504号に示されるようなものがある。この鑑定装
置は、拡大光学系によりダイヤモンドの拡大像を投影ス
クリーン上に表示し、同一視野に基準の大きさ、形状の
パターン及び標準色を投影し、ダイヤモンドと比較する
ことにより、クラリティー、カラーを評価している。
みたダイヤモンドの鑑定装置として、例えば特開昭55
−4504号に示されるようなものがある。この鑑定装
置は、拡大光学系によりダイヤモンドの拡大像を投影ス
クリーン上に表示し、同一視野に基準の大きさ、形状の
パターン及び標準色を投影し、ダイヤモンドと比較する
ことにより、クラリティー、カラーを評価している。
【0005】一方、枠止めされているダイヤモンドのカ
ラットを測定する場合には、直接重量を測ることができ
ないので、一般的にはダイヤモンドのガードルの平均直
径と深さから(1)式に示される重量推定公式により推
定重量を得ている。
ラットを測定する場合には、直接重量を測ることができ
ないので、一般的にはダイヤモンドのガードルの平均直
径と深さから(1)式に示される重量推定公式により推
定重量を得ている。
【0006】 カラット=(平均直径)2 ×(深さ)×0.061……(1) また、直径だけが測定できる場合には、図4に示す直径
寸法と重量推定テーブルからカラットを推定することが
できる。
寸法と重量推定テーブルからカラットを推定することが
できる。
【0007】ここで、ダイヤモンドの画像を画像処理装
置に取込むことにより、ガードル直径と深さを得ること
ができるので、推定重量を求めることができる。カット
についても同様に取込んだ画像から求められるので、1
台の鑑定装置システムで4Cを評価することができる。
置に取込むことにより、ガードル直径と深さを得ること
ができるので、推定重量を求めることができる。カット
についても同様に取込んだ画像から求められるので、1
台の鑑定装置システムで4Cを評価することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した宝
石鑑定装置において、クラリティの評価の対象は、ダイ
ヤ内部の傷や内包物であり、カット、カラットの評価対
象は稜線で構成される輪郭形状であり、各々の対象が最
も良く観察できるようにダイヤモンドを照明する必要が
ある。
石鑑定装置において、クラリティの評価の対象は、ダイ
ヤ内部の傷や内包物であり、カット、カラットの評価対
象は稜線で構成される輪郭形状であり、各々の対象が最
も良く観察できるようにダイヤモンドを照明する必要が
ある。
【0009】従来の宝石鑑定装置における照明は、ダイ
ヤモンドに対して一定の状態で照明を行うようにしたも
のであり、各々の評価項目毎に最良の状態で照明されな
いため、十分な測定精度が得られないという欠点があっ
た。
ヤモンドに対して一定の状態で照明を行うようにしたも
のであり、各々の評価項目毎に最良の状態で照明されな
いため、十分な測定精度が得られないという欠点があっ
た。
【0010】本発明は上記の欠点を除去するためになさ
れたもので、その目的はカラー、カット、カラット、ク
ラリティーの所謂4Cの各項目について最適な照明条件
を設定することにより、精度の高い測定を行うことがで
きる宝石鑑定装置を提供するにある。
れたもので、その目的はカラー、カット、カラット、ク
ラリティーの所謂4Cの各項目について最適な照明条件
を設定することにより、精度の高い測定を行うことがで
きる宝石鑑定装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、光源からの光を宝石へ導いて、前記宝石の
内部および表面を経て所定のカット面から出射する透過
光、屈折光、反射光を検出して前記宝石の画像情報を
得、この画像情報に基づいて前記宝石の複数の評価項目
を鑑定するようにした宝石鑑定装置において、前記光源
からの光を前記宝石の上方および側方に導いて前記宝石
を照明する複数の照明光学系と、前記光源と前記複数の
照明光学系との光路間に配置可能に設けられ各照明光学
系への照明光の光量比を前記宝石の評価項目に応じて定
められた所定の値に選択的に調整可能な複数の光量調整
手段と、前記宝石の評価項目が設定されると、該当する
評価項目に対応する光量調整手段を選択制御して前記光
路間に配置する制御手段とを備えたものである。
成するため、光源からの光を宝石へ導いて、前記宝石の
内部および表面を経て所定のカット面から出射する透過
光、屈折光、反射光を検出して前記宝石の画像情報を
得、この画像情報に基づいて前記宝石の複数の評価項目
を鑑定するようにした宝石鑑定装置において、前記光源
からの光を前記宝石の上方および側方に導いて前記宝石
を照明する複数の照明光学系と、前記光源と前記複数の
照明光学系との光路間に配置可能に設けられ各照明光学
系への照明光の光量比を前記宝石の評価項目に応じて定
められた所定の値に選択的に調整可能な複数の光量調整
手段と、前記宝石の評価項目が設定されると、該当する
評価項目に対応する光量調整手段を選択制御して前記光
路間に配置する制御手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】このような構成の宝石鑑定装置にあっては、評
価項目を設定すると、制御手段によりその評価項目に該
当する光量調整手段が光源と複数の照明光学系との光路
間に配置され、複数の照明光学系への照明光の光量比が
宝石の評価項目に応じて定められた所定の値に調整され
るので、例えばカット、カラットの測定の場合はダイヤ
モンドの稜線が強調され、またクラリティの場合はダイ
ヤモンドの内包物が強調され、さらにカラーの測定の場
合にはダイヤモンドのどの面も同じように輝き、ある面
からの反射だけが強くならないようにダイヤモンドの上
面および側面の照明光学系の光量比を最適な値に設定で
き、精度、再現性の良い測定結果を得ることができる。
価項目を設定すると、制御手段によりその評価項目に該
当する光量調整手段が光源と複数の照明光学系との光路
間に配置され、複数の照明光学系への照明光の光量比が
宝石の評価項目に応じて定められた所定の値に調整され
るので、例えばカット、カラットの測定の場合はダイヤ
モンドの稜線が強調され、またクラリティの場合はダイ
ヤモンドの内包物が強調され、さらにカラーの測定の場
合にはダイヤモンドのどの面も同じように輝き、ある面
からの反射だけが強くならないようにダイヤモンドの上
面および側面の照明光学系の光量比を最適な値に設定で
き、精度、再現性の良い測定結果を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明による宝石鑑定装置の第1の実施例を
示すシステム構成図である。図1において、1は光源、
2はこの光源1から照射される光軸上に位置させて設け
られた集光レンズ、3a,3b,3cはこの集光レンズ
2を通して集光された照射光を評価項目に応じて定めら
れた光量比により光軸方向の透過光とこの光軸に対して
直交する方向に反射する反射光を出射するビームスプリ
ッタである。
る。図1は本発明による宝石鑑定装置の第1の実施例を
示すシステム構成図である。図1において、1は光源、
2はこの光源1から照射される光軸上に位置させて設け
られた集光レンズ、3a,3b,3cはこの集光レンズ
2を通して集光された照射光を評価項目に応じて定めら
れた光量比により光軸方向の透過光とこの光軸に対して
直交する方向に反射する反射光を出射するビームスプリ
ッタである。
【0014】ビームスプリッタ3aはダイヤモンドのカ
ット、カラットを測定する場合に使用され,ビームスプ
リッタ3bはクラリティーを測定する場合に使用され、
ビームスプリッタ3cはカラーを測定する場合に使用さ
れるもので、これら3個のビームスプリッタ3a,3
b,3cは固定台5の上面部に形成されたアリ溝に沿っ
て図示紙面方向に移動可能なビームスプリッタ台4に適
宜の間隔を存してそれぞれ固定されている。
ット、カラットを測定する場合に使用され,ビームスプ
リッタ3bはクラリティーを測定する場合に使用され、
ビームスプリッタ3cはカラーを測定する場合に使用さ
れるもので、これら3個のビームスプリッタ3a,3
b,3cは固定台5の上面部に形成されたアリ溝に沿っ
て図示紙面方向に移動可能なビームスプリッタ台4に適
宜の間隔を存してそれぞれ固定されている。
【0015】また、6aは上記ビームスプリッタ3a〜
3cの何ずれかが照射光路に位置したときその上方に反
射する照射光を図示しない保持台に保持されたダイヤモ
ンド10の上方に導いてリング状に照射する上面照明用
光ファイバー、6bは同じくビームスプリッタを透過す
る照明光をダイヤモンド10の複数の異なる側方に導い
てダイヤモンド10の側面を照明する側面照明用光ファ
イバーである。
3cの何ずれかが照射光路に位置したときその上方に反
射する照射光を図示しない保持台に保持されたダイヤモ
ンド10の上方に導いてリング状に照射する上面照明用
光ファイバー、6bは同じくビームスプリッタを透過す
る照明光をダイヤモンド10の複数の異なる側方に導い
てダイヤモンド10の側面を照明する側面照明用光ファ
イバーである。
【0016】さらに、11は上面照明用光ファイバーダ
6aのリング状部の中心位置に設けられダイヤモンド1
0を撮像する撮像カメラで、この撮像カメラ11で撮像
された画像情報はモニタを備えた評価装置12に取込ま
れる。
6aのリング状部の中心位置に設けられダイヤモンド1
0を撮像する撮像カメラで、この撮像カメラ11で撮像
された画像情報はモニタを備えた評価装置12に取込ま
れる。
【0017】一方、8は入力装置9よりダイヤモンドの
評価項目が設定されると、評価項目に応じて定まるビー
ムスプリッタを選択して移動指令を出力する制御装置、
7はこの制御装置8から出力される移動指令を受ける
と、ビームスプリッタ台4を図示紙面方向に駆動して該
当するビームスプリッタを照明光の光路中に位置させる
駆動機構である。
評価項目が設定されると、評価項目に応じて定まるビー
ムスプリッタを選択して移動指令を出力する制御装置、
7はこの制御装置8から出力される移動指令を受ける
と、ビームスプリッタ台4を図示紙面方向に駆動して該
当するビームスプリッタを照明光の光路中に位置させる
駆動機構である。
【0018】次に上記のように構成された宝石鑑定装置
用照明装置の作用を述べる。いま、3個のビームスプリ
ッタ3a,3b,3cの上面照明光量と側面照明光量と
の比が各評価項目に応じて図2に示すように設定されて
いるものとする。
用照明装置の作用を述べる。いま、3個のビームスプリ
ッタ3a,3b,3cの上面照明光量と側面照明光量と
の比が各評価項目に応じて図2に示すように設定されて
いるものとする。
【0019】このような設定状態のもとで、入力装置9
によりカット、カラットの評価項目を設定すると、制御
装置8よりビームスプリッタ3aを選択して移動指令を
駆動機構7に与える。これにより駆動機構7はビームス
プリッタ3aが照明光の光路に位置するようにビームス
プリッタ台4を移動させる。
によりカット、カラットの評価項目を設定すると、制御
装置8よりビームスプリッタ3aを選択して移動指令を
駆動機構7に与える。これにより駆動機構7はビームス
プリッタ3aが照明光の光路に位置するようにビームス
プリッタ台4を移動させる。
【0020】従って、ビームスプリッタ3aが光路中に
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が20:80に設定されるので、側面からの光量が多く
なり、このことはダイヤモンド10の各面の稜線が強調
され、撮像カメラ11よりカット、カラットの測定に適
した画像情報を得ることができる。
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が20:80に設定されるので、側面からの光量が多く
なり、このことはダイヤモンド10の各面の稜線が強調
され、撮像カメラ11よりカット、カラットの測定に適
した画像情報を得ることができる。
【0021】また、入力装置9によりクラリティーの評
価項目を設定すると、制御装置8よりビームスプリッタ
3bを選択して移動指令を駆動機構7に与える。これに
より駆動機構7はビームスプリッタ3bが照明光の光路
に位置するようにビームスプリッタ台4を移動させる。
価項目を設定すると、制御装置8よりビームスプリッタ
3bを選択して移動指令を駆動機構7に与える。これに
より駆動機構7はビームスプリッタ3bが照明光の光路
に位置するようにビームスプリッタ台4を移動させる。
【0022】従って、ビームスプリッタ3bが光路中に
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が70:30に設定されるので、上面からの光量が多
く、側面の光量が少なくなる。このことはダイヤモンド
10の内部の欠陥が良好に観察でき、逆に内部の欠陥の
観察に不要なダイヤモンド10の稜線は目立たなくな
り、撮像カメラ11よりクラリティーの測定に適した画
像情報を得ることができる。
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が70:30に設定されるので、上面からの光量が多
く、側面の光量が少なくなる。このことはダイヤモンド
10の内部の欠陥が良好に観察でき、逆に内部の欠陥の
観察に不要なダイヤモンド10の稜線は目立たなくな
り、撮像カメラ11よりクラリティーの測定に適した画
像情報を得ることができる。
【0023】さらに、入力装置9によりカラーの評価項
目を設定すると、制御装置8よりビームスプリッタ3c
を選択して移動指令を駆動機構7に与える。これにより
駆動機構7はビームスプリッタ3cが照明光の光路に位
置するようにビームスプリッタ台4を移動させる。
目を設定すると、制御装置8よりビームスプリッタ3c
を選択して移動指令を駆動機構7に与える。これにより
駆動機構7はビームスプリッタ3cが照明光の光路に位
置するようにビームスプリッタ台4を移動させる。
【0024】従って、ビームスプリッタ3cが光路中に
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が50:50に設定され、上面および側面からの光量比
が等しくなる。このことはダイヤモンド10に一方向か
らのみ強く光が照射されることがないので、ダイヤモン
ド10のある面からのみ強く反射光が出ることがなく、
撮像カメラ11よりカラーの測定に適した画像情報を得
ることができる。
配置されると、ダイヤモンド10の上面と側面の光量比
が50:50に設定され、上面および側面からの光量比
が等しくなる。このことはダイヤモンド10に一方向か
らのみ強く光が照射されることがないので、ダイヤモン
ド10のある面からのみ強く反射光が出ることがなく、
撮像カメラ11よりカラーの測定に適した画像情報を得
ることができる。
【0025】このように上記第1の実施例では、評価項
目に応じて定められた光量比により光軸方向の透過光と
この光軸に対して直交する方向に反射する反射光を出射
するビームスプリッタ3a,3b,3cをビームスプリ
ッタ台4により照射光の光路中に移動可能に設け、評価
項目を設定するだけで該当するビームスプリッタを選択
して照射光の光路中に配置させるようにしたので、宝石
を鑑定するに際してダイヤモンドの各評価項目での最適
な照明条件を得ることができ、精度、再現性の良い測定
結果を得ることができる。
目に応じて定められた光量比により光軸方向の透過光と
この光軸に対して直交する方向に反射する反射光を出射
するビームスプリッタ3a,3b,3cをビームスプリ
ッタ台4により照射光の光路中に移動可能に設け、評価
項目を設定するだけで該当するビームスプリッタを選択
して照射光の光路中に配置させるようにしたので、宝石
を鑑定するに際してダイヤモンドの各評価項目での最適
な照明条件を得ることができ、精度、再現性の良い測定
結果を得ることができる。
【0026】図3は本発明による宝石鑑定装置用照明装
置の第2の実施例を示すシステム構成図で、図1と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる点についてのみ述べる。
置の第2の実施例を示すシステム構成図で、図1と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる点についてのみ述べる。
【0027】第2の実施例においては、光源1から照射
される光軸上に位置させて設けられた集光レンズ2を通
して集光される照射光路に回転形NDフィルタ30を設
け、この回転形NDフィルタ30を入力装置9で設定さ
れた評価項目に応じて定まる光学濃度領域を制御装置8
により選択してモータ70を回動制御し、該当する濃度
領域を照明光の光路中に位置させるようにしたものであ
る。
される光軸上に位置させて設けられた集光レンズ2を通
して集光される照射光路に回転形NDフィルタ30を設
け、この回転形NDフィルタ30を入力装置9で設定さ
れた評価項目に応じて定まる光学濃度領域を制御装置8
により選択してモータ70を回動制御し、該当する濃度
領域を照明光の光路中に位置させるようにしたものであ
る。
【0028】この回転形NDフィルタ30は、波長を変
えずに明るさのみを円周方向に連続的に変化させるよう
にしたもので、評価項目に応じて定められた光量比によ
り光軸方向の透過光を側面照明用光ファイバ6bに入射
し、光軸に対して直交する方向に反射する反射光を上面
照明用光ファイバ6aに入射するようにしてある。
えずに明るさのみを円周方向に連続的に変化させるよう
にしたもので、評価項目に応じて定められた光量比によ
り光軸方向の透過光を側面照明用光ファイバ6bに入射
し、光軸に対して直交する方向に反射する反射光を上面
照明用光ファイバ6aに入射するようにしてある。
【0029】従って、このような構成の宝石鑑定装置と
しても、前述した第1の実施例と同様に各々の評価項目
での照明条件を設定することができ、しかも回転形ND
フィルタ30を使用していることから、各評価項目の測
定において最も評価対象の特徴が抽出できるように光量
比を予め設定してある値から微調整できるという利点が
ある。
しても、前述した第1の実施例と同様に各々の評価項目
での照明条件を設定することができ、しかも回転形ND
フィルタ30を使用していることから、各評価項目の測
定において最も評価対象の特徴が抽出できるように光量
比を予め設定してある値から微調整できるという利点が
ある。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カラ
ー、カット、カラット、クラリティーの所謂4Cの各項
目について最適な照明条件を設定可能にしたので、精度
の高い測定を行うことができる宝石鑑定装置を提供でき
る。
ー、カット、カラット、クラリティーの所謂4Cの各項
目について最適な照明条件を設定可能にしたので、精度
の高い測定を行うことができる宝石鑑定装置を提供でき
る。
【図1】本発明による宝石鑑定装置の第1の実施例を示
すシステム構成図。
すシステム構成図。
【図2】同実施例において、評価項目に応じて選択され
るビームスプリッタの上面照明光量と側面照明光量を説
明するための図。
るビームスプリッタの上面照明光量と側面照明光量を説
明するための図。
【図3】本発明の第2の実施例の要部を示すシステム構
成図。
成図。
【図4】ダイヤモンドのガードルの直径寸法からカラッ
トを推定するための数値例を示す図。
トを推定するための数値例を示す図。
1…光源、2…集光レンズ、3a,3b,3c…ビーム
スプリッタ、4…ビームスプリッタ台、5…固定台、6
a,6b…上面及び側面照明用光ファイバー、7…駆動
機構、8…制御装置、9…入力装置、10…宝石(ダイ
ヤモンド)、11…撮像カメラ、12…評価装置、30
…回転NDフィルター、70…モータ。
スプリッタ、4…ビームスプリッタ台、5…固定台、6
a,6b…上面及び側面照明用光ファイバー、7…駆動
機構、8…制御装置、9…入力装置、10…宝石(ダイ
ヤモンド)、11…撮像カメラ、12…評価装置、30
…回転NDフィルター、70…モータ。
Claims (3)
- 【請求項1】 光源からの光を宝石へ導いて、前記宝石
の内部および表面を経て所定のカット面から出射する透
過光、屈折光、反射光を検出して前記宝石の画像情報を
得、この画像情報に基づいて前記宝石の複数の評価項目
を鑑定するようにした宝石鑑定装置において、前記光源
からの光を前記宝石の上方および側方に導いて前記宝石
を照明する複数の照明光学系と、前記光源と前記複数の
照明光学系との光路間に配置可能に設けられ各照明光学
系への照明光の光量比を前記宝石の評価項目に応じて定
められた所定の値に選択的に調整可能な複数の光量調整
手段と、前記宝石の評価項目が設定されると、該当する
評価項目に対応する光量調整手段を選択制御して前記光
路間に配置する制御手段とを備えたことを特徴とする宝
石鑑定装置。 - 【請求項2】 各光量調整手段は入射光を評価項目に応
じた光量比で分光するビームスプリッタから構成され、
制御手段により選択制御されると光源からの光路中に位
置するように移動可能に設けられたことを特徴とする請
求項1に記載の宝石鑑定装置。 - 【請求項3】 各光量調整手段は波長を変えずに明るさ
のみを円周方向に連続的に変化し、且つ入射光を評価項
目に応じて定められた光量比で分光する回転形フイルタ
から構成され、制御手段により選択制御されると光源か
らの光路中に該当する濃度領域が位置するように回動可
能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の宝石
鑑定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19028493A JPH0743308A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 宝石鑑定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19028493A JPH0743308A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 宝石鑑定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743308A true JPH0743308A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16255615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19028493A Withdrawn JPH0743308A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 宝石鑑定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043472A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Agt Gem Laboratory:Kk | 宝石物質の鑑別方法及び宝石物質の鑑別書 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP19028493A patent/JPH0743308A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043472A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Agt Gem Laboratory:Kk | 宝石物質の鑑別方法及び宝石物質の鑑別書 |
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