JPH0740991Y2 - 銀塩複写機 - Google Patents
銀塩複写機Info
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- JPH0740991Y2 JPH0740991Y2 JP1989028339U JP2833989U JPH0740991Y2 JP H0740991 Y2 JPH0740991 Y2 JP H0740991Y2 JP 1989028339 U JP1989028339 U JP 1989028339U JP 2833989 U JP2833989 U JP 2833989U JP H0740991 Y2 JPH0740991 Y2 JP H0740991Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processor
- printing paper
- photographic
- paper
- silver salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
- Projection-Type Copiers In General (AREA)
- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、全面露光によって複写を行なう銀塩写真方式
の複写機に係り、特に、露光した印画紙を湿式によって
処理するプロセッサからの気体の漏洩を防止するように
した銀塩複写機に関する。
の複写機に係り、特に、露光した印画紙を湿式によって
処理するプロセッサからの気体の漏洩を防止するように
した銀塩複写機に関する。
銀塩写真方式の複写機(以下、銀塩複写機と略称する)
は、一般に、ペーパー基材上に感光乳剤とゼラチン膜と
を積層した陽画印画紙(ポジペーパー)を使用し、この
印画紙を原稿からの反射光により直接露光し、露光した
印画紙を各種処理液中で現像ならびに定着処理して印画
紙上に複写画像を形成する複写機である。したがって、
用紙に転写するトナー像を形成するために感光体が必要
とされる電子写真複写機と比較して構造が簡単となる点
で有利である。
は、一般に、ペーパー基材上に感光乳剤とゼラチン膜と
を積層した陽画印画紙(ポジペーパー)を使用し、この
印画紙を原稿からの反射光により直接露光し、露光した
印画紙を各種処理液中で現像ならびに定着処理して印画
紙上に複写画像を形成する複写機である。したがって、
用紙に転写するトナー像を形成するために感光体が必要
とされる電子写真複写機と比較して構造が簡単となる点
で有利である。
前述した銀塩複写機の基本構造は、原稿に光を照射し、
その反射光を印画紙に露光させる光学系と、露光した印
画紙を各種処理液を用い湿式によって現像ならびに定着
処理するプロセッサと、印画紙を露光位置からプロセッ
サに搬送する搬送路と、湿式で処理された印画紙を乾燥
させる乾燥機とを備えて構成されている。
その反射光を印画紙に露光させる光学系と、露光した印
画紙を各種処理液を用い湿式によって現像ならびに定着
処理するプロセッサと、印画紙を露光位置からプロセッ
サに搬送する搬送路と、湿式で処理された印画紙を乾燥
させる乾燥機とを備えて構成されている。
ところで、前記プロセッサは、現像液、漂白液、定着
液、洗浄液などの各処理液がそれぞれ充填された複数の
処理槽を備えている。また、各処理槽の処理液はそれぞ
れの化学処理を安定的に行なうため、所定の温度を維持
するように制御されており、例えば現像液および定着液
は39±0.5℃、洗浄液は35〜40℃に維持されている。こ
のため、各処理槽からは水蒸気が発生することになる。
液、洗浄液などの各処理液がそれぞれ充填された複数の
処理槽を備えている。また、各処理槽の処理液はそれぞ
れの化学処理を安定的に行なうため、所定の温度を維持
するように制御されており、例えば現像液および定着液
は39±0.5℃、洗浄液は35〜40℃に維持されている。こ
のため、各処理槽からは水蒸気が発生することになる。
一方、印画紙の処理過程において、印画紙をひとつの処
理槽からつぎの処理槽へ移送する際に、前の処理槽内の
処理液がつぎの処理槽内の処理液に混入することがあ
り、この混入により化学反応が生じて反応性ガスが発生
することがある。例えば、現像液が漂白液に少しでも混
入すると、亜硫酸ガス(SO2ガス)が発生し、この亜硫
酸ガスが水蒸気と反応して硫酸ミストとなり、この硫酸
ミストは、電子部品の結合部、はんだあるいは金属表面
を腐食させるおそれがある。
理槽からつぎの処理槽へ移送する際に、前の処理槽内の
処理液がつぎの処理槽内の処理液に混入することがあ
り、この混入により化学反応が生じて反応性ガスが発生
することがある。例えば、現像液が漂白液に少しでも混
入すると、亜硫酸ガス(SO2ガス)が発生し、この亜硫
酸ガスが水蒸気と反応して硫酸ミストとなり、この硫酸
ミストは、電子部品の結合部、はんだあるいは金属表面
を腐食させるおそれがある。
したがって、これらの亜硫酸ガスならびに水蒸気がプロ
セッサから複写機の機台内の他の部位に漏洩すると、こ
れらの気体がプロセッサの入口あるいは出口から搬送路
や乾燥機内に侵入して露光部などの電気部品や金属等に
付着して腐食させるおそれがある。また、冬季、水蒸気
がプロセッサ外の印画紙の搬送路に付着すると、水蒸気
は温かく、搬送路の金属表面は冷たいので、金属表面に
結露が生じることがある。すると、この搬送路の水面が
印画紙表面のゼラチン膜を軟化して印画紙を搬送路に接
着してしまい、印画紙の搬送を円滑に行なえなくしてし
まうおそれがある。
セッサから複写機の機台内の他の部位に漏洩すると、こ
れらの気体がプロセッサの入口あるいは出口から搬送路
や乾燥機内に侵入して露光部などの電気部品や金属等に
付着して腐食させるおそれがある。また、冬季、水蒸気
がプロセッサ外の印画紙の搬送路に付着すると、水蒸気
は温かく、搬送路の金属表面は冷たいので、金属表面に
結露が生じることがある。すると、この搬送路の水面が
印画紙表面のゼラチン膜を軟化して印画紙を搬送路に接
着してしまい、印画紙の搬送を円滑に行なえなくしてし
まうおそれがある。
前述した従来のものにおける問題点を解決するために
は、プロセッサの印画紙通路に開閉作動するシャッタを
設けることが考えられるが、このようなシャッタを設け
ても、連続コピー時にはシャッタが連続開放状態とな
り、この開放状態時には、プロセッサから水蒸気や亜硫
酸ガスなどが漏洩するため、根本的な解決策とはなって
いない。また、このように構成すると、シャッタの開閉
動作を印画紙の供給と同期させて制御する必要があり、
タイミング制御および構造が複雑となる。
は、プロセッサの印画紙通路に開閉作動するシャッタを
設けることが考えられるが、このようなシャッタを設け
ても、連続コピー時にはシャッタが連続開放状態とな
り、この開放状態時には、プロセッサから水蒸気や亜硫
酸ガスなどが漏洩するため、根本的な解決策とはなって
いない。また、このように構成すると、シャッタの開閉
動作を印画紙の供給と同期させて制御する必要があり、
タイミング制御および構造が複雑となる。
本考案は、プロセッサで発生した水蒸気や反応性ガスの
露光部への漏洩を簡単な構成により防止することができ
る銀塩複写機を提供することを目的としている。
露光部への漏洩を簡単な構成により防止することができ
る銀塩複写機を提供することを目的としている。
前述した問題点を解決するため本考案に係る銀塩複写機
は、原稿で反射した光源の光によって印画紙を露光し、
露光した印画紙を複数の処理槽を備えたプロセッサに導
入して現像ならびに定着処理を行ない複写画像を形成す
る銀塩複写機において、前記露光部と前記プロセッサと
の間に配置され前記露光部で露光された印画紙を前記プ
ロセッサ内へ搬送するための搬送路を設け、この搬送路
に、搬送路内に空気流を供給することにより搬送路内に
少なくとも搬送路から前記プロセッサ方向への空気流を
形成するための給気手段を配設したことを特徴としてい
る。
は、原稿で反射した光源の光によって印画紙を露光し、
露光した印画紙を複数の処理槽を備えたプロセッサに導
入して現像ならびに定着処理を行ない複写画像を形成す
る銀塩複写機において、前記露光部と前記プロセッサと
の間に配置され前記露光部で露光された印画紙を前記プ
ロセッサ内へ搬送するための搬送路を設け、この搬送路
に、搬送路内に空気流を供給することにより搬送路内に
少なくとも搬送路から前記プロセッサ方向への空気流を
形成するための給気手段を配設したことを特徴としてい
る。
前述した構成の本考案によれば、給気手段の作動により
プロセッサと連通された用紙の搬送路からプロセッサ方
向への空気流が形成されるので、水蒸気や反応性ガスを
プロセッサ内に封じ込めることができる。したがって、
搬送路内における印画紙の搬送を阻害することもない
し、また電気部品などが腐食したりするおそれもない。
プロセッサと連通された用紙の搬送路からプロセッサ方
向への空気流が形成されるので、水蒸気や反応性ガスを
プロセッサ内に封じ込めることができる。したがって、
搬送路内における印画紙の搬送を阻害することもない
し、また電気部品などが腐食したりするおそれもない。
以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。
第2図は本考案が適用された銀塩複写機の全体構成を示
すものである。
すものである。
この銀塩複写機は、一般に、カラーコピーが可能なカラ
ー複写機とされており、遮光性を有する機台1の図にお
いて左側の上部には、透明ガラス板からなる原稿台2
と、この原稿台2上を開閉しうるように被覆する原稿カ
バー3とが設けられており、図示しない原稿は、複写す
べき原稿面を下向きにして原稿台2上にセットされるよ
うになっている。この原稿台2の下方に機台1内には、
原稿に光を照射する1対の光源4,4が配設されている。
この光源4としては、紙面に垂直な方向に延在する長尺
なハロゲンランプなどが使用されており、このハロゲン
ランプの長さは、複写可能な最大サイズの原稿に対応す
る寸法とされている。また、前記光源4,4は原稿の左右
端部の下方から光を照射するように原稿台2の下方の両
端部に設けられている。さらに、各光源4の背部には、
円弧状の反射面を有するリフレクタ5が近接配置されて
おり、光源4の光量の損失を減少するようになってい
る。
ー複写機とされており、遮光性を有する機台1の図にお
いて左側の上部には、透明ガラス板からなる原稿台2
と、この原稿台2上を開閉しうるように被覆する原稿カ
バー3とが設けられており、図示しない原稿は、複写す
べき原稿面を下向きにして原稿台2上にセットされるよ
うになっている。この原稿台2の下方に機台1内には、
原稿に光を照射する1対の光源4,4が配設されている。
この光源4としては、紙面に垂直な方向に延在する長尺
なハロゲンランプなどが使用されており、このハロゲン
ランプの長さは、複写可能な最大サイズの原稿に対応す
る寸法とされている。また、前記光源4,4は原稿の左右
端部の下方から光を照射するように原稿台2の下方の両
端部に設けられている。さらに、各光源4の背部には、
円弧状の反射面を有するリフレクタ5が近接配置されて
おり、光源4の光量の損失を減少するようになってい
る。
前記原稿台2の下方の機台1内には、前記原稿台2上に
載置された原稿の原稿面で反射した反射光をほぼ水平方
向に変更するための反射ミラー6が傾斜状に配設されて
おり、また、この反射ミラー6の右側方には、変倍して
結像可能とするためのズームレンズのようなレンズ系7
が配設されている。これにより、光源4から原稿面を照
射するように発生し、原稿面反射した反射光の光路が第
3図に破線の矢印で示すように形成される。
載置された原稿の原稿面で反射した反射光をほぼ水平方
向に変更するための反射ミラー6が傾斜状に配設されて
おり、また、この反射ミラー6の右側方には、変倍して
結像可能とするためのズームレンズのようなレンズ系7
が配設されている。これにより、光源4から原稿面を照
射するように発生し、原稿面反射した反射光の光路が第
3図に破線の矢印で示すように形成される。
前記レンズ系7による反射光の結像位置には印画紙8が
供給されるようになっている。この印画紙8は機台1の
右側上部に設置された遮光性を有する収納箱9内にロー
ル状に巻回された印画紙ロール8Aとして収納されてお
り、この印画紙ロール8Aから順次引き出された後、機台
1内に配設されている図示しないカッタにより原稿サイ
ズあるいはその変倍サイズに応じた長さに切断されて前
記結像位置に供給されるようになっている。なお、前記
印画紙8は、例えば、ペーパー基材上に感光層とゼラチ
ン膜からなる保護層とが積層されて構成されている。
供給されるようになっている。この印画紙8は機台1の
右側上部に設置された遮光性を有する収納箱9内にロー
ル状に巻回された印画紙ロール8Aとして収納されてお
り、この印画紙ロール8Aから順次引き出された後、機台
1内に配設されている図示しないカッタにより原稿サイ
ズあるいはその変倍サイズに応じた長さに切断されて前
記結像位置に供給されるようになっている。なお、前記
印画紙8は、例えば、ペーパー基材上に感光層とゼラチ
ン膜からなる保護層とが積層されて構成されている。
前記収納箱9の直下でかつ前記レンズ系7による結像位
置の直上の機台1内の上部には、収納箱9内の印画紙ロ
ール8Aから解き出された印画紙8を挟持して機台1内に
引き込み結像位置に供給するための1対のフィードロー
ラ10,10が配設されており、このフィードローラ10,10の
下方には、印画紙を所定の大きさに切断する前記カッタ
(図示せず)が配設されている。
置の直上の機台1内の上部には、収納箱9内の印画紙ロ
ール8Aから解き出された印画紙8を挟持して機台1内に
引き込み結像位置に供給するための1対のフィードロー
ラ10,10が配設されており、このフィードローラ10,10の
下方には、印画紙を所定の大きさに切断する前記カッタ
(図示せず)が配設されている。
前記レンズ系7による結像位置には、前記レンズ系7に
対向するように縦方向に位置決めされた平板状の吸着板
11が配設されており、この吸着板11は、切断された印画
紙の全域を保持しうる大きさとされ、かつ全面に多数の
小径の貫通孔(図示せず)が穿設されている。また、こ
の吸着板11の背部には、例えば吸着板11に対向するよう
に複数の吸引ファンモータ12,12が配設されている。そ
して、これらの吸引ファンモータ12が印画紙8の供給と
同期して回転駆動し、吸着板11の各貫通孔を介して吸引
空気流を発生させることにより、この吸引空気流により
印画紙8の裏面を吸着板11に吸着して印画紙8を吸着板
11上に平面状に保持するようになっている。この吸引フ
ァンモータ12の駆動は、前記レンズ系7からの光により
吸着板11上に保持された印画紙8を露光する露光時にだ
け行なわれるようになっており、露光終了後は吸引ファ
ンモータ12が回転停止するため印画紙8は吸着から解放
されて図示しない搬送ローラにより下方に移動すること
になる。
対向するように縦方向に位置決めされた平板状の吸着板
11が配設されており、この吸着板11は、切断された印画
紙の全域を保持しうる大きさとされ、かつ全面に多数の
小径の貫通孔(図示せず)が穿設されている。また、こ
の吸着板11の背部には、例えば吸着板11に対向するよう
に複数の吸引ファンモータ12,12が配設されている。そ
して、これらの吸引ファンモータ12が印画紙8の供給と
同期して回転駆動し、吸着板11の各貫通孔を介して吸引
空気流を発生させることにより、この吸引空気流により
印画紙8の裏面を吸着板11に吸着して印画紙8を吸着板
11上に平面状に保持するようになっている。この吸引フ
ァンモータ12の駆動は、前記レンズ系7からの光により
吸着板11上に保持された印画紙8を露光する露光時にだ
け行なわれるようになっており、露光終了後は吸引ファ
ンモータ12が回転停止するため印画紙8は吸着から解放
されて図示しない搬送ローラにより下方に移動すること
になる。
なお、前記レンズ系7は、図の左右方向に移動可能とさ
れている。したがって、等倍のみならず、縮小、拡大サ
イズに合わせた結像が常に吸着板11に保持された印画紙
8上に行なわれるようになっている。
れている。したがって、等倍のみならず、縮小、拡大サ
イズに合わせた結像が常に吸着板11に保持された印画紙
8上に行なわれるようになっている。
前記機台1内の上下方向の中央位置には、この機台1内
を上下方向に区画する仕切板14が、前記吸着板11の直下
近傍を除いて張設されており、この仕切板14の下方の機
台1内には、露光された印画紙8に対し、現像、定着等
の化学処理を各種処理液を用いて湿式で行なうプロセッ
サ20がケーシング20Aにより密閉状に配設されている。
また、前記印画紙8の搬送方向においてこのプロセッサ
20の上流側には、前記吸着板11に吸着保持されていた印
画紙8をプロセッサ20内に導入するための搬送路30が配
設されており、さらに、プロセッサ20の下流側には、処
理済の印画紙8を乾燥させる乾燥機40が配設されてい
る。
を上下方向に区画する仕切板14が、前記吸着板11の直下
近傍を除いて張設されており、この仕切板14の下方の機
台1内には、露光された印画紙8に対し、現像、定着等
の化学処理を各種処理液を用いて湿式で行なうプロセッ
サ20がケーシング20Aにより密閉状に配設されている。
また、前記印画紙8の搬送方向においてこのプロセッサ
20の上流側には、前記吸着板11に吸着保持されていた印
画紙8をプロセッサ20内に導入するための搬送路30が配
設されており、さらに、プロセッサ20の下流側には、処
理済の印画紙8を乾燥させる乾燥機40が配設されてい
る。
前記プロセッサ20は、印画紙8の搬送方向に沿って複数
の処理槽21,21…を備えており、それぞれの処理槽21内
には、一般の写真の現像を行なうのと同様の各種処理液
が充填されている。例えば印画紙8の搬送方向における
最も上流側の図において右端の第1の処理槽21には、露
光した画像の現像を行なう現像液が充填され、また、こ
れに隣接する第2の処理槽21には漂白液が充填され、さ
らに、これに隣接する第3の処理槽21には画像の定着を
行なう定着液が充填されるというように、各処理槽21に
は露光した印画紙8に複写画像を形成するための各種の
処理液が処理順序に合わせて充填されている。また、各
処理槽21を通過して、現像、漂白ならびに定着の各処理
を終えた印画紙8に対し、洗浄を行なう2つの洗浄槽21
A,21Aが配設されており、各洗浄槽21A内にはそれぞれ水
道水のような洗浄液が満されている。さらに、各処理槽
21および各洗浄槽21Aの後方の機台1内には、各処理槽2
1および各洗浄槽21A内の処理液を所定温度に維持した
り、液面高さをチェックするコントローラ22がそれぞれ
配設されている。
の処理槽21,21…を備えており、それぞれの処理槽21内
には、一般の写真の現像を行なうのと同様の各種処理液
が充填されている。例えば印画紙8の搬送方向における
最も上流側の図において右端の第1の処理槽21には、露
光した画像の現像を行なう現像液が充填され、また、こ
れに隣接する第2の処理槽21には漂白液が充填され、さ
らに、これに隣接する第3の処理槽21には画像の定着を
行なう定着液が充填されるというように、各処理槽21に
は露光した印画紙8に複写画像を形成するための各種の
処理液が処理順序に合わせて充填されている。また、各
処理槽21を通過して、現像、漂白ならびに定着の各処理
を終えた印画紙8に対し、洗浄を行なう2つの洗浄槽21
A,21Aが配設されており、各洗浄槽21A内にはそれぞれ水
道水のような洗浄液が満されている。さらに、各処理槽
21および各洗浄槽21Aの後方の機台1内には、各処理槽2
1および各洗浄槽21A内の処理液を所定温度に維持した
り、液面高さをチェックするコントローラ22がそれぞれ
配設されている。
前記吸着板11とプロセッサ20との間において印画紙8を
搬送する前記搬送路30は、印画紙8を挟持して搬送する
複数対の搬送ローラ31,31と各対の搬送ローラ31間に配
設されて印画紙8を案内する複数のガイド板32とにより
構成されており、これらの搬送ローラ31,31ならびにガ
イド板32とにより印画紙8を円滑に搬送しうるようにな
っている。
搬送する前記搬送路30は、印画紙8を挟持して搬送する
複数対の搬送ローラ31,31と各対の搬送ローラ31間に配
設されて印画紙8を案内する複数のガイド板32とにより
構成されており、これらの搬送ローラ31,31ならびにガ
イド板32とにより印画紙8を円滑に搬送しうるようにな
っている。
前記乾燥機40はプロセッサ20を通過した印画紙8を乾燥
するものであり、内部は図示しないヒータにより所定の
高温低湿度雰囲気となっている。また、この乾燥機40の
下流側の前記機台1には、乾燥済の印画紙8を排出する
ための排紙口41が形成されている。
するものであり、内部は図示しないヒータにより所定の
高温低湿度雰囲気となっている。また、この乾燥機40の
下流側の前記機台1には、乾燥済の印画紙8を排出する
ための排紙口41が形成されている。
第1図は前記搬送路30の詳細を示すものであり、この搬
送路には、吸着板11に印画紙8を吸着して露光した後、
印画紙8を前記プロセッサ20に搬送するための複数対の
前記搬送ローラ31A,31A:31B,31B:31C,31C:31D,31Dと、
これらの各対のローラ31の間に設けられた複数の平行な
ガイド板32A,32A:32B,32B:32C,32C:32D,32Dが配設され
ている。このうち、入口側の搬送ローラ31A,31Aは露光
された印画紙8を搬送路30内に導入するためのものであ
り、この搬送ローラ31A,31Aによって搬送路30内に導入
された印画紙8は、各搬送ローラ31の駆動により各ガイ
ド板32,32に沿うようにして搬送路30内を搬送され、プ
ロセッサ20の第1の処理槽21内に供給される。なお、前
記プロセッサ20は処理槽21を構成するケーシング23が搬
送路30との間を遮断しており、印画紙8はこのケーシン
グ23に形成された導入口24からプロセッサ20内に導入さ
れるようになっている。
送路には、吸着板11に印画紙8を吸着して露光した後、
印画紙8を前記プロセッサ20に搬送するための複数対の
前記搬送ローラ31A,31A:31B,31B:31C,31C:31D,31Dと、
これらの各対のローラ31の間に設けられた複数の平行な
ガイド板32A,32A:32B,32B:32C,32C:32D,32Dが配設され
ている。このうち、入口側の搬送ローラ31A,31Aは露光
された印画紙8を搬送路30内に導入するためのものであ
り、この搬送ローラ31A,31Aによって搬送路30内に導入
された印画紙8は、各搬送ローラ31の駆動により各ガイ
ド板32,32に沿うようにして搬送路30内を搬送され、プ
ロセッサ20の第1の処理槽21内に供給される。なお、前
記プロセッサ20は処理槽21を構成するケーシング23が搬
送路30との間を遮断しており、印画紙8はこのケーシン
グ23に形成された導入口24からプロセッサ20内に導入さ
れるようになっている。
ところで、本実施例においては、前記搬送路30のガイド
板32Cに、この搬送路30内に空気流を供給する給気手段
の一例としてのファンモータ33が配設されている。この
ファンモータ33はガイド板32C側に開口が形成されてい
る。このファンモータ33は、本実施例においては、複写
機のコンセントが外部電源に接続されることにより、メ
インスイッチのON、OFFとは無関係に常時駆動されるよ
うになっている。
板32Cに、この搬送路30内に空気流を供給する給気手段
の一例としてのファンモータ33が配設されている。この
ファンモータ33はガイド板32C側に開口が形成されてい
る。このファンモータ33は、本実施例においては、複写
機のコンセントが外部電源に接続されることにより、メ
インスイッチのON、OFFとは無関係に常時駆動されるよ
うになっている。
つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用について
説明する。
説明する。
まず、前述した複写機により複写を行なうには、原稿を
原稿台2上に複写する原稿面を下向きにして載置したう
えで原稿カバー3を閉じるとともに、複写画像のサイズ
を図示しないキーボードのキーを押して設定し、そのう
えで図示しないスタートボタンを押す。すると、フィー
ドローラ10,10により収納箱9内の印画紙ロール8Aから
引き出された印画紙8が図示しないカッタにより所定長
さに切断され、この切断された印画紙8が露光位置たる
吸着板11の前方に供給される。すると、各吸引ファンモ
ータ12が駆動されて吸着板11の各貫通孔から吸着板11の
前方の空気を吸引するようにして印画紙8を吸着板11の
前面に平面状に吸着保持する。そして、この印画紙8の
吸着の直後に各光源4が印画紙8の露光に必要とされる
所定時間だけ発光して原稿台2上に載置された原稿の原
稿面を照射し、その反射光を反射ミラー6およびレンズ
系7を介して吸着板11に保持された印画紙8上に結像し
て印画紙8の全面を露光する。この露光後、各吸引ファ
ンモータ12の駆動は停止され、印画紙8は自重により搬
送路30に導入され、原稿搬送路30からプロセッサ20の各
処理槽21,21…を順送りされて複写画像が形成され、そ
の後、この印画紙8は乾燥機40で乾燥された後、排紙口
41から取り出される。
原稿台2上に複写する原稿面を下向きにして載置したう
えで原稿カバー3を閉じるとともに、複写画像のサイズ
を図示しないキーボードのキーを押して設定し、そのう
えで図示しないスタートボタンを押す。すると、フィー
ドローラ10,10により収納箱9内の印画紙ロール8Aから
引き出された印画紙8が図示しないカッタにより所定長
さに切断され、この切断された印画紙8が露光位置たる
吸着板11の前方に供給される。すると、各吸引ファンモ
ータ12が駆動されて吸着板11の各貫通孔から吸着板11の
前方の空気を吸引するようにして印画紙8を吸着板11の
前面に平面状に吸着保持する。そして、この印画紙8の
吸着の直後に各光源4が印画紙8の露光に必要とされる
所定時間だけ発光して原稿台2上に載置された原稿の原
稿面を照射し、その反射光を反射ミラー6およびレンズ
系7を介して吸着板11に保持された印画紙8上に結像し
て印画紙8の全面を露光する。この露光後、各吸引ファ
ンモータ12の駆動は停止され、印画紙8は自重により搬
送路30に導入され、原稿搬送路30からプロセッサ20の各
処理槽21,21…を順送りされて複写画像が形成され、そ
の後、この印画紙8は乾燥機40で乾燥された後、排紙口
41から取り出される。
ところで、本実施例においては、ファンモータ33の駆動
によりファンモータ33からの空気流が搬送路30内に供給
される。これにより、このファンモータ33が取付けられ
ているガイド板32Cより下流側の搬送路30内において
は、印画紙8の搬送方向と等しい方向の空気流が形成さ
れ、他方、ガイド板32Cより上流側の搬送路30内におい
ては、印画紙8の搬送方向と反対方向の空気流が形成さ
れる。この結果、搬送路30内をプロセッサ20方向に流通
する空気流によりプロセッサ20の処理液から発生する水
蒸気や亜硫酸ガスなどの反応性ガスがプロセッサ20から
搬送路30内へ漏洩することがない。したがって、水蒸気
や反応性ガスが搬送路30や露光部に付着することがな
く、電気部品の腐食を防止することができる。また、搬
送路30内には常時空気流が形成されることになるので、
印画紙8が搬送路30内の結露により搬送路30内に接着さ
れて印画紙8の搬送が不安定になることが防止される。
さらに、前記ファンモータ33は、複写機のメインスイッ
チのON、OFFとは無関係に駆動され続けるので、昼夜の
気温差による結露も防止することができる。
によりファンモータ33からの空気流が搬送路30内に供給
される。これにより、このファンモータ33が取付けられ
ているガイド板32Cより下流側の搬送路30内において
は、印画紙8の搬送方向と等しい方向の空気流が形成さ
れ、他方、ガイド板32Cより上流側の搬送路30内におい
ては、印画紙8の搬送方向と反対方向の空気流が形成さ
れる。この結果、搬送路30内をプロセッサ20方向に流通
する空気流によりプロセッサ20の処理液から発生する水
蒸気や亜硫酸ガスなどの反応性ガスがプロセッサ20から
搬送路30内へ漏洩することがない。したがって、水蒸気
や反応性ガスが搬送路30や露光部に付着することがな
く、電気部品の腐食を防止することができる。また、搬
送路30内には常時空気流が形成されることになるので、
印画紙8が搬送路30内の結露により搬送路30内に接着さ
れて印画紙8の搬送が不安定になることが防止される。
さらに、前記ファンモータ33は、複写機のメインスイッ
チのON、OFFとは無関係に駆動され続けるので、昼夜の
気温差による結露も防止することができる。
なお、本考案は、前述した実施例に限定されるものでは
なく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、
給気手段をコンプレッサとコンプレッサに接続されたノ
ズルとによって構成し、ノズルから圧縮空気を搬送路内
に供給してもよい。また、乾燥機内にも給気手段を設け
て、蒸気や反応性ガスの乾燥器内への侵入をも防止する
ことができる。さらに、給気手段は、搬送路の最上流側
に配置してもよい。
なく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、
給気手段をコンプレッサとコンプレッサに接続されたノ
ズルとによって構成し、ノズルから圧縮空気を搬送路内
に供給してもよい。また、乾燥機内にも給気手段を設け
て、蒸気や反応性ガスの乾燥器内への侵入をも防止する
ことができる。さらに、給気手段は、搬送路の最上流側
に配置してもよい。
以上説明したように本考案は、給気手段により搬送路か
ら水蒸気や反応性ガスが発生する処理槽を備えたプロセ
ッサ方向への空気流を形成することができるので、搬送
路や露光部への水蒸気や反応性ガスの侵入がなく、これ
らの部品の腐食を防止することができるし、また、空気
流により搬送路における印画紙の搬送不良を防止するこ
とができるという効果を奏する。
ら水蒸気や反応性ガスが発生する処理槽を備えたプロセ
ッサ方向への空気流を形成することができるので、搬送
路や露光部への水蒸気や反応性ガスの侵入がなく、これ
らの部品の腐食を防止することができるし、また、空気
流により搬送路における印画紙の搬送不良を防止するこ
とができるという効果を奏する。
第1図は本考案に係る銀塩複写機の実施例を示す要部の
拡大断面図、第2図は第1図の銀塩複写機の全体構成図
である。 1…機台、2…原稿台、4…光源、6…反射ミラー、7
…レンズ系、8…印画紙、11…吸着板、20…プロセッ
サ、21…処理槽、30…搬送路、31A〜31D…搬送ローラ、
32A〜32D…ガイド板、33…ファンモータ、40…乾燥機。
拡大断面図、第2図は第1図の銀塩複写機の全体構成図
である。 1…機台、2…原稿台、4…光源、6…反射ミラー、7
…レンズ系、8…印画紙、11…吸着板、20…プロセッ
サ、21…処理槽、30…搬送路、31A〜31D…搬送ローラ、
32A〜32D…ガイド板、33…ファンモータ、40…乾燥機。
Claims (1)
- 【請求項1】原稿で反射した光源の光によって印画紙を
露光し、露光した印画紙を複数の処理槽を備えたプロセ
ッサに導入して現像ならびに定着処理を行ない複写画像
を形成する銀塩複写機において、前記露光部と前記プロ
セッサとの間に配置され前記露光部で露光された印画紙
を前記プロセッサ内へ搬送するための搬送路を設け、こ
の搬送路に、搬送路内に空気流を供給することにより搬
送路内に少なくとも搬送路から前記プロセッサ方向への
空気流を形成するための給気手段を配設したことを特徴
とする銀塩複写機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989028339U JPH0740991Y2 (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | 銀塩複写機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989028339U JPH0740991Y2 (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | 銀塩複写機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02119636U JPH02119636U (ja) | 1990-09-26 |
JPH0740991Y2 true JPH0740991Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31251623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989028339U Expired - Lifetime JPH0740991Y2 (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | 銀塩複写機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740991Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5141521A (ja) * | 1974-10-07 | 1976-04-07 | Hitachi Ltd | Fuirumusakuseisochi |
JPS63136031A (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-08 | Canon Inc | 感光性部材の搬送装置 |
-
1989
- 1989-03-13 JP JP1989028339U patent/JPH0740991Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02119636U (ja) | 1990-09-26 |
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