JPH0738781U - ショックアブソーバ - Google Patents
ショックアブソーバInfo
- Publication number
- JPH0738781U JPH0738781U JP7278493U JP7278493U JPH0738781U JP H0738781 U JPH0738781 U JP H0738781U JP 7278493 U JP7278493 U JP 7278493U JP 7278493 U JP7278493 U JP 7278493U JP H0738781 U JPH0738781 U JP H0738781U
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- Japan
- Prior art keywords
- port
- piston
- hollow hole
- rotary valve
- piston rod
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンロッドに設けられたポートの大き
さ,切替え角度,強度上の制約を受けずに、減衰力調整
幅を大きくすることができ、しかも減衰力調整時に振動
や異音が発生するのを確実に防止可能にする。 【構成】 ピストン1を先端部に支持するピストンロッ
ド7と、該ピストンロッド7の先端部に設けられて、ピ
ストン側室4に開口する中空孔8と、上記ピストンロッ
ド7の外周に上記中空孔8およびロッド側室3に連通す
るように設けられたポート9と、上記中空孔8内に外部
操作可能に設けられ、上記ポート9および中空孔8間に
流れる作動油の流量を制御するオリフィスポート11A
を持ったロータリバルブ10Aとを設け、該ロータリバ
ルブ10Aの外周における上記オリフィスポート11A
の円周方向の片側に、切欠深さが変化する切欠溝21を
設ける。
さ,切替え角度,強度上の制約を受けずに、減衰力調整
幅を大きくすることができ、しかも減衰力調整時に振動
や異音が発生するのを確実に防止可能にする。 【構成】 ピストン1を先端部に支持するピストンロッ
ド7と、該ピストンロッド7の先端部に設けられて、ピ
ストン側室4に開口する中空孔8と、上記ピストンロッ
ド7の外周に上記中空孔8およびロッド側室3に連通す
るように設けられたポート9と、上記中空孔8内に外部
操作可能に設けられ、上記ポート9および中空孔8間に
流れる作動油の流量を制御するオリフィスポート11A
を持ったロータリバルブ10Aとを設け、該ロータリバ
ルブ10Aの外周における上記オリフィスポート11A
の円周方向の片側に、切欠深さが変化する切欠溝21を
設ける。
Description
【0001】
この考案は、減衰力の切替えを外部操作によって任意に行える減衰力調整タイ プのショックアブソーバに関する。
【0002】
図6は、従来の減衰力調整タイプのショックアブソーバの概略を示す断面図で あり、図において、1は、シリンダ2内に摺動されてロッド側室3およびピスト ン側室4を隔成するするとともに、伸側および圧側の各減衰力を発生する減衰力 発生バルブ5,6を有するピストン、7は、該ピストン1を先端部に支持するピ ストンロッド、8は、該ピストンロッド7の先端部に設けられて、上記ピストン 側室4に開口する中空孔である。
【0003】 また、9は、上記ピストンロッド7の外周に上記中空孔8および上記ロッド側 室3に連通するように設けられたポート、10は、上記中空孔8内に外部操作可 能に設けられ、上記ポート9から中空孔8へ流れる作動油の流量を制御するオリ フィスポート11を持ったロータリバルブ、12は、ロータリバルブ10を外部 操作するコントロールロッドである。
【0004】 かかる構成になるショックアブソーバでは、ピストンロッド7によってピスト ン1が伸方向または圧方向へ移動するとき、上記減衰力発生バルブ5,6による 減衰力を発生するとともに、コントロールロッド12の操作によりロータリバル ブ10を回転させた位置で、オリフィスポート11をピストンロッド7のポート 9に合わせるか合わせないかに応じた減衰力の調整を可能にしている。
【0005】 すなわち、上記オリフィスポート11とポート9との重なり度合に応じて、こ れらを介してロッド側室3およびピストン側室4間に流れる作動油の流量を制御 することで、つまり、上記減衰力発生バルブ5,6に対するバイパス流量を制御 することで、上記減衰力の調整を可能にしている。
【0006】 しかしながら、かかる従来の減衰力調整型のショックアブソーバにあっては、 上記オリフィスポート11とポート9との重なり開始時や重なり終了時に、これ を流れる作動油の流量が急激に変化し、このために生じる大きな圧力変化によっ て異常振動や異常音を発生するという問題点があった。
【0007】 一方、これを改善するために、オリフィスポート11の円周方向の両側に、図 7に示すような切欠溝13を設けて、圧力変化を徐々に行わせるものが提案され るに及んでいる。
【0008】
しかしながら、かかる切欠溝13を有するロータリバルブ10を使用したショ ックアブソーバにあっては、例えば減衰力を0〜120°間でハード→ソフト、 ソフト→ハードの切替えを行う場合、切欠き加工を広く(Θ1を大きく)すると 、ハードポジションで、切欠溝13がピストンロッド7側に設けられたポート9 にかかり全閉状態とならない。
【0009】 このため、ピストンロッド7に設けられたポート9の大きさと減衰力の切替わ り角度(この場合0〜120°)とによって、切欠きの広さΘ1は制約をうける ことになる。
【0010】 また、例えば、減衰力を0〜90°間で、ハード→ソフト、ソフト→ハードの 切替えを行う場合、かなり広い位置まで切欠き加工ができるものの、可変角度Θ 1を大きくとりすぎると、ロータリバルブ10の強度が低下し、特に、ロータリ バルブ10の板厚が薄い場合は、強度的な制約が出てくるなどの問題点があった 。
【0011】 この考案は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、ピス トンロッドに設けられたポートの大きさ,切替え角度,強度上の制約を受けずに 、減衰力調整幅を大きくすることができ、しかも減衰力調整時に振動や異音が発 生するのを確実に防止できるショックアブソーバを提供することを目的とするも のである。
【0012】
この考案にかかるショックアブソーバは、シリンダ内においてピストンを先端 部に支持するピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に設けられて、ピス トン側室に開口する中空孔と、上記ピストンロッドの外周に上記中空孔およびロ ッド側室に連通するように設けられたポートと、上記中空孔内に外部操作可能に 設けられ、上記ポートおよび中空孔間に流れる作動油の流量を制御するオリフィ スポートを持ったロータリバルブとを設け、該ロータリバルブの外周における上 記オリフィスポートの円周方向の片側に、切欠深さが変化する切欠溝を設けたも のである。
【0013】
この考案におけるショックアブソーバでは、ロータリバルブのオリフィスポー トの円周方向の片側に設けた切欠溝を、このオリフィスポートに連通させ、かつ 切欠深さを変化させることによって、ロータリバルブを回転させて減衰力調整を 行う際に、発生減衰力の急激な変化を滑らかにするとともに、上記切欠深さの領 域を広くとっても、ロータリバルブ本体の強度が低下するのを回避可能にする。
【0014】
以下、この考案の一実施例を図について説明するが、図1および図2は、この 考案の要部であるロータリバルブ10Aの平面図および縦断面図を示し、同図に おいて、10Aは、ロータリバルブで、既述したように円筒状をなし、これには 内外に貫通するオリフィスポート11Aが形成されている。
【0015】 また、このロータリバルブ10Aの外周には、例えば一対のオリフィスポート 11Aに連通する切欠溝21が対向配置されている。
【0016】 この切欠溝21は、例えば、オリフィスポート11Aの径より小幅で、しかも このオリフィスポート11Aの片側にのみ円弧状に延びるように形成されており 、その切欠深さはオリフィスポート11Aとの接続部で最も深く、オリフィスポ ート11Aから離れるに従って徐々に浅くなっている。
【0017】 なお、このとき、オリフィスポート11Aの中心から切欠溝21の端縁までの 開き角度(上記可変角度)Θ、つまり後述の減衰力調整領域は、切欠溝21がオ リフィスポート11Aの片側にのみ設けられているため、ロータリバルブ10A 自体の強度を劣化させることなく、比較的広くとることができる。
【0018】 なお、このほかのショックアブソーバ構造は、図6に示したものと同一である ので、ここではその重複する説明を省略する。
【0019】 また、このショックアブソーバにおける上記オリフィスポート11Aとロータ リバルブ10Aにおけるポート9との関係を図3および図4に示す。
【0020】 この実施例によれば、図6に示したコントロールロッド12を外部から操作し 、ロータリバルブ10Aを矢印P方向に回動させて、図3に示すように、ピスト ンロッド7のポート9を全閉とした場合には、ポート9,オリフィスポート11 Aおよび中空孔8を通じての、ロッド側室3およびピストン側室4間での作動油 の流れが完全に停止される。
【0021】 また、このロータリバルブ10Aの回動によって、オリフィスポート11Aと ポート9との開口状態から閉止状態に至る工程では、オリフィスポート11Aの 先端部、すなわち、切欠深さの小さい所から(深い所に向かって)ポート9より 離れるようにすれば、オリフィスポート11Aを流れる作動油量の変化を滑らか にして、遂には静かに停止させることができる。
【0022】 一方、コントロールロッド12を外部から回転操作して、ロータリバルブ10 Aを矢印P方向に回転させて、図4に示すように、ピストンロッド7のポート9 を全開とした場合には、ポート9,オリフィスポート11Aおよび中空孔8を通 じての、ロッド側室3およびピストン側室4間での作動油の流れが完全に自由と なる。
【0023】 このため、このショックアブソーバによる減衰力調整が大幅に緩和され、減衰 力を更に低くするように調整される。
【0024】 なお、この場合においても、中空孔8に対してオリフィスポート11Aの先端 部から、切欠深さの深い所へと開口させることにより、減衰力の変化を漸減的変 化とすることができる。
【0025】 また、その開口度合を任意に設定することで、必要レベルの減衰力をショック なく安定的に設定できる。
【0026】 なお、上記実施例では、オリフィスポート11Aやポート9を1個ずつ設けた 場合について説明したが、それぞれ2個以上設けるようにしてもよく、この場合 に各ポートサイズやポート形状、さらにはポート位置を任意に選択することで、 さらに作動油の流量変化を細かくして、減衰力モードをソフト,スポーツおよび ハードの各モードを連続的に選択可能にでき、上記各オリフィスポート11Aお よびポート9の開口面積変化を図5に示すようにできるほか、必要に応じて指数 関数的変化をも可能とするものである。
【0027】
以上のように、この考案によれば、シリンダ内でピストンを先端部に支持する ピストンロッドと、該ピストンロッドの先端部に設けられて、ピストン側室に開 口する中空孔と、上記ピストンロッドの外周に上記中空孔およびロッド側室に連 通するように設けられたポートと、上記中空孔内に外部操作可能に設けられ、上 記ポートおよび中空孔間に流れる作動油の流量を制御するオリフィスポートを持 ったロータリバルブとを設け、該ロータリバルブの外周における上記オリフィス ポートの円周方向の片側に、切欠深さが変化する切欠溝を設けるように構成した ので、ピストンロッドに設けられたポートの大きさ,切替え角度,強度上の制約 を受けずに、ロータリバルブの大きな回転によって減衰力調整幅を大きくするこ とができ、しかも減衰力調整時に振動や異音が発生するのを確実に防止できると いう実用上の効果が得られる。
【図1】この考案の一実施例によるショックアブソーバ
のロータリバルブを示す平面図である。
のロータリバルブを示す平面図である。
【図2】図1におけるロータリバルブを詳しく示すA−
A線断面図である。
A線断面図である。
【図3】図1におけるオリフィスポートとポートとの相
対変位を示す説明図である。
対変位を示す説明図である。
【図4】図1におけるオリフィスポートとポートとの別
の相対変位を示す説明図である。
の相対変位を示す説明図である。
【図5】図1におけるオリフィスポートとポートとの開
口面積の変化を示す説明図である。
口面積の変化を示す説明図である。
【図6】従来のショックアブソーバの概略を示す正面断
面図である。
面図である。
【図7】従来のショックアブソーバのロータリバルブに
おける切欠溝を示す一部断面図である。
おける切欠溝を示す一部断面図である。
1 ピストン 2 シリンダ 3 ロッド側室 4 ピストン側室 5,6 減衰力発生バルブ 7 ピストンロッド 8 中空孔 9 ポート 10A ロータリバルブ 11A オリフィスポート 21 切欠溝
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ内に摺動されてロッド側室およ
びピストン側室を隔成するするとともに、伸側および圧
側の各減衰力を発生する減衰力発生バルブを有するピス
トンと、該ピストンを先端部に支持するピストンロッド
と、該ピストンロッドの先端部に設けられて、上記ピス
トン側室に開口する中空孔と、上記ピストンロッドの外
周に上記中空孔および上記ロッド側室に連通するように
設けられたポートと、上記中空孔内に外部操作可能に設
けられ、上記ポートおよび上記中空孔間に流れる作動油
の流量を制御するオリフィスポートを持ったロータリバ
ルブとを備えたショックアブソーバにおいて、上記ロー
タリバルブの外周における上記オリフィスポートの円周
方向の片側に、切欠深さが変化する切欠溝を設けたこと
を特徴とするショックアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278493U JPH0738781U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278493U JPH0738781U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | ショックアブソーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738781U true JPH0738781U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13499369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7278493U Pending JPH0738781U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738781U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022376A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | Micron:Kk | 圧縮空気駆動式歯科用ハンドピースの圧縮空気流調弁装置 |
KR101325745B1 (ko) * | 2011-11-15 | 2013-11-08 | 주식회사 만도 | 댐퍼의 밸브 구조 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP7278493U patent/JPH0738781U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022376A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | Micron:Kk | 圧縮空気駆動式歯科用ハンドピースの圧縮空気流調弁装置 |
KR101325745B1 (ko) * | 2011-11-15 | 2013-11-08 | 주식회사 만도 | 댐퍼의 밸브 구조 |
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