JPH0741743Y2 - 原稿搬送装置 - Google Patents
原稿搬送装置Info
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- JPH0741743Y2 JPH0741743Y2 JP1885487U JP1885487U JPH0741743Y2 JP H0741743 Y2 JPH0741743 Y2 JP H0741743Y2 JP 1885487 U JP1885487 U JP 1885487U JP 1885487 U JP1885487 U JP 1885487U JP H0741743 Y2 JPH0741743 Y2 JP H0741743Y2
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- Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
- Forming Counted Batches (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は原稿スタッカー上に積層した原稿の最下層の
ものから一枚づつ処理部へ向けて分離搬送し,露光処理
後の原稿を原稿スタッカーへ戻すときに給紙中の原稿の
最上層に戻す動作を繰り返す循環式の原稿搬送装置に関
するものである. 〔考案の背景〕 一般に循環式の原稿搬送装置(RDF)は一循環で一部づ
つコピーを作成し,その作成部数分だけ原稿を循環させ
るようになっている.このような装置では給紙部での分
離性能が極めて重要となる.この分離性能に優れた給紙
方式として従来から採用されているものに「底送り−上
戻し」方式があり,これを実現する代表的な装置を第14
図〜第16図に示す. 第14図の場合は給紙方向に前方が下向きに傾斜した原稿
スタッカー140の前端側に,積層した原稿141を最下層の
ものから一枚づつ処理部142へ向けて送り出す給紙部143
を設け,後端側に,前記処理部142において露光処理後
の原稿を原稿スタッカー140へ戻す排紙部144を設けて原
稿を閉ループ状に循環させるもので,原稿スタッカー14
0の後端部に給紙中の原稿と戻し原稿とを区分するため
の仕切り板145を設けてなる.この仕切り板145は給紙中
の原稿の最後の一枚が給紙され,それが再スタックされ
ると,時計廻り方向に一回転して最後の原稿の上に載る
ようになっている. 第15図の場合は第14図と同様に原稿スタッカー140の前
端側に給紙部143,後端側に排紙部144を設けて原稿を閉
ループ状に循環させるもので,原稿スタッカー140上に
設けた横幅規制板146に同図Bの如く給紙中の原稿と戻
し原稿とを区分するための仕切り板145を設けてなる. 第16図の場合は給紙方向に前方が下向きに傾斜した原稿
スタッカー140の前端側に,積層した原稿141を最下層の
ものから一枚づつ処理部142へ向けて送り出す給紙部143
を設け,該給紙部143の上方に,前記処理部142において
露光処理後の原稿141を逆送して原稿スタッカー140へ戻
す排紙部144を設けて原稿をスイッチバック状に循環さ
せるもので,原稿スタッカー140の前端部に給紙中の原
稿と戻し原稿を区分する仕切り板145を反時計廻り方向
に一回転できるように設けてなる. しかしながら,第14図示のものは後端位置が固定されて
いる場合はよいが,サイズ毎に後端規制板を移動する場
合には構造が複雑かつスペースがとり難くなるという問
題があった. また,第15図示のものは戻し原稿が仕切り板145上方か
ら落下する場合はよいが,排紙部と仕切り板との位置が
離れていて,仕切り板に対して横側から原稿がくる場合
にはもぐり込み易いという問題があった. さらに,第16図示のものは第15図の場合と同様に仕切り
板上方から落下しないと原稿がもぐり込の危険があり,
分離性能を悪くする不安があった. 〔考案の目的〕 この考案は上記問題を解消するためのもので,スタック
を区分するゲートへのもどり込み防止性能を向上するこ
とを目的としている. 〔考案の構成〕 上記目的を達成するため,この考案は原稿スタッカー上
にセットした原稿上に位置し,該原稿の下層側から一枚
づつ引き出され,処理部を通して一循して該原稿スタッ
カー上のセット原稿上に戻った原稿の先端を突き当て,
セット原稿に対して戻り原稿の先端をズラして区分する
ゲート部材を備えた原稿搬送装置において,前記ゲート
部材の下端縁の少なくとも一部にマイラー,リン青銅板
等の薄肉可撓性部材よりなる潜り規制板を設けた構成に
したものである. 〔実施例〕 次に,この考案を添付図面に実施例に基づいて説明す
る. 第1図において,1は複写機,2は原稿搬送装置本体(以下
本体という)である.本体2は前部が前上がり状の原稿
スタッカー3を備え,該原稿スタッカー3上には原稿4
をセットするときにその後端を突き当てる後端規制板5
と,原稿4の幅方向を規制するための横幅規制板6,6′
が設けられている.この横幅規制板6,6′は原稿スタッ
カー3の下面において,ピニオンギア6aを挟んで互い違
いに横摺動できるラック6b,6b′にそれぞれ連繋し,セ
ンター中心に対称的に可動可能となっているとともに,
図示しないセンサーでその可動位置を検出することによ
り原稿の横サイズが読み取れるようになっている.ま
た,後端規制板5は原稿スタッカー3上にセットした原
稿4の先端をスタックセンサー27の検知位置(定位置)
まで押出す機能を備えている. 7は前記後端規制板5の押出作用で原稿4が前進してき
たときには上昇位置にあり,原稿先端が前記スタックセ
ンサー27の検知位置に至ると,該スタックセンサー27か
らの信号により落下して自重により原稿4上に載置され
るゲート部材である.このゲート部材7は給紙しようと
する原稿4を自重により押え込む機能と,後記するよう
に処理部8を一循して原稿スタッカー3上に戻ってきた
原稿の先端を突き当て,次の給紙のために先端揃えを行
うとともに,再スタック原稿と給紙中の原稿と確実に区
別する機能を備える.しかしてこれらの機能を有効に発
揮させるため,本実施例では原稿スタッカー3の上面に
第2図示の如く給紙方向に沿った適当な間隔でリブ3aを
突設するとともに,ゲート部材7の下端縁に前記リブ3a
間に対応して複数の突片7aを設けていわゆる櫛歯状に形
成し,かつ,該突片7a毎に原稿の潜り規制板7bが設けら
れている.即ち,原稿スタッカー3上の原稿を前記リブ
3aと櫛歯状に配した突片7aとで第3図Aの如く波形に変
形させることにより給紙中の原稿4に腰を持たせる一
方,戻り原稿の先端がゲート下に潜り込むことを有効に
防止できるようにしている. 前記潜り規制板7bはマイラーやリン青銅板等の薄肉可撓
性部材よりなり,第3図B,Cに示す如くゲート部材7の
正面側又は下端面に接着剤等によりほぼ90°以下の角
度,即ち,給紙方向に対して鋭角に原稿4に当接するよ
うに張り付け固定されている. なお,前記潜り規制板7bを突片7a毎に設けたのはこの位
置だと原稿の波形変形部の谷部に相当し,潜り込み防止
により効果的だからである.もちろん,これ以外の部分
に設けてもよいことは言うまでもない. 前記ゲート部材7は平面コ字状に形成されているもの
で,その両側面部7b,7cは第2図示の如く本体2の前骨
格9にネジ等により止着されたブラケット10,10′の上
側に回転可能に軸架されたシャフト11に基端部を遊嵌状
に取付けた左右のゲートレバー12,12′の先端部と,該
ブラケット10,10′の下側に基端部を枢支した補助レバ
ー13,13′の先端部とで枢支されている.該ゲートレバ
ー12,12′はその内縁側の上部に張出し部12a,12a′を設
け,その下面にはこれに対応して前記シャフト11に植設
した押上げピン14,14′が当たるようになっている.こ
のシャフト11はその端部に固定したセクター歯車15を介
してゲートカム歯車16と同軸の小歯車16′に噛合し,該
ゲートカム歯車16は正逆可能な駆動源17の出力歯車17′
に連繋している.従って,前記シャフト11が駆動源17か
らの駆動を受けて時計廻り方向に廻ると,前記押上げピ
ン14,14′がゲートレバー12,12′をその張出し部12a,12
a′を介して上向きに回動させ,ゲート部材7を第4図
Aに示す如く上昇させる.また,ゲート部材7の上昇位
置において前記シャフト11が駆動源17からの駆動を受け
て反時計廻り方向に廻ると,押上げピン14,14′と共に
これに載っているゲートレバー12,12′を下向きに回動
させ,ゲート部材7を同図Bの如く下降させる.このと
き押上げピン14,14′はゲート部材7が原稿スタッカー
3上の原稿に当たった以上に逃げるようになっている.
従って,ゲート部材7は原稿スタッカー上の原稿を自重
で押え込むような恰好となる.このゲート部材7はその
上下動に当たり前記補助レバー13,13′を追従させるた
め,ゲート正面は原稿スタッカー3の上面に対してほぼ
垂直な状態を維持する.即ち,ゲート部材7は原稿枚数
に無関係にゲート正面の角度を原稿に対してほぼ直角に
載置できるようにしている. 前記ゲートカム歯車16にはその初期位置の検出センサー
18を遮断する舌片19が設けられている.該センサー18は
前記舌片19により遮断されたときをゲートカム歯車16の
ホームポジションとして,前記駆動源17を必要な角度だ
け正逆転させるようになっている.この場合の駆動源17
としてはパルス制御できるステッピングモータを用いる
ことが好ましい. 20は前記した如く定位置にある原稿を給紙位置まで押出
す押出ベルト,21は給紙位置にある原稿を最下層から送
出す給紙ベルト,22は給紙ベルト21に接して原稿の重送
を防止するストップローラである.前記給紙ベルト21は
その軸に設置した電磁クラッチ21a及び図示しない一方
向制御手段を介してメインモータ100に連繋している駆
動軸23と,従動軸23′との間に張設され,その上側ベル
ト面が原稿スタッカー3のリブ3aより若干突出してい
る. 前記ストップローラ22の軸にはバネクラッチ24が設置さ
れている.該バネクラッチ24は第5図,第6図示の如く
外筒体24aの突起24bをクラッチレバー25で下向きに押圧
することによりバネ24cをバネボス24d,24d′より緩めて
ストップローラ22をフリー回転(従動回転)可能にし,
外筒体24aの突起24bにクラッチレバー25が不作用のとき
にはストップローラ22の回転を規制できるようになって
いる.このクラッチレバー25は前記シャフト11に,前記
ゲートレバーの押上げピン14と反対向きに固定したアー
ム26の先端に垂下状に枢支されている.従って,ゲート
部材7が第4図Aの如くシャフト11の回動でピン14を介
して上昇すると,前記クラッチレバー25が下がり,バネ
クラッチ24の突起24bを時計廻り方向に押す一方,第4
図Bの如くゲート部材7がシャフト11の逆方向の回動で
下降し,原稿4上に落下すると,クラッチレバー25はバ
ネクラッチ24の突起24bから上向きに離反し,該バネク
ラッチ24は内臓したバネの作用で旧位に復し,前記スト
ップローラ22の回転を規制するようになる. 前記押出ベルト20は外周を一部切欠してなるいわゆる半
月ローラ28,29との間に張設された穴あきベルトで形成
されている.この一方の半月ローラ28は第7図示の如く
一回転バネクラッチ30を介して前記給紙ベルト21と同様
にメインモータ100から駆動力が得られるようになって
いる. 前記一回転バネクラッチ30は外筒体30aに設けた突起30b
が第8図Aの如く軸支点31′を中心にシーソー状に回動
可能に設けたクラッチレバー31の先端に当って外筒体30
aの回転が規制されているときは,これに内臓したクラ
ッチバネ30cがバネボス30d,30d′(第7図参照)から緩
んでメインモータ100からの駆動力が切り離された状態
となる一方,クラッチレバー31の先端が第8図Bの如く
バネクラッチ30の外筒体30aの突起30bから外れると,ク
ラッチバネ30cがバネボス30d,30d′を締めることとな
り,メインモータ100からの駆動が半月ローラ28に伝わ
るようになっている. 前記クラッチレバー31の後端側は前記ゲートカム歯車16
の円筒部分16aに引張バネ31aのバネ力にて圧接してい
る.この円筒部分16aの円周の一部にはカム形状部16bが
設けられている.従って,ゲートカム歯車16がゲート部
材7の駆動源17の作動で回転し,前記カム形状部16bが
クラッチレバー31の後端側を押下げると,その先端がバ
ネクラッチ30の外筒体30aの突起30bから外れるようにな
っている.このクラッチレバー31の揺動はゲート部材7
の落下時において該ゲート部材7の上下駆動とは無関係
なゲートカム歯車16の回転領域で行われる.即ち,ゲー
トカム歯車16は前述した如く初期位置検出センサー18と
舌片19で定まるホームポジション(第8図の符号Pで示
す)を持ち,その点Pから反時計廻り方向の回転領域S1
がゲート部材7の上下動に使用され,時計廻り方向に回
転領域S2がクラッチレバー31の揺動のために使用され
る.ちなみに,この揺動に使用されるゲートカム歯車16
の回転領域S2では押上げピン14がゲートレバー12より逃
げているとともに,セクター歯車15はその歯端において
小歯車16′に歯飛び状態になっている. 前記した如くクラッチレバー31の先端が外筒体30aの突
起30bから外れてメインモータにより半月ローラ28の回
転が開始すると,前記ゲートカム歯車16がゲート駆動源
17の逆転で反時計廻り方向に回転し,クラッチレバー31
の後端側が前記カム形状部16bから外れ,先端を突起30b
が通り過ぎて行ったバネクラッチ30の外筒体30aに近接
する位置にバネ31aで戻されるから半月ローラ28に連れ
廻りして一回転したバネクラッチの外筒体30aの突起30b
は再びクラッチレバー31の先端に突当たり,メインモー
タ100からの駆動力を切り離す.従って,半月ローラ28
は常に確実に一回転して停止することとなる. また,前記押出ベルト20は第2図で示されている如く原
稿スタッカー3上の複数個所(図において3個所)に横
並び状に配置された透孔32内に設けられている.この透
孔32の周縁は前記原稿スタッカー3上のリブ3aと同高に
盛上がり,かつ,その給紙方向手前側は原稿先端が引っ
掛からないように傾斜面32aとなっている.そして上側
ベルト面は第9図示の如く半月ローラ28,29の切欠部が
上になっているときは透孔32より没し,同図Bの如く半
月ローラ28,29の円周領域が上になったときは突出す
る.つまり,原稿スタッカー3上の定位置にある原稿4
は半月ローラ28,29の一回転で透孔32より突出する押出
ベルト20の摩擦により押出される.この場合,前記給紙
ベルト21は電磁クラッチ21aの作用でメインモータ100か
らの動力が断たれて静止しているため,押出された原稿
の先端は給紙ベルト21とストップローラ22のニップ部
(捌き点)に楔状に食い込むこととなる. 33は前記押出ベルト20を原稿スタッカー3の下面側から
囲むように設けたサクションボックスで,該サクション
ボックス33はその吸引ファン34の吸引作用で原稿の最下
層の1枚を前記透孔32と押出ベルト20との間の隙間やベ
ルト穴で吸着し,押出ベルト20の押出力が有効に発揮で
きるように構成している. 35は前記給紙機構20より送り出された原稿を処理部8と
なる複写機1のプラテンガラス36上に案内する順行経
路,37は該プラテンガラス36上に一旦給紙した原稿を露
光前又は露光後に反転させるための反転経路である.反
転経路37は両面原稿の偶数ページ面がプラテンガラス36
面に向かうように反転修正したり,斯く修正して露光処
理した原稿を原稿スタッカー3に戻すときにそのページ
順を再反転修正できるようにするためのもので,前記プ
ラテンガラス36と同一面から上向きループを描いて前記
順行経路35の上部側に合流するようになっている. 38は前記順行経路35の途中に設けた搬送ローラ,39,40は
前記反転経路37の途中に設けた搬送ローラである.これ
らの搬送ローラ38と,39,40はメインモータ100に一方向
制御機構を介して常に同一の送り方向に回転できるよう
に連繋している. 41はプラテンガラス36の上面において原稿を順行方向及
び逆方向に搬送するための搬送ベルトである.この搬送
ベルト41は正逆切り換え手段101を介してメインモータ1
00に連繋した給紙側の第一ローラ42と,排紙側の第二ロ
ーラ43との間に張設されている.しかして第一ローラ42
寄りの上側ベルト面にはテンションローラ44が圧接し,
下側ベルト面は複数の押えローラ45によりプラテンガラ
ス36に摺接するようになっている. 前記第一ローラ42と第二ローラ43は第10図示の如くタイ
ミングベルト46により互いに連繋している.この場合,
第一ローラ42側のタイミングプーリ47は第一ローラ軸42
aに固着され,第二ローラ43側のタイミングプーリ48は
第二ローラ軸43aに一方向クラッチ49を介して取付けら
れている.また,第一ローラ42の周速は一方向クラッチ
49を介して駆動される第二ローラ43の周速より若干速い
速度となるよう構成されている.従って,搬送ベルト41
は順行方向(第10図の矢印)に回転するときは第一ロー
ラ42からの駆動力で走行し,下側ベルト面が弛み側とな
るようになっている.この場合,第二ローラ43は一方向
クラッチ49との間で滑るようになっているが,搬送ベル
ト41が何らかの理由例えば第一ローラ42との間で滑りが
生じ,その駆動力が充分に伝えられないためにベルトの
走行スピードが低下した場合にロックする一方向クラッ
チ49の作用により第二ローラ43が駆動側となって搬送ベ
ルト41を駆動できるようになっている.また,前記搬送
ベルト41を前記とは逆方向(反時計廻り方向)に廻す場
合には一方向クラッチ49がロックされ,第二ローラ43が
搬送ベルト41の駆動側となる.即ち,搬送ベルト41は第
一ローラ42が駆動側となって走行する場合と,第二ロー
ラ43が駆動側となって走行する場合とがある.これは原
稿をプラテンガラス上で送りながら同期露光を行わせる
場合に特に有効となる. 50は前記プラテンガラス36の排紙側端部に設けた原稿ス
トッパーで,該ストッパー50は第11図示の如くその中央
部がシーソー状に回動できる作動レバー51の一端に結合
軸52により枢支され,該作動レバー51の他端側に連繋し
たソレノイド53と,これに対向するバネ51′との作用で
プラテンガラス36に対して出没できるようになってい
る.この原稿ストッパー50はRDFモードのように原稿を
搬送ベルト41でプラテンガラス36上を同期露光速度で搬
送しながら,プラテンガラス36の直下に設けた定位置固
定と移動がモード選択できる光学系54を固定した状態で
露光してドラム上に像を作成する場合にはプラテンガラ
スより没し,ADFやSDFモードのときのように原稿をプラ
テンガラス36上の露光位置で停止させ,前記光学系54を
移動させながら露光してドラム上に像を作成する場合に
はプラテンガラスより上に突出するように作動する. 55は前記プラテンガラス36の出口側に連続した排紙ガイ
ド板,56は排紙ベルトである.排紙ベルト56は原稿スタ
ッカー3の直後に軸支され,一方向制御機構を介してメ
インモータ100に連繋した駆動ローラ57と,原稿スタッ
カー3の上下面に沿って水平方向に移動できるように軸
支されたテンションローラ58,59と,前記排紙ガイド板5
5の近接位置に軸支された補助ローラ60,61により原稿ス
タッカー3の後部側をC型状に巻き込むように張設さ
れ,前記駆動ローラ57の一定方向の回転により搬送ベル
ト41から送り出された原稿を排紙方向に搬送できるよう
になっている. 前記排紙ベルト56の上部端及び下部端となるテンション
ローラ58,59は第12図示の如く本体2の両側骨格62に設
けた平行な2段の水平溝63,64上にローラ部材を介して
滑動可能に保持された上段移動体65間及び下段移動体66
間にそれぞれ軸架されているとともに,それぞれの移動
体65,66は前記両側骨格62の前後に2個づつ軸支された
スプロケット67,67′,68及び68′に張設したチェーン69
の上側及び下側にアタッチメント70,71を介して結合し
ている.そして前部下側のスプロケット67は第13図示の
如く正逆可能な駆動源72に中間歯車72′を介して連繋し
ている.従って,該駆動源72がチェーン69を正逆回転さ
せれば,原稿スタッカー3の上側ベルト部56aは上段移
動体65に軸架されたテンションローラ58とともに前方又
は後方に移動し,下側ベルト部56bは下段移動体66に軸
架されたテンションローラ59とともに後方又は前方に移
動するため,常にベルトテンションを一定に維持できる
ようになっている. 前記排紙ベルト56の移動機構は原稿スタッカー3上に原
稿をセットするときにその後端を突当てる前記後端規制
板5の移動制御機構として構成したものであり,該後端
規制板5は前記上段移動体65にテンションローラ58の前
方を覆うように取付けられている.そしてその下端縁に
は原稿スタッカー3の後部上面に設けた給紙方向に平行
な浅い凹凸部の凹部3bに嵌合できる凸部5aを設け,これ
にて押圧する原稿が下に潜り込まないように構成してい
る. 73は後端規制板5のホームポジションセンサーで,該セ
ンサー73は前記チェーン69の上側に結合したアタッチメ
ント70に設けた遮断部材74を検知した位置を後端規制板
5のホームポジションとして確定する.このホームポジ
ションは最大サイズ(例えばA3サイズ)の原稿の後端を
突当てできる位置とし,この点より前進して行って原稿
4の先端が前記スタックセンサー27により検知されるま
での移動距離で原稿の縦サイズが読み取れるようになっ
ている.また,前記スタックセンサー27が原稿の先端を
検知したときはゲート部材7の駆動源17に下降作動信号
を出力する他,前記移動体65,66を移動させるチェーン6
9の駆動源72に停止信号を出力するとともに,該駆動源7
2に後端規制板5を前述の如く読み取った当該原稿サイ
ズ分に相当する距離だけゲート部材の正面から後退させ
る信号を出力するようになっている. 75,76は前記補助ローラ60,61に対応する位置で排紙ガイ
ド板55の外側から透孔を通して排紙ベルト56に当接して
いる押えローラ,77は本体2の両側骨格62の後端上部に
基端側をヒンジ結合した天井ガイド板,78は前記テンシ
ョンローラ58を軸架した上段移動体65に排紙ベルト56の
上側ベルト部の上面に若干の隙間を開けて対峙した排紙
口ガイド板,79は該排紙口ガイド板78の上面から透孔を
通して排紙ベルト56に当接している押えローラである.
前記天井ガイド板77はガイド面となる下面には排紙方向
に向いた複数条のリブ80が設けられ,原稿に方向性を付
与できるようになっているとともに,該リブ80には前記
排紙口ガイド板78の上向き傾斜した後板上縁に設けた凹
溝81がイレコ状に嵌合し,天井ガイド板77のガイド面を
前進した原稿を排紙口ガイド板78と排紙ベルト56との間
に確実に導けるようにしている. 82は前記排紙ガイド板55の途中に設けた処理後の原稿を
原稿スタッカー3に向かう循環排紙経路Aと機外の排紙
皿83に向かう機外排紙経路Bとを切り換える切換爪で,
該切換爪82は前記後端規制板5がホームポジションに復
帰したときには機外排紙経路Bを開けるように可動し,
後端規制板5がホームポジションにないときは循環排紙
経路Aを開けるように可動するようになっている.この
切り換え作動はソレノイドを利用しても他の適当な機械
的機構に行ってもよい. 84は前記天井ガイド板77の先端上面に基端側をヒンジ結
合した手差し板で,該手差し板84は通常では第1図の如
く天井ガイド板77の上面に重なるように畳まれており,S
DFモードで一枚づつ原稿を給紙するときにヒンジ結合部
を支点として原稿スタッカー3を覆うように展開できる
ようになっている.この展開時,手差し板84の先端は給
紙ベルト21の近傍まで至る.また,手差し板84には展開
時に上面となる面に給紙しようとする原稿サイズを示す
マークが付され,原稿挿入位置が判るようになってい
る.更に,手差し板84を展開したときは図示しないSDF
用アクチュエータがONになるように構成しておくと便利
である. 上記実施例において,原稿を積層した状態でコピー面を
上にして上からページ順に揃えてホームポジションにあ
る後端規制板5に後端を突当ててセットする.さらに幅
方向を横幅規制板6,6′で規制した後,作成部数を入力
し,コピーボタンをONすると同時に,ゲート部材7を駆
動する駆動源17が作動し,ゲート部材7をその下に積層
原稿が十分進入できる位置まで上昇させる. 次に,後端規制板5の駆動源72が駆動し,原稿を給紙方
向に押出してゲート部材7の下をくぐらせる.そして,
原稿の先端がスタックセンサー27で検知されると,ゲー
ト部材7を下降させるように駆動源17が作動する.この
ときゲートレバー12を支持するシャフト11に植設したピ
ン14がゲートレバー12より十分離れる位置まで回転す
る.従って,ゲート部材7は原稿の量にかかわらず常に
自重で原稿上面を下向きに押圧することができる.ま
た,ゲート部材7はその下縁が櫛歯状になっており,原
稿スタッカー3の上面リブ3aと相まって原稿を波形にし
つつ給紙ベルト21に押しつける. 前述の如く,ゲートレバー12に対し押上げピン14が十分
離れた位置においてゲートカム歯車16が駆動源17により
回動し,そのカム形成部16bで一回転バネクラッチ30の
外筒体30aの突起30bに係止したクラッチレバー31を上下
させることで半月ローラ28,29をメインモータ100に繋
ぎ,押出ベルト20を走行させると,原稿は給紙ベルト21
とストップローラ22とのニップへ向けて押出される.こ
のとき給紙ベルト21は電磁クラッチ21aの作用で回転し
ないままになっているため,押出された原稿は給紙ベル
ト21とストップローラ22とのニップ間に下層のものより
楔形に進入して停止する. 次いで,電磁クラッチ21aがONになって給紙ベルト21が
給紙方向に回転することとなるが,これに接したストッ
プローラ22は固定されたまま維持され,該ストップロー
ラ22の作動で原稿は最下層のものから一枚づつ分離搬送
すされる.しかして後端規制板5はゲート部材7からほ
ぼ原稿サイズになるように後退する.給紙ベルト21によ
り送り出された一枚の原稿は順行経路35に入り,その途
中に設けた搬送ローラ38にニップされてプラテンガラス
36と搬送ベルト41へ向けて同期露光速度で搬送される.
原稿先端が順行経路35の途中(搬送ローラ38の直下)に
設けた同期センサー85を横切ってからサイズ毎のタイミ
ングの後(大サイズほど長くなる→サイズは後端規制板
の停止位置を検出することで判定される),電磁クラッ
チ21aをOFFとする. 前記搬送ローラ38で搬送された原稿は搬送ベルト41でプ
ラテンガラス36上を同期露光速度で搬送しながら,固定
した光学系53で露光してドラム上に像を作成する.露光
処理された後の原稿は排紙ガイド板55に沿って上動し,
排紙ベルト56と,これに圧接している押えローラ75及び
76とで挟持搬送され,排紙ベルト56の上面側に出,天井
ガイド板77のガイド面を前進し,排紙口ガイド板78の下
側に導かれ,排紙ベルト56と,これに当接している押え
ローラ79との間を通り抜けて原稿スタッカー3へ向けて
排出されるようになっている. 斯くして,原稿スタッカー3上に排紙された原稿はゲー
ト部材7に突当たって次の給紙のために揃えられる.こ
の場合においてゲート部材7は下端縁が櫛歯状になって
いるため,原稿がゲート部材の下にもぐり込むのを防止
する. 前記送り出し動作をコピーサイズ,コピー倍率毎に定ま
る送り出しタイミングや同期搬送速度に変えてゲート部
材の下の原稿がなくなるまで繰り返す.そしてゲート下
の原稿がなくなったことをスタックセンサー27で検出
し,最後の原稿が排紙センサー86で排出されたことを検
出すると,再びゲート部材7を上昇させて後端規制板5
でスタック原稿を送り出して設定部数が完了するまで上
記の動作を繰り返す.しかして設定部数が完了し,それ
が前記排紙センサー86で検出されると後端規制板5はそ
のホームポジションに戻り,次の作動に備える. なお,上記動作は片面原稿を片面コピーする場合である
が,反転経路37を利用することにより両面原稿を片面コ
ピーすることは可能であるとともに,複写機側に両面搬
送手段を備えれば,片面原稿の両面コピー,両面原稿の
両面コピーも可能となる. また,上記作動中,ゲート部材7が降りて原稿上に載置
した状態では原稿量にかかわらず常に自重で原稿に圧接
することになる.従って,ゲート部材と原稿スタッカー
との間に挟まれた原稿はその最下層のものを押出ベルト
を一回転クラッチで一回転させるとともに,給紙ベルト
を電磁クラッチをONさせて回転駆動して送り出す.送り
出された原稿はプラテンガラス上で同期露光(原稿を移
動させながら露光)した後,原稿スタッカー上の原稿の
上面に戻され,ゲート部材に当たって先端を揃えられ
る.この場合にゲート部材に押え込まれた原稿はゲート
部材の押圧力により波形に変形されているので,排出さ
れた紙はゲートの下面から潜り込むことが確実に規制さ
れる.さらに,この時ゲートの底面突出部に薄い可撓部
材を給紙方向に対して図のようにほぼ90°以下の角度に
なるように張りつけることでもぐり込み防止性能はさら
に上がる. 〔考案の効果〕 以上説明した如く,この考案は原稿スタッカー上にセッ
トした原稿上に位置し,該原稿の下層側から一枚づつ引
き出され,処理部を通して一循して該原稿スタッカー上
のセット原稿上に戻った原稿の先端を突き当て,セット
原稿に対して戻り原稿の先端をズラして区分するゲート
部材を備えた原稿搬送装置において,前記ゲート部材の
下端縁の少なくとも一部にマイラー,リン青銅板等の薄
肉可撓性部材よりなる潜り規制板を設けたことを特徴と
しているから,可撓部材が紙形状に合わせて紙に密着
し,カール紙や折れのあるシートもこの下にもぐり込み
難くなる.可撓部材は変形し易いので小さな圧力で紙
に密着できる.可撓部材は変形し易いので紙から以上
な力を受けた場合,自分自身がめくれ込んで紙を通紙
し,紙の損傷を防ぐ.給紙方向に対して鋭角に紙に当
接し,さらに紙の波形状の谷部に当接するのでもぐり込
み難くなる等の優れた効果を奏するものである.
ものから一枚づつ処理部へ向けて分離搬送し,露光処理
後の原稿を原稿スタッカーへ戻すときに給紙中の原稿の
最上層に戻す動作を繰り返す循環式の原稿搬送装置に関
するものである. 〔考案の背景〕 一般に循環式の原稿搬送装置(RDF)は一循環で一部づ
つコピーを作成し,その作成部数分だけ原稿を循環させ
るようになっている.このような装置では給紙部での分
離性能が極めて重要となる.この分離性能に優れた給紙
方式として従来から採用されているものに「底送り−上
戻し」方式があり,これを実現する代表的な装置を第14
図〜第16図に示す. 第14図の場合は給紙方向に前方が下向きに傾斜した原稿
スタッカー140の前端側に,積層した原稿141を最下層の
ものから一枚づつ処理部142へ向けて送り出す給紙部143
を設け,後端側に,前記処理部142において露光処理後
の原稿を原稿スタッカー140へ戻す排紙部144を設けて原
稿を閉ループ状に循環させるもので,原稿スタッカー14
0の後端部に給紙中の原稿と戻し原稿とを区分するため
の仕切り板145を設けてなる.この仕切り板145は給紙中
の原稿の最後の一枚が給紙され,それが再スタックされ
ると,時計廻り方向に一回転して最後の原稿の上に載る
ようになっている. 第15図の場合は第14図と同様に原稿スタッカー140の前
端側に給紙部143,後端側に排紙部144を設けて原稿を閉
ループ状に循環させるもので,原稿スタッカー140上に
設けた横幅規制板146に同図Bの如く給紙中の原稿と戻
し原稿とを区分するための仕切り板145を設けてなる. 第16図の場合は給紙方向に前方が下向きに傾斜した原稿
スタッカー140の前端側に,積層した原稿141を最下層の
ものから一枚づつ処理部142へ向けて送り出す給紙部143
を設け,該給紙部143の上方に,前記処理部142において
露光処理後の原稿141を逆送して原稿スタッカー140へ戻
す排紙部144を設けて原稿をスイッチバック状に循環さ
せるもので,原稿スタッカー140の前端部に給紙中の原
稿と戻し原稿を区分する仕切り板145を反時計廻り方向
に一回転できるように設けてなる. しかしながら,第14図示のものは後端位置が固定されて
いる場合はよいが,サイズ毎に後端規制板を移動する場
合には構造が複雑かつスペースがとり難くなるという問
題があった. また,第15図示のものは戻し原稿が仕切り板145上方か
ら落下する場合はよいが,排紙部と仕切り板との位置が
離れていて,仕切り板に対して横側から原稿がくる場合
にはもぐり込み易いという問題があった. さらに,第16図示のものは第15図の場合と同様に仕切り
板上方から落下しないと原稿がもぐり込の危険があり,
分離性能を悪くする不安があった. 〔考案の目的〕 この考案は上記問題を解消するためのもので,スタック
を区分するゲートへのもどり込み防止性能を向上するこ
とを目的としている. 〔考案の構成〕 上記目的を達成するため,この考案は原稿スタッカー上
にセットした原稿上に位置し,該原稿の下層側から一枚
づつ引き出され,処理部を通して一循して該原稿スタッ
カー上のセット原稿上に戻った原稿の先端を突き当て,
セット原稿に対して戻り原稿の先端をズラして区分する
ゲート部材を備えた原稿搬送装置において,前記ゲート
部材の下端縁の少なくとも一部にマイラー,リン青銅板
等の薄肉可撓性部材よりなる潜り規制板を設けた構成に
したものである. 〔実施例〕 次に,この考案を添付図面に実施例に基づいて説明す
る. 第1図において,1は複写機,2は原稿搬送装置本体(以下
本体という)である.本体2は前部が前上がり状の原稿
スタッカー3を備え,該原稿スタッカー3上には原稿4
をセットするときにその後端を突き当てる後端規制板5
と,原稿4の幅方向を規制するための横幅規制板6,6′
が設けられている.この横幅規制板6,6′は原稿スタッ
カー3の下面において,ピニオンギア6aを挟んで互い違
いに横摺動できるラック6b,6b′にそれぞれ連繋し,セ
ンター中心に対称的に可動可能となっているとともに,
図示しないセンサーでその可動位置を検出することによ
り原稿の横サイズが読み取れるようになっている.ま
た,後端規制板5は原稿スタッカー3上にセットした原
稿4の先端をスタックセンサー27の検知位置(定位置)
まで押出す機能を備えている. 7は前記後端規制板5の押出作用で原稿4が前進してき
たときには上昇位置にあり,原稿先端が前記スタックセ
ンサー27の検知位置に至ると,該スタックセンサー27か
らの信号により落下して自重により原稿4上に載置され
るゲート部材である.このゲート部材7は給紙しようと
する原稿4を自重により押え込む機能と,後記するよう
に処理部8を一循して原稿スタッカー3上に戻ってきた
原稿の先端を突き当て,次の給紙のために先端揃えを行
うとともに,再スタック原稿と給紙中の原稿と確実に区
別する機能を備える.しかしてこれらの機能を有効に発
揮させるため,本実施例では原稿スタッカー3の上面に
第2図示の如く給紙方向に沿った適当な間隔でリブ3aを
突設するとともに,ゲート部材7の下端縁に前記リブ3a
間に対応して複数の突片7aを設けていわゆる櫛歯状に形
成し,かつ,該突片7a毎に原稿の潜り規制板7bが設けら
れている.即ち,原稿スタッカー3上の原稿を前記リブ
3aと櫛歯状に配した突片7aとで第3図Aの如く波形に変
形させることにより給紙中の原稿4に腰を持たせる一
方,戻り原稿の先端がゲート下に潜り込むことを有効に
防止できるようにしている. 前記潜り規制板7bはマイラーやリン青銅板等の薄肉可撓
性部材よりなり,第3図B,Cに示す如くゲート部材7の
正面側又は下端面に接着剤等によりほぼ90°以下の角
度,即ち,給紙方向に対して鋭角に原稿4に当接するよ
うに張り付け固定されている. なお,前記潜り規制板7bを突片7a毎に設けたのはこの位
置だと原稿の波形変形部の谷部に相当し,潜り込み防止
により効果的だからである.もちろん,これ以外の部分
に設けてもよいことは言うまでもない. 前記ゲート部材7は平面コ字状に形成されているもの
で,その両側面部7b,7cは第2図示の如く本体2の前骨
格9にネジ等により止着されたブラケット10,10′の上
側に回転可能に軸架されたシャフト11に基端部を遊嵌状
に取付けた左右のゲートレバー12,12′の先端部と,該
ブラケット10,10′の下側に基端部を枢支した補助レバ
ー13,13′の先端部とで枢支されている.該ゲートレバ
ー12,12′はその内縁側の上部に張出し部12a,12a′を設
け,その下面にはこれに対応して前記シャフト11に植設
した押上げピン14,14′が当たるようになっている.こ
のシャフト11はその端部に固定したセクター歯車15を介
してゲートカム歯車16と同軸の小歯車16′に噛合し,該
ゲートカム歯車16は正逆可能な駆動源17の出力歯車17′
に連繋している.従って,前記シャフト11が駆動源17か
らの駆動を受けて時計廻り方向に廻ると,前記押上げピ
ン14,14′がゲートレバー12,12′をその張出し部12a,12
a′を介して上向きに回動させ,ゲート部材7を第4図
Aに示す如く上昇させる.また,ゲート部材7の上昇位
置において前記シャフト11が駆動源17からの駆動を受け
て反時計廻り方向に廻ると,押上げピン14,14′と共に
これに載っているゲートレバー12,12′を下向きに回動
させ,ゲート部材7を同図Bの如く下降させる.このと
き押上げピン14,14′はゲート部材7が原稿スタッカー
3上の原稿に当たった以上に逃げるようになっている.
従って,ゲート部材7は原稿スタッカー上の原稿を自重
で押え込むような恰好となる.このゲート部材7はその
上下動に当たり前記補助レバー13,13′を追従させるた
め,ゲート正面は原稿スタッカー3の上面に対してほぼ
垂直な状態を維持する.即ち,ゲート部材7は原稿枚数
に無関係にゲート正面の角度を原稿に対してほぼ直角に
載置できるようにしている. 前記ゲートカム歯車16にはその初期位置の検出センサー
18を遮断する舌片19が設けられている.該センサー18は
前記舌片19により遮断されたときをゲートカム歯車16の
ホームポジションとして,前記駆動源17を必要な角度だ
け正逆転させるようになっている.この場合の駆動源17
としてはパルス制御できるステッピングモータを用いる
ことが好ましい. 20は前記した如く定位置にある原稿を給紙位置まで押出
す押出ベルト,21は給紙位置にある原稿を最下層から送
出す給紙ベルト,22は給紙ベルト21に接して原稿の重送
を防止するストップローラである.前記給紙ベルト21は
その軸に設置した電磁クラッチ21a及び図示しない一方
向制御手段を介してメインモータ100に連繋している駆
動軸23と,従動軸23′との間に張設され,その上側ベル
ト面が原稿スタッカー3のリブ3aより若干突出してい
る. 前記ストップローラ22の軸にはバネクラッチ24が設置さ
れている.該バネクラッチ24は第5図,第6図示の如く
外筒体24aの突起24bをクラッチレバー25で下向きに押圧
することによりバネ24cをバネボス24d,24d′より緩めて
ストップローラ22をフリー回転(従動回転)可能にし,
外筒体24aの突起24bにクラッチレバー25が不作用のとき
にはストップローラ22の回転を規制できるようになって
いる.このクラッチレバー25は前記シャフト11に,前記
ゲートレバーの押上げピン14と反対向きに固定したアー
ム26の先端に垂下状に枢支されている.従って,ゲート
部材7が第4図Aの如くシャフト11の回動でピン14を介
して上昇すると,前記クラッチレバー25が下がり,バネ
クラッチ24の突起24bを時計廻り方向に押す一方,第4
図Bの如くゲート部材7がシャフト11の逆方向の回動で
下降し,原稿4上に落下すると,クラッチレバー25はバ
ネクラッチ24の突起24bから上向きに離反し,該バネク
ラッチ24は内臓したバネの作用で旧位に復し,前記スト
ップローラ22の回転を規制するようになる. 前記押出ベルト20は外周を一部切欠してなるいわゆる半
月ローラ28,29との間に張設された穴あきベルトで形成
されている.この一方の半月ローラ28は第7図示の如く
一回転バネクラッチ30を介して前記給紙ベルト21と同様
にメインモータ100から駆動力が得られるようになって
いる. 前記一回転バネクラッチ30は外筒体30aに設けた突起30b
が第8図Aの如く軸支点31′を中心にシーソー状に回動
可能に設けたクラッチレバー31の先端に当って外筒体30
aの回転が規制されているときは,これに内臓したクラ
ッチバネ30cがバネボス30d,30d′(第7図参照)から緩
んでメインモータ100からの駆動力が切り離された状態
となる一方,クラッチレバー31の先端が第8図Bの如く
バネクラッチ30の外筒体30aの突起30bから外れると,ク
ラッチバネ30cがバネボス30d,30d′を締めることとな
り,メインモータ100からの駆動が半月ローラ28に伝わ
るようになっている. 前記クラッチレバー31の後端側は前記ゲートカム歯車16
の円筒部分16aに引張バネ31aのバネ力にて圧接してい
る.この円筒部分16aの円周の一部にはカム形状部16bが
設けられている.従って,ゲートカム歯車16がゲート部
材7の駆動源17の作動で回転し,前記カム形状部16bが
クラッチレバー31の後端側を押下げると,その先端がバ
ネクラッチ30の外筒体30aの突起30bから外れるようにな
っている.このクラッチレバー31の揺動はゲート部材7
の落下時において該ゲート部材7の上下駆動とは無関係
なゲートカム歯車16の回転領域で行われる.即ち,ゲー
トカム歯車16は前述した如く初期位置検出センサー18と
舌片19で定まるホームポジション(第8図の符号Pで示
す)を持ち,その点Pから反時計廻り方向の回転領域S1
がゲート部材7の上下動に使用され,時計廻り方向に回
転領域S2がクラッチレバー31の揺動のために使用され
る.ちなみに,この揺動に使用されるゲートカム歯車16
の回転領域S2では押上げピン14がゲートレバー12より逃
げているとともに,セクター歯車15はその歯端において
小歯車16′に歯飛び状態になっている. 前記した如くクラッチレバー31の先端が外筒体30aの突
起30bから外れてメインモータにより半月ローラ28の回
転が開始すると,前記ゲートカム歯車16がゲート駆動源
17の逆転で反時計廻り方向に回転し,クラッチレバー31
の後端側が前記カム形状部16bから外れ,先端を突起30b
が通り過ぎて行ったバネクラッチ30の外筒体30aに近接
する位置にバネ31aで戻されるから半月ローラ28に連れ
廻りして一回転したバネクラッチの外筒体30aの突起30b
は再びクラッチレバー31の先端に突当たり,メインモー
タ100からの駆動力を切り離す.従って,半月ローラ28
は常に確実に一回転して停止することとなる. また,前記押出ベルト20は第2図で示されている如く原
稿スタッカー3上の複数個所(図において3個所)に横
並び状に配置された透孔32内に設けられている.この透
孔32の周縁は前記原稿スタッカー3上のリブ3aと同高に
盛上がり,かつ,その給紙方向手前側は原稿先端が引っ
掛からないように傾斜面32aとなっている.そして上側
ベルト面は第9図示の如く半月ローラ28,29の切欠部が
上になっているときは透孔32より没し,同図Bの如く半
月ローラ28,29の円周領域が上になったときは突出す
る.つまり,原稿スタッカー3上の定位置にある原稿4
は半月ローラ28,29の一回転で透孔32より突出する押出
ベルト20の摩擦により押出される.この場合,前記給紙
ベルト21は電磁クラッチ21aの作用でメインモータ100か
らの動力が断たれて静止しているため,押出された原稿
の先端は給紙ベルト21とストップローラ22のニップ部
(捌き点)に楔状に食い込むこととなる. 33は前記押出ベルト20を原稿スタッカー3の下面側から
囲むように設けたサクションボックスで,該サクション
ボックス33はその吸引ファン34の吸引作用で原稿の最下
層の1枚を前記透孔32と押出ベルト20との間の隙間やベ
ルト穴で吸着し,押出ベルト20の押出力が有効に発揮で
きるように構成している. 35は前記給紙機構20より送り出された原稿を処理部8と
なる複写機1のプラテンガラス36上に案内する順行経
路,37は該プラテンガラス36上に一旦給紙した原稿を露
光前又は露光後に反転させるための反転経路である.反
転経路37は両面原稿の偶数ページ面がプラテンガラス36
面に向かうように反転修正したり,斯く修正して露光処
理した原稿を原稿スタッカー3に戻すときにそのページ
順を再反転修正できるようにするためのもので,前記プ
ラテンガラス36と同一面から上向きループを描いて前記
順行経路35の上部側に合流するようになっている. 38は前記順行経路35の途中に設けた搬送ローラ,39,40は
前記反転経路37の途中に設けた搬送ローラである.これ
らの搬送ローラ38と,39,40はメインモータ100に一方向
制御機構を介して常に同一の送り方向に回転できるよう
に連繋している. 41はプラテンガラス36の上面において原稿を順行方向及
び逆方向に搬送するための搬送ベルトである.この搬送
ベルト41は正逆切り換え手段101を介してメインモータ1
00に連繋した給紙側の第一ローラ42と,排紙側の第二ロ
ーラ43との間に張設されている.しかして第一ローラ42
寄りの上側ベルト面にはテンションローラ44が圧接し,
下側ベルト面は複数の押えローラ45によりプラテンガラ
ス36に摺接するようになっている. 前記第一ローラ42と第二ローラ43は第10図示の如くタイ
ミングベルト46により互いに連繋している.この場合,
第一ローラ42側のタイミングプーリ47は第一ローラ軸42
aに固着され,第二ローラ43側のタイミングプーリ48は
第二ローラ軸43aに一方向クラッチ49を介して取付けら
れている.また,第一ローラ42の周速は一方向クラッチ
49を介して駆動される第二ローラ43の周速より若干速い
速度となるよう構成されている.従って,搬送ベルト41
は順行方向(第10図の矢印)に回転するときは第一ロー
ラ42からの駆動力で走行し,下側ベルト面が弛み側とな
るようになっている.この場合,第二ローラ43は一方向
クラッチ49との間で滑るようになっているが,搬送ベル
ト41が何らかの理由例えば第一ローラ42との間で滑りが
生じ,その駆動力が充分に伝えられないためにベルトの
走行スピードが低下した場合にロックする一方向クラッ
チ49の作用により第二ローラ43が駆動側となって搬送ベ
ルト41を駆動できるようになっている.また,前記搬送
ベルト41を前記とは逆方向(反時計廻り方向)に廻す場
合には一方向クラッチ49がロックされ,第二ローラ43が
搬送ベルト41の駆動側となる.即ち,搬送ベルト41は第
一ローラ42が駆動側となって走行する場合と,第二ロー
ラ43が駆動側となって走行する場合とがある.これは原
稿をプラテンガラス上で送りながら同期露光を行わせる
場合に特に有効となる. 50は前記プラテンガラス36の排紙側端部に設けた原稿ス
トッパーで,該ストッパー50は第11図示の如くその中央
部がシーソー状に回動できる作動レバー51の一端に結合
軸52により枢支され,該作動レバー51の他端側に連繋し
たソレノイド53と,これに対向するバネ51′との作用で
プラテンガラス36に対して出没できるようになってい
る.この原稿ストッパー50はRDFモードのように原稿を
搬送ベルト41でプラテンガラス36上を同期露光速度で搬
送しながら,プラテンガラス36の直下に設けた定位置固
定と移動がモード選択できる光学系54を固定した状態で
露光してドラム上に像を作成する場合にはプラテンガラ
スより没し,ADFやSDFモードのときのように原稿をプラ
テンガラス36上の露光位置で停止させ,前記光学系54を
移動させながら露光してドラム上に像を作成する場合に
はプラテンガラスより上に突出するように作動する. 55は前記プラテンガラス36の出口側に連続した排紙ガイ
ド板,56は排紙ベルトである.排紙ベルト56は原稿スタ
ッカー3の直後に軸支され,一方向制御機構を介してメ
インモータ100に連繋した駆動ローラ57と,原稿スタッ
カー3の上下面に沿って水平方向に移動できるように軸
支されたテンションローラ58,59と,前記排紙ガイド板5
5の近接位置に軸支された補助ローラ60,61により原稿ス
タッカー3の後部側をC型状に巻き込むように張設さ
れ,前記駆動ローラ57の一定方向の回転により搬送ベル
ト41から送り出された原稿を排紙方向に搬送できるよう
になっている. 前記排紙ベルト56の上部端及び下部端となるテンション
ローラ58,59は第12図示の如く本体2の両側骨格62に設
けた平行な2段の水平溝63,64上にローラ部材を介して
滑動可能に保持された上段移動体65間及び下段移動体66
間にそれぞれ軸架されているとともに,それぞれの移動
体65,66は前記両側骨格62の前後に2個づつ軸支された
スプロケット67,67′,68及び68′に張設したチェーン69
の上側及び下側にアタッチメント70,71を介して結合し
ている.そして前部下側のスプロケット67は第13図示の
如く正逆可能な駆動源72に中間歯車72′を介して連繋し
ている.従って,該駆動源72がチェーン69を正逆回転さ
せれば,原稿スタッカー3の上側ベルト部56aは上段移
動体65に軸架されたテンションローラ58とともに前方又
は後方に移動し,下側ベルト部56bは下段移動体66に軸
架されたテンションローラ59とともに後方又は前方に移
動するため,常にベルトテンションを一定に維持できる
ようになっている. 前記排紙ベルト56の移動機構は原稿スタッカー3上に原
稿をセットするときにその後端を突当てる前記後端規制
板5の移動制御機構として構成したものであり,該後端
規制板5は前記上段移動体65にテンションローラ58の前
方を覆うように取付けられている.そしてその下端縁に
は原稿スタッカー3の後部上面に設けた給紙方向に平行
な浅い凹凸部の凹部3bに嵌合できる凸部5aを設け,これ
にて押圧する原稿が下に潜り込まないように構成してい
る. 73は後端規制板5のホームポジションセンサーで,該セ
ンサー73は前記チェーン69の上側に結合したアタッチメ
ント70に設けた遮断部材74を検知した位置を後端規制板
5のホームポジションとして確定する.このホームポジ
ションは最大サイズ(例えばA3サイズ)の原稿の後端を
突当てできる位置とし,この点より前進して行って原稿
4の先端が前記スタックセンサー27により検知されるま
での移動距離で原稿の縦サイズが読み取れるようになっ
ている.また,前記スタックセンサー27が原稿の先端を
検知したときはゲート部材7の駆動源17に下降作動信号
を出力する他,前記移動体65,66を移動させるチェーン6
9の駆動源72に停止信号を出力するとともに,該駆動源7
2に後端規制板5を前述の如く読み取った当該原稿サイ
ズ分に相当する距離だけゲート部材の正面から後退させ
る信号を出力するようになっている. 75,76は前記補助ローラ60,61に対応する位置で排紙ガイ
ド板55の外側から透孔を通して排紙ベルト56に当接して
いる押えローラ,77は本体2の両側骨格62の後端上部に
基端側をヒンジ結合した天井ガイド板,78は前記テンシ
ョンローラ58を軸架した上段移動体65に排紙ベルト56の
上側ベルト部の上面に若干の隙間を開けて対峙した排紙
口ガイド板,79は該排紙口ガイド板78の上面から透孔を
通して排紙ベルト56に当接している押えローラである.
前記天井ガイド板77はガイド面となる下面には排紙方向
に向いた複数条のリブ80が設けられ,原稿に方向性を付
与できるようになっているとともに,該リブ80には前記
排紙口ガイド板78の上向き傾斜した後板上縁に設けた凹
溝81がイレコ状に嵌合し,天井ガイド板77のガイド面を
前進した原稿を排紙口ガイド板78と排紙ベルト56との間
に確実に導けるようにしている. 82は前記排紙ガイド板55の途中に設けた処理後の原稿を
原稿スタッカー3に向かう循環排紙経路Aと機外の排紙
皿83に向かう機外排紙経路Bとを切り換える切換爪で,
該切換爪82は前記後端規制板5がホームポジションに復
帰したときには機外排紙経路Bを開けるように可動し,
後端規制板5がホームポジションにないときは循環排紙
経路Aを開けるように可動するようになっている.この
切り換え作動はソレノイドを利用しても他の適当な機械
的機構に行ってもよい. 84は前記天井ガイド板77の先端上面に基端側をヒンジ結
合した手差し板で,該手差し板84は通常では第1図の如
く天井ガイド板77の上面に重なるように畳まれており,S
DFモードで一枚づつ原稿を給紙するときにヒンジ結合部
を支点として原稿スタッカー3を覆うように展開できる
ようになっている.この展開時,手差し板84の先端は給
紙ベルト21の近傍まで至る.また,手差し板84には展開
時に上面となる面に給紙しようとする原稿サイズを示す
マークが付され,原稿挿入位置が判るようになってい
る.更に,手差し板84を展開したときは図示しないSDF
用アクチュエータがONになるように構成しておくと便利
である. 上記実施例において,原稿を積層した状態でコピー面を
上にして上からページ順に揃えてホームポジションにあ
る後端規制板5に後端を突当ててセットする.さらに幅
方向を横幅規制板6,6′で規制した後,作成部数を入力
し,コピーボタンをONすると同時に,ゲート部材7を駆
動する駆動源17が作動し,ゲート部材7をその下に積層
原稿が十分進入できる位置まで上昇させる. 次に,後端規制板5の駆動源72が駆動し,原稿を給紙方
向に押出してゲート部材7の下をくぐらせる.そして,
原稿の先端がスタックセンサー27で検知されると,ゲー
ト部材7を下降させるように駆動源17が作動する.この
ときゲートレバー12を支持するシャフト11に植設したピ
ン14がゲートレバー12より十分離れる位置まで回転す
る.従って,ゲート部材7は原稿の量にかかわらず常に
自重で原稿上面を下向きに押圧することができる.ま
た,ゲート部材7はその下縁が櫛歯状になっており,原
稿スタッカー3の上面リブ3aと相まって原稿を波形にし
つつ給紙ベルト21に押しつける. 前述の如く,ゲートレバー12に対し押上げピン14が十分
離れた位置においてゲートカム歯車16が駆動源17により
回動し,そのカム形成部16bで一回転バネクラッチ30の
外筒体30aの突起30bに係止したクラッチレバー31を上下
させることで半月ローラ28,29をメインモータ100に繋
ぎ,押出ベルト20を走行させると,原稿は給紙ベルト21
とストップローラ22とのニップへ向けて押出される.こ
のとき給紙ベルト21は電磁クラッチ21aの作用で回転し
ないままになっているため,押出された原稿は給紙ベル
ト21とストップローラ22とのニップ間に下層のものより
楔形に進入して停止する. 次いで,電磁クラッチ21aがONになって給紙ベルト21が
給紙方向に回転することとなるが,これに接したストッ
プローラ22は固定されたまま維持され,該ストップロー
ラ22の作動で原稿は最下層のものから一枚づつ分離搬送
すされる.しかして後端規制板5はゲート部材7からほ
ぼ原稿サイズになるように後退する.給紙ベルト21によ
り送り出された一枚の原稿は順行経路35に入り,その途
中に設けた搬送ローラ38にニップされてプラテンガラス
36と搬送ベルト41へ向けて同期露光速度で搬送される.
原稿先端が順行経路35の途中(搬送ローラ38の直下)に
設けた同期センサー85を横切ってからサイズ毎のタイミ
ングの後(大サイズほど長くなる→サイズは後端規制板
の停止位置を検出することで判定される),電磁クラッ
チ21aをOFFとする. 前記搬送ローラ38で搬送された原稿は搬送ベルト41でプ
ラテンガラス36上を同期露光速度で搬送しながら,固定
した光学系53で露光してドラム上に像を作成する.露光
処理された後の原稿は排紙ガイド板55に沿って上動し,
排紙ベルト56と,これに圧接している押えローラ75及び
76とで挟持搬送され,排紙ベルト56の上面側に出,天井
ガイド板77のガイド面を前進し,排紙口ガイド板78の下
側に導かれ,排紙ベルト56と,これに当接している押え
ローラ79との間を通り抜けて原稿スタッカー3へ向けて
排出されるようになっている. 斯くして,原稿スタッカー3上に排紙された原稿はゲー
ト部材7に突当たって次の給紙のために揃えられる.こ
の場合においてゲート部材7は下端縁が櫛歯状になって
いるため,原稿がゲート部材の下にもぐり込むのを防止
する. 前記送り出し動作をコピーサイズ,コピー倍率毎に定ま
る送り出しタイミングや同期搬送速度に変えてゲート部
材の下の原稿がなくなるまで繰り返す.そしてゲート下
の原稿がなくなったことをスタックセンサー27で検出
し,最後の原稿が排紙センサー86で排出されたことを検
出すると,再びゲート部材7を上昇させて後端規制板5
でスタック原稿を送り出して設定部数が完了するまで上
記の動作を繰り返す.しかして設定部数が完了し,それ
が前記排紙センサー86で検出されると後端規制板5はそ
のホームポジションに戻り,次の作動に備える. なお,上記動作は片面原稿を片面コピーする場合である
が,反転経路37を利用することにより両面原稿を片面コ
ピーすることは可能であるとともに,複写機側に両面搬
送手段を備えれば,片面原稿の両面コピー,両面原稿の
両面コピーも可能となる. また,上記作動中,ゲート部材7が降りて原稿上に載置
した状態では原稿量にかかわらず常に自重で原稿に圧接
することになる.従って,ゲート部材と原稿スタッカー
との間に挟まれた原稿はその最下層のものを押出ベルト
を一回転クラッチで一回転させるとともに,給紙ベルト
を電磁クラッチをONさせて回転駆動して送り出す.送り
出された原稿はプラテンガラス上で同期露光(原稿を移
動させながら露光)した後,原稿スタッカー上の原稿の
上面に戻され,ゲート部材に当たって先端を揃えられ
る.この場合にゲート部材に押え込まれた原稿はゲート
部材の押圧力により波形に変形されているので,排出さ
れた紙はゲートの下面から潜り込むことが確実に規制さ
れる.さらに,この時ゲートの底面突出部に薄い可撓部
材を給紙方向に対して図のようにほぼ90°以下の角度に
なるように張りつけることでもぐり込み防止性能はさら
に上がる. 〔考案の効果〕 以上説明した如く,この考案は原稿スタッカー上にセッ
トした原稿上に位置し,該原稿の下層側から一枚づつ引
き出され,処理部を通して一循して該原稿スタッカー上
のセット原稿上に戻った原稿の先端を突き当て,セット
原稿に対して戻り原稿の先端をズラして区分するゲート
部材を備えた原稿搬送装置において,前記ゲート部材の
下端縁の少なくとも一部にマイラー,リン青銅板等の薄
肉可撓性部材よりなる潜り規制板を設けたことを特徴と
しているから,可撓部材が紙形状に合わせて紙に密着
し,カール紙や折れのあるシートもこの下にもぐり込み
難くなる.可撓部材は変形し易いので小さな圧力で紙
に密着できる.可撓部材は変形し易いので紙から以上
な力を受けた場合,自分自身がめくれ込んで紙を通紙
し,紙の損傷を防ぐ.給紙方向に対して鋭角に紙に当
接し,さらに紙の波形状の谷部に当接するのでもぐり込
み難くなる等の優れた効果を奏するものである.
第1図〜第13図はこの発明の実施例を示し,第1図は原
稿搬送装置本体の正面断面図,第2図は原稿スタッカー
及び給紙機構を示す斜視図,第3図Aはゲート部材で原
稿スタッカー上に押え込まれた原稿の変形状態の説明
図,第3図B及びCは潜り規制板の取付け部を示す拡大
断面図,第4図A,Bはゲート部材の作動状態の説明図,
第5図はストップローラ軸に設けたバネクラッチの一部
切欠正面図,第6図は同側面断面図,第7図と半月ロー
ラの一回転制御機構を示す斜視図,第8図A,Bは同一回
転制御機構の作動状態を示す説明図,第9図A,Bは押出
ベルト(半月ローラ)の作用状態を示す説明図,第10図
は搬送ベルトの駆動系を示す斜視図,第11図は原稿スト
ッパーの作動機構を示す斜視図,第12図は原稿スタッカ
ーの後部側を示す斜視図,第13図は排紙ベルト及び後端
規制板の駆動機構の略示的斜視図,第14図〜第16図は従
来例の略示的断面図である. 3……原稿スタッカー 4……原稿 5……後端規制板 7……ゲート部材 7a……突片 7b……潜り規制板 11……回動シャフト 12,12′……ゲートレバー 13,13′……補助レバー 14,14′……押上げピン 15……セクター歯車 16……ゲートカム歯車 17……ゲート駆動源
稿搬送装置本体の正面断面図,第2図は原稿スタッカー
及び給紙機構を示す斜視図,第3図Aはゲート部材で原
稿スタッカー上に押え込まれた原稿の変形状態の説明
図,第3図B及びCは潜り規制板の取付け部を示す拡大
断面図,第4図A,Bはゲート部材の作動状態の説明図,
第5図はストップローラ軸に設けたバネクラッチの一部
切欠正面図,第6図は同側面断面図,第7図と半月ロー
ラの一回転制御機構を示す斜視図,第8図A,Bは同一回
転制御機構の作動状態を示す説明図,第9図A,Bは押出
ベルト(半月ローラ)の作用状態を示す説明図,第10図
は搬送ベルトの駆動系を示す斜視図,第11図は原稿スト
ッパーの作動機構を示す斜視図,第12図は原稿スタッカ
ーの後部側を示す斜視図,第13図は排紙ベルト及び後端
規制板の駆動機構の略示的斜視図,第14図〜第16図は従
来例の略示的断面図である. 3……原稿スタッカー 4……原稿 5……後端規制板 7……ゲート部材 7a……突片 7b……潜り規制板 11……回動シャフト 12,12′……ゲートレバー 13,13′……補助レバー 14,14′……押上げピン 15……セクター歯車 16……ゲートカム歯車 17……ゲート駆動源
Claims (2)
- 【請求項1】原稿スタッカー上にセットした原稿上に位
置し,該原稿の下層側から一枚づつ引き出され,処理部
を通して一循して該原稿スタッカー上のセット原稿上に
戻った原稿の先端を突き当て,セット原稿に対して戻り
原稿の先端をズラして区分するゲート部材を備えた原稿
搬送装置において,前記ゲート部材の下端縁の少なくと
も一部にマイラー,リン青銅板等の薄肉可撓性部材より
なる潜り規制板を設けたことを特徴とする原稿搬送装
置. - 【請求項2】前記ゲート部材の下縁が,原稿スタッカー
の上面に給紙方向に沿ったリブ間に対応して複数の突片
が櫛歯状に形成され,該突片毎に前記潜り規制板が設け
られている実用新案登録請求の範囲第1項記載の原稿搬
送装置.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1885487U JPH0741743Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 原稿搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1885487U JPH0741743Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 原稿搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63126340U JPS63126340U (ja) | 1988-08-18 |
JPH0741743Y2 true JPH0741743Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=30812914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1885487U Expired - Lifetime JPH0741743Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 原稿搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741743Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003082715A1 (fr) * | 2002-03-28 | 2003-10-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Imprimante |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP1885487U patent/JPH0741743Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003082715A1 (fr) * | 2002-03-28 | 2003-10-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Imprimante |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63126340U (ja) | 1988-08-18 |
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