JPH0737734A - チップ型コモンモードチョークコイル - Google Patents
チップ型コモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JPH0737734A JPH0737734A JP18237093A JP18237093A JPH0737734A JP H0737734 A JPH0737734 A JP H0737734A JP 18237093 A JP18237093 A JP 18237093A JP 18237093 A JP18237093 A JP 18237093A JP H0737734 A JPH0737734 A JP H0737734A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- common mode
- choke coil
- lead
- mode choke
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コモンモードノイズに対して高インピーダン
スを有し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピ
ーダンスを有するチップ型コモンモードチョークコイル
を得る。 【構成】 コイル部18はコイル導体5〜8をそれぞれ
上面に設けた磁性体シート1〜4にて構成されている。
引出し部47,48は引出し導体30〜33をそれぞれ
上面に設けた磁性体シート21〜27にて構成されてい
る。コイル部18は引出し部47,48に挟まれた状態
で積層される。積層された状態では、引出し導体30〜
33はそれぞれビアホール37,38、39,9、4
0,15,14、42,41,16を介してコイル導体
5,7,6,8に電気的に接続される。
スを有し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピ
ーダンスを有するチップ型コモンモードチョークコイル
を得る。 【構成】 コイル部18はコイル導体5〜8をそれぞれ
上面に設けた磁性体シート1〜4にて構成されている。
引出し部47,48は引出し導体30〜33をそれぞれ
上面に設けた磁性体シート21〜27にて構成されてい
る。コイル部18は引出し部47,48に挟まれた状態
で積層される。積層された状態では、引出し導体30〜
33はそれぞれビアホール37,38、39,9、4
0,15,14、42,41,16を介してコイル導体
5,7,6,8に電気的に接続される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等に侵入する
コモンモードノイズを除去するために用いられるチップ
型コモンモードチョークコイルに関する。
コモンモードノイズを除去するために用いられるチップ
型コモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】チップ型コモンモードチョークコ
イルの一種類として、磁性体とコイル導体を積み重ね、
コイル導体間をビアホールを介して電気的に接続する構
造のものが考えられている。このコモンモードチョーク
コイルは、コイル導体と外部電極が引出し導体を介して
電気的に接続されている。そして、磁性体に比較的高透
磁率の材料を使用してコイルがコモンモードノイズに対
して広い周波数帯域にわたり高インピーダンスを有する
ようにしている。この結果、コイルは高インダクタンス
を確保でき、優れたコモンモードノイズ除去性能を発揮
することができる。
イルの一種類として、磁性体とコイル導体を積み重ね、
コイル導体間をビアホールを介して電気的に接続する構
造のものが考えられている。このコモンモードチョーク
コイルは、コイル導体と外部電極が引出し導体を介して
電気的に接続されている。そして、磁性体に比較的高透
磁率の材料を使用してコイルがコモンモードノイズに対
して広い周波数帯域にわたり高インピーダンスを有する
ようにしている。この結果、コイルは高インダクタンス
を確保でき、優れたコモンモードノイズ除去性能を発揮
することができる。
【0003】ところが、磁性体に高透磁率の材料を用い
ると、引出し導体のインピーダンスも無視できない数値
となり、ノーマルモード信号に対して引出し導体がイン
ダクタとして作用し、ノーマルモード信号の波形を変え
るという問題があった。そこで、本発明の課題は、コモ
ンモードノイズに対して高インピーダンスを有し、か
つ、ノーマルモード信号に対して低インピーダンスを有
する構造のチップ型コモンモードチョークコイルを提供
することにある。
ると、引出し導体のインピーダンスも無視できない数値
となり、ノーマルモード信号に対して引出し導体がイン
ダクタとして作用し、ノーマルモード信号の波形を変え
るという問題があった。そこで、本発明の課題は、コモ
ンモードノイズに対して高インピーダンスを有し、か
つ、ノーマルモード信号に対して低インピーダンスを有
する構造のチップ型コモンモードチョークコイルを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係るチップ型コモンモードチョーク
コイルは、(a)コイル導体と絶縁体を交互に重ねたコ
イル部と、引出し導体を設けた絶縁体からなる引出し部
とを備え、(b)前記引出し部を前記コイル部を挟んで
積層し、前記コイル導体と前記引出し導体を電気的に接
続したこと、を特徴とする。
するため、本発明に係るチップ型コモンモードチョーク
コイルは、(a)コイル導体と絶縁体を交互に重ねたコ
イル部と、引出し導体を設けた絶縁体からなる引出し部
とを備え、(b)前記引出し部を前記コイル部を挟んで
積層し、前記コイル導体と前記引出し導体を電気的に接
続したこと、を特徴とする。
【0005】引出し部をコイル部の外側に積層している
ため、引出し導体がコモンモードチョークコイルの表面
部に配設されることになる。従って、引出し導体にノー
マルモード信号が流れた際に、引出し導体に発生する磁
束が交鎖する絶縁体が、従来のチョークコイルと比較し
て少なくなり、引出し導体はノーマルモード信号に対し
て低インピーダンスを有する。一方、コイル導体はコモ
ンモードチョークコイルの中央部に配設されているた
め、コイル導体にコモンモードノイズが流れた際に、コ
イル導体に発生する磁束が交鎖する絶縁体は、従来のチ
ョークコイルと比較して変わらない。従って、コイル導
体はコモンモードノイズに対して高インピーダンスを有
する。
ため、引出し導体がコモンモードチョークコイルの表面
部に配設されることになる。従って、引出し導体にノー
マルモード信号が流れた際に、引出し導体に発生する磁
束が交鎖する絶縁体が、従来のチョークコイルと比較し
て少なくなり、引出し導体はノーマルモード信号に対し
て低インピーダンスを有する。一方、コイル導体はコモ
ンモードチョークコイルの中央部に配設されているた
め、コイル導体にコモンモードノイズが流れた際に、コ
イル導体に発生する磁束が交鎖する絶縁体は、従来のチ
ョークコイルと比較して変わらない。従って、コイル導
体はコモンモードノイズに対して高インピーダンスを有
する。
【0006】また、ビアホールを設けることにより、コ
モンモードチョークコイルの表面部に配設された引出し
導体と中央部に配設されたコイル導体が容易に接続され
る。
モンモードチョークコイルの表面部に配設された引出し
導体と中央部に配設されたコイル導体が容易に接続され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るチップ型コモンモードチ
ョークコイルの実施例を添付図面を参照して説明する。
なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図4]図1に示すように、第1実
施例のチップ型コモンモードチョークコイルは、コイル
部18と引出し部47,48で構成されている。コイル
部18は、4枚の磁性体シート1,2,3,4と各磁性
体シート1〜4のそれぞれの上面に設けたコイル導体
5,7,6,8からなる。磁性体シート1〜4の材料に
は、フェライト系材料等が好んで用いられる。以下の説
明も磁性体を用いたもので示すが、本発明では必ずしも
磁性体を用いるものに限らず、他の絶縁体を用いたもの
でもよい。コイル導体5,6は磁性体シート1及び2に
設けたビアホール10及び11を介して電気的に接続さ
れ、コモンモードチョークコイルの一方のコイル17a
を形成する。コイル導体7,8は磁性体シート2及び3
に設けたビアホール12及び13を介して電気的に接続
され、コモンモードチョークコイルの他方のコイル17
bを形成する。
ョークコイルの実施例を添付図面を参照して説明する。
なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図4]図1に示すように、第1実
施例のチップ型コモンモードチョークコイルは、コイル
部18と引出し部47,48で構成されている。コイル
部18は、4枚の磁性体シート1,2,3,4と各磁性
体シート1〜4のそれぞれの上面に設けたコイル導体
5,7,6,8からなる。磁性体シート1〜4の材料に
は、フェライト系材料等が好んで用いられる。以下の説
明も磁性体を用いたもので示すが、本発明では必ずしも
磁性体を用いるものに限らず、他の絶縁体を用いたもの
でもよい。コイル導体5,6は磁性体シート1及び2に
設けたビアホール10及び11を介して電気的に接続さ
れ、コモンモードチョークコイルの一方のコイル17a
を形成する。コイル導体7,8は磁性体シート2及び3
に設けたビアホール12及び13を介して電気的に接続
され、コモンモードチョークコイルの他方のコイル17
bを形成する。
【0008】引出し部47は3枚の磁性体シート21,
22,23と磁性体シート22及び23の上面にそれぞ
れ設けた引出し導体30,31からなる。また、引出し
部48は4枚の磁性体シート24,25,26,27と
磁性体シート25及び26の上面にそれぞれ設けた引出
し導体32,33からなる。磁性体シート21〜27の
材料には、フェライト系材料等が用いられる。磁性体シ
ート21〜27にコイル部18の磁性体シート1〜4と
同質のフェライト系材料を用いれば、焼成時のそりや剥
れが生じにくく製造上有利である。
22,23と磁性体シート22及び23の上面にそれぞ
れ設けた引出し導体30,31からなる。また、引出し
部48は4枚の磁性体シート24,25,26,27と
磁性体シート25及び26の上面にそれぞれ設けた引出
し導体32,33からなる。磁性体シート21〜27の
材料には、フェライト系材料等が用いられる。磁性体シ
ート21〜27にコイル部18の磁性体シート1〜4と
同質のフェライト系材料を用いれば、焼成時のそりや剥
れが生じにくく製造上有利である。
【0009】積層された状態では、引出し導体30は磁
性体シート22及び23に設けたビアホール37及び3
8を介してコイル17aに電気的に接続される。同様に
して、引出し導体31は磁性体シート23及び1に設け
たビアホール39及び9を介してコイル17bに電気的
に接続され、引出し導体32は磁性体シート24及び4
に設けたビアホール40及び15を介してコイル17a
に電気的に接続され、引出し導体33は磁性体シート2
5及び24に設けたビアホール42及び41を介してコ
イル17bに電気的に接続される。
性体シート22及び23に設けたビアホール37及び3
8を介してコイル17aに電気的に接続される。同様に
して、引出し導体31は磁性体シート23及び1に設け
たビアホール39及び9を介してコイル17bに電気的
に接続され、引出し導体32は磁性体シート24及び4
に設けたビアホール40及び15を介してコイル17a
に電気的に接続され、引出し導体33は磁性体シート2
5及び24に設けたビアホール42及び41を介してコ
イル17bに電気的に接続される。
【0010】磁性体シート21〜23と磁性体シート2
4〜27を、磁性体シート1〜4を間に挟んで積み重ね
た後、焼成して、図2に示すような積層構造体とする。
積層構造体の手前側の端面には引出し導体32,33が
露出しており、図示していないが奥側の端面には引出し
導体30,31が露出している。さらに、図3に示すよ
うに外部電極A1,A2,B1,B2がそれぞれ引出し
導体30,32,31,33に電気的に接続するように
積層構造体の端部に設けられている。
4〜27を、磁性体シート1〜4を間に挟んで積み重ね
た後、焼成して、図2に示すような積層構造体とする。
積層構造体の手前側の端面には引出し導体32,33が
露出しており、図示していないが奥側の端面には引出し
導体30,31が露出している。さらに、図3に示すよ
うに外部電極A1,A2,B1,B2がそれぞれ引出し
導体30,32,31,33に電気的に接続するように
積層構造体の端部に設けられている。
【0011】こうして得られたチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、引出し部47,48がコモンモードチ
ョークコイルの表面に近い部分に配設されているので、
引出し導体30〜33をノーマルモード信号が流れた際
に、引出し導体30〜33に発生する磁束が交鎖する磁
性体が、従来のチョークコイルと比較して少なくなる。
従って、引出し導体30〜33はノーマルモード信号に
対して低インピーダンスを有している。一方、コイル部
18はコモンモードチョークコイルの中央部に配設され
ているので、コイル導体5〜8をコモンモードノイズが
流れた際に、コイル導体5〜8に発生する磁束が交鎖す
る磁性体が、従来のチョークコイルと比較して変わらな
い。従って、コイル導体5〜8はコモンモードノイズに
対して高インピーダンスを有している。この結果、ノー
マルモード信号の波形を変えることなくコモンモードノ
イズを除去することができるチップ型コモンモードチョ
ークコイルが得られる。
ョークコイルは、引出し部47,48がコモンモードチ
ョークコイルの表面に近い部分に配設されているので、
引出し導体30〜33をノーマルモード信号が流れた際
に、引出し導体30〜33に発生する磁束が交鎖する磁
性体が、従来のチョークコイルと比較して少なくなる。
従って、引出し導体30〜33はノーマルモード信号に
対して低インピーダンスを有している。一方、コイル部
18はコモンモードチョークコイルの中央部に配設され
ているので、コイル導体5〜8をコモンモードノイズが
流れた際に、コイル導体5〜8に発生する磁束が交鎖す
る磁性体が、従来のチョークコイルと比較して変わらな
い。従って、コイル導体5〜8はコモンモードノイズに
対して高インピーダンスを有している。この結果、ノー
マルモード信号の波形を変えることなくコモンモードノ
イズを除去することができるチップ型コモンモードチョ
ークコイルが得られる。
【0012】図4は、得られたチップ型コモンモードチ
ョークコイルのインピーダンス周波数特性を示したもの
である。実線50,51はそれぞれコモンモードインピ
ーダンス、ノーマルモードインピーダンスを表示してい
る。比較のため、点線52,53にてそれぞれ従来のチ
ップ型コモンモードチョークコイルのコモンモードイン
ピーダンス、ノーマルモードインピーダンスを表示して
いる。第1実施例のコモンモードチョークコイルは、コ
モンモードインピーダンスが従来のチョークコイルより
若干低くなっているが、ノーマルモードインピーダンス
がそれ以上に低くなっており、ノーマルモード信号の波
形を変えることなく、コモンモードノイズの除去能力を
アップすることができる。
ョークコイルのインピーダンス周波数特性を示したもの
である。実線50,51はそれぞれコモンモードインピ
ーダンス、ノーマルモードインピーダンスを表示してい
る。比較のため、点線52,53にてそれぞれ従来のチ
ップ型コモンモードチョークコイルのコモンモードイン
ピーダンス、ノーマルモードインピーダンスを表示して
いる。第1実施例のコモンモードチョークコイルは、コ
モンモードインピーダンスが従来のチョークコイルより
若干低くなっているが、ノーマルモードインピーダンス
がそれ以上に低くなっており、ノーマルモード信号の波
形を変えることなく、コモンモードノイズの除去能力を
アップすることができる。
【0013】[第2実施例、図5]第2実施例は、引出
し導体をコモンモードチョークコイルの表面に配設した
ものである。図5において、コイル部18は前記第1実
施例において説明したものと同様のものであり、その説
明は省略する。引出し部97は2枚の磁性体シート7
0,71と引出し導体82,83とビアホール89,9
0,91,92とからなる。また引出し部98は2枚の
磁性体シート72,73と引出し導体84,85とビア
ホール93,94,95,96とからなる。積層された
状態では、引出し導体82は磁性体シート70,71,
1にそれぞれ設けたビアホール89,90,9を介して
コイル17bに電気的に接続され、引出し導体83は磁
性体シート70、71にそれぞれ設けたビアホール9
1,92を介してコイル17aに電気的に接続され、引
出し導体84は磁性体シート73,72,4にそれぞれ
設けたビアホール96,95,15を介してコイル17
aに電気的に接続され、引出し導体85は磁性体シート
73,72,4にそれぞれ設けたビアホール94,9
3,16を介して17bに電気的に接続される。
し導体をコモンモードチョークコイルの表面に配設した
ものである。図5において、コイル部18は前記第1実
施例において説明したものと同様のものであり、その説
明は省略する。引出し部97は2枚の磁性体シート7
0,71と引出し導体82,83とビアホール89,9
0,91,92とからなる。また引出し部98は2枚の
磁性体シート72,73と引出し導体84,85とビア
ホール93,94,95,96とからなる。積層された
状態では、引出し導体82は磁性体シート70,71,
1にそれぞれ設けたビアホール89,90,9を介して
コイル17bに電気的に接続され、引出し導体83は磁
性体シート70、71にそれぞれ設けたビアホール9
1,92を介してコイル17aに電気的に接続され、引
出し導体84は磁性体シート73,72,4にそれぞれ
設けたビアホール96,95,15を介してコイル17
aに電気的に接続され、引出し導体85は磁性体シート
73,72,4にそれぞれ設けたビアホール94,9
3,16を介して17bに電気的に接続される。
【0014】磁性体シート70,71と磁性体シート7
2,73を、磁性体シート1〜4を間に挟んで積み重ね
た後、焼成して積層構造体を製造し、外部電極を設けて
製品とする。こうして得られたチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、前記第1実施例のコモンモードチョー
クコイルと同様の作用、効果を奏する。 [他の実施例]なお、本発明に係るチップ型コモンモー
ドチョークコイルは前記実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
2,73を、磁性体シート1〜4を間に挟んで積み重ね
た後、焼成して積層構造体を製造し、外部電極を設けて
製品とする。こうして得られたチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、前記第1実施例のコモンモードチョー
クコイルと同様の作用、効果を奏する。 [他の実施例]なお、本発明に係るチップ型コモンモー
ドチョークコイルは前記実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
【0015】前記実施例では、コイル導体相互間の電気
的接続のためにビアホールを利用したが、必ずしもこの
方法に限定されるものではなく、電気的接続が確保され
れば別の方法であってもよい。また、コイル用導体はス
パイラル状のものであってもよい。さらに、前記実施例
では引出し導体を形成した磁性体シートにビアホールを
形成したものを示したが、このシートに重ねられる他の
シートにビアホールを形成したものでもよい。
的接続のためにビアホールを利用したが、必ずしもこの
方法に限定されるものではなく、電気的接続が確保され
れば別の方法であってもよい。また、コイル用導体はス
パイラル状のものであってもよい。さらに、前記実施例
では引出し導体を形成した磁性体シートにビアホールを
形成したものを示したが、このシートに重ねられる他の
シートにビアホールを形成したものでもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、引出し部がコモンモードチョークコイルの表面
部に配設されているので、引出し導体をノーマルモード
信号が流れた際に、引出し導体に発生する磁束が交鎖す
る絶縁体が、従来のチョークコイルと比較して少なくな
る。一方、コイル部はコモンモードチョークコイルの中
央部に配設されているので、コイル導体をコモンモード
ノイズが流れた際に、コイル導体に発生する磁束が交鎖
する絶縁体が、従来のチョークコイルと比較して変わら
ない。従って、コモンモードノイズに対して広帯域で高
インピーダンスを有し、かつ、ノーマルモード信号に対
して低インピーダンスを有するチップ型コモンモードチ
ョークコイルが得られる。この結果、ノーマルモード信
号の波形を変えることなく、コモンモードノイズの除去
能力をアップすることができる。
よれば、引出し部がコモンモードチョークコイルの表面
部に配設されているので、引出し導体をノーマルモード
信号が流れた際に、引出し導体に発生する磁束が交鎖す
る絶縁体が、従来のチョークコイルと比較して少なくな
る。一方、コイル部はコモンモードチョークコイルの中
央部に配設されているので、コイル導体をコモンモード
ノイズが流れた際に、コイル導体に発生する磁束が交鎖
する絶縁体が、従来のチョークコイルと比較して変わら
ない。従って、コモンモードノイズに対して広帯域で高
インピーダンスを有し、かつ、ノーマルモード信号に対
して低インピーダンスを有するチップ型コモンモードチ
ョークコイルが得られる。この結果、ノーマルモード信
号の波形を変えることなく、コモンモードノイズの除去
能力をアップすることができる。
【図1】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第1実施例を示す分解斜視図。
イルの第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの積層構造体を示す斜視図。
イルの積層構造体を示す斜視図。
【図3】図1に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの外観を示す斜視図。
イルの外観を示す斜視図。
【図4】図3に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルのインピーダンス周波数特性を示すグラフ。
イルのインピーダンス周波数特性を示すグラフ。
【図5】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第2実施例を示す分解斜視図。
イルの第2実施例を示す分解斜視図。
1,2,3,4…磁性体シート 5,6,7,8…コイル導体 9,14,15…ビアホール 18…コイル部 21,22,23,24,25,26,27…磁性体シ
ート 30,31,32,33…引出し導体 37〜42…ビアホール 47,48…引出し部 70,71,72,73…磁性体シート 82,83,84,85…引出し導体 89,90,91,92,93,94,95,96…ビ
アホール 97,98…引出し部
ート 30,31,32,33…引出し導体 37〜42…ビアホール 47,48…引出し部 70,71,72,73…磁性体シート 82,83,84,85…引出し導体 89,90,91,92,93,94,95,96…ビ
アホール 97,98…引出し部
Claims (2)
- 【請求項1】 コイル導体と絶縁体を交互に重ねたコイ
ル部と、引出し導体を設けた絶縁体からなる引出し部と
を備え、 前記引出し部を前記コイル部を挟んで積層し、前記コイ
ル導体と前記引出し導体を電気的に接続したこと、 を特徴とするチップ型コモンモードチョークコイル。 - 【請求項2】 引出し部の引出し導体とコイル部のコイ
ル導体を、ビアホールを介して電気的に接続したことを
特徴とする請求項1記載のチップ型コモンモードチョー
クコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18237093A JPH0737734A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18237093A JPH0737734A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737734A true JPH0737734A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16117130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18237093A Pending JPH0737734A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP18237093A patent/JPH0737734A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
JP4678563B2 (ja) * | 1999-05-25 | 2011-04-27 | 日立金属株式会社 | 積層型コモンモードチョークコイル |
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